JPH09163584A - 地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断器 - Google Patents

地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断器

Info

Publication number
JPH09163584A
JPH09163584A JP7315300A JP31530095A JPH09163584A JP H09163584 A JPH09163584 A JP H09163584A JP 7315300 A JP7315300 A JP 7315300A JP 31530095 A JP31530095 A JP 31530095A JP H09163584 A JPH09163584 A JP H09163584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground fault
line
signal
phase
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7315300A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hatakeyama
善博 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7315300A priority Critical patent/JPH09163584A/ja
Publication of JPH09163584A publication Critical patent/JPH09163584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接地系線路において、線路の地絡検出と、
その地絡が1線地絡か2線地絡かを判定することができ
る地絡検出回路を得る。 【解決手段】 非接地系の単相交流線路21の各線路を
接地する接地インピ−ダンス22、23よりも負荷24
側の前記単相交流線路21の零相電流を検出して前記零
相電流に応じた電源周波数信号dを出力する零相電流セ
ンサ25の出力dに基づいて前記単相交流線路の2線地
絡を判定する判定回路42を備えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は線路の地絡を検出
する地絡検出回路に関するものである。特に非接地系の
単相交流線路又は直流線路の2線地絡の判定を可能とす
る地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば特公昭55−24331号
公報に示された従来の非接地系の単相交流回路の地絡検
出回路である。1は配電用トランス、2は配電線の単相
交流線路、3は単相交流線路2の対地容量、4は接地抵
抗器等からなる接地装置、5は零相変流器、6は結合装
置であり、結合装置6は例えばコンデンサとリアクタと
からなる直列共振回路で商用電流は塞流し後述の信号電
流のみを通過させる。7は発振器であり、異なる2つの
周波数の電圧を発振して結合装置6を介して単相交流線
路2へ印加する。地絡インピーダンス8の地絡電流を零
相変流器5で検出し、処理回路10で各注入周波数信号
に対する出力を調べ、単相交流線路2の地絡の有無を判
定して警報出力hを得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の地絡検出回路は
以上のように構成されているので単相交流線路からの地
絡電流は、零相変流器5により一括で検出されるので、
これが1線地絡なのか2線地絡なのか知ることができな
かった。本来、非接地回路では第1線の地絡事故だけで
は感電しないが、更に第2線に人体による地絡が生ずる
と感電の可能性があるという問題があった。そこで、単
相交流線路の1線地絡のときはアラームを発するだけと
して単相交流線路の給電を続行し、2線地絡が発生して
はじめて単相交流線路の給電を遮断したいという必要性
があった。このように、従来の地絡検出方法では、単相
交流線路の1線地絡か、或いは2線地絡なのか知ること
ができないという課題があった。また地絡抵抗が共に零
相電流センサより負荷側にある場合の2線地絡の判定が
可能でさらに地絡抵抗の一方が電源側にある場合の2線
地絡の判定も可能としたいという要請があった。また単
相交流線路だけでなく直流線路の2線地絡も判定したい
という要請があった。
【0004】この発明は上記の様な課題を解決するため
になされたもので、単相交流線路又は直流線路の第1線
に第1の地絡があり更に線路に第2の地絡が発生したと
き、これが2線地絡かどうかのを判定ができる地絡検出
回路を得ることを目的とする。また主要な2線地絡の判
別が可能な簡易な地絡検出回路を得ることを目的とす
る。また、2線地絡を検出したとき、給電を遮断しある
いは警報を発することができる地絡検出回路を得ること
を目的とする。さらにこれらの地絡検出回路を備えた回
路遮断器を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
非接地系の単相交流線路の各線路を接地する接地インピ
−ダンスよりも負荷側の前記単相交流線路の零相電流を
検出して前記零相電流に応じた電源周波数信号を出力す
る零相電流センサと、前記電源周波数信号に基づいて前
記単相交流線路の2線地絡を判定する電源信号判定回路
を備えるようにしたものである。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、電源信号判定回路は電源周波数信号の位相シフ
トに基づいて単相交流線路の2線地絡を判定するように
したものである。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、電源信号判定回路は電源周波数信号のレベルを
判定する電源信号レベル判定回路であって、電源周波数
信号のレベルが所定の値以上のとき単相交流線路の2線
地絡と判定するようにしたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれか1項の発明において、印加交流電源により印
加周波数信号が印加されるとともに接地インピーダンス
により接地された非接地系の直流線路の前記接地インピ
ーダンスよりも負荷側における前記印加交流電源の零相
電流を検出して前記零相電流に応じた印加周波数信号を
出力する零相電流センサと、前記印加周波数信号に基づ
いて前記直流線路の2線地絡を判定する印加信号判定回
路とを備えるようにしたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1から請求項3
のいずれか1項の発明において、注入周波数信号を通過
させる注入インピーダンスを介して注入信号電源により
所定の周波数の注入周波数信号が単相交流線路又は直流
線路に注入されるとともに、零相電流センサから出力さ
れる前記注入周波数成分信号に基づいて前記単相交流線
路又は前記直流線路の地絡を判定する注入信号レベル判
定回路を設け、前記注入信号レベル判定回路は前記注入
周波数信号の信号レベルが第3の所定の値以上のとき前
記単相交流線路又は前記直流線路に第1の地絡ありと判
定し更に前記注入信号レベル判定回路は前記注入周波数
信号の信号レベルが前記第3の所定の値よりも大きい第
4の所定の値以上のとき第2の地絡ありと判定するもの
であり、電源信号判定回路又は印加信号判定回路は電源
周波数信号又は印加周波数信号の信号レベルが前記注入
信号レベル判定回路が第1の地絡ありと判定した時点の
ものより減少したとき2線地絡と判定するものであるよ
うにしたものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項1から請求項4
の発明のいずれか1項の発明において、注入周波数信号
を通過させる注入インピーダンスを介して注入信号電源
により電源周波数又は印加周波数と異なる周波数の注入
周波数信号が単相交流線路又は直流線路に注入されると
ともに、第2の零相電流センサにより注入信号電源と前
記単相交流線路又は前記直流線路との間の注入周波数成
分信号の零相電流を検出して前記零相電流に応じた注入
周波数成分信号を出力し、前記注入周波数成分信号に基
づいて前記単相交流線路又は前記直流線路の地絡を判定
する注入信号レベル判定回路を設け、前記注入信号レベ
ル判定回路は前記注入周波数信号の信号レベルが第3の
所定の値以上のとき前記単相交流線路又は前記直流線路
に第1の地絡ありと判定し更に前記注入信号レベル判定
回路は前記注入周波数信号の信号レベルが前記第3の所
定の値よりも大きい第4の所定の値以上のとき第2の地
絡ありと判定するものであり、電源信号判定回路又は印
加信号判定回路は電源周波数信号又は印加周波数信号の
信号レベルが前記注入信号レベル判定回路が第1の地絡
ありと判定した時点のものより減少したとき2線地絡と
判定するものであるようにしたものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
の発明のいずれか1項の発明において、注入信号レベル
判定回路は注入周波数信号のレベルが所定の値以上のと
き地絡ありと判定するものであり、この判定結果に基づ
き地絡発生のアラーム信号を発する信号発信手段を設け
るようにしたものである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1から請求項6
の発明のいずれか1項の発明において、2線地絡ありと
の判定により線路を遮断する信号を発する発信手段を設
けるようにしたものである。
【0013】請求項9の発明は、請求項1から請求項7
のいずれか1項に記載の発明の地絡検出回路を備え、2
線地絡の判定により主開閉接点を開放するようにしたも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.図1にこの発明の実施の一形態で
ある単相交流線路における地絡検出回路の構成を示す。
図において20は交流電源で、配電用トランス等により
構成され、出力電圧V1はAC100V、周波数は60
Hzである。21は交流電源20が接続されている非接
地系の単相交流線路である。22、23は後述する零相
電流センサ25が配設される位置より電源側に設けられ
線路21の各々の線を接地する接地インピーダンスであ
り、例えば0.047μF(60Hzで56kΩのイン
ピーダンス)のコンデンサである。この接地インピーダ
ンス22、23の値は検出したい地絡抵抗より充分大き
な値に設定されている。24は単相交流線路21に接続
された負荷である。
【0015】25は単相交流線路21の零相電流を検出
する零相電流センサ(ZCT)(以後これをセンサとい
う)である。30は単相交流線路21に設けられた単相
交流線路21を遮断する回路遮断器である。42は電源
周波数信号に基づいて単相交流線路の2線地絡を判定す
る地絡検出回路である電源信号位相判定回路42であ
る。図示していないがこの回路には基準信号として電源
周波数信号が導入されている。以下に示す発明の実施に
形態の地絡検出回路においても同様である。
【0016】この発明の実施の形態においては電源信号
位相判定回路42、センサ25は回路遮断器30に内蔵
されている。しかしこれらが回路遮断器30と別に設け
られる場合がある。
【0017】31及び32は単相交流線路21に発生し
た第1、第2の地絡抵抗であり、その地絡抵抗値をRg
1、Rg2を表すもので、Rg1,Rg2は例えば30
kΩ程度のもので、人体による地絡の場合は約1kΩで
ある。aはセンサ25の出力である。
【0018】次に図2、図3の線路の地絡による地絡電
流の検出原理図と、図4の2線地絡の電流ベクトル合成
の説明図により検出される地絡電流の特性を説明する。
図2、図3は図1における地絡の発生位置とセンサ25
で検出される電流との関係を示す図である。図において
地絡発生の順番を示すために最初に発生した地絡抵抗に
、後に発生した地絡抵抗にの記号を付する。j1は
1線地絡の場合に第1の地絡抵抗31を流れる地絡電流
を示す。センサ25により検出される電流は地絡発生場
所とセンサ25との相対位置に対応して1線地絡の地絡
電流j1,2線地絡の地絡電流j2,j3、j23が検
出される。ここでj2は2線地絡の場合に第1の地絡抵
抗31を流れる地絡電流で、j3は第2の地絡抵抗32
を流れる地絡電流を示す。またj23=j2−j3はj
2,j3の差として検出される地絡電流である。
【0019】図4はセンサ25で検出された地絡電流j
1、j2,j3及びj23の電流の大きさと位相の関係
を示す図である。図の横軸は実軸で、縦軸は虚軸であ
る。電源電圧V1の方向を横軸にとる。図4においてj
1は1線地絡の場合に地絡抵抗31による地絡電流のベ
クトルで、曲線C1は地絡抵抗31の抵抗値Rg1が1
kΩから30kΩと変化した場合の地絡電流j1のベク
トルの軌跡を示す。j1は地絡抵抗31の抵抗値Rg1
が0Ωのときが最大値でこれをImとおくと、j1は最
大電流値Imをこえることはない。この発明では接地イ
ンピーダンス22、23の値を地絡抵抗31、32の抵
抗値Rg1,Rg2に比べ十分大きく設定したのでj1
は小さい。例えば接地インピーダンス22、23の値が
0.047μFとすると60Hzのとき56kΩであ
る。従ってj1の最大電流値Imは1.77mA であ
る。
【0020】j2,j3は 2線地絡の場合の第1、第
2の地絡抵抗31、32を流れる地絡電流のベクトル
で、曲線C2,C4はそれぞれ第1の地絡抵抗31の抵
抗値Rg1が30kΩ、20kΩで第2の地絡抵抗32
の抵抗値Rg2が0Ωから20kΩと変化した場合のj
2のベクトルの軌跡である。またC3,C5も同様に、
それぞれ第1の地絡抵抗31の抵抗値Rg1が30k
Ω、20kΩのとき、第2の地絡抵抗32の抵抗値Rg
2が0Ωから20kΩと変化した場合のj3のベクトル
の軌跡である。第2の地絡抵抗32の抵抗値Rg2を感
電の可能性のある10kΩ以下と限定した場合について
見ると、図4に示されるようにj2,j3の大きさは1
線地絡の最大電流Imの大きさより大きい。即ちj2,
j3はImを半径とする円Rmの外側にある。従って、
j2,j3の大きさが1線地絡の最大電流値Imをしき
い値としてこれより大きいときは、2線地絡であると判
定することができる。
【0021】またj2,j3のj1に対する位相シフト
φ12、φ13は45度以上である。これは1線地絡に
おいてその地絡の抵抗値Rg1が0から∞まで変化した
ときのの地絡電流間の位相シフトより大きい。1線地絡
の場合はC1上の2つの点を移動するだけなのでの地絡
電流間の位相シフトは20度を超えない。従って、j
2,j3のj1に対する位相シフトが45度以上であれ
ば、2線地絡であると判定することができる。
【0022】j23は2つの地絡抵抗31、32が共に
センサ25より負荷24側にある場合の2線地絡のとき
センサ25で検出される地絡電流のベクトルで、C6,
C7,C8はそれぞれ第1の地絡抵抗31の抵抗値Rg
1が10kΩ、20kΩ、30kΩのとき、第2の地絡
抵抗32の抵抗値Rg2が0kΩから30kΩと変化し
ときのj23=j2−j3のベクトル軌跡を示してい
る。ここでRg1がRg2と等しいときはC6,C7,
C8共に0点に収れんし、どちらかが大きくなると0点
から離れる軌跡を描く。例えばRg1が30kΩの軌跡
C8は、Rg2が0Ωから30kΩに近ずくと0点に収
れんする。また、Rg1が20kΩのときのC7は、R
g2が20kΩで0点に収れんし、その後0点を離れた
軌跡を描く。j23のj1に対する位相シフトφ123
は図4に示されるようにj23の軌跡C6,C7,C8
の如く非常に大きい。図4において第2の地絡抵抗32
の地絡抵抗値Rg2が10kΩ以下の範囲では、第1の
地絡抵抗31の抵抗値Rg1を30kΩとすると位相シ
フトφ123はC8の軌跡からわかるように220度以
上である。一方1線地絡の場合の位相シフトの最大値は
C1上で地絡抵抗値Rg1が0から∞に変化した場合の
地絡電流ベクトルj1の移動範囲内での位相シフトであ
るので20度を超えない。従って、j2,j3、j23
のφ2、φ3、φ123の場合を一括して、位相シフト
が45度以上であれば2線地絡であると判定することが
できる。
【0023】j23の電流の大きさは、第2の地絡抵抗
32の抵抗値Rg2が第1の地絡抵抗31の抵抗値より
大きい場合はj23はj1より小さい。これは図4にお
いてC1で示した第1の地絡抵抗の抵抗値Rg1に対応
するj1を半径とした円内にあるC6からC8の部分が
それに相当している。このようにj23がj1より小さ
い場合は2線地絡と判定することができる。例えば第1
の地絡抵抗31の抵抗値Rg1が30kΩの場合は、j
23の軌跡はC8で示される。C8の曲線において第2
の地絡抵抗32の抵抗値Rg2が1kΩから10kΩの
場合のj23の大きさはRg1が30kΩにおけるj1
を半径とする円R1の外側にありj1(Rg1=30k
Ω)の大きさより大きい。このうち第2の地絡抵抗32
の抵抗地Rg2が1kΩの場合の地絡電流j23の大き
さは1線地絡による地絡電流の最大値Imを超えている
ので2線地絡と判定することができるが、Imを超えな
い場合、例えば第2の地絡32の抵抗地Rg2が0Ωあ
るいは10kΩの場合はこれだけでは2線地絡の判定は
不可能で、前記の位相シフトによる判断が必要である。
【0024】次に地絡の発生位置とセンサ25との位置
との関係による検出の態様を説明する。図2(a)は、
第1の地絡抵抗31がセンサ25より負荷24側に発生
した1線地絡の場合を示す。地絡発生の時点で地絡電流
j1がセンサ25により検出される。図2(b)は、第
1、第2の地絡抵抗31、32が共にセンサ25より負
荷24側にある場合を示す。第1の地絡抵抗31が発生
した時点で地絡電流j1が検出され、その後、第2の地
絡抵抗32発生時点でj23=j2ーj3が検知され
る。
【0025】図3(a)は、第1の地絡抵抗34がセン
サ25より電源20側で、第2の地絡抵抗32が負荷2
4側にある場合である。第1の地絡抵抗34の発生時点
では地絡電流はセンサ25では検出できないが、第2の
地絡抵抗32が発生した時点で初めて地絡電流j3が検
出される。この地絡電流j3の大きさは先にのべたよう
に1線地絡の最大電流Imに比べて大きい。図3(b)
は、第1の地絡抵抗31がセンサ25より負荷24側に
発生し、次に第2の地絡抵抗35が電源20側に発生し
た2線地絡の場合を示す。第1の地絡抵抗31の発生し
た時点における地絡電流はj1で、次に第2の地絡抵抗
35が発生した時点にj2が検知される。j2はj1に
対し電流の大きさの増大、及び45度以上の大きな位相
シフトとして観測される。
【0026】又図示しないが、第1の地絡抵抗がセンサ
25より電源20側に発生した1線地絡、及び第1、第
2の地絡抵抗が共に電源20側にある1線地絡及び2線
地絡の場合は、地絡抵抗を流れる地絡電流がセンサ25
を通らないので検出することができない。又、第1の地
絡抵抗が電源20側に発生し第2の地絡抵抗が同じ線上
の負荷24側に発生した1線地絡のとき、及び第1の地
絡抵抗31が負荷側に発生しさらに第2の地絡34が電
源側に発生した1線地絡の場合に検出される電流は、い
ずれも1線上から大地への並列抵抗値であるので1線地
絡の最大電流Imを超えることはない。また1線地絡の
抵抗値の変化による電流間の位相シフトも20度以下と
小さい。第1の地絡抵抗が負荷側にあり、その後第2の
地絡抵抗が電源側の同じ線上に発生したとき、センサ2
5で検出される地絡電流の増減はない。また第1、第2
の地絡抵抗がともに負荷側の同一線上に発生した場合
は、第1の地絡電流j1に対して第2の地絡抵抗の発生
により地絡電流の増加が観測されるが、1線地絡の最大
電流値Imを超えない。
【0027】以上説明したことに基づき線地絡の判定基
準を次のように定める。 (I) 第1の地絡発生による第1の地絡電流j1に対
する第2の地絡発生による第2の地絡電流j2,j3又
はj23の位相シフトφ12、φ13、又はφ123が
所定の値より大きい場合は2線地絡である。所定の値は
検出したい第2の地絡抵抗値Rg2を10kΩ以下とし
た場合は例えば45度とすればよい。 (II) 地絡電流j2,j3又はj23の大きさが所
定の値Imより大きい場合は2線地絡である。所定の値
は1線地絡の最大電流値Imである。第2の地絡抵抗3
2の抵抗値Rg2を10kΩ以下と限定すると、接地イ
ンピーダンス22、23の大きさが0.047μFのと
き、Im=1.77mAである。
【0028】図1に示されたこの発明の実施の一形態で
ある地絡検出回路は、上記基準(I)に基づくものであ
る。次にこの回路の動作を説明する。
【0029】センサ25により検出した線路21の零相
電流センサ出力aを電源信号位相判定回路42に入力
し、第1の地絡抵抗31による地絡電流j1の電源周波
数信号の位相を測定して記憶しておく。次にこの第1の
位相と第2の地絡抵抗32等が発生したときに検出され
る地絡電流j23,j2又はj3のいずれか一つの地絡
電流の位相と記憶しておいたj1の位相との位相シフト
を算出し、位相シフトのしきい値45度と比較する。こ
こで位相シフトが45度以上であれば判定基準(I)に
より第1、第2の地絡抵抗による地絡が2線地絡である
と判定することができる。2線地絡を判定したときは電
源位相判定回路42は線路21を遮断する信号dを発信
し回路遮断器30を開路する。
【0030】発明の実施の形態2.図1の回路におい
て、第1、第2の地絡抵抗がほとんど同じとなりj23
≒0となる場合は、位相シフトを精度良く測定すること
が困難となる。また電流の大きさが小さくなり2線地絡
発生の時点が確定しにくいという問題がある。図5に第
1、第2の地絡抵抗による地絡電流を検出し、j23≒
0となった場合でも確実に2線地絡を検出できる回路を
示す。図5は図1の回路の線路21に電源周波数信号を
阻止し注入周波数信号を通過させるフィルタによる注入
インピーダンス27と発振器26とで構成される電源周
波数と異なる周波数の注入周波数信号を注入する注入信
号電源28を付加したものである。センサ25の出力a
は注入周波数信号を抽出する注入信号抽出回路43に入
力され、その出力は注入信号レベル判定回路44に入力
されている。注入周波数信号は、電圧がAC10V、周
波数は100Hzの交流である。
【0031】またセンサ25の出力aは電源周波数信号
を抽出する電源信号抽出回路40に入力され、抽出され
た電源周波数信号に対応する出力は電源信号位相判定回
路42に入力されている。電源信号位相判定回路42の
出力cは論理積回路47に入力される。また論理積回路
47の入力には注入信号レベル判定回路44の出力bも
入力されている。この注入信号レベル判定回路44の出
力bはアラーム(図示していない)にも出力される。論
理積回路47の出力dは線路21の遮断手段である回路
遮断器30に出力され、信号b,cが共に発信されたと
き回路遮断器30を開路する。この発明の実施の形態2
における地絡検出回路は電源信号抽出回路40、電源信
号位相判定回路42、注入信号抽出回路43、注入信号
レベル判定回路44及び論理積回路47で構成され、回
路遮断器30に内蔵されている。また地絡検出回路、セ
ンサ25が回路遮断器30に内蔵される場合もあるし、
これらすべて回路遮断器30と別に設けられる場合があ
る。
【0032】次にこの回路の動作を説明する。線路21
に地絡が発生すると、注入周波数信号成分の零相電流は
注入信号電源28から必ずセンサ25と地絡抵抗31ま
たは32を通り大地から注入信号電源に戻るように流れ
るので、第1線でも第2線でも同一方向の電流となり、
地絡抵抗がセンサ25より負荷側に発生した場合に第
1、第2の地絡抵抗31、32の抵抗値が同じ場合でも
すべて検出することができる。従って、第1の地絡抵抗
発生で最初の注入周波数信号成分の零相電流に応じた交
流信号が得られ、第2の地絡抵抗発生によりこの注入周
波数信号成分の交流信号の増加として検出できる。例え
ば印加電圧10V,地絡抵抗値Rg1が30kΩとする
と0.33mAの地絡電流が検出される。従って、しき
い値を0.33mAと設定すれば30kΩ以下の抵抗値
の地絡の有無を判定することができる。このように電源
信号位相判定回路42と注入信号レベル判定回路44を
併用し、注入信号レベル判定回路44の出力bをマーカ
ーとして電源信号位相判定回路の出力cとのアンドを論
理積回路47でとり、漏洩発生と2線地絡の判定を同期
させ2線地絡を確認することができる。
【0033】すなわち第1、第2の地絡抵抗31、32
の抵抗値Rg1,Rg2がほとんど同じ場合、電源信号
位相判定回路42では、j23の大きさが非常に小さく
位相シフトの判定が困難であるが注入信号レベル判定回
路44により注入周波数信号レベルの増加が検出された
時点で第2の地絡の発生が確認できるので、この時2線
地絡が発生したと判定することができる。注入信号レベ
ル判定回路44で第1の地絡を検出したときは、地絡発
生のアラーム信号bを発信するようにする。また2線地
絡を判定したときは、線路21を遮断する信号dを発信
し、回路遮断器30を開路するようにする。
【0034】発明の実施の形態3.図5による注入周波
数信号による地絡電流の検出回路では地絡抵抗31、3
2がセンサ21の負荷24側に発生した場合は地絡電流
の検出ができるが、地絡抵抗が電源20側に発生した場
合は地絡電流は電源側の地絡抵抗を流れ、大地を通って
注入電源28にもどる経路をとりセンサ25を通過しな
いので検出することができない。図6は、線路21と注
入信号電源28との間に注入信号周波数成分の信号を検
出する第2の零相電流センサ29(以降、センサ29と
いう)を付加し、その出力gを注入信号周波数抽出回路
43に入力し、その出力を注入信号レベル判定回路44
に入力する構成をとることによりセンサ25の電源側に
発生する地絡も検出できるようにしたものである。即ち
センサ25より電源20側に地絡抵抗がある場合でもこ
れらを流れる地絡電流は必ずセンサ29を通過するので
検出することができる。この注入信号レベル判定回路4
4の出力bはアラーム(図示していない)にも出力され
る。論理積回路47の出力dは線路21の遮断手段であ
る回路遮断器30に出力され、信号b,cが共に発信さ
れたとき回路遮断器30を開路する。
【0035】この発明の実施の形態3において、地絡検
出回路は、電源信号抽出回路40、電源周波数信号位相
判定回路42、注入信号抽出回路43、注入信号レベル
判定回路44及び論理積回路47とで構成されている。
また、地絡検出回路、センサ25は回路遮断器30に内
蔵されている。しかしこれらが回路遮断器30と別に設
けられる場合がある。
【0036】2線地絡の判定は第1、第2の地絡抵抗が
共に負荷側の場合で抵抗値がほとんど同じ場合は、第2
の地絡の発生により注入周波数信号レベルの増加が検出
したとき、電源周波数信号がj23≒0と第1の地絡電
流j1の大きさに対して減少していることを確認して2
線地絡であると判定する。第1、第2の地絡抵抗の抵抗
値Rg1,Rg2が同じでない場合は判定基準(I)に
より、記憶しておいた第1の地絡抵抗による地絡電流j
1と第2の地絡抵抗発生による地絡電流j23との位相
シフトが45度以上のとき2線地絡と判定する。
【0037】このように線路21で第1の地絡が有ると
の判定でアラームを作動し、その後第2の地絡を2線地
絡と判定をしたとき30を開路するようにしたので、非
接地系線路の利点、つまり一線地絡だけでは、感電する
ことがないので、このときはアラームのみとして給電を
続行し、2線地絡が発生してはじめて回路遮断器30を
開路するようにして地絡事故による不測の事故を防止す
ることができる。
【0038】発明の実施の形態4.図1、図5の回路に
おいては、地絡抵抗がセンサ25の負荷側にある場合の
検出についてのべた。ここでは第1または第2のいずれ
か一方の地絡抵抗が電源側にある場合の2線地絡も検出
できる地絡検出回路を示す。図7は、図5の回路におい
て電源信号抽出回路40の出力を電源信号レベル判定回
路52に入力し、その出力kは論理積回路46に入力さ
れている。また電源信号抽出回路40の出力は電源信号
位相判定回路42にも入力されている。また論理積回路
46には注入信号レベル判定回路44の出力bも同時に
入力されている。論理積回路46の出力lは論理積回路
47の出力dと共に論理和回路48に入力されている。
論理和回路48の出力mは線路21を遮断する信号とし
て回路遮断器30に出力される。その他は図5に示した
ものと同一である。
【0039】この発明の実施の形態5における地絡検出
回路は、電源信号抽出回路40、電源周波数信号位相判
定回路42、電源信号レベル判定回路52、注入信号抽
出回路43、注入信号レベル判定回路44、論理積回路
46、論理積回路47及び論理和回路48とで構成され
ている。また、地絡検出回路、センサ25は回路遮断器
30に内蔵されている。しかしこれらが回路遮断器30
と別に設けられる場合がある。
【0040】次にこの動作を説明する。電源信号レベル
判定回路52によりセンサ25の信号aから電源周波数
成分の信号を電源信号抽出回路40で抽出しこれを電源
信号レベル判定回路52により電源周波数信号レベルを
測定し、この大きさを1線地絡の地絡電流の最大電流値
Imをしきい値として比較する。第2の地絡抵抗32の
抵抗値Rg2を10kΩ以下と限定すると、接地インピ
ーダンス22、23の大きさが0.047μFのときI
m=1.77mAである。この電源周波数信号の信号レ
ベルがしきい値Imより大きい場合は前記判定基準(I
I)により2線地絡と判定することができる。ここで判
定される2線地絡は地絡抵抗のどちらかが電源側に存在
する場合で、センサ25で観測されるのは図3で示した
j2またはj3である。
【0041】また検出した第2の地絡電流j23の大き
さが記憶しておいた第1の地絡電流j1より小さい場合
は2線地絡と判定することができる。電流の大きさの減
少で2線地絡が判定できるのは、地絡抵抗31、32が
共に負荷側にある場合でこの時センサ25で観測される
のは図2のj23である。第2の地絡抵抗32発生によ
る地絡電流j23がj1より大きく、しきい値以下の大
きさの場合は電源周波数信号のレベルだけではこれが2
線地絡かどうかは判定できないので、この場合は位相シ
フトの判定が必要である。このために電源信号位相判定
回路42を併設した。
【0042】位相シフトによる判定、注入信号、アラー
ム、線路遮断等の動作に関しては発明の実施の形態1で
のべたものと同様なので説明を省略する。このように図
7の地絡検出回路を採用して電源周波数信号レベルによ
る2線地絡の判定を併用するとセンサ25より電源側の
2線地絡も判定できるので、安全性確保を強化すること
ができる。また判定する2線地絡を第1、第2の地絡抵
抗31、32が共に負荷側で、第2の地絡抵抗の抵抗値
Rg2が第1のものRg1より大きいとき或いは第2の
地絡抵抗の抵抗値Rg2が第1のものRg1より小さい
ときの一部のもの、及び2線地絡の内一方が電源側で一
方が負荷側にある場合に限定すれば、判定基準(II)
に基づき電源周波数信号の信号レベルだけで2線地絡の
判定が可能なので、電源位相判定回路42を省き、電源
周波数抽出回路40及び電源信号レベル判定回路52に
て判定するようにすれば装置の簡略化ができる。
【0043】発明の実施の形態5.発明の実施の形態5
は発明の実施形態1から4に示した非接地系単相交流線
路の地絡検出と同様の考え方に基づいて非接地系直流線
路に適用するものである。図8はこの発明の実施形態6
の地絡検出回路の構成を示す図である。図8において6
3は直流電源、64は非接地系の直流線路であり、65
は直流線路64上に印加周波数信号を印加する印加交流
電源である。この印加交流電源65の周波数は60Hz
の商用周波数で、電圧は主回路の直流電圧の5%程度と
して直流電源63の電圧変動に影響のない程度のものと
する。印加交流電源の周波数は60Hzに限定するもの
でなく、任意に設定が可能である。
【0044】68は注入信号回路で注入信号抽出回路と
注入信号レベル判定回路で構成され、それぞれは図1に
おける注入周波数信号抽出回路43、注入信号レベル判
定回路44に対応している。69は印加信号回路で印加
信号抽出回路、印加信号位相判定回路、印加信号レベル
判定回路から構成され、それぞれ図1における電源周波
数信号抽出回路40、電源信号位相判定回路42、電源
信号レベル判定回路52に相当している。70はその出
力r,sに接続された論理積回路でtはその出力であ
る。この地絡検出回路の動作は発明の実施の形態1又は
4の回路と同様で、同様のものは同一の符号を付して説
明を省略する。注入信号回路68により直流線路に地絡
有りとの判定をしたときアラーム信号rを発信する。ま
た印加信号回路69により2線地絡を判定したとき回路
遮断器30を開路する信号tを発信する。
【0045】この発明の実施の形態6における地絡検出
回路は印加信号回路69、注入信号回路68及び論理積
回路70とで構成されている。また、地絡検出回路、セ
ンサ25は回路遮断器30に内蔵されている。しかしこ
れらが回路遮断器30と別に設けられることがある。
【0046】このような回路構成とすることで、非接地
系直流線路において印加交流電源65により印加周波数
信号を線路64に印加するようにしたので、線路64の
地絡判定及び2線地絡の有無の判定をすることができ
る。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、非接地系の単相
交流線路の接地インピ−ダンスよりも負荷側の零相電流
センサの電源周波数信号に基づいて2線地絡を判定する
電源信号判定回路を備えたので、2線地絡の判定が可能
な地絡検出回路を得ることができる。
【0048】請求項2記載の発明では、電源信号判定回
路を電源周波数信号の位相シフトに基づくものとしたの
で、2線地絡の判定が可能な地絡検出回路を得ることが
できる。
【0049】請求項3記載の発明では、電源信号判定回
路を電源信号レベル判定回路としたので、簡易な装置で
2線地絡の判定ができる地絡検出回路を得ることができ
る。
【0050】請求項4記載の発明では、印加交流電源に
より印加周波数信号を印加されるとともに接地インピー
ダンスにより接地された非接地系の直流線路の前記接地
インピーダンスよりも負荷側に零相電流センサと、印加
周波数信号の判定回路とを備えたので、印加周波数信号
に基づき非接地系直流線路の2線地絡の判定が可能な地
絡検出回路を得ることができる。
【0051】請求項5記載の発明では、電源周波数又は
印加周波数と異なる注入周波数信号が線路に注入される
とともに、零相電流センサで検出された注入周波数信号
レベルを判定する注入信号レベル判定回路を設けたの
で、単相交流線路又は直流線路の地絡の有無の判定が可
能な地絡判定回路を得ることができる。
【0052】請求項6記載の発明では、電源周波数と異
なる周波数の注入周波数信号が単相交流線路又は直流線
路に注入されるとともに、注入信号電源と単相交流線路
又は前記直流線路との間に設けられた第2の零相電流セ
ンサにより検出された注入周波数信号を判定する注入信
号レベル判定回路とを設けたので、注入周波数信号に基
づき単相交流線路又は直流線路の地絡の有無の判定が可
能な地絡判定回路を得ることができる。
【0053】請求項7記載の発明では、注入信号レベル
判定回路が地絡ありとの判定によりアラーム信号を発す
る信号発信手段を設けたので、地絡を検出したときアラ
ームを発する地絡検出回路を得ることができる。
【0054】請求項8記載の発明では、2線地絡ありと
の判定により線路を遮断する信号を発する発信手段を設
けたので、2線地絡を判定したとき単相交流線路又は直
流線路を遮断する地絡検出回路を得ることができる。
【0055】請求項9記載の発明では、請求項1から8
の発明のいずれか一つの地絡検出回路を備えたので、2
線地絡の判定により線路への給電を遮断でき感電による
危険を防止できる回路遮断器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の地絡検出回路の構
成図である。
【図2】 線路の地絡による地絡電流の検出原理図であ
る。
【図3】 線路の地絡による地絡電流の検出原理図であ
る。
【図4】 2線地絡の電流ベクトル合成の説明図であ
る。
【図5】 実施の形態2の地絡検出回路の構成図であ
る。
【図6】 実施の形態3の地絡検出回路の構成図であ
る。
【図7】 実施の形態4の地絡検出回路の構成図であ
る。
【図8】 実施の形態5の地絡検出回路の構成図であ
る。
【図9】 従来の地絡検出回路の構成図である。
【符号の説明】
20 交流電源、 21 非接地系の単
相交流線路、22、23 接地インピーダンス、24
負荷 25、29 零相電流セン
サ、27 注入インピーダンス、 28 注入信号
電源、30 線路の遮断手段、31、32、33、34
地絡抵抗 40、42、52 、69電源信号回路 42 電源信号位相判定回路、44 注入信号レベル判
定回路 63 直流電源、 64 非接地系の直
流線路、65 印加交流電源 67 検出
回路 a、g 零相電流センサ出力 b、r アラーム出力 d、m,t 2線地絡判定出力

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接地系の単相交流線路の各線路を接地
    する接地インピ−ダンスよりも負荷側の前記単相交流線
    路の零相電流を検出して前記零相電流に応じた電源周波
    数信号を出力する零相電流センサの前記出力に基づいて
    前記単相交流線路の2線地絡を判定する電源信号判定回
    路を備えた地絡検出回路。
  2. 【請求項2】 電源信号判定回路は、電源周波数信号の
    位相シフトに基づいて単相交流線路の2線地絡を判定す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の地絡検出
    回路。
  3. 【請求項3】 電源信号判定回路は、電源周波数信号の
    レベルを判定する電源信号レベル判定回路であって、前
    記電源周波数信号のレベルが所定の値以上のとき前記単
    相交流線路の2線地絡と判定するものであることを特徴
    とする請求項1記載の地絡検出回路。
  4. 【請求項4】 印加交流電源により印加周波数信号が印
    加されるとともに接地インピーダンスにより接地された
    非接地系の直流線路の前記接地インピーダンスよりも負
    荷側における前記印加交流電源の零相電流を検出して前
    記零相電流に応じた印加周波数信号を出力する零相電流
    センサの前記出力に基づいて前記直流線路の2線地絡を
    判定する印加信号判定回路を備えた地絡検出回路。
  5. 【請求項5】 注入周波数信号を通過させる注入インピ
    ーダンスを介して注入信号電源により所定の周波数の注
    入周波数信号が単相交流線路又は直流線路に注入される
    とともに、零相電流センサから出力される前記注入周波
    数成分信号に基づいて前記単相交流線路又は前記直流線
    路の地絡を判定する注入信号レベル判定回路を設け、前
    記注入信号レベル判定回路は前記注入周波数信号の信号
    レベルが第3の所定の値以上のとき前記単相交流線路又
    は前記直流線路に第1の地絡ありと判定し更に前記注入
    信号レベル判定回路は前記注入周波数信号の信号レベル
    が前記第3の所定の値よりも大きい第4の所定の値以上
    のとき第2の地絡ありと判定するものであり、電源信号
    判定回路又は印加信号判定回路は電源周波数信号又は印
    加周波数信号の信号レベルが前記注入信号レベル判定回
    路が第1の地絡ありと判定した時点のものより減少した
    とき2線地絡と判定するものであることを特徴とする請
    求項1又は請求項4のいずれか1項に記載の地絡検出回
    路。
  6. 【請求項6】 注入周波数信号を通過させる注入インピ
    ーダンスを介して注入信号電源により電源周波数又は印
    加周波数と異なる周波数の注入周波数信号が単相交流線
    路又は直流線路に注入されるとともに、第2の零相電流
    センサにより注入信号電源と前記単相交流線路又は前記
    直流線路との間の注入周波数成分信号の零相電流を検出
    して前記零相電流に応じた注入周波数成分信号を出力
    し、前記注入周波数成分信号に基づいて前記単相交流線
    路又は前記直流線路の地絡を判定する注入信号レベル判
    定回路を設け、前記注入信号レベル判定回路は前記注入
    周波数信号の信号レベルが第3の所定の値以上のとき前
    記単相交流線路又は前記直流線路に第1の地絡ありと判
    定し更に前記注入信号レベル判定回路は前記注入周波数
    信号の信号レベルが前記第3の所定の値よりも大きい第
    4の所定の値以上のとき第2の地絡ありと判定するもの
    であり、電源信号判定回路又は印加信号判定回路は電源
    周波数信号又は印加周波数信号の信号レベルが前記注入
    信号レベル判定回路が第1の地絡ありと判定した時点の
    ものより減少したとき2線地絡と判定するものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項4のいずれか1項に
    記載の地絡検出回路。
  7. 【請求項7】 注入信号レベル判定回路が第1の地絡あ
    りと判定したとき地絡発生のアラーム信号を発する警報
    発信手段を設けたことを特徴とする請求項5又は請求項
    6のいずれか1項に記載の地絡検出回路。
  8. 【請求項8】 2線地絡ありとの判定により線路を遮断
    する信号を発する遮断発信手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の地絡検
    出回路。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項8のいずれか1項に記
    載の地絡検出回路を備え、2線地絡の判定により主開閉
    接点を開放する回路遮断器。
JP7315300A 1995-12-04 1995-12-04 地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断器 Pending JPH09163584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7315300A JPH09163584A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7315300A JPH09163584A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09163584A true JPH09163584A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18063741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7315300A Pending JPH09163584A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09163584A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7609492B2 (en) * 2006-06-30 2009-10-27 Hamilton Sundstrand Corporation Ground fault interrupts for solid state power controllers
JP2014220055A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 中国電力株式会社 漏電遮断器
KR20210085512A (ko) * 2019-12-30 2021-07-08 주식회사 에스원 직류전원 공급장치 및 방법
WO2023077888A1 (zh) * 2021-11-02 2023-05-11 国网江苏省电力有限公司电力科学研究院 一种检测高压电缆交叉换位接地系统缺陷的装置及方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7609492B2 (en) * 2006-06-30 2009-10-27 Hamilton Sundstrand Corporation Ground fault interrupts for solid state power controllers
US8130479B2 (en) 2006-06-30 2012-03-06 Hamilton Sundstrand Corporation Ground fault interrupts for solid state power controllers
JP2014220055A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 中国電力株式会社 漏電遮断器
KR20210085512A (ko) * 2019-12-30 2021-07-08 주식회사 에스원 직류전원 공급장치 및 방법
WO2023077888A1 (zh) * 2021-11-02 2023-05-11 国网江苏省电力有限公司电力科学研究院 一种检测高压电缆交叉换位接地系统缺陷的装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1007986B1 (en) Fault detection apparatus and method of detecting faults in an electrical distribution network
US7375941B2 (en) Protective relay capable of protection applications without protection settings
EP2485354B1 (en) Protection System for an Electrical Power Network Based on the inductance of a network section
US4352137A (en) Methods and apparatus for fault detection
US5245498A (en) Downed conductor automatic detecting device
US5103365A (en) Downed conductor automatic detecting device
JP3284589B2 (ja) 送電線の保護方法及び保護継電装置
US4371907A (en) Protective relay apparatus and methods for protecting electrical power transmission lines
CN1487641B (zh) 接地方向继电器系统
JPH0516255B2 (ja)
CA1208348A (en) Ultra-high-speed relay
JPH09163584A (ja) 地絡検出回路及びこの地絡検出回路を備えた回路遮断器
US3963963A (en) Ground-fault detection system
Alexander et al. Ground distance relaying: Problems and principles
JP3324387B2 (ja) 地絡検出回路及び地絡検出回路を備えた回路遮断器
US4092691A (en) Protective relay arrangements
Khorashadi-Zadeh et al. Transmission line distance protection using ANFIS and positive sequence components
JPH11355955A (ja) 多分岐配電線における地絡検出装置
Alexander et al. Advanced application guidelines for ground fault protection
JPH0756500B2 (ja) 配電線故障区間判定装置
AU628270B1 (en) Downed conductor automatic detecting device
Sevov et al. Differential Protection in Low-Voltage Buses: An Exploration of Principles and Models
JP3560297B2 (ja) 地絡距離継電装置
JP2002118954A (ja) 地絡方向継電器
GB2124391A (en) Electricity supply fault detection