JPH09157267A - フランカルボン酸ベンジルアミド誘導体 - Google Patents

フランカルボン酸ベンジルアミド誘導体

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JPH09157267A
JPH09157267A JP31639395A JP31639395A JPH09157267A JP H09157267 A JPH09157267 A JP H09157267A JP 31639395 A JP31639395 A JP 31639395A JP 31639395 A JP31639395 A JP 31639395A JP H09157267 A JPH09157267 A JP H09157267A
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JP
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carboxylic acid
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disease
group
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JP31639395A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ito
寛之 伊藤
Hideo Takeshiba
英雄 竹柴
Hiroshi Ota
昊 太田
Shigehiro Kato
重博 加藤
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いもち病に対する水面施用での活性が高く、か
つ、作物に安全な化合物を提供すること。 【解決手段】下記式(I) 【化1】 (式中、Xは、ハロゲン原子、低級アルキル基(当該低
級アルキル基は、同一又は異なった1乃至3個のハロゲ
ン原子で置換されていてもよい)又は低級アルコキシ基
(当該低級アルコキシ基は、同一又は異なった1乃至3
個のハロゲン原子で置換されていてもよい)を示す)で
表されるフランカルボン酸ベンジルアミド誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】本発明の目的は、いもち病に対する水面
施用での活性が高く、かつ、作物に安全な化合物を提供
することである。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、農園芸用殺菌作用
を有する新規なフランカルボン酸ベンジルアミド誘導体
に関する。
【0003】
【従来の技術】特公昭50−10376号公報には、フ
ランカルボン酸アミド誘導体が記載されている。その中
には、トリメチルフランカルボン酸ベンジルアミドとジ
メチルフランカルボン酸アニライドについて記載があ
り、それらがマメしゅう菌病、ワタ立枯病、トマト輪紋
病、コムギ赤さび病、オオムギ裸黒穂病に効果を有する
ことについても記載がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の発明には、ベンジル基のベンゼン環に置換基を
有するフランカルボン酸ベンジルアミド化合物は具体的
に記載されていないことはもちろん、その発明中に含ま
れもしない。
【0005】又、上記公報中には、いもち病に対する水
面施用での効果についての記載は全くなく、かつ、下記
の試験例において示すように、上記公報に記載の化合物
は、本発明の化合物に比べ、いもち病に対する水面施用
での活性は著しく低いか、又は全く有していない。
【0006】本発明者らは、いもち病に対して水面施用
で効果を有する化合物を見出すべく鋭意努力した結果、
フラン環の2位及び5位に共にメチル基を有し、ベンジ
ル基のベンゼン環の4位に置換基を有するフランカルボ
ン酸ベンジルアミド化合物の中に、いもち病に対して水
面施用で強い殺菌効果を有する化合物を見出し、本発明
を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(I)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Xは、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基(当該低級アルキル基は、同一又は異なった1乃至
3個のハロゲン原子で置換されていてもよい)又は低級
アルコキシ基(当該低級アルコキシ基は、同一又は異な
った1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い)を示す)好適には、(式中、Xは、ハロゲン原子又
は低級アルキル基を示す)更に好適には、(式中、X
は、塩素原子又はメチル基を示す)で表されるフランカ
ルボン酸ベンジルアミド誘導体である。
【0010】本発明において、「ハロゲン原子」とは、
弗素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子であり、上記
Xにおいて好適には塩素原子である。
【0011】本発明において、「低級アルキル基」と
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、
ネオペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、4
−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペ
ンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチ
ル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチ
ル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチ
ル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルのよう
な炭素数1個乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であ
り、上記Xにおいて好適にはメチル基である。
【0012】本発明において、「同一又は異なった1乃
至3個のハロゲン原子で置換された低級アルキル基」と
は、例えばトリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジ
フルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フ
ルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ヨードメ
チル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−ト
リフルオロエチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチ
ル、2−フルオロエチル、2,2−ジブロモエチル、3
−クロロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、4−フルオロブチル、5,5,5−トリクロロペン
チル、6,6,6−トリフルオロヘキシルのような、前
記「低級アルキル基」に同一又は異なった前記「ハロゲ
ン原子」が1乃至3個置換した基であり、上記Xにおい
て好適にはトリフルオロメチル基である。
【0013】本発明において、「低級アルコキシ基」と
は、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ
プロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキ
シ、t−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチル
オキシ、2−メチルブトキシ、ネオペンチルオキシ、1
−エチルプロポキシ、n−ヘキシルオキシ、4−メチル
ペンチルオキシ、3−メチルペンチルオキシ、2−メチ
ルペンチルオキシ、1−メチルペンチルオキシ、3,3
−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,
1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、
1,3−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキ
シ、2−エチルブトキシのような、炭素数1個乃至6個
の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基であり、上記Xにおいて
好適にはメトキシ基である。
【0014】本発明において、「同一又は異なった1乃
至3個のハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基」
とは、例えばトリフルオロメトキシ、トリクロロメトキ
シ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジブロモ
メトキシ、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ブロモ
メトキシ、ヨードメトキシ、2,2,2−トリクロロエ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−ブロ
モエトキシ、2−クロロエトキシ、2−フルオロエトキ
シ、2,2−ジブロモエトキシ、3−クロロプロポキ
シ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、4−フルオ
ロブトキシ、5,5,5−トリクロロペンチルオキシ、
6,6,6−トリフルオロヘキシルオキシのような前記
「低級アルコキシ基」に同一又は異なった前記「ハロゲ
ン原子」が1乃至3個置換した基であり、上記Xにおい
て好適にはトリフルオロメトキシ基である。
【0015】以下の表1に、本発明の化合物を例示する
が、本発明はこれら化合物に限定されるものではない。
【0016】
【表1】
【0017】
【化5】
【0018】 ──────────────────────────────── 化合物番号 X ──────────────────────────────── 1 H 2 Cl 3 F 4 Br 5 I 6 CH3 7 CH2 CH3 8 CH2 CH2 CH3 9 CH(CH32 10 CH2 CH2 CH2 CH3 11 C(CH33 12 CH2 CH2 CH2 CH2 CH3 13 CH2 CH2 CH2 CH2 CH2 CH3 14 CF3 15 CCl3 16 CHF2 17 CHCl2 18 CHBr2 19 CH2 F 20 CH2 Cl 21 CH2 Br 22 CH2 I 23 CF2 CF3 24 CHClCH3 25 OCH3 26 OCH2 CH3 27 OCH2 CH2 CH3 28 OCH(CH32 29 OCH2 CH2 CH2 CH3 30 OCH2 CH2 CH2 CH2 CH2 CH3 31 OCF3 32 OCCl3 33 OCHF2 34 OCHCl2 35 OCH2 F 36 OCH2 Cl 37 OCH2 Br 38 OCH2 I 39 OCF2 CF3 40 OCHClCH3 ────────────────────────────────
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の、前記一般式(I)で表
される化合物は、以下に示す方法により製造される。
【0020】
【化6】
【0021】(式中、Xは前記と同意義を示す。) 本工程は、一般式(II)で表されるフランカルボン酸
クロライドと一般式(III)で表されるベンジルアミ
ン誘導体を溶融状態又は溶媒中で反応させる工程であ
る。
【0022】本反応の原料である化合物(II)は、ク
ロロアセトンとアセト酢酸エチルとの縮合によって得ら
れる2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸エステル
を加水分解した後、ハロゲン化して得られる。
【0023】本反応の原料である化合物(III)は、
市販のベンジルアミン類を用いるか又は例えばベンジル
ハライド、ベンジルアルコールのアミノ化及びベンズア
ルデヒドの還元的アミノ化のような公知の方法によって
製造することができる。
【0024】本反応に使用される溶媒としては、反応に
不活性なものであれば特に限定はないが、例えばベンゼ
ン、トルエン、クロロベンゼンのような芳香族類、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルのよう
なエーテル類、酢酸エチルのようなエステル類、ジクロ
ロメタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドのよ
うな非プロトン性極性溶媒等を挙げることができる。
【0025】本反応は、塩基の存在下に行なってもよ
い。そのような塩基としては、例えばトリエチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリンのような有機
塩基、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリ
ウムのような無機塩基を挙げることができる。
【0026】反応温度は通常0〜150℃であり、好適
には、0〜30℃である。
【0027】反応時間は、0.5〜30時間であり、好
適には、1〜5時間である。
【0028】上記工程の反応終了後、反応目的物は常法
により、反応混合物から採取される。例えば反応混合物
に水と混和しない有機溶剤を加え、水洗後、溶剤を留去
することによって得られる。得られた目的化合物は、必
要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿ならびにクロマ
トグラフィー等によって更に精製される。
【0029】本発明の化合物は、農園芸用殺菌剤の有効
成分として使用でき、その殺菌剤はイネいもち病に対し
水面施用で優れた防除効果を示す。
【0030】本発明の化合物は、担体及び必要に応じて
他の補助剤と混合して、農業用殺菌剤として通常用いら
れる製剤形態、例えば粉剤、粗粉剤、微粒剤、粒剤、水
和剤、フロアブル剤、乳剤、水溶液剤、水溶剤、油懸濁
剤等に調製されて使用される。
【0031】ここでいう担体とは、処理すべき部位へ有
効成分化合物の到達性を助け、又、有効成分化合物の貯
蔵、輸送或いは取り扱いを容易にするために、農業用殺
菌剤中に混合される合成又は天然の無機若しくは有機物
質を意味する。
【0032】適当な固体担体としては、カオリナイト
群、モンモリロナイト群又はアタバルジャイト群等で代
表されるクレー類、タルク、雲母、葉ロウ石、軽石、バ
ーミキュライト、石こう、炭酸カルシウム、ドロマイ
ト、珪藻土、マグネシウム石灰、燐灰石、ゼオライト、
無水珪酸、合成珪酸カルシウム等の無機物質;大豆粉、
タバコ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、澱粉、結晶セルロ
ース等の植物性有機物質;クマロン樹脂、石油樹脂、ア
ルキド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコー
ル、ケトン樹脂、エステルガム、コーパルガム、ダンマ
ルガム等の合成又は天然の高分子化合物;カルナバロ
ウ、蜜ロウ等のワックス類;或いは尿素等が挙げられ
る。
【0033】適当な液体担体としては、ケロシン、鉱
油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフイン系若
しくはナフテン系炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、クメン、メチルナフタリン等の
芳香族炭化水素;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロ
ルエチレン、モノクロルベンゼン、o−クロルトルエン
等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラヒドロフラン
のようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、
ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフエノ
ン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸アミ
ル、エチレングリコールアセテート、ジエチレングリコ
ールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク酸ジエチ
ル等のエステル類;メタノール、n−ヘキサノール、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキ
サノール、ベンジルアルコール等のアルコール類;エチ
レングリコールエチルエーテル、エチレングリコールフ
ェニルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールブチルエーテル等のエーテル
アルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の極性溶媒或いは水等が挙げられる。
【0034】乳化、分散、湿潤、拡展、結合、崩壊性調
節、有効成分安定化、流動性改良、防錆等の目的で使用
される界面活性剤は、非イオン性、陰イオン性、陽イオ
ン性及び両性イオン性のいずれのものをも使用しうる
が、通常は非イオン性及び/ 又は陰イオン性のものが使
用される。
【0035】上記の担体及び種々の補助剤は製剤の剤
型、適用場面等を考慮して、目的に応じてそれぞれ単独
に或いは組合せて適宜使用される。
【0036】粉剤は、例えば有効成分化合物を通常0.
1乃至25重量部含有し、残部は固体担体である。
【0037】水和剤は、例えば有効成分化合物を通常1
乃至80重量部含有し、残部は固体担体、分散湿潤剤で
あって、必要に応じて保護コロイド剤、チキソトロピー
剤、消泡剤等が加えられる。
【0038】粒剤は、例えば有効成分化合物を通常1乃
至35重量部含有し、残部は大部分が固体担体である。
【0039】使用する場合において、他の殺菌剤、殺虫
剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥
料、土壌改良剤等と混合し、適用範囲を拡大し、省力化
を図ることもできる。
【0040】その処理量は、気象条件、製剤形態、処理
時期、処理方法、場所、対象病害、対象作物等により異
なるが、通常、有効成分として1アール当たり0.1g
乃至100gであり、好ましくは、5g乃至40gであ
り、乳剤、水和剤、懸濁剤等は、通常、その所定量を1
アール当たり1リットル乃至10リットルの水(所望に
より、界面活性剤、ポリオキシエチレン樹脂酸、リグニ
ンスルホン酸塩、アビエチン酸塩、ジナフチルメタンジ
スルホン酸塩、パラフィンのような展着剤を添加でき
る)で希釈して処理し、粒剤等は通常なんら希釈するこ
となく使用する。以下に、実施例を示し、更に本発明を
詳しく説明する。
【0041】
【実施例】
【0042】
【実施例1】N−(4−クロロベンジル)−2,5−ジメチルフラン
−3−カルボン酸アミド (化合物番号2) 2,5−ジメチルフランカルボン酸(47.1g、0.
33モル)のベンゼン溶液(200ml)に塩化チオニ
ル(200ml)を加え、3時間加熱還流させた。反応
液から過剰の塩化チオニルとベンゼンを留去し、得られ
た残渣を蒸留(55℃/4mmHg)して酸クロライド
47.3gを得た。
【0043】4−クロロベンジルアミン(47.56
g、0.3モル)のアセトニトリル溶液(600ml)
に氷冷下、上記方法で得られた酸クロライドとトリエチ
ルアミン(90ml)を加え、室温で3時間攪拌した。
反応液を氷にあけ、酢酸エチルで抽出し、1N塩酸、炭
酸水素ナトリウム水、食塩水で洗い、乾燥、濃縮して得
た残渣をイソプロピルエーテル(300ml)から再結
晶して、N−(4−クロロベンジル)−2,5−ジメチ
ルフラン−3−カルボン酸アミド(60.0g、0.2
28モル)を収率76%で得た。
【0044】核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in
CDCl3)(ppm): 2.23(3H,s), 2.55(3H,s), 4.50(2H,d,J=
6.0Hz), 5.90-6.10(2H,m), 7.21-7.40(4H,m) マススペクトル(MS,m/z):263(M+), 248, 220 融点(m.p.):75-81℃ 実施例1と同様の方法により、以下に示す化合物を製造
した。
【0045】N−(4−フルオロベンジル)−2,5−
ジメチルフラン−3−カルボン酸アミド(化合物番号
3) 収率:64% 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in CDCl3)(ppm):
2.24(3H,s), 2.56(3H,s), 4.53(2H,d,J=5.9Hz), 5.90
(1H,bs), 5.97(1H,s), 6.98-7.07(2H,m), 7.25-7.33(2
H,m) マススペクトル(MS,m/z): 247(M+), 232, 204 融点(m.p.):70-71℃N−(4−ブロモベンジル)−2,5−ジメチルフラン
−3−カルボン酸アミド (化合物番号4) 収率:78% 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in CDCl3)(ppm):
2.23(3H,s), 2.54(3H,s), 4.48(2H,d,J=5.9Hz), 5.98
(1H,s), 6.02(1H,bs), 7.18(2H,d,J=8.4Hz), 7.44(2H,
d,J=8.4Hz) マススペクトル(MS,m/z): 307(M+), 292, 264 融点(m.p.):96-97℃N−(4−メチルベンジル)−2,5−ジメチルフラン
−3−カルボン酸アミド (化合物番号6) 収率:88% 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in CDCl3)(ppm):
2.23(3H,s), 2.34(3H,s), 2.56(3H,S), 4.52(2H,d,J=
5.7Hz), 5.83(1H,bs), 5.95(1H,s), 7.10-7.30(4H,m) マススペクトル(MS,m/z): 243(M+), 228, 220 融点(m.p.):81-84℃N−(4−イソプロピルベンジル)−2,5−ジメチル
フラン−3−カルボン酸アミド (化合物番号9) 収率:83% 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in CDCl3)(ppm):
1.24(6H,d,J=7.0Hz), 2.21(3H,s), 2.54(3H,s),2.90(1
H,7重線,J=7.0Hz), 4.49(2H,d,J=5.9Hz), 6.02(1H,
s), 6.25(1H,bs), 7.18(2H,d,J=8.5Hz), 7.24(2H,d,J=
8.5Hz) マススペクトル(MS,m/z): 271(M+), 228, 147, 133, 12
3 融点(m.p.): 82℃N−(4−t−ブチルベンジル)−2,5−ジメチルフ
ラン−3−カルボン酸アミド (化合物番号11) 収率:95% 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in CDCl3)(ppm):
1.32(9H,s), 2.21(3H,s), 2.55(3H,s), 4.50(2H,d,J=
5.7Hz), 6.03(1H,s), 6.25(1H,bt), 7.25(2H,d,J=8.4H
z), 7.36(2H,d,J=8.4Hz) マススペクトル(MS,m/z): 285(M+), 270, 242, 123 融点(m.p.):87-88℃N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−2,5−ジ
メチルフラン−3−カルボン酸アミド (化合物番号1
4) 収率:94% 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in CDCl3)(ppm):
2.19(3H,s), 2.50(3H,s), 4.51(2H,d,J=6.2Hz), 6.05
(1H,s), 6.57(1H,bt), 7.34(2H,d,J=8.1Hz), 7.51(2H,
d,J=8.1Hz) マススペクトル(MS,m/z): 297(M+), 278, 254, 123N−(4−メトキシベンジル)−2,5−ジメチルフラ
ン−3−カルボン酸アミド (化合物番号25) 収率:100% 核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR,200MHz,in CDCl3)(ppm):
2.22(3H,s), 2.55(3H,s), 3.79(3H,S), 4.48(2H,d,J=
5.4Hz), 5.89(1H,bs), 5.96(1H,s), 6.86(2H,d,J=8.0H
z), 7.24(2H,d,J=8.0Hz) マススペクトル(MS,m/z): 259(M+), 244, 216 融点(m.p.):66-72℃N−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,5−
ジメチルフラン−3−カルボン酸アミド (化合物番号3
1) 収率:77% 核磁気共鳴スペクトル(H−NMR,200MHz,
in CDCl)(ppm): 2.19(3H,
s), 2.44(3H,s), 4.78(2H,
s), 6.01(1H,s), 7.14(2H,
d,J=8.4Hz), 7.36(2H,d,J=
8.4Hz)
【0046】
【製剤例】
【0047】
【製剤例1】 (水和剤)化合物番号6の化合物10%、ナトリウムド
デシルベンゼンスルホネート2.5%、ナトリウムリグ
ニンスルホネート2.5%及び珪藻土70%、合成アモ
ルファスシリカ15%を混合粉砕して水和剤とした。
【0048】
【製剤例2】 (乳剤)化合物番号6の化合物15%、シクロヘキサノ
ン35%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
11%、カルシウムドデシルベンゼンスルホネート4%
及びメチルナフタリン35%を均一に溶解し乳剤とし
た。
【0049】
【製剤例3】 (粒剤)化合物番号2の化合物5%、ベントナイト30
%、タルク62%、ナトリウムリグニンスルホネート2
%及びナトリウムドデシルベンゼンスルホネート1%を
均一に混合し粉砕する。この混合物100重量部に水2
0重量部を加えて練合し、押出式造粒機を用いて、14
〜32メッシュの粒状に加工した後、乾燥して粒剤とし
た。
【0050】
【製剤例4】 (顆粒水和剤)化合物番号2の化合物60%、ナトリウ
ムリグニンスルホネート15%、クレー17%、粒状炭
酸カルシウム5%、ナトリウムドデシルベンゼンスルホ
ネート3%を混合し、ジェットミルを用いて粉砕した。
粉砕品を流動層造粒乾燥機に仕込み、水を噴霧しながら
造粒し、乾燥したのち、32〜100メッシュ区分をふ
るい分けて顆粒水和剤を得た。
【0051】
【試験例】以下に、本発明の化合物の農園芸用殺菌剤と
しての効力を、試験例として示す。
【0052】なお、表中の比較化合物1、2、3とは、
それぞれ下記に示す化合物であり、比較化合物1は、そ
の構造及び物性が特公昭50−10376号公報に具体
的に記載された化合物である。
【0053】
【化7】
【0054】
【試験例1】(温室内試験) イネ苗(品種幸風)を500ml容プラスチック製ポッ
トに植え、45日間育苗した。製剤例1に準じて水和剤
に製剤した試験化合物の所定量を水で懸濁させて、水深
を2cmに保った上記ポット内へ均一に潅注した。イネ
苗をガラス室内でさらに3週間栽培した後、イネいもち
病菌(Pyricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接
種した。接種後、イネ苗を温度20〜22℃、相対湿度
100%の室内に6日間置いて発病させ、各茎の上位2
葉に形成した病斑を調べた。その結果を、表2に、1区
3ポットの平均発病茎率として示した。
【0055】
【表2】 ──────────────────────────────────── 試験化合物 施用量(g a.i/10a) 発病茎率(%) ──────────────────────────────────── 化合物番号2 300 60 化合物番号2 150 100 化合物番号6 300 55 化合物番号6 150 80 比較化合物1 300 100 比較化合物1 150 100 比較化合物2 300 100 比較化合物2 150 100 比較化合物3 300 100 比較化合物3 150 100 ────────────────────────────────────
【0056】
【試験例2】(圃場試験) 水稲(コシヒカリ)を機械移植した圃場に、1区30m
2、3反復の試験区を設定し、栽培管理を慣行通り行っ
た。葉いもち初発10日前に製剤例3に準じて製剤した
粒剤を水面に均一に処理した。薬剤処理37日後に1区
50株について葉いもちの発病程度を、薬剤処理65日
後に1区50株について穂いもちの発病程度を、それぞ
れ下記の基準にて調査し、下記の式にて防除価(%)を
求めた。その結果を、表3に示した。
【0057】葉いもちの発病指数 0− 健全 1− 1葉あたり病斑数1〜3個 2− 1葉あたり病斑数4〜10個 3− 1葉あたり病斑数10個以上 穂いもちの発病指数 0− 健全 1− 枝穂いもちの発病が穂の1/2未満 2− 枝穂いもちの発病が穂の1/2以上 3− 首いもち 発病度={(1×n1)+(2×n2)+(3×n
3)}÷(3×N)×100 N:調査葉数 n1、n2、n3:それぞれ発病指数1、2、3の葉数 防除価(%)=(無処理の発病度−薬剤処理区の発病
度)÷無処理区の発病度×100
【0058】
【表3】 ──────────────────────────────────── 試験化合物 施用量 葉いもち防除価 穂いもち防除価 (g a.i/10a) (%) (%) ──────────────────────────────────── 化合物番号2 200 97.0 82.5 化合物番号6 200 98.2 84.9 プロベナゾール 240 99.5 85.4 ピロキロン 100 99.3 84.1 ────────────────────────────────────
【0059】
【発明の効果】本発明の化合物は、農園芸用殺菌剤の有
効成分として使用することができる。本発明の化合物
は、イネいもち病に対し水面施用で優れた防除効果を示
すと共に、作物に対して安全である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 重博 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I) 【化1】 (式中、Xは、ハロゲン原子、低級アルキル基(当該低
    級アルキル基は、同一又は異なった1乃至3個のハロゲ
    ン原子で置換されていてもよい)又は低級アルコキシ基
    (当該低級アルコキシ基は、同一又は異なった1乃至3
    個のハロゲン原子で置換されていてもよい)を示す)で
    表されるフランカルボン酸ベンジルアミド誘導体。
  2. 【請求項2】下記式(I) 【化2】 (式中、Xは、ハロゲン原子又は低級アルキル基を示
    す)で表されるフランカルボン酸ベンジルアミド誘導
    体。
  3. 【請求項3】下記式(I) 【化3】 (式中、Xは、塩素原子又はメチル基を示す)で表され
    るフランカルボン酸ベンジルアミド誘導体。
JP31639395A 1995-12-05 1995-12-05 フランカルボン酸ベンジルアミド誘導体 Pending JPH09157267A (ja)

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