JP3560297B2 - 地絡距離継電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高抵抗接地系統の送電線の地絡事故を検出し事故区間を切離す遮断器に開放指令を送出する保護継電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
送電線を種々の事故から保護する保護継電装置として種々のものが用いられている。その一つとして、たとえば高抵抗接地系統内の設備に地絡事故が発生した時、その事故点を切離して保護する地絡方向継電装置が知られている。図10は、そのような周知の地絡方向継電装置(以下、地絡方向リレーという)を示すものである。
【0003】
図10に示す電力系統においては、電源10Aを有する電気所Aから遮断器(CB)11Aを介して送電線12Aが導出されて電気所Bに至り、電気所BからCB11Bを介してさらに送電線12Bが次の電気所に向って延びている。
【0004】
電気所A端において変流器(CT)13Aにより自回線電流が検出され、送電線12A側で計器用変圧器(PT)14Aにより自回線系統電圧が検出される。これらの検出電流および検出電圧は保護継電装置15Aに含まれる地絡方向判定手段16Aに導入され、この判定手段16Aの動作出力がCB11Aに対し開放指令として送出される。電気所Bにも電気所Aと同様にCT13B、PT14Bおよび保護継電装置15Bが設けられている。
【0005】
いま、電気所Aに着目し、電力系統における送電線12Aの事故点Fに地絡事故が発生したとすると、CT13AおよびPT14Aを介して検出された自回線の系統電流および自端の系統電圧を保護継電装置15Aに取込み、各取込みデータに基づいて零相電流Iおよび零相電圧Vを検出し、その零相電流Iおよび零相電圧Vに基づいて地絡方向判定手段16Aが図11のベクトル図に基づいて地絡事故の方向を判定し、判定された地絡事故が予め設定された方向に位置するとき遮断器11Aを開放して地絡点Fを切離す。
【0006】
図11に示すベクトル図において、地絡方向判定手段16Aは検出した零相電圧Vおよび零相電流Iの位相差θを加味し、零相電圧Vを基準ベクトルとして零相電流Iのベクトルが判定線Pを超えた領域すなわち斜線で示した動作域に入ると、事故と判定し動作出力を発する。
【0007】
しかしながら、この方式では、地絡事故の方向を判定することはできるが、継電装置設置点(変流器設置点)から事故点Fまでの距離を知ることはできない。このため、電力系統に地絡事故が発生したとき、設備の停止を必要最小限の範囲内に抑えるために、電源端により近い電気所に設置されている地絡方向リレーの動作時間がより長く、電源端からより遠い電気所に設置されている地絡方向リレーの動作時間がより短くなるような時間協調をとっている。このため、電源端に近い地点の事故ほど、事故の除去が遅れるということを許容する必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、高抵抗接地系統の送電線に対し従来の地絡方向リレーを用いた地絡保護継電装置では、電源端に近い電気所における地絡事故の検出が遅れるという問題があった。とくに高抵抗接地系統では、地絡事故電流が常時の負荷電流に比較して小さく、事故電流を高精度に検出し、地絡方向リレーにより事故区間識別をすることは困難である。
【0009】
したがって本発明は、常時の負荷電流の影響を受けにくく、かつより広範囲の地絡事故をより迅速に検出し事故区間識別の可能な地絡距離継電装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、高抵抗接地系統の送電線の地絡事故を検出し事故区間を切離す遮断器に開放指令を送出する保護継電装置において、自端の系統電圧を検出する電圧検出手段と、自回線の電流および零相電流を検出する電流検出手段と、自回線の逆相電流を検出する逆相電流検出手段と、前記電流検出手段によって検出された自回線の電流および零相電流、前記逆相電流検出手段によって検出された逆相電流、並びに前記電圧検出手段によって検出された自端の系統電圧に基づき、事故点までの距離を演算する地絡事故点演算手段と、前記地絡事故点演算手段によって算出された事故点までの距離が所定の範囲内にあることを条件として前記遮断器に開放指令を送出する事故判定手段と、を備えており、V を前記自端の系統電圧 、I を前記自回線の電流 、I を前記自回線の零相電流 、I を前記自回線の逆相電流、I n * をI n の共役複素数、Kを零相補償係数、e j φ を送電線インピーダンスと同方向の基準ベクトル(整定値)、I m を虚数分とした場合に、前記地絡事故点演算手段は、下式(1)により求まるリアクタンスXを前記事故点までの距離として演算するものである、ことを特徴とする。
X=Y/Z ・・・ (1)
【数2】
Figure 0003560297
【0011】
同様に請求項2の発明は、高抵抗接地系統の送電線の地絡事故を検出し事故区間を切離す遮断器に開放指令を送出する保護継電装置において、自端の系統電圧を検出する電圧検出手段と、自回線の電流および零相電流を検出する電流検出手段と、自回線の事故前の逆相電流と事故中の逆相電流の差を検出する電流差検出手段と、前記電流検出手段によって検出された自回線の電流および零相電流、前記電流差検出手段によって検出された逆相電流の差、並びに前記電圧検出手段によって検出された自端の系統電圧に基づき、事故点までの距離を演算する地絡事故点演算手段と、前記地絡事故点演算手段によって算出された事故点までの距離が所定の範囲内にあることを条件として前記遮断器に開放指令を送出する事故判定手段と、を備えており、V を前記自端の系統電圧 、I を前記自回線の電流 、I を前記自回線の零相電流 、I nL を前記自回線の事故前の逆相電流、I nF を前記事故中の逆相電流、ΔI をI nL とI nF との差、ΔI n * をΔI n の共役複素数、Kを零相補償係数、e j φ を送電線インピーダンスと同方向の基準ベクトル(整定値)、I m を虚数分とした場合に、前記電流差検出手段は、下式(2)に基づき前記差ΔI の検出を行うものであり、前記地絡事故点演算手段は、下式(3)により求まるリアクタンスXを前記事故点までの距離として演算するものである、ことを特徴とする。
ΔI n =I nF −I nL ・・・ (2)
X=Y/Z ・・・ (3)
ただし、Y=I m {(V a ・ΔI n * )}
Z=I m {e j φ (I p +K・I o )・ΔI n *
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または2記載の地絡距離継電装置において、自端の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零相電圧検出手段によって検出された自端の零相電圧に応じて事故判定手段における距離整定値を変更する距離整定演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の地絡距離継電装置において、自回線の零相電流を検出する零相電流検出手段と、自端の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、零相電流検出手段によって検出された自回線の零相電流および零相電圧検出手段によって検出された自端の零相電圧との位相関係に基づいて地絡事故の方向を判別する地絡方向判別手段とを備え、事故判定手段が地絡方向判別手段によって判別された地絡事故の方向を加味して開放指令送出条件を決定することを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の地絡距離継電装置において、自回線の事故前の零相電流と事故中の零相電流の差を検出する電流差検出手段と、自端の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、電流差検出手段によって検出された零相電流の差および零相電圧検出手段によって検出された零相電圧の位相関係に基づいて地絡事故の方向を判別する地絡方向判別手段とを備え、事故判定手段が地絡方向判別手段によって判別された地絡事故の方向を加味して開放指令送出条件を決定することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず図2を参照して本発明を概説する。本発明に係る保護継電装置は送電線の保護のみならず母線分離や変圧器保護のためにも用いることができるが、ここでは送電線の保護のために用いる場合の実施の形態について説明する。
【0016】
図2において、電気所Aから遮断器(CB)21を介して送電線22が導出され、送電線22の他端は電気所Bに接続されている。遮断器21の電気所A側で変流器(CT)23により自回線電流が検出され、送電線22側で計器用変圧器(PT)24により自回線系統電圧が検出される。これらの検出電流および検出電圧は保護継電装置25に含まれる地絡距離継電装置(以下、地絡距離リレーという)26に導入され、このリレー26の動作出力が開放指令としてCB21に送出される。
【0017】
図1は本発明による請求項1の実施の形態を示すものである。この地絡距離リレー30においては、CT23の出力電流に基づき、自回線電流検出手段31により自回線の電流Iおよび零相電流Iが検出され、自回線逆相電流検出手段32により自回線の逆相電流Iが検出される。またPT24の出力電圧に基づき電圧検出手段33により自端の相電圧Vが検出される。これらの各検出出力に基づき地絡事故点演算手段34により、逆相電流Iを極性量として、次の演算式により、リレー30の設置点から事故点までの距離に対応するリアクタンスXを求める。なお、演算式は理論的な説明のため便宜的に示しているものである。
【0018】
X=Y/Z …(1)
【0019】
【数3】
Figure 0003560297
m : 虚数分
n * : In の共役複素数
K : 零相補償係数
j φ:送電線インピーダンスと同方向の基準ベクトル(整定値)
このリアクタンスXの値が、X1 を整定値として、X≦X1 の範囲内であるか否かを事故判定手段35が判断し、X≦X1 であれば内部事故であると判定し、CB21に対し開放指令を送出する。
【0020】
図1の実施の形態によれば、リアクタンスXを用いて地絡距離を求めることにより、常時の負荷電流の影響を受けにくく、かつ、電源端に近い電気所の地絡事故をより迅速に検出することができる。
【0021】
図3は本発明による請求項2の実施の形態を示すものである。この地絡距離リレー40における自回線電流検出手段41および電圧検出手段43は図1のリレー30における検出手段31および33と同一であって、それぞれ自回線の相電流Ip および零相電流Io 並びに自端の相電圧Va を検出する。図3の装置の特徴は検出手段42および地絡事故点演算手段44にある。検出手段42は自回線逆相電流のベクトル差を検出するベクトル差検出手段であって、図4に示すベクトル図に従い自回線の事故前の逆相電流InLと事故中の逆相電流InFとに基づいて次の演算式によりベクトル差ΔIn を算出する。なお、ここでは便宜上、ベクトルの意味の「ドット」符号の表示を省略している。
ΔIn =InF−InL …(2)
これらの各検出出力に基づき地絡事故点演算手段44により、逆相電流ベクトル差ΔIn を極性量として、次の演算式により、リレー40の設置点から事故点までの距離に対応する正相リアクタンスXを求める。
X=Y/Z …(3)
ただし、Y=Im {(Va ・ΔIn * )}
Z=Im {ej φ(Ip +K・Io )・ΔIn *
m : 虚数分
K : 零相補償係数
ΔI n * :ΔI n の共役複素数
K : 零相補償係数
j φ:送電線インピーダンスと同方向の基準ベクトル(整定値)
この正相リアクタンスXの値が、図1の場合と同様に、X1 を整定値として、X≦X1 の範囲内であるか否かを事故判定手段45が判断し、X≦X1 であれば内部事故であると判定し、CB21に対し開放指令を送出する。この実施の形態の方式は、常時の逆相電流In が大きい系統に適している。なお、事故中の逆相電流InFと事故前の逆相電流InLの位相がほぼ等しいときは、ベクトル差検出手段42においてベクトル差の代わりにスカラー差を算出してもほぼ同一結果が得られることは明らかである。
【0022】
この実施の形態によっても、図1のそれと同様に、常時の負荷電流の影響を受けにくく、かつ、より広範囲の地絡事故をより迅速に検出することができる。
【0023】
図5は本発明による請求項3の実施の形態を示すものである。この地絡距離リレー50には零相電圧検出手段51、距離整定演算手段52、地絡事故点演算手段53および事故判定手段54が設けられている。零相電圧検出手段51は自端のPT24の出力電圧に基づいて自端の零相電圧Vを検出する。距離整定演算手段52は、検出手段51によって検出された零相電圧Vに応じて距離整定値を変化させるものであって、零相電圧Vが低いとき、すなわち事故点抵抗が大きいときは、線路降下分電圧が正確に求められないため距離リレーのオーバーリーチによる不要遮断の事態が考えられるため、それを回避すべく距離整定値を小さくする。そのためのアルゴリズムは例えば、Kを係数として
Figure 0003560297
にすればよい。
【0024】
地絡事故点演算手段53は、図1の要素31〜34からなる距離演算手段または図3の要素41〜44からなる距離演算手段と同一構成のものでよい。事故判定手段54は地絡事故点演算手段53の算出結果が距離整定演算手段52によって求められた整定値の範囲内であれば内部事故であると判定する。
【0025】
したがって、零相電圧の大きさに応じて距離整定値を調整するため、事故点抵抗の大きな事故であっても測距誤差による不要遮断を防止し、信頼性の高い地絡距離リレーを実現することができる。
【0026】
図6は本発明による請求項4の実施の形態を示すものである。この地絡距離リレー60においても地絡事故点までの距離を算出する地絡事故点演算手段は、図5の実施の形態と同様に図1または図3の距離演算手段により構成可能である。ここでは背後事故での誤動作を防止するために事故の方向を判別する手段を備えた点に特徴がある。すなわち、図6の実施の形態では、図5における地絡事故点演算手段53と同様の地絡事故点演算手段64を設けるとともに、零相電流検出手段61、零相電圧検出手段62および地絡方向判別手段63を設けている。零相電流検出手段61はCT23の出力に基づいてリレー設置点の零相電流を検出し、零相電圧検出手段62はPT24の出力に基づいて自端の零相電圧を検出する。そして地絡方向判別手段63は零相電流検出手段61および零相電圧検出手段62によって検出された零相電流および零相電圧の位相関係に基づいて地絡方向を判別するものであって、その判別原理は図11のベクトル図を参照してすでに説明したものと同様でよい。
【0027】
地絡事故点演算手段64は事故点までの距離が整定値以内にあることを判別するもので、その原理は図1または図3を参照して説明した地絡事故点演算手段と同様でよい。事故判定手段65は地絡方向判別手段63および地絡事故点演算手段64がいずれも動作出力を発生しているときに内部事故と判定し、遮断器21(図2)に開放指令を送出する。
【0028】
図7は本発明による請求項5の実施の形態を示すものである。この実施の形態における地絡距離リレー70も図6の場合と同様に地絡方向判別に特徴を有するものである。この実施の形態においては、図6のものと同様の地絡事故点演算手段74、零相電圧検出手段72、地絡方向判別手段73および事故判定手段75を設けるとともに、零相電流ベクトル差検出手段71を設けた点に特徴がある。
【0029】
零相電流ベクトル差検出手段71は、図8に示すように、CT23の出力に基づいてリレー設置点の事故中の零相電流IoFと事故前の零相電流IoLとのベクトル差ΔI=IoF−IoLを検出するものである。なお、ここでも図4の説明の場合と同様に、ベクトルの意味の「ドット」符号の表示を省略している。地絡方向判別手段73は、図9から分かるように、零相電流ベクトル差検出手段71によって検出された零相電流ベクトル差ΔIと、零相電圧検出手段72によって検出された自端の零相電圧Vとの間の位相関係から事故の方向を判別する。地絡事故点演算手段74の機能は図6における地絡事故点演算手段64と同等である。事故判定手段75は、地絡方向判別手段73および地絡事故点演算手段74がいずれも動作出力を発しているときに内部事故と判定し、遮断器21に開放指令を送出する。
【0030】
なお、零相電流ベクトル差検出手段71は事故前および事故中の零相電流のベクトル差を検出するものであるが、両者の位相差θがゼロまたはそれに近い場合は、ベクトル差の代わりにスカラー差をとってもよいことは明らかである。その場合、ベクトル差検出の代わりに算術差検出となる。
【0031】
したがって、図6,図7の実施の形態によれば、方向判定を測距演算による距離判定と組合せることにより、背後事故で誤動作することがない信頼性の高い地絡距離リレーを実現することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、自回線の電流および零相電流、逆相電流または事故前と事故中の逆相電流の差、並びに自端の系統電圧に基づき、事故点までの距離を所定の演算式を用いて演算するようにしたので、常時の負荷電流に比べ事故電流の小さい場合であっても、事故点の測距演算を高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1による地絡距離継電装置のブロック図。
【図2】本発明による地絡距離継電装置を概略的に示すブロック図。
【図3】本発明の請求項2による地絡距離継電装置のブロック図。
【図4】図3の装置における逆相電流のベクトル図。
【図5】本発明の請求項3による地絡距離継電装置のブロック図。
【図6】本発明の請求項4による地絡距離継電装置のブロック図。
【図7】本発明の請求項5による地絡距離継電装置のブロック図。
【図8】図7の装置における零相電流のベクトル図。
【図9】図7の装置における地絡方向判別手段の原理を説明するための図。
【図10】従来技術による地絡方向継電装置の機能を説明するための図。
【図11】図10の装置における地絡方向継電装置の原理を説明するための図。
【符号の説明】
21 遮断器
22 送電線
23 変流器(CT)
24 計器用変圧器(PT)
25 保護継電装置
26,30,40,50,60,70 地絡距離継電装置(地絡距離リレー)
31,41 自回線電流検出手段
32 自回線逆相電流検出手段
33,43 電圧検出手段
34,44,53,64,74 地絡事故点演算手段
35,45,54,65,75 事故判定手段
42 自回線逆相電流ベクトル差検出手段
51,62,72 零相電圧検出手段
52 距離整定演算手段
61 零相電流検出手段
63,73 地絡方向判別手段
71 零相電流ベクトル差検出手段

Claims (5)

  1. 高抵抗接地系統の送電線の地絡事故を検出し事故区間を切離す遮断器に開放指令を送出する保護継電装置において、
    自端の系統電圧を検出する電圧検出手段と、
    自回線の電流および零相電流を検出する電流検出手段と、
    自回線の逆相電流を検出する逆相電流検出手段と、
    前記電流検出手段によって検出された自回線の電流および零相電流、前記逆相電流検出手段によって検出された逆相電流、並びに前記電圧検出手段によって検出された自端の系統電圧に基づき、事故点までの距離を演算する地絡事故点演算手段と、
    前記地絡事故点演算手段によって算出された事故点までの距離が所定の範囲内にあることを条件として前記遮断器に開放指令を送出する事故判定手段と、
    を備えており、
    を前記自端の系統電圧 、I を前記自回線の電流 、I を前記自回線の零相電流 、I を前記自回線の逆相電流、I n * をI n の共役複素数、Kを零相補償係数、e j φ を送電線インピーダンスと同方向の基準ベクトル(整定値)、I m を虚数分とした場合に、
    前記地絡事故点演算手段は、下式(1)により求まるリアクタンスXを前記事故点までの距離として演算するものである、
    ことを特徴とする高抵抗接地系統の地絡距離継電装置。
    X=Y/Z ・・・ (1)
    Figure 0003560297
  2. 高抵抗接地系統の送電線の地絡事故を検出し事故区間を切離す遮断器に開放指令を送出する保護継電装置において、
    自端の系統電圧を検出する電圧検出手段と、
    自回線の電流および零相電流を検出する電流検出手段と、
    自回線の事故前の逆相電流と事故中の逆相電流の差を検出する電流差検出手段と、
    前記電流検出手段によって検出された自回線の電流および零相電流、前記電流差検出手段によって検出された逆相電流の差、並びに前記電圧検出手段によって検出された自端の系統電圧に基づき、事故点までの距離を演算する地絡事故点演算手段と、
    前記地絡事故点演算手段によって算出された事故点までの距離が所定の範囲内にあることを条件として前記遮断器に開放指令を送出する事故判定手段と、
    を備えており、
    を前記自端の系統電圧 、I を前記自回線の電流 、I を前記自回線の零相電流 、I nL を前記自回線の事故前の逆相電流、I nF を前記事故中の逆相電流、ΔI をI nL とI nF との差、ΔI n * をΔI n の共役複素数、Kを零相補償係数、e j φ を送電線インピーダンスと同方向の基準ベクトル(整定値)、I m を虚数分とした場合に、
    前記電流差検出手段は、下式(2)に基づき前記差ΔI の検出を行うものであり、
    前記地絡事故点演算手段は、下式(3)により求まるリアクタンスXを前記事故点までの距離として演算するものである、
    ことを特徴とする高抵抗接地系統の地絡距離継電装置。
    ΔI n =I nF −I nL ・・・ (2)
    X=Y/Z ・・・ (3)
    ただし、Y=I m {(V a ・ΔI n * )}
    Z=I m {e j φ (I p +K・I o )・ΔI n *
  3. 自端の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、前記零相電圧検出手段によって検出された自端の零相電圧に応じて前記事故判定手段における距離整定値を変更する距離整定演算手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の高抵抗接地系統の地絡距離継電装置。
  4. 自回線の零相電流を検出する零相電流検出手段と、自端の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、前記零相電流検出手段によって検出された自回線の零相電流および前記零相電圧検出手段によって検出された自端の零相電圧との位相関係に基づいて地絡事故の方向を判別する地絡方向判別手段とを備え、前記事故判定手段が前記地絡方向判別手段によって判別された地絡事故の方向を加味して開放指令送出条件を決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の高抵抗接地系統の地絡距離継電装置。
  5. 自回線の事故前の零相電流と事故中の零相電流の差を検出する電流差検出手段と、自端の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、前記電流差検出手段によって検出された零相電流の差および前記零相電圧検出手段によって検出された零相電圧の位相関係に基づいて地絡事故の方向を判別する地絡方向判別手段とを備え、前記事故判定手段が前記地絡方向判別手段によって判別された地絡事故の方向を加味して開放指令送出条件を決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の高抵抗接地系統の地絡距離継電装置。
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