JPH09156987A - 木質セメント板の製造方法 - Google Patents

木質セメント板の製造方法

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JPH09156987A
JPH09156987A JP33582095A JP33582095A JPH09156987A JP H09156987 A JPH09156987 A JP H09156987A JP 33582095 A JP33582095 A JP 33582095A JP 33582095 A JP33582095 A JP 33582095A JP H09156987 A JPH09156987 A JP H09156987A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はセメント系無機質板の補強材として用
いられる木質補強材の材種によらず、極めて効率的に該
無機質板を製造することを目的とする。 【構成】セメント系無機粉体とシリカ微粉末と木質補強
材とケイ酸アルカリ金属塩とを主体とするの混合物を型
板に散布してマット12をフォーミングし、該マット1
2を圧締するととも水蒸気を噴射して一次硬化させ次い
でオートクレーブ内で高温高圧下で養生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として建築に使用
される木質セメント板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から木片、木毛、木質パルプ等の木
質補強材をセメントに混合した木質セメント板が外壁材
や内壁材等の建築板として提供されている。上記木質セ
メント板の製造方法としては、最近木質補強材をセメン
ト等のセメント系無機粉体に混合した成形材料を型板に
散布してマットをフォーミングし、該マットを加熱圧締
することによって一次硬化物を製造し、その後該一次硬
化物を脱型して養生することによって最終硬化せしめる
乾式法が賞用されている。上記乾式法によれば表面に立
体的な凹凸模様を施した木質セメント板が容易に製造さ
れ、このような木質セメント板は外壁材として高い評価
を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の乾式製造方法にあっては、セメント系無機粉体の硬化
を加熱圧締によって促進しているけれども、圧締後脱型
に至るまでに10数時間と云う長時間が必要であり、型
板の利用効率が悪いものであり、大量生産に対処するに
は多数の型板が必要とされ型板への投資が多額になると
言う問題点があった(例えば特開昭54−48821
号)。このように圧締後脱型に至るまでに長時間を要す
る理由としては、セメント系無機粉体は水和硬化に長時
間を要し、短時間で脱型すると成形材料はスプリングバ
ックを起こして所望の形状の成形物が得られないと言う
ことがあげられる。特に一部の樹種例えばカラマツ、イ
エローラワン等では木材に含まれている糖類等のセメン
ト硬化阻害物質が該セメント系無機粉体に作用する場合
には該セメント系無機粉体の硬化を阻害して更に硬化時
間を遅らせしばしば硬化不良となり成形不能となる。し
かしながら木質補強材としては、世界の木材資源を有効
に利用すると言う観点からみて、あらゆる樹種をその原
料とすることが望ましく、また建築物の解体等によって
生ずる木材スクラップを利用することも望ましいが、上
記木材スクラップには多種多様な樹種が用いられてお
り、したがって上記木材スクラップとしてしばしば上記
糖類を多く含む樹種も含まれており、このような樹種の
みを選別して取除くことが困難でありかつ非常に手間が
かゝる。更に同一樹種であっても芯材と辺材とでは糖類
含有量が異なり、プレス成形後脱型に至るまでの時間が
大きくばらつくと言う問題点がある。それ故に木質補強
材の樹種あるいは芯材、辺材を問わずプレス成形から脱
型に至るまでの時間を短縮しかつ略一定化する木質セメ
ント板の製造方法の実用化が待望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、セメント系無機粉体45
〜80重量部、シリカ微粉末8〜40重量部、木質補強
材10〜35重量部、ケイ酸アルカリ金属塩を該セメン
ト系無機粉体100重量部に対して2〜15重量部混合
した混合物の含水率を40〜60重量%に調節した成形
材料を型板上に散布してマットをフォーミングする工程
1、該マットを圧締すると共に水蒸気を噴射して一次硬
化せしめる工程2、一次硬化せしめたマットを含水状態
でオートクレーブ内で高温高圧下に養生して最終硬化せ
しめる工程3、以上の工程1、2、3からなる木質セメ
ント板の製造方法を提供するものである。
【0005】〔セメント系無機粉体〕本発明に使用され
るセメント系無機粉体とは、ケイ酸カルシウムおよび/
またはケイ酸アルミニウムを主成分とした水硬性の無機
粉体であり、このような無機粉体としては、例えばポル
トランドセメント、アルミナセメント等がある。
【0006】〔シリカ微粉末〕本発明に使用されるシリ
カ微粉末とは、例えば珪石、珪砂の微粉末やフライアッ
シュ、シリカフューム、火山灰、白土等のシリカ成分を
55重量%以上含有するシリカ物質であり、これらのシ
リカ微粉末は一種または二種以上混合使用されてもよ
い。
【0007】〔木質補強材〕本発明に用いられる木質補
強材としては、木粉、木毛、木片、木質繊維、木質パル
プ、木質繊維束等があるが、該木質補強材は竹繊維、麻
繊維、バカス、モミガラ、稲わら等のリグノセルロース
を主成分とする材料を混合してもよい。好ましい木質補
強材としては巾0.5〜2.0mm、長さ1〜20mm、長
さと厚みの比率が20〜30の木片や、直径0.1〜
2.0mm、長さ2〜35mmの分枝および/または彎曲お
よび/または折曲した木質繊維束がある。
【0008】〔無機軽量体〕上記セメント系無機粉体と
木質補強材以外に本発明においては無機軽量体を添加し
てもよい。上記無機軽量体としてはパーライト、シラス
バルーン、膨張頁岩、膨張粘土、焼成ケイ藻土、石炭ガ
ラ、発泡コンクリートの粉砕物等がある。上記無機軽量
体は通常混合物の全固形分に対して30重量部以下で添
加される。
【0009】〔ケイ酸アルカリ金属塩〕本発明に用いら
れるケイ酸アルカリ金属塩とは、ケイ酸リチウム、ケイ
酸カリウム、ケイ酸ナトリウム等であり、上記ケイ酸ア
ルカリ金属塩は二種以上混合使用されてもよく、望まし
いケイ酸アルカリ金属塩としては、安価で入手し易いケ
イ酸カリウム、ケイ酸ナトリウムがある。また該ケイ酸
アルカリ金属塩において望ましいケイ酸とアルカリ金属
のモル比はSi O2 /Na2O=2〜4,Si O2/K2
O=3〜4である。
【0010】〔第三成分〕上記組成には所望なれば更に
硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、アルミン酸塩類等のセメント硬化促進剤やロウ、ワ
ックス、パラフィン、界面活性剤、シリコン等の防水剤
や撥水剤等を添加してもよい。
【0011】〔木質セメント板の製造〕本発明の木質セ
メント板を製造するには、通常上記組成を所定量混合し
て成形材料を調製する。この場合上記セメント系無機粉
体45〜80重量部、シリカ微粉末8〜40重量部、上
記木質補強材10〜35重量部、上記ケイ酸アルカリ金
属塩は上記セメント系無機粉体100重量部に対して2
〜15重量%の割合で添加混合され、該混合物には水分
を添加して含水率を40〜60重量%に調節して成形材
料とする。望ましい調製方法としては上記木質補強材と
水希釈した上記ケイ酸アルカリ金属塩とを混合して該ケ
イ酸アルカリ金属塩を該木質補強材に浸透せしめ、次い
で上記セメント系無機粉体および骨材等を添加混合する
方法である。このようにして調製された成形材料を型板
に散布してマットをフォーミングする(工程1)。次い
で該マットの周囲をシール枠材でシールして圧締すると
共に水蒸気を噴射して加熱して該マットの硬化反応を促
進せしめると共に該シール枠材によって該マットの寸
法、比重を規制し、更に該シール枠材内部に該水蒸気を
保持して該マットを一次硬化せしめる(工程2)。上記
加熱圧締において適用される水蒸気の圧力は0.12〜
0.30MPa であり、噴射時間は通常2〜10秒であ
り、圧締圧は通常2〜5MPa 、圧締時間は通常2分以
上20分以下であるが、生産性を考慮すれば望ましくは
2〜15分間である。水蒸気の噴射時間が2秒を下回る
とマットの一次硬化が不充分となり、脱型作業性が悪く
なる傾向にあり得られる製品の強度、耐凍融性能が満足
されない場合があり、一方10秒を越えるとマットの一
次硬化物が破裂するおそれがあるので、この場合は一次
硬化物を脱型する前に圧締状態を維持したまゝ減圧バル
ブ等を開いてシール枠材内のマットの内部圧力を徐々に
下げて該一次硬化物の破裂を防ぐことが必要である。上
記圧締後得られたマットの一次硬化物を含水状態で高温
高圧下にオートクレーブ養生する(工程3)。上記オー
トクレーブ養生の条件は通常温度130〜165℃、飽
和水蒸気圧0.28〜0.73MPa に設定し、該条件
においては養生時間は5〜15時間である。上記オート
クレーブ内での短時間養生によって該一次硬化物は最終
的に硬化する。上記養生後は乾燥工程を経て所望なれば
表面処理を行ない製品とする。上記実施例以外、圧締工
程において水蒸気はマットの裏面から噴射されてもよい
し、また表裏両側から噴射されてもよい。本発明の木質
セメント板は二層構造あるいは三層構造とされてもよ
い。二層構造の場合にはまず粒子径の細かい木質補強材
が混合されている成形材料を型板上に散布し、次いでそ
の上に粒子径の大きい木質補強材が混合されている成形
材料を型板上に散布して二層構造のマットを形成し、該
マットを加熱圧締して上記粒子径の細かい木質補強材を
混合している成形材料によって緻密構造の表層部を形成
し、上記粒子径の大きい木質補強材を混合している成形
材料によって粗構造の裏層部を形成する。更に三層構造
の場合には更にその上に粒子径の細かい木質補強材が混
合されている成形材料を散布して三層構造のマットを形
成し、該マットを加熱圧締して上記粒子径の大きい木質
補強材が混合されている成形材料からなる層を芯層部と
し、その上の粒子径の細かい木質補強材が混合されてい
る成形材料からなる層を裏層部とする。また三層構造を
形成する場合には、上記二層構造のマットを二枚積層し
て加熱圧締してもよい。この場合は該マットは粒子径の
大きい木質繊強材が混合されている成形材料からなる層
相互が接触するように積層される。
【0012】
【作用】セメント系無機粉体と、シリカ微粉末と、木質
補強材と、ケイ酸アルカリ金属塩と、所望なれば無機軽
量体との混合物からなる成形材料を型板上にマットとし
てフォーミングし、該マットを圧締すると共に水蒸気を
噴射すると該マットは内部まで急速に加熱され、上記ケ
イ酸アルカリ金属塩は上記セメント系無機粉体およびシ
リカ微粉末と急激に反応する。即ち該ケイ酸アルカリ金
属塩のアルカリ金属成分(Li2O,K2 O,Na2O等)
とシリカ微粉末は該セメント系無機粉体の水和硬化を促
進し、ケイ酸分(Si O2 )はゲル化しつゝ該セメント
系無機粉体の石灰分(Ca O)と反応し、木質補強材に
糖類等のセメント硬化阻害物質が含まれていても該セメ
ント系無機粉体の硬化はマット全体的に円滑に進む。こ
のようにして一次硬化したマットは脱型作業に充分な一
次強度を有するために短時間(好ましくは2〜15分
間)の圧締で脱型可能になる。最初に木質補強材にケイ
酸アルカリ金属塩水溶液を浸透せしめた場合には、圧締
によって該木質補強材から該ケイ酸アルカリ金属塩水溶
液が周りに存在するセメント系無機粉体と上記反応を行
なう。この場合は該木質補強材がセメント硬化阻害物質
を含んでいる場合には該木質補強材にケイ酸アルカリ金
属塩水溶液を浸透させる際に該木質補強材の表面が該ケ
イ酸アルカリ金属塩によってコーティングされた状態と
なり、該木質補強材に含まれているセメント硬化阻害物
質の溶出を阻止するので、セメント系無機粉体の硬化は
一層円滑に進む。該一次硬化マットはオートクレーブ内
で高温高圧下の養生により短時間で最終硬化する。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕図1〜図5に本発明の木質セメント板の製
造工程の一実施の形態を示す。図1において、コンベア
(2) によって型板(1) を矢印方向に搬送し、該型板(1)
の型面にはスプレーノズル(3) から離型剤が散布され、
次いで該型板(1) はコンベア(2) によってフォーミング
装置(4) 内に導入される。該フォーミング装置(4) はフ
ォーミングチャンバー(5) と、該フォーミングチャンバ
ー(5) の出口部に設けられる送風機(6) を内設した送風
室(7) と、該送風室(7) に相対して該フォーミングチャ
ンバー(5) の入口部に設けられる逆送風機(8) と、該フ
ォーミングチャンバー(5) の天井部に設けられるホッパ
ー(9) と、該ホッパー(9) に接続する成形材料供給コン
ベア(10)と、該コンベア(10)上に設置される成形材料供
給篩(11)とからなる。
【0014】成形材料Rは該篩(11)からコンベア(10)上
に散布され、フォーミングチャンバー(5) のホッパー
(9) から該フォーミングチャンバー(5) 内に投入され、
該フォーミングチャンバー(5) 内にコンベア(2) によっ
て導入された型板(1) 上に散布堆積される。この際送風
室(7) の送風機(6) から入口側に送風を行ない該成形材
料Rを風選して粒子径の細かい木質補強材が混合されて
いる成形材料Rは下側に、粒子径の大きい木質補強材が
混合されている成形材料Rは上側になるようにする。こ
の際逆送風機(8) によって出口側に逆送風を行ない、型
板(1) の型面の凹凸によって送風機(6) からの送風に対
して死角になる部分にも成形材料Rが散布堆積されるよ
うにする。このようにして下側が緻密構造、上側が粗構
造を有するマット(12)が形成され、該マット(12)は必要
とあればトリミングして所定寸法にした上で図2に示す
圧締装置(13)に導入される。
【0015】該圧締装置(13)は基台(14)上に設置されて
いる定盤(15)と、該定盤(15)上に載置されている熱盤で
ある下部加圧盤(16)と、油圧シリンダー(17)下端に取付
けられている可動盤(18)と、該可動盤(18)の下側に取付
けられている熱盤である上部加圧盤(19)と、該上部加圧
盤(19)の下側に取付けられている水蒸気噴射盤(20)と、
該水蒸気噴射盤(20)の下側に配置されリンク(21)によっ
て吊り下げられているシール手段であるシール枠材(22)
と、油圧シリンダー(17)を支持しかつ可動盤(18)をガイ
ドするフレーム(23)とからなる。上記水蒸気噴射盤(20)
は図3に示すように本体(24)と、該本体(24)内に挿入さ
れる蒸気パイプ(25)と、該蒸気パイプ(25)から差出され
本体(24)下面に開口する多数のノズルパイプ(26)とから
なる。
【0016】上記フォーミング装置(4) によってフォー
ミングされたマット(12)は該圧締装置(13)に導入されて
図2に示すように下部加圧盤(16)上にセットされ、図4
に示すように該下部加圧盤(16)と上部加圧盤(19)との間
で圧締されかつシール枠材(22)で周囲をシールされる。
前記したようにこの場合の圧締圧は通常2〜5MPaで
ある。そして所定の圧締圧に達した時点で該水蒸気噴射
盤(20)からは蒸気パイプ(25)およびノズルパイプ(26)を
介してマット(12)に水蒸気を噴射する。前記したように
該水蒸気の圧力として0.12〜0.30MPa 、噴射
時間は通常2〜10秒である。この場合、マット(12)と
水蒸気噴射盤(20)との間に水蒸気が通過出来るような離
型性のネットやマット、例えばテフロン樹脂コーティン
グしたガラス繊維ネットを介在させてもよい。またシー
ル枠材(22)に代えてシール手段としてゴムベルトや耐熱
性粘着テープ等でシールしてもよい。
【0017】上記マット(12)に対する水蒸気噴射によっ
て、前記したようにセメント系無機粉体とケイ酸アルカ
リ金属塩との反応によって硬化が円滑に進み、一次強度
が短時間(通常5分以内)に向上し、脱型作業が容易に
なる。上記したようにマット(12)の一次強度は圧締成形
中に短時間に向上し、脱型作業が容易になるから、該圧
締装置(13)の上部加圧盤(19)を上昇させて型開きを行な
い、図5に示す一次硬化マット(27)を型板(1) から脱型
する。
【0018】〔実施例2〜11〕実施例1のフォーミン
グ装置(4) および圧締装置(13)を用いて表1および表2
の組成の成形材料を用いて表1および表2の圧締養生条
件にて木質セメント板試料1〜10を製造した。上記実
施例2〜16で製造された木質セメント板試料1〜10
の物性は表1に示される。
【0019】
【表1】
【0020】〔比較例1〜3〕実施例1のフォーミング
装置(4) および圧締装置(13)を用いて表2に示す組成の
成形材料を用いて表2の圧締養生条件にて木質セメント
板試料11〜13を製造した。上記比較例1〜3で製造
された木質セメント板試料11〜13の物性は表2に示
される。
【0021】
【表2】
【0022】〔考察〕比較例1である試料11はシリカ
微粉末であるシリカヒュームを8重量部に満たない量で
含み、シリカ成分対セメント系無機粉体の混合比を下げ
た配合であり、オートクレーブ内での高温高圧下の養生
により水熱合成から珪酸カルシウムの生成を試みたが強
度発現が本発明の実施例である試料1〜10に比較して
若干低位にとどまり、耐凍融性能が不充分であった。ま
た比較例3である試料13は実施例3である試料2と同
一配合で、オートクレーブ養生に代えて7日間の自然養
生を行なったもので、自然養生では14日間と云う長時
間でも珪酸カルシウム反応が低く所期の物性が得られな
かった。一方実施例である試料1〜10の製品は強度、
耐凍融性能ともに充分大きく優れた物性を示す。
【0023】
【発明の効果】したがって本発明においては圧締時間が
大巾に短縮出来るので、型板への投資が大巾に節減出来
ると共にオートクレーブ内で高温高圧下に養生すること
により自然養生に比して養生工程時間の大巾な短縮が可
能となり、かつ木質補強材の種類によらず建築廃材の再
利用が出来、極めて能率良く厚み、物性の安定した木質
セメント板を製造出来る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】マットフォーミング工程図
【図2】圧締装置の模式図
【図3】水蒸気噴射盤の模式断面図
【図4】圧締状態の圧締装置の模式図
【図5】成形物の側断面図
【符号の説明】
12 マット 13 圧締装置 27 一次硬化マット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 18/06 C04B 22/08 A 22/08 40/02 40/02 B28B 11/00 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント系無機粉体45〜80重量部、シ
    リカ微粉末8〜40重量部、木質補強材10〜35重量
    部、ケイ酸アルカリ金属塩を該セメント系無機粉体10
    0重量部に対して2〜15重量部混合した混合物の含水
    率を40〜60重量%に調節した成形材料を型板上に散
    布してマットをフォーミングする工程1、 該マットを圧締すると共に水蒸気を噴射して一次硬化せ
    しめる工程2、 一次硬化せしめたマットを含水状態でオートクレーブ内
    で高温高圧下に養生して最終硬化せしめる工程3、 以上の工程1、2、3からなる木質セメント板の製造方
  2. 【請求項2】上記成形材料には更に無機軽量体が30重
    量部以下の量で添加されている請求項1に記載の木質セ
    メント板の製造方法
  3. 【請求項3】上記ケイ酸アルカリ金属塩はケイ酸リチウ
    ム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウムから選ばれた一
    種または二種以上のケイ酸アルカリ金属塩である請求項
    1に記載の木質セメント板の製造方法
  4. 【請求項4】工程2における水蒸気圧は0.12〜0.
    30MPa 、噴射時間は2〜10秒であり、そして圧締
    時間は2分以上20分以下である請求項1に記載の木質
    セメント板の製造方法
  5. 【請求項5】工程3におけるオートクレーブ養生条件は
    温度130〜165℃、飽和水蒸気圧0.28〜0.7
    3MPa 、養生時間は5〜15時間である請求項1に記
    載の木質セメント板の製造方法
JP33582095A 1995-11-29 1995-11-29 木質セメント板の製造方法 Expired - Fee Related JP3279897B2 (ja)

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