JPH09155667A - 旋回多軸スピンドルヘッド装置 - Google Patents
旋回多軸スピンドルヘッド装置Info
- Publication number
- JPH09155667A JPH09155667A JP7326088A JP32608895A JPH09155667A JP H09155667 A JPH09155667 A JP H09155667A JP 7326088 A JP7326088 A JP 7326088A JP 32608895 A JP32608895 A JP 32608895A JP H09155667 A JPH09155667 A JP H09155667A
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- JP
- Japan
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- spindle
- drive
- gear
- axis
- drum
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- Pending
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- Drilling And Boring (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】多軸のスピンドルヘッドの軸間距離を自由に調
整することができるとともに、調整方向に対する自由度
を向上させることにある。 【解決手段】第1スピンドル64および第2スピンドル
66は、点Oを回転中心として第1スピンドル旋回用ド
ラム92および第2スピンドル旋回用ドラム108のい
ずれか一方または両方の回動作用下に、それぞれ異なる
直径を有する円P、円Q上の任意の位置に支持される。
整することができるとともに、調整方向に対する自由度
を向上させることにある。 【解決手段】第1スピンドル64および第2スピンドル
66は、点Oを回転中心として第1スピンドル旋回用ド
ラム92および第2スピンドル旋回用ドラム108のい
ずれか一方または両方の回動作用下に、それぞれ異なる
直径を有する円P、円Q上の任意の位置に支持される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点Oを回転中心と
して旋回する複数のスピンドルを有する旋回多軸スピン
ドルヘッド装置に関する。
して旋回する複数のスピンドルを有する旋回多軸スピン
ドルヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば、ドリル等の切
削工具を回転自在に保持する一軸のスピンドルを有し、
直交座標系の三軸方向に前記スピンドルを自在に変位さ
せることが可能な旋回一軸スピンドルヘッド装置が知ら
れている(特開平5−220637号公報参照)。
削工具を回転自在に保持する一軸のスピンドルを有し、
直交座標系の三軸方向に前記スピンドルを自在に変位さ
せることが可能な旋回一軸スピンドルヘッド装置が知ら
れている(特開平5−220637号公報参照)。
【0003】他の従来技術として、カム板の回転中心か
ら点対称に画成された二つのカム穴を介して二軸のスピ
ンドルの軸間距離を調整する装置が知られている(特開
昭61−192423号公報参照)。
ら点対称に画成された二つのカム穴を介して二軸のスピ
ンドルの軸間距離を調整する装置が知られている(特開
昭61−192423号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−220637号公報に係る従来技術では、切削工具
以外の他の多種類の工具に対応することができないとい
う不都合がある。
5−220637号公報に係る従来技術では、切削工具
以外の他の多種類の工具に対応することができないとい
う不都合がある。
【0005】また、特開昭61−192423号公報に
係る従来技術では、二軸のスピンドルをカム穴に沿って
カム板の回転中心からそれぞれ等距離だけ接近または離
間させることにより二軸間の離間距離を調整する構成が
採用されているため、複合加工に対する適用範囲が限定
されるという不都合がある。
係る従来技術では、二軸のスピンドルをカム穴に沿って
カム板の回転中心からそれぞれ等距離だけ接近または離
間させることにより二軸間の離間距離を調整する構成が
採用されているため、複合加工に対する適用範囲が限定
されるという不都合がある。
【0006】すなわち、特開昭61−192423号公
報に係る従来技術では、二軸のスピンドルの軸間距離の
調整方向が相互に対向し等距離だけ離間する直線状の一
方向のみであるため、前記二軸のスピンドルの調整方向
が限定されて自由度がないとともに、二軸のスピンドル
の離間距離がカム穴によって設定されるため、前記二軸
間の離間距離が比較的小さくなるという不都合がある。
報に係る従来技術では、二軸のスピンドルの軸間距離の
調整方向が相互に対向し等距離だけ離間する直線状の一
方向のみであるため、前記二軸のスピンドルの調整方向
が限定されて自由度がないとともに、二軸のスピンドル
の離間距離がカム穴によって設定されるため、前記二軸
間の離間距離が比較的小さくなるという不都合がある。
【0007】本発明は、前記の各種の不都合を悉く克服
するためになされたものであり、多軸のスピンドルヘッ
ドの軸間距離を自由に調整することができるとともに、
調整方向に対する自由度を向上させ、しかも多種類の工
具に対応することが可能な旋回多軸スピンドルヘッド装
置を提供することを目的とする。
するためになされたものであり、多軸のスピンドルヘッ
ドの軸間距離を自由に調整することができるとともに、
調整方向に対する自由度を向上させ、しかも多種類の工
具に対応することが可能な旋回多軸スピンドルヘッド装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、筒状のケーシングと、前記ケーシング
の前面部の略中央部に回動自在に設けられ、第1回転駆
動源の駆動作用下に点Oを中心として第1スピンドルと
一体的に所定方向に回動する円筒状ドラムを有する第1
スピンドル旋回機構と、前記円筒状ドラムを囲繞する環
状筒体に形成され、第2回転駆動源の駆動作用下に点O
を中心として第2スピンドルと一体的に所定方向に回動
する環状ドラムを有する第2スピンドル旋回機構と、第
3回転駆動源の駆動作用下に前記第1スピンドルおよび
第2スピンドルの軸線を回転軸として該第1スピンドル
および第2スピンドルをそれぞれ所定方向に回動させる
スピンドル駆動機構と、を備え、前記第1スピンドルお
よび第2スピンドルは、前記円筒状ドラムおよび環状ド
ラムのいずれか一方または両方の回動作用下に、それぞ
れ異なる直径を有する円周上の任意の位置に支持される
ことを特徴とする。
めに、本発明は、筒状のケーシングと、前記ケーシング
の前面部の略中央部に回動自在に設けられ、第1回転駆
動源の駆動作用下に点Oを中心として第1スピンドルと
一体的に所定方向に回動する円筒状ドラムを有する第1
スピンドル旋回機構と、前記円筒状ドラムを囲繞する環
状筒体に形成され、第2回転駆動源の駆動作用下に点O
を中心として第2スピンドルと一体的に所定方向に回動
する環状ドラムを有する第2スピンドル旋回機構と、第
3回転駆動源の駆動作用下に前記第1スピンドルおよび
第2スピンドルの軸線を回転軸として該第1スピンドル
および第2スピンドルをそれぞれ所定方向に回動させる
スピンドル駆動機構と、を備え、前記第1スピンドルお
よび第2スピンドルは、前記円筒状ドラムおよび環状ド
ラムのいずれか一方または両方の回動作用下に、それぞ
れ異なる直径を有する円周上の任意の位置に支持される
ことを特徴とする。
【0009】この場合、第1スピンドル旋回機構は、円
筒体に固設される第1インデックスモータと、前記第1
インデックスモータの駆動軸に連結される第1駆動ギヤ
と、前記第1駆動ギヤに噛合するギヤ部が外周部に刻設
され、前記第1インデックスモータの駆動作用下に点O
を回転中心として所定方向に回動する第1スピンドル旋
回用ドラムとを有すると好適である。
筒体に固設される第1インデックスモータと、前記第1
インデックスモータの駆動軸に連結される第1駆動ギヤ
と、前記第1駆動ギヤに噛合するギヤ部が外周部に刻設
され、前記第1インデックスモータの駆動作用下に点O
を回転中心として所定方向に回動する第1スピンドル旋
回用ドラムとを有すると好適である。
【0010】また、第2スピンドル旋回機構は、円筒体
に固設される第2インデックスモータと、前記第2イン
デックスモータの駆動軸に連結される第2駆動ギヤと、
スピンドル駆動軸に軸着されたアイドルギヤを介して回
転力が伝達される回転シャフトと、前記回転シャフトに
軸着されたドリブンギヤに噛合するギヤ部が外周部に刻
設され、点Oを回転中心として所定方向に回動する第2
スピンドル旋回用ドラムとを有すると好適である。
に固設される第2インデックスモータと、前記第2イン
デックスモータの駆動軸に連結される第2駆動ギヤと、
スピンドル駆動軸に軸着されたアイドルギヤを介して回
転力が伝達される回転シャフトと、前記回転シャフトに
軸着されたドリブンギヤに噛合するギヤ部が外周部に刻
設され、点Oを回転中心として所定方向に回動する第2
スピンドル旋回用ドラムとを有すると好適である。
【0011】さらに、スピンドル駆動機構は、円筒体に
固設されるスピンドル駆動用モータと、前記スピンドル
駆動用モータの駆動軸に連結されるスピンドル駆動軸
と、前記スピンドル駆動軸に同軸に軸支される第1ドラ
イブギヤおよび第2ドライブギヤと、前記第1ドライブ
ギヤおよび第2ドライブギヤにそれぞれ噛合する第1ド
リブンギヤおよび第2ドリブンギヤとを有すると好適で
ある。
固設されるスピンドル駆動用モータと、前記スピンドル
駆動用モータの駆動軸に連結されるスピンドル駆動軸
と、前記スピンドル駆動軸に同軸に軸支される第1ドラ
イブギヤおよび第2ドライブギヤと、前記第1ドライブ
ギヤおよび第2ドライブギヤにそれぞれ噛合する第1ド
リブンギヤおよび第2ドリブンギヤとを有すると好適で
ある。
【0012】さらにまた、ケーシングはテーブルと一体
的に連結され、前記テーブルは、変位機構を介して直交
座標系のX軸、Y軸およびZ軸方向に変位自在に設ける
と好適である。
的に連結され、前記テーブルは、変位機構を介して直交
座標系のX軸、Y軸およびZ軸方向に変位自在に設ける
と好適である。
【0013】本発明によれば、第1スピンドルおよび第
2スピンドルは、円筒状ドラムおよび環状ドラムのいず
れか一方または両方の回動作用下に、それぞれ異なる直
径を有する円周上の任意の位置に支持される。従って、
第1スピンドルと第2スピンドルとの軸間距離を自由に
調整することができるとともに、調整方向に対する自由
度を向上させ、しかも多種類の工具に対応することが可
能となる。
2スピンドルは、円筒状ドラムおよび環状ドラムのいず
れか一方または両方の回動作用下に、それぞれ異なる直
径を有する円周上の任意の位置に支持される。従って、
第1スピンドルと第2スピンドルとの軸間距離を自由に
調整することができるとともに、調整方向に対する自由
度を向上させ、しかも多種類の工具に対応することが可
能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る旋回多軸スピ
ンドルヘッド装置について好適な実施の形態を挙げ、添
付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
ンドルヘッド装置について好適な実施の形態を挙げ、添
付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0015】図1並びに図2において、参照数字10
は、本発明の実施の形態に係るスピンドルヘッド装置を
示す。
は、本発明の実施の形態に係るスピンドルヘッド装置を
示す。
【0016】このスピンドルヘッド装置10は、基台部
12と、前記基台部12上に設けられ、後述する変位機
構14を介して相互に略直交するX軸方向並びにZ軸方
向に変位自在に設けられたコラム16と、前記コラム1
6の上部に固設された第1モータ18の駆動作用下にY
軸方向に沿って変位自在に設けられた昇降テーブル20
と、前記昇降テーブル20に設けられ、後述する第1ス
ピンドルおよび第2スピンドルを有するスピンドルヘッ
ド部22とを含む。
12と、前記基台部12上に設けられ、後述する変位機
構14を介して相互に略直交するX軸方向並びにZ軸方
向に変位自在に設けられたコラム16と、前記コラム1
6の上部に固設された第1モータ18の駆動作用下にY
軸方向に沿って変位自在に設けられた昇降テーブル20
と、前記昇降テーブル20に設けられ、後述する第1ス
ピンドルおよび第2スピンドルを有するスピンドルヘッ
ド部22とを含む。
【0017】前記変位機構14は、第2モータ24の駆
動作用下に前記基台部12上に固設された一組のガイド
レール26a、26bに沿ってZ軸方向に変位自在に設
けられた第1テーブル28と、第3モータ30の駆動作
用下に前記第1テーブル28上に固設された一組のガイ
ドレール32a、32bに沿って前記Z軸方向に直交す
るX軸方向に変位自在に設けられた第2テーブル34と
を有する。
動作用下に前記基台部12上に固設された一組のガイド
レール26a、26bに沿ってZ軸方向に変位自在に設
けられた第1テーブル28と、第3モータ30の駆動作
用下に前記第1テーブル28上に固設された一組のガイ
ドレール32a、32bに沿って前記Z軸方向に直交す
るX軸方向に変位自在に設けられた第2テーブル34と
を有する。
【0018】すなわち、前記基台部12の一端部には、
支持板36を介して第2モータ24が固設され、前記第
2モータ24の駆動軸と同軸に連結されたボールねじ3
8が該基台部12上に支持される(図2参照)。前記第
1テーブル28の底面部には前記ボールねじ38に嵌合
する一組の軸受部材40a、40bが連結され、前記ボ
ールねじ38の回動作用下に前記軸受部材40a、40
bを介して第1テーブル28が図2に示す矢印方向(Z
軸方向)に変位自在に設けられる。
支持板36を介して第2モータ24が固設され、前記第
2モータ24の駆動軸と同軸に連結されたボールねじ3
8が該基台部12上に支持される(図2参照)。前記第
1テーブル28の底面部には前記ボールねじ38に嵌合
する一組の軸受部材40a、40bが連結され、前記ボ
ールねじ38の回動作用下に前記軸受部材40a、40
bを介して第1テーブル28が図2に示す矢印方向(Z
軸方向)に変位自在に設けられる。
【0019】また、前記第1テーブル28の上面部に
は、X軸方向に沿って略平行に延在するガイドレール3
2a、32bを支持する膨出部42a、42bが形成さ
れるとともに、該第1テーブル28の一端部には支持板
44を介して第3モータ30が固設される。前記第3モ
ータ30の駆動軸と同軸にボールねじ46が連結され、
前記ボールねじ46の回転作用下に第2テーブル34の
底面部に連結された軸受部材48を介して該第2テーブ
ル34が図1に示す矢印方向(X軸方向)に変位自在に
設けられる。
は、X軸方向に沿って略平行に延在するガイドレール3
2a、32bを支持する膨出部42a、42bが形成さ
れるとともに、該第1テーブル28の一端部には支持板
44を介して第3モータ30が固設される。前記第3モ
ータ30の駆動軸と同軸にボールねじ46が連結され、
前記ボールねじ46の回転作用下に第2テーブル34の
底面部に連結された軸受部材48を介して該第2テーブ
ル34が図1に示す矢印方向(X軸方向)に変位自在に
設けられる。
【0020】なお、前記基台部12の一端部には、前記
第1〜第3モータ18、24、30等に電力を供給する
ための電源部50が設けられ、前記電源部50から図示
しないフラットケーブル等を介して第1〜第3モータ1
8、24、30等にそれぞれ給電される。
第1〜第3モータ18、24、30等に電力を供給する
ための電源部50が設けられ、前記電源部50から図示
しないフラットケーブル等を介して第1〜第3モータ1
8、24、30等にそれぞれ給電される。
【0021】前記第2テーブル34の上面部には内部に
空間部52を有する門形のコラム16が一体的に連結さ
れ、前記コラム16の一側面部には所定間隔離間する一
組のガイドレール54a、54bが上下方向に沿って並
設され、第1モータ18の駆動作用下にその駆動軸に同
軸に連結された図示しないボールねじを介して昇降テー
ブル20がガイドレール54a、54bに沿って図1に
示す矢印方向(Y軸方向)に変位自在に設けられる。な
お、昇降テーブル20の四隅角部の近傍には、前記ガイ
ドレール54a、54bに係合する摺動部材56が連結
される。
空間部52を有する門形のコラム16が一体的に連結さ
れ、前記コラム16の一側面部には所定間隔離間する一
組のガイドレール54a、54bが上下方向に沿って並
設され、第1モータ18の駆動作用下にその駆動軸に同
軸に連結された図示しないボールねじを介して昇降テー
ブル20がガイドレール54a、54bに沿って図1に
示す矢印方向(Y軸方向)に変位自在に設けられる。な
お、昇降テーブル20の四隅角部の近傍には、前記ガイ
ドレール54a、54bに係合する摺動部材56が連結
される。
【0022】従って、前記昇降テーブル20に設けられ
るスピンドルヘッド部22は、第1〜第3モータ18、
24、30の駆動作用下に直交座標系のX、Y、Z軸方
向に沿ってそれぞれ変位自在であることが諒解されよ
う。
るスピンドルヘッド部22は、第1〜第3モータ18、
24、30の駆動作用下に直交座標系のX、Y、Z軸方
向に沿ってそれぞれ変位自在であることが諒解されよ
う。
【0023】図3並びに図4に示されるように、スピン
ドルヘッド部22は、昇降テーブル20に固設され外枠
として機能する円筒体(ケーシング)58と、前記円筒
体58から外部に突出する略円筒状の第1スピンドルハ
ウジング60および第2スピンドルハウジング62内に
それぞれ回動自在に挿入された第1スピンドル64およ
び第2スピンドル66とを含む。なお、前記第1スピン
ドル64および第2スピンドル66には、前記第1スピ
ンドルハウジング60および第2スピンドルハウジング
62を介してそれぞれ図示しない工具が同軸に連結され
る。
ドルヘッド部22は、昇降テーブル20に固設され外枠
として機能する円筒体(ケーシング)58と、前記円筒
体58から外部に突出する略円筒状の第1スピンドルハ
ウジング60および第2スピンドルハウジング62内に
それぞれ回動自在に挿入された第1スピンドル64およ
び第2スピンドル66とを含む。なお、前記第1スピン
ドル64および第2スピンドル66には、前記第1スピ
ンドルハウジング60および第2スピンドルハウジング
62を介してそれぞれ図示しない工具が同軸に連結され
る。
【0024】さらに、スピンドルヘッド部22は、前記
第1スピンドル64および第2スピンドル66をそれぞ
れ軸線を回転軸として所定方向に回動させるスピンドル
駆動機構68と、点Oを回転中心として前記第1スピン
ドル64を所定方向に旋回させる第1スピンドル旋回機
構70と、前記第1スピンドル旋回機構70と別個独立
に設けられ、点Oを回転中心として前記第2スピンドル
66を所定方向に旋回させる第2スピンドル旋回機構7
2とを有する。
第1スピンドル64および第2スピンドル66をそれぞ
れ軸線を回転軸として所定方向に回動させるスピンドル
駆動機構68と、点Oを回転中心として前記第1スピン
ドル64を所定方向に旋回させる第1スピンドル旋回機
構70と、前記第1スピンドル旋回機構70と別個独立
に設けられ、点Oを回転中心として前記第2スピンドル
66を所定方向に旋回させる第2スピンドル旋回機構7
2とを有する。
【0025】図4に示されるように、スピンドル駆動機
構68は、前記円筒体58の底面部に連結され、コラム
16の空間部52内に配設されるスピンドル駆動用モー
タ(第3回転駆動源)74と、前記スピンドル駆動用モ
ータ74の駆動軸と同軸に連結されるスピンドル駆動軸
76と、前記スピンドル駆動軸76と同軸に軸支されて
該スピンドル駆動軸76と一体的に回動し、大なる直径
を有する第1ドライブギヤ78および小なる直径を有す
る第2ドライブギヤ80と、前記第1ドライブギヤ78
および第2ドライブギヤ80にそれぞれ対応し相互に噛
合する第1ドリブンギヤ82および第2ドリブンギヤ8
4と、前記第1ドリブンギヤ82および第2ドリブンギ
ヤ84にそれぞれ同軸的に連結され、該第1ドリブンギ
ヤ82および第2ドリブンギヤ84とともに回動する第
1スピンドル64および第2スピンドル66とから構成
される。
構68は、前記円筒体58の底面部に連結され、コラム
16の空間部52内に配設されるスピンドル駆動用モー
タ(第3回転駆動源)74と、前記スピンドル駆動用モ
ータ74の駆動軸と同軸に連結されるスピンドル駆動軸
76と、前記スピンドル駆動軸76と同軸に軸支されて
該スピンドル駆動軸76と一体的に回動し、大なる直径
を有する第1ドライブギヤ78および小なる直径を有す
る第2ドライブギヤ80と、前記第1ドライブギヤ78
および第2ドライブギヤ80にそれぞれ対応し相互に噛
合する第1ドリブンギヤ82および第2ドリブンギヤ8
4と、前記第1ドリブンギヤ82および第2ドリブンギ
ヤ84にそれぞれ同軸的に連結され、該第1ドリブンギ
ヤ82および第2ドリブンギヤ84とともに回動する第
1スピンドル64および第2スピンドル66とから構成
される。
【0026】第1スピンドル旋回機構70は、前記円筒
体58に固設される第1インデックスモータ(第1回転
駆動源)86と、前記第1インデックスモータ86の駆
動軸に連結された第1駆動ギヤ88と、前記第1駆動ギ
ヤ88に噛合するギヤ部90が外周部に形成され、前記
第1インデックスモータ86の駆動作用下に点Oを回転
中心として所定方向に回動する第1スピンドル旋回用ド
ラム(環状ドラム)92とを有する。前記第1スピンド
ル旋回用ドラム92は、環状に形成され、一組のベアリ
ング94a、94bを介してコラム16内に回動自在に
設けられる。また、前記第1スピンドル旋回用ドラム9
2には、第1スピンドルハウジング60が固着される。
体58に固設される第1インデックスモータ(第1回転
駆動源)86と、前記第1インデックスモータ86の駆
動軸に連結された第1駆動ギヤ88と、前記第1駆動ギ
ヤ88に噛合するギヤ部90が外周部に形成され、前記
第1インデックスモータ86の駆動作用下に点Oを回転
中心として所定方向に回動する第1スピンドル旋回用ド
ラム(環状ドラム)92とを有する。前記第1スピンド
ル旋回用ドラム92は、環状に形成され、一組のベアリ
ング94a、94bを介してコラム16内に回動自在に
設けられる。また、前記第1スピンドル旋回用ドラム9
2には、第1スピンドルハウジング60が固着される。
【0027】第2スピンドル旋回機構72は、円筒体5
8に固設され第1インデックスモータ86とスピンドル
駆動用モータ74との間に設けられる第2インデックス
モータ(第2回転駆動源)96と、前記第2インデック
スモータ96の駆動軸に連結された第2駆動ギヤ98
と、前記スピンドル駆動軸76に軸着されたアイドルギ
ヤ100に噛合するギヤ101を介して前記第2駆動ギ
ヤ98の回転力が伝達される回転シャフト102と、前
記回転シャフト102に軸着されたドリブンギヤ104
に噛合するギヤ部106が外周部に形成され、点Oを回
転中心として所定方向に回動する第2スピンドル旋回用
ドラム(円筒状ドラム)108とを有する。前記回転シ
ャフト102は、複数のベアリングを介して前記第2ス
ピンドル旋回用ドラム108に回動自在に支持される。
なお、前記第2スピンドル旋回用ドラム108は軸線方
向に沿って点Oが若干突起する円筒状に形成されるとと
もに、該第2スピンドル旋回用ドラム108には前記第
2スピンドルハウジング62が固着されることが図3並
びに図4から諒解されよう。
8に固設され第1インデックスモータ86とスピンドル
駆動用モータ74との間に設けられる第2インデックス
モータ(第2回転駆動源)96と、前記第2インデック
スモータ96の駆動軸に連結された第2駆動ギヤ98
と、前記スピンドル駆動軸76に軸着されたアイドルギ
ヤ100に噛合するギヤ101を介して前記第2駆動ギ
ヤ98の回転力が伝達される回転シャフト102と、前
記回転シャフト102に軸着されたドリブンギヤ104
に噛合するギヤ部106が外周部に形成され、点Oを回
転中心として所定方向に回動する第2スピンドル旋回用
ドラム(円筒状ドラム)108とを有する。前記回転シ
ャフト102は、複数のベアリングを介して前記第2ス
ピンドル旋回用ドラム108に回動自在に支持される。
なお、前記第2スピンドル旋回用ドラム108は軸線方
向に沿って点Oが若干突起する円筒状に形成されるとと
もに、該第2スピンドル旋回用ドラム108には前記第
2スピンドルハウジング62が固着されることが図3並
びに図4から諒解されよう。
【0028】なお、前記第1スピンドル64および第2
スピンドル66の一端部には、その押圧作用下に第1ス
ピンドルハウジング60および第2スピンドルハウジン
グ62にそれぞれ装着された工具を離脱させるための一
組のドローバー110a、110bが設けられる。前記
スピンドル駆動用モータ74の下部側にはドローバー駆
動用のシリンダ112が設けられ、前記シリンダ112
を駆動させることによりピストンロッド114が矢印方
向に変位しコイルスプリング116の弾発力に抗してリ
ンク118を押圧する。この結果、前記リンク118が
矢印方向に変位し、二つに分岐したリンク118の突起
部がドローバー110a、110bをそれぞれ押圧する
ことにより工具を離脱させることができる。
スピンドル66の一端部には、その押圧作用下に第1ス
ピンドルハウジング60および第2スピンドルハウジン
グ62にそれぞれ装着された工具を離脱させるための一
組のドローバー110a、110bが設けられる。前記
スピンドル駆動用モータ74の下部側にはドローバー駆
動用のシリンダ112が設けられ、前記シリンダ112
を駆動させることによりピストンロッド114が矢印方
向に変位しコイルスプリング116の弾発力に抗してリ
ンク118を押圧する。この結果、前記リンク118が
矢印方向に変位し、二つに分岐したリンク118の突起
部がドローバー110a、110bをそれぞれ押圧する
ことにより工具を離脱させることができる。
【0029】図4中、参照符号119は、第1スピンド
ル旋回用ドラム92とアイドルギヤ100との間に介装
されたベアリングを示し、参照符号121は、該アイド
ルギヤ100と円筒体58との間に介装されたベアリン
グを示し、参照符号123は、第1スピンドル旋回用ド
ラム92と第2スピンドル旋回用ドラム108との間に
介装されたベアリングを示す。
ル旋回用ドラム92とアイドルギヤ100との間に介装
されたベアリングを示し、参照符号121は、該アイド
ルギヤ100と円筒体58との間に介装されたベアリン
グを示し、参照符号123は、第1スピンドル旋回用ド
ラム92と第2スピンドル旋回用ドラム108との間に
介装されたベアリングを示す。
【0030】本発明の実施の形態に係るスピンドルヘッ
ド装置10は、基本的には以上のように構成されるもの
であり、次にその動作並びに作用効果について説明す
る。
ド装置10は、基本的には以上のように構成されるもの
であり、次にその動作並びに作用効果について説明す
る。
【0031】第1スピンドルハウジング60および第2
スピンドルハウジング62にそれぞれ所望の工具を予め
装着しておく。続いて、図示しない被加工物に対する前
記工具の位置決め作業を行う。
スピンドルハウジング62にそれぞれ所望の工具を予め
装着しておく。続いて、図示しない被加工物に対する前
記工具の位置決め作業を行う。
【0032】まず、第1スピンドルハウジング60およ
び第2スピンドルハウジング62にそれぞれ装着された
工具間のピッチを調整する軸間調整について説明する。
び第2スピンドルハウジング62にそれぞれ装着された
工具間のピッチを調整する軸間調整について説明する。
【0033】第1インデックスモータ86の駆動作用下
に駆動軸に連結された第1駆動ギヤ88を所定方向に回
動させることにより、前記第1駆動ギヤ88に噛合する
第1スピンドル旋回用ドラム92が点Oを回転中心とし
て所定方向に回動する。従って、第1スピンドルハウジ
ング60に囲繞された第1スピンドル64は、前記第1
スピンドル旋回用ドラム92とともに円P(図3参照)
に沿って旋回し、前記円Pの円周上の所望の位置に位置
決めされる。
に駆動軸に連結された第1駆動ギヤ88を所定方向に回
動させることにより、前記第1駆動ギヤ88に噛合する
第1スピンドル旋回用ドラム92が点Oを回転中心とし
て所定方向に回動する。従って、第1スピンドルハウジ
ング60に囲繞された第1スピンドル64は、前記第1
スピンドル旋回用ドラム92とともに円P(図3参照)
に沿って旋回し、前記円Pの円周上の所望の位置に位置
決めされる。
【0034】続いて、第2インデックスモータ96の駆
動作用下に駆動軸に連結された第2駆動ギヤ98を所定
方向に回動させ、アイドルギヤ100、ギヤ101を介
して回転シャフト102を所定方向に回動させる。前記
回転シャフト102に軸着されたドリブンギヤ104に
噛合するギヤ部106を介して、第2スピンドル旋回用
ドラム108が点Oを回転中心として所定方向に回動す
る。従って、第2スピンドルハウジング62に囲繞され
た第2スピンドル66は、前記第2スピンドル旋回用ド
ラム108とともに円Q(図3参照)に沿って旋回し、
前記円Qの円周上の所望の位置に位置決めされる。な
お、図3に示されるように、円Pおよび円Qはそれぞれ
点Oを中心とし、円Pの直径は円Qの直径よりも大きく
設定されている。
動作用下に駆動軸に連結された第2駆動ギヤ98を所定
方向に回動させ、アイドルギヤ100、ギヤ101を介
して回転シャフト102を所定方向に回動させる。前記
回転シャフト102に軸着されたドリブンギヤ104に
噛合するギヤ部106を介して、第2スピンドル旋回用
ドラム108が点Oを回転中心として所定方向に回動す
る。従って、第2スピンドルハウジング62に囲繞され
た第2スピンドル66は、前記第2スピンドル旋回用ド
ラム108とともに円Q(図3参照)に沿って旋回し、
前記円Qの円周上の所望の位置に位置決めされる。な
お、図3に示されるように、円Pおよび円Qはそれぞれ
点Oを中心とし、円Pの直径は円Qの直径よりも大きく
設定されている。
【0035】このように、第1スピンドル64を円Pに
沿って旋回させて円P上の所望の位置に保持し、一方、
第2スピンドル66を円Qに沿って旋回させて円Q上の
所望の位置に保持することにより、前記第1スピンドル
64および第2スピンドル66間の軸間距離を調整す
る。
沿って旋回させて円P上の所望の位置に保持し、一方、
第2スピンドル66を円Qに沿って旋回させて円Q上の
所望の位置に保持することにより、前記第1スピンドル
64および第2スピンドル66間の軸間距離を調整す
る。
【0036】例えば、図3に実線で示された第1スピン
ドル64および第2スピンドル66の位置が軸間距離の
最も短い場合の一例であり、二点鎖線で示されるよう
に、第1スピンドル64と第2スピンドル66とを18
0度離間させて直線状に対向させた位置が軸間距離の最
も長い場合の一例である。
ドル64および第2スピンドル66の位置が軸間距離の
最も短い場合の一例であり、二点鎖線で示されるよう
に、第1スピンドル64と第2スピンドル66とを18
0度離間させて直線状に対向させた位置が軸間距離の最
も長い場合の一例である。
【0037】第1スピンドル64および第2スピンドル
66の軸間距離が調整された後、第1〜第3モータ1
8、24、30の駆動作用下に昇降テーブル20および
第1、第2テーブル28、34をX軸方向、Y軸方向並
びにZ軸方向にそれぞれ所望の距離だけ変位させること
により、第1スピンドルハウジング60および第2スピ
ンドルハウジング62に装着された図示しない工具をワ
ークに対して位置決めすることができる。
66の軸間距離が調整された後、第1〜第3モータ1
8、24、30の駆動作用下に昇降テーブル20および
第1、第2テーブル28、34をX軸方向、Y軸方向並
びにZ軸方向にそれぞれ所望の距離だけ変位させること
により、第1スピンドルハウジング60および第2スピ
ンドルハウジング62に装着された図示しない工具をワ
ークに対して位置決めすることができる。
【0038】すなわち、第2モータ24を駆動させるこ
とにより基台部12上に固設されたガイドレール26
a、26bに沿って第1テーブル28がZ軸方向に変位
し、第3モータ30を駆動させることにより前記第1テ
ーブル28上に固設されたガイドレール32a、32b
に沿って第2テーブル34がX軸方向に変位し、さら
に、第1モータ18を駆動させることにより第2テーブ
ル34上に固設されたコラム16を介して昇降テーブル
20がY軸方向に変位する。
とにより基台部12上に固設されたガイドレール26
a、26bに沿って第1テーブル28がZ軸方向に変位
し、第3モータ30を駆動させることにより前記第1テ
ーブル28上に固設されたガイドレール32a、32b
に沿って第2テーブル34がX軸方向に変位し、さら
に、第1モータ18を駆動させることにより第2テーブ
ル34上に固設されたコラム16を介して昇降テーブル
20がY軸方向に変位する。
【0039】被加工物に対する位置決め作業が終了した
後、スピンドル駆動用モータ74を駆動させ、第1スピ
ンドル64および第2スピンドル66の回転作用下に第
1スピンドルハウジング60および第2スピンドルハウ
ジング62に装着された工具をその軸線を回転中心とし
て所定方向に回動させる。
後、スピンドル駆動用モータ74を駆動させ、第1スピ
ンドル64および第2スピンドル66の回転作用下に第
1スピンドルハウジング60および第2スピンドルハウ
ジング62に装着された工具をその軸線を回転中心とし
て所定方向に回動させる。
【0040】前記スピンドル駆動用モータ74の駆動作
用下に、第1ドライブギヤ78および第2ドライブギヤ
80がそれぞれ軸着されたスピンドル駆動軸76を所定
方向に回動させ、前記第1ドライブギヤ78および第2
ドライブギヤ80にそれぞれ噛合する第1ドリブンギヤ
82および第2ドリブンギヤ84を介して第1スピンド
ル64および第2スピンドル66がそれぞれ所定方向に
回動する。従って、第1スピンドルハウジング60およ
び第2スピンドルハウジング62を介して前記第1スピ
ンドル64および第2スピンドル66に同軸に連結され
た図示しない工具をそれぞれ所定方向に回動させるとと
もに、第1テーブル28を介して第1スピンドル64お
よび第2スピンドル66をともにZ軸方向に変位させる
ことにより、被加工物に対して所望の加工を同時に施す
ことができる。
用下に、第1ドライブギヤ78および第2ドライブギヤ
80がそれぞれ軸着されたスピンドル駆動軸76を所定
方向に回動させ、前記第1ドライブギヤ78および第2
ドライブギヤ80にそれぞれ噛合する第1ドリブンギヤ
82および第2ドリブンギヤ84を介して第1スピンド
ル64および第2スピンドル66がそれぞれ所定方向に
回動する。従って、第1スピンドルハウジング60およ
び第2スピンドルハウジング62を介して前記第1スピ
ンドル64および第2スピンドル66に同軸に連結され
た図示しない工具をそれぞれ所定方向に回動させるとと
もに、第1テーブル28を介して第1スピンドル64お
よび第2スピンドル66をともにZ軸方向に変位させる
ことにより、被加工物に対して所望の加工を同時に施す
ことができる。
【0041】なお、第1テーブル28を介して第1スピ
ンドル64および第2スピンドル66を原位置に復帰さ
せることにより、次なる被加工物に対して待機させるこ
とができる。
ンドル64および第2スピンドル66を原位置に復帰さ
せることにより、次なる被加工物に対して待機させるこ
とができる。
【0042】本実施の形態では、例えば、第1スピンド
ルハウジング60にドリル工具(図示せず)を装着し、
第2スピンドルハウジング62にリーマ工具または面取
り工具(図示せず)をそれぞれ装着することにより、順
次搬送される被加工物に対し、前加工としてドリル工具
を介して穿孔し、前記穿孔された穴に対して後加工とし
てリーマ加工または面取り加工を施す複合加工を同時に
行うことが可能となる。すなわち、一方のドリル工具に
よって穴あけ加工を行い、他方のリーマ工具または面取
り工具によってリーマ加工または面取り加工を同時に行
うことができる。
ルハウジング60にドリル工具(図示せず)を装着し、
第2スピンドルハウジング62にリーマ工具または面取
り工具(図示せず)をそれぞれ装着することにより、順
次搬送される被加工物に対し、前加工としてドリル工具
を介して穿孔し、前記穿孔された穴に対して後加工とし
てリーマ加工または面取り加工を施す複合加工を同時に
行うことが可能となる。すなわち、一方のドリル工具に
よって穴あけ加工を行い、他方のリーマ工具または面取
り工具によってリーマ加工または面取り加工を同時に行
うことができる。
【0043】また、例えば、第1スピンドルハウジング
60および第2スピンドルハウジング62にそれぞれ同
径または異径のドリル工具(図示せず)を装着し、第1
スピンドル64および第2スピンドル66間の軸間距離
を調整しながら、穴開け加工を二ヶ所同時に連続して行
うことが可能である。
60および第2スピンドルハウジング62にそれぞれ同
径または異径のドリル工具(図示せず)を装着し、第1
スピンドル64および第2スピンドル66間の軸間距離
を調整しながら、穴開け加工を二ヶ所同時に連続して行
うことが可能である。
【0044】さらに、例えば、第1スピンドルハウジン
グ60および第2スピンドルハウジング62にそれぞれ
図示しないナットランナを装着し、第1スピンドル64
に連結された一方のナットランナを円Pに沿って順次所
定角度ずつ旋回させ、第2スピンドル66に連結された
他方のナットランナを円Qに沿って順次所定角度ずつ同
時に旋回させながら、前記ナットランナをその軸線を回
転軸として所定方向に回動させることにより、それぞれ
異なる直径で円周状に配置された複数のボルトまたはナ
ットの締め付け作業および緩める作業を効率的に行うこ
とが可能となる。
グ60および第2スピンドルハウジング62にそれぞれ
図示しないナットランナを装着し、第1スピンドル64
に連結された一方のナットランナを円Pに沿って順次所
定角度ずつ旋回させ、第2スピンドル66に連結された
他方のナットランナを円Qに沿って順次所定角度ずつ同
時に旋回させながら、前記ナットランナをその軸線を回
転軸として所定方向に回動させることにより、それぞれ
異なる直径で円周状に配置された複数のボルトまたはナ
ットの締め付け作業および緩める作業を効率的に行うこ
とが可能となる。
【0045】さらにまた、相互に噛合する第1ドライブ
ギヤ78および第2ドライブギヤ80と第1ドリブンギ
ヤ82および第2ドリブンギヤ84とのギヤ比を変えて
第1スピンドル64および第2スピンドル66の回転数
を変えることにより、予め穿孔された穴に対してタッピ
ング加工を施すことができる利点がある。
ギヤ78および第2ドライブギヤ80と第1ドリブンギ
ヤ82および第2ドリブンギヤ84とのギヤ比を変えて
第1スピンドル64および第2スピンドル66の回転数
を変えることにより、予め穿孔された穴に対してタッピ
ング加工を施すことができる利点がある。
【0046】さらにまた、従来技術と比較して、本実施
の形態では、前述したように、第1スピンドルおよび第
2スピンドルの軸間距離を大きく設定することが可能で
あり、ピッチの選択範囲が拡大する。
の形態では、前述したように、第1スピンドルおよび第
2スピンドルの軸間距離を大きく設定することが可能で
あり、ピッチの選択範囲が拡大する。
【0047】なお、本実施の形態では、第1スピンドル
および第2スピンドルを点Oを回転中心として旋回する
ように構成しているが、前記第1スピンドルおよび第2
スピンドルからなる二軸に限定されるものではなく、点
Oを回転中心として多軸のスピンドルを旋回させること
も可能である。
および第2スピンドルを点Oを回転中心として旋回する
ように構成しているが、前記第1スピンドルおよび第2
スピンドルからなる二軸に限定されるものではなく、点
Oを回転中心として多軸のスピンドルを旋回させること
も可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
る。
【0049】すなわち、異なる円周上の任意の位置に第
1スピンドルおよび第2スピンドルを支持することによ
り、軸間距離を自由に調整することができるとともに調
整方向に対する自由度が向上する。
1スピンドルおよび第2スピンドルを支持することによ
り、軸間距離を自由に調整することができるとともに調
整方向に対する自由度が向上する。
【0050】また、穴あけ加工並びにリーマ加工等の複
合加工を同時に且つ連続して行うことが可能となり、多
種類の工具に対応することができる。
合加工を同時に且つ連続して行うことが可能となり、多
種類の工具に対応することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係るスピンドルヘッド装
置の正面図である。
置の正面図である。
【図2】図1に示すスピンドルヘッド装置の側面図であ
る。
る。
【図3】図1に示すスピンドルヘッド装置の要部正面図
である。
である。
【図4】図2に示すスピンドルヘッド装置の部分断面図
である。
である。
10…スピンドルヘッド装置 12…基台部 14…変位機構 16…コラム 18、24、30…モータ 20…昇降テーブ
ル 22…スピンドルヘッド部 28、34…テー
ブル 58…円筒体 60、62…スピ
ンドルハウジング 64、66…スピンドル 68…スピンドル
駆動機構 70、72…スピンドル旋回機構 74…スピンドル
駆動用モータ 76…スピンドル駆動軸 78、80…ドラ
イブギヤ 82、84、104…ドリブンギヤ 86、96…イン
デックスモータ 88、98…駆動ギヤ 92、108…ス
ピンドル旋回用ドラム 100…アイドルギヤ 102…回転シャ
フト 110a、110b…ドローバー
ル 22…スピンドルヘッド部 28、34…テー
ブル 58…円筒体 60、62…スピ
ンドルハウジング 64、66…スピンドル 68…スピンドル
駆動機構 70、72…スピンドル旋回機構 74…スピンドル
駆動用モータ 76…スピンドル駆動軸 78、80…ドラ
イブギヤ 82、84、104…ドリブンギヤ 86、96…イン
デックスモータ 88、98…駆動ギヤ 92、108…ス
ピンドル旋回用ドラム 100…アイドルギヤ 102…回転シャ
フト 110a、110b…ドローバー
Claims (5)
- 【請求項1】筒状のケーシングと、 前記ケーシングの前面部の略中央部に回動自在に設けら
れ、第1回転駆動源の駆動作用下に点Oを中心として第
1スピンドルと一体的に所定方向に回動する円筒状ドラ
ムを有する第1スピンドル旋回機構と、 前記円筒状ドラムを囲繞する環状筒体に形成され、第2
回転駆動源の駆動作用下に点Oを中心として第2スピン
ドルと一体的に所定方向に回動する環状ドラムを有する
第2スピンドル旋回機構と、 第3回転駆動源の駆動作用下に前記第1スピンドルおよ
び第2スピンドルの軸線を回転軸として該第1スピンド
ルおよび第2スピンドルをそれぞれ所定方向に回動させ
るスピンドル駆動機構と、 を備え、 前記第1スピンドルおよび第2スピンドルは、前記円筒
状ドラムおよび環状ドラムのいずれか一方または両方の
回動作用下に、それぞれ異なる直径を有する円周上の任
意の位置に支持されることを特徴とする旋回多軸スピン
ドルヘッド装置。 - 【請求項2】請求項1記載の装置において、第1スピン
ドル旋回機構は、円筒体に固設される第1インデックス
モータと、前記第1インデックスモータの駆動軸に連結
される第1駆動ギヤと、前記第1駆動ギヤに噛合するギ
ヤ部が外周部に刻設され、前記第1インデックスモータ
の駆動作用下に点Oを回転中心として所定方向に回動す
る第1スピンドル旋回用ドラムとを有することを特徴と
する旋回多軸スピンドルヘッド装置。 - 【請求項3】請求項1記載の装置において、第2スピン
ドル旋回機構は、円筒体に固設される第2インデックス
モータと、前記第2インデックスモータの駆動軸に連結
される第2駆動ギヤと、スピンドル駆動軸に軸着された
アイドルギヤを介して回転力が伝達される回転シャフト
と、前記回転シャフトに軸着されたドリブンギヤに噛合
するギヤ部が外周部に刻設され、点Oを回転中心として
所定方向に回動する第2スピンドル旋回用ドラムとを有
することを特徴とする旋回多軸スピンドルヘッド装置。 - 【請求項4】請求項1記載の装置において、スピンドル
駆動機構は、円筒体に固設されるスピンドル駆動用モー
タと、前記スピンドル駆動用モータの駆動軸に連結され
るスピンドル駆動軸と、前記スピンドル駆動軸に同軸に
軸支される第1ドライブギヤおよび第2ドライブギヤ
と、前記第1ドライブギヤおよび第2ドライブギヤにそ
れぞれ噛合する第1ドリブンギヤおよび第2ドリブンギ
ヤとを有することを特徴とする旋回多軸スピンドルヘッ
ド装置。 - 【請求項5】請求項1記載の装置において、ケーシング
はテーブルと一体的に連結され、前記テーブルは、変位
機構を介して直交座標系のX軸、Y軸およびZ軸方向に
変位自在に設けられることを特徴とする旋回多軸スピン
ドルヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7326088A JPH09155667A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 旋回多軸スピンドルヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7326088A JPH09155667A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 旋回多軸スピンドルヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09155667A true JPH09155667A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18183978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7326088A Pending JPH09155667A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 旋回多軸スピンドルヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09155667A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093796A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 多軸加工装置 |
KR20150128211A (ko) * | 2014-05-09 | 2015-11-18 | 주식회사 진영엠에스씨 | 공구척 간격 최소화 구조를 갖는 2-헤드 측면 공구척 장치 |
CN112427675A (zh) * | 2020-11-12 | 2021-03-02 | 王方明 | 一种可调节的四钻头连续打孔机构 |
CN115488387A (zh) * | 2022-11-16 | 2022-12-20 | 莱芜臻瑞金属制品有限公司 | 汽车桥壳打孔设备 |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP7326088A patent/JPH09155667A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093796A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 多軸加工装置 |
KR20150128211A (ko) * | 2014-05-09 | 2015-11-18 | 주식회사 진영엠에스씨 | 공구척 간격 최소화 구조를 갖는 2-헤드 측면 공구척 장치 |
CN112427675A (zh) * | 2020-11-12 | 2021-03-02 | 王方明 | 一种可调节的四钻头连续打孔机构 |
CN115488387A (zh) * | 2022-11-16 | 2022-12-20 | 莱芜臻瑞金属制品有限公司 | 汽车桥壳打孔设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |