JPH09158257A - 作業機の操作用仮想音生成装置 - Google Patents

作業機の操作用仮想音生成装置

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JPH09158257A
JPH09158257A JP31803995A JP31803995A JPH09158257A JP H09158257 A JPH09158257 A JP H09158257A JP 31803995 A JP31803995 A JP 31803995A JP 31803995 A JP31803995 A JP 31803995A JP H09158257 A JPH09158257 A JP H09158257A
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JP
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frequency
signal
operating
load
working machine
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Application number
JP31803995A
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Inventor
Yasuo Tanaka
康雄 田中
Ryuji Takada
龍二 高田
Yutaka Watanabe
豊 渡辺
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業個所が見えなくても、作業状態を確実に
把握し、臨場感をもって適切な操作を行なうことができ
る作業機の操作用仮想音生成装置の提供。 【解決手段】 遠隔操縦装置10の操作レバー11La
〜11Lc の操作信号は作業機側の制御装置23へ無線
送信され、これに応じてコントロールバルブの比例ソレ
ノイド2a〜21cが励磁されて作業機が駆動される。
作業機の負荷は負荷検出装置26で検出され、遠隔操縦
装置10の制御装置13へ無線送信され、制御装置13
の変換器138は負荷信号に応じた周波数の間欠信号を
出力し、この間欠信号を増幅器で操作レバーの操作量に
応じた増幅率で増幅し、この増幅された間欠信号はスピ
ーカ17から仮想音として出力される。この間欠的仮想
音を聞くことで作業状態が把握できかつ臨場感をもって
作業機を適切に操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、油
圧クレーン、ブルドーザ等の各種作業機の作業時に使用
される作業機の操作用仮想音生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作業機は、オペレータが1つ又は複数の
操作レバーを操作して対応するアクチュエータを駆動す
ることにより所望の作業を行なう。このような作業機と
して、油圧ショベルを例示してその概略構成を図により
説明する。図9は油圧ショベルの側面図である。この図
で、1は下部走行体、2は下部走行体1上に旋回可能に
設けられた上部旋回体である。3はフロント機構を示
し、上部旋回体2に可回動に取り付けられたブーム4、
ブーム4に可回動に取り付けられたアーム5、アーム5
に可回動に取り付けられたバケット6より成る。4Sは
ブーム4を駆動する油圧シリンダ、5Sはアーム5を駆
動する油圧シリンダ、6Sはバケット6を駆動する油圧
シリンダである。7は運転室であり、内部に操作レバー
を備えている。オペレータが運転室7内の操作レバーの
うちの所要の操作レバーを操作することにより図示しな
いコントロールバルブを作動させ、これに対応する油圧
シリンダ等(アクチュエータ)をその操作量に応じた速
度で駆動し、地面Gの掘削個所G1 を掘削し、又はその
他の所要の作業を行なう。
【0003】このような油圧ショベルによる作業は、通
常、オペレータが運転室7に搭乗し、操作レバーを操作
して行なわれるが、危険な個所での作業、例えば、崖の
近辺、崩壊のおそれのある建造物の近辺、河川等におけ
る作業、火山の土石流の除去作業等の作業を行なう場合
には、オペレータが搭乗して作業をするのは危険である
ので、遠隔操縦手段が用いられる。
【0004】遠隔操縦手段は、受信信号に応じて各コン
トロールバルブを作動させる作業機側の制御装置と、こ
の制御装置に有線又は無線で信号を送信する遠隔操縦装
置とで構成される。遠隔操縦装置には、作業機の操作レ
バーに対応する操作レバーが備えられ、オペレータは遠
隔個所に設けられた遠隔操縦装置の各操作レバーを、作
業機の操作レバーと同じように操作することにより、そ
の操作量に応じた信号を作業機側の制御装置に送信し、
作業機を操縦する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オペレータが運転室7
に搭乗して作業機を操作する場合、オペレータは、作業
個所(例えば掘削作業の場合バケット6の先端)を見な
がら、かつ、油圧回路のリリーフ音やエンジン音を聞き
ながら、それらに基づいて経験的に適切な操作を行な
う。しかし、遠隔操縦手段による作業機の操縦では、遠
隔操縦する個所と作業機とが遠く離れている場合がしば
しばあり、この場合、遠隔操縦装置を操作しているオペ
レータは作業個所を見ることができず、又、運転室や作
業個所で発生する作業音もほとんど聞こえないので(聞
こえたとしても何の音か判らないので)、作業機に所望
の作業を行なわせるように操縦することは困難になり、
操縦不可能となる。
【0006】この問題を解決するため、作業機にカメラ
又はマイクロフォン或いはその両者を搭載し、カメラの
映像やマイクロフォンの音声を遠隔操縦装置側で受信
し、掘削個所の映像を見たり、音を聞いたりしながら作
業機を遠隔操縦する手段が用いられる。しかし、カメラ
ではその視野は限定され、常時作業個所を視野に収める
ことはできず、又、マイクロフォンが介在すると、直接
聞く場合とは異なった音に聞こえるばかりでなく、同一
個所で複数の作業機が作業を行なっている場合には自己
の作業機の音を聞き分けるのは困難である。さらに、音
に関しては、運転室7での油圧回路のリリーフ音やエン
ジンの回転音がマイクロフォンにより聞こえたとして
も、作業個所における音は岩石を破砕する場合等の特殊
な作業以外の作業においてはほとんど聞こえないのが実
状である。このため、作業機にカメラやマイクロフォン
を備えても、遠く離れた地点での臨場感のある適切な操
縦は困難となるという問題があった。
【0007】このような問題は、必ずしも遠隔操縦を行
なう場合だけに生じるものではなく、オペレータが運転
室7に搭乗して作業を行なう場合にも生じる問題であ
る。例えば、油圧ショベルで図9に破線で示すように、
地面より低い足元の掘削を行なう場合、オペレータは掘
削個所G2 を運転室7から見ることができず、又、そこ
で発生している音も聞き取り難く、油圧ショベルの適切
な操作は困難となる。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、遠隔操縦の場合や運転室から作業個所が見
えない場合でも、実際の作業音に近い音を発して作業者
に臨場感を与えるとともに、作業状態を感覚的に把握さ
せ、これにより作業機をより適切に操作させることがで
きる作業機の操作用仮想音生成装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、操作手段によりアクチュエータを駆動し
て所望の作業を行なう作業機において、前記操作手段の
操作量を検出する操作量検出手段と、前記作業機の作業
機構に作用する負荷を検出する負荷検出器と、前記負荷
検出手段(又は前記操作量検出手段)の検出値に応じた
周波数の信号を出力する第1の周波数変換器と、前記負
荷検出手段(又は前記操作量検出手段)の検出値に応じ
た周波数のパルスを出力する第2の周波数変換器と、前
記第1の周波数変換器から出力される信号を前記第2の
周波数変換器からのパルスの出力期間だけ間欠的に出力
する変調手段と、この変調手段からの信号を前記操作量
検出手段(又は前記負荷検出手段)の検出値に応じて増
幅する増幅器と、この増幅器の出力信号に応じて可聴音
を発生する可聴音発生手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】作業中、作業機の操作手段又は遠隔操縦装置の
操作手段を操作するとアクチュエータが駆動され、作業
機の作業機構には負荷が作用する。操作量検出手段は操
作手段の操作量を検出し、又、負荷検出器は作業機構に
作用した負荷の大きさを検出する。周波数変換器は検出
された負荷の大きさ(又は操作量)に応じた周波数の信
号を出力するとともに、この信号を、同じく負荷の大き
さ(又は操作量)に応じた周波数のパルスで変調してパ
ルスの出力期間だけ上記周波数信号を間欠的に出力し、
これを操作量(又は負荷の大きさ)に応じて増幅し、こ
の増幅した信号により間欠的な音を発生させる。オペレ
ータは発生した間欠音を聞くことにより作業音を聞いて
いるような感覚を持ち、作業状態を感覚的に把握するこ
とができ、臨場感のなかで作業機の適切な操作を行なう
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
油圧ショベルの操作用仮想音生成装置のブロック図であ
る。この図で、10は遠隔操縦装置、20は作業機に備
えられている装置を示す。まず、遠隔操縦装置10にお
いて、11La 、11Lb 、11Lcは操作レバー、1
2La 、12Lb 、12Lc は各操作レバー11La
11Lb 、11Lc の操作量に比例した電気信号を発生
する操作信号発生装置を示す。なお、操作レバーの数は
作業機により定まるものであり、図示のように3つに限
ることはない。13は制御装置、14は無線送信装置、
14aは送信用アンテナ、15は無線受信装置、15a
は受信用アンテナ、16は音響増幅器、17はスピーカ
である。
【0012】制御装置13は以下の構成を有する。13
1は操作信号発生装置12La 、12Lb 、12Lc
出力信号をディジタル値に変換するA/D変換器、13
2は所要の演算、制御を行なうCPU、133はデータ
を一旦蓄積するRAM、134はCPU132の動作の
手順が格納されたROMである。135は出力インタフ
ェース、136は入力インタフェース、137は所定の
データをアナログ値に変換するD/A変換器、138は
D/A変換器137の出力信号に基づいて仮想音信号を
生成する変換装置である。上記の構成中、ROM134
は、A/D変換プログラム134a、送信プログラム1
34b、受信プログラム134c、変換プログラム13
4d、変換プログラム134e、およびD/A変換プロ
グラム134fの各プログラムで構成されている。又、
変換装置138については、図2を参照して後述する。
【0013】次に、作業機側の装置20において、21
a、21b、21cは油圧ショベルのコントロールバル
ブを駆動する比例ソレノイドであり、遠隔操縦装置10
の操作レバー11La 、11Lb 、11Lc に対応す
る。22は各比例ソレノイド21a、21b、21cに
駆動電流を供給するドライバ、23は制御装置、24は
無線受信装置、24aは受信アンテナ、25は無線送信
装置、25aは送信アンテナ、26は負荷検出装置であ
る。
【0014】制御装置23は以下の構成を有する。23
1は負荷検出装置26の検出値をディジタル値に変換す
るA/D変換器、232は所要の演算、制御を行なうC
PU、233はデータを一旦蓄積するRAM、234は
CPU232の動作の手順が格納されたROMである。
235は出力インタフェース、236は入力インタフェ
ース、237は操作レバー11La 、11Lb 、11L
c の操作量に応じたデータをアナログ値に変換するD/
A変換器である。ROM234は、受信プログラム23
4a、D/A変換プログラム234b、A/D変換プロ
グラム234c、および送信プログラム234dの各プ
ログラムで構成されている。
【0015】上記負荷検出器26としては、例えば特公
平3−50047号公報に提示されている掘削力測定装
置が挙げられる。この装置は、角度検出器で検出された
バケット6の角度と圧力検出器で検出されたバケットシ
リンダ6Sの圧力とから得られる力、およびアーム5と
バケット6とを連結するピンに貼着されたひずみゲージ
により検出されるバケットに作用する力の2つの力を演
算器で合成して掘削力を測定する装置である。負荷検出
装置としては、掘削力を測定する上記装置以外にも、例
えばアーム5の側壁に貼着したひずみゲージにより掘削
時に発生する応力を検出する装置を用いてもよいし、同
じくアーム5の側壁に装着した伸びを検出する変形セン
サ(特開平3−96806号公報参照)によりバケット
6にかかる負荷によるアーム5の伸縮を検出する装置を
用いてもよい。
【0016】図2は図1に示す変換装置138のブロッ
ク図である。この図で、図1に示す部分と同一部分には
同一符号が付してある。138F1 は負荷信号S1 をこ
れに応じた周波数のパルス信号S11に変換する周波数変
換器、138F2 は同じく負荷信号S1 をこれに応じた
周波数信号S12に変換する周波数変換器、138Mは各
周波数変換器138F1 、138F2 の出力信号S11
12を乗算する乗算器、138Aは乗算器138Mの出
力信号S13を操作量信号S2 に応じた増幅率で増幅する
増幅器である。増幅器138Aで増幅された信号が音響
増幅器16へ入力される。
【0017】次に、本実施の形態の動作を説明する。オ
ペレータは遠隔操縦装置10の各操作レバー11La
11Lb 、11Lc を選択的に操作することにより遠隔
個所の油圧ショベルを駆動して所要の作業を行なうもの
である。オペレータが操作レバー11La 、11Lb
11Lc を選択的に操作すると、これに応じて操作信号
発生装置12La 、12Lb 、12Lc から電気信号が
出力される。制御装置13ではA/D変換プログラム1
34aが起動され、CPU132はA/D変換プログラ
ム134aに従って操作信号発生装置12La 、12L
b 、12Lc から出力された操作信号をディジタル値に
変換し、これらを一時RAM133に格納し、次いで、
送信プログラム134bに従って当該操作信号をRAM
133から取り出し、出力インタフェース135、無線
送信機14、送信アンテナ14aを介して油圧ショベル
に無線で送信する。
【0018】送信された操作信号は油圧ショベル側の装
置20の受信アンテナ24a、無線受信機24、入力イ
ンタフェース236を介して制御装置23に入力され
る。制御装置23の受信プログラム234aは常時起動
されており、送信信号が入力されるとこれをRAM23
3に一時格納してCPU232に割込みを行ない、送信
信号の入力を報せる。これにより、CPU232は受信
プログラム234aに従って送信された操作信号を受信
し、この操作信号をD/A変換プログラム234bに従
ってアナログ信号に変換し、ドライバ22に出力する。
ドライバ22は入力した操作信号に応じて比例ソレノイ
ド21a、21b、21cのうちの対応するものに対し
て当該操作信号に応じた電流を供給する。これにより、
対応するコントロールバルブが操作され、その油圧アク
チュエータを駆動して所要の作業が行なわれる。
【0019】この作業の実行により生じる負荷の大きさ
は負荷検出装置26で検出され、その検出値は制御装置
23に出力される。制御装置23のCPU232は、既
に起動されているA/D変換プログラム234cに従い
A/D変換器231を動作させて負荷検出装置26の検
出値をディジタル値に変換し、この負荷信号を送信プロ
グラム234dに従い、出力インタフェース235、無
線送信機25、送信アンテナ25aを介して遠隔操縦装
置10へ無線で送信する。
【0020】送信された負荷信号は、遠隔操縦装置10
の受信アンテナ15a、無線受信機15、入力インタフ
ェース136を介して制御装置13に入力される。制御
装置13のCPU132は受信プログラム134cに従
って負荷信号を受信し、これをRAM133に一時格納
する。次に、変換プログラム134dが起動される。C
PU132は、当該プログラム134dに従って、さき
に入力されている各操作レバー11La 、11Lb 、1
1Lc の操作信号から各操作量の最大値を取り出し、こ
の最大値に対応する変換装置138の増幅器138Aの
増幅率を求める。この増幅率の変換マップを図3に示
す。
【0021】図3は操作レバーの操作量に対する増幅率
の変換マップを示す図であり、横軸にはレバー操作量
が、縦軸には増幅率がとってある。本実施の形態におけ
る増幅率は、図示のように操作レバーの操作量の増加に
比例して増加する特性を有する。しかし、これと異なる
特性の変換マップを使用することもできるのは明らかで
ある。この変換マップは変換プログラム134dに格納
されており、これにより求められた増幅率はRAM13
3に格納される。
【0022】次いで、変換プログラム134eが起動さ
れ、CPU132はこの変換プログラム134eに従っ
て受信した負荷信号をRAM133から読み出し、この
負荷信号に対する変換装置138の周波数変換器138
1 、138F2 の周波数指令データを求める。これら
周波数の変換マップを図4および図5に示す。
【0023】図4は負荷信号に対する周波数変換器F1
の変換マップを示す図、図5は負荷信号に対する周波数
変換器F2 の変換マップを示す図であり、それぞれ横軸
には負荷信号が、縦軸には周波数がとってある。本実施
の形態における各周波数は、図示のように負荷信号の増
加に比例して増加する特性を有する。しかし、これと異
なる特性、例えば図4に破線で示すような特性、その他
の適宜な特性の変換マップを使用することもできるのは
明らかである。これらの変換マップは変換プログラム1
34eに格納されており、これらにより求められた周波
数はRAM133に格納される。
【0024】次に、D/A変換プログラム134fが起
動され、CPU132はこのD/A変換プログラム13
4fに従ってRAM133から、さきに求めた増幅率お
よび周波数を読み出し、当該周波数を周波数指令データ
信号S1 として変換装置138の周波数変換器138F
1 、138F2 へ、又、当該増幅率を増幅率指令データ
信号S2 として増幅器138Aへ、それぞれ出力する。
【0025】周波数変換器138F1 、138F2 はそ
れぞれ図示しない発振器を備え、入力された信号S1
(電圧)に応じてそれら発振器の周波数が変換される。
周波数変換器138F1 は比較的低い周波数(例えば、
1 〜10Hz)の同一パルス幅(例えば0.2 〜0.5 秒)の
パルス信号S11を出力する。一方、周波数変換器138
2 は比較的高い周波数(例えば、数10〜数kHz)の
周波数信号S12を出力する。この周波数信号S12は、正
弦波信号であるが、正弦波信号でなく連続的なパルス信
号であっても音響増幅器16やスピーカ17の特性によ
り正弦波信号と似たような音となる。上記各信号S11
12は乗算器138M(ゲート回路であってもよい)で
乗算される。この乗算により、乗算器138Mから出力
される信号S13は、周波数信号S12はパルス信号S11
存在する期間だけ出力される間欠的な信号となる。な
お、乗算器138Mに代えてゲート回路を用いる場合に
は、パルス信号S11の出力状態を高レベル、非出力状態
を低レベルとし、高レベルのときのみ信号S12を出力す
ることになる。
【0026】乗算器138Mから出力された間欠的信号
13は、増幅器138Aにおいて、そのとき入力された
信号S2 に応じた増幅率で増幅され、増幅された信号は
音響増幅器16へ出力され、スピーカ17から増幅器1
6で増幅された信号に応じた音響(仮想音)が外部に発
生せしめられる。
【0027】この場合、発生する仮想音は負荷の大きさ
に応じた周波数と操作量に応じた大きさの断続的な音響
となる。この音響を表現すると、負荷が小さいときには
低い周波数で例えば「バッバッバッバ」又は「ドッドッ
ドッド」というような音となり、高い負荷では例えば
「ババババ」又は「ドドドド」というような音となる。
このような断続音により、実際の作業音により一層近い
音(作業時に発生する音は連続音より断続音の方がはる
かに多い)となり、遠隔操縦装置10のオペレータは臨
場感を得るとともに、音響の周波数(高低)と大きさと
により、オペレータは油圧ショベルの作業状態を把握
し、これに応じて操作レバー11La 、11Lb 、11
c を選択的に操作して適切に油圧ショベルを駆動し、
所望の作業を行なう。
【0028】ここで、図6、図7、図8を参照して変換
装置138の動作の概略をさらに説明する。図6は負荷
信号の変化を示す図であり、横軸に時間、縦軸に負荷信
号がとってある。図7はレバー操作量の変化を示す図で
あり、横軸に時間、縦軸にレバー操作量がとってある。
図8は、図6および図7に示すある微小時間を取り出
し、その時間における変換装置138の内部の各信号を
示す図であり、図8の(a)は信号S1 、図8の(b)
は信号S11、図8の(c)は信号S12、図8の(d)は
信号S13の波形を示す。
【0029】負荷信号は図6に示すように、最初小さ
く、中間で大きくなり、最後に急速に小さくなるものと
する。この場合、信号S1 は図4に実線で示す特性によ
り図6に示す変化に従って変化する。ここで、負荷の大
きさを表わす信号S1 が、ある時間において図8の
(a)に示すように変化したとする。信号S1 が小さい
(負荷が小さい)ときには、周波数変換器138F1
パルス信号S11のパルスの出力間隔は図8の(b)に示
すように長くなり(低周波となり)、周波数変換器13
8F2 の出力信号S12の周波数は図8の(c)に示すよ
うに低くなる。これら2つの信号S11、S12は乗算器1
38Mに入力されて乗算され、この乗算の結果の信号S
13は、信号S11のパルス出力期間のみ信号S12が出力さ
れる形態の信号となる。この信号S13は図8の(d)に
示すように低周波信号が比較的長い間隔で間欠的に現れ
る信号となる。この信号が増幅器138A、音響増幅器
16を介してスピーカ17に入力されると、スピーカ1
7からはさきに述べたように、例えば「バッバッバッ
バ」又は「ドッドッドッド」というような間欠音が発生
されることになり、その大きさは操作量に応じた大きさ
となる。
【0030】この状態から、負荷が増加して信号S1
図8の(a)に示すように大きくなると、周波数変換器
138F1 のパルス信号S11のパルスの出力間隔は図8
の(b)に示すように短くなり(高周波となり)、周波
数変換器138F2 の出力信号S12の周波数も図8の
(c)に示すように高くなる。そして、乗算器138M
の出力信号S13は、図8の(d)に示すように高周波信
号が短い間隔で間欠的に現れる信号となる。この信号が
増幅器138A、音響増幅器16を介してスピーカ17
に入力されることにより、スピーカ17からはさきに述
べたように、例えば「ババババ」又は「ドドドド」とい
うような間欠音が発生されることになり、その大きさは
操作量に応じた大きさとなる。
【0031】一方、操作レバー11La 、11Lb 、1
1Lc の操作量の最大値は、図7に示すように、最初比
較的ゆるやかに増加して大きな値に達し、しばらくこの
値が維持された後急速に減少するものとする。この場
合、信号S2 は図3に示す特性により図7に示す変化に
従って変化し、増幅器138Aは、上述のように、レバ
ー操作量が小さく信号S2 が小さいときには信号S13
小さな増幅率で増幅してそのレベルを低くし、レバー操
作量が大きく信号S2 が大きいときには信号S13を大き
な増幅率で増幅してそのレベルを高くすることになる。
【0032】以上のことから、レバーが操作されてから
それが中立位置に戻されるまでの間の状態をみると、図
7に示す形態で操作レバーが操作され(操作レバーの最
大値が変化し)、この結果、負荷の大きさ(例えば油圧
ショベルの掘削力)が図6に示すように変化した場合、
スピーカ17からは、最初、比較的間隔の長い低くて小
さな間欠音が、次いで、その間欠音は徐々に間隔が短く
なり、高音でかつ音量が大きくなり、その状態がしばら
く続いた後、再び低く小さく間隔の長い間欠音が聞こえ
ることとなる。
【0033】これをバケット6を地面に食い込ませて掘
削を行なっている場合についてみると、特に、スピーカ
17の間欠音が高音で音量が大きく間隔が短い(例えば
「ババババ」又は「ドドドド」)ときには、バケット6
に過大な負荷がかかっており、それ以上操作レバーを継
続して操作しても掘削力は増加せず、無駄に動力を消費
するだけであることがオペレータに判り、オペレータ
は、一旦掘削動作を中止してバケット6を戻し、少し姿
勢を変えて再度掘削を行なう方がよいことに気付くこと
となる。逆に、スピーカ17の間欠音が低音、音量小、
間隔長(例えば「バッ、バッ、バッ、バッ」又は「ド
ッ、ドッ、ドッ、ドッ」)であれば、オペレータは、さ
らに深くバケット6を地面に食い込ませて、より多くの
量を掘削できることを知り、これに沿った操作を行なう
こととなる。結局、オペレータは、掘削個所が遠隔地点
にあって見えない場合でも、掘削状態を確実に把握する
ことができ、臨場感の中で油圧ショベルの適切な操作を
行なうことができる。
【0034】このように、本実施の形態では、油圧ショ
ベルのバケットの掘削力やアームに作用する応力等の負
荷に応じた周波数のパルス信号と連続信号を作成し、こ
れらを乗算して上記パルス信号の出力期間のみ間欠的に
上記連続信号を出力し、この間欠信号を各操作レバーの
うちの最大操作量に応じて増幅し、この増幅された信号
に基づいて間欠的な仮想音を発生するようにしたので、
作業個所が見えない遠隔地点にあっても、油圧ショベル
の作業状態を確実に把握することができ、臨場感をもっ
て油圧ショベルを適切に操作することができる。
【0035】又、従来のカメラやマイクロフォンを用い
る装置では、これらの映像信号や音声信号に広い周波数
帯域を占有されることとなり、操縦に必要なデータの送
信が大きく制限される事態が生じていたが、本実施例で
は負荷信号をディジタル信号で送信するだけであるの
で、上記事態の発生を完全に避けることができる。
【0036】なお、上記実施の形態の説明では、作業機
として油圧ショベルを例示して説明したが、他の作業機
にも適用できるのは当然である。例えば、ブルドーザの
排土板にかかる負荷を検出することによりブルドーザに
適用でき、クレーンのブームにかかる負荷を検出するこ
とによりクレーンに適用できる。又、上記実施の形態の
説明では、遠隔操縦を行なう場合について説明したが、
遠隔操縦に限ることはなく、運転室にオペレータが搭乗
して作業機を操作している場合でも、前述のように地面
より低い足元の掘削を行なう場合等、オペレータからは
作業個所が見えない作業をする場合にも適用することが
できるのは明らかである。さらに、上記実施の形態の説
明では、負荷信号により周波数を変換し、レバー信号に
より増幅率を変化する例について説明したが、これとは
逆に、負荷信号により増幅率を変化させ、レバー信号に
より周波数変換を行なわせることもできる。又、周波数
変換は入力信号が大きいとき低周波に、入力信号が小さ
いとき高周波に変換する態様としてもよい。又、上記実
施の形態の説明では、操作レバーを備えた遠隔操縦装置
について説明したが、押し釦式の遠隔操縦装置であって
も適用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、周波数
変換器は検出された負荷の大きさ(又は操作量)に応じ
た周波数の信号を出力するとともに、この信号を、同じ
く負荷の大きさ(又は操作量)に応じた周波数のパルス
で変調してパルスの出力期間だけ上記周波数信号を間欠
的に出力し、これを操作量(又は負荷の大きさ)に応じ
て増幅し、この増幅した信号により間欠的な音を発生さ
せるようにしたので、負荷および操作量に応じた間欠音
を発生することができ、これにより、作業個所が見えな
くても、作業機の作業状態を確実に把握することがで
き、当該作業機を臨場感をもって適切に操作することが
できる。又、負荷信号をディジタル信号で送信するの
で、その送信のための使用周波数帯域が狭く、他のデー
タの送受信に何等の支障も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る油圧ショベルの仮想音
生成装置のブロック図である。
【図2】図1に示す変換装置のブロック図である。
【図3】レバー操作量と増幅率の変換マップを示す図で
ある。
【図4】負荷信号と周波数の変換マップを示す図であ
る。
【図5】負荷信号と周波数の変換マップを示す図であ
る。
【図6】負荷信号の変化を示す図である。
【図7】レバー操作量の変化を示す図である。
【図8】図1に示す変換装置における信号の波形図であ
る。
【図9】油圧ショベルの側面図である。
【符号の説明】
10 遠隔操縦装置 11La 〜11Lc 操作レバー 13 制御装置 16 音響増幅器 17 スピーカ 21a〜21c 比例ソレノイド 22 ドライバ 23 制御装置 26 負荷検出装置 138 変換装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作手段によりアクチュエータを駆動し
    て所望の作業を行なう作業機において、前記操作手段の
    操作量を検出する操作量検出手段と、前記作業機の作業
    機構に作用する負荷を検出する負荷検出器と、前記負荷
    検出手段の検出値に応じた周波数の信号を出力する第1
    の周波数変換器と、前記負荷検出手段の検出値に応じた
    周波数のパルスを出力する第2の周波数変換器と、前記
    第1の周波数変換器から出力される信号を前記第2の周
    波数変換器からのパルスの出力期間だけ間欠的に出力す
    る変調手段と、この変調手段からの信号を前記操作量検
    出手段の検出値に応じて増幅する増幅器と、この増幅器
    の出力信号に応じて可聴音を発生する可聴音発生手段と
    を設けたことを特徴とする作業機の操作用仮想音生成装
    置。
  2. 【請求項2】 操作手段によりアクチュエータを駆動し
    て所望の作業を行なう作業機において、前記操作手段の
    操作量を検出する操作量検出手段と、前記作業機の作業
    機構に作用する負荷を検出する負荷検出器と、前記操作
    量検出手段の検出値に応じた周波数の信号を出力する第
    1の周波数変換器と、前記操作量検出手段の検出値に応
    じた周波数のパルスを出力する第2の周波数変換器と、
    前記第1の周波数変換器から出力される信号を前記第2
    の周波数変換器からのパルスの出力期間だけ間欠的に出
    力する変調手段と、この変調手段からの信号を前記負荷
    検出手段の検出値に応じて増幅する増幅器と、この増幅
    器の出力信号に応じて可聴音を発生する可聴音発生手段
    とを設けたことを特徴とする作業機の操作用仮想音生成
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記操
    作手段は、前記作業機を遠隔操縦する装置に備えられた
    ものであることを特徴とする作業機の操作用仮想音生成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記操
    作手段は、前記作業機に備えられたものであることを特
    徴とする作業機の操作用仮想音生成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2において、前記第
    1の周波数変換装置および前記第2の周波数変換装置
    は、前記検出値が大きいとき高い周波数を出力し、前記
    検出値が小さいとき低い周波数を出力することを特徴と
    する作業機の操作用仮想音生成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2において、前記第
    1の周波数変換装置および前記第2の周波数変換装置
    は、前記検出値が小さいとき高い周波数を出力し、前記
    検出値が大きいとき低い周波数を出力することを特徴と
    する作業機の操作用仮想音生成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2において、前記負
    荷検出器は、前記作業機構の変形又は当該作業機構に作
    用する応力を検出する手段であることを特徴とする作業
    機の操作用仮想音生成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項2において、前記操
    作量検出器は、前記操作手段が複数存在するとき、それ
    ら操作手段の操作量のうちの最大操作量を検出するもの
    であることを特徴とする作業機の操作用仮想音生成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2364810A (en) * 2000-03-11 2002-02-06 Paul Maxell Girdham Processing plant and control system
WO2008010834A2 (en) * 2005-12-27 2008-01-24 Caterpillar Inc. Audible feedback of machine load

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