JPH09162093A - 荷電粒子ビーム描画における被描画材料の位置および回転ずれの検出方法ならびに荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画における被描画材料の位置および回転ずれの検出方法ならびに荷電粒子ビーム描画方法

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JPH09162093A
JPH09162093A JP31512195A JP31512195A JPH09162093A JP H09162093 A JPH09162093 A JP H09162093A JP 31512195 A JP31512195 A JP 31512195A JP 31512195 A JP31512195 A JP 31512195A JP H09162093 A JPH09162093 A JP H09162093A
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Makoto Takahashi
誠 高橋
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージ上の被描画材料の中心位置や回転ず
れを精度良く測定する方法と、ずれのないパターン描画
を行うことができる描画方法とを実現する。 【解決手段】 ステージ4が移動され、材料4の一方の
端部が光軸O上に到達すると、検出測定部13によって
測定される高さ信号は大きく変化する。このときのレー
ザー測長器8で検出したステージ4の位置X1は制御装
置15内に記憶される。次に、ステージ4をX方向に逆
の向きに移動させ、検出測定部13によって測定される
高さ信号が大きく変化するときのレーザー測長器8で検
出したステージ4の位置X2を制御装置15内に記憶す
る。制御装置15は、この2種の位置信号X1,X2に基
づいて、材料6の中心位置を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、電子ビームやイオンビ
ームなどの荷電粒子ビームを用いた描画における被描画
材料の中心位置および回転ずれを検出する方法ならびに
荷電粒子ビーム描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の電子ビーム描画装置の一部
を示しており、図2は図1のAA断面図である。図中1
は電子ビームカラムであり、カラム1の下部には、対物
レンズ2が設けられている。図示していないが、カラム
1内には、電子銃や電子ビームを集束する集束レンズ、
電子ビームを偏向するための偏向器などが設けられてい
る。
【0003】3は描画室であり、描画室3内には、移動
ステージ4がX,Y方向に移動できるように設けられて
いる。なお、ステージの移動機構は図からは省略してあ
る。ステージ4上にはカセット5に収納された被描画材
料6が載せられており、被描画材料6上には、カラム1
からの集束された電子ビームが照射される。
【0004】ステージ4上にはL字形のミラー7が配置
されている。このミラー7には、X方向のステージ位置
を測定するためのレーザー測長器8からのレーザー光が
照射され、また、Y方向のステージ位置を測定するため
のレーザー測長器9からのレーザー光が照射される。
【0005】描画室3の上部には、照明光学部10が設
けられている。照明光学部10は内部に光源11とスリ
ット12などが収納されており、光源11から発生した
光は、スリット12によって制限された後、被描画材料
6の表面上に光スポットSを形成する。この光スポット
Sが形成される位置は、電子ビームの光軸O上とされて
いる。
【0006】照明光学部10と被描画材料6を挟んで反
対側には、検出測定部13が設けられている。検出測定
部13内には、半導体の位置検出器14が備えられてお
り、被描画材料6で反射された光スポットSは位置検出
器14に入射する。位置検出器14は光の当たったとこ
ろと当たらなかったところでその電気抵抗値が変化し、
位置検出器14の両端に接続された電極からの電圧の比
によって光スポットの位置検出器14上の照射位置の移
動を知ることができる。
【0007】上記した構成の電子ビーム描画装置におい
て、被描画材料6への描画は、カラム1からのフォーカ
スされた電子ビームを材料6に照射すると共に、電子ビ
ームを偏向することによって行う。また、この描画は、
ステージ4を移動させながら実行する。この時、ステー
ジ4の位置(描画材料の位置)は、レーザー測長器8,
9によって監視され、材料6の正確な位置に電子ビーム
が照射されるように制御されている。
【0008】更に、ステージ4を移動させることによっ
て電子ビームの光軸O上の被描画材料も移動することに
なるが、この時、被描画材料6の光軸上の高さ位置が変
動する。このため、照明光学部10と検出測定部13と
によって材料6の高さ変動を検出している。すなわち、
被描画材料6の移動にともない、光軸O上の材料表面の
高さ方向位置が変化すると、位置検出器14上の光スポ
ット位置も変化する。その結果、位置検出器14の両端
に接続された電極からの電圧の比が変わり、この比によ
って材料の高さを知ることができる。
【0009】検出された材料の高さは、電子ビームのフ
ォーカスを制御するレンズにフィードバックされ、この
結果、被描画材料6の光軸O上の高さが変化しても、常
に材料6の表面には正しくフォーカスされた電子ビーム
が照射される。従って、高精度のパターン描画を実行す
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した描画方法で
は、レーザー測長器8,9によって材料ステージ4の移
動距離や現在位置を常時正確に得ることができる。従っ
て、ステージ4に保持されるカセット5や被描画材料6
の位置は、ミラー7に対して変動しないので、パターン
そのものは被描画材料の全面に渡って高精度に描画する
ことができる。なお、材料6に対しての描画パターン全
体の位置は、描画パラメータファイルに材料6の中心座
標が予め設定してあるため、それを基準に決められる。
【0011】ところで、組マスクのパターン描画を行う
場合、各マスク材料を交換した際、ミラー7の位置に対
してマスク材料6の位置にばらつきが生じると、各マス
ク材料ごとに材料上に描画されたパターンの位置にもば
らつきが生じてしまう。極端にカセット5やマスク材料
6のミラー7に対する位置がずれてしまうと、パターン
自体は高精度に描画したとしても、他のマスクとの相互
のパターンのずれが大きくなって、そのマスク材料は不
良となってしまう。
【0012】このような問題は、単に材料の直線的な位
置ずれだけではなく、材料をステージ上に載せたとき
に、材料が回転して載せられた場合にも生じる。本発明
は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的
は、ステージ上の被描画材料の中心位置や回転ずれを精
度良く測定する方法と、ずれのないパターン描画を行う
ことができる描画方法とを実現するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に基づく
荷電粒子ビーム描画における被描画材料の中心位置検出
方法は、被描画材料が載せられたステージを移動させ、
被描画材料の各位置に所望パターンの描画を行うと共
に、被描画材料の表面に光を照射し、被描画材料の表面
によって反射された光を位置検出器によって受光し、検
出器の受光位置に基づいて被描画材料の高さ検出を行
い、検出された高さに応じて荷電粒子ビームのフォーカ
ス等の調整を行うようにした荷電粒子ビーム描画方法に
おいて、ステージを移動させることによって被描画材料
の一方の端部を前記光の照射位置にまで移動させ、被描
画材料の高さの大きな変化が得られたときの被描画材料
の位置を検出し、次にステージを移動させることによっ
て被描画材料の他方の端部を前記光の照射位置にまで移
動させ、被描画材料の高さの大きな変化が得られたとき
の被描画材料の位置を検出し、検出された2種の位置に
基づいて被描画材料の中心位置を求めるようにしたこと
を特徴としている。
【0014】請求項1の発明では、材料の高さ測定によ
り、材料の両端部の位置を検出し、両端部の位置に基づ
いて材料の中心位置を求める。請求項2の発明に基づく
荷電粒子ビーム描画における被描画材料の中心位置検出
方法は、被描画材料の中心位置の測定をX方向とY方向
の2方向に対して行うことを特徴としている。
【0015】請求項3の発明に基づく荷電粒子ビーム描
画方法は、被描画材料が載せられたステージを移動さ
せ、被描画材料の各位置に所望パターンの描画を行うと
共に、被描画材料の表面に光を照射し、被描画材料の表
面によって反射された光を位置検出器によって受光し、
検出器の受光位置に基づいて被描画材料の高さ検出を行
い、検出された高さに応じて荷電粒子ビームのフォーカ
ス等の調整を行うようにした荷電粒子ビーム描画方法に
おいて、ステージを移動させることによって被描画材料
の一方の端部を前記光の照射位置にまで移動させ、被描
画材料の高さの大きな変化が得られたときの被描画材料
の位置を検出し、次にステージを移動させることによっ
て被描画材料の他方の端部を前記光の照射位置にまで移
動させ、被描画材料の高さの大きな変化が得られたとき
の被描画材料の位置を検出し、検出された2種の位置に
基づいて被描画材料の中心位置を求め、求めた中心位置
に応じて荷電粒子ビームの照射位置の補正を行うように
したことを特徴としている。
【0016】請求項3の発明では、材料の高さ測定によ
り、材料の両端部の位置を検出し、両端部の位置に基づ
いて材料の中心位置を求め、求めた中心位置に応じて荷
電粒子ビームの照射位置の補正を行う。
【0017】請求項4の発明に基づく荷電粒子ビーム描
画における被描画材料の回転ずれ検出方法は、被描画材
料が載せられたステージを移動させ、被描画材料の各位
置に所望パターンの描画を行うと共に、被描画材料の表
面に光を照射し、被描画材料の表面によって反射された
光を位置検出器によって受光し、検出器の受光位置に基
づいて被描画材料の高さ検出を行い、検出された高さに
応じて荷電粒子ビームのフォーカス等の調整を行うよう
にした荷電粒子ビーム描画方法において、ステージを第
1のY方向位置においてX方向に移動させることによっ
て被描画材料の一方の端部を前記光の照射位置にまで移
動させ、被描画材料の高さの大きな変化が得られたとき
の被描画材料の位置を検出し、次に、ステージを第2の
Y方向位置においてX方向に移動させることによって被
描画材料の一方の端部を前記光の照射位置にまで移動さ
せ、被描画材料の高さの大きな変化が得られたときの被
描画材料の位置を検出し、次にステージを第1のX方向
位置においてY方向に移動させることによって被描画材
料の一方の端部を前記光の照射位置にまで移動させ、被
描画材料の高さの大きな変化が得られたときの被描画材
料の位置を検出し、次に、ステージを第2のX方向位置
においてY方向に移動させることによって被描画材料の
一方の端部を前記光の照射位置にまで移動させ、被描画
材料の高さの大きな変化が得られたときの被描画材料の
位置を検出し、検出された4種の位置に基づいて被描画
材料の回転ずれを求めるようにしたことを特徴としてい
る。
【0018】請求項4の発明では、材料の高さ測定によ
り、材料のX方向における2か所の端部の位置と、材料
のY方向における2か所の端部の位置とを検出し、4つ
の位置信号に基づいて材料の回転ずれを求める。
【0019】請求項5の発明に基づく荷電粒子ビーム描
画方法は、被描画材料が載せられたステージを移動さ
せ、被描画材料の各位置に所望パターンの描画を行うと
共に、被描画材料の表面に光を照射し、被描画材料の表
面によって反射された光を位置検出器によって受光し、
検出器の受光位置に基づいて被描画材料の高さ検出を行
い、検出された高さに応じて荷電粒子ビームのフォーカ
ス等の調整を行うようにした荷電粒子ビーム描画方法に
おいて、ステージを第1のY方向位置においてX方向に
移動させることによって被描画材料の一方の端部を前記
光の照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大き
な変化が得られたときの被描画材料の位置を検出し、次
に、ステージを第2のY方向位置においてX方向に移動
させることによって被描画材料の一方の端部を前記光の
照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大きな変
化が得られたときの被描画材料の位置を検出し、次にス
テージを第1のX方向位置においてY方向に移動させる
ことによって被描画材料の一方の端部を前記光の照射位
置にまで移動させ、被描画材料の高さの大きな変化が得
られたときの被描画材料の位置を検出し、次に、ステー
ジを第2のX方向位置においてY方向に移動させること
によって被描画材料の一方の端部を前記光の照射位置に
まで移動させ、被描画材料の高さの大きな変化が得られ
たときの被描画材料の位置を検出し、検出された4種の
位置に基づいて被描画材料の回転ずれを求め、求めた回
転ずれに応じて荷電粒子ビームの照射位置の補正を行う
ようにしたことを特徴としている。
【0020】請求項5の発明では、材料の高さ測定によ
り、材料のX方向における2か所の端部の位置と、材料
のY方向における2か所の端部の位置とを検出し、4つ
の位置信号に基づいて材料の回転ずれを求め、求めた回
転ずれに応じて荷電粒子ビームの照射位置の補正を行
う。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図3は本発明の一例を示し
ており、図1,図2の従来装置と同一番号は同一構成要
素を示す。この実施の形態で、レーザー測長器8,9
(レーザー測長器9は図示されていない)からのステー
ジ4のX方向,Y方向の位置に関する信号は、制御装置
15に供給される。また、制御装置15には、検出測定
部13からの被描画材料6の高さ方向位置に関する信号
も供給される。なお、制御装置15はステージ4の移動
機構16を制御する。このような構成の動作を次に説明
する。
【0022】被描画材料6への描画動作は、図1,図2
の従来装置と同様に実行される。すなわち、カラム1か
らのフォーカスされた電子ビームを材料6に照射すると
共に、電子ビームを偏向することによって行う。また、
この描画は、ステージ4を移動させながら実行する。こ
の時、ステージ4の位置(描画材料の位置)は、レーザ
ー測長器8,9によって監視され、材料6の正確な位置
に電子ビームが照射されるように制御されている。
【0023】更に、ステージ4を移動させることによっ
て電子ビームの光軸O上の被描画材料も移動することに
なるが、この時、被描画材料6の光軸上の高さ位置が変
動する。このため、照明光学部10と検出測定部13と
によって材料6の高さ変動を検出している。
【0024】検出された材料の高さは、電子ビームのフ
ォーカスを制御するレンズにフィードバックされ、この
結果、被描画材料6の光軸O上の高さが変化しても、常
に材料6の表面には正しくフォーカスされた電子ビーム
が照射される。従って、高精度のパターン描画を実行す
ることができる。
【0025】さて、上記した描画動作に先だって、この
実施の形態では、事前に被描画材料6の中心位置の測定
が行われる。まず、制御装置15はステージ駆動機構1
6を制御し、ステージ4をX方向に移動させる。このス
テージ4の移動中、被描画材料6の表面高さは、検出測
定部13によって測定される。
【0026】検出測定部13によって測定された被描画
材料6の表面高さ信号は、制御装置15に供給される。
この表面高さ信号は、光軸O上の材料4の高さ変動に応
じて変化するが、その変化量は比較的少ない。ステージ
4が更に移動され、材料4の一方の端部が光軸O上に到
達すると、検出測定部13によって測定される高さ信号
は大きく変化する。このときのレーザー測長器8で検出
したステージ4の位置X1は制御装置15内に記憶され
る。なお、図3は材料6の一方の端部が光軸O上に到達
した状態を示している。
【0027】次に、制御装置15はステージ駆動機構1
6を制御し、ステージ4をX方向に逆の向きに移動させ
る。このステージ4の移動中、被描画材料6の表面高さ
は、検出測定部13によって測定される。
【0028】検出測定部13によって測定された被描画
材料6の表面高さ信号は、制御装置15に供給される。
この表面高さ信号は、光軸O上の材料4の高さ変動に応
じて変化するが、その変化量は比較的少ない。ステージ
4が更に移動され、材料4の他方の端部が光軸O上に到
達すると、検出測定部13によって測定される高さ信号
は大きく変化する。このときのレーザー測長器8で検出
したステージ4の位置X2は制御装置15内に記憶され
る。なお、図4は材料6の他方の端部が光軸O上に到達
した状態を示している。
【0029】このようにして、被描画材料6の一方の端
部位置X1と他方の端部位置X2が測定される。制御装置
15は、この2種の位置信号X1,X2に基づいて、材料
6の中心位置を求める。すなわち、(X1+X2)/2を
演算する。更に、上記したと同様なステップで、Y方向
の材料6の中心位置も測定される。
【0030】制御装置15には、描画パラメータファイ
ルに材料6の中心座標が予め設定してあるので、制御装
置は、測定によって得られた材料6の中心位置と、描画
パラメータファイルに設定してあるX,Y方向の位置と
を比較し、両者の差を計算する。計算によって得られた
X方向とY方向の中心位置の差の値は、描画位置データ
に加算しながらパターン描画を行うことによって、材料
6の正しい位置にパターン全体を描画することができ
る。
【0031】このような描画を例えば、組マスクの全て
の描画時に適用すれば、この描画によって作成された組
マスクを用いてステッパーによりデバイス製作の各描画
を実行した場合でも、各マスク間で全体のパターンのず
れが極めて少なくなり、高精度の描画を実行できる。も
ちろん、組マスク作成過程でパターンずれによる不良が
発生することもない。
【0032】次に、材料6の回転ずれの測定について述
べる。まず、上記したようなステップでX方向における
材料6の一方の端部の第1の位置X1aを測定する。その
後、材料をY方向に移動させ、この移動において上記し
たステップにより材料6のX方向における一方の端部の
第2の位置X1bを測定する。図5には測定された第1の
位置X1aとX1bとが示されている。
【0033】更に、上記したようなステップでY方向に
おける材料6の一方の端部の第1の位置Y1aを測定す
る。その後、材料をX方向に移動させ、この移動におい
て上記したステップにより材料6のY方向における一方
の端部の第2の位置Y1bを測定する。図5には測定され
た第1の位置Y1aとY1bとが示されている。
【0034】ここで、(X1a−X1b):(Y1a−Y1b
によって得られる比が、ステージ4の一方向への移動に
対する直交方向のずれ量になる。回転角度の換算は、次
の式によって行うことができる。
【0035】 tan-1{(Y1a−Y1b)/(X1a−X1b)} 上記によって求められた材料6の回転ずれを補正するた
めには、計算によって得られた一方向への移動量に対す
る直交方向のずれ量の比を、描画時に移動した距離に乗
算し、乗算値を直交方向の描画位置データに加算し、更
に、角度に換算した値を電子ビームの偏向する向きの補
正に用いてパターンの描画を行う。
【0036】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明は上記形態に限定されない。例えば、上記実施の形
態では電子ビーム描画装置を用いて説明したが、イオン
ビーム描画装置にも本発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2の発明では、材料の高さ測定により、材料の両端
部の位置を検出し、両端部の位置に基づいて材料の中心
位置を求めるようにしたので、特別な構成の付加なしに
簡単に材料の中心位置を測定することができる。
【0038】請求項3の発明では、材料の高さ測定によ
り、材料の両端部の位置を検出し、両端部の位置に基づ
いて材料の中心位置を求め、求めた中心位置に応じて荷
電粒子ビームの照射位置の補正を行うようにしたので、
材料の定められた位置に正確にパターンの描画を実行す
ることができる。また、材料の大きさや中心位置をオペ
レータが意識しなくとも、描画パラメータファイルへの
自動書き込みが可能となる。更に、ステージ上に保持す
るカセットや、そのカセット上に保持する材料の保持機
構において、高精度な位置決めが不要となる。
【0039】請求項4の発明では、材料の高さ測定によ
り、材料のX方向における2か所の端部の位置と、材料
のY方向における2か所の端部の位置とを検出し、4つ
の位置信号に基づいて材料の回転ずれを求めるようにし
たので、特別な構成の付加なしに簡単に材料の回転ずれ
を測定することができる。
【0040】請求項5の発明では、材料の高さ測定によ
り、材料のX方向における2か所の端部の位置と、材料
のY方向における2か所の端部の位置とを検出し、4つ
の位置信号に基づいて材料の回転ずれを求め、求めた回
転ずれに応じて荷電粒子ビームの照射位置の補正を行う
ようにしたので、材料の定められた位置に正確にパター
ンの描画を実行することができる。また、材料の回転ず
れをオペレータが意識しなくとも、描画パラメータファ
イルへの自動書き込みが可能となる。更に、ステージ上
に保持するカセットや、そのカセット上に保持する材料
の保持機構において、高精度な位置決めが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子ビーム描画装置の要部を示す図であ
る。
【図2】図1の装置のAA断面図である。
【図3】本発明を実施する電子ビーム描画装置の要部を
示す図である。
【図4】本発明を実施する電子ビーム描画装置の要部を
示す図である。
【図5】材料の回転ずれの測定を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 カラム 2 対物レンズ 3 描画室 4 ステージ 5 カセット 6 被描画材料 7 ミラー 8 レーザー測長器 10 照明光学部 13 検出測定部 15 制御装置 16 ステージ駆動機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被描画材料が載せられたステージを移動
    させ、被描画材料の各位置に所望パターンの描画を行う
    と共に、被描画材料の表面に光を照射し、被描画材料の
    表面によって反射された光を位置検出器によって受光
    し、検出器の受光位置に基づいて被描画材料の高さ検出
    を行い、検出された高さに応じて荷電粒子ビームのフォ
    ーカス等の調整を行うようにした荷電粒子ビーム描画方
    法において、ステージを移動させることによって被描画
    材料の一方の端部を前記光の照射位置にまで移動させ、
    被描画材料の高さの大きな変化が得られたときの被描画
    材料の位置を検出し、次にステージを移動させることに
    よって被描画材料の他方の端部を前記光の照射位置にま
    で移動させ、被描画材料の高さの大きな変化が得られた
    ときの被描画材料の位置を検出し、検出された2種の位
    置に基づいて被描画材料の中心位置を求めるようにした
    荷電粒子ビーム描画における被描画材料の位置検出方
    法。
  2. 【請求項2】 被描画材料の中心位置の測定は、X方向
    とY方向の2方向に対して行う請求項1記載の荷電粒子
    ビーム描画における被描画材料の位置検出方法。
  3. 【請求項3】 被描画材料が載せられたステージを移動
    させ、被描画材料の各位置に所望パターンの描画を行う
    と共に、被描画材料の表面に光を照射し、被描画材料の
    表面によって反射された光を位置検出器によって受光
    し、検出器の受光位置に基づいて被描画材料の高さ検出
    を行い、検出された高さに応じて荷電粒子ビームのフォ
    ーカス等の調整を行うようにした荷電粒子ビーム描画方
    法において、ステージを移動させることによって被描画
    材料の一方の端部を前記光の照射位置にまで移動させ、
    被描画材料の高さの大きな変化が得られたときの被描画
    材料の位置を検出し、次にステージを移動させることに
    よって被描画材料の他方の端部を前記光の照射位置にま
    で移動させ、被描画材料の高さの大きな変化が得られた
    ときの被描画材料の位置を検出し、検出された2種の位
    置に基づいて被描画材料の中心位置を求め、求めた中心
    位置に応じて荷電粒子ビームの照射位置の補正を行うよ
    うにした荷電粒子ビーム描画方法。
  4. 【請求項4】 被描画材料が載せられたステージを移動
    させ、被描画材料の各位置に所望パターンの描画を行う
    と共に、被描画材料の表面に光を照射し、被描画材料の
    表面によって反射された光を位置検出器によって受光
    し、検出器の受光位置に基づいて被描画材料の高さ検出
    を行い、検出された高さに応じて荷電粒子ビームのフォ
    ーカス等の調整を行うようにした荷電粒子ビーム描画方
    法において、ステージを第1のY方向位置においてX方
    向に移動させることによって被描画材料の一方の端部を
    前記光の照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの
    大きな変化が得られたときの被描画材料の位置を検出
    し、次に、ステージを第2のY方向位置においてX方向
    に移動させることによって被描画材料の一方の端部を前
    記光の照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大
    きな変化が得られたときの被描画材料の位置を検出し、
    次にステージを第1のX方向位置においてY方向に移動
    させることによって被描画材料の一方の端部を前記光の
    照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大きな変
    化が得られたときの被描画材料の位置を検出し、次に、
    ステージを第2のX方向位置においてY方向に移動させ
    ることによって被描画材料の一方の端部を前記光の照射
    位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大きな変化が
    得られたときの被描画材料の位置を検出し、検出された
    4種の位置に基づいて被描画材料の回転ずれを求めるよ
    うにした荷電粒子ビーム描画における被描画材料の回転
    ずれ検出方法。
  5. 【請求項5】 被描画材料が載せられたステージを移動
    させ、被描画材料の各位置に所望パターンの描画を行う
    と共に、被描画材料の表面に光を照射し、被描画材料の
    表面によって反射された光を位置検出器によって受光
    し、検出器の受光位置に基づいて被描画材料の高さ検出
    を行い、検出された高さに応じて荷電粒子ビームのフォ
    ーカス等の調整を行うようにした荷電粒子ビーム描画方
    法において、ステージを第1のY方向位置においてX方
    向に移動させることによって被描画材料の一方の端部を
    前記光の照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの
    大きな変化が得られたときの被描画材料の位置を検出
    し、次に、ステージを第2のY方向位置においてX方向
    に移動させることによって被描画材料の一方の端部を前
    記光の照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大
    きな変化が得られたときの被描画材料の位置を検出し、
    次にステージを第1のX方向位置においてY方向に移動
    させることによって被描画材料の一方の端部を前記光の
    照射位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大きな変
    化が得られたときの被描画材料の位置を検出し、次に、
    ステージを第2のX方向位置においてY方向に移動させ
    ることによって被描画材料の一方の端部を前記光の照射
    位置にまで移動させ、被描画材料の高さの大きな変化が
    得られたときの被描画材料の位置を検出し、検出された
    4種の位置に基づいて被描画材料の回転ずれを求め、求
    めた回転ずれに応じて荷電粒子ビームの照射位置の補正
    を行うようにした荷電粒子ビーム描画方法。
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CN108666195A (zh) * 2017-03-28 2018-10-16 日本株式会社日立高新技术科学 带电粒子束装置

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