JPH09162867A - 性能推定方法及び装置 - Google Patents

性能推定方法及び装置

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JPH09162867A
JPH09162867A JP31418595A JP31418595A JPH09162867A JP H09162867 A JPH09162867 A JP H09162867A JP 31418595 A JP31418595 A JP 31418595A JP 31418595 A JP31418595 A JP 31418595A JP H09162867 A JPH09162867 A JP H09162867A
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JP
Japan
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parameter
estimation
log
link capacity
cell loss
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JP31418595A
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English (en)
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Shigeo Shioda
茂雄 塩田
Yoshinori Kawamura
宜伯 川村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラヒック測定の手間の軽減化、測定結果記
憶のためのメモリ量の削減、及びセル廃棄率推定式及び
リンク容量算出式の高い適用性を求める。 【解決手段】 本発明は、仮想リンクの使用率と、バッ
ファ内の蓄積セル数が閾値以上である割合を測定し、仮
想リンクの使用率と、バッファ内の蓄積セル数が閾値以
上である割合と、更新前の性能推定パラメータの推定誤
差分散、または、該更新前の性能推定パラメータに基づ
いて、推定誤差分散、または、性能推定パラメータを更
新し、更新後の推定誤差分散と、更新後の性能推定パラ
メータを記憶し、更新後の性能推定パラメータにより仮
想リンクの性能推定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セル廃棄率推定や
リンク容量設計技術に関わり、通信網の制御・運用に際
し、計測されるトラヒック条件のもとで所定の水準の品
質が得られているか否かを判定する機能、もしくは設備
量を変更した場合の品質変化を推定する性能推定方法及
び装置に関すると共に、品質劣化が検出された時に、測
定されたトラヒック項目に基づいて、所定の品質を満足
させるために必要となる性能推定方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア通信を提供する広帯域サ
ービス総合ディジタル網(B−ISDN)は非同期転送
モード(ATM)に代表されるように、あらゆるメディ
アの情報がセルと呼ばれる単一のブロックに分割され、
セルが非同期的に多重/転送されることに特徴を持つ。
従って、セル廃棄率が品質項目として重要である。一般
にこれらの通信網は、非常に小さいセル廃棄率目標値の
もとで(10-9程度)運用されるため、運用中の品質
(セル廃棄率)を直接的に計測することは不可能であ
り、計測可能な別のトラヒック測定項目からセル廃棄率
を間接的に推定する技術が必要になる。
【0003】さらには、この技術によって品質劣化が検
出された時に、測定されたトラヒック項目に基づいて、
所定の品質を満足させるために必要となる設備量を算出
する技術、特にリンク容量設計法も早期に確立される必
要がある。従来、セル廃棄率推定やリンク容量設計技術
としては、各仮想リンクに到着するセル流について特定
の確率過程モデル(例えばマルコフ変調ポアソン過程)
を仮定し、その確率過程を記述するパラメータ値を、種
々の測定量(平均、分散、高次モーメント)もしくはユ
ーザとのトラヒック契約値から同定した後、待ち行列理
論に基づいてセル廃棄率乃至はリンク容量を算出する方
法(方法A)、もしくは単位時間内のセル到着数分布を
測定し、測定されたセル到着数分布を実現しうる最悪の
セル到着過程に基づいてセル廃棄率乃至はリンク容量を
算出する方法(方法B)がこれまでに提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法Aについては、仮定する確率過程モデルの妥当
性は通常のトラヒック測定では検証し得ないこと、ま
た、仮に妥当でないことが判明したとしても、正しい確
率過程モデルを同定することは非常に困難であること
(問題点1)が問題点として指摘されている。
【0005】また、正しい確率過程モデルが得られたと
してもパラメータ値を同定する手間、及び待ち行列理論
に基づいてセル廃棄率を推定する方法は一般的に非常に
繁雑であるという点も問題である(問題点2)。方法B
は、セル流の確率過程モデルについて過程をおかない方
法であるため、方法Aに内在する問題点を一部を解決し
ている。しかし測定値を格納するメモリが膨大であると
いう問題が指摘されている(問題点3)。
【0006】また、測定されたセル到着数分布が、測定
されたセル到着数分布を実現しうる最悪のセル到着過程
と大きくかけ離れている場合、推定値が過度に安全側に
なるという問題点も抱えている(問題点4)。また、用
意したトラヒックモデル(最悪パターン等)と実際のト
ラヒックパターンが異なる場合に対処するため、事前に
想定したトラヒックモデルによる性能をトラヒックモデ
ルの変更等行わず性能推定誤差に基づいて更新して行く
ことにより性能推定を行う方法論が、斎藤洋「B−IS
DNにおける測定駆動型トラヒック技術」、NTT R
&D、Vol.44、No.4、1995に提案されて
いる。しかし、この提案は概念的な枠組みを提示したも
のであって、個々の問題に適用するには更に詳細を決定
する必要がある。またセル廃棄率は既に述べたように直
接測定不能な量であるため性能推定誤差も同様に得られ
ず、従って前記手法はそのままの形では適用できない
(問題点5)。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的は、(問題点1に対処するため)特定の確率過
程モデルに依存せず広範囲なセル到着過程に対して適用
しうること、(問題点2に対処するため)セル廃棄率推
定式に要する演算量が少ないこと、(問題点3に対処す
るため)少数の測定量(仮想リンクの使用率、等)しか
必要としないこと、(問題点4に対処するため)推定法
自体に測定結果に基づいて逐次的に自らを修正する機能
を具備していること、及び(問題点5に対処するため)
前記修正機能は測定可能量に基づいて動作することを満
たした性能推定方法及び装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数のノ
ードと、複数のノードを接続する仮想リンクを有し、仮
想リンクのトラヒック状態を測定するATM網における
性能推定方法において、仮想リンクの使用率と、バッフ
ァ内の蓄積セル数が閾値以上である割合を測定し、仮想
リンクの使用率と、バッファ内の蓄積セル数が閾値以上
である割合と、更新前の性能推定パラメータの推定誤差
分散、または、更新前の性能推定パラメータに基づい
て、推定誤差分散、または、性能推定パラメータを更新
し、更新後の推定誤差分散と、更新後の性能推定パラメ
ータを記憶し、更新後の性能推定パラメータにより仮想
リンクの性能推定を行う。
【0009】また、第2の発明の性能推定方法におい
て、性能推定パラメータを、セル廃棄率推定パラメータ
とし、性能推定を、セル廃棄率推定とする。また、第3
の発明の性能推定方法において、セル廃棄率推定パラメ
ータの更新は、バッファ内の蓄積セル数の閾値をKt、
仮想リンクの使用率をρ、予め定められた自然数をI、
推定誤差分散をX、セル廃棄率推定パラメータの自己共
分散行列をΩとして、 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、カルマンゲインk* N をバッファ内の蓄積セ
ル数がKt以上である割合をbt(N),btの自己共
分散関数をσとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
1)h* N +σ}-1 により算出し、 X(N)=(IE −k* N * N T )X(N|N−1) により推定誤差分散Xを更新し、セル廃棄率推定パラメ
ータa* (N)=(a(N),a(N))T を、更新前
のセル廃棄率推定パラメータa* (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt(N))
−h* N T * (N−1)} により更新し、セル廃棄率推定は、バッファサイズをK
として、更新後のセル廃棄率推定パラメータa* (N)
を用いて、 exp[(K+1)(a0 +a1 log ρ)] により推定する。
【0010】また、第4の発明のセル廃棄率推定方法に
おいて、セル廃棄率推定パラメータの更新は、バッファ
に複数の閾値を設け、予め定められた自然数をJ,j=
1,・・,Jとして、仮想リンクのトラヒック状態とし
てバッファ内セル数が閾値Kj以上である割合bj
(N)を閾値ごとに算出し、仮想リンク使用率をρ、予
め定められた自然数をI1 ,I2 、推定誤差分散をX、
セル廃棄率推定パラメータの自己共分散行列をΩとし
て、
【0011】
【数5】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、カルマンゲインKN をbj(N)の自己共分
散行列をΣとして、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
N +Σ}-1 により算出して、X(N)=(IE −KN N T )X
(N|N−1)により推定誤差分散Xを更新し、 セル廃棄率推定パラメータ a* (N)=(c0 (N),c1 (N),・・,cI
1(N),a0 (N),a1(N),・・,aI2(N))
T を、1b* (N)=(log (b1 (N)),・・,lo
g (bJ (N)))T と、更新前のセル廃棄率推定パラ
メータa* (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* (N)−H
N T * (N−1)} により更新し、セル廃棄率推定は、バッファサイズをK
として、更新後のセル廃棄率推定パラメータa(N)を
用いて、 exp[c0 +c1 (log ρ)+・・+cI 1 (log
ρ)I1+(K+1){a0+a1 (log ρ)+・・+aI
2(log ρ)I2}] により推定する。
【0012】また、第5の発明の性能推定方法におい
て、性能推定パラメータを、リンク容量算出パラメータ
とし、性能推定を、リンク容量算出とする。また、第6
の発明の性能推定方法において、仮想リンクの使用率が
予め定められた閾値を超えている間は、リンク容量算出
パラメータの更新を停止する。
【0013】また、第7の発明は、第5及び第6の発明
における性能推定方法において、リンク容量算出パラメ
ータの更新は、バッファ内の蓄積セル数の閾値をKt、
仮想リンクの使用率をρ、予め定められた自然数をI、
推定誤差分散をX、リンク容量算出パラメータの自己共
分散行列をΩとして、 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、カルマンゲインk* N をバッファ内の蓄積セ
ル数がKt以上である割合をbt(N),btの自己共
分散関数をσとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
1)h* N +σ}-1 により算出し、 X(N)=(IE −k* N * N )X(N|N−1) により推定誤差分散Xを更新し、リンク容量算出パラメ
ータa* (N)=(a0 (N),a1 (N))T を、更
新前のリンク容量算出パラメータa* (N−1)を用い
て、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt
(N))−h* N T* (N−1)} により更新し、リンク容量算出は、セル廃棄率目標値を
QOS 、バッファサイズをKとして、更新後のリンク容
量算出パラメータa* (N)を用いて、 ρQOS =exp[{log bQOS −(K+1)a0 }/
(K+1)a1 ] を算出し、現在の仮想リンク容量Cに基づいて、 Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する。
【0014】また、第8の発明は、第5及び第6の発明
における性能推定方法において、リンク容量算出パラメ
ータの更新は、バッファに複数の閾値を設け、予め定め
られた自然数をJ、j=1,・・,Jとして、仮想リン
クのトラヒック状態としてバッファ内セル数が閾値Kj
以上である割合bj(N)を閾値ごとに算出し、仮想リ
ンク使用率をρ、予め定められた自然数をI1 ,I2
推定誤差分散をX、リンク容量算出パラメータの自己共
分散行列をΩとして、
【0015】
【数6】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、カルマンゲインKN をbj(N)の自己共分
散行列をΣとして、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
N +Σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により推定誤差分散Xを更新し、リンク容量算出パラメ
ータ a* (N)=(c0 (N),c1 (N),・・,cI
1(N),a0 (N),a1(N),・・,aI2(N))
T を、 1b* (N)=(log (b1 (N)),・・,log (bJ
(N)) )T と、更新前のリンク容量算出パラメータa* (N−1)
を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* (N)−HN
T * (N−1)} により更新し、リンク容量算出は、セル廃棄率目標値を
QOS 、バッファサイズをK、更新後のリンク容量算出
パラメータa* (N)を用いて、 bQOS =exp[c0 +c1 log ρ+・・・+cI1(lo
g ρ)I1+(K+1)(a0 +a1 log ρ+・・・+a
I2(log ρ)I2) を満たすρQOS を算出し、現在の仮想リンク容量Cに基
づいて Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する。
【0016】また、第9の発明は、複数のノードと、複
数のノードを接続する仮想リンクを有し、仮想リンクの
トラヒック状態を測定するATM網における性能推定装
置において、仮想リンクの使用率と、バッファ内の蓄積
セル数が閾値以上である割合と、更新前の性能推定パラ
メータの推定誤差分散、または、更新前の性能推定パラ
メータに基づいて、推定誤差分散、または、性能推定パ
ラメータを更新する性能推定パラメータ調節手段と、更
新後の推定誤差分散と、更新後の性能推定パラメータを
記憶する性能推定パラメータ記憶手段と、更新後の性能
推定パラメータに基づいて仮想リンクの性能を推定する
性能推定手段からなる。
【0017】また、第10の発明において、上記の性能
推定パラメータをセル廃棄率推定パラメータとし、性能
推定をセル廃棄率推定とする。また、第11の発明にお
いて、セル廃棄率推定パラメタ調節手段は、バッファ内
の蓄積セル数の閾値をKt、仮想リンクの使用率をρ、
予め定められた自然数をI、推定誤差分散をX、セル廃
棄率推定パラメータの自己共分散行列をΩとし、 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、カルマンゲインk* N をバッファ内
の蓄積セル数がKt以上である割合をbt(N)、bt
の自己共分散関数をσとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
1)h* N +σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −k* N * N T )X(N|N−1) により推定誤差分散Xを更新する手段と、セル廃棄率推
定パラメータa* (N)=(a0 (N)、a1 (N))
T を、更新前のセル廃棄率推定パラメータa* (N−
1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt
(N))−h* N T * (N−1)} により更新する手段と、セル廃棄率推定手段は、バッフ
ァサイズをKとして、更新後のセル廃棄率推定パラメー
タa* (N)を用いて、 exp[(K+1)(a0 +a1 log ρ)] によりセル廃棄率を推定する手段を有する。
【0018】また、第12の発明において、上記のセル
廃棄率推定パラメータ調節手段は、バッファに複数の閾
値を設け、予め定められた自然数をJ、j=1,・・,
Jとして、仮想リンクのトラヒック状態としてバッファ
内セル数が閾値Kj以上である割合bj(N)を閾値毎
に算出する手段と、仮想リンク使用率をρ、予め定めら
れた自然数をI1 ,I2 、推定誤差分散をX、セル廃棄
率推定パラメータの自己共分散行列をΩとして、
【0019】
【数7】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、カルマンゲインKN をbj(N)の
自己共分散行列をΣとして、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
N +Σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により推定誤差分散Xを更新する手段と、セル廃棄率推
定パラメータa* (N)=(c0 (N),c1 (N),
・・,CI1(N),a0 (N),a1 (N),・・,a
I2(N))T を、 1b* (N)=(log (b1 (N)),・・,log (bJ
(N)))T と、更新前のセル廃棄率推定パラメータa* (N−1)
を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* N (N)−H
N T * (N−1)} により更新する手段とを有し、セル廃棄率推定手段は、
バッファサイズをKとし、更新後のセル廃棄率推定パラ
メータa* (N)を用いて、 exp[c0 +c1 (log ρ)+・・+CI1(log ρ)I1+(K+1) {a0 +a1 (log ρ)+・・+aI2(log ρ)I2}] によりセル廃棄率を推定する手段を有する。
【0020】また、第13の発明において、上記の性能
推定パラメータをリンク容量算出パラメータとし、性能
推定を、リンク容量算出とする。また、第14の発明に
おいて、仮想リンクの使用率が予め定められた閾値を超
えている間は、リンク容量算出パラメータの更新を停止
する。
【0021】また、第15の発明において、リンク容量
算出パラメータ調節手段は、バッファ内の蓄積セル数の
閾値をKt、仮想リンクの使用率をρ、予め定められた
自然数をI、推定誤差分散をX、リンク容量算出パラメ
ータの自己共分散行列をΩとし、 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、カルマンゲインk* N をバッファ内
の蓄積セル数がKt以上である割合をbt(N),bt
の自己共分散関数をσとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
1)h* N +σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −k* N * N T )X(N|N−1) により推定誤差分散Xを更新する手段と、リンク容量算
出パラメータ a* (N)=(a0 (N),a1 (N))T を、更新前のリンク容量算出パラメータa* (N−1)
を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt
(N))−h* N T *(N−1)} により更新する手段とを有し、リンク容量算出手段は、
セル廃棄率目標値をbQOS 、バッファサイズをKとし
て、更新後のリンク容量算出パラメータa* (N)を用
いて、 ρQOS =exp[{log bQOS −(K+1)a0 }/
(K+1)a1 ] を算出する手段と、 Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する手段を有する。
【0022】また、第16の発明は、第13、第14の
発明におけるリンク容量算出パラメータ調節手段は、バ
ッファに複数の閾値を設け、予め定められた自然数を
J、j=1,・・,Jとして、仮想リンクのトラヒック
状態としてバッファ内セル数が閾値Kj以上である割合
bj(N)を閾値ごとに算出する手段と、仮想リンク使
用率をρ、予め定められた自然数をI1 ,I2 、推定誤
差分散をX、リンク容量算出パラメータの自己共分散行
列をΩとして、
【0023】
【数8】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、カルマンゲインKN をbj(N)の
自己共分散行列をΣとして、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
N +Σ]-1 により算出して、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により推定誤差分散Xを更新する手段と、リンク容量算
出パラメータa* (N)=(c0 (N),c1 (N),
・・,CI1(N),a0 (N),a1 (N),・・,a
I2(N))T を、1b* (N)=(log (b1 (N)),
・・,log (bJ (N)))T と、更新前のリンク容量算
出パラメータa* (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* (N)−HN
T * (N−1)} により更新する手段とを有し、リンク容量算出手段は、
セル廃棄率目標値をbQOS 、バッファサイズをKとし、
更新後のリンク容量算出パラメータa* (N)を用い
て、 bQOS =exp[c0 +c1 log ρ+・・・+cI1(lo
g ρ)I1+(K+1)(a0 +a1 log ρ+・・・+a
I2(log ρ)I2) を満たすρQOS を算出し、現在の仮想リンク容量Cに基
づいて Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する手段とを有する。
【0024】上記により、本発明のセル廃棄率推定方法
及び装置は、仮想リンク毎に把握されるトラヒック状態
に基づいてセル廃棄率を推定し、かつ推定機能をトラヒ
ック状態に基づいて自律更新することが可能となる。ま
た、各仮想リンクのトラヒック状態を、仮想リンクの使
用率及びバッファ内の蓄積セル数が閾値以上である頻度
という二つの測定量にのみ基づいて把握することによ
り、測定に関する手間、及び測定値を格納するためのメ
モリ量を削減することが可能である。
【0025】また、本発明では、一般的に成立する簡易
な関係式 セル廃棄率=exp [C0 +C1 (log ρ)+…+CI
1(log ρ)I1+(K+1)(a0 +a1 (log ρ)+
…+aI2(log ρ)I2] を用いてセル廃棄率を推定することにより、簡易でかつ
適用可能範囲の広いセル廃棄率推定法を実現する。
【0026】また、セル廃棄率推定中のパラメタCi
j (i=0,1,…,I1 ,j=0,1,…,I2
の値の全部または、一部を、測定された仮想リンクのト
ラヒック状態に基づいて更新することで、セル廃棄率推
定式に自動修正機能を与え、セル流のパタン変動に追従
し得る、高精度なセル廃棄推定方法及び装置を実現す
る。
【0027】また、セル廃棄率推定式中のパラメタ
i ,aj (i=0,1,…,I1 ,j=0,1,…,
2 )の更新機能をカルマンフィルタを用いて実現する
ことで、パラメタCi ,aj (i=0,1,…,I1
j=0,1,…,I2 )の更新の最適性を保証する。
【0028】また、本発明では、バッファ内の複数の閾
値に対して、バッファ内セル数が閾値以上である頻度を
把握できる場合において、パラメタCi ,aj (i=
0,1,…,I1 ,j=0,1,…,I2 )のカルマン
フィルタを用いた更新にバッファ内セル数が閾値以上で
ある頻度を複数利用し、セル廃棄率推定式の推定精度を
高めることが可能である。
【0029】また、本発明の性能推定方法及び装置(リ
ンク容量算出方法及び装置)では、仮想リンク毎に把握
されるトラヒック状態に基づいて所定の伝送品質を実現
するための仮想リンク容量を算出し、かつ仮想リンク容
量算出をトラヒック状態に基づいて自律更新するリンク
容量算出方法及びそのための装置を提供する。
【0030】また、各仮想リンクのトラヒック状態を、
仮想リンクの使用率及びバッファ内の蓄積セル数が閾値
以上である頻度という二つの測定量にのみ基づいて把握
することにより、測定に関する手間、及び測定値を格納
するためのメモリ量を削減する。
【0031】また、一般的に成立する簡易な関係式 セル廃棄率=exp[c0 +c1 (logρ)+…+C
I1(logρ)I1+(K+1)(a0 +a1 (log
ρ)+…+aI2(logρ)I2)] を利用して、セル廃棄率目標値を実現する仮想リンク使
用率を、上式の左辺にセル廃棄率目標値を代入し、仮想
リンク使用率ρについて解くことにより求め、更に(式
2)
【0032】
【数9】 の演算を行なってセル廃棄率目標値を実現する仮想リン
ク容量を算出することにより、簡易でかつ広範囲なセル
到着過程に対応し得るリンク容量算出方法及びそのため
の装置を実現する。
【0033】また、セル廃棄率推定式中のパラメータc
i ,aj (i=0,1,…,I1 、j=0,1,…,I
2 )の値の全部もしくは一部を、測定された仮想リンク
のトラヒック状態に基づいて更新することで、リンク容
量算出方法に自律修正機能を与え、セル流のパラメータ
変動に追従しうる、高精度なリンク容量算出方法及びそ
のための装置を実現する。
【0034】また、セル廃棄率推定式中のパラメータc
i ,aj (i=0,1,…,I1 、j=0,1,…,I
2 )の更新を、仮想リンクの使用率が予め定められた閾
値を超え、輻輳状態と認められる時に停止することで、
輻輳時のパラメータ更新に伴う処理を軽減し、また輻輳
時の異常な測定値に基づいてパラメータ更新をすること
を防止する。
【0035】また、セル廃棄率推定式中のパラメータc
i ,aj (i=0,1,…,I1 、j=0,1,…,I
2 )の更新をカルマンフィルタを用いて実現すること
で、パラメータci ,aj (i=0,1,…,I1 、j
=0,1,…,I2 )の更新の最適性を保証する。
【0036】また、バッファ内の複数の閾値に対して、
バッファ内セル数が閾値以上である頻度を把握できる場
合においてパラメータci ,aj (i=0,1,…,I
1 、j=0,1,…,I2 )のカルマンフィルタを用い
た更新にバッファ内セル数が閾値以上である頻度を複数
利用し、リンク容量算出方法の算出精度を高める。
【0037】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明を適用する通信網の
構成図である。通信網1は、通信網を構成する交換機等
のノード21〜24、ユーザトラヒックの監視点31〜
36、ユーザ41〜46、仮想リンク51〜59より構
成される。この仮想リンク51〜59は、例えば、AT
M網の場合はVirtrual Path (VP)に該当する。仮想
リンク51〜59は通信網1を構成するノード間(51
〜54)、通信網1を構成するノードとユーザ間(55
〜58)、及びユーザ間(59)に設定される。但し、
後者二つ(55〜59)についてはいずれもユーザトラ
ヒックの監視点(31〜36)を通過することから、以
下の説明では仮想リンクは実効的に通信網を構成するノ
ード、及びユーザからのトラヒックの監視点相互間、つ
まりノード21〜24、31〜36間に設定されている
ものとする。
【0038】一般に通信網を構成するノードにはそのノ
ードを始点とする仮想リンク対応にバッファが設けら
れ、仮想リンクを介して送信されるセルはそのバッファ
に一旦蓄積された後、仮想リンクの容量に応じた速度で
規則的に送信される。またユーザトラヒックの監視点に
はリーキバケットのような仮想バッファを持つセル数監
視装置が設けられ、仮想リンクの容量を超えてセルが到
着した場合、この仮想バッファにトークンと呼ばれる仮
想セルが蓄積される。(セル自体は蓄積されずそのまま
送信される。)仮想バッファがトークンで一杯のときに
到着したセルは違反セル扱いになり廃棄等の処理が行わ
れる。
【0039】図2は本発明を適用する通信網における仮
想リンク及びその両端ノードの構成図、及び仮想リンク
に対して適用する本発明であるセル廃棄率推定装置の機
能構成図を示したものである。同図の仮想リンクの始点
ノード21Aにおいて、、6Aは始点ノード21Aに用
意されるバッファ(もしくは仮想バッファ)、7Aはバ
ッファ6Aに到着するセル数、乃至はバッファ6A内の
セル数を計測するトラヒック計測器である。セル廃棄率
推定装置8Aは、セル廃棄率推定部81A、セル廃棄率
推定部81Aで用いるパラメータの記憶装置であるセル
廃棄率推定パラメータ記憶部82A、セル廃棄率推定部
81Aで用いるパラメータの調整を行うセル廃棄率推定
パラメタ調整部83Aより構成される。
【0040】図3は本発明の動作説明図である。 まず、セル廃棄率推定装置8Aのセル廃棄率推定パ
ラメタ調整部83Aがトラヒック計測器7Aに対して、
データ要求91Aを行う。 トラヒック計測器7Aは、セル廃棄率推定パラメタ
調整部83Aに対して仮想リンクのトラヒック状態92
Aを通知する。
【0041】 セル廃棄率推定パラメタ調整部83A
は、セル廃棄率推定パラメタ記憶部82Aに対してデー
タ要求91Aを行い、セル廃棄率推定パラメタ記憶部8
2Aは、セル廃棄率推定パラメタ93Aを読み出して、
セル廃棄率推定パラメタ調整部83Aに転送する。
【0042】 セル廃棄率推定パラメタ調整部83A
は、セル廃棄率推定パラメタの調整95Aを行い、調整
したセル廃棄率推定パラメタ93Aをセル廃棄率推定パ
ラメタ記憶部82Aに転送する。 セル廃棄率推定パラメタ記憶部82Aは、転送され
たセル廃棄率推定パラメタを保持する処理96Aを行
う。
【0043】 ここで、ユーザからデータ要求91A
がセル廃棄率推定部81Aに発行されると、セル廃棄率
推定部81Aはトラヒック計測器7Aに対してデータ要
求91Aを発行する。 トラヒック計測器7Aは、トラヒック状態92Aを
セル廃棄率推定部81Aに通知する。これにより、セル
廃棄率推定部81Aは、セル廃棄率推定パラメタ記憶部
82Aに対して、セル廃棄率推定パラメタ(データ)の
要求91Aを行う。
【0044】 これにより、セル廃棄率推定パラメタ
記憶部82Aは、セル廃棄率推定部81Aに対してセル
廃棄率推定パラメタ93Aを転送する。これにより、セ
ル廃棄率推定部81Aは、セル廃棄率推定処理97Aを
行い、セル廃棄率94Aをユーザに通知する。
【0045】以下、セル廃棄率推定方法を具体的に説明
する。ノード21Aは、ノード21Aに接続されている
全部乃至は一部の仮想リンクについてトラヒック状態を
測定する。ノード21Aに接続されるセル廃棄率推定装
置8Aは、ノード21Aのトラヒック計測器7Aで測定
管理された仮想リンクのトラヒック状態に基づいて仮想
リンクにおけるセル廃棄率を推定する。
【0046】トラヒック状態は、仮想リンクの使用率、
及び仮想リンクの始点側ノード内等に設けられたバッフ
ァ内蓄積セル数もしくはセル数監視用仮想バッファ使用
容量(トークン数、等)(以下バッファと仮想バッファ
は区別せず単純にバッファと呼び、バッファ内セル数と
仮想バッファ使用量も区別せず単純にバッファ内セル数
と呼ぶ)が閾値以上である頻度に基づいて把握する。
【0047】また、セル廃棄率の推定装置8Aは、広い
範囲のセル到着過程についてセル廃棄率がバッファサイ
ズKに対して指数関係的に減少する性質を利用し、 (式1) exp[c0 +c1 log ρ+…+cI1(log ρ)I1
(K+1)(a0 +a1(log ρ)+…+aI2(log
ρ)I2)] の演算を行いこれをセル廃棄率推定値として使用する。
ここで、I1 ,I2 は予め定められた自然数、ρは仮想
リンクの使用率である。
【0048】また、セル廃棄推定パラメタ調整部83A
は、上記式1におけるパラメータci ,aj (i=0,
1,…,I1 、j=0,1,…,I2 )の値の全部もし
くは一部を、トラヒック計測器7Aで測定管理された仮
想リンクのトラヒック状態に基づいて更新し、セル廃棄
率推定パラメタ記憶部82Aに記憶する。
【0049】また、本発明のセル廃棄率推定装置8A
は、セル廃棄率推定方法として、バッファ内の蓄積セル
数が閾値Kt以上である頻度btが、閾値に対して指定
関数的に減少し、その閾値依存性が 閾値を超える割合=exp[c0 +c1 log ρ+…+C
I1(log ρ)I1+(Kt+1)(a0 +a1(log ρ)+…
+aI2(log ρ)I2)] で表わされること、及び上記事実を利用するとバッファ
内の蓄積セル数が閾値以上である頻度に基づいて、カル
マンフィルタ更新アルゴリズムを用いて式1におけるパ
ラメータci ,aj (i=0,1,…,I1 、j=0,
1,…,I2 )が推定できることを利用し、パラメータ
i 、aj (i=0,1,…,I1 、j=0,1,…,
2 )を (式2) a* (N)=a* (N−1 )+k* N (log (bt(N)) −h* N T * (N−1)) により更新する。ここで、 a* (N−1)=c0 (N−1),c1 (N−1),
…,cI1(N−1),a0 (N−1),a1 (N−1)
…aI2(N−1))T は更新時点Nでのパラメータci ,aj の現在値、 a* (N)=c0 (N),c1 (N),…,cI
1(N),a0 (N),a1 (N)…aI2(N))T はパラメータai の更新値、bt(N)はバッファ内の
蓄積セル数が閾値Kt以上である頻度である。更に、 (式3) k* N =X(N|N-1)h * N (h* N T X( N|N-1)h * N + σ) -1 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)logρ, …,(Kt+1)(log ρ) I2 ) T X(N|N-1)=X(N-1)+Ω の演算を行い、 X(N)=( IE -k* N h * N T )X(N|N-1) により行列Xを更新し、(X(N)は行列Xの更新時点
Nでの更新値を表わす)、パラメータci ,aj (i=
0,1,…,I1 、j=0,1,…,I2 )の自己共分
散行列Ωとbtの自己共分散関数σを記憶する。
【0050】また、セル廃棄率推定パラメタ記憶部82
Aは、更新後のセル廃棄率推定パラメータa* (N)及
び、式3における行列X(X(N−1)は行列Xの更新
時点Nでの現在値を表わす)を記憶する。また、本発明
のセル廃棄率推定装置8Aは、別のセルの廃棄率指定方
法として、バッファに複数の閾値を設け、仮想リンクの
トラヒック状態としてバッファ内セル数が閾値以上であ
る頻度を閾値毎に把握し、パラメータci ,aj (i=
0,1,…,I1 、j=0,1,…,I2 )を、 (式5) a* (N)= a* (N-1)+ KN (1b * (N)-H N T a * (N-1)) 1b* (N)=(log(b1(N)),…,log(bj(N)))T により更新する。ここで、 a* (N)=(C0 (N),C1 (N),…,CI
1(N),a0 (N),a1 (N),…,aI2(N))T はパラメータci ,aj (i=0,1,…,I1 、j=
0,1,…,I2 )の現在値、 a* (N)=(C0 (N−1),C1 (N−1),…,
CI1(N−1),a0(N−1),a1 (N−1),
…,aI2(N−1))T はパラメータci ,aj (i=0,1,…,I1 、j=
0,1,…,I2 )の更新値、bj(N)(j=1,
…,j:Jは予め定められた自然数)はバッファ内の蓄
積セル数が閾値Kj 以上である割合、b(N)はセルの
廃棄率であり、更に(式6)
【0051】
【数10】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω の演算を行い、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により行列Xを更新し(X(N)は行列Xの更新時点N
での更新値を表わす)、パラメータci ,aj (i=
0,1,…,I1 、j=0,1,…,I2 )の自己共分
散行列Ω及びbj(N)(j=1,…,J)の自己共分
散行列Σを記憶する。
【0052】また、セル廃棄率推定パラメタ記憶部82
Aは、更新後のセル廃棄率推定パラメータa* (N)及
び、式6における行列X(X(N−1)は行列Xの更新
時点Nでの現在値を表わす)を記憶する。 [第2の実施の形態]図4は、本発明を適用する通信網
における仮想リンク及びその両端ノードの構成図及び仮
想リンクに対して適用するリンク容量算出装置の機能構
成図を示したものである。この図の仮想リンクの始点ノ
ードにおいて、6Cは仮想リンクの始点ノード21Cに
用意されるバッファ(または、仮想バッファ)、7Cは
仮想リンクのトラヒック状態を測定管理するトラヒック
計測器である。また、リンク容量算出装置8Cは、リン
ク容量算出部81C、リンク容量算出部81Cで用いる
パラメタを記憶するリンク容量算出パラメータ記憶部8
2C、リンク容量算出部81Cで用いるパラメタを調整
するリンク容量算出パラメータ調整部83Cを有する。
【0053】図5は、本発明の第2の動作説明図であ
る。 まず、リンク容量算出装置8Cのリンク容量算出パ
ラメタ調整部83Cがトラヒック計測器7Cに対して、
データ要求91Cを行う。 トラヒック計測器7Cは、リンク容量算出パラメタ
調整部83Cに対して仮想リンクのトラヒック状態92
Cを通知する。
【0054】 リンク容量算出パラメタ調整部83C
は、リンク容量算出パラメタ記憶部82Cに対してデー
タ要求91Cを行い、リンク容量算出パラメタ記憶部8
2Cは、リンク容量算出パラメタ93Cを読み出して、
リンク容量算出パラメタ調整部83Cに転送する。
【0055】 リンク容量算出パラメタ調整部83C
は、リンク容量算出パラメタの調整95Cを行い、調整
したリンク容量算出パラメタ93Cをリンク容量算出パ
ラメタ記憶部82Cに転送する。 リンク容量算出パラメタ記憶部82Cは、転送され
たリンク容量算出パラメタを保持する処理96Cを行
う。
【0056】 ここで、ユーザからデータ要求91C
がリンク容量算出部81Cに発行されると、リンク容量
算出部81Cはトラヒック計測器7Cに対してデータ要
求91Cを発行する。 トラヒック計測器7Cは、トラヒック状態92Cを
リンク容量算出部81Cに通知する。これにより、リン
ク容量算出部81Cは、リンク容量算出パラメタ記憶部
82Cに対して、リンク容量算出パラメタ(データ)の
要求91Cを行う。
【0057】 これにより、リンク容量算出パラメタ
記憶部82Cは、リンク容量算出部81Cに対してリン
ク容量算出パラメタ93Cを転送する。これにより、リ
ンク容量算出部81Cは、リンク容量算出処理97Cを
行い、リンク容量をユーザに通知する。
【0058】以下、リンク容量算出方法を具体的に説明
する。ノード21Cはノード21Cに接続される全部ま
たは、一部の仮想リンクについてトラヒック状態を測定
する。リンク容量算出装置3Cは、所定の伝送品質を実
現するのに必要な仮想リンクの容量を、ノード21Cの
トラヒック計測器7Cで測定管理されたトラヒック状態
に基づいてリンク容量を算出する。
【0059】また、リンク容量算出装置8Cは、トラヒ
ック状態として、仮想リンクの使用率及び仮想リンクの
始点側に設けられたバッファ内の蓄積セル数または、セ
ル数監視用仮想バッファの使用容量(トークン数等)
(以下、バッファと仮想バッファは区別せず、単純にバ
ッファと呼び、バッファ内セル数と仮想バッファ使用容
量も区別せずに、単純にバッファ内セル数と呼ぶ)が閾
値以上である頻度を把握し、伝送品質としてセル廃棄率
を考慮する。
【0060】また、リンク容量算出装置8Cは、広い範
囲のセル到着過程についてセル廃棄率がバッファサイズ
に対して指数関数的に減少する性質を利用し、予め定め
られたbQOS ,I1 ,I2 ,K及びCi ,aj (i=
0,1,…,I1 ,j=0,1,…,I2 )の値のもと
で、(式1) bQOS =exp[C0 +C1 (log ρQOS )+…+CI1
(log ρQOS I1)+(K+1)(a0 +a1 (log ρ
QOS )+…+aI2(log ρQOS I2] を満たすρQOS を算出する。ここでI1 ,I2 は予め定
められた自然数、bQOSは、セル廃棄率目標値、Kはバ
ッファサイズである。さらに、算出されたρQOS及び現
在の仮想リンク容量C,仮想リンク使用率ρに基づい
て、
【0061】
【数11】 の演算を行い、その結果を仮想リンクの容量として算出
する。また、式1におけるパラメタCi ,aj (i=
0,1,…,I1 ,j=0,1,…,I2 )の値の全部
または、一部を、トラヒック計測器7Cで測定管理され
た仮想リンクのトラヒック状態に基づいて更新し、保持
する。
【0062】また、本発明のリンク容量算出装置8C
は、仮想リンクの使用率が予め定められた閾値を越えて
いる間は、式1におけるパラメタCi ,aj (i=0,
1,…,I1 ,j=0,1,…,I2 )の更新を停止さ
せる。また、本発明のリンク容量算出装置8Cは、リン
ク容量算出方法として、バッファ内の蓄積セル数が閾値
以上である割合が、閾値に対して指数関数的に減少し、
その閾値依存性が 閾値以上である割合=exp[C0 +C1 (log ρ)+… +CI1(log ρ)I1) +(Kt +1)(a0 +a1 (log ρ)+… +aI2(log ρ)I2] で表されること、及び上記事実を利用し、さらに、バッ
ファ内の蓄積セル数が閾値以上である割合に基づいて、
カルマンフィルタ更新アルゴリズムを用いて式1におけ
るパラメタCi ,aj (i=0,1,…,I1 ,j=
0,1,…,I2 )が推定できることを利用し、パラメ
タCi ,aj を、 (式3) a* (N)=a* (N−1)+k* N (log (b
t (N))−hN *Ta(N−1)) の演算により更新する。ここで、 a* (N−1)=(C0 (N−1),C1 (N−1),
…,CI1(N−1),a0 (N−1),a1 (N−
1),…,aI2(N−1))T は、更新時点NでのパラメタCi ,aj の現在値であ
り、 a* (N)=(C0 (N),C1 (N),CI1(N),
0 (N),a1 (N),…,aI2(N))T は、パラメタCi ,aj の更新値であり、bt (N)
は、バッファ内の蓄積セル数が閾値Kt 以上である割合
であある。更に、 (式4) k* N =X(N|N−1)h* N (h* N T X(N|N−1)h* N +σ)-1* N =(1,(Kt +1),(Kt +1)log ρ,…, (Kt +1)(log ρ)I T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω の演算を行い、 X(N)=(IE −k* N *T N )X(N|N−1) により、行列Xを更新し、(X(N)は行列Xの更新時
点での更新値を表す)、パラメタCi ,aj (i=0,
1,…,I1 ,j=0,1,…,I2 )の自己共分散行
列Ωとbt の自己共分散関数σを記憶する。ここでIE
は単位行列である。
【0063】また、更新毎のリンク容量算出パラメタa
* (N)及び式4における行列X(X(N−1)は、行
列Xの更新時点Nでの現在値を表す)を記憶する。ま
た、本発明のリンク容量算出装置8Cは、別のリンク容
量算出方法として、バッファに複数の閾値を設け、仮想
リンクのトラヒック状態として、バッファ内セル数が閾
値以上である頻度を閾値毎に把握し、パラメタCi ,a
j (i=0,1,…,I1 ,j=0,1,…,I2
を、 (式5) a* (N)=a* (N−1)+KN (1b* (N)−H
* N T a(N−1))Ib* (N)=(log (b
1 (N)),…,log (bJ (N)))T により更新する。ここで、 a* (N−1)=(C0 (N−1),C1 (N−1),
…,CI1(N−1),a0 (N−1),a1 (N−
1),…,aI2(N−1))T は、パラメタCi ,aj (i=0,1,…,I1 ,j=
0,1,…,I2 )の現在値、 a* (N)=(C0 (N),C1 (N),…,CI
1(N),a0 (N),a1 (N),…,aI2(N))T は、パラメタCi ,aj (i=0,1,…,I1 ,j=
0,1,…,I2 )の更新値、bj (N)(j=1,
…,J:Jは予め定められた自然数)は、バッファ内の
蓄積セル数が閾値Kj 以上である割合、b(N)は、セ
ルの廃棄率である。さらに、リンク容量算出装置8C
は、
【0064】
【数12】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω の演算を行い、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により行列Xを更新し(X(N)は行列Xの更新時点N
での更新値を表わす)、パラメータci ,aj (i=
0,1,…,I1 、j=0,1,…,I2 )の自己共分
散行列Ω及びbj(N)(j=1,…,J)の自己共分
散行列Σを記憶する。ここでIE は単位行列である。
【0065】また、更新後のリンク容量算出パラメータ
* (N)及び、式6における行列X(X(N−1)は
行列Xの更新時点Nでの現在値を表わす)を記憶する。
【0066】
【実施例】
[第1の実施例]図6は本発明の第1の実施例として構
成したセル廃棄率推定装置の機能ブロック図である。こ
の実施例においては前述の式1はパラメータai (i=
0,1)を含むものとし、セル廃棄率推定パラメータ記
憶装置82Aは、パラメータa0,a1 を記憶するテー
ブル821A、及びパラメータa0 ,a1 の推定誤差分
散Xを記憶するテーブル822Aを有している。これら
はトラヒック計測器7Aで得られた仮想リンク使用率ρ
とバッファ内の蓄積セル数が閾値以上である割合btに
基づいてセル廃棄率推定パラメータ調節部83Aにより
更新される。具体的にはパラメータa0 ,a1 について
は加算器831Aや乗算器832Aにより a* (N)=a * (N-1)+k * N (log(bt(N))-h * N T a * (N-
1)) の計算が行われる。ここでカルマンゲインk* N は、カ
ルマンゲイン算出器833Aにより、 k * N = X(N|N-1)* h N (h* N X(N|N-1) h* N
σ)-1 に基づいて算出される。また、パラメタa0 ,a1 の推
定誤差分散X(N |N-1),X(N)は、推定誤差分散算出機8
34により、 X( N|N-1)=X(N-1)+Ω X(N)=( IE -k* N h * N T )X(N|N-1) に基づいて算出/更新され、カルマンゲイン算出器83
3Aにおいて利用される。前記手続きにより更新された
パラメータa0 ,a1 はセル廃棄率推定部81Aにおい
てセル廃棄率を セル廃棄率=exp[(K+1)(a0 +a1 log
ρ)] に基づいて推定するために利用される。更に更新後のパ
ラメータa0 ,a1 及びX(N)はセル廃棄率推定パラ
メータ記憶部82Aに保持される。
【0067】ここで、本実施例における処理の流れを図
7に示す。まず、トラヒック計測器7Aにおいて、トラ
ヒック状態として、使用率及び閾値を越える頻度を測定
する(ステップ101)。次に、セル廃棄率推定パラメ
タ調節部83Aにおいて、 h* N ,X(N|N−1) の算出を行い(ステップ102)、さらに、カルマンゲ
インk* N の算出を行う(ステップ103)。
【0068】次に、パラメタa* (N)=(a
0 (N),a1 (N))T の算出を行い(ステップ10
4)、セル廃棄率推定パラメタ記憶部82Aにパラメタ
* (N)を更新して保存する(ステップ105)。次
に、セル廃棄率推定パラメタ調節部83Aは、X(N)
を算出し(ステップ106)、セル廃棄率推定パラメー
タ記憶部82Aに更新して保存する(ステップ10
7)。
【0069】最後に、セル廃棄率推定部81Aは、セル
廃棄率推定値を算出する(ステップ108)。次に、本
実施例の性能評価例を示す。評価の条件は次の通りであ
る。即ち、8Mbpsの帯域を持つ仮想リンクにマルコ
フ変調ポアソン過程に従ってセルが到着するとする。マ
ルコフ変調ポアソン過程は2状態とする。即ち、1の状
態では10Mbpsの速度でセルが到着し、その平均継
続時間は1msecとする。また、2の状態では2Mb
psの速度でセルが到着し、その平均継続時間は3ms
ecとする。仮想リンクの始点側ノードには128のサ
イズを持つバッファが用意されているとする。ここでは
バッファ内のセル数が10以上である確率を20秒毎に
計測し、セル廃棄率を推定する。セル長は53バイトの
固定長とする。
【0070】図8はセル廃棄率の推定値、理論値、及び
バッファ内のセル数が10以上である確率を示す第1の
グラフである。このグラフから、10-1〜10-2程度で
計測されるバッファ内のセル数が10以上である頻度か
ら10-9程度のセル廃棄率が推定されていることがわか
る。理論値と推定値の誤差はオーダで1程度であり、十
分実用に供する範囲である。
【0071】なお、この評価例ではセル廃棄率のオーダ
が小さすぎるため、実際のセル廃棄は生じず、セル廃棄
率の直接測定は不能である。次に、条件を変えて効果検
証を行った例を示す。ここでの評価の条件は次の通りで
ある。即ち、8Mbpsの帯域を持つ仮想リンクにマル
コフ変調ポアソン過程に従ってセルが到着するとする。
マルコフ変調ポアソン過程は2状態とする。即ち、第1
の状態では8Mbpsの速度でセルが到着し、その平均
継続時間は1msecとする。また、第2の状態では1
Mbpsの速度でセルが到着し、その平均継続時間は6
msecとする。仮想リンクの始点側ノードには128
のサイズを持つバッファが用意されているとする。ここ
でも前記評価と同様にバッファ内のセル数が10以上で
ある確率を20秒毎に計測し、セル廃棄率を推定する。
セル長はやはり53バイトの固定長とする。
【0072】図9はセル廃棄率の推定値、理論値、及び
バッファ内のセル数が10以上である確率を示す第2の
グラフである。このグラフから、10のマイナス1〜2
乗程度で計測されるバッファ内のセル数が10以上であ
る頻度から10のマイナス18乗程度のセル廃棄率が推
定されていることがわかる。理論値と推定値の誤差はこ
こでもオーダで1程度であり、実測が全く不能な領域で
もセル廃棄率を高精度で実時間推定することが本発明に
より可能となることが示されている。
【0073】[第2の実施例]次に第2の実施例とし
て、セル廃棄率の実測定が可能な場合、すなわち、セル
廃棄率が実測できる程度に負荷が高い場合において、バ
ッファ内に2つの閾値(通常の閾値と、バッファ長程度
に高い閾値)を設定し、バッファ内セル数が閾値以上で
ある頻度を通常の閾値とバッファ長程度に高い閾値の両
方で把握し、パラメータci ,aj (i=0,1,…,
1 、j=0,1,…,I2 )のカルマンフィルタを用
いた更新にこれらデータを利用することで、セル廃棄率
推定式の推定精度を高める例を示す。
【0074】この場合のセル廃棄率推定装置の構成例を
図10に示す。この実施例においては式1はパラメータ
i ,aj (i=0,j=0,1)を含むものとし、セ
ル廃棄率推定パラメータ記憶装置82Bはパラメータc
0 ,a 0 ,a1 を記憶するテーブル821B、及びパラ
メータc0 ,a0 ,a1 の推定誤差分散Xを記憶するテ
ーブル822Bを有している。これらはトラヒック計測
器7Bで得られた仮想リンク使用率ρとバッファ内の蓄
積セル数が閾値以上である割合bt及びセル廃棄率bに
基づいてセル廃棄率推定パラメータ調節部83Bにより
更新される。具体的にはパラメータc0 ,a0 ,a1
ついては加算器831Bや乗算器832Bにより a* (N)= a* (N-1)+ KN (1b * (N)-H N T a * (N-1)) 1b* (N)=(log(bt(N)),log(b(N)))T の計算が行われる。ここでカルマンゲインKN はカルマ
ンゲイン算出器833Bにより KN =X(N|N-1)H N (HN T X( N|N-1) HN + Σ) -1 に基づいて算出される。またパラメータc0 ,a0 ,a
1 の推定誤差分散X(N|N−1),X(N)は推定誤
差分散算出器834Bにより X(N|N-1)=X(N-1)+Ω X(N)=(IE -KN H N T )X(N|N-1) に基づいて算出/更新され、カルマンゲイン算出器83
3において利用される。前記手続きにより更新されたパ
ラメータc0 ,a0 ,a1 はセル廃棄率推定部81Bに
おいてセル廃棄率を セル廃棄率= exp[c0+(K+1)(a0+a1log ρ) ] に基づいて推定するために利用される。更に更新後のパ
ラメータc0 ,a0 ,a 1 及びX(N)はセル廃棄率推
定パラメータ記憶部82Bに保持される。
【0075】図11は、本発明の第2の実施例の処理の
流れを示す。まず、トラヒック計測器7Bは、トラヒッ
ク状態として、使用率、閾値を越える頻度及びセル廃棄
率を測定する(ステップ201)。セル廃棄率推定パラ
メタ調節部83Bは、 H* N ,X(N|N−1) の算出を行い(ステップ202)、さらに、カルマンゲ
インK* N の算出を行う(ステップ203)。
【0076】次に、パラメタa* (N)=(a
00(N),a0 (N),a1 (N))T の算出を行い
(ステップ204)、セル廃棄率推定パラメタ記憶部8
2Bにパラメタa* (N)を更新して保存する(ステッ
プ205)。次に、セル廃棄率推定パラメタ調節部83
Bは、X(N)を算出し(ステップ206)、セル廃棄
率推定パラメータ記憶部82Bに更新して保存する(ス
テップ207)。
【0077】最後に、セル廃棄率推定部81Bは、セル
廃棄率推定値を算出する(ステップ208)。ここで、
上記の第1及び第2の実施例の有効性の評価を行う。図
12に第2の実施例の有効性を評価した例を示す。ここ
での評価の条件は次の通りである。即ち、8Mbpsの
帯域を持つ仮想リンクに3ユーザからのセルが多重化さ
れて到着するとする。各ユーザからのセル到着過程はマ
ルコフ変調ポアソン過程に従うものとする。マルコフ変
調ポアソン過程は2状態とする。即ち、第1の状態では
6Mbpsの速度でセルが到着し、その平均継続時間は
1msecとする。また、第2の状態では1Mbpsの
速度でセルが到着し、その平均継続時間は4msecと
する。仮想リンクの始点側ノードには128のサイズを
もつバッファが用意されているとする。ここでも前記の
評価と同様に、バッファ内のセル数が10以上である頻
度を20秒毎に計測し、第1の実施例の方法、及び第2
の実施例の方法でセル廃棄率を推定する。セル長は53
バイトの固定長とする。既に述べたように第1の実施例
に基づく方法ではバッファ内のセル数が10以上である
頻度のみトラヒックデータとして利用し、第2の実施例
に基づく方法ではバッファ内セル数が10以上である頻
度とセル廃棄率の両方をトラヒックデータとして利用す
る。図12は、セル廃棄率の第1の実施例の方法に基づ
く推定値、第2の実施例の方法に基づく推定値、及びセ
ル廃棄率の実測値を示すグラフである。このグラフか
ら、第2の実施例に基づく方法が第1の実施例に基づく
方法に比べて、実測されたセル廃棄率の変動をとらえ推
定精度を高めていることが確かめられる。
【0078】[第3の実施例]以下、本発明の第3の実
施例として、リンク容量推定装置(性能推定装置)につ
いて説明する。図13は、本発明の第3の実施例を示す
リンク容量算出装置の機能ブロック図である。この実施
例においては式1はパラメータai (i=0,1)を含
むものとし、リンク容量算出パラメータ記憶部82Cは
パラメータa0 ,a1 を記憶するテーブル821C、及
びパラメータa0 ,a1 の推定誤差分散Xを記憶するテ
ーブル822Cを有している。これらはトラヒック計測
器7Cで得られた仮想リンク使用率ρとバッファ内の蓄
積セル数が閾値以上である割合btに基づいてリンク容
量算出パラメータ調節部83Cにより更新される。具体
的にはパラメータa0 ,a1 については加算器831C
や乗算器832Cにより a* (N)=a * (N-1)+k * N (log(bt(N))-h * N T a * (N-
1)) の計算が行われる。ここでカルマンゲインk* N はカル
マンゲイン算出器833Cにより K* N =X(N|N-1)h * N (h* N T X( N|N-1)h * N + σ)
-1 に基づいて算出される。またパラメータa0 ,a1 の推
定誤差分散X(N|N−1)は推定誤差分散算出器83
4Cにより X(N|N-1)=X(N-1)+Ω X(N)=(IE -k* N h * N T )X(N|N-1) に基づいて算出/更新され、カルマンゲイン算出器83
3Cにおいて利用される。この手続きにより更新された
パラメータa0 ,a1 はセル廃棄率の目標値bQO S を実
現するためのリンク容量Cnew
【0079】
【数13】 に基づいて算出するために利用され、更に更新後のパラ
メータa0 ,a1 及びX(N)はリンク容量算出パラメ
ータ記憶部82Cに保持される。次に、第3実施例の性
能評価例を示す。評価の条件は次の通りである。即ち、
仮想リンクにマルコフ変調ポアソン過程に従ってセルが
到着するとする。マルコフ変調ポアソン過程は2状態と
する。即ち、1の状態では10Mbpsの速度でセルが
到着し、その平均継続時間は1msecとする。また、
2の状態では2Mbpsの速度でセルが到着し、その平
均継続時間は3msecとする。仮想リンクの始点側ノ
ードには128のサイズを持つバッファが用意されてい
るとする。ここではバッファ内のセル数が10以上であ
る確率を20秒毎に計測し、式7、式8に基づく手続き
でセル廃棄率目標値を満たすために必要なリンク容量を
算出、更新する。セル長は53バイトの固定長とする。
【0080】図14は、リンク容量算出結果を示し、リ
ンク容量の更新結果を時間を追って記録し、更に比較の
ためセル廃棄率目標値を満たすために必要なリンク容量
を理論算出した結果を併せて記した。なおセル廃棄率目
標値は10のマイナス8乗としている。図14から、本
発明であるリンク容量算出方法によりリンク容量を逐次
更新した結果、リンク容量が理論的な最適値に漸近して
いることが確認できる。なお、この評価例ではセル廃棄
は全く生じていない。
【0081】次に、条件を変えて効果検証を行った例を
示す。ここでの評価の条件は次の通りである。即ち、8
Mbpsの帯域を持つ仮想リンクにマルコフ変調ポアソ
ン過程(MMPP)に従ってセルが到着するとする。マ
ルコフ変調ポアソン過程は2状態とする。即ち、1の状
態では8Mbpsの速度でセルが到着し、その平均継続
時間は1msecとする。また、2の状態では1Mbp
sの速度でセルが到着し、その平均継続時間は6mse
cとする。仮想リンクの始点側ノードには128のサイ
ズを持つバッファが用意されているとする。ここでも、
前記の評価と同様に、バッファ内のセル数が10以上で
ある確率を20秒毎に計測し、式7、式8の方法に基づ
く手続きでセル廃棄率目標値を満たすために必要なリン
ク容量を算出、更新する。セル長はやはり53バイトの
固定長とする。
【0082】図15は、リンク容量の更新結果を時間を
追って記録した結果、及び理論計算した必要なリンク容
量を示している。図15からも本発明であるリンク容量
算出方法によりリンク容量を逐次更新した結果、リンク
容量が理論的な最適値に漸近していることが確認でき
る。この評価例においてもセル廃棄は全く生じていな
い。
【0083】[第4の実施例]次に第4の実施例とし
て、セル廃棄率の実測定が可能な場合、すなわち、セル
廃棄率が実測できる程度に負荷が高い場合において、バ
ッファ内に2つの閾値(通常の閾値と、バッファ長程度
に高い閾値)を設定し、バッファ内セル数が閾値以上で
ある頻度を通常の閾値とバッファ長程度に高い閾値の両
方で把握し、パラメータci ,aj (i=0,1,…,
1 、j=0,1,…,I2 )のカルマンフィルタを用
いた更新にこれらデータを利用することで、リンク容量
算出方法の算出精度を高める例を示す。
【0084】リンク容量算出装置の構成例を図16に示
す。この実施例においては式1はパラメータci ,aj
(i=0,j=0,1)を含むものとし、リンク容量算
出パラメータ記憶装置82Dはパラメータc0 ,a 0
1 を記憶するテーブル821D、及びパラメータ
0 ,a0 ,a1 の推定誤差分散Xを記憶するテーブル
822Dを有している。これらはトラヒック計測器7D
で得られた仮想リンク使用率ρとバッファ内の蓄積セル
数が閾値以上である割合bt及びセル廃棄率bに基づい
てリンク容量算出パラメータ調整部83Dにより更新さ
れる。具体的にはパラメータc0 ,a0 ,a1 について
は加算器831Dや乗算器832Dにより a* (N)= a* (N-1)+ KN (1b * (N)-H N T a * (N-1)) 1b* (N)=(log(bt(N)),log(b(N)))T の計算が行われる。ここでカルマンゲインKN はカルマ
ンゲイン算出器833Dにより KN =X(N|N-1)H N (HN T X( N|N-1) HN + Σ) -1 に基づいて算出される。またパラメータc0 ,a0 ,a
1 の推定誤差分散X(N|N−1),X(N)は推定誤
差分散算出器834Dにより X(N|N-1)=X(N-1)+Ω X(N)=(IE -KN H N T )X(N|N-1) に基づいて算出/更新され、カルマンゲイン算出器83
3Dにおいて利用される。前記手続きにより更新された
パラメータc0 ,a0 ,a1 はリンク容量算出部81D
においてセル廃棄率の目標値bQOS を実現するためのリ
ンク容量Cnew
【0085】
【数14】 に基づいて算出するために利用され、更に更新後のパラ
メータc0 ,a0 ,a1及びX(N)はリンク容量算出
パラメータ記憶部82Dに保持される。図17に第4の
実施例の有効性を評価した例を示す。ここでの評価の条
件は次の通りである。即ち、156Mbpsの帯域を持
つ仮想リンクに30のユーザからのセルが多重化されて
到着するとする。各ユーザからのセル到着過程は、セル
が到着する期間と到着しない期間が交互する、オン−オ
フ過程に従うものとする。即ち、オンの状態では7Mb
psの速度でセルが到着し、その平均継続時間は10m
secとする。また、オフの状態ではセルは到着せず、
その平均継続時間は13.3msecとする。仮想リン
クの始点側ノードには128のサイズを持つバッファが
用意されているとする。ここでも前記の評価と同様にバ
ッファ内のセル数が10以上である頻度を20秒毎に計
測し、第3の実施例の方法、及び第4の実施例の方法で
VP容量を更新する。第3の実施例の方法に基づく場合
は閾値を超える頻度のみをトラヒック情報として利用
し、第4の実施例の方法に基づく場合は閾値を超える頻
度とセル廃棄率の両方をトラヒック情報として利用す
る。セル長は53バイトの固定長、セル廃棄率目標値は
10-8とする。
【0086】図17において、セル廃棄率の第3の実施
例の方法に基づいてリンク容量を更新した場合のVP容
量変化及びセル廃棄率、更に第4の実施例の方法に基づ
いてリンク容量を更新した場合のリンク容量変化及びセ
ル廃棄率のグラフを示しているが、このグラフから、ト
ラヒック情報を複数利用できる第4の実施例に基づく手
続きの方が正確な容量設計が行われ、リンク容量更新を
繰り返すうちセル廃棄率目標値を満たすリンク容量値に
結果が収束していくことが確認できる。(第3の実施例
に基づく方法では、この例ではリンク容量更新を繰り返
してもセル廃棄率は改善されない。) なお、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、
特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は広範なセ
ル到着過程に成立する性質をセル廃棄率推定に利用する
ことでセル廃棄率推定式の適用範囲を広くし、セル廃棄
率推定に要する測定項目を二つ程度にすることで(仮想
リンクの使用率、バッファ内のセル数がしきい値以上で
ある確率)トラヒック測定の手間の軽減化、測定結果記
憶のためのメモリ量の削減化を図っている。また、加
法、乗法、指数演算を組み合わせた極く簡単なセル廃棄
率推定式を用いることでセル廃棄率推定に要する演算量
を軽減し、更にセル廃棄率推定式に含まれるパラメータ
を測定結果に基づいてカルマンフィルタ推定すること
で、セル廃棄率推定式に自律修正機能を持たせ、セル廃
棄率推定式の柔軟性、適応性を高めている。
【0088】これらの特徴を総合すれば、本発明は、実
時間で通信網の品質を管理し、輻輳検出、更に輻輳検出
の際の仮想リンクの帯域割当、変更を適切かつ迅速に行
う上で極めて有効である。また、本発明は、広範なセル
到着過程に成立する性質をセル廃棄率推定に利用して導
かれたリンク容量算出式を用いているため、適用範囲が
広く、リンク容量算出に要する測定項目を二つ程度にす
ることで(仮想リンクの使用率、バッファ内のセル数が
しきい値以上である頻度)トラヒック測定の手間の軽減
化、測定結果記憶のためのメモリ量の削減化を図ってい
る。また、リンク容量算出式には簡単な式を用いること
で、リンク容量算出に要する演算量を軽減し、更にリン
ク容量算出式に含まれるパラメタを測定結果に基づいて
カルマンフィルタ推定することで、リンク容量算出式に
自律修正機能を持たせ、リンク容量算出式の柔軟性、適
用性を高めている。
【0089】これらの特徴を総合すれば、本発明は、実
時間で通信網の品質を測定管理しながら、仮想リンクの
帯域割り当て、変更を適切かつ迅速に行う上で極めて有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する通信網の構成図である。
【図2】本発明を適用する通信網における仮想リンク及
びその両端ノードの構成図である。
【図3】本発明の第1の動作説明図である。
【図4】本発明を適用する通信網における仮想リンク及
びその両端ノードの構成図及び仮想リンク容量算出装置
の機能構成図である。
【図5】本発明の第2の動作説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例のセル廃棄率推定装置の
機能ブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図8】本発明の第1の実際例のセル廃棄率の推定値、
理論値及びバッファ内のセル数が10以上である確率を
示す第1のグラフである。
【図9】本発明の第1の実施例のセル廃棄率の推定値、
理論値及びバッファ内のセル数が10以上である確率を
示す第2のグラフである。
【図10】本発明の第2の実施例のセル廃棄率推定装置
の構成図である。
【図11】本発明の第2の実施例の処理の流れを示す図
である。
【図12】本発明の第2の実施例の有効性の評価を示す
図である。
【図13】本発明の第3の実施例のリンク容量算出装置
の機能ブロック図である。
【図14】本発明の第3の実施例の第1のリンク容量算
出結果を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施例の第2のリンク容量算
出結果を示す図である。
【図16】本発明の第4の実施例のリンク容量算出装置
の構成図である。
【図17】本発明の第4の実施例の有効性の評価を示す
図である。
【符号の説明】
1 通信網 21〜24 ノード 31〜36 ユーザトラヒックの監視点 41〜46 ユーザ 51〜59 仮想リンク 6 ノード内バッファ、ユーザトラヒック監視点内セル
数監視用バッファ 7 トラヒック計測器 8 セル廃棄率推定器 81 セル廃棄率推定部 82 セル廃棄率推定パラメタ記憶装置 83 セル廃棄率推定パラメタ調整部 821 パラメタCi ,aj (i=0,1,…,I1
j=0,1,…,I2)記憶テーブル 822 パラメタCi ,aj (i=0,1,…,I1
j=0,1,…,I2)推定誤差分散記憶テーブル 831 加算器 832 乗算器 833 カルマンゲイン算出器 834 推定誤差分散算出器 91A データ要求信号 92A トラヒック状態情報 93A セル廃棄率推定パラメタ 94A セル廃棄率推定値 95A セル廃棄率推定パラメタ調整機能 96A セル廃棄率推定パラメタ保持機能 97A セル廃棄率推定機能 93C リンク療養算出パラメタ 94C リンク容量 95C リンク容量算出パラメタ調整機能 96C リンク容量算出パラメタ保持機能 97C リンク容量算出機能

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードと、該複数のノードを接続
    する仮想リンクを有し、該仮想リンクのトラヒック状態
    を測定するATM網における性能推定方法において、 前記仮想リンクの使用率と、バッファ内の蓄積セル数が
    閾値以上である割合を測定し、 前記仮想リンクの使用率と、前記バッファ内の蓄積セル
    数が閾値以上である割合と、更新前の性能推定パラメー
    タの推定誤差分散、または、該更新前の性能推定パラメ
    ータに基づいて、前記推定誤差分散、または、前記性能
    推定パラメータを更新し、 更新後の推定誤差分散と、更新後の性能推定パラメータ
    を記憶し、 前記更新後の性能推定パラメータにより前記仮想リンク
    の性能推定を行うことを特徴とする性能推定方法。
  2. 【請求項2】 前記性能推定パラメータを、セル廃棄率
    推定パラメータとし、前記性能推定を、セル廃棄率推定
    とする請求項1記載の性能推定方法。
  3. 【請求項3】 前記セル廃棄率推定パラメータの更新
    は、 前記バッファ内の蓄積セル数の閾値をKt、前記仮想リ
    ンクの使用率をρ、予め定められた自然数をI、前記推
    定誤差分散をX、前記セル廃棄率推定パラメータの自己
    共分散行列をΩとして、 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、 カルマンゲインk* N をバッファ内の蓄積セル数がKt
    以上である割合をbt(N),btの自己共分散関数を
    σとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
    1)h* N +σ}-1 により算出し、 X(N)=(IE −k* N * N T )X(N|N−1) により前記推定誤差分散Xを更新し、 前記セル廃棄率推定パラメータa* (N) =(a0 (N) ,
    1 (N))T を前記更新前のセル廃棄率推定パラメータa
    * (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt(N ))−
    * N T * (N −1)} により更新し、 前記セル廃棄率推定は、前記バッファサイズをKとし
    て、前記更新後のセル廃棄率推定パラメータa* (N)
    を用いて、 exp[(K+1)(a0 +a1 log ρ)] により推定する請求項2記載のセル廃棄率推定方法。
  4. 【請求項4】 前記セル廃棄率推定パラメータの更新
    は、 前記バッファに複数の閾値を設け、予め定められた自然
    数をJ,j=1,・・,Jとし、前記バッファ内セル数
    が閾値Kj以上である割合をbj(N)とし、ごとに算
    出し、 前記仮想リンク使用率をρ、予め定められた自然数をI
    1 ,I2 、前記推定誤差分散をX、前記セル廃棄率推定
    パラメータの自己共分散行列をΩとして、 【数1】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、 カルマンゲインKN を、bj(N)の自己共分散行列を
    Σとして、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
    N +Σ}-1により算出して、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1)によ
    り前記推定誤差分散Xを更新し、 前記セル廃棄率推定パラメータ a* (N)=(c0 (N),c1 (N),・・,cI
    1(N),a0 (N),a1(N),・・,aI2(N))
    T を、 1b* (N)=(log (b1 ,(N)),・・,log
    (bJ (N)))T と、前記更新前のセル廃棄率推定パラメータa* (N−
    1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* (N)−H
    N T * (N−1)} により更新し、 前記セル廃棄率推定は、前記バッファサイズをKとし
    て、前記更新後のセル廃棄率推定パラメータa(N)を
    用いて、 exp[c0 +c1 (log ρ)+・・+cI1(log ρ)
    I1+(K+1){a0 +a1 (log ρ)+・・+aI
    2(log ρ)I2}] により推定する請求項2記載のセル廃棄率推定方法。
  5. 【請求項5】 前記性能推定パラメータを、リンク容量
    算出パラメータとし、前記性能推定を、リンク容量算出
    とする請求項1記載の性能推定方法。
  6. 【請求項6】 前記仮想リンクの使用率が予め定められ
    た閾値を超えている間は、前記リンク容量算出パラメー
    タの更新を停止する請求項5記載の性能推定方法。
  7. 【請求項7】 前記リンク容量算出パラメータの更新
    は、 前記バッファ内の蓄積セル数の閾値をKt、前記仮想リ
    ンクの使用率をρ、予め定められた自然数をI、前記推
    定誤差分散をX、前記リンク容量算出パラメータの自己
    共分散行列をΩとして、 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、 カルマンゲインk* N をバッファ内の蓄積セル数がKt
    以上である割合をbt(N),btの自己共分散関数を
    σとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
    1)h* N +σ}-1 により算出し、 X(N)=(IE −k* N * N )X(N|N−1) により前記推定誤差分散Xを更新し、 前記リンク容量算出パラメータa* (N)=(a
    0 (N),a1 (N))T を、前記更新前のリンク容量
    算出パラメータa* (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt
    (N))−h* N T * (N−1)} により更新し、 前記リンク容量算出は、セル廃棄率目標値をbQOS 、前
    記バッファサイズをKとして、前記更新後のリンク容量
    算出パラメータa* (N)を用いて、 ρQOS =exp[{log bQOS −(K+1)a0 }/
    (K+1)a1 ] を算出し、現在の仮想リンク容量Cに基づいて、 Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する請求項5または6記載の性
    能推定方法。
  8. 【請求項8】 前記リンク容量算出パラメータの更新
    は、 前記バッファに複数の閾値を設け、予め定められた自然
    数をJ、j=1,・・,Jとし、前記バッファ内セル数
    が閾値Kj以上である割合をbj(N)とし、 前記仮想リンク使用率をρ、予め定められた自然数をI
    1 ,I2 、前記推定誤差分散をX、前記リンク容量算出
    パラメータの自己共分散行列をΩとして、 【数2】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出し、 カルマンゲインKN をbj(N)の自己共分散行列をΣ
    として、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
    N +Σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により前記推定誤差分散Xを更新し、 前記リンク容量算出パラメータ a* (N)=(c0 (N),c1 (N),・・,cI
    1(N),a0 (N),a 1 (N),・・,aI
    2(N))T を、 1b* (N)=(log (b1 (N)),・・,log (bJ
    (N)) )T と、前記更新前のリンク容量算出パラメータa* (N−
    1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* (N)−HN
    T * (N−1)} により更新し、 前記リンク容量算出は、セル廃棄率目標値をbQOS 、前
    記バッファサイズをK、前記更新後のリンク容量算出パ
    ラメータa* (N)を用いて、 bQOS =exp[c0 +c1 log ρ+・・・+cI1(lo
    g ρ)I1+(K+1)(a0 +a1 log ρ+・・・+a
    I2(log ρ)I2) を満たすρQOS を算出し、現在の仮想リンク容量Cに基
    づいて Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する請求項5または6記載の性
    能推定方法。
  9. 【請求項9】 複数のノードと、該複数のノードを接続
    する仮想リンクを有し、仮想リンクのトラヒック状態を
    測定するATM網における性能推定装置において、 前記仮想リンクの使用率と、バッファ内の蓄積セル数が
    閾値以上である割合と、更新前の性能推定パラメータの
    推定誤差分散、または、該更新前の性能推定パラメータ
    に基づいて、前記推定誤差分散、または、前記性能推定
    パラメータを更新する性能推定パラメータ調節手段と、 前記更新後の推定誤差分散と、前記更新後の性能推定パ
    ラメータを記憶する性能推定パラメータ記憶手段と、 前記更新後の性能推定パラメータに基づいて前記仮想リ
    ンクの性能を推定する性能推定手段からなることを特徴
    とする性能推定装置。
  10. 【請求項10】 前記性能推定パラメータをセル廃棄率
    推定パラメータとし、前記性能推定をセル廃棄率推定と
    する請求項9記載の性能推定装置。
  11. 【請求項11】 前記セル廃棄率推定パラメータ調節手
    段は、 前記バッファ内の蓄積セル数の閾値をKt、前記仮想リ
    ンクの使用率をρ、予め定められた自然数をI、前記推
    定誤差分散をX、前記セル廃棄率推定パラメータの自己
    共分散行列をΩとし、 h* =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、 カルマンゲインk* N を、前記バッファ内の蓄積セル数
    がKt以上である割合をbt(N)、btの自己共分散
    関数をσとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
    1)h* N +σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −k* N * N T )X(N|N−1) により前記推定誤差分散Xを更新する手段と、 前記セル廃棄率推定パラメータa* (N)=(a
    0 (N)、a1 (N))T を、前記更新前のセル廃棄率
    推定パラメータa* (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt
    (N))−h* N T * (N−1)} により更新する手段とを有し、 前記セル廃棄率推定手段は、前記バッファサイズをKと
    して、前記更新後のセル廃棄率推定パラメータa
    * (N)を用いて、 exp[(K+1)(a0 +a1 log ρ)] によりセル廃棄率を推定する請求項10記載の性能推定
    装置。
  12. 【請求項12】 前記セル廃棄率推定パラメータ調節手
    段は、 前記バッファに複数の閾値を設け、予め定められた自然
    数をJ、j=1,・・,Jとし、前記バッファ内セル数
    が閾値Kj以上である割合をbj(N)とし、 仮想リンク使用率をρ、予め定められた自然数をI1
    2 、前記推定誤差分散をX、前記セル廃棄率推定パラ
    メータの自己共分散行列をΩとして、 【数3】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、 カルマンゲインKN をbj(N)の自己共分散行列をΣ
    として、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
    N +Σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により前記推定誤差分散Xを更新する手段と、 前記セル廃棄率推定パラメータ a* (N)=(c0 (N),c1 (N),・・,CI
    1(N),a0 (N),a1(N),・・,aI2(N))
    T を、 1b* (N)=(log (b1 (N)),・・,log (bJ
    (N)))T と、前記更新前のセル廃棄率推定パラメータa* (N−
    1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* (N)−HN
    T * (N−1)} により更新す手段とを有し、 前記セル廃棄率推定手段は、 前記バッファサイズをKとし、前記更新後のセル廃棄率
    推定パラメータa* (N)を用いて、 exp[c0 +c1 (log ρ)+・・+CI1(log ρ)
    I1+(K+1){a0 +a1 (log ρ)+・・+aI
    2(log ρ)I2}] によりセル廃棄率を推定する請求項10記載の性能推定
    装置。
  13. 【請求項13】 前記性能推定パラメータをリンク容量
    算出パラメータとし、前記性能推定をリンク容量算出と
    する請求項9記載の性能推定装置。
  14. 【請求項14】 前記仮想リンクの使用率が予め定めら
    れた閾値を超えている間は、前記リンク容量算出パラメ
    ータの更新を停止することを特徴とする請求項13記載
    の性能推定装置。
  15. 【請求項15】 前記リンク容量算出パラメータ調節手
    段は、 前記バッファ内の蓄積セル数の閾値をKt、前記仮想リ
    ンクの使用率をρ、予め定められた自然数をI、前記推
    定誤差分散をX、前記リンク容量算出パラメータの自己
    共分散行列をΩとし、 h* N =(1,(Kt+1),(Kt+1)log ρ)T X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、 カルマンゲインk* N を、前記バッファ内の蓄積セル数
    がKt以上である割合をbt(N),btの自己共分散
    関数をσとして、 k* N =X(N|N−1)h* N {h* N T X(N|N−
    1)h* N +σ}-1 により算出して、 X(N)=(IE −k* N * N T )X(N|N−1) により前記推定誤差分散Xを更新する手段と、 前記リンク容量算出パラメータa* (N)=(a
    0 (N),a1 (N))T を、前記更新前のリンク容量
    算出パラメータa* (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+k* N {log (bt
    (N))−h* N T *(N−1)} により更新する手段とを有し、 前記リンク容量算出手段は、 セル廃棄率目標値をbQOS 、前記バッファサイズをKと
    して、前記更新後のリンク容量算出パラメータa
    * (N)を用いて、 ρQOS =exp[{log bQOS −(K+1)a0 }/
    (K+1)a1 ] を算出し、 Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する請求項13または14記載
    の性能推定装置。
  16. 【請求項16】 前記リンク容量算出パラメータ調節手
    段は、 前記バッファに複数の閾値を設け、予め定められた自然
    数をJ、j=1,・・,Jとし、前記バッファ内セル数
    が閾値Kj以上である割合をbj(N)とし、 仮想リンク使用率をρ、予め定められた自然数をI1
    2 、前記推定誤差分散をX、前記リンク容量算出パラ
    メータの自己共分散行列をΩとして、 【数4】 X(N|N−1)=X(N−1)+Ω を算出する手段と、 カルマンゲインKN をbj(N)の自己共分散行列をΣ
    として、 KN =X(N|N−1)HN {HN T X(N|N−1)
    N +Σ]-1 により算出して、 X(N)=(IE −KN N T )X(N|N−1) により前記推定誤差分散Xを更新する手段と、 前記リンク容量算出パラメータa* (N)=(c
    0 (N),c1 (N),・・,CI1(N),a
    0 (N),a1 (N),・・,aI2(N))T を、 1b* (N)=(log (b1 (N)),・・,log (bJ
    (N)))T と、前記更新前のリンク容量算出パラメータ
    * (N−1)を用いて、 a* (N)=a* (N−1)+KN {1b* (N)−HN
    T * (N−1)} により更新する手段とを有し、 前記リンク容量算出手段は、 セル廃棄率目標値をbQOS 、前記バッファサイズをKと
    し、前記更新後のリンク容量算出パラメータa* (N)
    を用いて、 bQOS =exp[c0 +c1 log ρ+・・・+cI1(lo
    g ρ)I1+(K+1)(a0 +a1 log ρ+・・・+a
    I2(log ρ)I2) を満たすρQOS を算出し、 現在の仮想リンク容量Cに基づいて Cnew =(ρ/ρQOS )C によりリンク容量を算出する請求項13または14記載
    の性能推定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545356A (ja) * 2005-06-30 2008-12-11 ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション ワイヤレス・ネットワーク上のマルチメディア・ストリーミングの前方エラー訂正を最適化する方法およびシステム
CN100466789C (zh) * 2004-11-22 2009-03-04 华为技术有限公司 一种小区性能统计方法

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