JPH09163853A - 果実の画像処理装置 - Google Patents

果実の画像処理装置

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Publication number
JPH09163853A
JPH09163853A JP7330134A JP33013495A JPH09163853A JP H09163853 A JPH09163853 A JP H09163853A JP 7330134 A JP7330134 A JP 7330134A JP 33013495 A JP33013495 A JP 33013495A JP H09163853 A JPH09163853 A JP H09163853A
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Japan
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fruit
image
center line
fruits
brightness
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Application number
JP7330134A
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English (en)
Inventor
Harumitsu Toki
治光 十亀
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常の2値画像を更に2値化したマトリックス
画像によって果実部領域を抽出し、この果実部領域から
果実中心線を選択判別する。 【解決手段】CCDカメラ1による果実など対象物の画
像をR,G,B信号の輝度差により2値化するものにお
いて、この2値画像Xを予め設定したマトリックスサイ
ズMによって平均輝度を求める平均輝度算出手段と、こ
の平均輝度を一定の果実占有率により2値化して果実部
領域を抽出する果実部領域抽出手段と、この果実部領域
から推定される中心線を別途アルゴリズムによって抽出
された多数の中心線のうちから果実中心線Aとして、選
択判別する果実中心線判別手段とを備えた果実の画像処
理装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、果実の画像処理
装置に関し、CCDカメラの画像情報によりマニピュレ
ータ等を操作して果実を自動的に収穫する果実収穫機等
の分野に属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、CCDカメラによる入力画像を2値化し、この2値
画像を解析して果実など対象物の領域輪郭の検出からそ
の形状,面積,周囲長,細長さ等の形態特徴量を算出
し、果実と果実以外のものとの判別を行っていた。しか
し、これらの処理において2値化部分が多いときは、そ
の形態特徴量の算出時間が長くなると共に、多くの形態
パラメータを必要とする不都合があった。
【0003】この発明は、このような不都合を解消する
ためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、CCDカメ
ラ1による果実など対象物の画像をR,G,B信号の輝
度差により2値化するものにおいて、この2値画像Xを
予め設定したマトリックスサイズMによって平均輝度を
求める平均輝度算出手段と、この平均輝度を一定の果実
占有率により2値化し果実部領域を抽出する果実部領域
抽出手段と、この果実部領域から推定される中心線を別
途アルゴリズムによって抽出された多数の中心線のうち
から果実中心線Aとして、選択判別する果実中心線判別
手段とを備えた果実の画像処理装置の構成とする。
【0005】
【作用、及び発明の効果】2値画像Xを果実の大きさよ
り小さいマトリックスサイズMに分割して、このマトリ
ックスサイズM内の平均輝度を平均輝度算出手段によっ
て算出し、このマトリックスサイズM内の平均輝度を一
定の果実占有率により2値化し、この2値化によって果
実部領域を果実部領域抽出手段により抽出し、この果実
部領域から推定される中心線を、全体の2値画像Xから
アルゴリズムによって抽出された多数の中心線のうちか
ら果実中心線判別手段によって選択判別し、この判別さ
れた中心線を果実中心線Aとして設定することができ
る。
【0006】このように、マトリックスサイズM内の平
均輝度を一定の果実占有率により2値化し、この2値化
から果実部領域の抽出によりその中心線を判別し、この
判別された果実中心線Aによって以後の処理を行わせる
ことにより、従来の如く、形態特徴量の算出のために算
出時間が長くなったりすることがなく、果実の認識に要
する算出時間が短縮され、認識効率の向上を図ることが
できる。
【0007】
【実施例】図1に示す如く、対象物としての果実、例え
ばキュウリを撮像して画像信号を出力するカラーCCD
カメラ1と、この画像信号を入力して信号処理結果によ
り画像を出力する信号処理装置2と、この信号処理結果
画像を入力して画像認識を行うCPU3とによって果実
の画像処理装置を構成する。
【0008】該カラーCCDカメラ1は、キュウリ等果
実の像を光学レンズ4でCCDイメージセンサ5の受光
面に結像させる。このイメージセンサ5はラスタ走査に
より各画素に当たっている光の照度に応じた電気信号を
アナログ信号として、順次出力する。該信号処理装置2
は、前段のアナログのプロセス増幅器6で画像情報のア
ナログ信号を整形し、同期パルスに基づいて各画素を読
み出す。次のA/D変換器7では、アナログ信号を量子
化してデジタル信号に変換する。後段の信号処理部8で
は、種々の画像処理アルゴリズムにより、雑音除去、歪
補正などの処理を行った後、信号処理して画像を出力す
る。
【0009】CPU3は、信号処理結果により、図2の
フローチャートに示す如く、まず、図3に示す如き画像
を入力し(ステップ101)、この入力した画素のR,
G,B信号を輝度加算(R+G+B)して輝度基準を算
出し、該R,G,B信号のうちの一つの信号と輝度基準
の輝度差を算出する。この輝度差と、別に算出したしき
い値との大小を比較し、輝度差がしきい値より大きいか
等しいときは、その画素の値を1に設定すると共に、輝
度差がしきい値より小さいときは、その画素の値を0に
設定することにより、図4に示す如く、画像を2値化す
る(ステップ102)。
【0010】次に、この2値画像Xから各々その中心を
算出して、図5に示す如く、各中心線の抽出を行う(ス
テップ103)。続いて、この2値画像Xを、CPU3
に設定された平均輝度算出手段によって果実より小さ
い、例えば20×20画素のマトリックスサイズMに分
割し、この分割エリア内の各画素の輝度を加算平均して
平均輝度を求め(ステップ104)、この平均輝度を、
図6に示す如く、例えば一定の果実占有率によるしきい
値51(0〜255段階の20%)によって2値化し
(ステップ105)、この2値画像YからCPU3に設
定された果実部領域抽出手段によって果実部領域を抽出
する(ステップ106)。
【0011】この抽出された果実部領域から推定される
中心線を、図7に示す如く、ステップ103で抽出され
た多数の中心線のうちから、CPU3に設定された果実
中心線判別手段によって果実中心線Aとして選択判別す
る(ステップ107)。この果実中心線Aの判別により
果実認識に要する算出時間が短縮され、認識効率を向上
させることができる。
【0012】また、キュウリ等果実の入力画像は、その
葉や茎などの不要な部分が含まれており、2値化処理に
際してこれらが一体化された画像となり、そのまま中心
線を求めても精度の高い果実の認識はでき難いものであ
る。このため、前記信号処理結果によって、図8のフロ
ーチャートに示す如く、まず、図3に示す如き画像を入
力し(ステップ201)、この入力画像を輝度基準によ
る輝度差により2値化する(ステップ202)。この2
値画像Xから中心線を算出し(ステップ203)、その
中心線の果実候補を選択判別する(ステップ204)。
次に、これらの果実と茎葉等が一体化された輪郭線を、
例えば、図9に示す如きラプラシアン手法により抽出し
(ステップ205)、続いて、図10に示す如く、輪郭
線を果実と茎葉等との4箇所の直交性に応じて空間フィ
ルター処理(図11参照)を行い(ステップ206)、
この空間フィルター処理後の画像中最も高い輝度の座標
により4箇所の交点9を抽出する(ステップ207)。
続いて、図12に示す如く、この抽出した各交点9間に
存在する一定以上の長さの中心線A(上側と下側)があ
るかどうかをチェックし(ステップ208)、YESの
ときは上・下の中心線Aの連結を行う(ステップ20
9)。
【0013】このような処理を行うことにより、果実の
中心線の連結を精度良く行うことができるから、収穫作
業の効率化と収穫率の向上並びに収穫果実の不揃いを最
小に抑えることができる。また、形態の悪い(曲がり
等)未熟果は成熟しても曲がっていることから、収穫時
に樹勢の低下を防止する面よりこれら不良未熟果の取り
除き作業も同時に行うため、作業時間が長くなる等作業
負荷が大きくなっている。
【0014】このため、前記信号処理結果により出力さ
れた画像を、図13のフローチャートに示す如く、ま
ず、図3に示す如き画像を入力し(ステップ301)、
この入力画像を図4に示す如く2値化し(ステップ30
2)、この2値画像Xを2種類のマトリックスサイズ
M、例えば13×13画素と5×5画素とに各々分割し
その平均輝度を求め(ステップ303)、この2種類の
平均輝度を各々一定の果実占有率によるしきい値によっ
て、図14及び図15に示す如く2値化する(ステップ
304)。この2値画像Yを一定の長さ以下を除去し
(ステップ305)、この2種類の2値画像Yを、図1
6に示す如く重ね合わせ、両者の領域が一致しない部分
を未熟果として抽出する(ステップ306)。
【0015】このような画像情報から不良未熟果を検出
できるから、収穫と同時に行う不良果実の取り除きが人
手による作業形態に近いものとなり、機械収穫後の補助
作業の負荷を低減することができる。また、キュウリ等
果実の2値画像では果実部も果柄部も同時に抽出される
場合が多く、収穫時のアプローチの際に切断位置の検出
を行う必要があり、この検出に時間を要し収穫効率が阻
害される難点があった。
【0016】このため、前記信号処理結果により出力さ
れた画像を、図17のフローチャートに示す如く、ま
ず、図3に示す如き画像を入力し(ステップ401)、
この入力画像を図4に示す如く2値化し(ステップ40
2)、この2値画像Xから、図5に示す如く各中心線を
算出する(ステップ403)。この2値画像Xをマトリ
ックスサイズM、例えば5×5画素に分割してその平均
輝度を求め(ステップ404)、この平均輝度を一定の
果実占有率によるしきい値によって、図15に示す如く
2値化する(ステップ405)。この2値画像Yから果
実部領域を抽出し(ステップ406)、この果実部領域
から水平方向の幅の変化を算出する(ステップ40
7)。この幅の変化によって果柄部10を検出したとき
は(ステップ408)、図18に示す如く、果実部領域
における果柄部10の水平直線と果実中心線Aとの交点
を算出し(ステップ409)、この算出位置を、図19
に示す如くアプローチ位置とする。
【0017】このような画像情報から果柄部10が抽出
されているか否かを判別し収穫時のアプローチを行うこ
とから、把持後の切断位置の検出が不要となり、検出時
間の短縮により、収穫効率の向上を図ることができる。
また、果柄部10の切断位置の検出を、前記図17のフ
ローチャートに従ってステップ401から408まで処
理した後、ステップ409における果実部領域における
果柄部10の水平直線と果実中心線Aの交点算出処理
を、前記ステップ409とは異なり、果実部領域におけ
る果柄部10の水平直線の中心を算出し、この算出位置
を、図20に示す如くアプローチ位置としてもよい。
【0018】また、キュウリ等果実の栽培において、収
穫時に画像上で果実の中央部が茎葉等で遮られて隠れて
いる場合に、この隠れている部分に曲がりがあるとき
は、この曲がりを推定して全体の形状を認識する必要が
ある。このため、図21のフローチャートに示す如く、
キュウリ等果実の画像を入力し(ステップ501)、こ
の入力画像を2値化する(ステップ502)。この2値
画像Xのノイズ除去と(ステップ503)、中心線Aを
算出し(ステップ504)、この中心線Aを連結する
(ステップ505)。次に図22に示す如く、中心線A
の果頂部始点aから花落部終点bを結ぶ果実直線Lの、
特定の値c(0<c<1)の位置から垂線dを立てて、
この垂線dが中心線Aと交わる交点eを求め、この交点
eと始点aとを始点線fで結び、この始点線fと果実直
線Lとによってなす曲がり推定角度θによって、果実曲
がり量gを一定の比率による相関によって推定算出する
ことができる(ステップ506)。この推定算出方法を
情報として記憶させる(ステップ507)。
【0019】このような推定方法は、果柄部10の丸い
形状に影響されることから、始点線fの長さを果実直線
Lに対して大きくとる方が確度が高くなる傾向にあり、
一部隠れた果実の曲がりを推定できるため、収穫品質を
的確に設定できると共に、収穫率の向上とその安定化を
図ることができる。また、キュウリ等果実の形状は真直
のものは少なく、大半のものは1cm以上の曲がりを有
し、この曲がりは常に円弧状の形態(一部変形果は除
く)を示すから、この曲線形状の対向性によって全体形
状の認識を行う必要がある。
【0020】このため、図23のフローチャートに示す
如く、キュウリ等果実の画像を入力し(ステップ60
1)、この入力画像を2値化する(ステップ602)。
この2値画像Xの中心線Aを算出し(ステップ60
3)、図24に示す如く中心線Aの傾斜状態を算出する
と共に(ステップ604)、果実を長さ方向に2等分し
それぞれを回帰直線で表しその交差状態を算出する(ス
テップ605)。この交差による形状特性が対向するも
の、つまり円弧の類似性のある中心線Aを果実中心曲線
A′により連結し一本の果実として識別する(ステップ
606)。この識別方法を情報として記憶させる(ステ
ップ607)。
【0021】このような識別方法は、果実の中央部分で
茎葉等の障害物によって中心線が切断された場合やノイ
ズ直線が含まれる場合においても、果実全体の高精度な
識別を行いうると共に、収穫率の向上を図ることができ
る。また、キュウリ等果実の輪郭から曲がりを求める従
来の方法に対して、果実の中心線を基にして曲がりを求
める方法では、相関係数が1に近く、予測誤差も小さ
く、±5mm以内(回帰式による95%の信頼区間推定
において)で曲がりの評価が可能となる。
【0022】これらの評価は、図25のフローチャート
に示す如く、キュウリ等果実の画像を入力し(ステップ
701)、この入力画像を2値化する(ステップ70
2)。この2値画像Xの中心線Aを算出し(ステップ7
03)、この算出から果実中心曲線A′を抽出すると共
に(ステップ704)、図24に示す如く、この中心曲
線A′の始点aと終点bを結ぶ果実直線Lから中心曲線
A′に対する最大の果実曲がり量gによって曲がりを算
出する(ステップ705)。この算出方法を情報として
記憶させる(ステップ706)。
【0023】このような果実の曲がり算出方法は、収穫
アプローチ情報のデータを流用できるから、再度輪郭に
よる曲がりを求める必要がなく、曲がり測定時間の高速
化を図ることができるため収穫性能(処理面積)が向上
する。また、従来では、中央部分が隠れて欠落したキュ
ウリ等果実が複数存在する場合、一本の果実を正しく認
識することができなかった。
【0024】このため、図26のフローチャートに示す
如く、キュウリ等果実の画像を入力し(ステップ80
1)、この入力画像を2値化する(ステップ802)。
図27に示す如く、この2値画像Xの中心線Aを算出し
(ステップ803)、この中心線Aから果実部領域を推
定すると共に(ステップ804)、その果頂部始点aと
花落部終点bとを選定する(ステップ805)。続い
て、果実直線Lを仮決定し(ステップ806)、この果
実直線Lが一定長さの範囲Nかどうかをチェックし(ス
テップ807)、YESであれば、その傾斜角度を算出
する(ステップ808)。NOのときは、ステップ81
5へスキップさせる。次に、果実直線Lの、例えば15
%と85%のcとc′位置を算出すると共に(ステップ
808)、各々中心線Aとの交点e,e′を算出し(ス
テップ810)、果実直線Lとの開き角度θ,θ′を算
出する(ステップ811)。次に、果頂部始点aの開き
角度θが一定値以下かどうかをチェックし(ステップ8
12)、YESであれば、信頼区間内かどうかをチェッ
クし(ステップ813)、YESであれば、中心線Aの
連結により一本の果実と認識する(ステップ814)。
ステップ812及び813が各々NOのときは、ステッ
プ815へスキップさせる。最後に全てのチェックが完
了したかどうかをチェックし(ステップ815)、YE
SであれはENDとなり、NOのときはステップ806
へリターンさせる。
【0025】このように、2値画像Xの果実部推定領域
中に複数の果実が存在する場合に、始点aと終点bとを
順次果実直線Lで仮連結を行い、この果実直線Lの予め
設定した比率の位置から各々垂線d,d′を立て、この
両垂線d,d′と中心線Aとの両交点e,e′を求め、
この両交点e,e′と始点a及び終点bとを始点線fと
終点線f′とにより各々連結し、この始点線f及び終点
線f′と果実直線Lによって割り出した始点角θ及び終
点角θ′と回帰式による信頼区間とによって、始点a部
と終点b部さえ2値化できていれば、複数の果実中心線
Aの中から選択して連結させることにより、一本の果実
としての認識を可能にするものである。(曲がりが4c
m以内の商品価値の高いキュウリについて特に効果的で
ある) また、中央部分が隠れて欠落したキュウリ等果実を認識
する場合、垂直方向に予め設定した角度で連結していく
方法があるが、下方に茎葉等の中心線が存在するとき
は、この中心線と連結させて誤った果実の判定を行うと
いう不具合があった。
【0026】このため、果実の中央部が欠落した果実の
認識を、図28に示す如く、果実以外の中心線を含む2
値画像Xの中から、果実の長さを果実の果頂部始点aか
ら一定範囲の検索領域Nで規制すると共に、その範囲に
存在する中心線A′の複数の終点b,b′と果頂部始点
aとを各々果実直線L,L′で結び、この各果実直線
L,L′の一定比率の位置から各々垂線d,d′を立
て、この各垂線d,d′と果頂部中心線Aとの各交点
e,e′を求め、この各交点e,e′と果頂部始点a及
び各終点b,b′とを結んで形成される各開き角α,
α′が、予め設定する一定範囲の角度内にあるかどうか
を判定し、この判定による始点aと終点bにより果実全
体を認識した後、中心線A及びA′を連結させる。
【0027】この方法の連結を行うことにより、果実の
形態的特性に基づいた中心線の判別を行うことができ、
果実以外の中心線との誤連結や未熟果の誤連結を防止で
きると共に、連結範囲を絞って中心線の連結効率が良好
となり、認識速度や認識精度を高め収穫率が向上する。
また、上記と異なる実施例として、キャベツの結球状態
の判定により選択収穫を行う判定装置に関するもので
は、キャベツの生育状態が進むにつれて外葉が開き結球
部の露出量が増加すると、結球中心部は緑色が薄くな
り、外葉は緑色が濃くなることから、この状態を、図2
9に示す如く、照明器11付きのカラーセンサ12と演
算部13をもつ撮像装置14によりキャベツを撮像し、
この画像をダイナミックレンジ拡大して2値化を行い光
学的に検出するものであり、この検出結果から緑色の薄
い部分ではR成分とG成分は等しくなり、R成分とB成
分の光量差が大きくなることに対し、緑色の濃い部分で
はR成分とB成分の光量差が小さくなることが知見でき
る。
【0028】このように、キャベツの色を決めるR,
G,B成分の中で、RとBの光量差によって結球中心部
の露出量から結球状態を測定し、収穫適期の判断を行う
ことができる。また、結球中心部を検出できることによ
って、自動収穫を行う際の把持位置の検出や硬さ測定位
置のセンサとしても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置の回路構成を示すブロック図。
【図2】2値画像を平均輝度により2値化した果実部領
域から果実中心線を判別するフローチャートを示す。
【図3】CCDカメラにより撮像されたキュウリ等果実
の原画像を示す。
【図4】原画像を輝度基準による輝度差により2値化し
た2値画像を示す。
【図5】2値画像から認識アルゴリズムによって算出し
た各中心線の画像を示す。
【図6】2値画像を小分割した平均輝度により2値化し
た果実部領域の画像を示す。
【図7】2値化した果実部領域から選択判別される果実
中心線の画像を示す。
【図8】2値画像の中心線を空間フィルター処理して連
結するフローチャートを示す。
【図9】2値画像を空間フィルターによって処理した輪
郭線抽出画像を示す。
【図10】輪郭線抽出画像による果実と茎葉等との交点
抽出画像を示す。
【図11】空間フィルター処理の座標の一例(9×9画
素)を示す。
【図12】交点抽出により各交点間に存在する中心線の
連結画像を示す。
【図13】二種類の平均輝度画像の重合により未熟果を
抽出するフローチャートを示す。
【図14】2値画像を小分割した平均輝度により2値化
した果実部領域の画像を示す。
【図15】2値画像を小分割した平均輝度により2値化
した果実部領域の画像を示す。
【図16】二種類の平均輝度により2値化した果実部領
域画像の重合画像を示す。
【図17】果実中心線と果柄部水平直線との交点を算出
するフローチャートを示す。
【図18】平均輝度で2値化した果実部領域画像と果実
中心線画像の重合画像を示す。
【図19】果実中心線と果柄部水平直線の交点によるア
プローチ位置の画像を示す。
【図20】果柄部水平直線中心のアプローチ位置の画像
を示す。
【図21】隠れた果実中央部の曲がり量を算出するフロ
ーチャートを示す。
【図22】隠れた果実中央部の曲がり量を果頂部の曲が
り角度から算出する画像を示す。
【図23】傾斜中心線の交差から類似性のある中心線を
連結するフローチャートを示す。
【図24】果実中心線の連結と果実曲がり量を算出する
画像を示す。
【図25】果実中心曲線を抽出して果実曲がり量を算出
するフローチャートを示す。
【図26】複数の果実中心線の中から一本の果実を認識
するフローチャートを示す。
【図27】複数の始点と終点とを仮連結して算出し一本
の果実を認識する画像を示す。
【図28】始点と一定の検索領域内の複数終点により一
本の果実を認識する画像を示す。
【図29】撮像装置の回路構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1. CCDカメラ A. 果実中心線 M. マトリックスサイズ X. 2値画像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CCDカメラ1による果実など対象物の
    画像をR,G,B信号の輝度差により2値化するものに
    おいて、この2値画像Xを予め設定したマトリックスサ
    イズMによって平均輝度を求める平均輝度算出手段と、
    この平均輝度を一定の果実占有率により2値化し果実部
    領域を抽出する果実部領域抽出手段と、この果実部領域
    から推定される中心線を別途アルゴリズムによって抽出
    された多数の中心線のうちから果実中心線Aとして、選
    択判別する果実中心線判別手段とを備えた果実の画像処
    理装置。
JP7330134A 1995-12-19 1995-12-19 果実の画像処理装置 Pending JPH09163853A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012110256A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 National Agriculture & Food Research Organization 果柄切断装置
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