JP5198537B2 - 地絡事故相検出装置及び地絡事故相検出方法 - Google Patents

地絡事故相検出装置及び地絡事故相検出方法 Download PDF

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Description

この発明は、地絡事故相検出装置及び地絡事故相検出方法に関するものである。
非接地系三相送電線における、短絡事故や地絡事故の検出は、過電流継電器や地絡方向継電器などの保護継電装置を用いて行われる。
地絡方向継電器は、零相電圧及び零相電流の大きさと位相関係から地絡事故を検出する(例えば、特許文献1参照)。一方、過電流継電器は、短絡などによる過電流の電流値の大きさにより短絡事故を検出する(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−166667号公報 特開平08−205382号公報
しかしながら、上述の従来例の地絡方向継電器では、地絡事故を検出することはできるが、地絡事故相の検出はできない。また、過電流継電器は、短絡事故の事故相の把握はできるが、地絡事故相の検出はできない。
ここで、地絡事故相の検出ができれば、故障点評定装置と組み合わせて解析することにより、地絡事故個所の早期発見及び早期復旧に繋がる。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、地絡事故相の検出が可能な地絡事故相検出装置及び地絡事故相検出方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の地絡事故相検出装置は、地絡事故の監視対象の三相送電線の中性点電位と、この地絡事故の影響を受けない基準配電線の三相の電位を用いて、地絡事故相を検出する。このために、地絡事故相検出装置は、第1〜第3の位相電圧変換手段と、第1〜第3の判定手段と、表示手段とを備えて構成される。
第1の位相電圧変換手段は、三相送電線の中性点電位と基準配電線の第1相の電位との位相差に対応する大きさの第1の直流電圧信号を生成する。第2の位相電圧変換手段は、三相送電線の中性点電位と基準配電線の第2相の電位との位相差に対応する大きさの第2の直流電圧信号を生成する。第3の位相電圧変換手段は、三相送電線の中性点電位と基準配電線の第3相の電位との位相差に対応する大きさの第3の直流電圧信号を生成する。
第1の判定手段は、第1の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する。第2の判定手段は、第2の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する。第3の判定手段は、第3の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する。
表示手段は、第1〜第3の判定手段での判定結果に基づいて、地絡事故相を判定して表示する。
また、この発明の地絡事故相検出方法は、地絡事故の監視対象である三相送電線の中性点電位と、この地絡事故の影響を受けない基準配電線の三相の電位を用いて、地絡事故相を検出する方法であって、以下の過程を備えている。
先ず、中性点電位と基準配電線の第1相の電位との位相差に対応する大きさの第1の直流電圧信号を生成し、中性点電位と基準配電線の第2相の電位との位相差に対応する大きさの第2の直流電圧信号を生成し、及び、中性点電位と基準配電線の第3相の電位との位相差に対応する大きさの第3の直流電圧信号を生成する。
次に、第1の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定し、第2の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定し、第3の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する。
次に、第1〜第3の直流電圧信号の電圧値に対する判定結果に基づいて、地絡事故相を判定して表示する。
この発明の地絡事故相検出装置及び地絡事故相検出方法によれば、監視対象の中性点電位と、基準配電線の第1相の電位の位相差の判定を行い、それにより、第1相の1線地絡か、第2相及び第3相の2線地絡が起こったか否かの判定ができる。同様に、監視対象の中性点電位と、基準配電線の第2相の電位の位相差の判定を行い、それにより、第2相の1線地絡か、第3相及び第1相の2線地絡が起こったか否か、及び、監視対象の中性点電位と、基準配電線の第3相の電位の位相差の判定を行い、それにより、第3相の1線地絡か、第1相及び第2相の2線地絡が起こったか否かの判定ができる。
地絡事故相検出装置を説明するための概略構成図である。 位相電圧変換手段の位相・電圧特性の測定結果を示す特性図である。 1線地絡事故が発生した場合の零相電圧について説明するための模式図である。 2線地絡事故が発生した場合の零相電圧について説明するための模式図である。 地絡事故相検出装置の他の構成例を説明するための概略構成図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
図1を参照して、地絡事故相検出装置について説明する。図1は、地絡事故相検出装置を説明するための概略構成図である。
地絡事故相検出装置10は、第1〜3の位相電圧変換手段21〜23と、第1〜3の判定手段31〜33と、表示手段40を備えて構成される。
第1〜3の位相電圧変換手段21〜23は、2系統の交流電圧信号の入力に対して、その位相差に比例する直流電圧である、第1〜3の直流電圧信号を出力する機能を有していれば良く、例えば、三菱電機製の電圧位相角トランスジューサ(型式T−101SY)を用いることができる。
第1〜3の判定手段31〜33は、第1〜3の直流電圧信号の大きさに応じて、オン状態とオフ状態の切替えがなされる機能を有していれば良く、直流電圧・接点変換器、例えば、エム・システム技研のアラームセッタ(型式M2SED−613−M2)を用いることができる。このM2SED−613−M2は、無電圧接点の開閉により、オンとオフの状態の切替えを行う。オン状態の場合、第1〜3の判定手段31〜33は、所定の電圧、例えば、110Vの直流電圧信号として第1〜3の判定信号を出力する。一方、オフ状態の場合、第1〜3の判定手段31〜33は、第1〜3の判定信号を出力しない。
表示手段40は、第1〜3の判定信号を用いて判定された地絡事故相を表示できればよく、任意好適な構成にすればよい。
地絡事故相検出装置には、監視対象の三相送電線の中性点の電位を示す電圧信号と、基準配電線の各相の電位を示す電圧信号が入力される。ここでは、100kV母線100に連絡用変圧器112を介して接続されている33kV系の送電線を監視対象の三相送電線としている。また、100kV母線100に配電用変圧器111を介して接続されている6kV系の三相の配電線を基準配電線とする。以下の説明では、特に言及する場合を除き、三相送電線の用語は、地絡事故の監視対象の三相送電線を示すものとする。
基準配電線は、三相送電線で発生する地絡事故の影響を受けない、三相の配電線であればよいが、Δ結線で非接地系統のものを用いるのが良い。これは、短絡事故よりも発生頻度の高い地絡事故が基準配電線で発生した場合であっても、線間電圧が変化しないので、基準電圧として好ましいためである。そこで、ここでは、基準配電線の各相の電位を示す信号として、非接地系統のΔ結線における線間電圧を用いる。
三相送電線の中性点の電位を示す電圧信号として、接地形計器用変圧器(GPT:Grounding Potential Transformer)122の3次電圧である、零相電圧を用いる。この零相電圧は3分岐され、それぞれ第1〜3の位相電圧変換手段21〜23に送られる。
非接地系統のΔ結線である基準配電線の線間電圧は、基準配電線に設けられたGPT121の2次電圧として得られる。第1相の2次電圧は、第1の位相電圧変換手段21に送られ、第2相の2次電圧は、第2の位相電圧変換手段22に送られ、第3相の2次電圧は、第3の位相電圧変換手段23に送られる。
第1の位相電圧変換手段21は、零相電圧と、基準配電線の第1相の2次電圧の位相差に比例する第1の直流電圧信号を出力する。
図2を参照して、第1の位相電圧変換手段21として、上述のT−101SYを用いる場合の、位相差と第1の直流電圧信号の電圧の関係について説明する。図2は、位相電圧変換手段として用いられるT−101SYの位相・電圧特性の測定結果を示す特性図である。
位相差が−60°のとき、すなわち、零相電圧が基準配電線の第1相の2次電圧(基準電圧)に対して60°進んでいるとき、第1の位相電圧変換手段21の出力である、第1の直流電圧信号の電圧(出力電圧)は1V程度である。零相電圧が基準電圧に対して遅れていくにつれて、出力電圧は大きくなる。零相電圧の基準電圧に対する位相(位相差)が+60°のとき、すなわち、零相電圧が基準電圧に対して60°遅れているとき、第1の位相電圧変換手段21の出力電圧は5V程度になる。
さらに、零相電圧が基準電圧に対して遅れていくと、第1の位相電圧変換手段21の出力電圧は飽和し、位相差が約160°になるまで、第1の位相電圧変換手段21の出力電圧は、5.8V程度で一定であるが、位相差が約160°の点で、出力電圧は5.8Vから2.8V程度に急激(不連続)に変化する。
さらに、零相電圧が基準電圧に対して遅れていくと、位相差が約200°になるまで、第1の位相電圧変換手段21の出力電圧は、3.3V程度まで微増していき、位相差が約200°の点で、位相差は3.3Vから0.6V程度に急激(不連続)に変化する。
この特性から、基準配電線の位相を基準電位とし、零相電圧を検出電位とすると、同位相側Iは−60°〜+60°を検出範囲とする。一方、逆位相側IIは、160°〜200°を検出範囲とする。
図3を参照して、1線地絡事故が発生した場合の零相電圧について説明する。図3は、1線地絡事故が発生した場合の零相電圧について説明するための模式図である。
第1相で、1線地絡事故として地絡点抵抗が0Ωの完全地絡事故が発生した場合、零相電圧50は、第1相の通常時の電位51に対して、大きさが同じで、逆位相すなわち位相は180°となる(例えば、紙田公著「これならわかる ベクトル図徹底攻略」電気書院、1986年4月25日初版発行参照)。
次に、図4を参照して、2線地絡事故が発生した場合の零相電圧について説明する。図4は、2線地絡事故が発生した場合の零相電圧について説明するための模式図である。
第2相と第3相で、2線地絡事故として地絡点抵抗が0Ωの完全地絡事故が発生した場合、零相電圧54は、第1相の通常時の電位51に対して、大きさが1/2で、同位相すなわち位相は0°となる。
なお、非接地系送電線においては、完全地絡以外の地絡事故、すなわち、地絡点抵抗が0Ωでない場合は、地絡点抵抗の大きさにより、位相は変化する。このため、1線地絡事故の検出を行うには、位相検出範囲は広い方がよい。上述のT−101SYでは、同位相側の検出範囲が広く、逆位相側の検出範囲が狭い。
そこで、1線地絡事故が発生した場合の検出範囲を広くするために、零相電圧を反転させて、第1の位相電圧変換手段21に入力する構成にするのがよい。この場合、第1の位相電圧変換手段21では、1線地絡事故が発生した場合の零相電圧50を反転して得られる電圧と、第1相の2次電圧61とは同位相になる(図3)。一方、第1の位相電圧変換手段21では、2線地絡事故が発生した場合の零相電圧54を反転して得られる電圧と、第1相の2次電圧61とは逆位相になる(図4)。
上述したように、T−101SYは、−60°〜+60°の位相差に対応して、1〜5Vの直流電圧信号を生成する。
ここで、第1の判定手段31として、上述のM2SED−613−M2を用いると、1〜5Vの直流電圧に対して、0〜99%の範囲で、無電圧接点の開閉を設定することができる。例えば、25%以上で無電圧接点を閉にする、すなわちONになる接点と、83%以下で無電圧接点を閉にする接点を組み合わせることで、同位相側(−30°〜+40°の範囲)の検出が可能になる。
一方、上述のT−101SYは、逆位相側においては、160°〜200°の位相差に対応して、2.8V〜3.3Vの直流電圧信号を生成する。第1の判定手段31を、25%以上で無電圧接点を閉にする、すなわちONになる接点と、83%以下で無電圧接点を閉にする接点を組み合わせて構成する場合、逆位相側(160°〜200°の範囲)の検出が可能になる。
ここまで、第1の位相電圧変換手段21及び第1の判定手段31について主に説明してきたが、第2の位相電圧変換手段22及び第2の判定手段32と、第3の位相電圧変換手段23及び第3の判定手段33は、それぞれ、第1の位相電圧変換手段21及び第1の判定手段31と同様の構成にすることができる。
なお、地絡事故が起こっていない通常の運用状態でも、微小の零相電圧が発生している。そこで、一定以上の大きさの零相電圧が発生したときのみ、零相電圧が第1〜第3の位相電圧変換手段21〜23に入力されるのが良い。
このために、零相電圧の電圧値を測定する零相電圧検出回路(例えば、オムロン社製のボルティジセンサ(型番:SDV−FH4))35と、入力用スイッチ41として無電圧接点を用いるのがよい。零相電圧検出回路35は、零相電圧が閾値より小さいときに入力用スイッチ41をOFF、すなわち、無電圧接点を開として零相電圧の第1〜第3の位相電圧変換手段21〜23への入力を遮断する。一方、零相電圧が閾値以上のときに、零相電圧検出回路35は、入力用スイッチ41をON、すなわち、無電圧接点を閉として零相電圧を第1〜第3の位相電圧変換手段21〜23に出力する。
この閾値は任意好適な値に設定できるが、例えば40Vに設定すれば良い。1線地絡事故で地絡点抵抗が0Ωの完全地絡である場合、GPT122の1次側の中性点電位は33kV/√3となり、3次側の零相電圧は110Vとなる。また、2線地絡事故で、地絡点抵抗が0Ωの完全地絡である場合、理論的には零相電圧は、55V(=110V/2)となる。
そこで、閾値を40Vとすれば、1線地絡事故、2線地絡事故の両者について判定することができる。なお、第1〜第3の位相電圧変換手段21〜23としてT−101SYを用いる場合、定格値が110Vであり、定格値の1/3以下の入力電位では誤動作する恐れがあるため、閾値を40Vとするのが好ましい。
第1の判定手段31では、第1相の1線地絡事故と、第2相及び第3相の2線地絡事故が発生した場合に、無電圧接点が閉となる。また、第2の判定手段32では、第2相の1線地絡事故と、第3相及び第1相の2線地絡事故が発生した場合に、無電圧接点が閉となる。また、第3の判定手段33では、第3相の1線地絡事故と、第1相及び第2相の2線地絡事故が発生した場合に、無電圧接点が閉となる。
表示手段40は、第1〜3の判定手段31〜33のいずれにおいて、無電圧接点が閉となったかを表示する機能を有していれば良く、任意好適な構成とすることができる。この表示手段40における表示により、例えば、第1の判定手段31において、無電圧接点が閉となった場合には、第1相の1線地絡事故か、第2相及び第3相の2線地絡事故が発生したことがわかる。表示手段40は、第1〜3の判定信号の直流電圧を利用して、第1〜3の判定手段31〜33のいずれにおいて、無電圧接点が閉となったかを判定することができる。
なお、地絡事故相検出装置10の内部あるいは外部に、1線地絡事故発生時には動作せず、2線地絡事故発生時に動作する短絡検出手段を備え、表示手段40は、短絡検出手段の動作の有無から1線地絡事故及び2線地絡事故のいずれであるかを判定して表示するのがよい。
この短絡検出手段としては、例えば、従来周知の過電流継電器などを用いて構成すれば良い。なお、表示手段40を、第1〜3の判定手段31〜33のいずれにおいて、無電圧接点が閉になったかを表示する構成として、短絡検出手段の表示と合わせて、地絡事故相の判断に用いる構成にしてもよい。
ここで、第1〜第3の位相電圧変換手段21〜23としてT−101SYを用いて、零相電圧が入力用スイッチ41を経て入力される構成にすると、地絡事故が起こっていない通常の運用時には、T−101SYに入力される零相電圧の値は0Vとなる。T−101SYは入力電圧が定格値の1/3以下であるとき誤動作する可能性があるが、入力される零相電圧が0Vの場合、T−101SYは3V程度の電圧を出力する。その場合、第1〜3の判定手段31〜33の全ての無電圧接点が閉となる。
そこで、表示手段40の内部、あるいは、第1〜3の判定手段31〜33と表示手段40の間に判定絞込み手段を設けて、第1〜3の判定手段31〜33の複数において、無電圧接点が閉となった場合は、無電圧接点が閉となったことの表示を行わない構成にするのが良い。すなわち、無電圧接点が1つのみ閉となった場合に、地絡事故が発生しているとして、第1〜第3の判定手段のいずれが閉となったかを表示する構成にするのが良い。
図5を参照して、地絡事故相検出装置の他の構成例について説明する。図1は、地絡事故相検出装置の他の構成例を説明するための概略構成図である。
図5に示す地絡事故相検出装置11は、第1〜3の判定手段31〜33と表示手段40の間に、第1〜3の判定用スイッチ46〜48として、入力用スイッチ41と同様の無電圧接点を設けている点が、図1を参照して説明した地絡事故相検出装置10と異なっている。それ以外の点は、図1を参照して説明した地絡事故相検出装置10と同様に構成できるので、重複する説明を省略する。
零相電圧検出回路35は、零相電圧が閾値より大きいときに、第1〜3の判定用スイッチ46〜48をON、すなわち、第1〜3の判定用スイッチ46〜48が備える各無電圧接点を閉とする。この場合、第1〜3の判定用スイッチ46〜48は、それぞれ第1〜第3の判定手段31〜33の出力である第1〜3の判定信号を、表示手段40に送る。一方、零相電圧が上述の閾値より小さいときには、第1〜3の判定用スイッチ46〜48をOFF、すなわち、各無電圧接点を開として、第1〜第3の判定信号の出力を遮断する。このように、第1〜3の判定用スイッチ46〜48は、零相電圧が閾値以上のときのみ、それぞれ第1〜3の判定信号を、表示手段40に送る。この場合、表示手段40の内部には、判定絞込み手段を設けなくても良い。
なお、ここでは、第1〜3の判定用スイッチ46〜48が、第1〜3の判定手段31〜33と表示手段40の間に設けられる例を説明したが、第1〜3の判定用スイッチ46〜48は、第1〜第3の位相電圧変換手段21〜23と、第1〜3の判定手段31〜33の間に設けても良い。
10、11 地絡事故相検出装置
21、22、23 位相電圧変換手段
31、32、33 判定手段
35 零相電圧検出回路
40 表示手段
41 入力用スイッチ
46、47、48 判定用スイッチ
100 100kV母線
111 配電用変圧器
112 連絡用変圧器
121、122 GPT

Claims (11)

  1. 地絡事故の監視対象である三相送電線の中性点電位と、前記地絡事故の影響を受けない基準配電線の三相の電位を用いて、前記地絡事故相を検出する地絡事故相検出装置であって、
    前記中性点電位と前記基準配電線の第1相の電位との位相差に対応する大きさの第1の直流電圧信号を生成する第1の位相電圧変換手段と、
    前記中性点電位と前記基準配電線の第2相の電位との位相差に対応する大きさの第2の直流電圧信号を生成する第2の位相電圧変換手段と、
    前記中性点電位と前記基準配電線の第3相の電位との位相差に対応する大きさの第3の直流電圧信号を生成する第3の位相電圧変換手段と、
    前記第1の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第2の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第3の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する第3の判定手段と、
    前記第1〜第3の判定手段での判定結果に基づいて、地絡事故相を判定して表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする地絡事故相検出装置。
  2. 前記第1〜第3の位相電圧変換手段のそれぞれは、前記中性点電位と前記基準配電線の前記第1〜第3相の電位との位相差が、−60°〜+60°の第1位相範囲と、160°〜200°の第2位相範囲の両範囲を検出範囲とし、
    前記表示手段は、前記第1の判定手段での判定結果から、第1相の1線地絡事故又は第2相及び第3相の2線地絡事故を判定し、前記第2の判定手段での判定結果から、第2相の1線地絡事故又は第3相及び第1相の2線地絡事故を判定し、前記第3の判定手段での判定結果から、第3相の1線地絡事故又は第1相及び第2相の2線地絡事故を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の地絡事故相検出装置。
  3. 1線地絡事故発生時には動作せず、2線地絡事故発生時に動作する短絡検出手段を備え、
    前記表示手段は、前記短絡検出手段の動作の有無から1線地絡事故及び2線地絡事故のいずれであるかを判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の地絡事故相検出装置。
  4. 零相電圧検出回路と、入力用スイッチを備え、
    前記零相電圧検出回路は、前記中性点電位を示す零相電圧が、予め定められた閾値以上の大きさである場合に、前記入力用スイッチをオンにし、
    前記入力用スイッチは、オン状態のときに、前記第1〜3の位相電圧変換手段に前記零相電圧を送る
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の地絡事故相検出装置。
  5. 前記第1〜第3の判定手段は、それぞれ前記第1〜3の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値である場合にオン状態となり、
    前記表示手段は、
    前記第1〜第3の判定手段のいずれか1つのみがオン状態となっているか否かを判定する判定絞込み手段をさらに備え、
    前記第1〜第3の判定手段のいずれか1つのみがオン状態となっている場合に、前記第1〜第3の判定手段のいずれがオン状態となったかを表示する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の地絡事故相検出装置。
  6. 零相電圧検出回路と、第1〜第3の判定用スイッチを備え、
    前記第1〜第3の判定手段は、それぞれ前記第1〜3の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値である場合にオン状態となって、第1〜3の判定信号を出力し、
    前記零相電圧検出回路は、前記中性点電位を示す零相電圧が、予め定められた閾値以上の大きさである場合に、前記第1〜第3の判定用スイッチをオンにし、
    前記第1〜第3の判定用スイッチがオン状態のときに、それぞれ前記第1〜3判定信号が前記表示手段に送られる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の地絡事故相検出装置。
  7. 前記基準配電線は、Δ結線で非接地系統の三相配電線であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の地絡事故相検出装置。
  8. 地絡事故の監視対象である三相送電線の中性点電位と、前記地絡事故の影響を受けない基準配電線の三相の電位を用いて、前記地絡事故相を検出する地絡事故相検出方法であって、
    前記中性点電位と前記基準配電線の第1相の電位との位相差に対応する大きさの第1の直流電圧信号を生成する過程と、
    前記中性点電位と前記基準配電線の第2相の電位との位相差に対応する大きさの第2の直流電圧信号を生成する過程と、
    前記中性点電位と前記基準配電線の第3相の電位との位相差に対応する大きさの第3の直流電圧信号を生成する過程と、
    前記第1の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する過程と、
    前記第2の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する過程と、
    前記第3の直流電圧信号の電圧値が、予め定められた範囲内の値であるか否かを判定する過程と、
    前記第1〜第3の直流電圧信号の電圧値に対する判定結果に基づいて、地絡事故相を判定して表示する過程と
    を備えることを特徴とする地絡事故相検出方法。
  9. 前記第1〜第3の直流電圧信号は、前記中性点電位と、前記基準配電線の前記第1〜第3相の電位との位相差が、−60°〜+60°の第1位相範囲、及び、160°〜200°の第2位相範囲において、それぞれ、第1電圧範囲の直流電圧信号、及び、前記第1電圧範囲に収まる第2電圧範囲の直流電圧信号として生成され、
    地絡事故相を判定するに当たり、前記第1の判定手段での判定結果から、第1相の1線地絡事故又は第2相及び第3相の2線地絡事故を判定し、前記第2の判定手段での判定結果から、第2相の1線地絡事故又は第3相及び第1相の2線地絡事故を判定し、前記第3の判定手段での判定結果から、第3相の1線地絡事故又は第1相及び第2相の2線地絡事故を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の地絡事故相検出方法。
  10. 1線地絡事故又は2線地絡事故のいずれであるかを判定する過程を備え、
    地絡事故相を判定するに当たり、1線地絡事故及び2線地絡事故のいずれであるかの情報を用いる
    ことを特徴とする請求項又はに記載の地絡事故相検出方法。
  11. 前記基準配電線は、Δ結線で非接地系統の三相配電線であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の地絡事故相検出方法。
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