JPH09161633A - 傾斜及び振動検出器 - Google Patents

傾斜及び振動検出器

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Publication number
JPH09161633A
JPH09161633A JP34616395A JP34616395A JPH09161633A JP H09161633 A JPH09161633 A JP H09161633A JP 34616395 A JP34616395 A JP 34616395A JP 34616395 A JP34616395 A JP 34616395A JP H09161633 A JPH09161633 A JP H09161633A
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JP
Japan
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electrode plate
electrode
opening
case
vibration detector
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Application number
JP34616395A
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English (en)
Inventor
Fumio Nakajima
文雄 中嶋
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Koshin Ltd
Original Assignee
Koshin Ltd
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Publication date
Application filed by Koshin Ltd filed Critical Koshin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性球体の保持面を開口とし、導電性球体
が同時に接触可能な位置に複数の電極板を配置し、開口
から導電性球体が転動したのを電極板間から電気的に検
出できるようにして傾斜及び振動を検出する。 【解決手段】 転動自在にした鋼球1と、水平に配置さ
れ鋼球1を保持する略円形の開口3を表面に設けた電極
板2と、開口3から転動した鋼球1が電極板2と同時に
接触可能な位置に配置された電極板を兼ねた導電性部材
からなるケース5とからなり、鋼球1を開口3に載置し
て電極板2をケース5と絶縁して、ケース5中に収納し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家電製品、玩具、精密
機械及び産業機器等に組み込んで傾斜及び振動を検出す
る傾斜及び振動検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の傾斜及び振動検出器は図11に示
すように、周辺部を突出させ、中央部を滑らかに断面略
V字状に凹ませて傾斜面を設けた電極板102を用い、
電極板102の傾斜面で転動自在にした導電性球体10
0を保持し、電極板102と絶縁体103で絶縁して電
極を兼ねた導電性ケース101を取り付け、電極板10
2と導電性ケース101間に所定距離を設けて配置し、
電極板102に引き出し端子105を設け、導電性ケー
ス101には引き出し端子104を設けるようにしてい
た。この傾斜及び振動検出器に外部から上下、又は水平
方向の振動が加わるか、あるいは傾斜及び振動検出器を
傾斜させると、導電性球体100が転がって電極板10
2の端部に移動して電極板102と導電性ケース101
に接触した状態になるため、この接触状態を電気的に検
出して、傾斜させた状態あるいは振動状態を検出するよ
うにしていた。
【0003】ところが、従来の傾斜及び振動検出器にお
いては、傾斜させた方向を検出することができないため
用途が限定され、また、電極板102の傾斜面は切削に
より加工しており、突起等がないように滑らかに仕上げ
なければならないため、作成に手間がかかるといった問
題点があった。その上、検出する傾斜角度が指定された
ときには電極板102の傾斜面を検出する傾斜角度に合
わせた傾きにしなければならないため、さらに加工に手
間がかかりコストが高くなるといった問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点に鑑みてなされた発明であり、導電性球体の保
持面を開口とし、導電性球体が同時に接触可能な位置に
複数の電極板を配置して、開口から導電性球体が転動し
たのを電極板間から電気的に検出できるようにし、ま
た、開口を所定の大きさにすることにより検出する傾斜
角度を調整できるようにし、傾斜させた方向を検出する
ことも可能な、加工工数の少ないコストの安価な傾斜及
び振動検出器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明の傾斜及
び振動検出器は、転動自在にした導電性球体と、水平に
配置され前記導電性球体を保持する略円形状の開口を表
面に設けた第1の電極板と、前記開口から転動した前記
導電性球体が前記第1の電極板と同時に接触可能な位置
に配置された第2の電極板と、前記導電性球体と前記第
1の電極板及び前記第2の電極板とを収納するケースと
からなるものである。本願第2の発明の傾斜及び振動検
出器は、前記ケースが前記第2の電極板を兼ねた導電性
部材からなり、前記ケースと前記第1の電極板を絶縁
し、前記第1の電極板からの引き出し端子を前記ケース
に対して絶縁して引き出したことを特徴とする。
【0006】本願第3の発明の傾斜及び振動検出器は、
前記第2の電極板がリング状に形成された電極部を有
し、前記電極部のリングの内側に前記第1の電極板の開
口が位置し、前記リング状の電極部と前記第1の電極板
との距離を前記導電性球体の直径より小さくして前記第
1の電極板の上方に配置したものからなる。本願第4の
発明の傾斜及び振動検出器は、前記導電性部材からなる
ケース、あるいは前記リング状の電極部の内側を円形、
若しくは多角形に形成したことを特徴とする。
【0007】本願第5の発明の傾斜及び振動検出器は、
転動自在にした導電性球体と、水平に配置され前記導電
性球体を保持する略四辺形状の開口を表面に設けた第1
の電極板と、前記開口から転動した前記導電性球体が前
記第1の電極板と同時に接触可能な位置で、前記第1の
電極板及び前記第1の電極板の引き出し端子に対して絶
縁して配置され、前記導電性球体と前記第1の電極板と
を収納する略四辺形状の断面を有する筒型の導電性部材
からなるケースとからなり、前記第1の電極板の略四辺
形状の各頂点が前記ケースの略四辺形状の各辺の略中間
となる位置に配置したことを特徴とする。本願第6の発
明の傾斜及び振動検出器は、前記ケースの外周部をシー
ルし、内部に粘性のある液体を封入したことを特徴とす
る。
【0008】本願第7の発明の傾斜及び振動検出器は、
前記第1の電極板が略半円形の切欠き部を縁に設けた2
つの電極板からなり、前記2つの電極板に対してそれぞ
れ対称な位置に略半円形の切欠き部を設け、前記2つの
電極板間に間隔を開けて向き合わせにして配置したもの
からなり、前記2つの電極板のそれぞれの前記切欠き部
で前記導電性球体を保持する一つの略円形状の開口を形
成したことを特徴とする。本願第8の発明の傾斜及び振
動検出器は、前記2つの電極板に設けた略半円形の切欠
き部がそれぞれ曲率を変えて形成されたものからなり、
前記導電性球体を3箇所で保持せしめることを特徴とす
る。
【0009】本願第9の発明の傾斜及び振動検出器は、
転動自在にした導電性球体と、水平に配置され前記導電
性球体を保持する円形の開口を表面に設け、前記開口の
周囲に第1の導体パターンを設けたプリント基板と、前
記開口から転動した前記導電性球体が前記第1の導体パ
ターンと同時に接触可能な位置に配置された第2の電極
板と、前記導電性球体と前記プリント基板及び前記第2
の電極板とを収納するケースとからなるものである。本
願第10の発明の傾斜及び振動検出器は、前記第2の電
極板がリング状に形成された電極部を有し、前記電極部
のリングの内側に前記開口が位置し、前記リング状の電
極部と前記第1の導体パターンとの距離を前記導電性球
体の直径より小さくして前記第1の導体パターンの上方
に配置したものからなる。
【0010】本願第11の発明の傾斜及び振動検出器
は、前記リング状の電極部の内側を円形、若しくは多角
形に形成したことを特徴とする。本願第12の発明の傾
斜及び振動検出器は、前記ケースの外周部をシールし、
内部に粘性のある液体を封入したことを特徴とする。本
願第13の発明の傾斜及び振動検出器は、前記第1の導
体パターンが前記開口の縁に接して相互に間隔を開けて
設けられた2つの導体パターンからなることを特徴とす
る。
【0011】本願第14の発明の傾斜及び振動検出器
は、前記第1の導体パターンが前記開口を中心として相
互に間隔を開けて十字形に配置された4つの導体パター
ンからなり、前記第2の電極板が内部を四辺形に形成し
たリング状の電極部を有し、前記電極部のリングの内側
に前記開口が位置し、前記リング状の電極部と前記第1
の導体パターンとの距離を前記導電性球体の直径より小
さくし、前記十字形に配置された導体パターンの向きに
対して前記電極部の四辺形の頂点の方向を合わせて前記
導体パターンの上方に配置したものからなる。
【0012】本願第15の発明の傾斜及び振動検出器
は、転動自在にした導電性球体と、水平に配置され前記
導電性球体を保持する円形の開口を表面に設け、前記開
口の縁に接して相互に間隔を開けて設けられた2つの導
体パターンを設けたプリント基板と、前記導電性球体と
前記プリント基板とを覆うケースとからなるものであ
る。本願第16の発明の傾斜及び振動検出器は、前記導
体パターンが前記開口を中心として相互に間隔を開けて
十字形に配置された4つの導体パターンからなり、前記
ケース内に四辺形の穴を形成した電極部を設け、前記電
極部の穴の内側に前記開口が位置し、前記電極部と前記
導体パターンとの距離を前記導電性球体の直径より小さ
くし、前記十字形に配置された導体パターンの向きに対
して前記電極部の四辺形の穴の頂点の方向を合わせて配
置したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本願第1〜第3の発明においては、ケース中に
水平に配置され略円形状の開口を表面に設けた第1の電
極板と、開口に載置した転動自在にした導電性球体と、
開口から転動した導電性球体が第1の電極板と同時に接
触可能な位置に配置された第2の電極板とを設けてい
る。さらに、第2の電極板としては導電性部材で形成さ
れたケースで構成するようにし、あるいはリング状に形
成された電極部を有するもので構成し、電極部のリング
の内側に第1の電極板の開口が位置し、リング状の電極
部と第1の電極板との距離を導電性球体の直径より小さ
くして第1の電極板の上方に配置するようにしている。
【0014】従って、外部から上下、又は水平方向の振
動が加わるか、あるいは傾斜させたとき、導電性球体が
開口から転がって第1の電極板と第2の電極板とに接触
した状態になり、導電性球体により第1の電極板と第2
の電極板間が短絡されるため、この短絡状態を電気的に
検出することにより、傾斜させた状態あるいは振動状態
を検出することが可能となる。
【0015】本願第4の発明の傾斜及び振動検出器は、
本願第1〜第3の発明において、導電性部材からなるケ
ース、あるいはリング状の電極部の内側を円形、若しく
は多角形に形成するようにしており、例えば多角形に形
成して多角形の一辺の長さを適当な長さにすれば、傾斜
及び振動検出器を傾斜させたときに導電性球体は多角形
の二辺に接触した状態で停止させることができ、ケー
ス、あるいは電極部の内側を円形に形成したものに比較
して導電性球体ががたつかないようにして安定して保持
させることができるため、チャタリング(Chatte
ring)の発生を軽減させることができる。チャタリ
ングが生じても問題がないときには、ケース、あるいは
リング状の電極部の内側を円形に形成したものを用いる
ことができる。
【0016】本願第5の発明の傾斜及び振動検出器は、
水平に配置された第1の電極板の表面に設けられた略四
辺形状の開口に導電性球体を載置し、開口から転動した
導電性球体が第1の電極板と同時に接触可能な位置で、
第1の電極板及び第1の電極板の引き出し端子に対して
絶縁し、導電性球体と第1の電極板とを収納する略四辺
形状の断面を有する筒型の導電性部材からなるケースを
配置し、さらに第1の電極板の略四辺形状の各頂点がケ
ースの略四辺形状の各辺の略中間となる位置に配置して
いる。従って、傾斜及び振動検出器を傾斜させたときに
導電性球体は、第1の電極板の略四辺形の二辺に接触
し、ケースの四辺形の一つの辺に接触した状態で停止さ
せることができ、3箇所に接した状態で保持されるため
導電性球体ががたつかないようにして安定させることが
できるため、チャタリングの発生を軽減させることがで
きる。
【0017】本願第6の発明の傾斜及び振動検出器は、
本願第1〜第5の発明において、ケースの外周部をシー
ルして液体がもれないようにしてケース中に粘性のある
液体を封入するようにしており、液体の粘性により移動
した導電性球体が停止状態になったときに、導電性球体
が微震動しないようにして安定した接触状態にすること
ができるため、チャタリングの発生を軽減させることが
できる。
【0018】本願第7及び第8の発明の傾斜及び振動検
出器は、本願第1〜第3の発明において、第1の電極板
を略半円形の切欠き部を縁に設けた2つの電極板で構成
し、2つの電極板に対してそれぞれ対称な位置に略半円
形の切欠き部を設けた形状にして、2つの電極板間に間
隔を開けて向き合わせに配置し、2つの電極板のそれぞ
れの切欠き部で導電性球体を保持する一つの略円形の開
口を形成するようにしている。導電性球体が開口で保持
されている通常状態においては、導電性球体は2つの電
極板に接触した状態にあるため、2つの電極板は導電性
球体により短絡された状態となる。
【0019】外部から上下、又は水平方向の振動が加わ
るか、あるいは傾斜させたとき、導電性球体が開口から
転がって2つの電極板に接触した状態が解除されるため
2つの電極板間は絶縁状態となり、この変化を電気的に
検出することにより、傾斜させた状態あるいは振動状態
を検出することが可能となる。さらに、2つの電極板に
設けた略半円形の切欠き部がそれぞれ曲率を変えて形成
し、導電性球体を3箇所で保持させるようにしているた
め、傾斜及び振動検出器が傾斜状態から水平状態に戻っ
たときは、導電性球体を3箇所で保持するため、開口を
円形に形成したものに比較して導電性球体を安定して保
持させることができ、チャタリングの発生を軽減させる
ことができる。
【0020】本願第9及び第10の発明においては、第
1の電極板をプリント基板に設けられた第1の導体パタ
ーンで構成し、導電性球体を保持する開口を第1の導体
パターン上から垂直方向に設けた開口とで構成するよう
にし、本願第1〜第3の発明と同様に、開口から転動し
た導電性球体が第1の導体パターンと同時に接触可能な
位置に配置された第2の電極板とを設けている。さら
に、第2の電極板としてはリング状に形成された電極部
を有するもので構成し、電極部のリングの内側に第1の
導体パターンの開口が位置し、リング状の電極部と第1
の導体パターンとの距離を導電性球体の直径より小さく
して第1の導体パターンの上方に配置するようにしてい
る。
【0021】従って、本願第1〜第3の発明と同様に外
部から上下、又は水平方向の振動が加わるか、あるいは
傾斜させたとき、導電性球体が開口から転がって第1の
導体パターンと第2の電極板とに接触した状態になり、
第1の導体パターンと第2の電極板間は導電性球体によ
り短絡されるため、この変化を電気的に検出することに
より、傾斜させた状態あるいは振動状態を検出すること
が可能となる。
【0022】本願第11の発明においては、本願第9及
び第10の発明において、本願第4の発明と同様に、リ
ング状の電極部の内側を円形、若しくは多角形に形成す
るようにしており、したがって、例えば多角形に形成し
て多角形の一辺の長さを適当な長さにすれば、導電性球
体が停止状態になったときに導電性球体ががたつかない
ようにして安定して保持させることができるため、チャ
タリングの発生を軽減させることができる。チャタリン
グが生じても問題がないときには、ケース、あるいはリ
ング状の電極部の内側を円形に形成したものを用いるこ
とができる。
【0023】本願第12の発明においては、本願第9及
び第10の発明において、本願第6の発明と同様に、ケ
ースの外周部をシールして液体がもれないようにしてケ
ース中に粘性のある液体を封入するようにしており、し
たがって、本願第6の発明と同じ作用を発揮させること
ができ、チャタリングの発生を軽減させることができ
る。
【0024】本願第13の発明においては、本願第9の
発明において、第1の導体パターンを開口の縁に接して
相互に間隔を開けて設けられた2つの導体パターンで構
成するようにしており、導電性球体が開口で保持されて
いる通常状態においては、導電性球体は2つの導体パタ
ーンに接触した状態にあるため、相互の導体パターン間
は導電性球体により短絡された状態となる。外部から上
下、又は水平方向の振動が加わるか、あるいは傾斜させ
たとき、導電性球体が開口から転がって相互の導体パタ
ーン間に接触した状態が解除されるため導体パターン間
は絶縁状態となり、この変化を電気的に検出することに
より、傾斜させた状態あるいは振動状態を検出すること
が可能となる。
【0025】本願第14の発明においては、本願第9の
発明において、第1の導体パターンを開口の縁に接して
相互に間隔を開けて十字形に配置された4つの導体パタ
ーンで構成し、第2の電極板として内部を四辺形に形成
したリング状の電極部を有し、電極部のリングの内側に
開口が位置し、リング状の電極部と第1の導体パターン
との距離を導電性球体の直径より小さくし、十字形に配
置された導体パターンの向きに対して電極部の四辺形の
頂点の方向を合わせて導体パターンの上方に配置するよ
うにしている。十字形に配置された導体パターンA〜D
のいずれか、例えば導体パターンAの方向を低くする
と、導電性球体は開口を転がり出して導体パターンAの
上に載り、導電性球体の側面が電極部の四辺形の頂点を
挟んだ辺に当たって停止し、導電性球体は導体パターン
Aと電極部とに接触した状態となり、この接触状態を電
気的に検出することにより、傾斜させた向きを検出する
ことが可能となる。
【0026】同様に、導体パターンB〜Dのそれぞれの
方向を低くしたときも、低くした方向に該当する導体パ
ターンと電極部から傾斜させた向きを検出することが可
能となり、したがって、電極部と各導体パターンA〜D
との間の電気的変化を検出すれば、傾斜及び振動検出器
の傾斜の方向を検出することができる。また、電極部は
内部を四辺形にしたリング状に形成しているため、導電
性球体は四辺形の二辺で保持されて移動を停止させるこ
とができ、電極部の内部を円形にしたものに比較して導
電性球体ががたつかないようにして安定させて保持する
ことができるため、チャタリングの発生を軽減すること
ができる。
【0027】本願第15の発明においては、水平に配置
されたプリント基板に転動自在にした導電性球体を保持
する円形の開口を設け、開口の縁に接して相互に間隔を
開けて2つの導体パターンを設け、導電性球体とプリン
ト基板の開口を設けた部分とをケースで覆うようにして
おり、導電性球体が開口で保持されている通常状態にお
いては、導電性球体が2つの導体パターンに接触した状
態になるため、2つの導体パターン間は導電性球体によ
り短絡された状態となる。
【0028】外部から上下、又は水平方向の振動が加わ
るか、あるいは傾斜させたとき、導電性球体が開口から
転がって2つの導体パターンに接触した状態が解除され
るため2つの導体パターン間は絶縁状態となり、この変
化を電気的に検出することにより、傾斜させた状態ある
いは振動状態を検出することが可能となり、プリント基
板の一部を利用して傾斜及び振動検出器を直接組み込め
るためコストを低減させることができる。
【0029】本願第16の発明においては、本願第15
の発明において、開口を中心として相互に間隔を開けて
十字形に4つの導体パターンを配置し、ケース内に内側
に四辺形の穴を形成した電極部を設け、電極部の穴の内
側に開口を位置させ、電極部と導体パターンとの距離を
導電性球体の直径より小さくし、十字形に配置された導
体パターンの向きに対して電極部の四辺形の穴の頂点の
方向を合わせて配置するようにしている。
【0030】従って、本願第14の発明と同様に、十字
形に配置された導体パターンA〜Dのいずれか、例えば
導体パターンAの方向を低くすると、導電性球体は開口
を転がり出して導体パターンAの上に載り、導電性球体
の側面が電極部の四辺形の頂点を挟んだ辺に当たって停
止し、導電性球体は導体パターンAと電極部とに接触し
た状態となり、この接触状態を電気的に検出することに
より、傾斜させた向きを検出することが可能となる。
【0031】同様に、導体パターンB〜Dのそれぞれの
方向を低くしたときも、低くした方向に該当する導体パ
ターンと電極部から傾斜させた向きを検出することが可
能となり、したがって、電極部と各導体パターンA〜D
との間の電気的変化を検出すれば、傾斜及び振動検出器
の傾斜の方向を検出することができる。さらに、電極部
は内部を四辺形にしたリング状に形成しているため、導
電性球体は四辺形の二辺で保持されて移動を停止させる
ことができ、電極部の内部を円形にしたものに比較して
導電性球体ががたつかないようにして安定させて保持す
ることができるため、チャタリングの発生を軽減するこ
とができる。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の傾斜及び振動検出器の第1
の実施例を示す説明図であり、図1(A)は傾斜及び振
動検出器の分解斜視図を示し、図1(B)は図1(A)
のケースの他の実施例を示す上部からみた断面図であ
る。図1(A)に示すように、ケース5として円筒に形
成された金属等の導電性部材を用い、一端に下方に突き
出した端子部6を設けた形状にし、転動自在にした導電
性部材としては例えば鋼球1を用い、ケース5内に鋼球
1を収納している。電極板2は平板を使用し、平板の略
中央部に鋼球1を保持する円形状の開口3を設け、外径
はケース5の内径より小さくして水平に配置し、一端に
下方に突き出した端子部4を設けた形状にしている。保
持板7の外径はケース5の内径にほぼ等しくし、保持板
7に設けた貫通孔8に電極板2の端子部4を通して保持
板7をケース5に嵌め込み、電極板2とケース5の間に
間隙を開けて絶縁して傾斜及び振動検出器を組み立て
る。
【0033】図2は、本発明の傾斜及び振動検出器の原
理説明図である。図2(A)及び図2(B)は、本発明
の傾斜及び振動検出器の原理説明図であり、図2(C)
は傾斜及び振動検出器に接続される検出回路例である。
図2(A)に示すように鋼球1は電極板2に設けられた
開口3の上端部で保持される配置とし、鋼球1の中心部
と保持点を結んだ直線と鋼球1の重心の方向とが成す角
度をθとする。図2(B)に示すように傾斜及び振動検
出器が傾けられて電極板2が傾斜し、傾斜角度がθを超
えると、鋼球1は開口3から転動して近傍に配置されて
いるケース5の側面に当たって停止する。従って、鋼球
1は電極板2とケース5とに接触した状態になり、電極
板2とケース5間は鋼球1により短絡されるため、この
変化を電気的に検出することにより、傾斜させた状態を
検出することが可能となる。
【0034】また、傾斜及び振動検出器に上下、又は水
平方向の振動が加えられたときも鋼球1は開口3から転
動してケース5の側面に当たり、電極板2とケース5間
は鋼球1により短絡されるため、この変化を電気的に検
出することにより、振動状態を検出することも可能とな
る。従って、鋼球1を開口3で保持するようにしている
ため、従来のように電極板に傾斜面を設けるための切削
加工が不要となり、加工工数を削減してコストを低減さ
せることができる。さらに、鋼球1を保持する保持点の
角度θを調整すれば、所望の検出する傾斜角度を有する
傾斜及び振動検出器を得ることができる。
【0035】図2(C)に示すように、傾斜及び振動検
出器を電極板2の端子部4を+端子に接続し、ケース5
の端子部6を出力端子に接続してスイッチ15として用
い、出力端子は抵抗器16を介して共通端子に接続する
と共に、出力端子と共通端子間には抵抗器16と並列に
抵抗器17とコンデンサ18の直列回路を接続してい
る。傾斜及び振動検出用として直流電源を用い、直流電
源のプラス側を+端子に接続し、マイナス側を共通端子
に接続し、傾斜及び振動検出器を傾斜させることにより
電極板2とケース5間が鋼球1で短絡され(スイッチ1
5のON状態)、直流電源からスイッチ15を介して流
れる電流により抵抗器16に生ずる電圧を出力端子から
検出電圧として出力する。
【0036】出力端子と共通端子間には抵抗器17とコ
ンデンサ18からなる時定数回路が接続されており、傾
斜及び振動検出器に振動が加えられた状態においては、
鋼球1も振動している状態にあり、ケース5の側面に触
れたり離れたりするため、抵抗器16にパルス幅及び繰
り返し周期の短いパルス電圧が生ずる。抵抗器17とコ
ンデンサ18からなる時定数をパルス電圧のパルス幅よ
り大きくすれば、出力端子から振動により生ずるパルス
電圧を積分した電圧が得られ、したがって、傾斜状態と
振動を検出することが可能となる。また、抵抗器17と
コンデンサ18からなる時定数をパルス電圧のパルス幅
より短くすれば、振動により生ずるパルス電圧は抵抗器
17とコンデンサ18の直列回路でバイパスされ、出力
端子からは出力されないため、したがって、傾斜状態の
みを検出することが可能となる。
【0037】図1(A)の実施例においてはケース5を
円筒形状としているが、図1(B)に示すように、例え
ば中空の8角形に形成されたケース5bを用いるように
しても良い。傾斜及び振動検出器を傾斜させたときに鋼
球1は多角形の二辺に接触させて停止させることがで
き、円筒形を用いたものに比較して鋼球1ががたつかな
いようにして安定して保持することができるため、チャ
タリング(Chattering)の発生を軽減するこ
とができる。ケース5bの形状は多角形の角数を増減さ
せて用いるようにしても良い。端子部4及び端子部6間
をスイッチとして使用すれば、通常はOFFとなり、傾
斜あるいは振動を加えた状態ではONとなる。
【0038】図3は、本発明の傾斜及び振動検出器の第
2の実施例を示す説明図であり、図3(A)は傾斜及び
振動検出器の分解斜視図を示し、図3(B)は図3
(A)のケースと電極板との配置を示す説明図である。
図中、図1で示したものと同一のものは同一の記号で示
して説明を省略する。図1の実施例との相違点はケース
5cの形状を断面が四辺形の筒とし、また、鋼球1を四
辺形状の開口3cで保持するようにし、ケース5cの断
面を四辺形にしたのにともなって、保持板7cの形状も
四辺形にした点である。
【0039】図3(A)に示すように、電極板2cには
鋼球1を保持する四辺形状の開口3cを設け、開口3c
の四辺形の各頂点がケース5cの四辺形の各辺の略中央
に位置するように配置しており、傾斜及び振動検出器を
傾斜させたときに図3(B)に示すように、鋼球1は開
口3cの四辺形の二辺とケース5cの四辺形の一辺に接
触させて停止させることができ、鋼球1の保持部を円形
状とした前記実施例に比較して鋼球1ががたつかないよ
うにして安定して保持することができるため、チャタリ
ングの発生を軽減することができる。なお、同実施にお
いて、ケース5cの形状は円筒形にしても良く、同様な
効果を得ることができる。
【0040】図4は、本発明の傾斜及び振動検出器の第
3の実施例を示す説明図であり、図4(A)は傾斜及び
振動検出器の分解斜視図を示し、図4(B)は図4
(A)の電極板の他の実施例を示す上面図である。図
中、図1で示したものと同一のものは同一の記号で示し
て説明を省略する。図1の実施例との相違点はケース1
1を絶縁部材により形成し、新たにケース11内に電極
板12を設けた点である。図4(A)に示すように、電
極板12は外径をケース11の内径より小さくして円形
リングを形成して電極部とし、リングの一端に下方に突
き出した端子部13を設けている。保持板7の外径はケ
ース11の内径にほぼ等しくし、保持板7の端部に設け
た貫通孔8に電極板2の端子部4を通し、保持板7の反
対側の端部に貫通孔14を設け、貫通孔14に電極板1
2の端子部13を通して保持板7をケース11に嵌め込
み、電極板2と電極板12間の距離を離して絶縁して傾
斜及び振動検出器を組み立てるようにしている。
【0041】電極板12の電極部の電極板2からの高さ
は鋼球1の直径より小さくして、鋼球1が開口3から転
がり出たときに鋼球1の側面が接触するようにしてい
る。傾斜及び振動検出器が傾斜し、あるいは振動が加え
られたときには鋼球1は開口3から転がり出て電極板2
と電極板12とに接触した状態になり、端子部4と端子
部13間は鋼球1により短絡された状態になるため、こ
の変化を電気的に検出することにより傾斜あるいは振動
を検出することが可能となる。端子部4と端子部13間
をスイッチとして使用すれば、通常はOFFとなり、傾
斜あるいは振動を加えた状態ではONとなる。
【0042】図4(B)に示すように、電極板12の電
極部はリングの内側を6角形の形状にしても良い。この
ようにすれば、傾斜及び振動検出器を傾斜させたときに
鋼球1は6角形の二辺に接触させて停止させることがで
き、円形を用いたものに比較して鋼球1ががたつかない
ようにして安定して保持することができるため、チャタ
リングの発生を軽減することができる。電極板12のリ
ングの形状は角数を増減させて6角形以外の多角形に形
成して用いるようにしても良い。
【0043】図5は、本発明の傾斜及び振動検出器の第
4の実施例を示す説明図であり、図5(A)は傾斜及び
振動検出器の分解斜視図を示し、図5(B)及び図5
(C)は図5(A)の電極板の他の実施例を示す拡大上
面図であり、図5(D)は電極板のその他の実施例を示
す斜視図である。図中、図1で示したものと同一のもの
は同一の記号で示して説明を省略する。図1の実施例と
の相違点は電極板2の代わりに2つの電極板20及び2
2で構成するようにした点である。図5(A)に示すよ
うに、電極板20及び電極板22は相互に対称な形状と
し、内側にそれぞれ略半円形の切欠き部を設け、略半円
形の切欠き部を間隙24を設けて相互に向き合わせて水
平に配置し、略円形の開口を形成して鋼球1を保持でき
るようにしている。
【0044】電極板20及び電極板22にはそれぞれ反
対側に端子部21と端子部23とが設けられており、保
持板25の外径はケース5の内径にほぼ等しくし、保持
板25の端部に設けた貫通孔27に電極板22の端子部
23を通し、反対側の端部に設けた貫通孔26に電極板
20の端子部21を通して保持板25をケース5に嵌め
込み、電極板20と電極板22並びにケース5のそれぞ
れの間は距離を離して絶縁して傾斜及び振動検出器を組
み立てるようにしている。
【0045】通常状態においては鋼球1は電極板20及
び電極板22で構成された開口で保持されており、した
がって、端子部21と端子部23間は鋼球1により短絡
された状態となり、端子部21と端子部23間をスイッ
チとして使用すればON状態となり、鋼球1は金属製の
ケース5に接触した状態にないため、端子部6と端子部
21間及び端子部6と端子部23間はいずれも絶縁状態
にあり、スイッチとして用いたときはOFF状態とな
る。
【0046】図5(A)において、傾斜及び振動検出器
が左側を低くして傾斜させると鋼球1は開口から転がり
出てケース5の側面に当たって停止する。従って、鋼球
1は電極板20とケース5とに接触した状態になり、端
子部6と端子部21間は鋼球1により短絡された状態に
なるため、この変化を電気的に検出することにより、傾
斜の向きを検出することが可能となる。また、同様に傾
斜及び振動検出器が右側を低くして傾斜させると鋼球1
は開口から転がり出てケース5の側面に当たって停止す
る。従って、鋼球1は電極板22とケース5とに接触し
た状態になり、端子部6と端子部23間の鋼球1により
短絡された状態になるため、この変化を電気的に検出す
ることにより、傾きの方向を検出することができる。
【0047】図5(B)は、電極板20及び電極板22
に設けた略半円形の切欠き部を、それぞれ半円の曲率を
変えて鋼球1を×印の3箇所で保持できるようにしたも
のである。傾斜及び振動検出器が傾斜状態から水平状態
に戻ったときは、鋼球1を電極板20及び電極板22で
保持する状態になり鋼球1は×印の3箇所で保持され
る。鋼球1を円形の保持部で保持するようにしたとき
は、鋼球1の円周と保持部の円周との間に若干の隙間が
生じるため、鋼球1ががたついて安定して保持すること
ができないためチャタリングが発生しやすくなるが、3
箇所の保持としているため円形を用いたものに比較して
鋼球1を安定して保持することができ、チャタリングの
発生を軽減することができる。あるいは図5(C)に示
すように、電極板20及び電極板22の相互に向き合わ
せた縁に対して、一方を略V字形状とし、他方を略コ字
状に形成して、鋼球1を×印の3箇所で保持できるよう
にしても良い。鋼球1の保持部を4箇所以上にすると鋼
球1ががたついてチャタリングが発生しやすくなるが、
3箇所の保持であればその他の形状にしても良い。
【0048】図5(A)において、電極板20及び電極
板22をそれぞれ独立させて設けるようにしているが、
図5(D)に示すように、内部に円形の開口を形成した
合成樹脂製の保持部30の上に電極板28及び電極板2
9を配置するようにしても良い。電極板28及び電極板
29は保持部30の上面から凹ませて鋼球1を保持する
部分に凹凸が生じないようにし、円形の開口の縁から左
側に電極板28を配置し、電極板28の側面に端子部2
1を設け、電極板28に対して絶縁距離を確保して円形
の開口の縁から右側に電極板29を配置し、電極板29
の側面に端子部23を設けた構造にしている。このよう
にすれば、電極板をそれぞれ独立させて設けるようにし
た場合に比較して、電極板の取付けのバラツキを少なく
して組立てをしやすくすることができる。
【0049】また、図1、図3、図4及び図5の実施例
において、傾斜及び振動検出器を傾斜検出用に使用する
ときは、ケースの外周部をシールして液体がもれないよ
うにしてケース中に粘性のある液体、例えばシリコンオ
イル等を封入して、液体の粘性により移動した鋼球1が
停止状態になったときに、鋼球1が微震動しないように
して安定した接触状態になるようにして、チャタリング
の発生を軽減させるようにしても良い。
【0050】図6は、本発明の傾斜及び振動検出器の第
5の実施例を示す説明図であり、図6(A)は傾斜及び
振動検出器の分解斜視図を示し、図6(B)は側面から
みた断面図を示し、図6(C)は電極部の斜視図を示
し、図6(D)は、図6(C)の電極部の他の実施例を
示す斜視図である。図4の実施例との相違点は電極板2
をプリント基板38を用いて形成するようにした点であ
る。
【0051】ケースは上部ケース34と下部ケース43
とで構成し、合成樹脂材料を用いてそれぞれを円筒形に
形成し、上部ケース34の上面部35には電極板36を
インサート成形している。プリント基板38は下部ケー
ス43の内径より小さな直径を有する略円形状にし、上
側を導体面37とし、中央に鋼球1を保持する開口39
を設け、裏面から引き出し端子40を挿入して導体面3
7に半田接続部42を設けて、引き出し端子40と導体
面37とを電気的に接続し、プリント基板38の端部に
は切り欠き部41を設けている。
【0052】図6(B)に示すように、下部ケース43
に設けた貫通孔47に引き出し端子40を通してプリン
ト基板38を下部ケース43中に取り付け、切り欠き部
41を下部ケース43の内側に設けられた突起部(図示
せず)に合わせて所定位置に配置して、プリント基板3
8の上に鋼球1を載せる。開口39の下に位置する下部
ケース43の表面には凹部45が設けられており、鋼球
1の底部が下部ケース43に当たらないようにして、鋼
球1を開口39の上端の縁で保持する。上部ケース34
の上面部35の直径を側面より大きくし、側面の直径は
下部ケース43の内径より若干小さくして、下部ケース
43の中に上部ケース34の側面部分を挿入して嵌合さ
せている。
【0053】図6(C)に示すように電極板36の電極
部46は中央に円形の開口を設けてリング状に形成し、
上面部35の内側の表面に固定し、鋼球1を転動自在に
するため上面部35の内側に電極部46の開口とほぼ同
じ大きさの凹部44を設けた構造にしている。電極部4
6のプリント基板38からの高さは鋼球1の直径より小
さくしており、傾斜及び振動検出器を傾斜させ、あるい
は振動を加えると鋼球1は開口39から転がり出て、鋼
球1の側面が電極部46に当たって停止する。
【0054】従って、鋼球1は電極部46と導体面37
とに接触した状態になり、端子部40と電極板36間は
鋼球1で短絡された状態になるため、この変化を電気的
に検出することにより、傾斜及び振動を検出することが
可能となる。引き出し端子40と電極板36間をスイッ
チとして使用すれば、通常はOFF状態となり、傾斜あ
るいは振動が加わるとON状態となる。図6(D)に示
すように、電極板36の電極部48の中央の開口は6角
形にして、図4(B)において説明したようにチャタリ
ングの発生を軽減するようにしても良い。
【0055】図7は、本発明の傾斜及び振動検出器の第
6の実施例を示す説明図であり、図7(A)は傾斜及び
振動検出器の分解斜視図を示し、図7(B)は側面から
みた断面図を示す。図6の実施例との相違点は電極板3
6を削除してプリント基板38上に2つの電極パターン
を配置するようにした点である。図中、図6で示したも
のと同一のものは同一の記号で示して説明を省略する。
上部ケース34の上面部49は、図6に示す上面部35
に対して電極板36を削除し、他は同様に形成されたも
のを使用している。
【0056】図7(A)に示すように、プリント基板3
8に設けた開口39を挟んで、開口39の縁から左側に
導体パターン53を配置し、裏面の挿入穴(図示せず)
から引き出し端子40を挿入して導体パターン53に半
田接続部42を設けて、半田接続部42で引き出し端子
40と導体パターン53とを電気的に接続し、導体パタ
ーン53に対して絶縁距離を確保して開口39の縁から
右側に導体パターン50を配置し、裏面の挿入穴(図示
せず)から引き出し端子52を挿入して導体パターン5
0に半田接続部51を設けて、半田接続部51で引き出
し端子52と導体パターン50とを電気的に接続してい
る。
【0057】図7(B)に示すように、下部ケース43
に設けた貫通孔47に引き出し端子40を通し、同様に
下部ケース43に貫通孔54を設けて貫通孔54に引き
出し端子52を通してプリント基板38を下部ケース4
3中に取り付け、プリント基板38の上に鋼球1を載せ
る。通常は鋼球1は開口39の縁で保持され、鋼球1は
導体パターン50及び導体パターン53に接触した状態
になり、導体パターン50及び53を短絡状態にし、傾
斜及び振動検出器を傾斜させ、あるいは振動を加えると
鋼球1は開口39から転がり出て、導体パターン50は
導体パターン53間は絶縁状態となる。
【0058】従って、引き出し端子40及び52間で電
気的な変化を検出することにより、傾斜及び振動を検出
することが可能となる。引き出し端子40及び52間を
スイッチとして使用すれば、通常はON状態となり、傾
斜あるいは振動が加わるとOFF状態となる。なお、導
体パターン50及び53の開口39の縁の部分は、メッ
キ処理を施して凹凸を無くし、鋼球1が接触状態になっ
たときに確実な電気的接続が得られるようにしても良
い。
【0059】図8は、本発明の傾斜及び振動検出器の第
7の実施例を示す説明図であり、図8(A)は傾斜及び
振動検出器の分解斜視図を示し、図8(B)は側面から
みた断面図を示し、図8(C)は電極部の斜視図を示
し、図8(D)は、図8(C)の電極部の上面図を示し
ている。図7の実施例との相違点はプリント基板38上
に4つの電極パターンを配置するようにし、図6の実施
例と同様に電極板36を上部ケース34にインサート成
形するようにした点である。図中、図6及び図7で示し
たものと同一のものは同一の記号で示して説明を省略す
る。
【0060】図8(A)に示すように、プリント基板3
8に設けた開口39を挟んで、開口39の縁から奥側に
導体パターン56を配置し、裏面の挿入穴(図示せず)
から引き出し端子58を挿入して導体パターン56に半
田接続部57を設けて、半田接続部57で引き出し端子
58と導体パターン56とを電気的に接続し、同様に開
口39の縁から手前側に導体パターン59を配置し、裏
面の挿入穴(図示せず)から引き出し端子60を挿入し
て導体パターン59に半田接続部61を設けて、半田接
続部61で引き出し端子60と導体パターン59とを電
気的に接続し、さらに図7の実施例と同様に導体パター
ン50及び53を配置して、開口39を介して十字型に
導体パターン50、53、56及び59を相互に間隔を
開けて絶縁して配置している。
【0061】図8(B)〜(D)に示すように、電極板
36の電極部62は中央に四角形の開口を設けてリング
状に形成してあり、上部ケース34の上面部35の内側
の表面に固定し、鋼球1を転動自在にするため上面部3
5の内側に電極部62の開口とほぼ同じ大きさの凹部4
4を設けた構造としている。電極部62の四角形の開口
の各頂点の向きと十字型の導体パターン50、53、5
6及び59の向きとが合致するように配置し、電極部6
2のプリント基板38からの高さを鋼球1の直径より小
さくしている。通常は鋼球1は開口39の縁で保持され
た状態にあり、電気的な変化は電極板36と、各引き出
し端子40、52、58及び60との間で検出するよう
にしており、したがって電極板36と各引き出し端子間
をスイッチとして使用すればOFF状態となる。
【0062】傾斜及び振動検出器を左側を低くすると、
鋼球1は開口39を転がり出して導体パターン53の上
に載り、鋼球1の側面が電極部62の左側の頂点を挟ん
だ辺に当たって停止する。従って、引き出し端子40と
電極板36の間が導通状態となり、スイッチとしてはO
N状態となる。同様に傾斜及び振動検出器の右側を低く
すると、鋼球1は開口39を転がり出して導体パターン
50の上に載り、鋼球1の側面が電極部62の右側の頂
点を挟んだ辺に当たって停止する。従って、引き出し端
子52と電極板36の間が導通状態となり、スイッチと
してはON状態となる。
【0063】同様に傾斜及び振動検出器の奥側を低くす
ると、鋼球1は開口39を転がり出して導体パターン5
6の上に載り、鋼球1の側面が電極部62の上側の頂点
を挟んだ辺に当たって停止する。従って、引き出し端子
58と電極板36の間が導通状態となり、スイッチとし
てはON状態となる。同様に傾斜及び振動検出器の手前
側を低くすると、鋼球1は開口39を転がり出して導体
パターン59の上に載り、鋼球1の側面が電極部62の
下側の頂点を挟んだ辺に当たって停止する。従って、引
き出し端子60と電極板36の間が導通状態となり、ス
イッチとしてはON状態となる。
【0064】従って、電極板36と、各引き出し端子4
0、52、58及び60との間の電気的変化を検出すれ
ば、傾斜及び振動検出器の傾斜の方向を検出することが
できる。図4(B)で説明したように、電極板36の電
極部62は中央に四角形の開口を設けたリング状に形成
してあるため、傾斜及び振動検出器を傾斜させたときは
鋼球1は電極部62の四角形の開口の二辺で保持される
ため移動を停止させることができ、円形を用いたものに
比較して鋼球1を安定して保持することができるため、
チャタリングの発生を軽減することができ、また、傾斜
の方向検出の精度を上げることができる。
【0065】図6、図7及び図8の実施例において、傾
斜及び振動検出器を傾斜検出用に使用するときは、ケー
スの外周部をシールして液体がもれないようにしてケー
ス中に粘性のある液体を封入して、液体の粘性により移
動した鋼球1が停止状態になったときに、鋼球1が微震
動しないようにして安定した接触状態になるようにし
て、チャタリングの発生を軽減させるようにしても良
い。
【0066】図9は、本発明の傾斜及び振動検出器の第
8の実施例を示す分解斜視図である。図7の実施例にお
いては傾斜及び振動検出器のケース中に電極を備えたプ
リント基板を収納するようにしているが、本実施例はプ
リント基板に傾斜及び振動検出器を組み込んだものであ
る。プリント基板69に設けた開口71を挟んで開口7
1の縁から奥側に導体パターン72を配置し、帯状のパ
ターンで引き出して端子部77とし、導体パターン72
に対して絶縁距離を確保して同様に開口71の縁から手
前側に導体パターン73を配置し、帯状のパターンで引
き出して端子部78としている。
【0067】ケース65には鋼球1の直径より大きな内
径を有する円筒形状の空洞部67を設け、開口71に鋼
球1を載置し、鋼球1が空洞部67の中に入るようにし
て、プリント基板69の所定位置に取り付ける。ケース
65の底部の両端には突起部68が設けられており、両
端に設けられた突起部68でプリント基板69の両端を
挟んで固定している。ケース65の取付は、ネジ止めや
他の方法による嵌め込み等を用いて固定するようにして
も良い。
【0068】プリント基板69に中継端子76が設けら
れており、中継端子76の一方と端子部78の間にバッ
テリ75を接続し、中継端子76の他方と端子部77の
間にLED74を接続して傾斜及び振動の検出回路を構
成している。通常は鋼球1は開口71の縁で保持された
状態にあり、鋼球1は導体パターン72及び導体パター
ン73に接触した状態になり、したがって検出回路に電
流が流れてLED74は点灯した状態となる。傾斜及び
振動検出器を傾斜させると鋼球1は開口71から転がり
出て、導体パターン72及び導体パターン73間は絶縁
状態となり、検出回路に電流が流れなくなるためLED
74は消灯する。
【0069】傾斜及び振動検出器を振動させると鋼球1
は開口71に触れたり離れたりして振動するため、LE
D74は点滅を繰り返す。従って、LED74の点灯状
態により傾斜及び振動を検出することができる。本実施
例においては、鋼球1を2個使用し、プリント基板69
に開口71と同様な開口70を設け、また、ケース65
に空洞部67と同様な空洞部66とを設けて、傾斜及び
振動の検出手段を2重にして検出の信頼性を上げるよう
にしているが、傾斜及び振動の検出手段を一つにして用
いるようにしても良い。
【0070】図10は、本発明の傾斜及び振動検出器の
第9の実施例を示す分解斜視図である。図8の実施例に
おいては傾斜及び振動検出器のケース中に電極を備えた
プリント基板を収納するようにしているが、本実施例は
プリント基板に傾斜及び振動検出器を組み込んだもので
ある。プリント基板88に設けた開口89を挟んで、開
口89の縁から各方向に十字型に導体パターン90、9
1、92及び93を相互に間隔を開けて絶縁して配置し
ている。
【0071】電極板85の中央に四角形の開口87を設
け、両側に支持脚を兼ねた端子部86を設けて、プリン
ト基板88の2箇所に設けられた導体パターン94上の
取付穴95に挿入して半田付けして固定する。鋼球1を
開口89の上に載置し、上部からケース83を被せてケ
ース83の取付部84を用いてプリント基板88にネジ
等により固定する。プリント基板88からの電極板85
の取付けの高さは鋼球1の直径より低くし、電極部85
の四角形の開口87の各頂点の向きと十字型の導体パタ
ーン90、91、92及び93の向きとが合致するよう
に配置している。
【0072】本実施例においても、図8の実施例と同様
に導体パターン94と、各導体パターン90、91、9
2及び93との間の電気的変化を検出すれば、傾斜及び
振動検出器の傾斜の方向を検出することができる。さら
に、図8の実施例で説明したように、傾斜及び振動検出
器を傾斜させたときは鋼球1は四角形の開口87の二辺
で保持されるため移動を停止させることができ、円形を
用いたものに比較して鋼球1を安定して保持することが
できるため、チャタリングの発生を軽減することがで
き、また、傾斜の方向検出の精度を上げることができ
る。図9及び図10に示す実施例においては、プリント
基板の一部を利用して傾斜及び振動検出器を直接組み込
むようにしているため、導体パターンを用いて検出回路
等に直接接続することができ、コストを低減させること
が可能となる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
導電性球体を開口で保持するようにしているため、導電
性球体の保持面の切削加工が不要となり、加工工数を減
らしてコストを低減させることができ、開口の大きさを
変えることにより、所望の検出傾斜角度を容易に得るこ
とが可能となり、また、導電性球体の保持面の導体を分
割することにより傾斜させた方向を検出することが可能
となり、さらに、プリント基板に直接組み込むことがで
きるようにしているため、加工工数をさらに減らしてコ
ストを低減させることが可能な傾斜及び振動検出器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の傾斜及び振動検出器の第1の実施例を
示す説明図である。
【図2】本発明の傾斜及び振動検出器の原理説明図であ
る。
【図3】本発明の傾斜及び振動検出器の第2の実施例を
示す説明図である。
【図4】本発明の傾斜及び振動検出器の第3の実施例を
示す説明図である。
【図5】本発明の傾斜及び振動検出器の第4の実施例を
示す説明図である。
【図6】本発明の傾斜及び振動検出器の第5の実施例を
示す説明図である。
【図7】本発明の傾斜及び振動検出器の第6の実施例を
示す説明図である。
【図8】本発明の傾斜及び振動検出器の第7の実施例を
示す説明図である。
【図9】本発明の傾斜及び振動検出器の第8の実施例を
示す分解斜視図である。
【図10】本発明の傾斜及び振動検出器の第9の実施例
を示す分解斜視図である。
【図11】従来の傾斜及び振動検出器を示す側面からみ
た断面図である。
【符号の説明】
1 鋼球 2 電極板 2c 電極板 3 開口 3c 開口 4 端子部 5 ケース 5b ケース 5c ケース 6 端子部 7 保持板 7c 保持板 8 貫通孔 11 ケース 12 電極板 13 端子部 14 貫通孔 15 スイッチ 16 抵抗器 17 抵抗器 18 コンデンサ 20 電極板 21 端子部 22 電極板 23 端子部 24 間隙 25 保持板 26 貫通孔 27 貫通孔 28 電極板 29 電極板 30 保持部 34 上部ケース 35 上面部 36 電極板 37 導体面 38 プリント基板 39 開口 40 引き出し端子 41 切り欠き部 42 半田接続部 43 下部ケース 44 凹部 45 凹部 46 電極部 47 貫通孔 48 電極部 49 上面部 50 導体パターン 51 半田接続部 52 引き出し端子 53 導体パターン 54 貫通孔 56 導体パターン 57 半田接続部 58 引き出し端子 59 導体パターン 60 引き出し端子 61 半田接続部 62 電極部 65 ケース 66 空洞部 67 空洞部 68 突起部 69 プリント基板 70 開口 71 開口 72 導体パターン 73 導体パターン 74 LED 75 バッテリ 76 中継端子 77 端子部 78 端子部 83 ケース 84 取付部 85 電極板 86 端子部 87 開口 88 プリント基板 89 開口 90 導体パターン 91 導体パターン 92 導体パターン 93 導体パターン 94 導体パターン 95 取付孔

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動自在にした導電性球体と、水平に配
    置され前記導電性球体を保持する略円形状の開口を表面
    に設けた第1の電極板と、前記開口から転動した前記導
    電性球体が前記第1の電極板と同時に接触可能な位置に
    配置された第2の電極板と、前記導電性球体と前記第1
    の電極板及び前記第2の電極板とを収納するケースとか
    らなる傾斜及び振動検出器。
  2. 【請求項2】 前記ケースが前記第2の電極板を兼ねた
    導電性部材からなり、前記ケースと前記第1の電極板を
    絶縁し、前記第1の電極板からの引き出し端子を前記ケ
    ースに対して絶縁して引き出したことを特徴とする請求
    項1記載の傾斜及び振動検出器。
  3. 【請求項3】 前記第2の電極板がリング状に形成され
    た電極部を有し、前記電極部のリングの内側に前記第1
    の電極板の開口が位置し、前記リング状の電極部と前記
    第1の電極板との距離を前記導電性球体の直径より小さ
    くして前記第1の電極板の上方に配置したものからなる
    請求項1記載の傾斜及び振動検出器。
  4. 【請求項4】 前記導電性部材からなるケース、あるい
    は前記リング状の電極部の内側を円形、若しくは多角形
    に形成したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載
    の傾斜及び振動検出器。
  5. 【請求項5】 転動自在にした導電性球体と、水平に配
    置され前記導電性球体を保持する略四辺形状の開口を表
    面に設けた第1の電極板と、前記開口から転動した前記
    導電性球体が前記第1の電極板と同時に接触可能な位置
    で、前記第1の電極板及び前記第1の電極板の引き出し
    端子に対して絶縁して配置され、前記導電性球体と前記
    第1の電極板とを収納する略四辺形状の断面を有する筒
    型の導電性部材からなるケースとからなり、前記第1の
    電極板の略四辺形状の各頂点が前記ケースの略四辺形状
    の各辺の略中間となる位置に配置したことを特徴とする
    傾斜及び振動検出器。
  6. 【請求項6】 前記ケースの外周部をシールし、内部に
    粘性のある液体を封入したことを特徴とする請求項1又
    は請求項5記載の傾斜及び振動検出器。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極板が略半円形の切欠き部
    を縁に設けた2つの電極板からなり、前記2つの電極板
    に対してそれぞれ対称な位置に略半円形の切欠き部を設
    け、前記2つの電極板間に間隔を開けて向き合わせにし
    て配置したものからなり、前記2つの電極板のそれぞれ
    の前記切欠き部で前記導電性球体を保持する一つの略円
    形状の開口を形成したことを特徴とする請求項1記載の
    傾斜及び振動検出器。
  8. 【請求項8】 前記2つの電極板に設けた略半円形の切
    欠き部がそれぞれ曲率を変えて形成されたものからな
    り、前記導電性球体を3箇所で保持せしめることを特徴
    とする請求項7記載の傾斜及び振動検出器。
  9. 【請求項9】 転動自在にした導電性球体と、水平に配
    置され前記導電性球体を保持する円形の開口を表面に設
    け、前記開口の周囲に第1の導体パターンを設けたプリ
    ント基板と、前記開口から転動した前記導電性球体が前
    記第1の導体パターンと同時に接触可能な位置に配置さ
    れた第2の電極板と、前記導電性球体と前記プリント基
    板及び前記第2の電極板とを収納するケースとからなる
    傾斜及び振動検出器。
  10. 【請求項10】 前記第2の電極板がリング状に形成さ
    れた電極部を有し、前記電極部のリングの内側に前記開
    口が位置し、前記リング状の電極部と前記第1の導体パ
    ターンとの距離を前記導電性球体の直径より小さくして
    前記第1の導体パターンの上方に配置したものからなる
    請求項9記載の傾斜及び振動検出器。
  11. 【請求項11】 前記リング状の電極部の内側を円形、
    若しくは多角形に形成したことを特徴とする請求項10
    記載の傾斜及び振動検出器。
  12. 【請求項12】 前記ケースの外周部をシールし、内部
    に粘性のある液体を封入したことを特徴とする請求項9
    記載の傾斜及び振動検出器。
  13. 【請求項13】 前記第1の導体パターンが前記開口の
    縁に接して相互に間隔を開けて設けられた2つの導体パ
    ターンからなることを特徴とする請求項9記載の傾斜及
    び振動検出器。
  14. 【請求項14】 前記第1の導体パターンが前記開口を
    中心として相互に間隔を開けて十字形に配置された4つ
    の導体パターンからなり、前記第2の電極板が内部を四
    辺形に形成したリング状の電極部を有し、前記電極部の
    リングの内側に前記開口が位置し、前記リング状の電極
    部と前記第1の導体パターンとの距離を前記導電性球体
    の直径より小さくし、前記十字形に配置された導体パタ
    ーンの向きに対して前記電極部の四辺形の頂点の方向を
    合わせて前記導体パターンの上方に配置したものからな
    る請求項9記載の傾斜及び振動検出器。
  15. 【請求項15】 転動自在にした導電性球体と、水平に
    配置され前記導電性球体を保持する円形の開口を表面に
    設け、前記開口の縁に接して相互に間隔を開けて設けら
    れた2つの導体パターンを設けたプリント基板と、前記
    導電性球体と前記プリント基板とを覆うケースとからな
    る傾斜及び振動検出器。
  16. 【請求項16】 前記導体パターンが前記開口を中心と
    して相互に間隔を開けて十字形に配置された4つの導体
    パターンからなり、前記ケース内に四辺形の穴を形成し
    た電極部を設け、前記電極部の穴の内側に前記開口が位
    置し、前記電極部と前記導体パターンとの距離を前記導
    電性球体の直径より小さくし、前記十字形に配置された
    導体パターンの向きに対して前記電極部の四辺形の穴の
    頂点の方向を合わせて配置したことを特徴とする請求項
    15記載の傾斜及び振動検出器。
JP34616395A 1995-12-12 1995-12-12 傾斜及び振動検出器 Pending JPH09161633A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135292A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Tien-Ming Chou 振動感知スイッチ
CN103824726A (zh) * 2014-03-10 2014-05-28 重庆工业职业技术学院 大倾斜角度才断开电路的滚珠倾斜开关
CN114594738A (zh) * 2020-12-06 2022-06-07 阿师组有限公司 通用物联网安全管制方法

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