JPH0915760A - 写真処理制御ツールの作成方法 - Google Patents

写真処理制御ツールの作成方法

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Publication number
JPH0915760A
JPH0915760A JP16666795A JP16666795A JPH0915760A JP H0915760 A JPH0915760 A JP H0915760A JP 16666795 A JP16666795 A JP 16666795A JP 16666795 A JP16666795 A JP 16666795A JP H0915760 A JPH0915760 A JP H0915760A
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JP
Japan
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image
recording medium
silver salt
processing control
photographic recording
Prior art date
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Application number
JP16666795A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kuramitsu
康夫 倉光
Eiji Yamada
英治 山田
Tomio Fukuda
富夫 福田
Gakuo Komazaki
岳夫 駒崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Fujicolor Service Co Ltd
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fujicolor Service Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fujicolor Service Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】手間と時間をかけず、簡単な構成で写真処理制
御ツールを作成する 【構成】予め選択された被写体の画像をカメラで撮影し
てリバーサルフィルムに記録し、フィルム画像をスキャ
ナで読み取って記憶媒体に記憶し(40)、CGによっ
て作成した写真処理制御画像のデータを記憶媒体に記憶
し(50)、被写体の画像とこの制御画像との合成画像
を作成する。合成画像の画像データを被写体部分と制御
画像部分とで独立に修正し、画像データが修正された合
成画像をリバーサルフィルムに記録し(D2)、リバー
サルフィルムに記録された合成画像をネガフィルムを介
在させてプリントする(D4)ことを、このプリントと
被写体を撮影して得られたプリント(60)との被写体
の画像が略同じ品質になり、かつ制御画像部分の濃度及
びカラーバランスが適正になるまで繰り返す。略同じ品
質になり、かつ濃度及びカラーバランが適正になったと
きのリバーサルフィルムに記録された合成画像を用いて
ツールを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真処理制御ツールの作
成方法に係り、より詳しくは、自動的に露光量を制御し
て銀塩写真記録媒体である写真フィルムの画像を銀塩写
真記録媒体である印画紙(ペーパ)に焼き付ける機能を
備えた自動プリンタやプリンタプロセッサの露光条件設
定、及び現像性能チェックに用いるのに好適な写真処理
制御ツールを作成する写真処理制御ツールの作成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラーネガ(ネガティブ)フィルムに記
録された画像をカラー印画紙(ペーパ)に焼き付けてポ
ジ(ポジティブ)画像を得る自動プリンタ(現像処理機
能も備えた場合にはプリンタプロッセッサ)では、以下
の式に基づいて焼き付け露光量を制御するのが一般的で
ある。
【0003】 logFi=Ki+Di ・・・(1) ただし、logは対数、Fiは焼き付け露光量、Kiは
自動プリンタと印画紙との組み合わせによって定まる定
数、Diはネガ画像の積算透過濃度(LATD)、iは
R(赤)、G(青)、B(緑)のいずれか1つである。
【0004】自動プリンタを用いてカラープリントの品
質を常に良好に仕上げるためには、現像処理を正しく行
うと共に自動プリンタの露光条件を正しく設定すること
が必要である。この自動プリンタには、ネガ画像の濃淡
(露光アンダー、適正露光、露光オーバー)によらず、
仕上がりプリントの濃度とカラーバランスとが同じにな
るように補正する機能(スロープコントロール機能)が
設けられており、このスロープコントロール機能を調整
して露光条件を設定するために、コントロールネガの一
種である、いわゆる目玉ネガが一般に使用されている。
この目玉ネガは、グレーの被写体を撮影したネガに相当
する部分と、このグレーの被写体を撮影したネガに相当
する部分の周囲に黄緑の被写体を撮影したネガに相当す
る部分とを露光して作成されている。
【0005】この目玉ネガでは、中心部分に円形のグレ
ーの被写体を撮影したネガに相当する部分が撮影されて
いるだけであるので、被写体との関係が明瞭でなく、使
用しずらい、という問題があった。
【0006】この問題を解決するために、特表平5−5
06733号公報には、実場面を表すディジタルに作成
されたトランスパレンシーの写真を用いた第2世代カメ
ラオリジナルのコントロールツールの作成方法が記載さ
れている。この方法では、予め選択された場面と被写体
を含む第1の画像とを第1の写真記録媒体上に撮影し、
第2の写真記録媒体上に写真処理制御情報を示す第2の
画像を撮影する。次に、第1の画像を第1の数値化され
た画像に写真数値化し、第2の画像を第2の数値化され
た画像に写真数値化し、これらをディジタル画像データ
ベース中の1次ディジタル画像データメトリックに記録
する。続いて、第1の数値化された画像に第2の数値化
された画像をディジタルに挿入して複合ディジタル画像
データを作成し、複合画像の1つ以上のパラメータを選
択的に調整する。そして、ディジタル出力記録媒体を用
いて複合画像を写真記録媒体にディジタルに記録し、写
真記録媒体に記録された複合画像を撮影し、得られた複
合画像写真を現像してコントロールツールを得るのもで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、写真処理制御情報を示す第2の画像はカ
メラで撮影した後、数値化された画像に写真数値化して
いるので、撮影と数値化との2工程を必要とし、作成に
手間と時間がかる、という問題があった。
【0008】また、自動プリンタやプリンタプロセッサ
は、ネガ画像を測光して自動的に露光量を制御する機能
を備えているので、被写体が異なると露光量も異なり、
従って作成されたプリントの写真処理制御情報の濃度は
被写体の変化に応じて変化することになる。しかしなが
ら、従来の技術では、複合画像の1つ以上のパラメータ
を選択的に調整して被写体の画像と写真処理制御情報と
を同時に調整しているので、被写体を中心に調整すると
被写体の画像の調整がプリント上で写真処理制御情報に
影響し、逆に写真処理制御情報を中心に調整すると写真
処理制御情報の調整がプリント上で被写体の画像に影響
することになる。従って、被写体と写真制御情報とを同
時にパラメータで調整することはツールの作成に手間と
時間がかかる、という問題がある。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、手間と時間をかけることなく簡単な構成で
写真処理制御ツールを作成することができる写真処理制
御ツールの作成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、予め選択された被写体を撮影して第1の
銀塩写真記録媒体に該被写体の画像を記録するステップ
aと、前記ステップaの撮影と同時または略同時に前記
被写体を撮影して第2の銀塩写真記録媒体に該被写体の
画像を記録するステップbと、前記第2の銀塩写真記録
媒体に記録された被写体の画像をディジタル画像データ
に変換してディジタル記憶媒体に記憶するステップc
と、コンピュータグラフィックスによってディジタル化
した写真処理制御画像のデータをディジタル記憶媒体に
記憶するステップdと、前記ステップcで記憶されたデ
ィジタル画像データと前記ステップdで記憶された写真
処理制御画像のデータとに基づいて、被写体画像と写真
処理制御画像との合成画像を作成するステップeと、前
記合成画像の被写体画像部分の画像データと写真処理制
御画像部分の画像データとを各々独立に修正し、画像デ
ータが修正された合成画像を前記第2の銀塩写真記録媒
体と同種の中間銀塩写真記録媒体へ記録し、中間銀塩写
真記録媒体に記録された合成画像を前記第1の銀塩写真
記録媒体と同種の第3の銀塩写真記録媒体に記録するこ
とを、前記第1の銀塩写真記録媒体から得られたプリン
トの被写体画像部分と前記第3の銀塩写真記録媒体から
得られたプリントの被写体画像部分とが略同じ品質にな
り、かつ前記第3の銀塩写真記録媒体から得られたプリ
ントの写真処理制御画像部分の濃度及びカラーバランス
が適正になるまで繰り返すステップfと、被写体画像部
分が略同じ品質になり、かつ写真処理制御画像部分の濃
度及びカラーバランスが適正になったときの前記中間銀
塩写真記録媒体を用いて写真処理制御ツールを作成する
ステップgと、を含んで構成されている。
【0011】
【作用】本発明のステップaでは、予め選択された被写
体を撮影して第1の銀塩写真記録媒体に被写体の画像を
記録する。また、ステップbでは、ステップaの撮影と
同時または略同時に同じ被写体を撮影して第2の銀塩写
真記録媒体に被写体の画像を記録する。被写体として
は、一般の撮影者が撮影する標準的な被写体、例えば、
人物を選択することができる。ステップaでの撮影とス
テップbでの撮影は同時に行うのが好ましいが、撮影条
件が同じならば必ずしも同時に撮影する必要はなく、略
同時でもよい。
【0012】ステップcでは、第2の銀塩写真記録媒体
に記録された被写体の画像をディジタル画像データに変
換してディジタル記憶媒体に記憶し、ステップdでは、
コンピュータグラフィックスによってディジタル化した
写真処理制御画像のデータをディジタル記憶媒体に記憶
する。第2の銀塩写真記録媒体に記録された被写体の画
像をディジタル画像データへ変換するには、第2の銀塩
写真記録媒体に記録された被写体の画像をスキャナーで
読み取ればよい。
【0013】ステップeでは、ステップcで記憶された
ディジタル画像データとステップdで記憶された写真処
理制御画像のデータとに基づいて、被写体画像と写真処
理制御画像との合成画像を作成する。
【0014】ステップfでは、合成画像を第2の銀塩写
真記録媒体と同種の中間銀塩写真記録媒体へ記録し、中
間銀塩写真記録媒体に記録された合成画像を第1の銀塩
写真記録媒体と同種の第3の銀塩写真記録媒体に記録す
る。第1の銀塩写真記録媒体から得られたプリントの被
写体画像部分と第3の銀塩写真記録媒体から得られたプ
リントの被写体画像部分とが略同じ品質でない場合、ま
たは第3の銀塩写真記録媒体から得られたプリントの写
真処理制御画像部分の濃度またはカラーバランスが適正
でない場合には、合成画像の被写体画像部分の画像デー
タと写真処理制御画像部分の画像データとを各々独立に
修正し、画像データが修正された合成画像を中間銀塩写
真記録媒体へ記録し、中間銀塩写真記録媒体に記録され
た合成画像を第3の銀塩写真記録媒体に記録すること
を、第1の銀塩写真記録媒体から得られたプリントの被
写体画像部分と第3の銀塩写真記録媒体から得られたプ
リントの被写体画像部分とが略同じ品質になり、かつ第
3の銀塩写真記録媒体から得られたプリントの写真処理
制御画像部分の濃度及びカラーバランスが適正になるま
で繰り返す。
【0015】そして、被写体画像部分が略同じ品質にな
り、かつ写真処理制御画像部分の濃度及びカラーバラン
スが適正になったときの中間銀塩写真記録媒体を用いて
写真処理制御ツールを作成する。
【0016】一般の銀塩写真用スチルカメラでは、撮影
用にカラーネガフィルムまたはカラーリバーサルフィル
ムが使用され、自動プリンタやプリンタプロセッサで
は、画像が記録されたカラーネガフィルムまたはカラー
リバーサルフィルムを用いて、カラーペーパに焼き付け
を行うので、第1の銀塩写真記録媒体及び第3の銀塩写
真記録媒体をカラーネガフィルム、第2の銀塩写真記録
媒体及び中間銀塩写真記録媒体をカラーリバーサルフィ
ルムとすることができる。この場合には、中間銀塩写真
記録媒体の合成画像を撮影してカラーネガフィルムに記
録することによって写真処理制御ツールを作成すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して、カラーネガフィルムに
記録された画像の濃度を測定して露光量を自動的に制御
して印画紙に焼き付ける自動プリンタ(またはプリンタ
プロセッサ)用の写真処理制御ツールを作成する場合に
本発明を適用した実施例を詳細に説明する。図1に、本
実施例の写真処理制御ツールを作成するために使用され
るデータ処理装置を示す。
【0018】このデータ処理装置は、パーソナルコンピ
ュータ12を備えている。パーソナルコンピュータ12
は、中央処理装置(CPU)32、データ等を一時的に
記憶するRAM34、コンピュータグラフィックス用の
プログラム等を記憶したROM36、入出力装置14
A、14B及びこれらを接続するバスによって構成され
ている。
【0019】入出力装置14Aには、キーボードやマウ
スを含んで構成された操作部10、CRTで構成された
表示部16、画像を読み取ってディジタルデータに変換
するためのスキャナ20、カラーレーザープリンタやフ
ライングスポット式フィルムレコーダー等で構成された
カラーディジタルプリンタ22、及びハードディスクや
磁気テープ等で構成されたディジタル記憶媒体である画
像メモリ30が接続されている。また、入出力装置14
Bには、ディジタル記憶媒体であるフロピィーディスク
にデータを記憶したり記憶されているデータを読み出す
ためのフロピィーディスクドライバ24が接続されてい
る。
【0020】本実施例の写真処理制御ツールを作成する
ためには、上記のデータ処理装置の他、カラーリバーサ
ルフィルムまたはカラーネガフィルムが装填された銀塩
写真用スチルカメラ、カラーリバーサルフィルムやカラ
ーネガフィルムを現像するフィルムプロセッサ、フィル
ム画像をカラーペーパに焼き付けるプリンタ(このプリ
ンタと同種のプリンタで本実施例の写真処理制御ツール
が使用される)、カラーペーパを現像処理するペーパプ
ロセッサ、フィルムに記録された画像を撮影して他のフ
ィルムに露光する露光装置が使用される。なお、プリン
タとペーパプロセッサとに代えてプリンタプロセッサを
用いることもでき、プリンタプロセッサとしてはチャン
ピオン、ロッキー(富士写真フィルム社製、商品名)が
ある。
【0021】以下図面を参照して写真処理制御ツールの
作成方法の第1実施例を説明する。本実施例では、銀塩
写真記録媒体として、ポジ画像を記録するカラーリバー
サルフィルム、ネガ画像を記録するカラーネガフィル
ム、カラーネガフィルムに記録されたネガ画像をポジ画
像として記録するカラーペーパを使用している。
【0022】本実施例は、図2に示すように、予め選択
された被写体、すなわち一般の撮影者にとって標準的な
被写体である人物の画像を表すディジタル画像データを
ディジタル記憶媒体に記憶するステップ40、コンピュ
ータグラフィックスによってディジタル化した写真処理
制御画像のデータをディジタル記憶媒体に記憶するステ
ップ50、上記と同じ被写体を上記と同時に撮影し、被
写体の画像をカラーネガフィルムに記録してプリントす
るステップ60、及び合成画像の画像データを修正して
写真処理制御ツールを作成するステップ70によって構
成されている。
【0023】ステップ40では、手順A1で、カラーリ
バーサルフィルムを装填した銀塩写真用スチルカメラを
用いて被写体、すなわち人物、特に顔の部分が適正露
出になるように撮影する。このとき、後述するステップ
60の手順C1における撮影も同時に行う。被写体が撮
影されたカラーリバーサルフィルムは、フィルムプロセ
ッサによって現像処理され、カラーリバーサルフィルム
にピクトリアルなポジ画像が記録される。
【0024】次の手順A2では、カラーリバーサルフィ
ルムに記録されたピクトリアルなポジ画像をスキャナー
20によってR(赤)、G(青)、B(緑)3色に色分
解して読み取ることにより、このポジ画像をディジタル
化したピクトリアルなディジタル画像データに変換す
る。なお、このとき、R、G、Bの各データは、例え
ば、最小濃度から最大濃度まで各色256階調に分割
し、1階調8ビットのデータで表される。従って、25
3 色を表現することができる。
【0025】そして、手順A3では、このディジタル画
像データを画像メモリ30、フロピィーディスクドライ
ブ24に装填されたフロピィーディスク、または磁気テ
ープMT等のディジタル記録媒体に記憶する。
【0026】ステップ50では、手順B1で、上記のデ
ータ処理装置に記録されている、上記のディジタル画像
データと同じ種類の色を表現できるコンピュータグラフ
ィックス用のプログラムを用いて、円形部分の内部が標
準グレーで表現されたディジタル画像データ、すなわち
写真処理制御画像(目玉)データを作成し、画像メモリ
30、またはフロピィーディスクドライブ24に装填さ
れたフロピィーディスクの上記とは異なるエリアに記憶
する。
【0027】ステップ60では、手順C1で、カラーネ
ガフィルムを装填した銀塩写真用スチルカメラを用いて
手順A1と同一の被写体を手順A1と同じ適正露出で同
時に撮影し、フィルムプロセッサによって現像処理し
て、カラーネガフィルムにピクトリアルなネガ画像を記
録する。
【0028】次の手順C2では、本実施例で作成した写
真処理制御ツールが使用される自動プリンタとペーパプ
ロセッサ、またはプリンタプロセッサを用いて、カラー
ネガフィルムに記録されているネガ画像をカラーペーパ
に焼き付けて、現像・定着・水洗・乾燥処理を行って、
ポジ画像が記録されたプリントを作成する。
【0029】なお、上記ステップ40、60の撮影は、
写真スタジオ等の屋内及び屋外を問わず実施することが
できるが、屋外において被写体を同時に撮影すれば、写
真スタジオで照明を管理しながら撮影する場合に比較し
て簡単にかつ手軽に撮影することができる。
【0030】ステップ70では、手順D1で、データ処
理装置を使用して、写真処理制御画像が画面の所定位置
(例えば、画面中央)に位置するように、画像メモリま
たはフロピィーディスクに記憶されたディジタル画像デ
ータと写真処理制御画像のデータとを合成して被写体の
画像と写真処理制御画像との合成画像を作成し、この合
成画像を表示部16に表示する。オペレータは、必要な
らば写真処理制御画像の位置を調整する。
【0031】次の手順D2では、カラーディジタルプリ
ンタ22を用いて、カラーリバーサルフィルムに合成画
像を露光し、フィルムプロセッサによって現像処理し
て、中間ポジ画像を作成する。図3に、中間ポジ画像の
例を示す。図において、26は写真処理制御画像、28
は背景、38は主要被写体である。
【0032】次の手順D3では、後述する露光装置を用
いて、カラーリバーサルフィルムに記録され中間ポジ画
像をカラーフィルムに撮影し、現像・定着・水洗・乾燥
処理を行い、ネガ画像が記録されたカラーネガフィルム
を作成する。
【0033】次の手順D4では、ステップ60の手順C
2で使用したプリンタプロセッサ、または自動プリンタ
とペーパプロセッサとを用いて、カラーネガフィルムに
記録されているネガ画像をカラーペーパに焼き付けて、
現像・定着・水洗・乾燥処理を行って、中間ポジ画像が
記録されたプリントを作成する。
【0034】手順D5では、手順C2で作成されたプリ
ントの主要被写体部分と手順D4で作成されたプリント
の主要被写体部分との仕上がり状態をオペレータの目視
または濃度計による測定によって比較し、仕上がり状態
が略同一の品質かどうかを判断する。本実施例では、人
物を撮影しているので人物の顔の部分の仕上がり状態が
略同一の品質かどうかを判断すればよい。仕上がり状態
が略同一の品質でない場合は、手順D1に戻って主要被
写体部分の画像データを修正し、手順D2〜D5で説明
したように、中間ポジ画像の作成、ネガ画像の作成、プ
リントの作成、プリントの比較を主要被写体部分の仕上
がり状態が略同一の品質になるまで繰り返す。
【0035】仕上がり状態が略同一の品質になった場合
には、手順D6で写真処理制御画像である円形部分の内
部の濃度が目標濃度である標準グレーになっており、か
つカラーバランスが適正か否かを判断する。
【0036】円形部分の内部の濃度が標準グレーでない
場合、またはカラーバランスが適正でない場合は、手順
B1に戻って、コンピュータグラフィックス用のプログ
ラムを用いてデータを修正することによって、円形部分
の内部の濃度、カラーバランス、または濃度及びカラー
バランスの両方を調整する。そして、手順D2〜D5で
説明したように、中間ポジ画像の作成、ネガ画像の作
成、プリントの作成、プリントの比較を再度行う。自動
プリンタやプリンタプロセッサは、ネガ画像を測光して
自動的に露光量を制御する機能を備えているので、被写
体が異なると露光量も異なり、従って手順B1で円形部
分の内部の濃度やカラーバランスを調整すると、この調
整に応じて露光量が変化し、プリントの主要被写体部の
仕上がり状態が変化する。このため、仕上がり状態が略
同一の品質でなくなった場合には、再度手順D1に戻っ
て主要被写体部分の画像データを修正し、手順D2〜D
5で説明したように、中間ポジ画像の作成、ネガ画像の
作成、プリントの作成、プリントの比較を仕上がり状態
が略同一の品質になるまで繰り返す。そして、仕上がり
状態が略同一の品質になった場合には、手順D6で写真
処理制御画像である円形部分の内部の濃度が標準グレー
になっており、かつカラーバランスが適正か否かを再度
判断する。
【0037】仕上がり状態が略同一の品質になると共
に、円形部分の内部の濃度が標準グレーでかつカラーバ
ランスが適正になった場合にはこの処理を終了し、仕上
がり状態が略同一の品質でない場合、または円形部分の
内部の濃度が標準グレーでない場合またはカラーバラン
スが適正でない場合は、上記の手順D1〜D6、B1を
繰り返す。
【0038】仕上がり状態が略同一の品質でかつ円形部
分の内部が標準グレーでかつカラーバランスが適正にな
った場合には、中間ポジ画像の修正を終了する(手順D
7)。
【0039】次に、手順D8で、調整された中間ポジ画
像から図4及び図5に示す露光装置を用いて潜像化され
た写真処理制御ツールのネガフィルムを大量に作成す
る。なお、中間ポジ画像は、手順B1や手順D1で濃度
バランスを変えたものや被写体を異にした複数種類を作
成して1セットとする。
【0040】上記手順D3、D8で使用する露光装置
は、図4及び図5に示すように、フィルム供給部52、
及びフィルム巻取部54を備えている。フィルム供給部
52とフィルム巻取部54との間には、カラーネガフィ
ルム53が巻掛けられると共に、カラーネガフィルムを
搬送する送りローラ51が配置されている。
【0041】フィルム供給部52とフィルム巻取部54
との間にはカメラ部56が配置されている。カメラ部5
6には、開口55が穿設されたフィルム載置台57と、
フィルム載置台57との間にフィルムを挟持するプレッ
シャープレート58とが設けられている。フィルム載置
台57には、シャッター62及びレンズ64が取り付け
られている。
【0042】カメラ部56の下方には、原稿を装填する
上下動可能な露光ステージ66を備えた原稿装填部68
が配置されている。原稿装填部68の下方には、ランプ
72、CCフィルタ(色補正フィルタ)74及びミラー
ボックス(図示せず)を含んで構成された光源部76が
配置されている。
【0043】光源部76の側面にはロボット部78が取
り付けられている。ロボット部78は、光源部76の側
面に上下動可能に取り付けられた水平レール82、水平
レール82に沿って移動可能な移動台85、及び移動台
85に水平レール82と直交する方向に伸縮可能に取付
られたアーム84から構成されている。アーム84の先
端には、原稿を挟持するための開閉可能なチャック86
が設けられている。
【0044】この露光装置によってツールを作成する場
合には、マガジン88に中間ポジフィルムが挟持された
原稿を1セット分装填してスイッチをオンすると、ロボ
ット部のアームが移動してチャックで原稿を挟持して搬
送し、露光ステージに原稿を装填する。この状態で、所
定時間シャッタが開かれた後閉じられることにより、原
稿の画像がカラーネガフィルムに撮影される。なお、撮
影時には、色補正やレンズの絞り補正は行わない。1セ
ットの原稿の撮影が終了した後、フィルムにツールの区
切りを示すノッチを穿設して次の1セットの原稿の撮影
状態に復帰される。なお、手順D3で露光装置を使用す
る場合には、原稿は1枚でよい。
【0045】上記では、写真処理制御画像として円形画
像を用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、カラーパッチを写真処理制御画像として用いてもよ
い。
【0046】また、上記では、プリント品質を調整した
後写真処理制御画像の濃度及びカラーバランスを調整す
る例について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、写真処理制御画像の濃度及びカラーバラン
スを調整した後プリント品質を調整するようにしてもよ
い。
【0047】さらに、上記では、本発明をカラーネガフ
ィルムに記録された画像をカラーペーパに焼き付ける自
動プリンタ用の写真処理制御ツールを作成する場合に適
用した例について説明したが、本発明は同様の原理で他
の形式の自動プリンタやプリンタプロセッサ用の写真処
理制御ツールを作成する場合にも適用できるものであ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、写
真処理制御画像をコンピュータグラフィックスを用いて
作成しているので、手間と時間をかけることなく簡単な
構成で写真処理制御ツールを作成することができる、と
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用されるデータ処理装置の
ブロック図である。
【図2】本発明の実施例の写真処理制御ツール作成手順
を示す流れ図である。
【図3】実施例の中間ポジ画像を示す概略図である。
【図4】露光装置の概略図である。
【図5】露光装置のロボット部の概略図である。
【符号の説明】
12 パーソナルコンピュータ 24 フロピィーディスクドライブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 富夫 東京都調布市柴崎1丁目67番地1 株式会 社フジカラーサービス内 (72)発明者 駒崎 岳夫 東京都調布市柴崎1丁目67番地1 株式会 社フジカラーサービス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め選択された被写体を撮影して第1の銀
    塩写真記録媒体に該被写体の画像を記録するステップa
    と、 前記ステップaの撮影と同時または略同時に前記被写体
    を撮影して第2の銀塩写真記録媒体に該被写体の画像を
    記録するステップbと、 前記第2の銀塩写真記録媒体に記録された被写体の画像
    をディジタル画像データに変換してディジタル記憶媒体
    に記憶するステップcと、 コンピュータグラフィックスによってディジタル化した
    写真処理制御画像のデータをディジタル記憶媒体に記憶
    するステップdと、 前記ステップcで記憶されたディジタル画像データと前
    記ステップdで記憶された写真処理制御画像のデータと
    に基づいて、被写体画像と写真処理制御画像との合成画
    像を作成するステップeと、 前記合成画像の被写体画像部分の画像データと写真処理
    制御画像部分の画像データとを各々独立に修正し、画像
    データが修正された合成画像を前記第2の銀塩写真記録
    媒体と同種の中間銀塩写真記録媒体へ記録し、中間銀塩
    写真記録媒体に記録された合成画像を前記第1の銀塩写
    真記録媒体と同種の第3の銀塩写真記録媒体に記録する
    ことを、前記第1の銀塩写真記録媒体から得られたプリ
    ントの被写体画像部分と前記第3の銀塩写真記録媒体か
    ら得られたプリントの被写体画像部分とが略同じ品質に
    なり、かつ前記第3の銀塩写真記録媒体から得られたプ
    リントの写真処理制御画像部分の濃度及びカラーバラン
    スが適正になるまで繰り返すステップfと、 被写体画像部分が略同じ品質になり、かつ写真処理制御
    画像部分の濃度及びカラーバランスが適正になったとき
    の前記中間銀塩写真記録媒体を用いて写真処理制御ツー
    ルを作成するステップgと、 を含む写真処理制御ツールの作成方法。
  2. 【請求項2】前記第1の銀塩写真記録媒体及び前記第3
    の銀塩写真記録媒体はカラーネガフィルム、前記第2の
    銀塩写真記録媒体及び前記中間銀塩写真記録媒体はカラ
    ーリバーサルフィルムであり、前記中間銀塩写真記録媒
    体の合成画像を撮影してカラーネガフィルムに記録する
    ことによって前記写真処理制御ツールを作成する請求項
    1の写真処理制御ツールの作成方法。
  3. 【請求項3】前記ステップcでは、前記第2の銀塩写真
    記録媒体に記録された被写体の画像をスキャナーで読み
    取ってディジタル画像データに変換する請求項1または
    2の写真処理制御ツールの作成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6018381A (en) * 1997-01-30 2000-01-25 Eastman Kodak Company Method for calibrating a photofinishing system and components for use in such a method
US6339485B1 (en) 1998-01-12 2002-01-15 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of making photoprocessing reference image control tool photograph and methods of converting image data

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