JPH09165346A - 錠 剤 - Google Patents

錠 剤

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JPH09165346A
JPH09165346A JP32852295A JP32852295A JPH09165346A JP H09165346 A JPH09165346 A JP H09165346A JP 32852295 A JP32852295 A JP 32852295A JP 32852295 A JP32852295 A JP 32852295A JP H09165346 A JPH09165346 A JP H09165346A
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JP
Japan
Prior art keywords
tablet
parts
thraustochytrium
schizochytrium
disintegration
Prior art date
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Pending
Application number
JP32852295A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Koiso
博昭 小磯
Yasukuni Nakatsuji
康城 中辻
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NIPPON MONSANT KK
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Original Assignee
NIPPON MONSANT KK
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粘性,保型安定性,溶解性,崩壊性に優れた錠
剤を提供する. 【解決手段】錠剤の製造工程中にスラウスキトリウム属
及び又はシゾキトリウム属の菌体を添加することによ
り,錠剤の粘性,保型安定性,溶解性,崩壊性を改善す
る.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、藻入り錠剤に関す
る。更に詳しくは、錠剤にスラウストキトリウム属(Thr
austochytrium)及び又はシゾキトリウム(Schizochytriu
m)属の菌体を添加することにより粘性、保型安定性、溶
解性、崩壊性が改善された錠剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より錠剤は、そのものの自身の硬さ、溶解性、崩壊性お
よび打錠、保存、輸送時等の行程中の割れが問題となる
場合が多い。即ち、錠剤割れを防止するために粘性を高
め、硬くした場合には溶解、崩壊性が劣るようになり、
逆に溶解、崩壊性に重点を置けば錠剤が割れやすくな
る。この様に錠剤の製造においてはその硬さ、粘性と、
溶解性、崩壊性とのバランスが重要なポイントになって
いる。また、滑沢性、剥離性も錠剤製造時に重要であ
る。
【0003】従来、錠剤の割れ、欠けを防止する方法と
してアラビアガム、ゼラチン、CMC、その他の結合剤
の使用ならびに水分量、打錠圧力の調整などが採用され
ている。しかし、錠剤の割れ、欠けをなくし、しかも溶
解、崩壊性を適正に維持することは非常に煩雑な調整が
必要であり、多くの時間と経費を要し、しかも充分に満
足し得る結果が得られていないのが現状である。
【0004】また、打錠時の杵、臼からの剥離性をよく
して、錠剤表面のざらつきをなくし、製造効率を高める
ためにショ糖脂肪酸エステル、油脂、タルクなどの滑沢
剤が使用され剥離性の向上に役立っている。しかし、こ
れら油脂類の使用は錠剤の水への溶解性を低くする原因
となり、またこれらが有する特有の匂い、味が錠菓の風
味を劣化させるなどの問題が生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者等は、前
記の問題点を解決する方法を検討する間に、錠剤に使用
される砂糖、ぶどう糖、酸類、果汁、香料等の錠剤の味
付けに必要な原料は別にして、結着剤と滑沢剤にポイン
トをおき、種々検討を進めてきた。その結果、スラウス
トキトリウム属及び又はシゾキトリウム属の菌体を添加
することにより、錠剤の問題点である硬さと割れ、溶解
性、崩壊性の関係が良好に解決されることを見出し、本
発明にいたった。
【0006】本発明のスラウストキトリウム属及び又は
シゾキトリウム属の菌体は錠剤の結着性を高めながら、
しかも滑沢性、崩壊性をよくする作用をする。従って錠
剤に使用する結合剤や油脂類の使用量を少なくするか、
又は使用しないで、錠剤の割れ、欠け、表面のざらつき
をなくし、しかも溶解、崩壊性の良い錠剤を容易に、効
率よくつくることが可能となる。
【0007】本発明の錠剤は主原料に必要に応じて賦形
剤、結合剤、崩壊剤を加え、均等に混合して、要すれば
粒状とし、滑沢剤を加えて圧縮して製する圧縮錠剤およ
び主原料に賦形剤、結合剤を加えて練り合わし、軟塊状
として錠剤型にすりこんで成形し、乾燥して製する湿製
錠剤である。原料として、果汁、ビタミン、カルシウ
ム、発泡剤、ハーブ、動植物エキス等を使用したフルー
ツ錠剤、ビタミン錠剤、カルシウム錠剤、発泡錠剤、口
腔清涼錠剤などがあり、これに風味付けの目的で砂糖、
酸味料、香料等を加えた錠剤でもよく、特に使用される
素材や錠剤の形などにより制限されるものではない。ま
た食品に限定されるものではなく、医薬品等にも利用可
能である。
【0008】本発明で利用する菌体は、スラウストキト
リウム属及び又はシゾキトリウム属の藻類であればよ
く、具体的には、スラウストキトリウム・オーレーウム
(Thraustochytrium aureum)ATCC28211、ATCC3404、ス
ラウストキトリウム・ローゼウム(Thraistochytrium r
oseum)ATCC28210、スラウストキトリウム・ストレイタ
ム(Thraustochytrium straitum)ATCC34473、シゾキト
リウム・アグレゲイタム(Schizochytrium aggregatu
m)ATTC28209等が挙げられる。
【0009】本発明で用いるスラウストキトリウム属及
び又はシゾキトリウム属の菌体は、どの様な形態でもよ
いが、米国特許第5,130,242号に開示されてい
るように、スラウストキトリウム属及び又はシゾキトリ
ウム属の菌体を、培養液より遠心分離などの方法で菌体
を集め、水洗した後、スプレードライ、ドラムドライ等
の方法で菌体の水分を除去し、その形態を粉末、顆粒
状、フレーク状等にしたものでよい。
【0010】また、この米国特許第5,130,242
号にはスラウストキトリウム属及び又はシゾキトリウム
属の菌体、更にこれらの菌体より抽出した、オメガ3高
度不飽和脂肪酸を食品、魚及び動物の餌に使用する方法
が示唆されている。しかしながら、具体的な食品への応
用や、本発明の効果である食品を安定化させることにつ
いては開示されていない。
【0011】一般に、スラウストキトリウム属及びシゾ
キトリウム属の菌体をスプレードライにより乾燥したも
のは平均粒径10ミクロン程度の微粉末であり、ドラム
ドライにより乾燥したものはその約7割が250〜85
0ミクロンの大きさであり、他の粉末原料と均一に粉体
混合できる。
【0012】スラウストキトリウム属及び又はシゾキト
リウム属の菌体は、錠剤を製造するときに、主原料及び
副原料と同時に添加してもよく、主原料及び副原料にあ
らかじめ均一混合し使用してもよい。また少量の水また
はアルコールに分散させて添加してもよい。添加方法は
特に限定されるものではない。スラウストキトリウム属
及び又はシゾキトリウム属の菌体の有効量は、錠剤の種
類などによって変化する。一般には錠剤100部(重量
部、以下同じ)に対し、0.05〜20部が用いられ、
より好ましくは0.1〜10部でよい。0.05部より
少ない添加量では、錠剤の硬さ、割れ防止、溶解性、崩
壊性に対する効果が充分でなく、20部より多いと、菌
体の味、臭いが顕著になり好ましくない。以下、本発明
の具体的態様を実験例、実施例により説明するが、本発
明はこの実験例、実施例に限定されるものではない。
【0013】
【実施例】
実験例1 グラニュ−糖100部に対し、表1に示す試料を均一混
合し常法通り打錠し、打錠不良率および溶解性を調べ
た。
【0014】
【表1】
【0015】表1より、本発明品の添加により錠剤の割
れ、欠け、表面のざらつきが従来技術よりはるかに少な
くなり、口中での溶解性も改善されることがわかる。
【0016】実験例2 グラニュ−糖100部に対し、表2に示す試料を均一混
合し常法通り打錠し、打錠不良率、溶解性および風味を
調べた。
【0017】
【表2】
【0018】表2より、本発明品は両者ともグラニュ−
糖100部に対して1〜10部添加することにより、錠
剤の不良率を大幅に減じ、溶解性を向上し、かつ、異味
臭のない錠剤が得られる。
【0019】実施例1 含水結晶ぶどう糖91.2部、ダイエタリーファイバー
5.0部、アラビアガム(30%水溶液)4.0部、コ
ーンスターチ2.0部、クエン酸(結晶)1.5部、ガ
ラナエキストラクト0.15部、色素0.15部を均一
混合し、押し出し造粒により径1.0m/mの顆粒を得
た。
【0020】この顆粒98.28部、タルク0.5部、
ショ糖脂肪酸エステル(HLB20)0.5部、粉末パ
ッションフルーツ香料0.6部、粉末オレンジ香料0.
12部を均一混合し、打錠し、ファイバー入り錠菓を得
た(標準品)。同様にアラビアガム(30%水溶液)
1.5部とし、これにThraustochytriumaureum(ATCC#28
211)の菌体2.0部、又はSchizochytrium aggregatum
(ATCC#28209)の菌体2.0部を使用して得た顆粒に対
し、タルク0.5部と香料を加えて打錠し、錠菓を得
た。この錠菓は標準品より不良品が少なく、溶解性にす
ぐれ、風味良好な品質であった。
【0021】実施例2 アスコルビン酸2.6部、カロチンパウダー1.0部、
含水結晶ぶどう糖89.4部、グアーガム(0.5%水
溶液)5.0部を均一混合し、押し出し造粒、乾燥して
得た顆粒にショ糖脂肪酸エステル(HLB20)0.5
部、香料1.5部、を混合し、打錠して錠菓を得た(標
準品)。
【0022】同様にグアーガム(0.5%水溶液)2.
0部の代わりに、Thraustochytriumaureum(ATCC#28211)
の菌体2部、又はSchizochytrium aggregatum(ATCC#282
09)の菌体2部、ショ糖脂肪酸エステルの代わりに夫々
の菌体0.5部を使用して錠菓を得た。この錠菓は標準
品より不良品が少なく、溶解性にすぐれ、風味良好な品
質であった。
【0023】実施例3 ビタミンB1硝酸塩0.6部、ビタミンB20.3部、
ビタミンB60.6部、ビタミンCナトリウム15.0
部、ビタミンEコハク酸エステルカルシウム1.3部、
ニコチン酸アミド1.5部、含水結晶ぶどう糖89.0
部、アラビアガム(30%水溶液)4.0部を均一混合
し、造粒、乾燥して径1.0m/mの顆粒を得た。この顆
粒99.0部にショ糖脂肪酸エステル(HLB20)
1.0部を混合し、打錠し、ビタミン錠剤を得た(標準
品)。
【0024】同様にしてアラビアガム(30%水溶液)
1.5部とし、Thraustochytrium aureum(ATCC#2821
1)、又はSchizochytrium aggregatum(ATCC#28209)の菌
体3部により造粒し、この顆粒にショ糖脂肪酸エステル
0.5部を使用し、ビタミン錠剤を得た。この錠剤の品
質はビタミン剤として適当の硬さ、溶解性を有し、不良
品が少なく(標準品と同等)、標準品より脂肪酸臭の少
ない良好な品質であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラウストキトリウム属及び又はシゾキ
    トリウム属の菌体を含有する錠剤。
JP32852295A 1995-12-18 1995-12-18 錠 剤 Pending JPH09165346A (ja)

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JP32852295A JPH09165346A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 錠 剤

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JP32852295A JPH09165346A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 錠 剤

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JP32852295A Pending JPH09165346A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 錠 剤

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5390014B2 (ja) * 2010-03-19 2014-01-15 第一三共株式会社 抗凝固剤の溶出改善方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5390014B2 (ja) * 2010-03-19 2014-01-15 第一三共株式会社 抗凝固剤の溶出改善方法
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