JP2002118954A - 地絡方向継電器 - Google Patents

地絡方向継電器

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JP2002118954A
JP2002118954A JP2000310059A JP2000310059A JP2002118954A JP 2002118954 A JP2002118954 A JP 2002118954A JP 2000310059 A JP2000310059 A JP 2000310059A JP 2000310059 A JP2000310059 A JP 2000310059A JP 2002118954 A JP2002118954 A JP 2002118954A
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Hidemichi Yoshida
英倫 吉田
Tetsuro Taguchi
鉄郎 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の地絡方向継電器では、零相電流と零相
電圧の両方が設定レベル以上となったときに動作するよ
うになっているので、非接地系三相三線式配電線で、一
線完全接地時の地絡電流が大きい配電系統では、零相電
圧が発生し高抵抗検出ができない。 【解決手段】 零相電流要素20、零相電圧要素30と
は別個に地絡電流検出手段1を設け、該検出手段1の設
定レベル値を、零相電流要素20の設定レベル値より高
く、且つ検出目標地絡抵抗値に流れる地絡電流値より低
く設定し、零相電圧の発生が無い場合でも地絡電流がこ
の設定レベル値に達したときは、地絡検出信号を出力し
て動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地絡方向継電器に関
し、特に、非接地系三相三線式配電等で、一線完全接地
時の地絡電流が大きく、零相電圧が発生しにくい配電系
統の地絡検出に好適な地絡方向継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】地絡方向継電器は、地絡事故時に発生す
る零相電圧と零相電流を検出して、両検出信号が設定レ
ベルを越えたときこれらの電圧分と電流分の信号の位相
比較を行い、その事故が零相変流器を境にして電源側か
負荷側かの方向を判別して負荷側の地絡事故のときに保
護動作を行う継電器であるが、しかし、非接地系三相三
線式配電線で、一線完全接地時の地絡電流が大きい配電
系統では、零相電圧が発生しにくく、高抵抗検出がなさ
れない。即ち、一線地絡事故が発生したにも関わらず、
零相電圧が設定レベルに達しないため地絡方向継電器は
動作しない。
【0003】このように一線完全接地時の地絡電流が大
きい配電系統では、地絡電流感度を高めても意味がな
く、電力会社の地絡方向継電器が先に動作し、不必要な
停電事故を惹起させることになる。
【0004】このような実情に鑑み本願の出願人は、先
に、一線完全接地時の地絡電流が大きい配電系統での地
絡事故で零相電圧の発生が僅少でも確実に動作する機能
を備えた地絡方向継電器を提案し、すでに特許を得てい
る(特許2554217)。この特許に係る発明は、図
4に示すように、零相電流動作回路10と、零相電流要
素20と、零相電圧要素30とからなり、零相電流要素
20は、図示省略した零相変流器で検出した零相電流I
Oの基本波成分を取り出すフィルタ21と、該フィルタ
21の出力を、感度整定回路26を介して増幅器22で
増幅し、設定レベルを超えたとき出力信号を出すレベル
検出回路23と、感度整定回路26の出力を矩形波に整
形する波形整形回路24と、この波形整形回路24の出
力とレベル検出回路23の出力のアンド条件が成立した
ときに零相電流信号を出力するアンド回路25より成
り、また、零相電圧要素30は、図示省略した零相電圧
検出器で検出した零相電圧VOの基本波成分を取り出す
フィルタ31と、感度整定回路36と、これを増幅する
増幅器32、増幅器の出力が設定レベルを越えたときに
出力信号を出すレベル検出回路33、感度整定回路36
の出力を矩形波又はパルス状に波形整形する波形整形回
路34、該波形整形回路34とレベル検出回路33の出
力信号のアンド条件をとり、アンド条件が成立したとき
に零相電圧信号を出力するアンド回路35とから成る。
40は位相判別回路で、零相電流分と零相電圧分の信号
を入力し、両信号の位相比較をし、地絡事故が零相変流
器の電源側か、あるいは負荷側かを判別し、負荷側のと
き出力を時限回路50に送出する。時限回路50は、こ
の出力を入力したときは所定時間経過後出力リレーXの
接点を閉じ、しゃ断器をしゃ断する等の所定の保護動作
を行う。
【0005】また、零相電流動作回路10は、アンド回
路11を設け、このアンド回路11の一方の入力側に零
相電流要素側のレベル検出回路23の出力を入力し、他
方の入力側に零相電圧要素側のレベル検出回路33から
インバータ回路12を介して入力する。そして、アンド
回路11の出力信号は直接又はオア回路ORを介して時
限回路50に入力する。インバータ回路12は、零相電
圧要素側のレベル検出回路33の出力信号が0のとき、
即ち、零相電圧が設定レベル以下のときは、アンド回路
11に出力信号を出力し、レベル検出回路33の出力信
号が有るときはアンド回路11への出力を停止する。
【0006】このように構成することで、零相電圧要素
30側の検出値が動作設定値(設定レベル値)以下のと
きでも、零相電流要素20側の検出値が動作設定値以上
になると、この両条件でアンド回路11は地絡検出信号
を出し、時限回路50を介して所定の時限経過後に出力
リレーXを動作させる。
【0007】そして、零相電圧要素30側の検出値が動
作設定値以上になると、零相電流動作回路10は出力信
号を出さないようにロックされる。従って、地絡方向継
電器の本来の動作を妨げることはないように構成されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の発明は本来の地
絡方向継電器の有する機能に更に零相電圧が設定レベル
値に達しないときでも、零相電流が設定レベル値を超え
ると動作する機能を付加しているので、地絡方向継電器
の保護および適用範囲が拡大する、という優れた効果を
発揮している。
【0009】このように零相電圧発生前に、零相電流だ
けで動作させているので、その間、、無方向性の継電器
となり、電源側又は他回線の地絡事故でも動作する恐れ
があるが、電源側又は他回線の地絡時に零相変流器を流
れる零相電流は、負荷側の対地靜電容量を通して逆方向
に流れ、その零相電流値は、負荷側の対地静電容量CL
の大きさによって決まり、この対地静電容量の大きさ
は、概ね配電線ケーブルの太さと長さによって決まる。
従って、例えば、電源側で完全地絡が発生したときにC
Lに流れる電流IgLを4Aとし、地絡方向継電器におけ
る零相電流および零相電圧のレベル検出回路のレベル設
定値量をIO=0.2A,VO=5%とした場合において
は、VO5%以下の地絡事故に対して貰い動作(自保護
範囲外の地絡事故での動作)をしないためには、負荷側
の対地静電容量CLに流れる電流L gL<4Aである必要
がある。このときのCLの範囲は約1μFとなる。
【0010】これは、38mm2のケーブル(0.33
μF/km)の場合、長さLは、L<3.3kmとな
る。
【0011】従って、検出零相電流IO=0.2A、検
出零相電圧VO=5%に設定した場合、38mm2のケー
ブルを3.3kmの長さまでの負荷において、電源側で
零相電圧5%までの地絡事故に対し、貰い動作をせず、
方向性の機能を持つ必要がないことになる。
【0012】しかし、負荷容量が増大し、ケーブルの太
さや長さが増して負荷側の対地静電容量CLが増加した
場合には貰い動作をする恐れがあり、これに対応するた
めに設定レベルを必要に応じて低く(0.2Aから0.
4A)すればよいが、保守員の地絡に対する適格な設定
がなされない場合があり、課題として残されていた。
【0013】そこで、本発明は、これらの課題を解決す
るための地絡方向継電器を提供することを目的とするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】一般に電力会社の変電所
の地絡方向継電器は、地絡抵抗値Rgを6kΩ検出を目
標としている。一線完全地絡事故時に、一線完全地絡電
流IOが流れる配電線で6kΩ地絡事故が発生したとき
の地絡電流Igと零相電圧VOの関係を調査した結果、図
3に示す関係にあることが判った。
【0015】図3は横軸に系統の一線完全地絡電流IO
をとり、右側縦軸に検出地絡電流Ig、左側縦軸に零相
電圧VOをとり、一線完全地絡電流IOに対する地絡電流
gおよび零相電圧VOの関係を示したものである。
【0016】図3から一線完全地絡事故時に、完全地絡
電流IOが20A流れる配電線で、6kΩ地絡事故が発
生すると、地絡電流Igは約0.635A、零相電圧VO
は約121V(零相電圧百分率3.17%)となり、同
様に、一線完全地絡電流IOが30A,40A,50A
流れる配電線で、6kΩ地絡事故が発生すると、地絡電
流Igはそれぞれ約0.635Aとほぼ同じ電流とな
る。零相電圧VOはそれぞれ約81V(2.12%)、
60V(1.57%)、48V(1.25%)と発生し
にくくなっている。
【0017】このように、地絡電流Igは、一線完全地
絡電流IOが約2A程度からあまり変わらないことがわ
かった。
【0018】本発明は、この一線完全地絡電流に対する
検出地絡電流Igがほとんど変らず、所定値以上では一
定であることに着目してなされたものである。
【0019】即ち、請求項1の発明は零相電流がレベル
検出回路の設定レベルに達したときに波形整形した零相
電流信号を出す零相電流要素と、零相電圧がレベル検出
回路の設定レベルに達したときに波形整形した零相電圧
信号を出す零相電圧要素と、これら零相電流信号と零相
電圧信号を入力して位相比較し、地絡方向を判別する位
相判別回路を備え、地絡事故が負荷側のとき出力信号を
出力する地絡方向継電器において、前記零相電流を入力
し、この零相電流がレベル検出手段の設定レベル値に達
したときに地絡検出信号を出力する地絡電流検出手段を
設け、該地絡電流検出手段の設定レベル値を前期零相電
流要素におけるレベル検出回路の設定レベル値より高
く、且つ検出目標地絡抵抗値に流れる地絡電流値より低
く設定したことを特徴とする。
【0020】また、請求項2の発明は、零相電流がレベ
ル検出回路の設定レベルに達したときに波形整形した零
相電流信号を出す零相電流要素と、零相電圧がレベル検
出回路の設定レベルに達したときに波形整形した零相電
圧信号を出す零相電圧要素と、これら零相電流信号と零
相電圧信号を入力して位相比較し、地絡方向を判別する
位相判別回路を備え、地絡事故が負荷側のとき出力信号
を出力する地絡方向継電器において、前記零相電流を入
力し、該零相電流が前記零相電流要素におけるレベル検
出回路の設定レベル値より高く、且つ検出目標地絡抵抗
値に流れる地絡電流値より低くレベル値を設定したレベ
ル検出手段を有し、地絡電流がこのレベル検出手段の設
定レベル値に達したとき出力信号を出す地絡電流検出手
段と、地絡方向を判別する位相判別回路の出力信号とは
無関係に零相電流が地絡電流検出手段の設定レベル値を
超えたときに地絡検出信号を出力し、且つ零相電圧が零
相電圧要素の設定レベル値に達したときは地絡検出信号
を出さないようにロックする地絡電流動作手段を備えた
構成とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施の形態の回路
構成図を示す。本発明は零相電流要素20と零相電圧要
素30からなる本来の地絡方向継電器に、零相電流要素
20とは別個に地絡電流検出手段1を設けたことに特徴
を有する。従って、図4とは同じ構成部分が多いので、
図4と同一機能部分又は相当部分には、それと同じ符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0023】地絡電流検出手段1は、零相変流器(図示
省略)で検出した零相電流IOを、零相電流要素20の
フィルタ21の出力側から取り込み、増巾器1aで増巾
し、レベル検出手段1bに入力し、該レベル検出手段1
bで、あらかじめ設定した設定レベル値を超えたとき、
OR回路に出力信号を出す。
【0024】レベル検出手段1bの設定レベル値は、零
相電流要素20のレベル検出回路23で設定するレベル
値より高く、且つ検出しようとする検出目標地絡抵抗値
gに流れる検出零相電流値Igより低く設定する。
【0025】例えば、検出目標地絡抵抗値Rgを6kΩ
とし、零相電流要素20の零相電流IOの設定レベル値
を0.2A、零相電圧要素30の零相電圧VOの設定レ
ベル値を5%とした場合において地絡電流検出手段1に
おけるレベル検出手段1bの設定レベル値を0.4Aに
設定する。
【0026】このように地絡電流検出手段1の検出レベ
ル値を零相電流要素20の設定レベル値より高く設定し
ているので、零相電圧が設定レベルに達したときは、零
相電流要素20の設定レベル値で地絡方向継電器として
動作し、零相電圧が設定レベルに達しないときは、地絡
電流検出手段1の検出レベル値で非方向性地絡継電器と
して動作することにより、電力会社の変電所の地絡方向
継電器の検出目標抵抗値Rg6kΩの検出に対して、よ
り高い抵抗値で検出ができ協調がとれる。
【0027】図2は本発明の第2の実施の形態の回路構
成図を示す。第1の実施の形態は、貰い動作を起こさな
いという点から対地静電容量を計算すれば、零相変流器
より負荷側の対地静電容量の範囲は0.28μFとな
る。従って、38mm2のケーブル(0.33μF/k
m)を使用した場合、0.28μFとなるケーブルの長
さは約280mで図4の従来のものより汎用性は望めな
い。しかし、図4の先発明と本願の第1の実施の形態の
発明とを組み合わせた第2の実施の形態であれば、系統
の負荷設備の変更、又は増設により負荷側の対地静電容
量が増大した場合にも対応できる。
【0028】図2において、2は地絡電流動作手段で、
アンド回路2aと、インバータ回路2bから成り、アン
ド回路2aの一方の入力端子には地絡電流検出手段1の
出力信号を入力し、他方の端子には零相電圧要素30の
レベル検出回路33の出力信号をインバータ回路2bを
介して入力する。そして、アンド回路2aの出力は、地
絡検出信号として位相判別回路40の出力信号とともに
OR回路に入力される。
【0029】そして、例えば、電力会社の変電所の地絡
方向継電器の検出目標抵抗値Rgを6kΩとしている配
電系統において、零相電圧要素30のレベル検出回路3
3の零相電圧VOの設定レベル値を5%、零相電流要素
20のレベル検出回路23の零相電流IOの設定レベル
値を0.2A、地絡電流検出手段1の地絡電流Igの設
定レベル値を0.4Aとした場合、零相電圧が設定レベ
ル値の5%に達しない場合でも、地絡電流が0.4Aを
超えると、地絡電流検出手段1から出力信号が出され、
アンド回路2aを介してOR回路および時限回路50に
入力され、所定時間経過後出力リレーXの接点を閉じ
る。
【0030】一方、零相電圧が発生し、零相電圧要素3
0の零相電圧VOが設定レベル値の5%に達すると、地
絡電流動作手段2のインバータ2bが出力信号をロック
し、地絡電流動作手段2からの地絡検出信号は停止し、
本来の地絡方向継電器の機能を発揮する。
【0031】この第2の実施の形態においては、零相電
流要素20の検出レベルの設定レベル値を変更すること
なく、即ち、本来の地絡方向継電器の機能を変えること
なく、しかも、一線完全接地時の地絡電流が大きく、零
相電圧が発生しにくい配電系統で負荷側の対地静電容量
が相当増加した場合に対処することができる。
【0032】図4においては従来の貰い動作をしない範
囲は、従来の設定レベル0.2A対して負荷側の対地静
電容量は1μFであったが、本発明では、地絡電流検出
手段1を0.4Aに設定することにより負荷側の対地静
電容量の範囲は2μFとなる。
【0033】従って、38mm2のケーブル(0.33
μF/km)を使用した場合、1μFとなるケーブルの
長さは3kmであったものが、本発明では2倍の6km
まで貰い動作をしないことになる。
【0034】そして、この検出目標地絡抵抗値に流れる
地絡電流Igは、図3に示すように、一線完全地絡事故
時の地絡電流が所定値以上流れる配電線ではほぼ一定
(0.635A)であるため、地絡電流検出手段1の設
定レベル値をそれより低く(例えば、0.4A)設定す
ることにより、通常のすべての配電系統における高抵抗
検出ができる。
【0035】図4の零相電流要素20の設定レベル値を
0.2Aから0.4Aに設定を変えることで、同様の効
果を生じせしめることは可能である。
【0036】しかし、保守員の地絡に対する理解度によ
っては、適格な設定がなされない場合もあり、初めから
地絡方向継電器のように零相電流要素におけるレベル検
出回路の設定レベル値より高く選定する地絡電流検出を
設けることで対応できる。
【0037】なお、図1および図2の実施の形態におい
て地絡電流検出手段1の入力信号を、零相電流要素20
のフィルタ21の出力側から取り込んだ場合であるが、
点線で示すように感度整定回路26の出力側から取り込
んでもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述したように、零相電圧が設
定値以下であっても、零相電流が地絡電流検出手段の設
定レベル値以上発生した場合には、該地絡電流検出手段
により地絡検出信号を出して出力リレーを動作させるよ
うにしたので、一線完全接地時の地絡電流が大きい配電
系統で、零相電圧の発生がしにくい場合でも高抵抗検出
ができ、確実に動作して電力会社との保護強調が可能と
なり、不必要な停電を防止することができる。
【0039】また、請求項2記載の発明は、上記と同様
に一線完全接地時の地絡電流が大きい配電系統で、零相
電圧の発生がしにくい場合でも高抵抗検出ができるとと
もに、更に、零相電圧が設定レベル値以下のときに電力
会社の変電所の地絡方向継電器の6kΩ検出と動作協調
がとれ、むやみに高感度とせずに適切な感度動作がで
き、不必要な配電系統の停電を防止することができる等
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の回路構成図。
【図3】一線完全地絡電流に対する検出地絡電流と零相
電圧の関係図。
【図4】従来の地絡方向継電器の回路構成図。
【符号の説明】
1…地絡電流検出手段 2…地絡電流検出動作手段 10…零相電流動作回路 20…零相電流要素 30…零相電圧要素 40…位相判別回路 50…時限回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 零相電流がレベル検出回路の設定レベル
    に達したときに波形整形した零相電流信号を出す零相電
    流要素と、零相電圧がレベル検出回路の設定レベルに達
    したときに波形整形した零相電圧信号を出す零相電圧要
    素と、これら零相電流信号と零相電圧信号を入力して位
    相比較し、地絡方向を判別する位相判別回路を備え、地
    絡事故が負荷側のとき出力信号を出力する地絡方向継電
    器において、 前記零相電流を入力し、この零相電流がレベル検出手段
    の設定レベル値に達したときに地絡検出信号を出力する
    地絡電流検出手段を設け、該地絡電流検出手段の設定レ
    ベル値を、前記零相電流要素におけるレベル検出回路の
    設定レベル値より高く、且つ検出目標地絡抵抗値に流れ
    る地絡電流値より低く設定したことを特徴とする地絡方
    向継電器。
  2. 【請求項2】 零相電流がレベル検出回路の設定レベル
    に達したときに波形整形した零相電流信号を出す零相電
    流要素と、零相電圧がレベル検出回路の設定レベルに達
    したときに波形整形した零相電圧信号を出す零相電圧要
    素と、これら零相電流信号と零相電圧信号を入力して位
    相比較し、地絡方向を判別する位相判別回路を備え、地
    絡事故が負荷側のとき出力信号を出力する地絡方向継電
    器において、 前記零相電流を入力し、該零相電流が前記零相電流要素
    におけるレベル検出回路の設定レベル値より高く、且つ
    検出目標地絡抵抗値に流れる地絡電流値より低くレベル
    値を設定したレベル検出手段を有し、地絡電流がこのレ
    ベル検出手段の設定レベル値に達したとき出力信号を出
    す地絡電流検出手段と、地絡方向を判別する位相判別回
    路の出力信号とは無関係に零相電流が地絡電流検出手段
    の設定レベル値を超えたときに地絡検出信号を出力し、
    且つ零相電圧が零相電圧要素の設定レベル値に達したと
    きは地絡検出信号を出さないようにロックする地絡電流
    動作手段を備えたことを特徴とする地絡方向継電器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010172085A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Mitsubishi Electric Corp 零相基準入力装置および地絡保護継電器
CN105207184A (zh) * 2015-10-12 2015-12-30 国家电网公司 一种用于中性点经电阻接地系统的零序方向元件
JP2017022917A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 光商工株式会社 地絡方向継電装置と地絡方向継電装置システム

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