JPH09158848A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

Info

Publication number
JPH09158848A
JPH09158848A JP31625795A JP31625795A JPH09158848A JP H09158848 A JPH09158848 A JP H09158848A JP 31625795 A JP31625795 A JP 31625795A JP 31625795 A JP31625795 A JP 31625795A JP H09158848 A JPH09158848 A JP H09158848A
Authority
JP
Japan
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scroll
fixed
plate
front housing
annular
Prior art date
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Pending
Application number
JP31625795A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Kawahara
定夫 河原
Teruyuki Akazawa
輝行 赤澤
Kunio Iwanami
國雄 岩波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31625795A priority Critical patent/JPH09158848A/ja
Publication of JPH09158848A publication Critical patent/JPH09158848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、液圧縮時の圧縮室圧力の異常上昇
を抑制し、圧縮機構部の破損を防止する高信頼性を有す
るスクロール圧縮機の提供を目的とするものである。 【解決手段】 固定スクロール4の固定鏡板5の外周付
近で圧縮機ハウジング1の内部を高圧室と低圧室とに仕
切り、圧縮機ハウジング1を前記低圧室を形成するフロ
ントハウジング2と前記高圧室を形成するリアプレート
3の2分割構成にし、オルダムリング20をドライブシ
ャフト16の軸に対して直角な方向に往復運動させる回
転拘束部品21をフロントハウジング2内に形成する円
筒状の台座部13に固定させ、弾性部材9をリアプレー
ト3内の底面と固定スクロール4の固定鏡板背面との間
に配設せ、固定スクロール4をフロントハウジング2の
外殻端面とリアプレート3とにより弾性的に挟持したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調機、冷凍機
等に使用されるスクロール圧縮機の液圧縮による過負荷
の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の圧縮機は、小形軽量、高効率、低
騒音などの観点からスクロール圧縮機が主流になってき
ている。スクロール圧縮機は多くの特許や文献に開示さ
れ、その動作原理は良く知られている。
【0003】典型的な自動車空調用スクロール型圧縮機
の構造の従来例として、特公昭57−49721号公
報、特公昭58−19875号公報に基本構成が開示さ
れている。
【0004】図16に従来の開放型スクロール圧縮機の
断面図を示す。圧縮機ハウジング101の後端部に固定
鏡板103の上に固定渦巻羽根104を形成したアルミ
合金材料からなる固定スクロール102が固定され、複
数個の圧縮作業空間105を構成するように旋回鏡板1
07の上に旋回渦巻羽根108が形成されたアルミ合金
材料からなる旋回スクロール106が噛み合わされてい
る。旋回鏡板107の旋回渦巻羽根108とは反対側の
背面上に円筒状のボス109が形成され、その内部に旋
回軸受110が配設されている。偏心穴112を有する
肉厚の厚い円板状あるいは短軸状の偏心ブッシュ111
が旋回スクロール106のボス109内に旋回軸受11
0を介して回転可能に支持されている。主軸114の端
面から軸方向に偏心延出された駆動ピン115が偏心ブ
ッシュ111の偏心穴112に回転可能に嵌合されて、
旋回スクロール106に旋回運動が与えられる。一方、
主軸114への回転力の伝達は、軸封装置117を介し
て圧縮機ハウジング101外に突出した主軸114の端
部に取り付けられた電磁クラッチ118により外部駆動
源(例えば自動車エンジン、図示せず)の回転をベルト
等の伝達手段(図示せず)を介して行われる。
【0005】このような駆動機構の構成においては、主
軸114が回転すると流体圧縮ガス力などの作用力によ
り偏心ブッシュ111の中心は駆動ピン115の中心を
中心として円弧状にスイングする。これにより旋回渦巻
羽根108が固定渦巻羽根104に追随して接触し圧縮
作業空間105の径方向のシール性を良好にする。
【0006】旋回鏡板107の上には高硬度の鋼製の旋
回側レース119と旋回側リテーナ120が配置され、
圧縮機ハウジング101の前部の内壁に設けた段部12
1の上に固定側レース122と固定側リテーナ123が
配置され、この両レースと両リテーナで多数個の鋼製の
ボール124を軸方向と旋回半径方向に挟持して旋回鏡
板107に掛かるスラスト力の支承と旋回スクロール1
06の自転を拘束している。
【0007】この従来圧縮機は駆動ピン115の位置が
限定されており、この位置に限定することにより、始動
時などの急激な加速度の増加変化が発生する場合には、
旋回部品の慣性力が作用して偏心ブッシュ111の中心
は両羽根の接触部が離れて圧縮作業空間105の圧力が
開放される方向にスイングする。その結果、始動時の異
常音や異常ショックの発生が防げるようになっている。
【0008】また、偏心ブッシュ111は駆動ピン11
5の周りに回転可能であるので上記のような半径方向密
封効果を有するが、周囲の部品との干渉等の問題を解消
するために偏心ブッシュ111のスイングに伴う回転角
度範囲を制限する必要があり、偏心ブッシュ111の回
転角度範囲制限手段として、偏心ブッシュ111に規制
ピン113を延出させ、主軸114に設けた規制穴11
6に所定量の隙間で嵌入することにより構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流体圧
縮ガス力などの作用力により圧縮作業空間のシール性を
実現しているので、例えば液圧縮を生じた場合に圧縮空
間内に異常高圧状態が発生し、その圧力を逃がす有効な
方法がない。そのためスクロールの破損や軸受の損傷な
どの現象が生じる等の種々の問題点を有している。
【0010】このような液圧縮に対する種々のアンロー
ド機構が、これまでに発明されている。
【0011】特公平5−49830号公報に、圧縮室に
対して吐出室へのバイパス穴を設け、密閉空間内の圧力
が吐出室内の圧力よりも高くなると、逆止弁により密閉
空間の圧力上昇を抑制する技術が開示されているが、バ
イパス穴の影響により性能劣化をきたす。
【0012】また、特開昭61−215481号公報、
特開昭62−282186号公報には、液圧縮発生時の
過大な圧縮力により、旋回駆動軸が旋回半径を縮小する
方向に移動し、スクロール羽根壁間に隙間を生じさせて
圧縮力を軽減させ、通常運転範囲内では前述の動作が起
こらないようにバネ力で保持する構成が開示されている
が、比較的小空間にバネが設定されるため、所定のバネ
力を得るためのバネ設計が難しく、複雑な部品加工を必
要とする。
【0013】さらに、特開平5−044665号公報に
は、スクロール羽根の軸方向への移動が可能な構成とす
ることにより、液圧縮などの圧縮圧力上昇時にスクロー
ル羽根先端の軸方向隙間が増大して圧力を逃がすアンロ
ード技術が開示されている。
【0014】図17、図18はこの特開平5−0446
65号公報に示されたスクロール圧縮機の圧縮機構部の
部分拡大断面図およびアンロード機構の斜視図である。
【0015】圧縮機構201には、固定スクロール20
2と、旋回スクロール203と、旋回スクロール203
の自転を防止して旋回のみをさせるオルダムリング20
4と、旋回スクロール203に設けた旋回駆動軸205
と、クランク軸206の主軸207の内方に設けた偏心
軸受208と、主軸207を支承する主軸受209を有
する軸受部品210と、旋回スクロール203の鏡板背
面211から微小な隙間をおいて配設された旋回スクロ
ール203の軸方向の動きを制限する軸方向移動制限平
面板212と、平面板212の外周に環状バネ213で
支承された環状の可動平面板214が配置され、環状バ
ネ213と可動平面板214の当接を円滑にするワッシ
ャ215が設けられている。
【0016】この従来例においては、運転中に圧縮作業
空間に冷媒液や潤滑油などの液体を多量に吸い込んだ
時、発生する圧縮圧力によって、旋回スクロール203
の鏡板背面211が可動平面板214を押しつけて軸方
向移動制限平面板212に向かって移動し、過大な液圧
縮圧力の発生が防止される。
【0017】しかしながら、オルダムリング204のキ
ーと相対するキー溝間に旋回スクロール203の軸方向
移動量以上の隙間を確保する必要がでてくる。このた
め、オルダムリングの軸方向への傾き量も増加し、騒音
の発生や損傷などの現象が生じやすいなどの問題点を有
している。
【0018】本発明は、上記従来例の課題を解決するも
ので、液圧縮時の圧縮室圧力の異常上昇を抑制し、圧縮
機構部の破損を防止する高信頼性を有するスクロール圧
縮機の提供を目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の技術的手段は、圧縮機ハウジングの内部に、
固定鏡板に直立させた渦巻きラップを有する固定スクロ
ールと、圧縮室を形成させるように前記固定スクロール
と噛み合わせる旋回鏡板に直立させた渦巻きラップを有
する旋回スクロールと、前記圧縮機ハウジングに回転可
能に支持したドライブシャフトと、このドライブシャフ
トの偏心軸に配設する旋回駆動手段と、前記旋回スクロ
ールの自転を拘束して旋回のみをさせるオルダムリング
と、このオルダムリングを前記ドライブシャフトの軸に
対して直角な方向に往復運動させる回転拘束部品と、こ
の回転拘束部品の端面上に配設する前記旋回スクロール
に掛かる軸方向荷重を受承する平板状のスラスト軸受と
を備えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロー
ルの固定鏡板の外周付近で前記圧縮機ハウジングの内部
を高圧室と低圧室とに仕切り、前記圧縮機ハウジングを
前記低圧室を形成するフロントハウジングと前記高圧室
を形成するリアプレートの2分割構成にし、前記回転拘
束部品を前記フロントハウジング内に形成する円筒状の
台座部に固定させ、弾性部材を前記リアプレート内の底
面と前記固定スクロールの固定鏡板背面との間に配設さ
せ、前記固定スクロールを前記フロントハウジングの外
殻端面と前記リアプレートとにより弾性的に支承したも
のである。
【0020】さらに、フロントハウジングの外殻端面と
固定スクロールの固定鏡板面間をピン係合し、前記固定
スクロールの自転を規制したものである。
【0021】さらに、固定スクロールの固定鏡板背面部
に環状溝を持つ環状突起を形成し、この環状溝に弾性部
材として環状の波ワッシャを配設したものである。
【0022】さらに、固定スクロールの固定鏡板背面部
に複数の台座を形成し、前記台座の内部を筒状の凹部と
し、この凹部に弾性部材として複数の環状の板バネを集
積し、棒軸に平板を一体成形したT型の保持ホルダーの
前記棒軸部を集積状態の前記環状板バネの内環部に挿入
させ、前記平板端面とリアプレート内の底面とを当接さ
せたものである。
【0023】さらに、T型保持ホルダーの平板端面が当
接するリアプレート内の底面を、前記平板面とほぼ同形
状の凹部台座に形成したものである。
【0024】また、圧縮機ハウジングの内部に、固定鏡
板に直立させた渦巻きラップを有する固定スクロール
と、圧縮室を形成させるように前記固定スクロールと噛
み合わせる旋回鏡板に直立させた渦巻きラップを有する
旋回スクロールと、前記圧縮機ハウジングに回転可能に
支持したドライブシャフトと、このドライブシャフトの
偏心軸に配設する旋回駆動手段と、前記旋回スクロール
の自転を拘束して旋回のみをさせるオルダムリングと、
このオルダムリングを前記ドライブシャフトの軸に対し
て直角な方向に往復運動させる回転拘束部品と、この回
転拘束部品の端面上に配設する前記旋回スクロールに掛
かる軸方向荷重を受承する平板状のスラスト軸受とを備
えたスクロール圧縮機において、前記固定スクロールの
固定鏡板の外周付近で前記圧縮機ハウジングの内部を高
圧室と低圧室とに仕切り、前記圧縮機ハウジングを前記
低圧室を形成するフロントハウジングと前記高圧室を形
成するリアプレートの2分割構成にし、前記固定スクロ
ールの固定鏡板を前記リアプレートに固定し、弾性部材
を介して前記回転拘束部品を前記フロントハウジング内
に形成する円筒状の台座部に弾性的に支承したものであ
る。
【0025】さらに、フロントハウジング内に形成する
円筒状の台座部に環状溝と複数のねじ穴を形成し、この
環状溝に弾性部材として環状の波ワッシャを配設し、回
転拘束部品の前記ねじ穴の相対する位置に前記ねじ穴径
より大なる貫通穴を設け、前記ねじ穴径に適合するボル
トにより前記回転拘束部品を前記台座部に弾性的に支承
したものである。
【0026】さらに、フロントハウジング内に形成する
円筒状の台座部に環状溝を形成し、この環状溝に弾性部
材として環状の波ワッシャを配設し、前記フロントハウ
ジングの内壁面に形成した環状溝に係合させたC形止め
輪により、前記回転拘束部品を前記台座部に弾性的に支
承したものである。
【0027】さらに、フロントハウジング内に形成する
円筒状の台座部に複数の筒状の凹部と複数のねじ穴を形
成し、この凹部に弾性部材として複数の環状の板バネを
集積し、棒軸に平板を一体成形したT型のホルダーの前
記棒軸部を集積状態の前記環状板バネの内環部に挿入さ
せ、回転拘束部品の前記ねじ穴の相対する位置に前記ね
じ穴径より大なる貫通穴を設け、前記T型の保持ホルダ
ーの平板端面と回転拘束部品の端面とを当接させて、前
記ねじ穴径に適合するボルトにより前記回転拘束部品を
前記台座部に弾性的に支承したものである。
【0028】さらに、フロントハウジング内に形成する
円筒状の台座部に複数の筒状の凹部を形成し、この凹部
に弾性部材として複数の環状の板バネを集積し、棒軸に
平板を一体成形したT型の保持ホルダーの前記棒軸部を
集積状態の前記環状板バネの内環部に挿入させ、前記T
型の保持ホルダーの平板端面と回転拘束部品の端面とを
当接させて、前記フロントハウジングの内壁面に形成し
た環状溝に係合させたC形止め輪により、前記回転拘束
部品を前記台座部に弾性的に支承したものである。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の技術的手段によれば、液
圧縮発生時のように弾性体の設定初期荷重を上回るよう
な過大な軸方向ガス力が羽根に掛かれば、旋回スクロー
ルもしくは固定スクロールが軸方向の羽根隙間が大なる
方向に移動する構成にしているので、圧縮室の圧力上昇
を緩和することができる。
【0030】また、固定スクロールを軸方向に移動させ
るコンプライアンス構成において、弾性力による挟持、
または、固定スクロール鏡板とフロントハウジングの外
殻端面とのピン係合、さらには、当接面における凹部状
のはめ合い係合等の簡易構成により固定スクロールの自
転規制を実現するので、安価な高性能スクロール圧縮機
を提供することができる。
【0031】また、固定スクロールの固定鏡板背面に作
用する弾性部材の弾性力および高圧側ガス圧力による軸
方向荷重をフロントハウジングの外殻壁端面で受ける構
成としているので、スクロール羽根先端部の圧接による
摺動摩耗を生じるようなことはない。
【0032】また、弾性部材に付与する初期荷重値をね
じ部品の締め付けにより微調整する構成にしているの
で、弾性部材の発生弾性力のばらつきや、運転中の羽根
離間を確実に防止できるようになる。
【0033】次に、旋回スクロールを軸方向に移動させ
るコンプライアンス構成においては、旋回スクロールの
みが移動するのではなく、回転拘束部品とともに移動さ
せる構成にしているので、オルダムリングキーと相対す
るキー溝間の隙間を軸方向移動量以上に確保する必要が
なくなり、騒音や信頼面の観点から適正な隙間設定が可
能となり、騒音の発生や損傷などの現象が生じるような
ことはない。
【0034】
【実施例】本発明の技術的手段を用いた一実施例とし
て、図1にスクロール圧縮機の断面図を示す。
【0035】固定スクロール4の固定鏡板5の外周付近
で圧縮機ハウジング1の内部を高圧室と低圧室とに仕切
り、圧縮機ハウジング1を前記低圧室を形成するフロン
トハウジング2と前記高圧室を形成するリアプレート3
の2分割構成にし、圧縮機ハウジング1の内部に固定ス
クロール4と複数個の圧縮作業空間10を形成するよう
に旋回スクロール7が相互に噛み合わされている。
【0036】旋回スクロール7は、旋回鏡板8の旋回渦
巻羽根の延出面とは反対側の中央部に円筒状ボス11が
突設されており、このボス11の内部に旋回軸受12
(ニードルベアリング)を配設している。
【0037】旋回スクロール7の旋回運動は、主軸受1
4と副軸受15により圧縮機ハウジング1に回転可能に
支持されたドライブシャフト16の偏心軸17に配設す
る偏心ブッシュ18を用いた旋回駆動手段を介してなさ
れる。この旋回駆動手段は、ガス圧縮力と旋回部品の遠
心力の作用により、偏心ブッシュ18をスイングさせて
旋回半径を可変にし、圧縮室の良好なシール性を確保す
るものである。
【0038】一方、ドライブシャフト16への回転力の
伝達は、軸封装置19を介して圧縮機ハウジング1外に
突出したドライブシャフト16の端部に取り付けられた
電磁クラッチ27により外部駆動源(図示せず)の回転
をベルト等の伝達手段(図示せず)を介して行われる。
【0039】旋回スクロール7は、オルダムリング20
によってその自転を阻止されながら旋回運動をする。オ
ルダムリング20には、その環状体の端面に互いに平行
な一対のキー20aが形成され、これとほぼ90゜ずれ
た位置にある互いに平行な一対のキー20bが形成され
ている。キー20aは、旋回スクロール7の旋回鏡板8
の背面に形成された一対のキー溝8aに摺動自在に嵌入
され、もう一対のキー20bは、圧縮機ハウジング1内
部に形成した円筒状の台座部13に固定された回転拘束
部品21に形成された一対のキー溝(図示せず)に摺動
自在に嵌入されている。この回転拘束部品21によりオ
ルダムリング20は、ドライブシャフト16の軸に直角
な一方向の往復運動に拘束される。
【0040】旋回スクロール7の旋回運動により圧縮作
業空間10はその容積を減じながら渦巻の中心方向へ移
動する。これにともなって、吸入口(図示せず)を通っ
て圧縮作業空間10に流入するガスは、圧縮され固定ス
クロール4に形成された吐出ポート22から吐出弁23
を押し開いて吐出キャビティー24へ吐出され、吐出口
(図示せず)を経て流出する。
【0041】回転拘束部品21の端面上に平板状のスラ
スト軸受25を配設し、このスラスト軸受25を介し
て、圧縮作業空間10の圧縮気体の圧力によって発生す
るスラスト力を旋回スクロール7の旋回鏡板8の背面で
受承させている。
【0042】一方、固定スクロール4は、フロントハウ
ジング2の外殻端面6とリアプレート3内の底面との間
に弾性部材9を介して弾性的に挟持されている。弾性体
の設定初期荷重値は、通常運転時の軸方向ガス力より大
きく設定しており、通常運転時の羽根離間を防止してい
る。液圧縮発生時のように弾性体の設定初期荷重を上回
るような過大な軸方向ガス力が容易に掛かれば、固定ス
クロールが軸方向の羽根隙間が大なる方向に移動し、圧
縮室の圧力上昇を緩和する。
【0043】また、固定スクロール4の固定鏡板5背面
に作用する弾性部材9の弾性力および高圧側ガス力によ
る軸方向荷重は、フロントハウジング2の外殻端面6で
受ける構成なので、スクロール羽根間の圧接による摺動
摩耗等の問題を生じない。なお、羽根間の軸方向隙間
は、例えば、フロントハウジング2とリヤプレート3の
間に挿入するシム(図示せず)の厚さ調節により、性能
面および信頼面を満足する値に設定される。
【0044】図2は、前述の実施例に対して、フロント
ハウジング2の外殻端面6と固定スクロール4の固定鏡
板面間をピン28で係合し、前記固定スクロールの自転
規制をより確実にしている。
【0045】図3は、弾性部材として環状の波ワッシャ
29を用いた実施例で、固定スクロール4の固定鏡板5
背面部に形成した環状溝30を持つ環状突起31を形成
し、環状溝30に波ワッシャ29を配設し、フロントハ
ウジング2とリアプレート3の締結により、固定スクロ
ール4を弾性的に挟持している。
【0046】図4は弾性部材として環状の板バネ32を
用いた実施例で、固定スクロール4の固定鏡板5背面部
に内部を筒状の凹部34を持った複数の台座33を形成
し、この凹部34に複数の環状の板バネ32を集積し、
棒軸36に平板37を一体成形したT型の保持ホルダー
35の棒軸部36を集積状態の環状板バネ32の内環部
に挿入させ、平板37端面とリアプレート3内の底面と
を当接させてフロントハウジング2とリアプレート3の
締結することにより、固定スクロール4を弾性的に挟持
している。ここでは、弾性部材として板バネ32を用い
るので、バネ定数をより大きくとれ、その結果、初期荷
重値の設定における設計自由度をひろげることが可能と
なる。
【0047】さらに、T型保持ホルダー35の平板37
端面が当接するリアプレート3内の底面を、平板37面
とほぼ同形状の凹部台座38に形成し、平板37端面を
凹部台座38に係合させた簡易構成で固定スクロール4
の自転防止を実現した実施例を図5に示す。
【0048】また、図6は環状の板バネ32を用いた前
述の実施例に対して、リアプレート3の底面にT型保持
ホルダー35の平板37端面と相対する位置にねじ穴3
9を設け、そのねじ穴39へのボルト40のねじ込みに
より弾性部材へ初期荷重量を付与するものである。これ
により、弾性部材への初期荷重値の微調整が可能とな
り、弾性部材の発生弾性力のばらつきや、運転中の羽根
離間を確実に防止できるようになる。なお、初期荷重設
定後は、メクラボルト41とOリング42により密封さ
れる。
【0049】さらに、T型の保持ホルダー35の平板3
7端面のほぼ中央部に筒状の凹部43を形成し、この凹
部43にボルト40の先端部を係合させて固定スクロー
ル4の自転防止を確実にした実施例を図7に示す。
【0050】以上、固定スクロールを軸方向に移動させ
るコンプライアンス構成における本発明の実施例を述べ
たが、次に、旋回スクロールを軸方向に移動させるコン
プライアンス構成について述べる。その一実施例とし
て、図8にスクロール圧縮機の断面図を示す。
【0051】固定スクロール4の固定鏡板5をリアプレ
ート3に固定し、回転拘束部品21は、圧縮機ハウジン
グ1内部に形成した円筒状の台座部13に弾性部材44
を介して、ボルト等(図示せず)の取り付け手段により
弾性的に支承される。その結果、液圧縮時の内圧上昇時
に、羽根への軸方向ガス力がスラスト軸受25から回転
拘束部品21に作用し、回転拘束部品21は、旋回スク
ロール7とともに羽根隙間が大なる方向に移動し、上昇
圧力を逃がす。この構成によれば、旋回スクロール7の
みが移動するのではなく、回転拘束部品21とともに移
動するので、オルダムリングキーと相対するキー溝間の
隙間を軸方向移動量以上に確保する必要がなくなり、騒
音や信頼面の観点から適正な隙間設定が可能となり、騒
音の発生や損傷などの現象が生じるようなことはない。
【0052】図9は、弾性部材として環状の波ワッシャ
45を用いた実施例で、フロントハウジング2内に形成
する円筒状の台座部13に環状溝46と複数のねじ穴4
7を形成し、この環状溝46に弾性部材として環状の波
ワッシャ45を配設し、回転拘束部品21のねじ穴47
の相対する位置に前記ねじ穴径より大なる貫通穴48を
設け、ねじ穴47の径に適合するボルト49により回転
拘束部品21を台座部13に弾性的に支承する構成によ
り、安価で、かつ組立性の良い取り付け手段を実現した
ものである。
【0053】図10は、回転拘束部品21の取り付け手
段としてボルトを用いた前述の実施例に対して、C形止
め輪を用いたもので、フロントハウジング2内に形成す
る円筒状の台座部13に環状溝46を形成し、この環状
溝46に弾性部材として環状の波ワッシャ45を配設
し、フロントハウジング2の内壁面に形成した環状溝5
0に係合させたC形止め輪51により、回転拘束部品2
1を台座部13に弾性的に支承したものである。
【0054】図11は、弾性部材として環状の板バネ5
2を用いた実施例で、フロントハウジング2内に形成す
る円筒状の台座部13に複数の筒状の凹部53と複数の
ねじ穴54を形成し、この凹部53に弾性部材として複
数の環状の板バネ52を集積し、棒軸56に平板57を
一体成形したT型の保持ホルダー55の棒軸56部を集
積状態の環状板バネ52の内環部に挿入させ、回転拘束
部品21のねじ穴54の相対する位置にねじ穴径より大
なる貫通穴58を設け、T型の保持ホルダー55の平板
57端面と回転拘束部品21の端面とを当接させて、ね
じ穴54の径に適合するボルト59により回転拘束部品
21を台座部13に支承したものである。弾性部材に板
バネ32を用いたことにより、バネ定数をより大きくと
れ、その結果、初期荷重値の設定における設計自由度を
ひろげることが可能となる。
【0055】図12は、回転拘束部品の取り付け手段と
してボルトを用いた前述の実施例に対してC形止め輪を
用いたもので、フロントハウジング2内に形成する円筒
状の台座部13に複数の筒状の凹部53を形成し、この
凹部53に弾性部材として複数の環状の板バネ52を集
積し、棒軸56に平板57を一体成形したT型の保持ホ
ルダー55の棒軸部56を集積状態の環状板バネ52の
内環部に挿入させ、T型の保持ホルダー55の平板57
の端面と回転拘束部品21の端面とを当接させて、フロ
ントハウジング2の内壁面に形成した環状溝50に係合
させたC形止め輪51により、回転拘束部品21を台座
部13に弾性的に支承したものである。
【0056】以上、本発明を開放型で圧縮機ハウジング
内が低圧となる車両用のスクロール圧縮機の実施例につ
いて説明したが、本発明は、このような実施例に限定さ
れるものではなく、電動機を内蔵する密閉型圧縮機など
への実施も当然考えられることを付け加えておく。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、液圧縮発生時のように弾性体の設定初期荷重を上回
るような過大な軸方向ガス力が羽根に掛かれば、旋回ス
クロールもしくは固定スクロールが軸方向の羽根隙間が
大なる方向に移動する構成にしているので、圧縮室の圧
力上昇を緩和する効果を奏する。
【0058】また、固定スクロールを軸方向に移動させ
るコンプライアンス構成において、弾性力による挟持、
または、固定スクロール鏡板とフロントハウジングの外
殻端面とのピン係合、さらには、当接面における凹部状
のはめ合い係合等の簡易構成により固定スクロールの自
転規制を実現するので、安価な高性能スクロール圧縮機
を提供することができる。
【0059】また、固定スクロールの固定鏡板背面に作
用する弾性部材の弾性力および高圧側ガス力による軸方
向荷重をフロントハウジングの外殻壁端面で受ける構成
としているので、スクロール羽根先端部の圧接による摺
動摩耗を生じるようなことはなく、高い信頼性を確保す
ることができる。
【0060】また、弾性部材に付与する初期荷重値をね
じ部品の締め付けにより微調整する構成にしているの
で、弾性部材の発生弾性力のばらつきや、運転中の羽根
離間を確実に防止する効果を奏する。
【0061】次に、旋回スクロールを軸方向に移動させ
るコンプライアンス構成においては、旋回スクロールの
みを移動させるのではなく、回転拘束部品とともに移動
させる構成にしているので、オルダムリングキーと相対
するキー溝間の隙間を軸方向移動量以上に確保する必要
がなくなり、騒音や信頼面の観点から適正な隙間設定が
可能となり、騒音の発生や損傷などの現象が生じるよう
なことはなく、高い信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の断面図
【図2】本発明の第2の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図3】本発明の第3の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図4】図3における波ワッシャの斜視図
【図5】本発明の第4の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図6】本発明の第5の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図7】本発明の第6の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図8】本発明の第7の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図9】本発明の第8の技術手段を用いた一実施例を示
すスクロール圧縮機の断面図
【図10】本発明の第9の技術手段を用いた一実施例を
示すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図11】図10における波ワッシャの斜視図
【図12】本発明の第10の技術手段を用いた一実施例
を示すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図13】図12におけるC形止め輪の平面図
【図14】本発明の第11の技術手段を用いた一実施例
を示すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図15】本発明の第12の技術手段を用いた一実施例
を示すスクロール圧縮機の部分拡大断面図
【図16】従来の開放型スクロール圧縮機の断面図
【図17】従来例のスクロール圧縮機の圧縮機構部の部
分拡大断面図
【図18】従来例のスクロール圧縮機の圧縮機構部にお
けるアンロード機構の斜視図
【符号の説明】
1 圧縮機ハウジング 2 フロントハウジング 3 リアプレート 4 固定スクロール 5 固定鏡板 6 フロントハウジングの外殻端面 7 旋回スクロール 8 旋回鏡板 9 弾性部材 10 圧縮作業空間 13 台座部 16 ドライブシャフト 17 偏心軸 18 偏心ブッシュ 20 オルダムリング 21 回転拘束部品 25 スラスト軸受 28 ピン 29 波ワッシャ 30 環状溝 31 環状突起 32 環状の板バネ 33 台座 34 筒状の凹部 35 T型の保持ホルダー 36 棒軸 37 平板 38 凹部台座 39 ねじ穴 40 ボルト 43 筒状の凹部 44 弾性部材 45 波ワッシャ 46 環状溝 47 ねじ穴 48 貫通穴 49 ボルト 50 環状溝 51 C形止め輪 52 環状の板バネ 53 筒状の凹部 54 ねじ穴 55 T型の保持ホルダー 56 棒軸 57 平板 58 貫通穴 59 ボルト

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機ハウジングの内部に、固定鏡板に直
    立させた渦巻きラップを有する固定スクロールと、圧縮
    室を形成させるように前記固定スクロールと噛み合わせ
    る旋回鏡板に直立させた渦巻きラップを有する旋回スク
    ロールと、前記圧縮機ハウジングに回転可能に支持した
    ドライブシャフトと、このドライブシャフトの偏心軸に
    配設する旋回駆動手段と、前記旋回スクロールの自転を
    拘束して旋回のみをさせるオルダムリングと、このオル
    ダムリングを前記ドライブシャフトの軸に対して直角な
    方向に往復運動させる回転拘束部品と、この回転拘束部
    品の端面上に配設する前記旋回スクロールに掛かる軸方
    向荷重を受承する平板状のスラスト軸受とを具備し、前
    記固定スクロールの固定鏡板の外周付近で前記圧縮機ハ
    ウジングの内部を高圧室と低圧室とに仕切り、前記圧縮
    機ハウジングを前記低圧室を形成するフロントハウジン
    グと前記高圧室を形成するリアプレートを2分割構成に
    し、前記回転拘束部品を前記フロントハウジング内に形
    成する円筒状の台座部に固定させ、弾性部材を前記リア
    プレート内の底面と前記固定スクロールの固定鏡板背面
    との間に配設させ、前記固定スクロールを前記フロント
    ハウジングの外殻端面と前記リアプレートとにより弾性
    的に支承したスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】フロントハウジングの外殻端面と固定スク
    ロールの固定鏡板面間をピン係合し、前記固定スクロー
    ルの自転を規制した請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】固定スクロールの固定鏡板背面部に環状溝
    を持つ環状突起を形成し、この環状溝に弾性部材として
    環状の波ワッシャを配設した請求項1記載のスクロール
    圧縮機。
  4. 【請求項4】固定スクロールの固定鏡板背面部に複数の
    台座を形成し、前記台座の内部を筒状の凹部とし、この
    凹部に弾性部材として複数の環状の板バネを集積し、棒
    軸に平板を一体成形したT型の保持ホルダーの前記棒軸
    部を集積状態の前記環状板バネの内環部に挿入させ、前
    記平板端面とリアプレート内の底面とを当接させた請求
    項1記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】T型保持ホルダーの平板端面が当接するリ
    アプレート内の底面を、前記平板面とほぼ同形状の凹部
    台座に形成した請求項4記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】固定スクロールの固定鏡板背面部に複数の
    台座を形成し、前記台座の内部を筒状の凹部とし、この
    凹部に弾性部材として複数の環状の板バネを集積し、棒
    軸に平板を一体成形したT型の保持ホルダーの前記棒軸
    部を集積状態の前記環状板バネの内環部に挿入させ、リ
    アプレートの底面の前記平板端面と相対する位置にねじ
    穴を設け、ねじ部品の先端部を前記平板端面に当接させ
    て、前記集積状態の環状板バネの弾性力を調整する請求
    項1記載のスクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】T型の保持ホルダーの平板端面のほぼ中央
    部に筒状の凹部を形成し、この凹部にねじ部品の先端部
    を係合させた請求項6記載のスクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】圧縮機ハウジングの内部に、固定鏡板に直
    立させた渦巻きラップを有する固定スクロールと、圧縮
    室を形成させるように前記固定スクロールと噛み合わせ
    る旋回鏡板に直立させた渦巻きラップを有する旋回スク
    ロールと、前記圧縮機ハウジングに回転可能に支持した
    ドライブシャフトと、このドライブシャフトの偏心軸に
    配設する旋回駆動手段と、前記旋回スクロールの自転を
    拘束して旋回のみをさせるオルダムリングと、このオル
    ダムリングを前記ドライブシャフトの軸に対して直角な
    方向に往復運動させる回転拘束部品と、この回転拘束部
    品の端面上に配設する前記旋回スクロールに掛かる軸方
    向荷重を受承する平板状のスラスト軸受とを備えたスク
    ロール圧縮機において、前記固定スクロールの固定鏡板
    の外周付近で前記圧縮機ハウジングの内部を高圧室と低
    圧室とに仕切り、前記圧縮機ハウジングを前記低圧室を
    形成するフロントハウジングと前記高圧室を形成するリ
    アプレートの2分割構成にし、前記固定スクロールの固
    定鏡板を前記リアプレートに固定し、弾性部材を介して
    前記回転拘束部品を前記フロントハウジング内に形成す
    る円筒状の台座部に弾性的に支承したスクロール圧縮
    機。
  9. 【請求項9】フロントハウジング内に形成する円筒状の
    台座部に環状溝と複数のねじ穴を形成し、この環状溝に
    弾性部材として環状の波ワッシャを配設し、回転拘束部
    品の前記ねじ穴の相対する位置に前記ねじ穴径より大な
    る貫通穴を設け、前記ねじ穴径に適合するボルトにより
    前記回転拘束部品を前記台座部に弾性的に支承した請求
    項8記載のスクロール圧縮機。
  10. 【請求項10】フロントハウジング内に形成する円筒状
    の台座部に環状溝を形成し、この環状溝に弾性部材とし
    て環状の波ワッシャを配設し、前記フロントハウジング
    の内壁面に形成した環状溝に係合させたC形止め輪によ
    り、前記回転拘束部品を前記台座部に弾性的に支承した
    請求項8記載のスクロール圧縮機。
  11. 【請求項11】フロントハウジング内に形成する円筒状
    の台座部に複数の筒状の凹部と複数のねじ穴を形成し、
    この凹部に弾性部材として複数の環状の板バネを集積
    し、棒軸に平板を一体成形したT形の保持ホルダーの前
    記棒軸部を集積状態の前記環状板バネの内環部に挿入さ
    せ、回転拘束部品の前記ねじ穴の相対する位置に前記ね
    じ穴径より大なる貫通穴を設け、前記T型の保持ホルダ
    ーの平板端面と回転拘束部品の端面とを当接させて、前
    記ねじ穴径に適合するボルトにより前記回転拘束部品を
    前記台座部に弾性的に支承した請求項8記載のスクロー
    ル圧縮機。
  12. 【請求項12】フロントハウジング内に形成する円筒状
    の台座部に複数の筒状の凹部を形成し、この凹部に弾性
    部材として複数の環状の板バネを集積し、棒軸に平板を
    一体成形したT型の保持ホルダーの前記棒軸部を集積状
    態の前記環状板バネの内環部に挿入させ、前記T型の保
    持ホルダーの平板端面と回転拘束部品の端面とを当接さ
    せて、前記フロントハウジングの内壁面に形成した環状
    溝に係合させたC形止め輪により、前記回転拘束部品を
    前記台座部に弾性的に支承した請求項8記載のスクロー
    ル圧縮機。
JP31625795A 1995-12-05 1995-12-05 スクロール圧縮機 Pending JPH09158848A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332919A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール圧縮機
JP2012189043A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Toyota Industries Corp 車両用スクロール型圧縮機

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