JPH09156512A - ハンドルおよびその使用方法 - Google Patents

ハンドルおよびその使用方法

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JPH09156512A
JPH09156512A JP34704495A JP34704495A JPH09156512A JP H09156512 A JPH09156512 A JP H09156512A JP 34704495 A JP34704495 A JP 34704495A JP 34704495 A JP34704495 A JP 34704495A JP H09156512 A JPH09156512 A JP H09156512A
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grip
hand
pressure
compressed gas
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Yoshiaki Masuno
義明 増野
Masaharu Fukumuro
雅晴 福室
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドル本来の使用目的を損なわずにハンド
ルを握る人からの情報収集および握る人への情報伝達を
行う。 【構成】 人の手によって握られるハンドル(1)にお
いて、握り手の圧力を検出する圧力検出器(3)と、ハ
ンドルまたは前記握り手に向けて圧縮気体(5)を吹き
付ける吹き付けノズル(4)の両方を具備することを特
徴とするハンドル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハンドルおよびその使用
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハンドルは人の手によって握られ
て、人の意思に従った動作を機械に行わせる制御の目的
に使われてきた。その例として自動車の進行方向を制御
するためのドーナッツ型の運転ハンドルや自動車エンジ
ンの回転運動をタイヤの回転運動に伝える伝え方を制御
するシフトレバーと呼ばれるハンドルがある。家や自動
車の扉を開閉するノブも人の手で握られるハンドルであ
る。階段に備えられている手すりもハンドルの一例であ
る。手すりは安全に階段の昇降を行うための補助具であ
る。これらのハンドルは機械の動作制御や人の行動の補
助のために、人の手に握られる機器である。自動車の運
転ハンドルの従来例についてさらに詳細に説明する。前
記自動車は前進状態では前記運転ハンドルを時計回りに
回転させることで右方向に進行し、反時計回りに回転さ
せることで左方向に進行する。回転角度を大きくするこ
とでそれぞれの方向への曲がり方が急になる。通常の運
転ハンドルでは中心位置から時計回りと反時計回りにそ
れぞれ2回転程度回転させることができる。運転者は前
記ハンドルを左右の手(もしくは片方の手)を用いて回
転させたり、一定位置に固定させたりしながら自動車を
操る。前記運転者はハンドルの任意の位置を手で握るこ
とになる。例えば、直線道路では時計の10時位置を左
手で握り、2時位置を右手で握ることが一般的である。
左手で前記シフトレバーを操る自動車において、シフト
レバーを操作するために左手を前記運転ハンドルから離
した状態では右手の握り位置が前記2時位置から移動し
て1時位置に置かれる。この右手位置の移動は、片手で
運転ハンドルを制御しやすくするための持ち変え操作で
ある。交差点で左折する場合にはさらに複雑な持ち変え
操作を行うことになる。左手に力を入れて反時計回りに
前記運転ハンドルを回転させる。この操作時には右手は
力を抜いて前記運転ハンドルに添えた状態にしている。
左手が前記10時位置から7時位置あたりにくると左手
での回転操作が困難になる。この時点では前記運転ハン
ドルは反時計回りに90度回転しており右手は11時位
置に来ていることになる。右手での握りを強くして前記
運転ハンドルを固定して左手を離す。左手を離した状態
で右手一本による操作で反時計回り操作を継続する。前
記右手一本の操作で反時計回りに90°回転させた時点
(右手は8時位置)で前記左手で前記運転ハンドルの1
時位置を握る。左手の握りを強くして右手を離す。上述
した持ち変え操作と同様の操作を繰り返すことで運転ハ
ンドルを反時計回りに何回転でも回転させることができ
る。同様の操作で時計回りにも回転させることができ
る。上述した持ち変え操作での握り手位置は一例であっ
て、運転者が違えば握り手位置も異なる。さらには同一
の運転者でも体調や道路状況によって握り手位置が異な
ることが一般的である。例えば、同一運転者が運転して
いても都市の見通しの悪い道路では運転者は常に人や車
が路地から飛び出してくることを警戒して運転すること
になる。このような状況では左前方に車の先端部が見え
ると自車を右方向に回避させらるように準備しながら直
進する。具体的には前述した左手10時右手2時の直線
走行時の標準的な握り手位置から左手を8時位置に持ち
変える。この握り手位置にすることで上記運転ハンドル
を機敏に時計回りに回転させられる。上記右方向への回
避準備を行う程危険ではない状況では単に右手握り手圧
力を強めて左手の握り手圧力を弱めることが行われる。
この握り手圧力変更によってとっさに左手を離して時計
回りへの回転操作を開始しても運転ハンドルを右手一本
で操作することができる。上述したように運転者は常に
握り手位置やその圧力を調整しながら安全に効率的に自
動車を走行させている。シフトレバーに関しても現在の
レバー位置と変更予定レバー位置によって握り手位置や
圧力が異なる。階段の手すりの場合でも人の位置や昇降
方向によって握り手位置と圧力が異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにハンド
ルはその目的に応じて頻繁に持ち変えることが一般的で
ある。さらに握り手位置や圧力は握る人による個人差も
大きい。よって、ある時点でハンドルのどの位置をどれ
ぐらいの圧力で握るかを予測することは難しい。健丈者
でも片手運転(運転ハンドルの片手操作)の癖を持つ人
がいるし、片手の不自由な人は片手で運転しなければな
らない。ハンドルを握っている人の手(握り手)からは
人の体調に関する多くの情報を得ることが期待される。
人は通常、衣服をまとっている。シャツやズボンまたは
スカートを着用していることはもちろん、外出時には靴
下と靴の着用が一般的である。人の皮膚が露出されてい
る部分は顔や手の部分に限られている。人の体温を測定
する場合には前記衣服が妨げになる。発汗の程度の測定
でも皮膚が露出していれば湿度計を直接露出皮膚に押し
付けることでできるので測定が容易になる。被験者に刺
激を加えたり、心理的な興奮を起こさせると、皮膚の電
気抵抗が一時的に減少したり、電位変化が起こるが、こ
れをGSR(Galvanic Skin Refle
x)または皮膚電気反射と呼んでいる。うそ発見器にも
応用されているが、医学的には自律神経の反応性を客観
的に検出できるので意味深い。測定は手の互いに離れた
位置に小電極を付着させて約50μAの電流を流して行
う。電位変化としては数十μVないし数十mVが得られ
る。このGSR測定を行う際にはGSR電極と皮膚表面
との接触抵抗の再現性が厳しく求められる。前記接触抵
抗は前記小電極の表面状態や電極と皮膚との接触圧力に
よる影響で正確な測定が行えない場合がある。自動車の
ハンドルのように汗で濡れたり手で握る力が変化する状
況ではGSR測定は非常に困難である。血圧測定におい
ては人の腕の肘と肩の中間位置に圧力印加用の腕輪を装
着して前記腕輪よりも心臓から遠いい側の前記腕部分に
聴診器を押し当てて、血行による脈の強度を前記腕輪の
圧力印加または緩和操作と対応させて測定することで行
われる。人に外部から機知の圧力を印加させて脈拍強度
変化を記録することで血圧を測定する方式である。前記
血圧測定の方式を持ちいた小型の血圧計では指に機知の
圧力を加えるものもある。この小型血圧計でも前記腕輪
と同等の機能を有する指輪と脈拍測定器とで構成されて
いる。この指尖脈波の測定は末梢血行の測定であり、大
動脈弁の異常や動脈硬化度の検査や精神緊張度の検査に
応用できる。このように手首よりも先端部、特に指の部
位で血行を測定することは非常に意味深い。特に、自動
車を運転する場合には精神緊張度が異常に高まると落ち
着いた判断が行えずに事故を誘発する確率が増したり、
動脈硬化で急に意識が薄らぐことで運転不能に陥ったり
すると死亡事故にもつながる。このため、運転中には血
圧測定も行っていたいが実際に測定を行おうとするとG
SR測定の際にも述べた測定条件の再現性の問題に加え
て、血圧測定のための指の締め付けが行えない重大な問
題を抱えている。人は運転中にハンドルの握る位置を移
動するために前述した指輪といった固定を要する器具は
避けなければならない。なお、GSR測定や血圧測定の
詳細は瓜谷富三著の「わかりやすいME〈医療電子技
術〉」(秋葉出版株式会社1986年新装版発行)で述
べられている。握り手は、人へ情報を伝達するためにも
優れている。前述した通り握り手は人にとってわずかに
素肌を露出した部分である。手袋をしている場合でも運
転ハンドルの感触を損なわないように配慮されている薄
手の手袋が使用されている。このため、手に温風や冷風
を吹き付けると感知することが容易にできる。しかしな
がら、ハンドルの握り手位置は頻繁に持ち変えられてし
まうので握り手位置を正確に認識することができなかっ
たので、握り手への情報伝達を十分に行うことができな
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のハンドルは、人
の手によって握られるハンドルにおいて、握り手の圧力
を検出する圧力検出器と、ハンドルまたは前記握り手に
向けて圧縮気体を吹き付ける吹き付けノズルの両方を具
備すること、または、上記握り手の圧力を検出する圧力
検出器と、ハンドルまたは握り手に向けて圧縮気体を吹
き付ける吹き付けノズルに加えて前記握り手の指の根元
位置に前記圧縮気体を吹き付ける圧縮気体吹き付け方向
制御機構と前記指の血行による脈動を検出する脈拍強度
センサとを具備すること、または、上記握り手の圧力を
検出する圧力検出器と、ハンドルまたは握り手に向けて
圧縮気体を吹き付ける吹き付けノズルに加えて、前記ハ
ンドル表面の温度を計る温度計または湿度を検出する湿
度計または前記温度計と湿度計の両方を前記ハンドルに
複数配置することと前記湿度計に前記圧縮気体を吹き付
ける圧縮気体吹き付け方向制御機構とを具備することを
特徴とし、本発明のハンドルの使用方法は、前記圧縮気
体の吹き付けの圧力と吹き付けの間欠時間を調整して前
記握り手を握っている人に前記圧縮気体を吹き付けるこ
とで、前記人に情報を伝達することを特徴とする。
【0005】
【作用】ハンドルの握り手位置とその圧力を前記ハンド
ルに複数備えた圧力検出器で検出することで認識して、
吹き付け方向の制御が行える圧縮気体吹き付けノズルで
前記握り手認識位置に応じた圧縮気体吹き付けを行う。
このことでハンドルに本来備えている制御や保持機能を
損なうことなく、握り手からの体調情報収集または握り
手を介して人への情報伝達を行うことができる。握り手
からの体調情報収集においては圧縮気体を前記握り手の
指の付け根付近に吹き付けることで指先への血行を抑制
させて、その指先での脈拍強度を測定することで、圧力
印加のための腕輪や指輪の装着なしに血圧測定を行う。
発汗測定においては前記ハンドルに乾燥圧縮気体を吹き
付けてハンドルの表面状態を常に定常状態に維持するこ
とで発汗測定の再現性を向上させる。前記圧縮気体の吹
き付け方向や強度、間欠タイミングを制御して、また
は、気体の種類を変えて握り手への情報伝達を行う。
【0006】
【実施例】本発明請求項1に対応する実施例を図1を用
いて説明する。図1は自動車の運転ハンドルに本発明を
適用させた例である。ハンドル(1)は図示したとおり
に握り手位置検出単位(2)に分割されて取り扱われ
る。前記握り手位置検出単位には圧力検出器(3)がそ
れぞれ1つ以上備えられている。前記ハンドルは運転者
が左右の手で握って操作せれる。この握り手の位置を検
出する目的で前記ハンドルが前記握り手位置検出単位に
分割認識されている。図示した例ではハンドルを角度方
向に均等16分割している。実際には運転ハンドルの特
定の位置のみに前記握り手位置検出単位を設けても良
い。本発明の運転ハンドルでは吹き付けノズル(4)が
設けられている。この吹き付けノズルからは圧縮気体
(5)が噴き出されている。図の例では圧縮空気を吹き
付ける前記吹き付けノズルが2つ備えられており、前記
ハンドルの回転とは独立に固定配置されている。
【0007】図1の運転ハンドルをハンドル握り位置矯
正用に使用した使用方法の例を述べる。運転者は前記運
転ハンドルの任意の位置を握って自動車を走行させる。
吹き付けノズルは通常最も一般的に握る前記10時位置
と2時位置に圧縮空気を吹き付けるように調整されて配
置されている。前記圧力検出器で検出した握り手位置が
前記10時位置(左手)と2時位置(右手)の場合には
前記圧縮空気を吹き付ける。運転者はこの吹き付け空気
を左右の手の指位置で感じることになる。この吹き付け
空気を感じていれば、自身が直線走行時の正常位置を正
しく握っていることを確認できる。自動車の進行方向を
変える際には運転ハンドルを回転させるので握り手正常
位置は変化する。この場合には上述した10時位置と2
時位置は正常位置としての意味が無くなるので前記吹き
付けを停止させる。
【0008】図1の運転ハンドルのもう一つの使用例を
説明する。この使用方法は本発明請求項4の使用方法に
対応した実施例である。図1の2つの吹き付けノズル
で、左側に配置しているノズルは前記運転ハンドルの6
時位置から12時位置までの左半分の位置全体へ圧縮空
気を吹き付けるように調整されている。一方、右側に配
置されているノズルは12時(0時)位置から6時位置
までの右半分全体へ圧縮空気を吹き付けるように調整さ
れている。カーナビゲーションシステムを使用して自動
車を走行している場合に、次の交差点で左折するべきと
の判断が前記カーナビゲーションシステムでなされた場
合に、前記左側配置のノズルが作動して前記運転ハンド
ルの左半分に圧縮空気を吹き付ける。吹き付けられた側
に左折することを予め認識しておけば、この圧縮空気を
握り手で感じることで左折を予知できる。従来のカーナ
ビゲーションからの指示出力は画面表示または音声指示
であったが、これらの指示方法は運転者が接近する自動
車や歩行者を早期発見することを妨げる危険性があっ
た。運転者は視界の中の微かな影や微かな物音を感じ取
って事故を未然に防ぎながら運転している。このため、
視覚や聴覚を使って指示を出すことは危険予知動作を妨
げる可能性が大きい。本発明の圧縮空気を握り手で触感
する方法では上述した危険性が低減される。外部からの
風やエアコンディショナーからの送風と区別するために
前記圧縮空気は一定のリズムを持って吹き付けられる工
夫がなされている。さらに、上記リズムのピッチを数種
類持たせることで例えば、交差点が迫っているのか、ま
だ遠いいのかといった付加情報を与えることもある。運
転者は進行方向指示を受けたいときに握っている手を瞬
間的に2回強く握って求めることができるシステムを取
り入れている。握る手の圧力は握り手に備えた圧力検出
器で検出できるので、握る圧力の変化に応じてカーナビ
ゲーション指示を出力することが可能である。握る手の
圧力変化による指示要求の応用例として、運転者が次の
交差点で左折すると不確かに思っている場合に左手の握
る圧力を瞬間的に2回強く握ることとする。連動してい
るカーナビゲーション装置は次の交差点で確かに左折す
べき場合には正解を表わす圧縮気体の吹き付けを行い、
異なる場合だけ音声による指示を出す。このようにする
ことで繁雑な進行方向指示が簡素化できる。圧縮空気に
よるカーナビゲーション指示方法はオートバイに適用し
ても良い。オートバイのハンドルの左右の握り手に上記
機能を備えることで指示を伝達できる。扉のノブに取り
付けてひねる回転方向を指示することもできる。
【0009】運転者は片手で運転する場合も多い。この
場合に対応する実施例としてはハンドルの軸と外周部の
それぞれに吹き付けノズルを備えたハンドルがある。ド
ーナツ型のハンドルを手で握る場合には手の平部分がハ
ンドルの外周部に接するように握られる。そして、手の
指の爪の側が軸に向けられている。この握り方を想定す
ると、前記軸に設置した吹き付けノズルは指の爪周辺に
気体を吹き付けることになる。そして、外周部に設置し
た吹き付けノズルは手の平に吹き付けることになる。こ
こで、軸に設置した吹き付けノズルからパルス状の圧縮
冷気が吹き付けられた場合には右折を、外周部のノズル
から吹き付けられた場合には左折を指示していると約束
しておけば、片手運転の運転者にも右左折の指示が行え
る。ノズルの位置、手に吹き付ける気体の温度、パルス
のリズムによって複雑な情報も伝達することが可能であ
る。
【0010】本発明請求項4に対応するハンドルの使用
方法の別の実施例を説明する。図1に示された運転ハン
ドルにおいて、圧力検出器で検出した握り手の圧力が弱
く一定であった場合には運転者の意識が薄らいで居眠り
運転をしている可能性がある。意識がはっきりとしてい
る場合には路地からの車の飛び出し等を予知して一瞬握
り手に力が入ったりして握り手の位置や圧力が常時変化
している。この変化が少なくなった場合には運転者が外
部状況に敏感には反応できていないと判断しても良い。
非常に単調な道路で路地が少ない例えば高速道路の場合
には運転者の意識がはっきりしていても握り手の圧力変
化が少ない場合もまれには有り得る。この場合には居眠
り運転ではないが、運転者への刺激が少ない状況である
ので運転者が飽きて居眠りを始めてしまう可能性が大き
い。述べたどちらの状況でも早急に運転者に適度な刺激
を与えて安全運転を持続させなければならない。本発明
のハンドルにおいて圧力検出器が一定の握り手圧力(居
眠り等の状態)の場合には前記吹き付けノズルからリズ
ムをもった圧縮空気が吹き付けられる様に設定しておく
と居眠り運転の予防や防止になる。かつ、視覚情報や音
声情報ではないので安全運転の妨げにはならない。圧縮
空気はさわやかな刺激にするために冷却した空気を送っ
たり、香がついていたりする。この圧縮空気吹き付けに
よる居眠り運転防止方法は運転者だけに選択的に刺激を
与えることができるので同乗車が寝ている場合に同乗車
を無用に起こす心配がない。吹き付ける対象としては運
転者の手に限らず、顔や首等、安全運転の妨げになら
ず、効果的に刺激を受けられる部位とする。運転者の好
みに応じてその都度吹き付け部位を選べるようにノズル
の方向が可変のものを用いても良い。吹き付ける気体と
してはアンモニア系の刺激性のガスでも良い。
【0011】本発明請求項2に対応する実施例を図2を
用いて説明する。図2は自動車のハンドル(1)に血圧
計の機能を付加した例である。握り手(8)の位置と握
り方は圧力検出器(3)で検出する。一定の握力で握っ
ていることが確認されれば、その握力に応じて一定時間
その位置を握っていることが経験上期待できる。一定時
間以上握っていると期待される圧力を前記圧力検出器が
検知した場合には前記検出した握り手位置に対応して吹
き付けノズル(4)を向けて指の付け根に圧縮気体
(5)を吹き付ける。吹き付けノズルの方向は吹き付け
方向制御機構(6)で制御する。前記圧縮気体は例えば
圧縮空気であり、指の先端部での脈拍強度が弱まる程度
の圧力と風量で吹き付けられる。吹き付ける圧縮気体の
圧力や風量は吹き付けノズルで検知できる。前記運転ハ
ンドルには脈拍強度センサ(7)が備えられており、前
記圧縮空気吹き付けに応じた脈拍強度の変化を測定す
る。この一連の作業で血圧を測定することができる。こ
の血圧情報はメモリやプリンタに出力されるとともに自
動車運転可能な健康状態かを判断する演算部(図は省
略)に伝達されて、場合によっては運転を中止する判断
を行う。ハンドルに設けられた血圧計の校正のためには
別に備えた血圧計との値の対応で行う。まず、右手の人
さし指を運転席の右前方に備えた指輪型の血圧計に差し
込み血圧を測定する。血圧は人体の高さやその位置で異
なるので、ちょうど左手の人さし指が前記右手人さし指
と同じ高さになるようにハンドルを握り、人さし指の血
圧をハンドルに備えた本発明の血圧計で測定する。この
校正作用は車が停止状態に行う。例えば、エンジンを始
動させてウォームアップさせている時間を利用する。右
手と左手の測定結果を比較してハンドルに備えた血圧計
の校正を行う。自動車を運転するのに必要なレベルの測
定、すなわち、運転に適さないほど体調や精神状態が異
常な場合にはこの程度の測定で十分に判断することがで
きる。さらに、吹き付ける空気の向きを工夫したり、正
確な測定を行うために握る位置を指定するなどを行え
ば、測定精度は向上する。
【0012】本発明請求項3に対応する実施例を図3を
用いて説明する。発汗状態を測定する機能を備えた運転
ハンドルの例である。発汗量はその人の体調を測定する
上で重要な情報と言える。気温がさほど高くないのに発
汗量が多い場合には過労状態の場合が考えられる。この
場合には運転を控えないと事故を引き起こしかねない。
さらに発汗量は精神状態も反映している。動揺している
時は発汗量が異常に上昇する。このような場合にも事故
を起こしやすい。具体的な構成を説明する。自動車のハ
ンドル(1)には複数組の、圧力検出器(3)と湿度計
(9)を設けてある。さらに吹き付けノズル(4)と吹
き付け方向制御機構(6)を備えている。圧縮気体
(5)として一定温度の乾燥空気を吹き付ける。図3で
は握り手(8)で握られている状態を描いてあるが他の
運転ハンドル位置では握り手が存在していない。また、
握り手を移動した場合にはこの位置でも握り手が存在し
ない場合がある。まず、図3に描いた握り手が存在して
いる場合について説明する。発汗測定を一定条件で行う
ために一定温度で一定湿度の空気を手の甲に吹き付け
る。この状態で握り圧力が一定条件に達した時点で湿度
計で前記ハンドルの表面湿度を測定する。握り手で覆わ
れている部分の湿度を測定しているので発汗量を測定し
ていることになる。運転している場合には握り手の位置
は頻繁に変化している。前記発汗測定が終わった後に握
っていた手が他の位置に移動したときにはそのことを圧
力検出器で検知して前記吹き付けノズルから一定温度の
乾燥空気を吹き付ける。この吹き付け動作はハンドルの
表面を乾燥させる役割を担っている。この乾燥によって
常にハンドルの湿度を低い状態に維持することができ、
発汗量の測定精度を高められる。握る手の電位や両手間
を流れる電流を検出するための電極をハンドルの握り手
に備えておけばGSR測定が行える。
【0013】
【発明の効果】本発明のハンドルおよびその使用方法に
よって、頻繁に握り手位置が変わる場合にもその握り手
位置を把握することができる。さらに、圧縮気体を吹き
付けることで握り手に特別な器具を付けることなく圧縮
気体の吹き付けリズムに意味を割り当てることで情報を
伝達する手段に用いられる。また、圧縮気体によって非
接触で指の血行を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明請求項1に対応した実施例の構成図であ
る。図2は本発明請求項2に対応した実施例の構成図で
ある。図3は本発明請求項3に対応した実施例の構成図
である。
【符号の説明】
1は運転ハンドル、2は握り手位置検出単位、3は圧力
検出器、4は吹き付けノズル、5は圧縮気体、6は吹き
付け方向制御機構、7は脈拍強度センサ、8は握り手、
9は湿度計である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人の手によって握られるハンドル(1)に
    おいて、握り手の圧力を検出する圧力検出器(3)と、
    ハンドルまたは前記握り手に向けて圧縮気体(5)を吹
    き付ける吹き付けノズル(4)の両方を具備することを
    特徴とするハンドル。
  2. 【請求項2】請求項1のハンドルにおいて、上記握り手
    の圧力を検出する圧力検(5)を吹き付ける吹き付けノ
    ズル(4)に加えて前記握り手の指の根元位置に前記圧
    縮気体を吹き付ける圧縮気体の吹き付け方向制御機構
    (6)と前記指の血行による脈動を検出する脈拍強度セ
    ンサ(7)とを具備することを特徴とするハンドル。
  3. 【請求項3】請求項1のハンドルにおいて、上記握り手
    の圧力を検出する圧力検出器(3)と、ハンドルまたは
    握り手に向けて圧縮気体(5)を吹き付ける吹き付けノ
    ズル(4)に加えて、前記ハンドル表面の温度を計る温
    度計または湿度を検出する湿度計(9)または前記温度
    計と湿度計の両方を前記ハンドルに複数配置することと
    前記湿度計に前記圧縮気体を吹き付ける圧縮気体の吹き
    付け方向制御機構(6)とを具備することを特徴とする
    ハンドル。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2または請求項3の
    ハンドルの使用方法において、前記圧縮気体の吹き付け
    の圧力と吹き付けの間欠時間を調整して前記握り手を握
    っている人に前記圧縮気体を吹き付けることで、前記人
    に情報を伝達することを特徴とするハンドルの使用方
    法。
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