JPH09161065A - 白線検出方法 - Google Patents

白線検出方法

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JPH09161065A
JPH09161065A JP7324899A JP32489995A JPH09161065A JP H09161065 A JPH09161065 A JP H09161065A JP 7324899 A JP7324899 A JP 7324899A JP 32489995 A JP32489995 A JP 32489995A JP H09161065 A JPH09161065 A JP H09161065A
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崇 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右何れの方向にカーブする道路においても
路面に引かれている白線を検出することができ、且つ白
線が前方車両により隠された場合に誤検出を防止して遠
距離まで精度良く白線を検出することが可能な白線検出
方法を提供する。 【解決手段】 撮像した車両前方の路面5aの画面上の
所定位置から所定長さを有するサーチ領域A1、A2、A
3、・・・を、道路5に沿って引かれている白線6に沿って
傾斜させながら順次設定し、各サーチ領域内で輝度値を
計測して路面5aと白線6とを判別し、且つ撮像した画
像から前方車両の有無を認識し、サーチ領域が前方車両
のエリア内にあるときには白線を未検出として処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面に道路に沿っ
て引かれている白線を検出する白線検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】路面に道路に沿って引かれている白線を
検出し、走行路から逸脱することを防止するようにした
走行路逸脱警報装置を搭載して自律走行する車両が提案
されている。このような装置においては、目標とする白
線を正確に認識し、或いは捕捉することが必要である。
白線を検出する方法として、運転席から見た自車両の前
方をカメラで撮像して得られた画像の中の目標とする白
線のエッジを検出する方法、或いは特徴量を抽出する方
法等がある。
【0003】エッジを検出する方法は、輪郭線を抽出す
る方法と原画像を抽出するする方法がある。エッジは、
路面の輝度が急激に変化するところであり、白線は、路
面が黒から白に変化するところである。輪郭線を抽出す
る方法は、入力画像の輪郭線像をとり、水平方向のサー
チ領域を設定し道路中央側よりサーチして最初のエッジ
を白線候補点とし、前回のサーチ領域で検出した白線近
傍に新しいサーチ領域を設定して同様にサーチし輪郭線
を抽出する。また、原画像を抽出する方法は、垂直方向
に複数個の検出ラインを設定し、そのライン上のエッジ
を検出し、検出した谷のエッジの内、共通の属性(方向
など)を有するものを白線候補とするものである。
【0004】特徴量を抽出する方法は、入力画像の輪郭
線像(2値化像)をとり、この輪郭線像のラベリングを
行い、ラベル付けされた領域に対し、白線としての妥当
性例えば、細長いコースは急に変化しない等を評価し、
白線候補を抽出するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッジ
検出方法における輪郭線の抽出は、道路中央より水平方
向にサーチするために、路上の影や、路面に描かれてい
る文字等により検出精度が著しく悪化する。また、原画
像を抽出する方法は、共通の属性により認識するために
直線からカーブへ変化する道路や、カーブが長く続く道
路等への対応が困難である。
【0006】また、特徴量を抽出する方法は、白線とし
ての妥当性により検出するために、遠距離の白線(特に
破線)の検出が困難であり、更に、ラベル付けされた領
域に対して1つ1つ妥当性を評価するために処理に非常
に時間が掛かるという問題がある。更に、自車両の前方
を走行する車両により白線が隠された場合に、白線検出
が不能となり、正規の白線位置からズレしまったり、誤
検出したりする虞があり、遠距離まで精度良く白線を認
識することが困難である等の問題もある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、左右何れの方向にカーブする道路においても路面に
引かれている白線を検出することができ、且つ白線が前
方車両により隠された場合に誤検出を防止して遠距離ま
で精度良く白線を検出することが可能な白線検出方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、撮像した車両前方の
路面の画面上の所定位置から所定長さを有するサーチ領
域を、前記路面に道路に沿って引かれている白線に沿っ
て傾斜させながら順次設定し、各サーチ領域内で輝度値
を計測して前記路面と前記白線とを判別して白線を検出
し、且つ前記撮像した画像から前方車両の有無を認識
し、前記サーチ領域が前方車両のエリア内にあるときに
は白線を未検出として処理するようにしたものである。
【0009】請求項2では、前方車両を認識したとき
に、サーチ領域の輝度値が所定値以下であり、且つ当該
サーチ領域内の白線候補点が前記前方車両のエリア内に
あるときに前記サーチ領域を白線未検出としてキャンセ
ルする。請求項3では、前方車両を認識したときに、白
線サーチ領域を設定し、当該サーチ領域が前記前方車両
のエリアに掛かるときに前記サーチ領域を白線未検出と
してキャンセルする。
【0010】請求項4では、前記路面と白線との判別
は、前記路面の輝度値よりも所定値だけ高い値を閾値と
し、当該閾値よりも高い輝度値の部分を白線と判別す
る。請求項5では、前記路面の輝度値は、車両直前の路
面の複数箇所の輝度値の平均値とする。運転席から見え
る車両前方の路面を撮像して画面に表示し、この画面上
の所定位置に所定長さのサーチ領域を設定する。そし
て、各サーチ領域における輝度値を計測して路面と白線
とを判別して白線を検出する。このサーチ領域を画面の
前記所定位置から順次設定して白線を追尾検出する。一
方、自車両の前方を走行する前方車両を認識し、サーチ
領域の輝度値が所定値よりも低く、且つ白線候補点が前
方車両のエリア内にあるとき、或いは、前方車両のエリ
アにサーチ領域が掛かるときには白線を未検出としてサ
ーチ領域をキャンセルする。これにより前方車両による
誤検出を防止することができ、遠距離まで精度良く白線
を認識することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を実施例
により説明する。 (実施例)本発明の白線検出方法は、路面に道路に沿っ
て引かれている白線が周囲の路面よりも輝度値が高いこ
とに着目して遠距離まで精度良く白線を検出するように
したものである。図1は、本発明方法を実施するための
検出装置のシステム構成のブロック図である。図1にお
いて、白線検出装置は、自車両内の所定箇所例えば、バ
ックミラー近傍位置に設置され運転席から見た前方の路
面を撮像するモニタ用のモノクロカメラ1と、このカメ
ラ1により撮像されたモノクロ画像情報を取り込み必要
な画像処理を行い表示装置(図示せず)に表示する画像
処理装置2及びコンピュータ3により構成されている。
【0012】図2は、カメラ1により撮像した運転席前
方の映像画面を示し、道路5の路面5aには白線6、7
が当該道路5に沿って引かれており、例えば、画面の左
側の白線6は、路肩と走行車線との境界線を示し、右側
の白線7は、走行車線と追い越し車線との境界線を示し
ている。尚、当該車両は、走行車線を走行しており、道
路5は、右に緩くカーブしている。
【0013】次に、白線の検出方法について説明する。
図2から明らかなように走行車線を走行しているときに
運転席から見て左側の白線6の存在する位置は、画面上
である程度予想がつくので、最初にある位置画面の左下
で白線6を1回見つけ、以後は、この見つけた白線6を
順次追っていく。尚、白線6の追尾は、水平方向(X方
向)は、画面の左から右へ、上下方向(Y方向)は、画
面の下から上とし、左から右、上から下を正方向とす
る。
【0014】白線6は、路面5aよりも明るく輝度値が
高いので、路面5aと白線6とを判別するための輝度値
の閾値を設定する。先ず、当該車両の直前の路面5aの
輝度値の参考点として複数例えば、水平方向に3点
(i、j、k)をとり、これらの各点の輝度値を検出し
て次式により閾値VTHを決定する。 VTH = MAX(i、j、k)+α ・・・(1) または、 VTH = (i+j+k)/3 +α ・・・(2) ここに、αは、例えば、輝度値10〜30程度の値とす
る。白線6の部分は、他に比べて明らかに輝度値が平均
値よりも高いので、白線6の検出を確実にするために平
均値よりも値αだけ高い値を閾値VTHとしている。
【0015】次に、路面5a上の白線6が存在するはず
の大凡の場所即ち、画面の左下隅にとりあえず、白線6
を検出するための最初のサーチ領域A1を設定する。こ
のサーチ領域A1は、画面の上下方向に、所定の長さの
直線により表される。そして、このサーチ領域A1の範
囲で輝度を計測する。サーチ領域A1内で輝度の分布を
とると、白線6があれば、輝度値が飛び抜けて高い部分
がある。そこで、その輝度値が飛び抜けて高い部分の点
K(1)をとりあえず白線6として残しておく。
【0016】同様にしてこの点K(1)から水平方向に所
定の間隔dで2番目のサーチ領域A2を設定し、当該サ
ーチ領域A2内の輝度分布をとり、輝度値の飛び抜けて
高い部分の点K(2)を白線6とする。2つ目の点K(2)
は、最初の点K(1)に非常に近い位置にあり、且つ必ず
点K(1)よりも高い位置にあるために容易に検出するこ
とができる。そして、最初のサーチ領域A1と2番目の
サーチ領域A2は、設定する位置が決まっている。
【0017】ところで、前述のようにして最初のサーチ
領域A1と、2番目のサーチ領域A2とにより2つの白線
検出点K(1)、K(2)を決定した後、3番目以降のサーチ
領域を画面の右方向及び上下方向に前記所定の間隔dで
順次設定していくと、道路5がカーブしているためにサ
ーチ領域が白線6から徐々にずれてくる。そして、道路
5のカーブがきつい場合には白線6の検出不能となる虞
がある。
【0018】更に、道路5が左にカーブしている場合に
は図3に示すように右にカーブしている場合に比べて左
側の白線6のカーブが非常にきつくなり、且つX方向の
追尾方向が正方向から途中で負方向へと変化する。従っ
て、サーチ領域を画面の左側から右方向に単に移動させ
るだけでは例えば、図中点線で示す4番目のサーチ領域
A4が白線6から完全に外れてしまい当該白線6を検出
することが不可能となり、道路5の左カーブに対応する
ことができなくなる。同様に、サーチ領域を画面の右側
からとった場合には、右カーブに対処することができな
くなる。
【0019】そこで、3番目以降のサーチ領域について
は、前回の白線検出点と今回の白線検出点とにより次回
の白線検出予想位置を推定する。即ち、図4に示すよう
に白線6のカーブする方向にサーチ領域を傾斜させ、当
該サーチ領域が白線6に対して常に直角をなすように設
定する。これによりサーチ領域が白線6に近づき、白線
6のサーチ領域を画面の左側からとっても、道路5の右
方向、左方向のカーブに対処することが可能となる。
【0020】次に、3番目以降のサーチ領域の設定方法
について説明する。3番目以降のサーチ領域について
は、前回の白線検出点と今回の白線検出点とを結ぶ直線
の延長線上に次回のサーチ領域の中心点を設定し、且つ
今回のサーチ領域の中心点と次回のサーチ領域の中心点
と間の距離dを、前回のサーチ領域の中心点と今回のサ
ーチ領域の中心点間の距離dと同じ長さに取る。即ち、
各サーチ領域の中心点間の距離dを一定にする。また、
各サーチ領域の長さは、後述する特別な場合(未検出の
とき)を除き一定の長さとする。そして、前記設定した
中心点を通り前記延長線と直交するように一定の長さの
サーチ領域を設定する。
【0021】図5に3番目以降のサーチ領域の中心位置
を設定する方法を示す。尚、サーチ領域A1、A2の、各
中心点をM1、M2、上、下両端の各位置をP11、P12、
P21、P22で示す。以下同様にして各サーチ領域の中心
点、及び上下両端の位置を表す。最初のサーチ領域A1
と2番目のサーチ領域A2の各白線検出点K(1)とK(2)
とを結ぶ延長線(点線で示す)上に、且つ中心点M2か
ら距離dの位置に点M3をとり、この点M3を通り、且つ
前記延長線と直交させて所定の長さ(半径rの円の直
径)の領域を設定し、この領域を3番目のサーチ領域A
3とする。
【0022】まず、白線6の検出回数が2以上のとき前
回検出点K(c-1)、今回検出点K(c)より、次回検出予想
位置Miを推定する場合について説明する。このとき、
Miは、検出点K(c-1)、K(c)を通る直線上で、(Mi-
1、Mi間の距離)=d(一定)を満たす点とする。これ
により白線検出点間の長さが略同じになり、検出条件を
略同じにすることができる。
【0023】従って、各点Mi、Mi-1、K(c)、K(c-1)
の座標を夫々、Mi(xmi、ymi)、Mi-1(xmi-1、y
mi-1)、K(c)(x(c)、y(c))、K(c-1)(x(c-1)、
y(c-1))とすると、点xmi、ymiは、次のように表さ
れる。 (1) ang≧0 のとき xmi=xmi-1 −{d2/(1+ang2)}1/2 ・・・(3) ymi=ymi-1 −{d2/(1+ang2)}1/2・ang ・・・(4) (2) ang<0 のとき xmi=xmi-1 +{d2/(1+ang2)}1/2 ・・・(5) ymi=ymi-1 +{d2/(1+ang2)}1/2・ang ・・・(6) 但し、ang =(y(c) − y(c-1))/(x(c) − x(c-
1))で表される。この ang は、前回検出点と今回検出
点とを結んだ線自体の傾きが、画面上で右下がりのとき
には正、右上がりのときには負である。また、dは、例
えば、25画素程度の値である 次に、検出点K(c-1)、K(c)を通る直線に直交し、点M
iを通る直線と、当該点Miを中心とする半径rの円との
交点を夫々Pi1、Pi2とし、Pi1(xi1、yi2)、Pi2
(xi2、yi2)とすると、点Pi1の座標は、 xi1=xmi −{r2/(1+ang_12)}1/2 ・・・(7) yi1=ymi −{r2/(1+ang_12)}1/2・ang_1 ・・・(8) 点Pi2の座標は、 xi2=xmi +{r2/(1+ang_12)}1/2 ・・・(9) yi2=ymi +{r2/(1+ang_12)}1/2・ang_1 ・・・(10) となる。但し、ang_1=−1/ang 、rは、所定の長さ
のサーチ領域の半分の長さで15画素程度の値である。
【0024】そして、これらの点Pi1とPi2とを結ぶ線
分を、次のサーチ領域とする。このようにして順次図5
に示すようなサーチ領域を設定する。これにより図4に
示すように左カーブに対する白線6を検出することが可
能となる。勿論、図2に示す右カーブにも対処すること
ができる。サーチ領域A3において白線6を検出するこ
とができなかった(未検出)のときには、図6に示すよ
うに白線検出点K(1)とK(2)とを結ぶ延長線(点線で示
す)上に、且つサーチ領域A2の中心点M2から距離2d
の位置に点M4をとり、この点M4を通り、且つ前記延長
線と直交させて4番目のサーチ領域A4を設定する。そ
して、この4番目のサーチ領域A4の長さを前記所定の
長さ即ち、サーチ領域A1、A2の長さよりも長く設定す
る。
【0025】即ち、白線6の検出回数が2回以上のとき
には、点Miを中心とする円の半径rの代わりに、未検
出回数(T)に応じてその半径r'を、r'=(r+α
T)としてサーチ領域を大きくする(図6参照)。ここ
に、値αは、5画素程度である。尚、図6では、サーチ
領域A4の長さは、誇張して描いてある。そして、この
サーチ領域A4において白線6を検出することができた
ときには、その検出点をK(4)とする。5番目のサーチ
領域は、3番目のサーチ領域A3において白線6を検出
することができなかったので、2番目のサーチ領域A2
の白線検出点K(2)と4番目のサーチ領域A4の白線検出
点K(4)とを結ぶ直線の延長線上にサーチ領域A4の中心
点M4から距離dの位置に点M5をとる。そして、この点
M5を中心とし、且つ前記延長線に直交させて5番目の
サーチ領域A5を設定する。
【0026】もし、4番目のサーチ領域A4においても
白線6を検出することができなかった(未検出)場合に
は、サーチ領域A1とA2の各白線検出点K(1)とK(2)と
を結ぶ延長線上にサーチ領域A2の中心点M2から距離3
dの位置に点M5をとり、この点M5を通り、且つ前記延
長線と直交させて5番目のサーチ領域A5を設定する。
そして、このサーチ領域A5の長さをサーチ領域A4より
も長くとる。このようにして、前回白線を検出した後、
次回に白線を検出するまでの間に未検出が生じた場合、
その間に発生した未検出の回数(T)に応じて次回のサ
ーチ領域の長さを順次長く設定し、白線6の検出の可能
性を高くする。
【0027】しかしながら、白線6の未検出回数が多く
なり検出点が抜けると、これに伴い次のサーチ領域の推
定位置が前回の検出位置から余りにもずれすぎてしま
い、次のサーチ領域を設定しても白線6の検出が不能と
なる虞がある。特に、図4に示すように白線6のカーブ
がきつい左カーブの場合においては尚更である。そこ
で、未検出回数をカウントし、所定回数(例えば、5
回)発生したときには当該画面での白線6のサーチを止
め、次の画面に移行して白線6の検出を開始する。
【0028】検出回数が2回未満のとき即ち、前記2番
目のサーチ領域A2を設定するときには、前述した計算
による方法では検出予想位置を推定することができな
い。従って、このときのサーチ領域A2の中心位置M2
は、最初のサーチ領域A1の検出点の座標(Xp、Y
(1))から2番目のサーチ領域両端のY座標(Yp1’、
Yp2’)のみを次式により決定する。尚、座標Xp’
は、Xpに所定の距離dを加えて求める。
【0029】 Xp’=Xp+d ・・・(11) Yp1’=Y(1)+h1 ・・・(12) Yp2’=Y(1)+h2 ・・・(13) ここに、h1は、−30画素程度の値、h2は、10画素
程度の値である。2番目のサーチ領域は、最初のサーチ
領域における検出位置よりも必ず高い位置にあり、順次
高い位置に移動する。
【0030】但し、中心点Mi(xmi、ymi)は、次式
により決定する。 xmi=xP’ ・・・(14) ymi=(yP1’+ yP2')/2 ・・・(15) ところで、道路5の左カーブが図7に示すように更にき
つくなると、上述のサーチ領域の設定では、図7の例え
ば、サーチ領域A5のように白線6から外れてしまい、
検出することができなくなる可能性がある。尚、通常の
道路では、カーブの最小半径は、50m程度になってい
る。従って、この最小半径程度の左カーブにおいても白
線6を検出し得ることが好ましい。
【0031】そこで、前式(7)〜(10)で求めたサ
ーチ領域を、中心点Miを中心に白線6のカーブに臨ん
で(図7の場合には反時計方向)所定の角度θだけ回転
させる。これにより当該サーチ領域を白線6に更に近づ
けることが可能となり、白線6をより検出し得るように
なる。一般に、或る点(x、y)を、点(α、β)を中
心にθ°反時計方向に回転した後の座標(x’、y’)
は、
【0032】
【数1】
【0033】で表される。従って、前記点Pi1、Pi2を
点Miを中心に反時計回りにθ°回転させた後の座標Pi
1'(xi1'、yi1')、Pi2'(xi2'、yi2')は、点Pi
1'では xi1'=xmi + cosθ・xi1 + sinθ・yi1 ・・・(17) yi1'=ymi − sinθ・xi1 + cosθ・yi1 ・・・(18) 点Pi2'では xi2'=xmi + cosθ・xi2 + sinθ・yi2 ・・・(19) yi2'=ymi − sinθ・xi2 + cosθ・yi1 ・・・(20) となる。但し、θは、30°〜45°程度の角度であ
る。
【0034】そして、これらの2点Pi1'とPi2'とを結
ぶ線分を、最終的な次のサーチ領域とする。このように
して設定したサーチ領域により白線6を検出する場合を
図8に示す。これにより、半径の小さな左カーブの場合
でも左側の白線6を検出することが可能となる。また、
1つのサーチ領域に検出点が2つ以上ある場合、例え
ば、2本の白線、或いは白線と点線、或いは白線と縁石
が近接している場合等には同一のサーチ領域内に閾値V
THを超える点(白線候補)が2つ検出されることがあ
る。このような場合には予想した位置に近い方の点を白
線とする。即ち、2つの白線候補のY座標をY1、Y2と
すると、白線検出位置Y(c)は、Y1、Y2と検出予想位
置Ycとの絶対値の小さい方とする。
【0035】 |Yc−Y1|<|Yc−Y2| のときには、Y(c)=Y1 ・・・(21) |Yc−Y1|>|Yc−Y2| のときには、Y(c)=Y2 ・・・(22) とする。また、絶対値が等しい場合には、輝度値の高い
方の点を白線の検出位置とする。次に、図9のフローチ
ャートを参照して白線検出方法の手順について説明す
る。先ず、図2に示すように車両直前の路面5aの輝度
値を検出して当該路面5aと白線6とを区別するための
閾値VTHを前式(1)又は(2)により決定する(ステップS
1)。次に、白線6を検出するためのサーチ領域を前式
(3)〜(15)、(17)〜(20)により設定し(ステップS
2)、当該サーチ領域内において輝度値を計測する(ス
テップS3)。検出した点の輝度値が前記閾値VTH以上
であるか否かを判別し(ステップS4)、閾値VTH以上
の時には未検出回数Tをカウントする未検出カウンタを
リセットして(ステップS5)、白線6の検出回数が2
回以上であるか否かを判別する(ステップS6)。そし
て、白線6の検出回数が2回以上の時には閾値VTH以上
の輝度値の点が2つ以上あるか否かを判別し(ステップ
S7)、2つ以上あるときにはそれらの中で上位2つを
白線候補とし、前回及び前々回の検出位置から前式(2
1)、(22)により白線らしさをチェック(ステップS8)
して白線と縁石等とを区別し、検出位置近傍に次回のサ
ーチ領域を設定する(ステップS9)。
【0036】ステップS6においてサーチ領域内に閾値
VTH以上の輝度値の検出回数が2回以下即ち、1回のと
き、及びステップS7において閾値VTH以上の点が2つ
以上ない場合には、最高の輝度値を有する点を白線候補
として(ステップS10)ステップS9に進む。また、
ステップS4において閾値VTH以上の輝度値の点がない
ときには未検出用のカウンタのカウント値を1だけ進め
(ステップS11)、前回サーチ領域近傍に次回のサー
チ領域を設定する(ステップS12)。そして、未検出
回数が5回を超えると検出を停止して次の画面に移行す
る。
【0037】また、サーチ領域毎に輝度値の閾値VTHを
変えるようにしても良い。図2において近くの路面5a
の輝度値により閾値を設定したが、路面5aは、遠くな
る程路面全体の輝度が低下してくるので、白線6の輝度
も低下してくる。このため近くの路面の輝度と遠くの白
線の輝度が余り変わらなくなり、遠くの白線6の検出が
困難になってくる。そこで、サーチ領域内の平均輝度値
SAVを求め、この平均輝度値に或値αを加えて閾値VST
Hを設定する。即ち、 VSTH = SAV+α (αは、輝度値10〜30程度の値) ・・・(23) とし、これよりも高い輝度のものを白線とする。白線の
部分は、他の部分に比べて明らかに輝度値が高いので、
前記閾値VSTHよりも高いものを白線とする。これによ
り遠くの白線まで良好に検出することが可能となる。
【0038】ところで、道路には多数の車両が走行して
おり、自車両の前には適当な車間距離を存して他の車両
が走行しているのが常である。従って、この前方車両に
より白線が隠れることが多くなり、特に、道路がカーブ
している場合には著しい。このため、正規の位置でない
ところを白線として検出する虞があり、その後のサーチ
領域自体が正規の白線位置からズレていく可能性があ
る。
【0039】従って、自車両の前方に他の車両が走行し
ているか否かを認識し、白線サーチ領域内における白線
候補検出点が、この前方車両の認識エリア内に入ってい
る場合には、当該検出点をキャンセルして未検出とし、
その後の処理を継続するようにすることが好ましい。そ
こで、自車両の前方に他の車両(或いは障害物)がある
か否かを認識し、他の車両(或いは障害物)があると認
識した後の処理方法について説明する。
【0040】自車両の前方にある目標対象物特に、前方
車両を認識する場合、車両の下部が影等により暗く、ま
た、タイヤが黒いことに注目して前方車両を認識するよ
うにしたものである。図1において、画像処理装置2及
びコンピュータ3は、図10に示すような認識ロジック
によりモノクロカメラ1から入力されるモノクロ画像を
処理して車両らしさをチェックする。即ち、先ず、撮像
したモノクロ画像の中の黒い部分を膨張させる。(ステ
ップS15)。次いで、このモノクロ画像の2値化を行
って黒領域と白領域とに分け(ステップS16)、小さ
い点等のノイズを除去する(ステップS17)。そし
て、ノイズを除去した後に決定された黒領域の車両らし
さをチェックし、車両以外を除去する。即ち、当該黒領
域が車両であるか否かをチェックする(ステップS1
8)。
【0041】次に、図10の認識ロジックによる車両の
認識方法について説明する。例えば、車両の走行時に運
転席から見た自車両の前方の景色が図11に示すように
見えたとする。モノクロカメラ1は、この図11と同様
の風景を撮像する。モノクロカメラ1は、この撮像した
モノクロ画像に対応する画像信号を出力して信号処理装
置2に加える。尚、図中暗い部分には斜線を施し、且つ
暗い部分ほど斜線のピッチを細かくしてある。また、前
車両の下部は、影により暗く、また、タイヤは、黒いた
めに、他の部分に比べて一段と暗くなっており真っ黒に
塗りつぶしてある。
【0042】画像処理装置2は、図11の画像中の黒い
部分(灰色の部分を含む)を膨張させて黒い部分の内部
にある穴(白い部分)や近隣接の黒い領域を1つの領域
にまとめる(図12)。黒の領域の膨張は、原画像に対
し図13のような縦横3×3個のA〜Iまでの9個の画
素により形成した領域(マトリックス)において、 E=MIN(A、B、C、D、E、F、G、H、I) ・・・(24) の処理を順次行い、明るい部分(領域)の収縮を行う。
【0043】即ち、A〜Iまでの9個の画素の中で中央
(真ん中)の画素Eに注目して、この画素Eの回りの画
素A〜D、F〜Iの中にEの画素の輝度値よりも小さい
(低い)輝度値の画素があれば、Eの画素もその一番小
さい画素の輝度値に合わせる。上式には画素E自身も含
まれるから、当該Eの画素の輝度値が一番小さいときに
はその輝度値は変わらない。そして、マトリックスの中
央に持ってくる画素を1個づつ動かして(走査して)そ
の中央の画素の輝度値を順次設定する。例えば、図11
に示すモノクロ画像が、512×448個の画素で構成
されている場合これらの全ての画素について前記走査を
行う。これにより図12に示すように黒い領域が全体的
に見て大きくなる。即ち、黒の領域が膨張する。図14
に示すように黒い領域を膨張させた後、2値化を行い、
図14に示すような白い領域と黒い領域との画像を得
る。
【0044】次に、2値化した画像のノイズ除去を行
う。2値化した後の黒の領域を所定の半径r1(例え
ば、5画素分の大きさの半径)の円で膨張した後、更に
当該円で縮小して元の大きさに戻す。尚、この処理を
「処理1」とする。黒の領域の膨張は、イメージ的に
は、黒の領域を形成する輪郭(外周)上に半径r1の円
を転がし、当該円の描く軌跡を新たな黒の領域とする。
これにより前述したように、黒の領域内部の穴(明るい
部分)や近隣接の黒い領域を1つに纏めることができ
る。次に、この膨張した黒の領域を同じ半径r1の円で
縮小させる。この縮小は、イメージ的には膨張した黒の
領域を形成する輪郭の内側に前記半径r1の円を転がし
てその描く軌跡の内側を新たな黒の領域とする。これに
より黒の領域は、元の大きさとなる。
【0045】ところで、前記処理1により黒の領域の内
部の穴や近隣接黒領域を1つに纏めた場合、希に1つに
は纏めてほしくない物体同士でも1つに纏められてしま
うためにこれらを元に戻す(分割する)必要がある。そ
こで、処理1の後の黒の領域を所定の半径r2(例え
ば、3画素分の大きさの半径)の円で縮小し、次いで、
当該半径の円で再び膨張させて元の大きさに戻す。尚、
この処理を「処理2」という。この処理2もイメージ的
には前述した処理1の場合と同様である。
【0046】次に、この処理2について図15乃至図1
8により具体的に説明する。尚、図15に示す2値化さ
れた画像は、ノイズ除去処理を説明するためのもので図
14に示す2値化された画像とは異なる画像である。図
15に示す画像において、4個の黒の領域20〜23
は、異なる物体であり纏められて欲しくないものであ
る。しかしながら、この黒の領域20〜23に前記処理
1を施した場合、図16に示すように黒の領域20と2
1、22と23が連結部24、25により連結されてし
まう。そこで、黒の領域20〜23を前述したように半
径r2の円で縮小すると、図17に示すように連結部2
4、25が取り除かれ、黒の領域20と21、22と2
3が切り離される。次に、この切り離された各黒の領域
20から23を前記半径r2の円で再び膨張させると、
図18に示すように黒の領域20〜23が切り離された
状態で元の大きさに戻る。
【0047】図19の画像は、図14に示す2値化され
た画像26〜30に前述したノイズ除去処理を行った後
の黒の領域を示す。そして、図19に示す画像の黒の領
域の車両らしさをチェックして、車両以外を除去する。
この車両らしさのチェックは、図21に示す手順により
行われる。車両らしさのチェックは、最も効率の良い方
法により行う。先ず、除去後に残った黒の領域の重心位
置が設定範囲内にあるか否かを判定し(ステップS2
1)、設定範囲内にないときには当該黒の領域は車両で
はないと判定して、以後の判定作業を終了する。通常運
転席から見える前方車両は、図19のように画面の略中
央或いは中央から僅かに下方付近に見える。従って、こ
の前方車両の下部を表す黒の領域の重心は、中央或いは
中央から僅かに下方の範囲にあることになる。従って、
図19における黒の領域26〜30の中の黒の領域2
6、27は、車両らしくないと判定され、黒の領域28
〜30は車両らしいと判定される。尚、設定範囲は、
坂、自車両のピッチング等を考慮し、画面中央より若干
上方から下側の部分としても良い。
【0048】ステップS21において黒の領域28〜3
0の重心が設定範囲内にあると判定されると、当該黒の
領域の面積が設定範囲内にあるか否かを判定する(ステ
ップS22)。即ち、黒の領域(面積)28〜30が先
行車両と自車両との通常の車間距離の場合を想定して設
定された面積に対して小さい場合には明らかに車ではな
いと判定する。ステップS22において黒の領域28〜
30が車両らしいと判定されると、これらの黒の領域2
8〜30の最上部の座標が設定値以下か否かを判定する
(ステップS23)。例えば、図17に示すように画面
の略中央から上方に略V字状をなす黒の領域20の最上
部20a、20bの座標が画面の上方中央及び右上方に
位置しており、明らかに車両ではない。
【0049】ステップS23において車両らしいと判定
されると、次に、黒の領域の縦横の比が設定範囲内にあ
るか否かを判定する(ステップS24)。車両の大きさ
は、縦横比がある程度の範囲内にあり、図11に示すよ
うな通常の車両の場合には2値化され、ノイズ除去され
た後の黒の領域は、車両の下部を含むタイヤの部分であ
り、横長になる。勿論、車両によっては、縦横が同じ程
度、或いは縦長となることもある。例えば、黒い幌や覆
い等を着けた車両の場合には、縦長となることもある。
そこで、縦横の比を1:1程度の範囲に設定して、この
範囲内にあるときには車両と認定する。これにより図1
9の画面の黒の領域28、29が車両らしいと判定され
る(ステップS25)。コンピュータ3は、このように
してステップS21からステップS24までの4項目に
より車両らしさをチェックして(ステップS25)図2
0に示すように画面に先行車両31、32を表示する。
尚、路上にある障害物そのものを検出する場合について
も同様である。
【0050】さて、白線候補検出点が、前方車両の認識
エリア内になった場合には、当該検出点は、キャンセル
し、未検出としてその後の処理を行う。このとき、キャ
ンセルの方法としては、(1)白線候補検出点が前方車
両エリア内になったとき、(2)白線サーチ領域が前方
車両エリアに掛かったときの2通りの方法がある。先
ず、(1)の白線候補検出点が前方車両エリア内になっ
たときの処理方法について図22のフローチャートを参
照して説明する。
【0051】コンピュータ3は、上述のようにして前方
車両を認識すると(ステップS30)、この認識した前
方車両のエリア内にある白線6のサーチ領域Anの輝度
値を計測し(ステップS31)、当該輝度値が閾値(前
式(1)、又は(2))以上の輝度値であるか否を判別する
(ステップS32)。コンピュータ3は、サーチ領域A
nの輝度値が閾値以上であるときには、当該サーチ領域
An内における白線候補点が前方車両のエリア内にある
か否かを判別し(ステップS33)、前方車両のエリア
内に無いときには前記検出点を白線候補点と判別し、検
出時の処理を行う(ステップS34)。また、コンピュ
ータ3は、ステップS32において、サーチ領域Anの
輝度値が閾値に達しない場合、或いはステップS33に
おいてサーチ領域An内の白線候補点が前方車両のエリ
ア内にあるときには当該検出点を、夫々未検出として処
理(キャンセル)する(ステップS35)。
【0052】次に、(2)の白線サーチ領域が前方車両
エリアに掛かったときの処理法方について図23のフロ
ーチャートを参照して説明する。コンピュータ3は、自
車両の前方に他の車両が走行していることを認識した後
(ステップS40)、白線サーチ領域Anを設定し(ス
テップS41)、当該サーチ領域Anが、前方車両のエ
リアに掛かるか否かを判別し(ステップS42)、前方
車両のエリアに掛かっていないときには前述したような
通常の処理を行い(ステップS43)、白線検出候補点
があるか否かを判別する(ステップS44)。そして、
白線候補点があるときには、当該当該サーチ領域Anを
白線検出時のサーチ領域とする(ステップS45)。ま
た、コンピュータ3は、ステップS42においてサーチ
領域Anが前方車両エリアに掛かる場合、或いはステッ
プS44において白線候補点が検出されないときには、
夫々白線未検出と判断してサーチ領域Anを未検出時の
サーチ領域として処理(キャンセル)する(ステップS
46)。
【0053】このようにして白線が前方車両により隠さ
れるときにはサーチ領域における検出点をキャンセルす
ることにより、サーチ領域自体が正規の白線位置からズ
レていくことによる、白線の誤検出を防止することがで
き、遠距離まで精度良く白線を認識することが可能とな
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、撮像した車両前方の路面の画面上の所定位
置から所定長さを有するサーチ領域を、前記路面に道路
に沿って引かれている白線に沿って傾斜させながら順次
設定し、各サーチ領域内で輝度値を計測して前記路面と
前記白線とを判別して白線を検出し、且つ前記撮像した
画像から前方車両の有無を認識し、前記サーチ領域が前
方車両のエリア内にあるときには白線を未検出として処
理することにより、前方車両による白線の誤検出を防止
することができ、遠距離まで精度良く白線を認識するこ
とが可能となる。
【0055】請求項2では、前方車両を認識したとき
に、サーチ領域の輝度値が所定値以下であり、且つ当該
サーチ領域内の白線候補点が前記前方車両のエリア内に
あるときに前記サーチ領域を白線未検出としてキャンセ
ルすることにより、前方車両による白線の誤検出を防止
することができる。請求項3では、前方車両を認識した
ときに、白線サーチ領域を設定し、当該サーチ領域が前
記前方車両のエリアに掛かるときに前記サーチ領域を白
線未検出としてキャンセルすることにより、前方車両に
よる白線の誤検出を防止することができる。
【0056】請求項4では、路面と白線との判別は、前
記路面の輝度値よりも所定値だけ高い値を閾値とし、当
該閾値よりも高い輝度値の部分を白線と判別することに
より、白線と路面とを確実に判別することが可能とな
る。請求項5では、路面の輝度値は、車両直前の路面の
複数箇所の輝度値の平均値とすることにより、より正確
な路面の輝度値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る白線検出方法を実施するための白
線検出装置のシステム構成のブロック図である。
【図2】図1のカメラにより運転席の前方を撮像した右
カーブの道路と左側の白線検出のサーチ領域を示す画面
である。
【図3】図1のカメラにより運転席の前方を撮像した左
カーブの道路と左側の白線検出のサーチ領域を示す画面
である。
【図4】図3の画面でサーチ領域を白線のカーブに応じ
て傾斜させて白線を検出する場合の説明図である。
【図5】図3の画面において白線検出のサーチ領域の設
定方法を示す説明図である。
【図6】図5において白線未検出の場合のサーチ領域の
設定方法を示す説明図である。
【図7】道路の左カーブが更にきつくなった場合の左側
の白線とサーチ領域との関係を示す画面である。
【図8】図7の画面において白線検出のサーチ領域の設
定方法を示す説明図である。
【図9】本発明に係る白線検出方法の手順を示すフロー
チャートである。
【図10】自車両の前方を走行する車両を認識するロジ
ックを示すフローチャートである。
【図11】図1のカメラにより運転席から見た前方の映
像を示す画面である。
【図12】図11の画面の黒い領域を膨張させた状態を
示す画面である。
【図13】図11の画面の黒い領域を膨張させる手段を
示す説明図である。
【図14】図11の画面を2値化した状態を示す画面で
ある。
【図15】2値化した画面のノイズ除去処理を行うため
の画面である。
【図16】図15の画面の黒の領域を膨張させた状態を
示す画面である。
【図17】図16の画面の黒の領域を縮小させた状態を
示す画面である。
【図18】図17の画面の黒の領域を膨張させて元の大
きさにした状態を示す画面である。
【図19】図14の2値化した画像にノイズ除去処理を
行った後の画面である。
【図20】図19の画像から先行車両を表示した画面で
ある。
【図21】ノイズを除去処理を行った後の図19に示す
画像から車両らしさをチェックする手順を示すフローチ
ャートである。
【図22】前方車両により白線が隠された場合の白線検
出処理方法の手順を示すフローチャートである。
【図23】前方車両により白線が隠された場合の他の白
線検出処理方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 画像処理装置 3 コンピュータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像した車両前方の路面の画面上の所定
    位置から所定長さを有するサーチ領域を、前記路面に道
    路に沿って引かれている白線に沿って傾斜させながら順
    次設定し、各サーチ領域内で輝度値を計測して前記路面
    と前記白線とを判別して白線を検出し、且つ前記撮像し
    た画像から前方車両の有無を認識し、前記サーチ領域が
    前方車両のエリア内にあるときには白線を未検出として
    処理することを特徴とする白線検出方法。
  2. 【請求項2】 前方車両を認識したときに、サーチ領域
    の輝度値が所定値以下であり、且つ当該サーチ領域内の
    白線候補点が前記前方車両のエリア内にあるときに前記
    サーチ領域を白線未検出としてキャンセルすることを特
    徴とする請求項1に記載の白線検出方法。
  3. 【請求項3】 前記前方車両を認識したときに、前記白
    線サーチ領域を設定し、当該サーチ領域が前記前方車両
    のエリアに掛かるときに前記サーチ領域を白線未検出と
    してキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載の
    白線検出方法。
  4. 【請求項4】 前記路面と白線との判別は、前記路面の
    輝度値よりも所定値だけ高い値を閾値とし、当該閾値よ
    りも高い輝度値の部分を白線と判別することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の白線検出方法。
  5. 【請求項5】 前記路面の輝度値は、車両直前の路面の
    複数箇所の輝度値の平均値であることを特徴とする請求
    項1又は4に記載の白線検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009193130A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置、車両、車両周辺監視用プログラム、車両周辺監視方法
JP2010198119A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Nissan Motor Co Ltd 道路白線認識装置及び道路白線認識方法

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