JPH09160635A - プロセス安全性評価手順作成装置 - Google Patents

プロセス安全性評価手順作成装置

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JPH09160635A
JPH09160635A JP32281695A JP32281695A JPH09160635A JP H09160635 A JPH09160635 A JP H09160635A JP 32281695 A JP32281695 A JP 32281695A JP 32281695 A JP32281695 A JP 32281695A JP H09160635 A JPH09160635 A JP H09160635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プロセスの危険度の評価を効果的かつ効率的に
行なう解析手段を構築する装置の提供。 【解決手段】(1)プロセス中の設備機器名の入力手
段、(2)設備機器毎にガイドワードに従って機能不全
モードを設定する手段、(3)発生事象と運転操作との
応答関係を表現するように、対話形式で、(i)発生事
象認知手段、(ii)発生事象回復動作、(iii)後続発
生事象、からなる事象−操作連鎖単位を入力する手段、
及び(4)各機能不全モードを起点に、事象−操作連鎖
単位の集積に基づき、機能不全モードと発生事象と運転
操作との全体的な因果連鎖関係を表現する危険性シナリ
オを生成する機能、を含むプロセス安全性評価手順作成
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセス安全性評
価手順作成装置に関する。詳しくは本発明は、プロセス
の危険度評価を効果的かつ効率的に行なうための解析手
段を構築するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化学プロセスその他の危険性を内包する
プロセスの構築或いは運用に際してはその危険度を評価
することが決定的な重要性を有している。プロセスの危
険度を評価するための手法は種々開発されているが、主
なものを上げると次のようなものがある。先ず定性的手
法として、異常事象想定解析法(What if)、チェック
リスト法、イベントツリー法(ET)、危険・運転性解
析法(HAZOP)が挙げられ、半定量的手法として故
障モード影響解析法(FMEA)が挙げられ、また定量
的手法としてフォールトツリー解析法(FTA)が挙げ
られる。
【0003】一般にプロセスの危険度を客観的に評価
し、適切な安全対策を評価するには定量的(確率論的)
な評価を行う必要がある。定量的手法としては一般にF
TAが用いられるが、トップ事象としての災害と原因と
なる初期事象との複雑な関係を正確に表現することは極
めて難しく、熟練者の膨大な労力を必要とする。そのた
め、航空機産業及び原子力産業を除く一般の産業分野に
おいては、適用されないか、ごく部分的な適用に留まっ
ているのが現状である。米国労働安全法(OSHA規
制)では何れかの方法によるプロセスの安全性評価が義
務付けられているが、HAZOPを中心にした定性的評
価に留まっているのが現実である。
【0004】What if 法は、プロセスの特徴を概念的に
捉えるのには簡便な方法であるが、詳細な解析を行うこ
とは不可能である。チェックリスト法は、比較的容易に
適用できるので広く用いられているが、チェックポイン
トは点の羅列であるので、精密に表現すればするほど多
数のチェックポイントを必要とする。また、定性的評価
に留まり、システム的評価は困難である。
【0005】HAZOP、ET、FMEA等の定性的な
いし半定量的手法は、FTAにおける因果関係(シナリ
オ)を明らかにするために用いる手段としても、一般に
用いられている。その理由は、必ずしもこれらの定性的
手法が十分な機能を有しているためではなく、主として
他に適当な方法がないことによっており、各々次のよう
な得失を持っている。
【0006】HAZOPはプロセスラインの中間事象で
ある状態量(温度・圧力・流量・組成等)の、定常状態
からの「ずれ」を起点に、「ずれ」に関するガイドワー
ドから、その原因と結果を明らかにして行く方法であ
る。しかし、原因を抽出するという演繹的発想と、結果
を導くという帰納的発想とを同時に要求するので、実行
者の思考を混乱させ、多大なストレスを与える。また、
配管毎に中間事象をとらえて実行するので、同じ原因が
何度も繰り返し出現することとなり、無駄な時間を要す
る。さらに必ずしも原因から最終結果までのシナリオが
十分には抽出できないので、効率的手法とは言えない。
また、起因となる中間事象の原因によっては拡大シナリ
オ及びその防護手段が異なることが実際の化学プロセス
ではよくあることであるが、HAZOPではそれを正確
に表現することが出来ない。そのため定量的評価を行う
ためのフォールトツリー(FT)への展開も容易ではな
い。利点としては、プロセスの上流から下流に向かって
組織的に網羅的に進めて行くため、抜けが少ないと言わ
れている。
【0007】ETは、ある初期事象から結果に至る事象
の繋がりを明らかにして行く手法であり、シナリオを明
らかにし、どのような事故が発生する可能性があるかを
把握することができる。しかし、防護機能をキーとする
二枝分枝のツリー構造であり、プロセス状態の変化を表
現する手段がなく、少し複雑なシナリオとなるとツリー
が膨大なものとなって分析者に過大な労力をかけると共
に分析結果を他者が理解するのは容易でないという欠点
がある。また定量的評価を行うためのFTへの展開のベ
ースとして、事象の整理には便利であるが、FT展開に
はなお工夫と熟練が必要であって、確率評価には労力を
要する。
【0008】FMEAは原因となる個々の故障モードと
事故との相互関係を明らかにして行く方法であり、リス
クレベルの評価を半定量的に行うことが出来る。しかし
FMEAは機械システムのように原因と事故との因果連
鎖が短い設備には有効であるが、化学プロセスのように
ある故障が巡り巡って別の機器の事故に繋がるような因
果連鎖の長い設備には不十分な手法である。また化学プ
ラントで重要とされるヒューマンファクターを考慮しに
くいという欠点もある。
【0009】米国労働安全法(OSHA規制)で義務づ
けられたため、米国では上記HAZOP、ET、FME
Aの中で比較的取り扱いが化学プラントに適しているH
AZOPを中心にした定性的評価が、その欠点にも関わ
らず産業界に広く適用されているが、その適用後におい
ても労力とストレスといった欠点のために、プロセス改
造等に際しての再評価についても困難なものとなってい
る。
【0010】我が国においては、法的義務づけがなく、
各企業の自主的取り進めに委ねられているが、上記の定
性的評価すら、その膨大な労力のため十分に実施されて
いないのが実状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】産業界における、定量
的危険度評価の目的は、保険料査定のようにプラント全
体の事故確率を求めることではなく、原因事象から災害
に至るシナリオをプロセスシステム及びその運転思想の
トポロジー(因果連鎖関係)に忠実に抽出し、その一つ
一つの定量的評価を行うことで、トポロジーの妥当性確
認と改善を行うことであって、この目的を効率的に達成
する手法と手段が待ち望まれていたのである。具体的に
は、HAZOP、ET、FMEA等の解析手法の欠点を
解消し、プロセスの安全性評価に適した定性的解析手法
であって、さらにこの手法による解析結果を容易に定量
的評価を行うためのFTに展開でき、定量的評価を行う
ことのできる手法、ならびにこれら新手法を容易に実現
するコンピュータソフトウエアの開発が産業界で待ち望
まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
現状に鑑みてなされたものであって、プロセスの安全性
評価に適した定性的解析手法及び定量的評価手法の開発
を容易に行うことを可能にする装置を提供するものであ
る。
【0013】即ち本発明の要旨は、(1)対象とするプ
ロセス中の設備機器の名称を入力するための機器名入力
手段と、 (2)設備機器毎に、予め設定されたガイドワードに従
って機能不全モードを設定するための機能不全モード設
定手段と、 (3)プロセスにおける発生事象とプロセスにおける運
転操作との応答関係を表現するように、生起する発生事
象毎に、対話形式で(i)発生事象認知手段、(ii)発
生事象回復動作、及び(iii)後続して生起し得る発生
事象から成る事象−操作連鎖単位を入力するための事象
操作連鎖入力手段と、 (4)各機能不全モードを起点にして、事象操作連鎖入
力手段から入力された事象−操作連鎖単位の集積に基づ
いて、プロセスにおける機能不全モードと発生事象と運
転操作との全体的な因果連鎖関係(以下、運転思想トポ
ロジーという)を表現する危険性シナリオを生成するた
めの危険性シナリオ生成機能と、を含むことを特徴とす
るプロセス安全性評価手順作成装置、に存する。
【0014】また本発明の他の要旨は、(1)対象とす
るプロセス中の設備機器の名称を入力するための機器名
入力手段と、 (2)設備機器毎に、予め設定されたガイドワードに従
って機能不全モードを設定するための機能不全モード設
定手段と、 (3)プロセスにおける発生事象とプロセスにおける運
転操作との応答関係を表現するように、生起する発生事
象毎に、対話形式で(i)発生事象認知手段、(ii)発
生事象回復動作、及び(iii)後続して生起し得る発生
事象から成る事象−操作連鎖単位を入力するための事象
操作連鎖入力手段と、 (4)各機能不全モードを起点にして、事象操作連鎖入
力手段から入力された事象−操作連鎖単位の集積に基づ
いて、運転思想トポロジーを表現する危険性シナリオを
生成するための危険性シナリオ生成機能と、 (5)運転思想トポロジーに基づいて、危険性シナリオ
の各段階の発生事象を、機能不全モードから、頂上事象
として最終的に発生する事故に至る発生事象の連鎖とし
て、それぞれ1つの階層に設定した事象の樹として表す
ための階層設定手段と、 (6)発生事象回復動作を、各々の階層のAND事象と
して設定するための回復動作失敗事象設定手段と、 (7)階層設定手段及び回復動作失敗事象設定手段によ
って構築される、機能不全モードから事故事象に至る論
理構造を、フォールトツリーに表すための作図機能と、 を含むことを特徴とするフォールトツリー構築装置、に
存する。
【0015】本発明のさらに他の要旨は、上記フォール
トツリー構築装置において、さらに(1)(a)該フォ
ールトツリー構築装置で構築されるフォールトツリー
に、予め作成された故障確率データベース及びヒューマ
ンエラー確率データベースから確率データを転記するた
めの確率データ収集機能、及び/又は(b)上記フォー
ルトツリーに、故障確率データ及びヒューマンエラー確
率データを入力するための確率データ入力手段と、 (2)入力された発生事象に対して、コモン事象を設定
するためのコモン事象設定機能と、 (3)上記(1)及び(2)によって設定されるデータ
から、頂上事象の発生確率を計算する演算機能と、を付
加したことを特徴とするフォールトツリー解析装置、に
存する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の各装置は何れも、HAZOP、ET、F
MEA等の従来の解析手法の欠点を解消し、プロセスの
危険度評価に適した、本発明者らの発案になる定性的解
析手法(以下、新HAZOPという)にその基礎をおい
ている。
【0017】新HAZOPは、発想の起点を設備機器の
故障という初期事象に置き、全て帰納的発想で取り進め
る。手順としては次のように取り進める。 (1)全ての設備機器をフローシートに従って網羅的に
取り上げる。 (2)取り上げた対象設備についてガイドワードに従っ
て機能不全モードを設定する。 (3)機能不全モードから引き起こされるシナリオを、 ・事象の発見方法(アラーム等) ・事象の回復動作...成功・失敗のノード有り(設備の
動作、人間の操 作) ・発生する事象 の、質問の繰り返しに答える形で、プロセスシステムと
運転思想のトポロジーとして表していく。
【0018】ここで事象の回復動作は設備又は人間の動
作を示すわけであるが、事象を明らかに直接的に回復さ
せるのに有効なものだけに限定して考えるべきではな
く、事象に対応する設備・人間の動作を広く拾っておく
べきである。化学プロセスでは、直接的に回復に寄与し
ないと思われる動作でも、その成功・失敗のノード毎
に、後のシナリオが異なることが多いためである。
【0019】新HAZOPの第1の特徴は、従来のHA
ZOPが、プロセスの正常状態からのずれを起因事象と
して、その原因と結果とを二方向に向かって演繹的・帰
納的に抽出する手法であったのに比べ、発想の起因事象
をプロセス状態を制御する機器の機能不全事象とするこ
とにより、その結果を一方向的(帰納的)に抽出できる
こととした点である。これは特に分析対象を化学プロセ
スプラントに特化した場合に有用性が大きく、このこと
により分析者の労力、ストレスを大きく軽減することが
できる。
【0020】新HAZOPの第2の特徴は、従来のHA
ZOPの表記方法がフリーフォーマット(自由表記)に
近いものであったが、新HAZOPでは、「事象の発見
方法」、「事象の回復動作」、「発生する事象」という
3つのフェーズを記号化して、この記号の連鎖で全ての
シナリオを表記するようにした点である。特に化学プロ
セスの事故シナリオ及びそれに対する防護機能或いは運
転思想は、この記号化したトポロジーにより明確に表現
できる。即ち従来のHAZOPが発想の起点となる起因
事象は定義するものの、拡大シナリオ抽出の発想方法に
ついては何ら規定していないが、新HAZOPは特に化
学プロセスプラントの特徴を研究した結果として、上記
3フェーズのトポロジーに基づいて拡大シナリオ抽出の
発想方法を規定したものである。これにより従来、分析
者の知識・能力の個人差に大きく左右された分析結果
が、分析者によらず、同レベルの分析結果が得られるよ
うになり、また分析者にかかるストレスを軽減できる。
【0021】新HAZOPの第3の特徴は、上記トポロ
ジー表記法を使って表現した事故シナリオは、機械的ア
ルゴリズムにより確率的評価が実施可能なFTに近いと
ころまで自動的に変換できる点である。即ち従来のHA
ZOPでは定性的評価しかできなかったのであるが、新
HAZOPでは確率的な定量的評価を一貫システムとし
て取り扱うことが可能となる。従来のFTというもの
は、事故事象を頂上事象としてその原因を演繹的にツリ
ー上に表現するものであるが、そのツリーの作成手順及
び発想方法は規定されていない手法であり、それがFT
が広く普及しない理由であったが、新HAZOPにより
特に化学プロセスプラントに関してはその問題が解決さ
れるのである。
【0022】本発明のプロセス安全性評価手順作成装
置、フォールトツリー構築装置及びフォールトツリー解
析装置は何れも上記の新HAZOPにその基礎を置くも
のであり、新HAZOPの具体的な適用を容易に実行す
るための装置である。これらの装置は何れも所定の機能
をハード的又はソフト的に備えたコンピュータとして構
成することができる。
【0023】図1は、本発明のプロセス安全性評価手順
作成装置の一例を示す構成図である。図中、1は対象と
するプロセス中の設備機器の名称を入力するための機器
名入力手段、2は設備機器毎に予め機能不全のガイドワ
ードを設定し記憶しておくための機能不全ガイドワード
記憶手段、3は該ガイドワードに従って機能不全モード
を設定するための機能不全モード設定手段、4はプロセ
スにおける発生事象とプロセスにおける運転操作との応
答関係を表現するように、生起する発生事象毎に事象−
操作連鎖単位を入力するための事象操作連鎖入力手段、
5は上記連鎖単位の入力毎に、対話形式で(i)発生事
象認知手段、(ii)発生事象回復動作、及び(iii)後
続して生起し得る発生事象、を提示させるための事象−
操作連鎖質問ガイド記憶手段、6は上記入力された事象
−操作連鎖単位からその集積を形成させるための事象−
操作連鎖単位集積生成手段、7は上記事象−操作連鎖単
位の集積に基づいて、各機能不全モードを起点にして、
プロセスにおける機能不全モードと発生事象と運転操作
との全体的な因果連鎖関係(「運転思想トポロジー」)
を表現する危険性シナリオを生成するための危険性シナ
リオ生成機能、8は得られた危険性シナリオを記憶して
おくための危険性シナリオ記憶手段、9は表示装置、1
0は印刷装置である。
【0024】例としてモデル的な化学反応プロセスにつ
いて、本発明のプロセス安全性評価手順作成装置を用い
て新HAZOPを適用する場合について説明する。図2
は、物質Aと物質Bとを反応させるための反応器31及
び周辺機器を示す模式図である。この反応においては、
物質Bと物質Aとの比率がある閾値を越える(例えば物
質B/物質A>α)と発熱反応が暴走して反応器が圧力
上昇しついには破裂する。反応器の温度が一定以上に上
昇した場合には物質A,Bの遮断弁32、33を閉止す
る保護装置が付いている。反応器には安全弁34が付い
ている。また、暴走時には安全弁よりも遮断弁が先に作
動する設定となっている。
【0025】図1のプロセス安全性評価手順作成装置に
おいて、先ず機器名入力手段から特定の機器名(例えば
遮断弁XV3)を入力する。次に予め設定され記憶され
たガイドワードに従って機能不全モードを設定する。ガ
イドワードの例としては、例えば表−1のように、対象
機器ごとに機能不全モードを予め抽出しておき、対象設
備が決まれば、対応する機能不全モードを順番に網羅的
に設定できるようにする。なお、化学プロセスプラント
の場合には、使用される機器が汎用化されているので、
表−1のように一般化することが特に容易である。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】図2の流量制御弁35(FCV12)の機
能不全モードを「開度過大」とする場合について、危険
性シナリオを抽出する手順を例示する。発生事象を四角
形で表し、この事象の認知(発見)手段を円からの引出
線で示し、事象に対する回復(防御)動作(アクショ
ン)を菱形で示すこととして、事象操作連鎖入力手段か
ら、「CV開度過大」という初期事象を出発点として、
(i)発生事象認知手段、(ii)発生事象回復動作、及
び(iii)後続して生起し得る発生事象、の順に繰り返
し入力して記述していく。回復動作には成功・失敗のノ
ードが存在するが、失敗の場合は通常、さらに次の発生
事象を設定しなければならない。またアクションには安
全装置・制御装置・人の操作等を入力し記述する。
【0029】このような入力作業を繰り返すと、危険性
シナリオ生成機能の働きにより、図3のような危険性シ
ナリオを示すフローチャートが完成する。なおこの危険
性シナリオ作成過程において現れた発生事象のリスクレ
ベルを、予め決めた重要度区分に従い分類しておくのが
好ましい。この場合は、例えば、現れた発生事象のリス
クレベルを、予め表−2のような重要度区分に従って分
類する。分類結果は図3に併記する。
【0030】
【表3】
【0031】解析結果の図3には、各事故レベルに至る
プロセスのトポロジーと、運転操作の思想が全て表現さ
れており、検出機能・防御機能の欠落も一目で理解で
き、トポロジーの改善検討も可能なものとなっている。
機能不全モードを設定する部分はFMEA的であるが、
プロセスに関与する人間の役割が明確である。
【0032】上記のように本発明のプロセス安全性評価
手順作成装置を用いる方法は、発想が帰納的であり作業
が早い。HAZOPのようにガイドワードや作表機能を
付けた支援システム化(コンピューターソフトウエア
化)も容易であり、ソフトウェア化により作業効率はさ
らに上がる。また危険性シナリオをフローチャートに表
すための作図機能は図3に示したものには限定されず、
目的に応じて種々の機能を付加することができる。
【0033】さて上記本発明のプロセス安全性評価手順
作成装置による解析結果は容易にFTAに展開すること
ができ、それにより定量評価を行うことができる。そこ
で上記プロセス安全性評価手順作成装置に(1)発生事
象を各階層に設定した事象の樹として表すための階層設
定手段、(2)発生事象回復動作を各階層のAND事象
として設定するための回復動作失敗事象設定手段、及び
(3)機能不全モードから事故事象に至る論理構造をF
Tに表すための作図機能、を付け加えることによって、
本発明のフォールトツリー構築装置が構成される。
【0034】即ち、例えば図3に示される本発明のプロ
セス安全性評価手順作成装置による解析結果の骨格はE
TよりもさらにFTに近い。論理構造はFTの枝に等し
いので、容易にFTに展開できるのである。図4は、本
発明のフォールトツリー構築装置の一例を示す構成図で
ある。図中、1〜10は図1におけると同様である。1
1は発生事象を各階層に設定した事象の樹として表すた
めの階層設定手段、12は発生事象回復動作を各階層の
AND事象として設定するための回復動作失敗事象設定
手段、13は機能不全モードから事故事象に至る論理構
造をFTに表すための作図機能、14は得られたFTを
記憶しておくためのFT記憶手段である。
【0035】図3と同じ事例に図4のフォールトツリー
構築装置を適用してFTに展開する場合の例について説
明する。図5は理解を容易にするために図3のチャート
を上下逆に書いたものである。実作業上はこのような逆
転操作が不要であることは言うまでもない。簡単のた
め、防御機能のない部分は省略してある。このチャート
はまさに初期事象からトップ事象としての事故事象に至
る論理構造を示している。図5をFTに展開した結果を
図6に示す。図5の四角形、即ち発生事象がそのままF
Tの骨格になり、図5の菱形、即ち防御機能が、対応す
る発生事象のAND事象として挿入される。このように
非常に単純な操作でFTに展開できる訳であり、コンピ
ュータソフトウエア化も容易である。その際、(1)回
復動作の種類別に作成した回復動作フォールトツリーを
記憶しておくための回復動作フォールトツリー記憶機
能、及び(2)記憶された回復動作フォールトツリーを
必要時にFTに組み込むためのフォールトツリー挿入機
能、を準備しておくことは作業効率の向上にとって有効
である。
【0036】このようにして得られたFTに基づいてF
TAを行って確率評価をするためには、図6における防
御機能の失敗について、それを要素に展開すべく若干の
手を加えて、図7のようにFTを完成すればよいのであ
る。主要な骨格は既に完成しているので、非常に単純な
作業である。回復動作は、一般に、アラーム発見後の人
間の対処若しくは計装システムの動作であり、その失敗
を表すFTはパターン化されたものとなる。従って、予
め数種の部分的FTとして作成・記憶しておき、必要時
に引き出してコピーするといったソフトウェアにより、
上記作業はさらに容易なものとなる。FTAに各々の確
率を当てはめてトップ事象の事故確率を算定すること
は、公知の方法で容易に行うことができる。この解析作
業は本発明のフォールトツリー解析装置によって行うこ
とができるが、それは前記本発明のフォールトツリー構
築装置において、さらに (1)(a)予め作成された故障確率データベース及び
ヒューマンエラー確率データベースから確率データを転
記するための確率データ収集機能、及び/又は(b)故
障確率データ及びヒューマンエラー確率データを入力す
るための確率データ入力手段、 (2)コモン事象を設定するためのコモン事象設定機
能、及び (3)上記で設定されるデータから、頂上事象の発生確
率を計算する演算機能、を付加したものである。上記に
おいてコモン事象とは、相互に依存性を持ち、同時発生
的な要素を含む故障やヒューマンエラーなどを意味し、
頂上事象の発生確率を計算する際に考慮に入れる必要が
あるものである。
【0037】図8は、本発明のフォールトツリー解析装
置の一例を示す構成図である。図中、1〜14は図4に
おけると同様である。15は回復動作の種類別に作成し
た回復動作フォールトツリーを記憶しておくための回復
動作フォールトツリー記憶機能、16は記憶された回復
動作フォールトツリーを必要時にFTに組み込むための
フォールトツリー挿入機能、17は予め作成された故障
確率データベース及びヒューマンエラー確率データベー
スを記憶しておくための確率データ記憶手段、18は上
記確率データを転記するための確率データ収集機能及び
/又は入力するための確率データ入力手段からなる確率
データ設定手段、19はコモン事象を設定するためのコ
モン事象設定機能、20は上記で設定されるデータから
頂上事象の発生確率を計算する演算機能である。
【0038】なお上記において、確率データの内、回復
動作を行う代表的計装システムについて、予め確率値の
得られやすい単位部品レベルに展開したフォールトツリ
ー解析によって算定された計装システムの総合故障確率
を、必要に応じて用いることとすれば回復動作フォール
トツリーを簡便な形に留める上で有用である。
【0039】
【発明の効果】本発明により、化学プロセスその他の危
険性を内包するプロセスの構築或いは運用に際して決定
的な重要性を有している危険度の評価を効果的かつ効率
的に行なうための解析手段を構築するための装置が提供
され、工業的に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセス安全性評価手順作成装置の一
例を示す構成図である。
【図2】モデル的な化学反応プロセスについての反応器
及び周辺機器を示す模式図である。
【図3】危険性シナリオを示すフローチャートの一例を
示す図である。
【図4】本発明のフォールトツリー構築装置の一例を示
す構成図である。
【図5】図3のフローチャートの変形例を示す図であ
る。
【図6】図5のフローチャートをフォールトツリーに展
開した例を示す図である。
【図7】図6のフォールトツリーに確率的評価を加えた
図である。
【図8】本発明のフォールトツリー解析装置の一例を示
す構成図である。
【符号の説明】
図2において: 31:反応器、 32、33:遮断弁、 34:安全弁、 35:流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 昌樹 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化学 株式会社水島事業所内 (72)発明者 川崎 祐史 東京都千代田区大手町二丁目3番6号 株 式会社三菱総合研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)対象とするプロセス中の設備機器の
    名称を入力するための機器名入力手段と、 (2)設備機器毎に、予め設定されたガイドワードに従
    って機能不全モードを設定するための機能不全モード設
    定手段と、 (3)プロセスにおける発生事象とプロセスにおける運
    転操作との応答関係を表現するように、生起する発生事
    象毎に、対話形式で(i)発生事象認知手段、(ii)発
    生事象回復動作、及び(iii)後続して生起し得る発生
    事象から成る事象−操作連鎖単位を入力するための事象
    操作連鎖入力手段と、 (4)各機能不全モードを起点にして、事象操作連鎖入
    力手段から入力された事象−操作連鎖単位の集積に基づ
    いて、プロセスにおける機能不全モードと発生事象と運
    転操作との全体的な因果連鎖関係(以下、運転思想トポ
    ロジーという)を表現する危険性シナリオを生成するた
    めの危険性シナリオ生成機能と、を含むことを特徴とす
    るプロセス安全性評価手順作成装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプロセス安全性評価手順
    作成装置において、さらに危険性シナリオをフローチャ
    ートに表すための作図機能を含むことを特徴とするプロ
    セス安全性評価手順作成装置。
  3. 【請求項3】(1)対象とするプロセス中の設備機器の
    名称を入力するための機器名入力手段と、 (2)設備機器毎に、予め設定されたガイドワードに従
    って機能不全モードを設定するための機能不全モード設
    定手段と、 (3)プロセスにおける発生事象とプロセスにおける運
    転操作との応答関係を表現するように、生起する発生事
    象毎に、対話形式で(i)発生事象認知手段、(ii)発
    生事象回復動作、及び(iii)後続して生起し得る発生
    事象から成る事象−操作連鎖単位を入力するための事象
    操作連鎖入力手段と、 (4)各機能不全モードを起点にして、事象操作連鎖入
    力手段から入力された事象−操作連鎖単位の集積に基づ
    いて、運転思想トポロジーを表現する危険性シナリオを
    生成するための危険性シナリオ生成機能と、 (5)運転思想トポロジーに基づいて、危険性シナリオ
    の各段階の発生事象を、機能不全モードから、頂上事象
    として最終的に発生する事故に至る発生事象の連鎖とし
    て、それぞれ1つの階層に設定した事象の樹として表す
    ための階層設定手段と、 (6)発生事象回復動作を、各々の階層のAND事象と
    して設定するための回復動作失敗事象設定手段と、 (7)階層設定手段及び回復動作失敗事象設定手段によ
    って構築される、機能不全モードから事故事象に至る論
    理構造を、フォールトツリーに表すための作図機能と、
    を含むことを特徴とするフォールトツリー構築装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のフォールトツリー構築装
    置において、さらに回復動作失敗事象のフォールトツリ
    ー下位構造を、発生事象認知手段の故障とヒューマンエ
    ラーファクターまたは発生事象回復動作のシステム論理
    構造とから構築するための、回復動作フォールトツリー
    入力手段を含むことを特徴とするフォールトツリー構築
    装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載のフォールトツリー構築装
    置において、さらに (1)予め発生事象回復動作の種類別に作成した回復動
    作フォールトツリーを記憶しておくための回復動作フォ
    ールトツリー記憶機能と、 (2)記憶された回復動作フォールトツリーを必要時に
    選択してフォールトツリーに組み込むためのフォールト
    ツリー挿入機能と、を含むことを特徴とするフォールト
    ツリー構築装置。
  6. 【請求項6】請求項3〜5の何れか1つに記載のフォー
    ルトツリー構築装置において、さらに (1)(a)該フォールトツリー構築装置で構築される
    フォールトツリーに、予め作成された故障確率データベ
    ース及びヒューマンエラー確率データベースから確率デ
    ータを転記するための確率データ収集機能、及び/又は
    (b)上記フォールトツリーに、故障確率データ及びヒ
    ューマンエラー確率データを入力するための確率データ
    入力手段と、 (2)入力された発生事象に対して、コモン事象を設定
    するためのコモン事象設定機能と、 (3)上記(1)及び(2)によって設定されるデータ
    から、頂上事象の発生確率を計算する演算機能と、を付
    加したことを特徴とするフォールトツリー解析装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のフォールトツリー解析装
    置において、用いられる確率データの内、発生事象回復
    動作を行う代表的計装システムについて、予め確率値の
    得られやすい単位部品レベルに展開したフォールトツリ
    ー解析によって算定された計装システムの総合故障確率
    を、必要に応じて用いることにより回復動作フォールト
    ツリーを簡便な形にとどめる機能を有する、ことを特徴
    とするフォールトツリー解析装置。
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