JPH09157231A - 2−アミノベンジルアルコール類の製造方法 - Google Patents

2−アミノベンジルアルコール類の製造方法

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JPH09157231A
JPH09157231A JP7345117A JP34511795A JPH09157231A JP H09157231 A JPH09157231 A JP H09157231A JP 7345117 A JP7345117 A JP 7345117A JP 34511795 A JP34511795 A JP 34511795A JP H09157231 A JPH09157231 A JP H09157231A
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aminobenzyl
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JP7345117A
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Junichiro Tomaru
淳一郎 都丸
Kenji Kunikata
賢治 国方
Masaki Fujimoto
昌樹 藤本
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2−アミノベンジルアルコールを高収率、高純
度、簡単な操作で製造する方法を提供する。 【解決手段】水性有機溶剤中で2−ニトロベンズアルデ
ヒド類を、ラネーニッケルを触媒としてセミバッチ法で
水素還元し、2−アミノベンジルアルコール類を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬中間体の製造法
に関する。更に詳しくは2−アミノベンジルアルコール
類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−アミノベンジルアルコール類は、医
薬の原料として、重要な中間体である。該化合物の製造
方法としては、 1)アントラニル酸の還元: 電解還元による方法 J.C.S.,1942,98−102;Org.Sy
nth. 21,10−12(1941) 水素化リチウムアルミニウムによる還元 J.A.C.S,69,2548−9(1947);
J.A.C.S,72,3586−8(1950) ソディウムディハイドロビス(2−メトキシエトキ
シ)アルミネートによる還元 Indian J.Chem.Educ.1972,3
(1),23−4 ボランメチルサルファイドによる還元 J.Org.Chem.1974,39(20),30
52−4 サマリウムディヨーダイドによる還元 Bull.Chem.Soc.Jpn.1992,65
(11),3049−54 2)アントラニル酸エステルの還元: 水素化ホウ素ナトリウムによる還元 特開昭62−33139 Bull.Chem.Soc.Jpn.1991,6
4(9),2730−4 3)2−ニトロベンジルアルコールの還元: 水硫化ソーダによる還元 Ber.61B,2555−66(1928) 水素還元 U.S.S.R.185,936 4)2−アミノベンズアルデヒドの還元: 水素還元B,56,2174 5)2−カルバモイルベンジルアルコールのホフマン分
解法 特開昭56−73049 等が知られている。アントラニル酸またはアントラニル
酸エステルを還元して、2−アミノベンジルアルコール
を合成する方法は、還元剤が高価か、エーテル、テトラ
ヒドロフラン等の危険な有機溶剤を使用するなど、工業
的に有利な方法とは言えない。2−ニトロベンジルアル
コールを還元する方法は、慎重に還元剤、還元条件を選
択する必要があり、還元剤、還元条件を誤ると、分子内
酸化還元が生じ、2−アミノベンズアルデヒドになって
しまう恐れがある。又、2−ニトロベンジルアルコール
は、市場で入手しにくい。以上のようにこれまでの2−
アミノベンジルアルコ−ル類の製法は原料が高価、工程
が複雑、長い、収率が低い、等の問題があり、いずれも
工業的に有利な方法とは言い難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2−アミノベンジルア
ルコ−ル類の従来の合成方法は、煩雑な操作を必要と
し、工業的に安価に製造出来るものではないので、安価
な製造方法の確立が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、市場で容易
に得られる2−ニトロベンズアルデヒド類の水素還元に
よる2−アミノベンジルアルコールの製造方法を種々検
討した結果、触媒、反応溶剤、反応温度、反応水素圧、
反応容器中の気液の流動状態、原料の加え方等を工夫す
ることにより、副反応物の生成を抑え、良好な収率で2
−アミノベンジルアルコール類が得られることがわか
り、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は (1)水性有機溶剤中、金属触媒の存在下、2−ニトロ
ベンズアルデヒド類を水添することを特徴とする2−ア
ミノベンジルアルコール類の製造方法 (2)水性有機溶剤が、アルコール類と水の混合物であ
る前項(1)記載の2−アミノベンジルアルコール類の
製造方法 (3)反応中、2−ニトロベンズアルデヒド類を断続
的、あるいは連続的に添加することを特徴とする前項
(1)乃至(2)のいずれか一項に記載の2−アミノベ
ンジルアルコール類の製造方法 (4)2−ニトロベンズアルデヒド類が次式(1)で表
され、
【化3】 (式中、R1 およびR2 は、水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R1 およびR2
は同種であっても、異なっていてもよい。)2−アミノ
ベンジルアルコール類が、次式(2)で表される化合物
である前項(1乃至(3)のいずれか一項に記載の2−
アミノベンジルアルコール類の製造方法
【化4】 (式中、R1 およびR2 は、式(1)におけるのと同じ
意味を表す。) (5)金属触媒が、ラネーニッケルである前項(1)乃
至(4)のいずれか一項に記載の2−アミノベンジルア
ルコール類の製造方法 (6)2−ニトロベンズアルデヒド類が、2−ニトロベ
ンズアルデヒドである前項(1)乃至(5)のいずれか
一項に記載の2−アミノベンジルアルコール類の製造方
法 に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、オートクレーブ中に、まず金属触媒、水性有
機溶剤を加え、次に2−ニトロベンズアルデヒド類を加
え、窒素で空気を置換し、水素を加圧して、ゆっくり昇
温して反応させるバッチ反応で行っても良いし、反応中
に、2−ニトロベンズアルデヒド類を、断続的、あるい
は連続的に仕込むセミバッチ方式の反応を行っても良
い。本発明に用いられる式(1)の化合物のR1 、R2
におけるアルキル基とは、炭素数1〜6の直鎖または分
岐鎖のアルキルを言う。その例として例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げら
れ、アルコキシ基の具体例としてはメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ又はブトキシ等が挙げられ、又、ハロゲ
ン原子としては、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素が挙げ
られ、本発明に用いられる2−ニトロベンズアルデヒド
類の具体例としては、例えば前記式(1)で示されるも
のであるが、具体例としては、5,6−ジメトキシ−2
−ニトロベンズアルデヒド、4,6−ジメトキシ−2−
ニトロベンズアルデヒド、3,6−ジメトキシ−2−ニ
トロベンズアルデヒド、3,4−ジメトキシ−2−ニト
ロベンズアルデヒド、5−ブロモ−2−ニトロベンズア
ルデヒド、6−クロロ−2−ニトロベンズアルデヒド、
3−クロロ−2−ニトロベンズアルデヒド、4−ヨード
−2−ニトロベンズアルデヒド、6−メチル−2−ニト
ロベンズアルデヒド、4,5−ジメチル−2−ニトロベ
ンズアルデヒド、6−クロロ−3−メトキシ−2−ニト
ロベンズアルデヒド、4−メチル−2−ニトロベンズア
ルデヒド、3−メチル−2−ニトロベンズアルデヒド、
4−フロロ−2−ニトロベンズアルデヒド、3−メトキ
シ−2−ニトロベンズアルデヒド等を挙げることが出来
る。
【0007】本発明では金属触媒を用いる。好ましい金
属触媒としては、白金属系触媒、ニッケル系触媒を挙げ
ることが出来る。使用しうる白金属系触媒の具体例とし
ては、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、等を
挙げることが出来る。該金属は、活性炭、二酸化珪素、
アルミナ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロ
ンチウム等の担体に分散させて使用しても良い。具体例
としては、パラジウムカーボン、白金−カーボンが好ま
しい。また、該金属の酸化物も有用に使用される。具体
例としては、酸化白金、酸化パラジウムが好ましい。促
進剤、及び/又は、被毒剤を加えて、選択性を向上させ
ることも出来る。又、ニッケル系触媒としては、漆原触
媒、担体付き触媒、ホウ化ニッケル触媒、ラネーニッケ
ル触媒を挙げることが出来る。中でもラネーニッケル触
媒が好ましい。これについても促進剤、及び/又は、被
毒剤を加えて、選択性を向上させることもできる。
【0008】触媒の使用量は、原料の2−ニトロベンズ
アルデヒド類に対し、1〜100重量%、好ましくは2
〜40重量%、更に好ましくは5〜30重量%である。
100重量%を越えると、初期の反応速度が速くなりす
ぎ、温度を制御しにくく、又経済的でもない。1重量%
未満では、反応速度が遅くなって、20時間を超えるこ
とがあり、経済的でない。
【0009】有機溶剤としては、含水率1〜99重量%
(対有機溶剤)、好ましくは10〜60重量%、更に好
ましくは30〜50重量%の極性有機溶剤が使用され
る。使用しうる有機溶剤の具体例としてはメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、等の有機酸類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、及び
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類
を挙げることが出来る。反応溶媒に使用する水分は、p
H=7〜14、好ましくはpH=8〜11に保たれてい
るのが好ましい。アルカリ性を維持するために、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素
マグネシウム等の塩基性の無機塩、0.01〜0.5重
量倍(使用原料に対する重量比)、好ましくは0.05
〜0.3重量倍、特に好ましくは0.1〜0.2重量倍
を添加、又は上記の無機塩の飽和水溶液、0.01〜
0.5重量倍(使用原料に対する重量比)、好ましくは
0.05〜0.3重量倍、特に好ましくは0.1〜0.
2重量倍を添加しても良い。更に60〜80%ヒドラジ
ン水溶液、0.01〜0.5重量倍(使用原料に対する
重量比)、好ましくは0.05〜0.3重量倍、特に好
ましくは0.1〜0.2重量倍を添加しても良い。ラネ
ーニッケルの保存水、0.01〜0.5重量倍(使用原
料に対する重量比)、好ましくは0.05〜0.3重量
倍、特に好ましくは0.1〜0.2重量倍をそのまま使
用しても良い。
【0010】2−ニトロベンズアルデヒド類は、加熱溶
融するか、有機溶剤に溶かして、連続的、あるいは断続
的に反応中、仕込んでも良い。これに使用しうる有機溶
剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール等のアルコール類、蟻酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、等の有機酸類、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、及び酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸プロピル等のエステル類を挙げることが出来る。溶解
させる時の割合は、2−ニトロベンズアルデヒド類に対
して有機溶剤0.1〜30倍(cc/g)、好ましくは
0.3〜10倍、更に好ましくは0.5〜1.5倍であ
る。溶解させる温度は30〜100℃、特に好ましくは
30〜70℃である。反応温度は、10〜150℃、好
ましくは30〜100℃、特に好ましくは40〜80℃
である。150℃を超えると副反応物が多くなる。10
℃未満では反応速度が遅い。反応水素圧は、2〜200
Kg/cm2 (ゲージ圧)、好ましくは2〜50Kg/
cm2 (ゲージ圧)、特に好ましくは3〜20Kg/c
2 (ゲージ圧)である。
【0011】(セミバッチ方式での反応)2−ニトロベ
ンズアルデヒド類を、0.1〜30倍(cc/g)、好
ましくは、0.3〜10倍、特に好ましくは、0.5〜
1.5倍の上記した有機溶剤に加え、−5〜150℃、
好ましくは0〜100℃、特に好ましくは30〜70℃
に保持して溶解あるいは分散させる。又2−ニトロベン
ズアルデヒド類を、42〜150℃、好ましくは、43
〜100℃、特に好ましくは、45〜70℃に加熱し、
溶融液としてもよい。次にオートクレーブ中で触媒を、
1〜100重量%(対2−ニトロベンズアルデヒド
類)、好ましくは2〜40重量%、特に好ましくは5〜
30重量%を、水性有機溶剤(含水率は、1〜99重量
%(対有機溶剤)、好ましくは、10〜60重量%、特
に好ましくは30〜50重量%)に分散させ、十分に水
素置換し、水素圧2〜200Kg/cm2 (ゲージ
圧)、好ましくは2〜50Kg/cm2 、特に好ましく
は3〜20Kg/cm2 に保ち、反応温度を10〜15
0℃、好ましくは、30〜100℃、特に好ましくは、
40〜80℃に保持する。その後、2−ニトロベンズア
ルデヒド類を0.5〜20時間、好ましくは2〜10時
間かけて仕込む。同温度で、更に0.5〜2時間熟成を
かけて反応を完結させ、温度を20〜35℃まで徐冷
し、その後、撹拌を止め、1〜5時間、又は一夜静置す
る。
【0012】反応液から目的物を取り出すには例えば次
のように処理する。反応液を静置後、反応液と触媒を分
離し、反応液中に60〜80%ヒドラジン水溶液、0.
01〜1.0重量%(対2−ニトロベンズアルデヒド
類)、好ましくは、0.05〜0.5重量%を添加、け
い藻土、活性炭、0.1〜20重量%、好ましくは0.
5〜5重量%(対2−ニトロベンズアルデヒド類)で、
若干の溶剤中の浮遊物、又は、着色物を除去、濾別す
る。得られた濾液を、50〜300Torr、好ましく
は100〜200Torrに減圧し、液温が35〜75
℃、好ましくは50〜65℃にまるまで留去し、40〜
80℃、好ましくは50〜60℃で水、又はメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の
極性有機溶剤5〜50重量%(対全溶媒量)、好ましく
は10〜30重量%を含む水溶液を加えて溶解し、徐
冷、晶析、使用した溶剤と同様のもので洗浄し、高純度
(LC(液体クロマトグラフィ−)における面積純度に
よる)の2−アミノベンジルアルコール類を得る。
【0013】
【実施例】実施例によって本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるわけで
はない。
【0014】実施例1 撹拌器、温度計を備えた300ccオートクレーブに、
メタノール 60cc、水 40cc、約5gの保存水
(pH=10.5)を含んだNDT−90(商品名、ラ
ネーニッケル、川研ファインケミカル(株)) 3.7
5g(金属)を加え、反応系内を十分に水素置換、80
℃に加熱後、水素圧 8.5Kg/cm2 (ゲージ圧)
に保ち、2−ニトロベンズアルデヒド 50gおよびメ
タノール45gから得られた溶液を、セミバッチ方式に
より3時間30分かけてオートクレーブ内に仕込んだ。
その後、30分間熟成し、水素の吸収が止まったのを確
認してから室温付近まで徐冷、静置し、上澄み液を50
0ccビーカーに移し、減圧濾過した。濾液に60%ヒ
ドラジン水溶液 0.5g、活性炭 1.0gを加え、
20分間撹拌、減圧濾過した。得られた濾液を150T
orrまで減圧、60℃まで加熱し、反応溶媒を留去し
た。残査として含水2−アミノベンジルアルコール溶液
62.3g(液体クロマト純度 87.5面積%)の粗
生成物を得た。上記全量に55〜60℃の湯 60g、
メタノール 20gを加えて、徐冷、5℃まで冷却して
十分に晶析させてから濾別し、精製品34.7gを得
た。収率 85.0%、液体クロマト純度99.7%。
【0015】実施例2 撹拌器、温度計を備えた300ccオートクレーブに、
メタノール 70cc、水 30cc、約8gの保存水
(pH=10.5)を含んだ前記NDT−906.0g
(金属)を加え、反応系内を十分に水素置換、60℃に
加熱後、水素圧 9.0Kg/cm2 (ゲージ圧)に保
ち、予め加熱溶融した2−ニトロベンズアルデヒド 6
0gを、セミバッチ方式により2時間かけてオートクレ
ーブ内に仕込んだ。その後、30分間熟成し、水素の吸
収が止まったのを確認してから室温付近まで徐冷、静置
し、上澄み液を500ccビーカーに移し、減圧濾過し
た。濾液に60%ヒドラジン水溶液 0.5g、活性炭
1.0gを加え、20分間撹拌、減圧濾過した。得ら
れた濾液を150Torrまで減圧、60℃まで加熱
し、反応溶媒を留去した。残査として含水2−アミノベ
ンジルアルコール溶液73.3g(液体クロマト純度
90.8面積%)の粗生成物を得た。これに55〜60
℃の湯 100gを加えて徐冷、5℃まで冷却して十分
に晶析させてから濾別し、精製品44.0gを得た。収
率 90.0%、液体クロマト純度99.8%。
【0016】実施例3 撹拌器、温度計を備えた300ccオートクレーブに、
メタノール 60cc、水 40cc、約8gの保存水
(pH=10.5)を含んだ上記NDT−903.75
g(金属)を加え、反応系内を十分に水素置換、80℃
に加熱後、水素圧 8.5Kg/cm2 (ゲージ圧)に
保ち、2−ニトロベンズアルデヒド50g およびメタ
ノール 45gから得られた溶液を、セミバッチ方式に
より3時間30分かけてオートクレーブ内に仕込んだ。
その後、30分間熟成し、水素の吸収が止まったのを確
認してから室温付近まで徐冷、静置し、上澄み液を50
0ccビーカーに移し、減圧濾過した。濾液に60%ヒ
ドラジン水溶液 0.5g、活性炭 1.0gを加え、
20分間撹拌、減圧濾過した。得られた濾液を150T
orrまで減圧、60℃まで加熱し、反応溶媒を留去し
た。残査として含水2−アミノベンジルアルコール溶液
62.3g(液体クロマト純度 86.9面積%)の粗
生成物を得た。これに55〜60℃の湯 50gおよび
イソプロパノール 30gを加えて徐冷、5℃まで冷却
して十分に晶析させてから濾別し、精製品32.6gを
得た。収率 80.0%、液体クロマト純度 99.7
%。
【0017】
【発明の効果】高収率、高純度で経済的に、2−アミノ
ベンジルアルコール類を製造出来る製法が確立された。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性有機溶剤中、金属触媒の存在下、2−
    ニトロベンズアルデヒド類を水添することを特徴とする
    2−アミノベンジルアルコール類の製造方法。
  2. 【請求項2】水性有機溶剤が、アルコール類と水の混合
    物である請求項1記載の2−アミノベンジルアルコール
    類の製造方法。
  3. 【請求項3】反応中、2−ニトロベンズアルデヒド類を
    断続的、あるいは連続的に添加することを特徴とする請
    求項1乃至2のいずれか一項に記載の2−アミノベンジ
    ルアルコール類の製造方法。
  4. 【請求項4】2−ニトロベンズアルデヒド類が次式
    (1)で表され、 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、水素原子、アルキル基、ア
    ルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R1 およびR2
    は同種であっても、異なっていてもよい。)2−アミノ
    ベンジルアルコール類が、次式(2)で表される化合物
    である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の2−アミ
    ノベンジルアルコール類の製造方法。 【化2】 (式中、R1 およびR2 は、式(1)におけるのと同じ
    意味を表す。)
  5. 【請求項5】金属触媒が、ラネーニッケルである請求項
    1乃至4のいずれか一項に記載の2−アミノベンジルア
    ルコール類の製造方法。
  6. 【請求項6】2−ニトロベンズアルデヒド類が、2−ニ
    トロベンズアルデヒドである請求項1乃至5のいずれか
    一項に記載の2−アミノベンジルアルコールの製造方
    法。
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