JPH09160037A - 液晶パネルの薄膜層に分布するハロゲン元素および硫黄の分析方法およびこの分析方法でハロゲン元素および硫黄の分布を確認した薄膜層を有する基板を用いた液晶パネル - Google Patents

液晶パネルの薄膜層に分布するハロゲン元素および硫黄の分析方法およびこの分析方法でハロゲン元素および硫黄の分布を確認した薄膜層を有する基板を用いた液晶パネル

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JPH09160037A
JPH09160037A JP32598395A JP32598395A JPH09160037A JP H09160037 A JPH09160037 A JP H09160037A JP 32598395 A JP32598395 A JP 32598395A JP 32598395 A JP32598395 A JP 32598395A JP H09160037 A JPH09160037 A JP H09160037A
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substrate
distribution
sulfur
thin film
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JP32598395A
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English (en)
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Masayoshi Ezawa
正義 江澤
Akira Misumi
明 三角
Kiyoshige Kinugawa
清重 衣川
Toshikazu Morishita
敏和 森下
Hiromi Kawagoe
弘美 川越
Sumiko Watanabe
澄子 渡辺
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶パネルのカラーフィルタ基板を構成する多
層薄膜構造の配向膜表面から深さ方向に分布するハロゲ
ン系元素および硫黄等の不純物の陰イオンの残留量を確
認する。 【解決手段】少なくともカラーフィルタ基板1Aの内面の
液晶層10A と接する最上層に配向膜6Aを成膜した液晶パ
ネルを構成する多層薄膜層に分布する主としてハロゲン
系元素および硫黄の分析方法として、前記配向膜6Aの表
面に1〜50nm厚の銀薄膜を成膜し、350〜450
°Cで5〜30分加熱した後、室温まで冷却し、銀薄膜
の形成面から薄膜層の深さ方向にイオンミリングしなが
ら元素分析により深さ方向に分布するハロゲン系元素の
うち塩素(Cl)、フッ素(F)、臭素(Br)、およ
び硫黄(S)の分布強度とその分布厚を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルの薄膜
層に分布するハロゲン元素および硫黄の分析方法および
この分析方法でハロゲン元素および硫黄の分布を制御確
認した薄膜層を有する液晶パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の画像処理機器やテレビジョ
ン受像機のディスプレイデバイスとして液晶表示装置が
多用されている。
【0003】液晶表示装置を構成する液晶パネルにも種
々の形式のものが知られており、典型的には単純マトリ
クス型(所謂、STN等)とアクティブマトリクス型
(TFT等)が主流となっている。
【0004】この種の液晶表示装置を構成する液晶パネ
ルは、第1の基板である上ガラス基板と第2の基板であ
る下ガラス基板に各種の薄膜を成膜し、その最上層とし
て配向膜がそれぞれ被覆されている。
【0005】上記一対の配向膜(上配向膜と下配向膜)
の間には液晶層が充填されてスペーサで上下のガラス基
板のギャップが一様に保持されている。
【0006】また、第1の基板と第2の基板にはそれぞ
れ上および下偏光板が積層され、下側の偏光板上にはさ
らに反射板が設けてある。
【0007】上偏光板と下偏光板の偏光軸はそれぞれの
配向膜に隣接する液晶分子軸に対して直交および平行と
なるように(ねじれ角α=90度)配置される(例えば
特公昭51−13666号公報参照)。
【0008】このようなねじれ角αが90度の液晶パネ
ルを用いた液晶表示装置では、液晶層に印加される電圧
に対する液晶層の透過率の急峻性(γ)や視角特性に問
題があり、時分割数(走査電極の数に相当)は64が限
界であった。
【0009】しかし、近年の液晶表示装置に対する画質
の改善と表示情報量の増大に対処するため、液晶分子の
ねじれ角(α)を180度より大きくし、かつ複屈折効
果を利用することにより時分割駆動特性を改善して時分
割数を増大させたスーパーツイステッド複屈折効果型液
晶表示装置(SBE−LCD)(アプライド フィジッ
クス レター 45,No.10,1021,1984
(Applied Physics Letter,
T.J.Ssheffer,Nehring”Ane
w,highly multiplexable li
quid crystal display”)参
照)、あるいは第2の基板に薄膜トランジスタ等のスイ
ッチング素子を形成したアクティブ・マトリクス方式の
液晶表示装置が実用化されている。
【0010】通常、上側ガラス基板に各種の成膜パター
ン化した複数の薄膜層から成る多層薄膜構造の形成にお
いては、前記薄膜層をパターン化して複数の薄膜層とす
るためにそれぞれの単層膜を成膜し、この単層膜をドラ
イプロセスまたはウエットプロセスで所望とするパター
ンにパターン化後、当該パターン表面の清浄化処理を行
い、順次、同様なプロセスで成膜を行ってパターン化し
て複数の薄膜層から成る構造の液晶パネルを製造して電
気的特性が所望とする範囲内にあることの確認を行って
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
方法では、それぞれ第1の基板(上ガラス基板)に各種
の成膜パターン化した複数の薄膜層から成る構造の内面
と第2の基板(下ガラス基板)に各種の成膜パターン化
した複数の薄膜層から成る構造の内面間に液晶層を挟持
させた構造の液晶パネルは、ドライプロセスまたはウエ
ットプロセスで上側ガラス基板の各種成膜を所望とする
パターンにパターン化後ドライプロセスまたはウエット
プロセスでパターン化後のパターンの表面を清浄化処理
しているが、清浄化処理後の表面及び表面から成膜パタ
ーンの深さ方向に分布するそれぞれの陰イオンのフッ
素、塩素、臭素、等のハロゲン元素及び前記ハロゲン以
外の硫黄等を従来は未測定未確認の状態で素子化してい
た。
【0012】このため、長時間動作中でフッ素、塩素、
臭素、等のハロゲン及び前記ハロゲン以外の硫黄等から
成るそれぞれの陰イオンの影響による液晶の表示ムラ及
び電極パターンの断線や腐食等が生じるケ−スが多い。
【0013】図1は本発明を適用する液晶表示装置の一
例としてのカラーSTN液晶パネルの構成を説明する部
分断面図であって、カラーフィルタにオーバコート層を
有しない形式の液晶パネルである。
【0014】同図において、1Aは上ガラス基板、1B
は下ガラス基板、2Aは上偏光板、2Bは下偏光板、3
Aは導電ペースト、4Aは上透明電極、4Bは下透明電
極、5Aは上絶縁膜、5Bは下絶縁膜、6Aは上配向
膜、6Bは下配向膜、7Aはスペーサ、8Aは反射板、
9Aはシール材、10Aは液晶層、11Aはブラックマ
トリクス、12Rは赤フィルタ、12Gは緑フィルタ、
12Bは青フィルタである。
【0015】同図において、上ガラス基板1Aおよび下
ガラス基板1Bには上透明電極4Aの電極パターンおよ
び下透明電極4Bの電極パターンがそれぞれ形成され、
各電極パターン上に上絶縁膜5Aおよび下絶縁膜5Bを
介して上配向膜6Aおよび下配向膜6Bがそれぞれ被覆
されている。
【0016】上記一対の配向膜(上配向膜6Aと下配向
膜6B)の間には液晶層10Aが充填されてスペーサ7
Aで上下のガラス基板1Aと1Bのギャップが一様に保
持されている。
【0017】上透明電極4Aと下透明電極4Bとは導電
ペースト3Aで電気的に接続され、液晶層10Aはシー
ル材9Aで封止されている。
【0018】また、上ガラス基板1A上には上偏光板2
Aが、下ガラス基板1B上には下偏光板2Bが積層さ
れ、下偏光板2B上にはさらに反射板8Aが設けてあ
る。
【0019】また、上ガラス基板1Aの内面にブラック
マトリクス11Aで区画された3色のカラーフィルタ
(赤フィルタ12R、緑フィルタ12G、青フィルタ1
2B)が形成されている。
【0020】なお、上記透明電極パターンや絶縁膜ある
いは配向膜等を成膜した上ガラス基板を以下では第1の
基板、下ガラス基板を第2に基板とも称する。下記の記
述においても同様である。
【0021】図2は本発明を適用する液晶表示装置の他
例としてのカラーSTN液晶パネルの基本構造の他例を
説明する部分断面図であって、カラーフィルタにオーバ
コート層を有した形式の液晶パネルである。
【0022】このカラーSTN液晶パネルは3色のカラ
ーフィルタ(赤フィルタ12R、緑フィルタ12G、青
フィルタ12B)の上に当該カラーフィルタの保護と平
滑機能を有するオーバコート層13を形成した構成を除
いて前記図1と同一の構成である。
【0023】図3は本発明を適用する液晶表示装置のさ
らに他例としてのTFT液晶パネルの構成を説明する部
分断面図であって、14はTFT、15はSiO膜、前
記図3と同一符号は同一部分に対応する。なお、TFT
基板である下ガラス基板1BにはTFTのゲート、ドレ
イン、その他の各種電極等がパターニングされている
が、ここでは説明を省略する。
【0024】同図に示したTFT液晶パネルは、上ガラ
ス基板1Aにブラックマトリクス11Aで区画された3
色のカラーフィルタ12R、12G、12B(図示せ
ず)が形成され、下ガラス基板1Bにはアクティブ素子
である薄膜トランジスタ(TFT)14は画素毎に少な
くとも1つ宛配置されている。その他の構成はほぼ前記
図3と同様であるので、説明は省略する。
【0025】なお、上記各液晶パネルにおける配向膜は
例えばポリイミドからなる高分子樹脂膜を用い、その表
面をラビング処理して上下の配向膜のラビング方向が1
80°〜360°で交差するように配置される。
【0026】同図に示したTFT液晶パネルは、上ガラ
ス基板1Aにブラックマトリクス11Aで区画された3
色のカラーフィルタ12R、12G、12B(図示せ
ず)が形成され、下ガラス基板1Bにはアクティブ素子
である薄膜トランジスタ(TFT)14は画素毎に少な
くとも1つ宛配置されている。その他の構成はほぼ前記
図3と同様であるので、説明は省略する。
【0027】なお、上記各液晶パネルにおける配向膜は
例えばポリイミドからなる高分子樹脂膜を用い、その表
面をラビング処理して上下の配向膜のラビング方向が1
80°〜360°で交差するように配置される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記した各種の液晶パ
ネルでは、上側ガラス基板1Aと下側ガラス基板1Bの
それぞれに、所要の電極、絶縁膜、保護膜、その他の薄
膜を成膜し、その最上層には液晶層10Aと接する上側
配向膜6A、6Bが成膜されている。
【0029】これら多層化形成された複数の薄膜は、そ
れぞれドライプロセスまたはウエットプロセスで成膜さ
れ、その表面を清浄化処理した後、次の薄膜を順次成膜
される。
【0030】しかし、上記清浄化処理した薄膜の表面お
よび表面から成膜パターンの深さ方向には、ある程度の
フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)等のハロゲ
ン系元素の陰イオン、あるいはハロゲン以外に硫黄
(S)の陰イオン等が残留している。
【0031】これらのハロゲン系元素や硫黄等の陰イオ
ンが多層薄膜の表面および表面から深さ方向への分布量
が多いと、当該陰イオンが液晶表示特性に影響を及ぼし
て表示ムラが生じたり、あるいは時間の経過に伴って電
極パターンに腐食を招くという問題があった。
【0032】従来は、このようなハロゲン系元素や硫黄
等の不純物の陰イオンの残留を確認する手法が開発され
ていないため、製品化後の液晶表示装置に上記したよう
な問題が発生することがあった。
【0033】本発明の目的は上記従来技術の問題を解消
し、各種薄膜パターンを多層に成膜した上ガラス基板の
薄膜構造の液晶層と接する表面と表面から深さ方向に分
布する上記ハロゲン系元素および硫黄等の不純物の陰イ
オンの残留量が規定値の範囲にあることを確認する分析
方法と、この分析方法で規定の範囲にあることを確認し
た上記各種薄膜を成膜したガラス基板を用いて製作した
液晶パネルを提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の第1の発明は、カラーフィルタを
含むパターン化した各種の薄膜層を有し、最上層に配向
膜を成膜した第1の基板と、パターン化した各種の薄膜
層を有し、最上層に配向膜を成膜した第2の基板との間
に液晶層を挟持してなる液晶パネルの前記薄膜層に分布
するハロゲン系元素(Cl,F,Br)および硫黄
(S)の分析方法において、前記質第1の基板に形成さ
れた配向膜の表面にスパッター法又は蒸着法で1nm〜
50nm厚の銀薄膜を形成し、350°C〜450°C
で大気中又は真空中で5分〜30分加熱後、室温まで冷
却し、前記銀薄膜の形成面から深さ方向にイオンミリン
グしながら元素分析により前記深さ方向に分布する前記
ハロゲン系元素(Cl,F,Br)及び硫黄(S)の分
布強度と分布厚さを元素分析装置で確認することを特徴
とする。
【0035】また、請求項2に記載の第2の発明は、ガ
ラス基板上に3色のカラーフィルタと前記3色のカラー
フィルタ間を区画するブラックマトリクスと透明電極お
よび配向膜をこの順で成膜した多層薄膜層を有する第1
の基板と、ガラス基板上に透明電極と絶縁膜および配向
膜をこの順で成膜した多層薄膜層を有する第2の基板
と、前記第1の基板と第2の基板の各配向膜の間に液晶
を挟持してなるSTN−LCD型の液晶パネルにおい
て、前記第1の基板の配向膜の最表面からの深さ1nm
から深さ3500nmの領域にハロゲン元素(Cl,
F,Br)及び硫黄(S)の各元素の分布トップピーク
数が1分布トップピーク、または1分布トップピーク〜
10分布トップピーク内で、しかも、分布トップピーク
の分布巾を200nm〜1050nmに制御分布させる
ことにより、動作中に、ハロゲン元素(Cl,F,B
r)系化合物及び硫黄元素(S)系化合物と液晶との反
応を防止して液晶表示画面に生じる表示ムラの発生を防
止し、正常かつ長時間動作を可能としたことを特徴とす
る。
【0036】さらに、請求項3に記載の第3の発明は、
ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前記3色のカラ
ーフィルタ間を区画するブラックマトリクスと透明電極
とオーバーコート膜および配向膜をこの順で成膜した多
層薄膜層を有する第1の基板と、ガラス基板上に透明電
極と絶縁膜および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜層
を有する第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板の
各配向膜の間に液晶を挟持してなるSTN−LCD型の
液晶パネルにおいて、前記第1の基板の配向膜の最表面
からの深さ1nmから深さ4500nmの領域にハロゲ
ン元素(Cl,F,Br)及び硫黄(S)の各元素の分
布トップピーク数が1分布トップピーク、または1分布
トップピーク〜12分布トップピーク内で、しかも、分
布トップピークの分布巾を100nm〜1300nmに
制御分布させることにより、動作中に、ハロゲン元素
(Cl,F,Br)系化合物及び硫黄元素(S)系化合
物と液晶との反応を防止して液晶表示画面に生じる表示
ムラの発生を防止し、正常かつ長時間動作を可能とした
ことを特徴とする。
【0037】さらに、請求項4に記載の第4の発明は、
ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前記3色のカラ
ーフィルタ間を区画するブラックマトリクスと共通電極
および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜層を有する第
1の基板と、ガラス基板上に薄膜トランジスタと保護膜
および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜層を有する第
2の基板と、前記第1の基板と第2の基板の各配向膜の
間に液晶を挟持してなるTFT−LCD型の液晶パネル
において、前記第1の基板の配向膜の最表面からの深さ
1nmから深さ1400nmの領域にハロゲン元素(C
l,F,Br)及び硫黄(S)の各元素の分布トップピ
ーク数が1分布トップピーク、または1分布トップピー
ク〜14分布トップピーク内で、しかも、分布トップピ
ークの分布巾を20nm〜500nmに制御分布させる
ことにより、動作中に、ハロゲン元素(Cl,F,B
r)系化合物及び硫黄元素(S)系化合物と液晶との反
応を防止して液晶表示画面に生じる表示ムラの発生を防
止し、正常かつ長時間動作を可能としたことを特徴とす
る。
【0038】さらに請求項5に記載の第5の発明は、ガ
ラス基板上に3色のカラーフィルタと前記3色のカラー
フィルタ間を区画するブラックマトリクスと保護膜と共
通電極および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜層を有
する第1の基板と、ガラス基板上に薄膜トランジスタと
保護膜および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜層を有
する第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板の各配
向膜の間に液晶を挟持してなるTFT−LCD型の液晶
パネルにおいて、前記第1の基板の配向膜の最表面から
の深さ1nmから深さ4000nmの領域にハロゲン元
素(Cl,F,Br)及び硫黄(S)の各元素の分布ト
ップピーク数が1分布トップピーク、または1分布トッ
プピーク〜18分布トップピーク内で、しかも、分布ト
ップピークの分布巾を50nm〜1000nmに制御分
布させることにより、動作中に、ハロゲン元素(Cl,
F,Br)系化合物及び硫黄元素(S)系化合物と液晶
との反応を防止して液晶表示画面に生じる表示ムラの発
生を防止し、正常かつ長時間動作を可能としたことを特
徴とする。
【0039】そして、請求項6に記載の第6の発明は、
ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前記3色のカラ
ーフィルタ間を区画するブラックマトリクスと透明電極
等を多層に成膜パターン化すると共に最上層に配向膜を
成膜した多層薄膜層を有する第1の基板と、ガラス基板
上に透明電極および/または薄膜トランジスタと絶縁膜
等を多層に成膜パターン化すると共に最上層に配向膜を
成膜した多層薄膜層を有する第2の基板と、前記第1の
基板と第2の基板の各配向膜の間に液晶を挟持してなる
液晶パネルにおいて、前記第1の基板の配向膜の最表面
から深さ1nm〜4500nmに分布制御させたハロゲ
ン元素(Cl,F,Br)及び硫黄元素(S)が、当該
配向膜の内表面から当該第1の基板のガラス基板の内表
面側へ負の酸素一次イオン(16- 一次イオン)でミリ
ングしながら前記深さ方向に分布する前記ハロゲン元素
(Cl,F,Br)の負の二次イオン(19- 二次イオ
ン、35Cl- 二次イオン、79Br- 二次イオン)及び硫
黄の負の二次イオン(32- 二次イオン)の強度を測定
した結果が、前記各二次イオンの分布ピーク強度がそれ
ぞれの二次イオン強度を分子とし、酸素一次イオン(16
- 一次イオン)強度を分母にしたときの強度比が、35 Cl- 二次イオン/16- 一次イオン=2×102
8×104 19- 二次イオン/16- 一次イオン=5×102 〜9
×104 79 Br- 二次イオン/16- 一次イオン=1×102
下、または2×102〜5×104 32- 二次イオン/16- 一次イオン=2×102 〜6
×104 内で、かつ前記各イオン種が一種または複数種制御分布
させたことを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】液晶層と接する上側ガラス基板に
各種の成膜パターン化した複数の薄膜層から成る構造の
内表面を各種の手法で清浄化処理した部材を使用して
も、液晶層と接する上側ガラス基板に各種の成膜パター
ン化した複数の薄膜層中に所望とする制御領域の量以上
のフッ素、塩素、臭素、等のハロゲン及び前記ハロゲン
以外の硫黄等から成るそれぞれの陰イオンが分布してい
ると、フラットディスプレイ液晶表示装置を長時間動作
中にフッ素、塩素、臭素、等のハロゲン及び前記ハロゲ
ン以外の硫黄等から成るそれぞれの陰イオンが液晶と接
する界面に溶出し、前記各陰イオンが液晶や電極パター
ン等と反応してそれぞれに悪影響を及ぼして液晶表示装
置の全面または部分的な液晶の表示ムラ、電極パターン
の断線や腐食等が生じるケ−スがある。
【0041】従って、上記のような欠点を解消するため
には、これまでは未確立であった各種の手法で清浄化処
理した部材の液晶層と接する上側ガラス基板の各種の成
膜パターン化した複数の薄膜層から成る構造の内表面か
ら深さ方向に分布する上記フッ素、塩素、臭素、等のハ
ロゲン及び前記ハロゲン以外の硫黄等を高感度に測定す
る手法の確立とそれの適用により、必要とする特性を確
保可能な領域の含有量内に上記フッ素、塩素、臭素、等
のハロゲン及び前記ハロゲン以外の硫黄等を制御確認し
た部材を使用してフラットディスプレイ液晶表示装置を
製造することが必要不可欠である。
【0042】そこで本発明では、前記図1〜図3に示す
液晶表示装置の長時間動作中でフッ素、塩素、臭素、等
のハロゲン及び前記ハロゲン以外の硫黄等から成るそれ
ぞれの陰イオンの影響による液晶表示装置の全面または
部分的な液晶の表示ムラの防止及び電極パターンの断線
や腐食等を防止するため、液晶層と接する下側ガラス基
板に各種の成膜パターン化した複数の薄膜層から成る構
造の内表面側の配向膜面に銀Agを2nm〜100nm
の薄膜層を形成後大気中または真空中で350°C〜4
50°Cで30分〜1時間加熱処理してハロゲン元素は
ハロゲン化銀とし、硫黄は硫化銀にした状態で、Agの
薄膜形成した配向膜面の表面から深さ方向に分布してい
る陰イオン構成相当の前記のハロゲン及びハロゲン以外
の硫黄等から成るそれぞれの各元素の深さ方向の分布量
を測定するための高感度前処理検査方法の提供と前記検
査方法を確立し、この検査方法で確認した上ガラス基板
(すなわち、カラーフィルタを形成した第1の基板)を
用いて液晶パネルを製造する。
【0043】以下、本発明の実施例につき、図面を参照
して詳細に説明する。
【0044】図1では表面にSiO2 等の透明の薄膜を
必要により形成した、あるいは形成しない上ガラス基板
1Aの表面に3色のカラーフィルタ12R、12G、1
2Bとブラックマトリクス11Bを形成後、この表面に
順次ITO電極パタ−ン(上透明電極)4Aと下配向膜
6Aが形成されている。下ガラス基板1Bにも同様にI
TO電極パタ−ン(下透明電極)4Bと絶縁層5Bおよ
び下配向膜6B等が形成されいる。
【0045】液晶層10Aを挟持する上下の配向膜6
A、6Bは例えばポリイミドから成る有機高分子樹脂膜
をラビング処理して液晶層10Aの液晶分子が所定の方
向に配向するように処理する。ラビング処理した上下の
配向膜は互いに略略180度〜360度で交叉するよう
に、上下の透明電極間をスペーサ7Aで一定の間隔を持
たせて対向させ、シール材9Aを介して接着し、該シー
ル材により形成された間隙に液晶を封入して液晶層10
Aを形成させ、液晶パネルを得る。
【0046】図2ではカラー液晶表示装置の所望とする
特性を確保するため、ガラス基板の表面にSiO2 等の
透明の薄膜を形成した、あるいは形成しない表面にカラ
ーフィルタ12R、12G、12Bとブラックマトリク
ス11Bを形成後、この表面に順次オーバーコート層1
3とITO電極パターン(上透明電極)4Aと上配向膜
6Aを形成したものである。
【0047】液晶層10Aを挟持する上下の配向膜6
A,6Bは、例えばポリイミドから成る有機高分子樹脂
膜をラビング処理して液晶層10Aの液晶分子が所定の
方向に配向するように処理する。ラビング処理した上下
の配向膜6A,6Bは互いに略略180度〜360度で
交叉するように、上下の透明電極4A,4B間をスペー
サ7Aで一定の間隔を持たせて対向させ、シール材9A
を介して接着し、該シール材により形成された間隙に液
晶を封入して液晶層10A形成させ、液晶パネルを構成
する。
【0048】また、図3では、上記カラー液晶表示装置
の所望とする特性を確保するため,上ガラス基板1Aの
表面にSiO2 等の透明の薄膜SIOの形成有り、ある
いは形成無しの表面に三色のカラーフィルター12R、
12G、12Bとブラックマトリクス11Bを形成後、
この表面に順次上部保護膜13Aを形成し、またはこの
保護膜13Aを形成しない状態で上部共通透明画素電極
4Aのパタ−ンと上部配向膜6Aを形成したものであ
る。
【0049】液晶層10Aを挟持する上下の配向膜6
A,6Bは、前記と同様に例えばポリイミドから成る有
機高分子樹脂膜をラビング処理して液晶層10Aの液晶
分子が所定の方向に配向するように処理する。
【0050】ラビング処理した上下配向膜6Aと6Bは
互いに略略180度〜360度で交叉するように、上部
透明画素電極4Aと下部透明電極4Bの間を一定の間隔
を持たせて対向させ、シール材(エポキシ樹脂)3Aを
介して接着し、該シール材により形成された間隙の液晶
封入口(図示せず)から液晶を封入して液晶層10Aを
形成させ、カラ−液晶表示素子(TFT−LCD)を得
る。
【0051】図1〜図3に示したカラー液晶パネルを長
時間動作させても表示ムラ、透明電極のパターン腐食や
断線が発生するという現象を防止するため、前記現象に
影響を及ぼすそれぞれのカラー液晶パネルのカラーフィ
ルター側である第1の基板を構成する上ガラス基板1A
の内、表面側の各種成膜の積層膜の深さ方向に分布する
ハロゲン元素(Cl,F,Br)及び硫黄(S)等を高
感度で測定確認制御した部材を使用して液晶表示素子を
製造する必要がある。
【0052】このため、上記各種成膜の積層膜の深さ方
向に分布するハロゲン元素(Cl,F,Br)及び硫黄
(S)等を高感度で測定確認可能な前処理測定検査方法
を提供するために、被検面の深さ方向に分布するハロゲ
ン元素(Cl,F,Br)及び硫黄(S)等をそれぞれ
ハロゲン化銀及び硫化銀の化合物に固定後、深さ方向を
イオンミリングしながら二次イオン質量分析装置等で深
さ方向に分布する前記各元素の分布強度と分布厚さが所
望とする特性になるような量と分布に制御されているこ
とを確認する。
【0053】具体的には、それぞれ被検面である上部ガ
ラス基板に各種の成膜パターン化した複数の薄膜層から
成る構造の内面と下部ガラス基板に各種の成膜パターン
化した複数の薄膜層から成る構造の内面間に液晶層を挟
持させる図1〜図3に示した液晶パネルの液晶層と接す
る上記上ガラス基板の薄膜面である配向膜面、並びにP
SV2は上部保護膜有無品の表面に順次上部透明電極4
Aの面と上配向膜6Aを形成した膜面等のそれぞれの表
面にスパッター法又は蒸着法で銀Agを1nm〜50n
m形成後、それぞれを350°C〜450°Cで大気中
又は真空中で5分〜30分加熱し、室温まで冷却して被
検元素をそれぞれハロゲン化銀及び硫化銀の化合物に固
定する。
【0054】さらに、前記銀Ag薄膜形成面から深さ方
向に分布するそれぞれハロゲン元素(Cl,F,Br)
及び硫黄(S)等の分析のため、液晶層と接する上側ガ
ラス基板1Aに形成された配向膜6Aの表面からガラス
基板1Aの内表面側へ負の酸素一次イオン(16 - 一次
イオン)でミリングしながらの深さ方向に分布するハロ
ゲン系元素の負の二次イオン(19- 二次イオン,35
- 二次イオン,79Br- 二次イオン)及び硫黄の負の
二次イオン( 32- 二次イオン)等の強度を二次イオン
質量分析計で測定してそれぞれ前記ハロゲン系元素の及
び硫黄の負の二次イオンの分布ピーク強度を分子とし、
16- 一次イオンの強度を分母にした時の強度比を測定
する。
【0055】この測定により、液晶パネルを長時間動作
させても液晶の表示ムラ、透明電極のパターン腐食及び
断線を防止し、液晶パネルの特性を満足させ得る使用部
材の多層薄膜構造中の各種成膜の深さ方向に含有する量
と分布領域内であることを高感度で確認できる。
【0056】次に、上ガラス基板に形成された各種薄膜
パターン層中の深さ方向にハロゲン元素(Cl,F,B
r)及び硫黄(S)等を分布制御させるための具体的な
測定例を説明する。
【0057】図4は液晶パネルのオーバーコートを有し
ない上ガラス基板の深さ方向における塩素Clの分布確
認例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィル
ターとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス
基板内面までの塩素Clの深さ方向の分布を測定した結
果を示す。
【0058】図5は液晶パネルのオーバーコートを有し
ない上ガラス基板の深さ方向における臭素Brの分布確
認例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィル
ターとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス
基板内面までの臭素Brの深さ方向の分布を測定した結
果を示す。
【0059】図6は液晶パネルのオーバーコートを有し
ない上ガラス基板の深さ方向におけるフッソFの分布確
認例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィル
ターとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス
基板内面までのフッソFの深さ方向の分布を測定した結
果を示す。
【0060】図7は液晶パネルのオーバーコートを有し
ない上ガラス基板の深さ方向における硫黄Sの分布確認
例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィルタ
ーとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス基
板内面までの硫黄Sの深さ方向の分布を測定した結果を
示す。
【0061】上記図4〜図7の測定は、上ガラス基板の
カラーフィルタ上に成膜した配向膜面から上ガラス基板
側の内表面へ負の酸素一次イオン( 16- 一次イオン)
でミリングしながらの深さ方向に分布するハロゲン系元
素の負の二次イオン( 19-二次イオン,35- 二次イ
オン,79Br- 二次イオン)及び硫黄の負の二次イオン
( 32- 二次イオン)等の強度を二次イオン質量分析計
で測定してそれぞれの二次イオンの分布ピーク強度が各
被検二次イオン強度を分子とし、16- 一次イオンの強
度を分母にした時の強度比を求めたものである。
【0062】図4〜図7は図1に示した構造の液晶パネ
ルの第1の基板について上記の測定を行ったものであ
る。
【0063】すなわち、液晶層と接する上記配向膜の最
表面から深さ1nmから3500nmの領域にハロゲン
系元素と硫黄を分布制御させ、かつ、各元素の分布トッ
プピーク数が7分布トップピ−ク〜10分布トップピ−
ク内に、しかも、35- 二次イオン/16- 一次イオン
の強度比は1.5×103 〜7×104 79Br- 二次
イオン/16- 一次イオンの強度比は1×102 以下ま
たは2×102 〜3×104 19- 二次イオン/16
- 一次イオンの強度比は6×103 〜1×104 32
- 二次イオン+32- 二次イオン/16- 一次イオンの
強度比は4×102 〜1×103 内とし、しかも、7分
布トップピーク〜10分布トップピークの分布巾を21
4nm〜1012nm内に制御分布させた部材を第1の
基板に使用して液晶パネルを製造したところ、長時間動
作させても液晶の表示ムラ、透明電極のパターン腐食及
び断線が発生せず、所望とする表示特性が得られた。
【0064】図8〜図11は図2に示した構造の液晶パ
ネルの第1の基板について上記の測定を行ったものであ
る。
【0065】すなわち、上ガラス基板側で配向膜面の下
層にオ−バ−コ−ト層が存在する状態で上部カラ−フィ
ルタ側の配向膜面から上ガラス基板側に形成された各種
薄膜パタ−ン層中の深さ方向にハロゲン元素(Cl,
F,Br)及び硫黄(S)等を分布制御させた具体的な
測定例を示す。
【0066】図8は液晶パネルにオーバーコートを有す
る上ガラス基板の深さ方向における塩素Clの分布確認
例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィルタ
ーとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス基
板内面までの塩素Clの深さ方向の分布を測定した結果
を示す。
【0067】図9は液晶パネルのオーバーコートを有す
る上ガラス基板の深さ方向におけるブロムBrの分布確
認例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィル
ターとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス
基板内面までの臭素Brの深さ方向の分布を測定した結
果を示す。
【0068】図10は液晶パネルのオーバーコートを有
する上ガラス基板の深さ方向におけるフッソFの分布確
認例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィル
ターとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス
基板内面までのフッソFの深さ方向の分布を測定した結
果を示す。
【0069】図11は液晶パネルのオーバーコートを有
する上ガラス基板の深さ方向における硫黄Sの分布確認
例の説明図であって、上ガラス基板側のカラーフィルタ
ーとブラックマトリックス上の配向膜面から上ガラス基
板内面までの硫黄Sの深さ方向の分布を測定した結果を
示す。
【0070】すなわち、上ガラス基板のカラ−フィルタ
側の配向膜面から上ガラス基板側の内表面へ負の酸素一
次イオン( 16- 一次イオン)でミリングしながらの深
さ方向に分布するハロゲン系元素の負の二次イオン( 19
- 二次イオン,35- 二次イオン,79Br- 二次イオ
ン)及び硫黄の負の二次イオン( 32- 二次イオン)等
の強度を二次イオン質量分析計で測定して、それぞれの
二次イオンの分布ピ−ク強度が各被検二次イオン強度を
分子とし、16- 一次イオン強度を分母にした時の強度
比が下記のような値、すなわち、液晶層と接する上配向
膜の最表面から深さ1nmから4500nmの領域にハ
ロゲン系元素と硫黄を分布制御させ、かつ、各元素の分
布トップピーク数が5分布トップピーク〜12分布トッ
プピーク内に、しかも、35- 二次イオン/16- 一次
イオンの強度比は1.5×103〜7×104 19-
二次イオン/16- 一次イオンの強度比は5×103
3×104 32- 二次イオン+32- 二次イオン/16
- 一次イオンの強度比は3×102 〜2×103 79
Br- 二次イオン/16- 一次イオンの強度比は4×1
2 〜4×104 内とし、しかも,5分布トップピーク
〜12分布トップピークの分布巾を107nm〜214
nm内に制御分布させた部材を第1の基板に使用して液
晶パネルを製造したところ、長時間動作させても液晶の
表示ムラ、透明電極のパターン腐食及び断線が発生せ
ず、所望とする表示特性が得られた。
【0071】図12は本発明において用いた走査型質量
分析計の構成例の説明図であって、20はイオン銃、2
1はコンデンサレンズ、22は対物絞り、23は偏向電
極、24は対物レンズ、25は試料、26は試料載置ス
テージ、27はシールド電極、28は二次イオン引き出
し電極、29はαスリット、30はセクタ電場形成電
極、31はβスリット、32はセクタ磁場形成磁極、3
3はコレクタスリット、34はイオン検出器、35は増
幅器、36は記録計、37はモニターCRT、38は走
査電源、39は光学顕微鏡、40は二次荷電粒子検出
器、41は増幅器、42はスイッチである。
【0072】この走査型質量分析計は株式会社日立製作
所製の「IMA2形」で、イオン銃20からの一次イオ
ンを二段の静電レンズ21,24で細く絞り、試料載置
ステージ26に載置した試料25を照射する。
【0073】このとき、試料25の表面で生じるスパッ
タリング現象に伴い、中性原子、二次イオン、二次電子
などが放出される。この放出粒子内の二次イオンを引き
出し電極28で加速し、セクタ電場形成電極30の電場
でエネルギーを分散した後、セクタ磁場形成磁極32の
磁極で質量分散する。
【0074】質量分散されたイオンはイオン検出器34
で検出されイオン種の解析がなされる。
【0075】なお、モニターCRT37に表示されると
共に、記録計36に記録される。このモニター時はイオ
ン流を偏向する偏向電極23と同期させて走査電源を制
御する。
【0076】また、二次荷電粒子検出器40は試料25
からの二次荷電粒子を検出して、これを増幅器41、ス
イッチ42を介してモニターCRT37に表示される。
【0077】光学顕微鏡39は試料25の載置位置の調
整、姿勢制御等を行う際に使用する。
【0078】本発明の実施例では、イオン銃20から発
射するイオン(一次イオン)として16- 、一次イオン
加速電圧12kV、試料電流0.5μA、イオンビーム
径500μmφ、二次イオン加速電圧−3kVとして分
析を行った。
【0079】図13は本発明による液晶パネルを用いて
構成した液晶表示モジュールの構造例を説明する展開斜
視図である。
【0080】この液晶表示モジュールMDLは、SHD
は上フレームである金属製のシールドケース、WDは液
晶表示モジュールの有効画面を画定する表示窓、PNL
は液晶表示素子からなる液晶表示パネル、PCB1はド
レイン側回路基板、PCB2はゲー側回路基板、PCB
3はインターフェース回路基板、PRSはプリズムシー
ト、SPSは拡散シート、GLBは導光板、RFSは反
射シート、LPはバックライトBLのランプを構成する
蛍光管、LSは反射シート、GCはゴムブッシュ、LP
Cはランプケーブル、MCAは導光板GLBを設置する
開口MOを有する下側ケース、JN1,2,3は回路基
板間を接続するジョイナ、TCP1,2はテープキャリ
アパッケージ、INS1,2,3は絶縁シート、GCは
ゴムクッション、BATは両面粘着テープ、ILSは遮
光スペーサである。
【0081】上記の各構成材は、金属製のシールドケー
スSHDと下側ケースMCAの間に積層されて挟持固定
されて液晶表示モジュールMDLを構成する。
【0082】液晶表示パネルPNLは本発明によりその
ハロゲン系元素および硫黄等の不純物の多層薄膜構造内
での分布を分析して、それらが所定の範囲内にあること
を確認したガラス基板を用いて構成されている。
【0083】なお、液晶表示パネルPNLの裏面には導
光板GLBに各種の光学シートを積層してなる背面照明
構造と蛍光管LPとで構成したバックライトBLが設置
され、液晶表示パネルPNLに形成された画像を照明し
て表示窓WDに表示する。
【0084】図14は本発明による液晶パネルを用いた
液晶表示モジュールを組み込んで構成した電子機器の一
例を説明する携帯型パソコンの外観図である。
【0085】この携帯型パソコンは、キーボードを搭載
しホストCPUを内蔵した本体部と液晶表示モジュール
MDLを実装しインバータ電源IVを内蔵した表示部と
から構成され、両者はヒンジを連絡するケーブルにより
結合されている。
【0086】また、表示部には各種の調整ボタンCT、
TCON、CR等が設けられており、キーボードとホス
トからの信号は矢印に示したように流れて表示部に表示
される。
【0087】このように、本発明を適用して製造した液
晶表示モジュールを用いることにより、高画質の画像表
示を行う液晶表示装置を得ることができる。
【0088】なお、本発明は上記した種類のハロゲン系
元素、および硫黄に限るものではなく、その他の各種元
素の分析に応用できるものである。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶パネルのカラーフィルタ基板である第1の基板を構
成る上ガラス基板に形成した多層の薄膜構造の表面から
深さ方向に分布するフッ素、塩素、臭素、等のハロゲン
及び前記ハロゲン以外の硫黄等の陰イオンの分布量を確
認することが可能となり、その分布量が所定の範囲内に
あることを確認したガラス基板をもって液晶パネルを製
作することで、前記したような表示ムラや電極パネルの
腐食の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する液晶表示装置の一例としての
カラーSTN液晶パネルの構成を説明する部分断面図で
ある。
【図2】本発明を適用する液晶表示装置の他例としての
カラーSTN液晶パネルの基本構造の他例を説明する部
分断面図である。
【図3】本発明を適用する液晶表示装置のさらに他例と
してのTFT液晶パネルの構成を説明する部分断面図で
ある。
【図4】液晶パネルのオーバーコートを有しない上ガラ
ス基板の深さ方向における塩素Clの分布確認例の説明
図である。
【図5】液晶パネルのオーバーコートを有しない上ガラ
ス基板の深さ方向における臭素Brの分布確認例の説明
図である。
【図6】液晶パネルのオーバーコートを有しない上ガラ
ス基板の深さ方向におけるフッソFの分布確認例の説明
図である。
【図7】液晶パネルのオーバーコートを有しない上ガラ
ス基板の深さ方向における硫黄Sの分布確認例の説明図
である。
【図8】液晶パネルにオーバーコートを有する上ガラス
基板の深さ方向における塩素Clの分布確認例の説明図
である。
【図9】液晶パネルのオーバーコートを有する上ガラス
基板の深さ方向における臭素Brの分布確認例の説明図
である。
【図10】液晶パネルのオーバーコートを有する上ガラ
ス基板の深さ方向におけるフッソFの分布確認例の説明
図である。
【図11】液晶パネルのオーバーコートを有する上ガラ
ス基板の深さ方向における硫黄Sの分布確認例の説明図
である。
【図12】本発明において用いた走査型質量分析計の構
成例の説明図である。
【図13】本発明による液晶パネルを用いて構成した液
晶表示モジュールの構造例を説明する展開斜視図であ
る。
【図14】本発明による液晶パネルを用いた液晶表示モ
ジュールを組み込んで構成した電子機器の一例を説明す
る携帯型パソコンの外観図である。
【符号の説明】
1A 上ガラス基板 1B 下ガラス基板 2A 上偏光板 2B 下偏光板 3A 導電ペースト 4A 上透明電極 4B 下透明電極 5A 上絶縁膜 5B 下絶縁膜 6A 上配向膜 6B 下配向膜 7A スペーサ 8A 反射板 9A シール材 10A 液晶層 11A ブラックマトリクス 12R 赤フィルタ 12G 緑フィルタ 12B 青フィルタ。
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】上記した各種の液晶パネルでは、上側ガラ
ス基板1Aと下側ガラス基板1Bのそれぞれに、所要の
電極、絶縁膜、保護膜、その他の薄膜を成膜し、その最
上層には液晶層10Aと接する上側配向膜6A、6Bが
成膜されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 敏和 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 川越 弘美 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 渡辺 澄子 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーフィルタを含むパターン化した各種
    の薄膜層を有し、最上層に配向膜を成膜した第1の基板
    と、パターン化した各種の薄膜層を有し、最上層に配向
    膜を成膜した第2の基板との間に液晶層を挟持してなる
    液晶パネルの前記薄膜層に分布するハロゲン系元素およ
    び硫黄の分析方法において、 前記質第1の基板に形成された配向膜の表面にスパッタ
    ー法又は蒸着法で1nm〜50nm厚の銀薄膜を形成
    し、350°C〜450°Cで大気中又は真空中で5分
    〜30分加熱後、室温まで冷却し、前記銀薄膜の形成面
    から深さ方向にイオンミリングしながら元素分析により
    前記深さ方向に分布する前記ハロゲン系元素および硫黄
    の分布強度と分布厚さを元素分析装置で確認することを
    特徴とする液晶パネルの前記薄膜層に分布するハロゲン
    系元素および硫黄の分析方法。
  2. 【請求項2】ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前
    記3色のカラーフィルタ間を区画するブラックマトリク
    スと透明電極および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜
    層を有する第1の基板と、ガラス基板上に透明電極と絶
    縁膜および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜層を有す
    る第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板の各配向
    膜の間に液晶を挟持してなるSTN−LCD型の液晶パ
    ネルにおいて、 前記第1の基板の配向膜の最表面からの深さ1nmから
    深さ3500nmの領域にハロゲン元素および硫黄の各
    元素の分布トップピーク数が1分布トップピーク、また
    は1分布トップピーク〜10分布トップピーク内で、し
    かも、分布トップピークの分布巾を200nm〜105
    0nmに制御分布させることにより、動作中に、ハロゲ
    ン元素系化合物および硫黄元素系化合物と液晶との反応
    を防止して液晶表示画面に生じる表示ムラの発生を防止
    し、正常かつ長時間動作を可能としたことを特徴とする
    液晶パネル。
  3. 【請求項3】ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前
    記3色のカラーフィルタ間を区画するブラックマトリク
    スと透明電極とオーバーコート膜および配向膜をこの順
    で成膜した多層薄膜層を有する第1の基板と、ガラス基
    板上に透明電極と絶縁膜および配向膜をこの順で成膜し
    た多層薄膜層を有する第2の基板と、前記第1の基板と
    第2の基板の各配向膜の間に液晶を挟持してなるSTN
    −LCD型の液晶パネルにおいて、 前記第1の基板の配向膜の最表面からの深さ1nmから
    深さ4500nmの領域にハロゲン元素および硫黄
    (S)の各元素の分布トップピーク数が1分布トップピ
    ーク、または1分布トップピーク〜12分布トップピー
    ク内で、しかも、分布トップピークの分布巾を100n
    m〜1300nmに制御分布させることにより、動作中
    に、ハロゲン元素系化合物および硫黄元素(S)系化合
    物と液晶との反応を防止して液晶表示画面に生じる表示
    ムラの発生を防止し、正常かつ長時間動作を可能とした
    ことを特徴とする液晶パネル。
  4. 【請求項4】ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前
    記3色のカラーフィルタ間を区画するブラックマトリク
    スと共通電極および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜
    層を有する第1の基板と、ガラス基板上に薄膜トランジ
    スタと保護膜および配向膜をこの順で成膜した多層薄膜
    層を有する第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板
    の各配向膜の間に液晶を挟持してなるTFT−LCD型
    の液晶パネルにおいて、 前記第1の基板の配向膜の最表面からの深さ1nmから
    深さ1400nmの領域にハロゲン元素および硫黄の各
    元素の分布トップピーク数が1分布トップピーク、また
    は1分布トップピーク〜14分布トップピーク内で、し
    かも、分布トップピークの分布巾を20nm〜500n
    mに制御分布させることにより、動作中に、ハロゲン元
    素系化合物および硫黄元素系化合物と液晶との反応を防
    止して液晶表示画面に生じる表示ムラの発生を防止し、
    正常かつ長時間動作を可能としたことを特徴とする液晶
    パネル。
  5. 【請求項5】ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前
    記3色のカラーフィルタ間を区画するブラックマトリク
    スと保護膜と共通電極および配向膜をこの順で成膜した
    多層薄膜層を有する第1の基板と、ガラス基板上に薄膜
    トランジスタと保護膜および配向膜をこの順で成膜した
    多層薄膜層を有する第2の基板と、前記第1の基板と第
    2の基板の各配向膜の間に液晶を挟持してなるTFT−
    LCD型の液晶パネルにおいて、 前記第1の基板の配向膜の最表面からの深さ1nmから
    深さ4000nmの領域にハロゲン元素および硫黄の各
    元素の分布トップピーク数が1分布トップピーク、また
    は1分布トップピーク〜18分布トップピーク内で、し
    かも、分布トップピークの分布巾を50nm〜1000
    nmに制御分布させることにより、動作中に、ハロゲン
    元素系化合物および硫黄元素系化合物と液晶との反応を
    防止して液晶表示画面に生じる表示ムラの発生を防止
    し、正常かつ長時間動作を可能としたことを特徴とする
    液晶パネル。
  6. 【請求項6】ガラス基板上に3色のカラーフィルタと前
    記3色のカラーフィルタ間を区画するブラックマトリク
    スと透明電極等を多層に成膜パターン化すると共に最上
    層に配向膜を成膜した多層薄膜層を有する第1の基板
    と、ガラス基板上に透明電極および/または薄膜トラン
    ジスタと絶縁膜等を多層に成膜パターン化すると共に最
    上層に配向膜を成膜した多層薄膜層を有する第2の基板
    と、前記第1の基板と第2の基板の各配向膜の間に液晶
    を挟持してなる液晶パネルにおいて、 前記第1の基板の配向膜の最表面から深さ1nm〜45
    00nmに分布制御させたハロゲン元素(Cl,F,B
    r)および硫黄元素(S)が、当該配向膜の内表面から
    当該第1の基板のガラス基板の内表面側へ負の酸素一次
    イオン(16-一次イオン)でミリングしながら前記深
    さ方向に分布する前記ハロゲン元素(Cl,F,Br)
    の負の二次イオン(19- 二次イオン、35Cl- 二次イ
    オン、79Br- 二次イオン)及び硫黄の負の二次イオン
    32- 二次イオン)の強度を測定した結果が、前記各
    二次イオンの分布ピーク強度がそれぞれの二次イオン強
    度を分子とし、酸素一次イオン(16- 一次イオン)強
    度を分母にしたときの強度比が、35 Cl- 二次イオン/16- 一次イオン=2×102
    8×104 19- 二次イオン/16- 一次イオン=5×102 〜9
    ×104 79 Br- 二次イオン/16- 一次イオン=1×102
    下、または2×102〜5×104 32- 二次イオン/16- 一次イオン=2×102 〜6
    ×104 内で、かつ前記各イオン種が一種または複数種制御分布
    させたことを特徴とする液晶パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012028377A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Hitachi Displays Ltd 有機el表示装置

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