JPH09164618A - 伸縮寸法回復性の良好なガスバリアー性樹脂フィルム - Google Patents

伸縮寸法回復性の良好なガスバリアー性樹脂フィルム

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JPH09164618A
JPH09164618A JP7347160A JP34716095A JPH09164618A JP H09164618 A JPH09164618 A JP H09164618A JP 7347160 A JP7347160 A JP 7347160A JP 34716095 A JP34716095 A JP 34716095A JP H09164618 A JPH09164618 A JP H09164618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食料品等の内容物を収縮包装するに適したガ
スバリアー性と伸縮寸法回復性を兼ね備えた樹脂フィル
ムを与える。 【課題解決手段】 ガスバリアー性樹脂と該ガスバリア
ー性樹脂より弾性率の低い樹脂とを少なくとも含む複数
の樹脂からなり、主たる二表面を有し、該二表面に直交
する少なくとも一の断面において、前記複数の樹脂の層
が前記二表面に対し斜めに積層されてなる中間積層樹脂
層を、一対のエラストマー層間に挾持して積層樹脂フィ
ルムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリアー性に
加えて、弾性(より具体的には伸縮寸法回復性)に富ん
だ樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】食料品(生肉、かまぼこ等の練製品、練
りからし等)、歯磨き粉等の準食用品、その他の、例え
ば嫌酸素性物質等の内容物の包装等に、ガスバリアー性
の樹脂シートまたはフィルム(本明細書においては、特
に厚さを限定する意図を持たずにこれらを包括的に「樹
脂フィルム」と称する)が多く用いられている。例え
ば、EVOH(エチレン−ビニルエステル共重合体ケン
化物)、ポリアミド、ポリビニルアルコール等の樹脂
は、良好なガスバリアー性を有することが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなガスバリ
アー性樹脂フィルムを用いて食料品等の内容物を包装す
るに際しての一つの問題は、これらガスバリアー性樹脂
フィルムが一般に剛直であって、伸縮変形性に乏しいこ
とである。また、これらガスバリアー性樹脂フィルム
は、内容物に密着した包装体(あるいは包装状態)を形
成することが好ましい場合が多いにも拘らず、これが困
難なことである。
【0004】従って、本発明の主要な目的は、ガスバリ
アー性でありながら、伸縮変形性に富んだ樹脂フィルム
を提供することにある。
【0005】本発明のより特定な目的は、必要な場合、
密着包装体を与えるに適した弾性(特に伸縮寸法回復
性)を有するガスバリアー性樹脂フィルムを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、積層樹脂
フィルムについて研究する過程で、複数の異なる樹脂か
らなり、主たる二表面を有し、該二表面に直交する少な
くとも一の断面において、前記複数の樹脂の層が前記二
表面に対し斜めに積層されてなることを特徴とする積層
樹脂成形体(平成6年特許願第251629号。以下、
「先願の積層樹脂フィルム」あるいは単に「斜め積層樹
脂フィルム」ということがある)を得るに至った。そし
て、この斜め積層樹脂フィルムにおいて、該複数の樹脂
の一方としてガスバリアー性樹脂を用いた場合には、得
られる斜め積層樹脂フィルムには、良好なガスバリアー
性を維持しつつ、良好な伸び変形性が与えられる。但
し、該斜め積層樹脂フィルムは、与えた伸び変形が伸長
応力解放後に縮少して、もとの長さに回復するような弾
性(伸縮寸法回復性)は有さない。然しながら、本発明
者らが更に研究した結果、上記のような、斜め積層樹脂
フィルムを中間積層樹脂層として、更にこの中間積層樹
脂層の主たる二表面を一対のエラストマー層で挾持した
構造の積層樹脂フィルムには、上記したような好適な伸
縮寸法回復性が付与されることが見出された。
【0007】本発明のガスバリアー性樹脂フィルムは、
このような知見に基づくものであり、より詳しくは、ガ
スバリアー性樹脂と該ガスバリアー性樹脂より弾性率の
低い樹脂とを少なくとも含む複数の樹脂からなり、主た
る二表面を有し、該二表面に直交する少なくとも一の断
面において、前記複数の樹脂の層が前記二表面に対し斜
めに積層されてなる中間積層樹脂層が、一対のエラスト
マー層間に挾持されてなることを特徴とする。
【0008】また、上記ガスバリアー性樹脂フィルム
を、一旦伸長し、その後伸長応力を除いて収縮させる
と、その後の伸長(再伸長)に対してより一層良好な伸
縮寸法回復性(再伸長寸法回復性)を有するガスバリア
ー性樹脂フィルムが得られることも見出された。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつ
つ、より具体的に説明するが、本発明のガスバリアー性
樹脂フィルムである積層樹脂フィルム(以下、「本発明
の積層樹脂フィルム」ということがある)の理解のため
には、先願の積層樹脂フィルム(斜め積層樹脂フィル
ム)を説明することが便宜と思われるので、まず、これ
を従来の積層樹脂フィルムとの対比において説明する。
【0010】従来の、積層樹脂フィルムは、図1の
(a)、(b)、(c)にそれぞれ、概念的斜視図、軸
に平行する縦(MD)方向部分断面図、軸に直交する横
(TD)方向部分断面図により示すように、構成樹脂層
A、Bが一様に端部まで主たる二表面に平行に積層した
ものである。
【0011】これに対し、先願の積層樹脂フィルムは、
その好ましい製造方法の一例としてのスパイラルダイを
用いて得られる、一例としての積層樹脂フィルム1の概
念的斜視図、MD方向部分断面図およびTD方向部分断
面図を、それぞれ図2の(a)、(b)、(c)に示す
ように、MD方向断面は、各樹脂層A、Bが交互に主た
る二表面1a、1bに平行に積層した形態を示す(図2
(b))が、TD方向断面には、各樹脂層A、Bのそれ
ぞれが、主たる二表面1a、1bに到達するようにして
交互に斜めに積層して存在する。但し、個々の樹脂層
A、Bが、積層樹脂フィルム1の主たる二表面1a、1
bとなす角度θ(゜)は、図2(c)に誇張して表現さ
れるほどには大きくなく、一般に0゜超過4゜以下の範
囲、特に0.001゜〜0.4゜の範囲である。なお、
該角度θは、次の関係式により表わすことができる(展
開角(ω(゜))は後述する)。
【0012】tanθ=[積層樹脂フィルムの厚さ(m
m)]/[筒状の積層樹脂フィルムの円周の長さ(m
m)×展開角(ω)/360゜] このような特徴的な斜め積層構造の結果として、先願の
積層樹脂フィルムは、厚さ方向における特性(例えば、
圧縮性、ガスバリアー性など)は、従来の平行積層型積
層樹脂フィルムと同等であるが、面に平行な方向、特に
TD方向、における特性は、構成樹脂A、Bのうちヤン
グ率、降伏応力等の機械的特性の小なる側の樹脂により
優先的に支配され、且つ変形性の大なる積層樹脂フィル
ムとして得られる。
【0013】一般に、好ましい製造方法としてのスパイ
ラルダイを用いるインフレーション法による製造を考慮
した場合、複数(n;ただしnは自然数である)の異な
る樹脂すなわち積層用の樹脂種数(n)は、2〜4、一
方、後述するスパイラル流路溝24a、24b等を合計
したスパイラル流路溝数(m;ただしmは自然数で、n
<mの関係にある)、換言するとスパイラル条数(m)
は、4〜256溝、更には8〜128溝、特に16〜6
4溝程度とすることが好ましく、特定の面方向位置にお
ける厚み方向積層数は、4〜100層、特に6〜20層
であることが好ましい。この厚み方向積層数は、スパイ
ラル流路溝数(スパイラル条数)mと、展開角ωとから
m×ω/360゜として求まるものである。先願の積層
樹脂フィルムの厚さは、例えば溶融押出パリソンのまま
用いること、あるいはインフレーション倍率(延伸倍
率)の制御によりかなり巾広く制御可能である。
【0014】次に、先願の積層樹脂フィルムの好ましい
製造方法としてのスパイラルダイを用いたインフレーシ
ョン法(それ自体は、同日の平成6年特許願第2516
28号の主題である)の概要について述べる。
【0015】まず、比較のために、従来の多層用スパイ
ラルダイを用いる方法について、図3に基づいて説明す
る。まず押出機10a(図示せず)より押出されてスパ
イラルダイ11内に導入された樹脂Bは、第1ダイリン
グ(最内リング)12aの外周近傍に配置されたいわゆ
る(逆)トーナメント型の分岐路13a(複数あるが一
のみ図示)により均一に分岐されながら、第1ダイリン
グ12aの外周面に設けられた複数のスパイラル流路溝
14aに導入される。スパイラル流路溝14aの各々
は、進行方向(上方)に進むに従って次第に小さくなる
溝深さを有し、ここを通る溶融樹脂Bの流れは第2ダイ
リング12bとの間隙で溝を溢れた漏洩流を形成しつつ
螺旋状に上方へと進行し、遂には溝のない筒状流路15
aを均質な軸方向筒状流として上方に進行し、合流点1
6に至る。他方、押出機10bより押出された溶融樹脂
Aの流れは同様に分岐、漏洩流を伴う螺旋流れを経て、
筒状流路15bを通る均質な軸方向筒状流となり、合流
点16に至る。また押出機10cにより押出された溶融
樹脂Bの流れも、同様に分岐、漏洩流を伴う螺旋流れを
経て、筒状流路15cを通る均質な軸方向筒状流とな
り、合流点16に至る。合流点16において、これら三
つの筒状溶融樹脂流は積層され、積層筒状体としてダイ
リップ17より押出される。ダイリップ17より押出さ
れた積層筒状体は、図3(b)に示すように、樹脂層A
を中間層として、その両側に樹脂層Bが存在する筒状積
層体を構成する。
【0016】これに対し、図4(a)は、先願の積層樹
脂フィルムの好ましい製造方法に用いられるスパイラル
ダイ21の模式断面図であり、押出機20aおよび20
bより押出されて、それぞれスパイラルダイ21に導入
された溶融樹脂AおよびBの流れは、それぞれ、それ自
体は図3(a)の13aと同様な(逆)ト−ナメント型
の分岐路(図示せず、後述)によって分岐されたのち、
それぞれ複数のスパイラル流路溝24a、24bに導入
される。その後、これらスパイラル流路溝に沿って漏洩
流を伴う螺旋流れとして、内側ダイリング22aと外側
ダイリング22bの間の単一の筒状流路を上方に進行す
る過程で、これら溶融樹脂AとBとが交互に斜めに積層
され、スパイラル流路溝のない筒状流路25を経てダイ
リップ27から押出される。押出された積層筒状体は、
図4(b)に示すように、樹脂AとBとが交互にその主
たる二表面に対して斜めに積層した周方向断面(軸に直
交する横(TD)方向断面)を有することとなる。
【0017】図5は、溶融樹脂流AおよびBの分配−積
層の態様をより詳しく説明するための、図4(a)の一
点鎖線で囲んだ枠III部の模式斜視図である。すなわ
ち、押出機20aおよび20bを通じてスパイラルダイ
21内に導入された溶融樹脂流A、Bは、まずトーナメ
ント分岐点23a1、23b1に到達し、ここから更に
分岐点23a2、23b2・・・を通じて分岐をそれぞ
れ繰り返し、最終分岐点23a3、23b3を過ぎたの
ち、分配部最終流路28a、28b、28a、28b・
・・に導入され、ここからはスパイラル流路溝24a、
24b、24a、24b・・・に溶融樹脂流A、Bが交
互に流入する。なお、ここでスパイラル流路溝24a、
24b、24a、24b・・・の開始点(分配部最終流
路28a、28b、28a、28b・・・の終点)は、
内側ダイリング22aの同一円周線上に位置している。
そして、スパイラル流路溝24a、24bに入った溶融
樹脂流A、Bは、当初は、専ら該スパイラル流路溝24
a、24bに沿った螺旋流として進むが、次第に内側ダ
イリング22a、特にそのスパイラル山22aaと、外
側ダイリング22bとの間隙である流路22abにスパ
イラル山22aaを乗り越える漏洩流が流路に沿って
(すなわち上方へと)生ずる。すなわち、あたかも樹脂
A、樹脂Bの溶融樹脂流膜が円周方向に形成される如く
各スパイラル流路溝から流出する。そして、かくして形
成された樹脂A、樹脂Bの溶融樹脂流膜は、それぞれ下
流側のスパイラル溝24b、24aから流出した樹脂
B、樹脂Aの溶融樹脂流膜に、それぞれ、即ち溶融樹脂
流膜Aと溶融樹脂流膜Bとが交互にかぶさるように積層
されていく。その積層される角度は、各スパイラル流路
溝から漏洩する樹脂の展開角ω(図4(b))に一致す
る。すなわち、スパイラル流路溝の開始点が外表面側を
形成し、積層されるに従って内表面側へと移動して、展
開角ωだけ移動したところで内表面に到達する。このよ
うに樹脂Aと樹脂Bは、それぞれの展開角ω分だけ傾斜
した状態で積層される(図4(b))。展開角ω(゜)
は、樹脂A、Bのそれぞれについて形成されるスパイラ
ル流路溝24a、24bの当初深さ、および次第に浅く
なる割合等によって制御可能であるが、一般に60゜〜
720゜の範囲、好ましくは80゜〜360゜の範囲、
より好ましくは130゜〜230゜の範囲である。展開
角ωが60゜未満では、得られる積層体に厚み斑が多く
なり、一方、720゜超過では、成形時にスパイラルダ
イ内での圧力が大きくなり、成形加工が難しくなる。
【0018】図4に戻って、ダイリップより押出された
積層筒状体を、拡周ならびに薄肉化のためのインフレー
ション工程に付したのち一般には軸と平行な方向に切裂
くことにより図2(a)〜(c)に示すような先願の積
層樹脂フィルムが得られる。
【0019】本発明の積層樹脂フィルム100は、図2
(b)、(c)に対応して、図6(a)、(b)に示す
ように、上記先願の積層樹脂フィルム(斜め積層樹脂フ
ィルム)において、一例として、樹脂Aとしてガスバリ
アー性樹脂を用い、樹脂Bとして該ガスバリアー性樹脂
Aより弾性率(特にヤング率)の低い樹脂を用い、図2
の積層構造を有する斜め積層樹脂フィルム1の両面に、
一対のエラストマー層IおよびIIを設けた構造を有す
る。このような本発明の積層樹脂フィルム100は、好
ましくは図4および図5で示した複数樹脂を交互に流入
加工できるように形成したスパイラルダイの前後に更に
エラストマー層IおよびIIを形成可能なダイを設ける
ことにより、斜め積層樹脂フィルム1の形成と同時に、
この斜め積層樹脂フィルム1の主たる二表面をエラスト
マー層IおよびIIで挾持した一体の積層樹脂フィルム
100として形成可能である。換言すれば、図3に示す
従来の(3層)積層用スパイラルダイにおいて、押出機
10aおよび10cならびにこれらに連結されたダイを
層I、および層IIの形成用に用い、押出機10bおよ
びこれに連結された流路溝15bを有するダイを、図4
および図5で示した二台の押出機およびスパイラルダイ
に置換したスパイラルダイにそれぞれ変更すればよい。
【0020】必要に応じて、スパイラルダイからの溶融
押出パリソンをインフレーション工程に付すことによ
り、あるいはテンター法、ロール延伸法等により、面積
比2で好ましくは2倍以上、更に好ましくは3倍以上、
特に好ましくは4倍以上、の延伸比で、一軸又は二軸に
延伸して厚さを調整した後、得られる筒状の積層樹脂フ
ィルムを押出軸方向にスリットすれば、図6に示すよう
な断面形状の積層樹脂フィルム100が平面的なフィル
ムとして得られる。
【0021】本発明の積層樹脂フィルム100は、この
ままで、良好な伸縮寸法回復性を有するものであるが、
更にこのような積層樹脂フィルム100を、MD方向又
はTD方向、好ましくはTD方向に、好ましくは300
%以上の伸長比で(すなわち原長の4倍以上の長さに)
伸長処理を施し、応力を開放して収縮させると、より良
好な伸縮寸法回復性(再伸長寸法回復性)を有する積層
樹脂フィルムが得られる。図7に、断面構造を示すよう
に、このようにして得られた伸長−開放処理後の積層樹
脂フィルム100Aは、その中間積層樹脂層1のTDお
よびMD方向、特にTD方向に、波状褶曲断面構造が付
与されていることが特徴であり、このような断面構造に
より中間積層樹脂層1に更に弾性が付与される結果、表
層のエラストマー層IおよびIIの弾性と相俟って、全
体として弾性(伸縮寸法回復性)の一層良好な積層樹脂
フィルム100Aが形成されるものと解される。
【0022】次に、図6〜7に示した例に基づいて、本
発明の積層樹脂フィルムの好ましい層構成について述べ
る。
【0023】本発明の積層樹脂フィルムのガスバリアー
性を担保するのは中間積層樹脂層であり、ガスバリアー
性樹脂層Aである。ガスバリアー性樹脂Aの好ましい例
としては、EVOH(エチレン−ビニルエステル共重合
体ケン化物)、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リエステル、ポリヒドロキシポリエーテル、ポリ塩化ビ
ニリデン等が挙げられる。なかでも、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の鹸化物からなるEVOHが好ましい。エ
チレン含有量は20〜60モル%、好ましくは32〜4
8モル%、更に好ましくは44〜46モル%である。2
0モル%未満では溶融成形性が悪くなる傾向にあり、6
0モル%を超えるとガスバリアー性が低下する傾向にあ
る。良好なガスバリアー性および熱安定性を得るため、
鹸化度は90%以上であることが好ましい。
【0024】ガスバリアー性樹脂Aの弾性率(23℃、
50%RH)は、500〜2500MPaの範囲、好ま
しくは500〜2000MPaの範囲、より好ましくは
500〜1500MPaの範囲である。
【0025】また、溶融押出成形性の観点からは、ガス
バリアー性樹脂Aは、押出時のダイス出口温度(約15
0〜280℃)、剪断速度25sec-1において、溶融
粘度が100〜5000Pa・s、更に300〜200
0Pa・s、特に400〜1200Pa・sのものが好
ましい。
【0026】前記ガスバリアー性樹脂Aと組合せるべき
樹脂Bは、好ましくはガスバリアー性樹脂Aと接着性が
良好で、ガスバリアー性樹脂Aよりは小なる弾性率(2
3℃、50%RH)、1〜500MPa未満の範囲、好
ましくは1〜300MPaの範囲、より好ましくは1〜
100MPaの範囲、を有する樹脂が用いられる。より
具体的には、VLDPE(超低密度、ポリエチレン)、
LDPE(低密度ポリエチレン)等のポリオレフィン、
あるいはEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、E
MAA(エチレン−メタクリル酸共重合体)、EAA
(エチレン−アクリル酸共重合体)、EMA(エチレン
ーアクリル酸メチル共重合体)、EEA(エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体)、エチレン−プロピレン共重
合体等のオレフィン共重合体、からなるオレフィン系樹
脂、更にはこれらの酸変性物;あるいは熱可塑性ポリウ
レタン、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重
合体、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン共重合
体)、SEBS(水添スチレン−ブタジエン−スチレン
共重合体)、SEIS(水添スチレン−イソプレン−ス
チレン共重合体)、ポリエステル系エラストマー、ポリ
アミド系エラストマーなどのエラストマーが挙げられ
る。
【0027】樹脂Bは、引張破断伸度が300%以上、
更に400%以上、特に500%以上のものが好まし
く、また押出時のダイス出口温度および剪断速度25s
ec-1における溶融粘度が、ガスバリアー性樹脂Aと同
等(好ましくは比として1:0.5〜2.0、更に好ま
しくは1:0.6〜1.5、特に好ましくは1:0.7
〜1.3)、すなわち100〜5000Pa・s、更に
300〜2000Pa・s、特に400〜1200Pa
・sのものが好ましく用いられる。
【0028】前記したスパイラルダイを用いた好ましい
製造態様を考慮するとき、樹脂Aと樹脂Bとは、体積比
で、1:0.3〜1:20、好ましくは1:0.5〜
1:5、更に好ましくは1:0.6〜1:2、最も好ま
しくは約1:1の比率で用いるとよい。
【0029】必要に応じて、例えば樹脂A層と樹脂B層
間の接合性を改善する等の目的で、付加的に樹脂C層を
設けてもよい。
【0030】また、このような付加的な樹脂C層として
は、水蒸気バリアー性の良好なポリオレフィン系樹脂層
を挿入することもできる。
【0031】樹脂A層と樹脂B層とは、得られるフィル
ムの任意の平面位置において、合計で4層以上、更に1
2層以上、特に16層以上積層されていることが好まし
い。
【0032】これら樹脂A層および樹脂B層等からなる
中間積層樹脂層1の両面に設ける一対のエラストマー層
IおよびIIは、異なるエラストマーで構成しても良い
が、対称な特性の積層樹脂フィルム100または100
Aを得るためには、同種のエラストマーから構成するこ
とが好ましい。
【0033】エラストマー層IおよびIIを構成するエ
ラストマーの好ましい例としては、熱可塑性ポリウレタ
ン(例えば、市販品として、C4 −C9 アジペート系あ
るいはポリエーテル系ポリエステル等をソフトセグメン
トとして、ポリウレタンのハードセグメントと組み合せ
てなるクラレ社製「クラミクロン」)、SBS、SI
S、SEBS、SEIS、ポリエステル系エラストマ
ー、ポリアミド系エラストマーなどが挙げられる。これ
らの中では熱可塑性ポリウレタンやSEBSなどが好適
であり、伸長比300%の条件下での(伸縮)寸法回復
率[測定法は後述]が85%以上、好ましくは88%以
上、更に好ましくは90%以上のエラストマーである。
【0034】必要に応じて、表層のエラストマー層I
(あるいはII)と中間積層樹脂層1との間に、これら
層間の接着性の改善のために、例えばエチレンー酢酸ビ
ニル共重合体等からなる接合樹脂層を挿入してもよい。
【0035】上記の方法により、本発明の積層樹脂フィ
ルムは、全体として10〜600μm、好ましくは20
〜400μm、更に好ましくは35〜200μmの厚さ
に調整される。必要な伸縮寸法回復性を与えるため、全
厚さ中、エラストマー層IおよびIIの合計厚さが55
%以上、更には60%以上、特に65%以上であること
が好ましく、また上限は98%以下、更に97%以下、
特に94%以下であることが好ましい。
【0036】また、本発明の積層樹脂フィルムは酸素ガ
スバリアー性が、30℃、80%RHの環境で350c
3 /m2 ・24h・atm以下、更に175cm3
2・24h・atm以下、特に100cm3 /m2
24h・atm以下であることが好ましい。
【0037】更に、本発明の積層樹脂フィルムの(伸
縮)寸法回復率は、伸長処理前の状態(図6のフィルム
100)で、伸長比が300〜500%であるとき70
%以上、更に75%以上、特に80%以上とすることが
好ましく、これにより一般に、はじめ伸長比が300%
以上の条件で、伸長−開放処理した後、再度、200%
以上の伸長処理を行なったものは再伸長後の(伸縮)寸
法回復率が70%以上、更に75%以上、特に80%以
上となる。
【0038】得られた本発明の積層樹脂フィルムは、一
般に生肉等の食料品に対する収縮包材フィルムとして優
れた適性を示し、特に加熱により収縮させる必要がない
ため、熱による内容物の劣化がないという利点を有す
る。また、その優れたガスバリアー性および伸縮寸法回
復性を利用して、ストレッチ包材フィルムとして一般に
優れた適性を示す。更に歯磨き粉、練りからし等の内容
物に対するチューブ状容器を形成した際には、伸長充填
により残る自己収縮性を利用して、内容物が減っても容
器寸法は減少しても形状は変化しにくく、また収縮圧力
により内容物の取り出しが容易となる利点もある。
【0039】
【実施例】以下、本発明の積層樹脂フィルムの製造実施
例および比較例を挙げる。
【0040】実施例1 通常の5層スパイラルダイにおいて、コア層(第3層)
形成用ダイ部を図4(a)のように2種の樹脂を交互に
流入加工できる斜め積層体形成用スパイラルダイ(m=
32)に置きかえて得た5層スパイラルダイを用いて、
各々の層全てを円筒状に同時押出しし、本発明のフィル
ムのコア層に中間積層樹脂層である斜め積層体を含む未
延伸の積層樹脂フィルムを製造した。得られたフィルム
の構造は次のとおりであった。
【0041】 熱可塑性ポリウレタン1/斜め積層体/熱可塑性ポリウレタン1 30μm 20μm 30μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 酸変性EEA 10μm 層数 14〜15層 熱可塑性ポリウレタン1:クラレ製 クラミクロンU
3180(ソフトセグメントとしてC6 アジペート系ポ
リエステルを導入;硬度A=80) EVOH :クラレ製 エバール EPE
105A(エチレン含有量44モル%;鹸化度、99.
4%) 酸変性EEA :日本石油化学製 Nポリマー
A−1600(アクリル酸エチル含量18重量%のエ
チレン−アクリル酸エチル共重合体をアクリル酸変性し
Mg2+(0.4重量%)で架橋(アイオノマー化)した
樹脂)
【0042】なお、本実施例で使用した5層スパイラル
ダイのコア層(第3層)形成用ダイ部に用いた斜め積層
体形成用ダイの仕様は以下の通りである。
【0043】 [ダイの仕様] ・スパイラル条数(スパイラル流路溝数) 32(16+16) ・流路の巻数 1 ・スパイラルのピッチ 5.156mm ・スパイラルのピッチ角度 27.7゜ ・スパイラル流路溝の開始点および終点の溝深さと幅 溝深さ(mm) 幅(mm) A樹脂 5 3.5 0 0 B樹脂 5 3.5 0 0 ・スパイラル山と外側ダイリングとの間隙の大きさおよびその押出方向の変 化 開始点 0.5mm 終点 1.25mm ・内側ダイリングの直径およびその押出方向の変化 開始点 100mm 終点 97.5mm
【0044】実施例2 実施例1において、内外層を構成する熱可塑性ポリウレ
タン1の厚みを各20μmにすること以外は実施例1と
同様にして未延伸の積層樹脂フィルムを得た。得られた
フィルムの構造は次のとおりであった。
【0045】 熱可塑性ポリウレタン1/斜め積層体/熱可塑性ポリウレタン1 20μm 20μm 20μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 酸変性EEA 10μm 層数 14〜15層
【0046】実施例3 実施例1において、内外層を構成する熱可塑性ポリウレ
タン1の代わりに熱可塑性ポリウレタン2(クラレ製
「クラミクロンU3185」(ソフトセグメントはC6
アジペート系ポリエステル、硬度A=85))を使用す
ること以外は実施例1と同様にして未延伸の積層樹脂フ
ィルムを得た。得られたフィルムの構造は次のとおりで
あった。
【0047】 熱可塑性ポリウレタン2/斜め積層体/熱可塑性ポリウレタン2 30μm 20μm 30μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 酸変性EEA 10μm 層数 14〜15層
【0048】実施例4 実施例3において、内外層を構成する熱可塑性ポリウレ
タン2の厚みを各々20μmにすること以外は実施例3
と同様にして未延伸の積層樹脂フィルムを得た。得られ
たフィルムの構造は次のとおりであった。
【0049】 熱可塑性ポリウレタン2/斜め積層体/熱可塑性ポリウレタン2 20μm 20μm 20μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 酸変性EEA 10μm 層数 14〜15層
【0050】実施例5 実施例1において、内外層を構成する熱可塑性ポリウレ
タン1の代わりに熱可塑性ポリウレタン3(クラレ製
「クラミクロンU1195L」(ソフトセグメントはC
4 アジペート系ポリエステル;硬度A=95))を使用
すること以外は実施例1と同様にして未延伸の積層樹脂
フィルムを得た。得られたフィルムの構造は次のとおり
であった。
【0051】 熱可塑性ポリウレタン3/斜め積層体/熱可塑性ポリウレタン3 30μm 20μm 30μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 酸変性EEA 10μm 層数 14〜15層
【0052】実施例6 実施例5において、内外層を構成する熱可塑性ポリウレ
タン3の厚みを各々20μmにすること以外は実施例5
と同様にして未延伸の積層樹脂フィルムを得た。得られ
たフィルムの構造は次のとおりであった。
【0053】 熱可塑性ポリウレタン3/斜め積層体/熱可塑性ポリウレタン3 20μm 20μm 20μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 酸変性EEA 10μm 層数 14〜15層
【0054】実施例7 実施例2において、内外層を構成する熱可塑性ポリウレ
タン1の代わりに水添スチレン−ブタジエン−スチレン
共重合体樹脂(SEBS1、旭化成製「タフテックH1
052」)を使用すること以外は実施例2と同様にして
未延伸の積層樹脂フィルムを得た。得られたフィルムの
構造は次のとおりであった。
【0055】 SEBS1/斜め積層体/SEBS1 20μm 20μm 20μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 酸変性EEA 10μm 層数 14〜15層
【0056】実施例8 斜め積層体を構成する酸変性EEAの代わりに、熱可塑
性ポリウレタン2(クラレ製「クラミクロンU318
5」)を用いた以外は実施例4と同様にして未延伸の積
層樹脂フィルムを得た。得られたフィルムの構造は次の
とおりであった。
【0057】 熱可塑性ポリウレタン2/斜め積層体/熱可塑性ポリウレタン2 20μm 20μm 20μm 斜め積層体:A樹脂 EVOH 10μm B樹脂 熱可塑性ポリウレタン2 10μm 層数 14〜15層
【0058】比較例1 通常の5層スパイラルダイを用いて、各々の層全てを円
筒状に同時共押出し、対照となる未延伸の積層樹脂フィ
ルムを得た。得られたフィルムの構造は次のとおりであ
った。
【0059】 熱可塑性ポリウレタン2/酸変性EEA/EVOH/酸変性EEA/ 熱可塑性ポリウレタン2 20μm 5μm 10μm 5μm 20μm
【0060】上記実施例および比較例で得られた積層樹
脂フィルムについて、性状(伸長前の酸素ガスバリアー
性、それぞれ一軸伸長(TD方向)後の寸法回復率およ
び再伸長(TD方向)後の寸法回復率)を求め、表1に
示した。
【0061】なお、本願明細書に記載した物性の測定法
を下記に示す。更に用いた樹脂材料の特性をまとめて後
記表2に示す。
【0062】<物性測定法> (1)酸素ガスバリアー性(酸素ガス透過度) 伸長前の積層樹脂フィルムを使用し、JIS K−71
26に準じ、Modern Control社製OXT
RAN−100TWINを用いて、30℃、80%RH
での酸素ガス透過度を測定した。
【0063】(2)(伸縮)寸法回復率 JIS k−7127に準拠し、オリエンテック社
(株)製テンシロン万能試験機RTM−100を用い
て、以下の条件で測定した。
【0064】 ・試料幅 10mm ・初期試料長 50mm ・クロスヘッド速度(伸長速度) 500mm/min ・伸長比 300%(初期試料長×4倍) 400%(初期試料長×5倍) 500%(初期試料長×6倍) ・雰囲気条件 23℃、50%RH ・測定方法 所定の伸長比で引っ張った直後に、チャックから外して 72時間放置後に試料の長さを測定し、以下の式から寸 法回復率を求めた。
【0065】また、再伸長後の(伸縮)寸法回復率は、
上記伸長比での(伸縮)寸法回復率を測定した試料を更
に、200%伸長後、同様にして、チャックから外して
72時間放置後の試料長を測定することにより、以下の
式から求めた。
【0066】
【数1】
【0067】(3)弾性率 用いた樹脂の弾性率の測定は、JIS K−7127に
準拠し、オリエンテック(株)製テンシロン万能試験機
RTM−100を用いて以下の条件で測定した。
【0068】 ・試料長(つかみ具間距離) 100mm ・試料幅 20mm ・クロスヘッド速度 10mm/min ・試験温度 23℃ ・試験湿度 50%RH
【0069】(4)破断伸度 JIS K−7127に準拠し、オリエンテック(株)
製テンシロン万能試験機RTM−100を用いて以下の
条件で測定した。
【0070】 ・試料長(つかみ具間距離) 50mm ・試料幅 10mm ・クロスヘッド速度 500mm/min ・試験温度 23℃ ・試験湿度 50%RH
【0071】(5)溶融粘度 Rheometrics社製回転粘度計DSRを用いて
以下の条件で測定した。
【0072】 ・試験温度 200℃ ・剪断速度 0.1〜1000sec-1 ・治具(ジオメトリー) 平行平板 ・ギャップ距離 2mm なお、溶融粘度比は上記測定結果の25sec-1の値を
用いて算出した。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】実施例のフィルムは、比較例のフィルムに
比べて、初期伸長後の寸法回復率が大きいことがわか
る。また、200%の伸長比で再伸長すると、比較例の
フィルムは破断しているのに対し、実施例のフィルムは
80%以上の寸法回復率を有しており、(伸縮)寸法回
復性がすぐれていることがわかる。
【0076】
【発明の効果】本発明の積層樹脂フィルムは、ガスバリ
アー性、(伸縮)寸法回復性および再伸長後の(伸縮)
寸法回復性などにすぐれ、食料品などの収縮包材フィル
ムとして優れた適性を持っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の積層樹脂フィルムの斜視図および二方向
断面図。
【図2】先願の実施例による積層樹脂フィルム(本発明
の中間積層樹脂層)の斜視図および二方向断面図。
【図3】従来の多層用スパイラルダイの断面図および製
品フィルム断面図。
【図4】本発明の中間積層樹脂層の製造に適したスパイ
ラルダイの断面図および得られる中間積層樹脂層の断面
図。
【図5】図4のスパイラルダイの要部の模式斜視図。
【図6】(a)、(b)は、本発明の積層樹脂フィルム
の、それぞれMD厚さ方向およびTD厚さ方向の模式断
面図。
【図7】伸長−開放処理後の本発明の積層樹脂フィルム
の模式断面図。
【符号の説明】
1:先願の積層樹脂フィルム(1a、1b:その主たる
二表面)。本発明の積層樹脂フィルムを構成する中間積
層樹脂層。 A:ガスバリアー性樹脂 B:低弾性率樹脂 100:本発明の積層樹脂フィルム 100A:本発明の積層樹脂フィルム(伸長−開放処理
後) 10a、10b、10c:押出機 11、21:スパイラルダイ 12a、12b、22a、22b:ダイリング 22ab:内外ダイリング間間隙流路 13a、23a1、23a2、23a3、23b1、2
3b2、23b3:トーナメント分岐部 14a、24a、24b:スパイラル流路溝 15a、15b、15c、25:筒状流路 16:合流点 17、27:ダイリップ 28a、28b:分配部最終流路 I、II:エラストマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 B32B 27/32 C // B29L 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバリアー性樹脂と該ガスバリアー性
    樹脂より弾性率の低い樹脂とを少なくとも含む複数の樹
    脂からなり、主たる二表面を有し、該二表面に直交する
    少なくとも一の断面において、前記複数の樹脂の層が前
    記二表面に対し斜めに積層されてなる中間積層樹脂層
    が、一対のエラストマー層間に挾持されてなるガスバリ
    アー性樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1のガスバリアー性樹脂フィルム
    を、一旦伸長し、その後伸長応力を除いて収縮させてな
    るガスバリアー性樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 前記ガスバリアー性樹脂より弾性率の低
    い樹脂がポリオレフィンまたはその酸変性物である請求
    項1または2のガスバリアー性樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 前記ガスバリアー性樹脂より弾性率の低
    い樹脂がエラストマーである請求項1または2のガスバ
    リアー性樹脂フィルム。
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JP2009166445A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 包装用フィルム

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