JPH09154990A - スポーツ施設用ボード及びその製造方法 - Google Patents

スポーツ施設用ボード及びその製造方法

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JPH09154990A
JPH09154990A JP31900995A JP31900995A JPH09154990A JP H09154990 A JPH09154990 A JP H09154990A JP 31900995 A JP31900995 A JP 31900995A JP 31900995 A JP31900995 A JP 31900995A JP H09154990 A JPH09154990 A JP H09154990A
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JP
Japan
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board
cut
polyurethane foam
frp molded
cut end
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JP31900995A
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English (en)
Inventor
Akihiro Wada
明浩 和田
Yuji Tamura
裕司 田村
Koji Shiraishi
耕司 白石
Harunori Kominami
晴紀 小南
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軽量性、耐候性、耐衝撃性、施工性に優れ、
更に、施工時にパネル継ぎ目に不自然な段差を生じない
スポーツ施設用ボードの提供。 【解決手段】 2枚のFRP製成形板5の間隙に硬質ポ
リウレタンフォーム材料4を注入発泡して得られたサン
ドイッチパネルから所定のサイズに切り出され、切り口
のコーナー部をR加工または面取り2され、切り口等発
泡体面が合成樹脂で塗布されているスポーツ施設用ボー
ド1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量性、耐候性、
耐衝撃性に優れるスポーツ施設、例えばサッカーのシュ
ート練習板(シューティングボード)、テニスの壁打ち
練習板、スカッシュコート等の壁面、バスケットゴール
板、スコアボード、野球の投球練習板、陸上競技用踏切
板等に使用するボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記スポーツ施設用ボードとし
て、塗装合板や合板表面に樹脂パネルを接着したボード
が広く採用されている。しかしながら、近年環境保護の
観点から南洋材の伐採規制が強まり、スポーツ施設用ボ
ードにおいても木材の使用が困難になりつつある。ま
た、サッカーの練習板(シューティングボード)やテニ
スの壁打ち練習板は特に大型で一般に高さが3〜5m、
幅が5〜12m程度あるが、従来の塗装合板等は重量も
重く、この為、取付支柱を頑丈なものにせざるを得ず、
施工工期の長期化や費用の面で問題があった、更にボー
ド取付時、特に高所に取り付ける場合等では、施工作業
者の作業性や安全面でも問題があった。また、パネルを
複数枚継いで大型ボードにする場合、パネル継ぎ目の段
差をカバーする対策として、パネル端部を面取り加工す
るのが簡単で有効な手段であるが、従来の塗装合板にこ
の様な加工を施すと木材がささくれ立ってしまい実用上
問題があった。また、塗装合板を屋外のスポーツ施設に
使用した場合、風雨による塗装面の劣化、剥離等が生じ
るばかりでなく合板自体も腐食し、特に美観を重視する
スポーツ施設においては問題となる。
【0003】そこで、最近ではアクリル板の様な樹脂製
のパネルが使用される場合もあるが、アクリル板の場
合、衝撃に弱く耐久性に劣る他、重量が重くなるため施
工性に劣るという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を排除して、軽量で耐候性に優れ、さらには衝撃に強
く、施工時にパネル継ぎ目に不自然な段差を生じること
のない、面取り加工が容易に出来るスポーツ施設用ボー
ドの開発を目的にするものである。本発明者らは、上記
の問題点に鑑み種々研究の結果、本発明を完成するに至
ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
枚のFRP製成形板の間隙に、硬質ポリウレタンフォー
ム材料を注入発泡して得られたサンドイッチパネルか
ら、自由サイズに切り出され、切り口のコーナー部をR
加工または面取りし、切り口等発泡体面を合成樹脂で塗
布することを特徴とするスポーツ施設用ボードを提供す
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるFRP
製成形板は、好ましくはマトリックスとしては不飽和ポ
リエステル樹脂組成物原料からなるものであり、この他
の合成樹脂であってもボードとしての比重1以下となる
マトリックスであれば良い。又、ガラス含有量、成形方
法及び成形板の厚み等を特に限定するものではないが、
特に厚みについては目的とするボード全体の厚みや物性
との兼ね合いから、1〜5mmが好ましい。
【0007】FRP製成形板の厚みは、1〜5mmが好
ましい、これより厚いとボード全体の重量が増し施工性
に劣る。
【0008】本発明において用いられるFRP製成形板
の成形法は、特に限定されるものでは無く、ハンドレイ
アップ法、シートモールディングコンパウンド(SM
C)法、引抜成形法等の公知の方法が任意に選択出来
る。
【0009】本発明において用いられるFRP製成形板
は、主に美観上の理由から一般に着色されたものが用い
られる。具体的には、グレー、グリーン等の色が好んで
用いられる。FRP製成形板層に、ハンドレイアップ法
による成形品を用いる場合には、常法通り着色したゲル
コート層を設けることにより着色成形板を得る。
【0010】本発明で用いられる硬質ポリウレタンフォ
ーム材料とは、硬質ポリウレタンフォームまたは硬質ウ
レタン変性ポリイソシアヌレートフォームを指称するも
のである。これらは、後述のポリオールコンパウンドと
ポリイソシアネートから得られる。
【0011】ここにおいて、本発明において使用され
る、ポリオ−ルコンパウンドとは、主として、ポリオー
ル、触媒、整泡剤、発泡剤および難燃剤などから構成さ
れるものを指称する。
【0012】それらのうち、まず、上記ポリオールとし
ては、例えば、少なくとも2個の活性水素原子を有する
化合物に、アルキレンオキサイド付加した構造を有する
ものとか、あるいは、それらの混合物である、それぞ
れ、ポリエーテルポリオール類;多価アルコール類と、
多価カルボン酸類またはラクトン類からなるポリエステ
ルポリオール類;さらには、その両方の結合を有するポ
リエーテルエステルポリオール類などが挙げられる。
【0013】ポリエーテルポリオールとして特に代表的
なもののみを例示するとどめれば、開始剤として、それ
ぞれ、多価アルコール類、多価フェノール類、またはア
ミン類などを用い、これらの開始剤に、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイドまたはブチレンオキサイド
の如き、各種のアルキレンオキサイド類を付加せしめて
得られるような形のものである。
【0014】そして、これらのポリエーテルポリオール
に使用される開始剤として特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、まず、多価アルコール類としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコールもしくは3メチル−1,5ペンタ
ンジオールの如き、各種の2価のアルコール類をはじ
め、さらには、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオールもしくはトリメチロールエタンの如
き、各種の3価アルコール類;またはペンタエリスリト
ール、ソルビトール、メチルグルコシドもしくは蔗糖の
如き、各種の4価以上のアルコール類などであるし、多
価フェノール類としては、ピロガロールもしくはヒドロ
キノンなどのような種々の化合物などであり、あるい
は、そのほかにも、ビスフェノールAの如き、各種のビ
スフェノール類などのような種々の化合物などである。
【0015】また、多価のポリカルボン酸として特に代
表的なもののみを例示するとどめれば、コハク酸、シュ
ウ酸もしくはアジピン酸の如き、各種の脂肪族ポリカル
ボン酸類;フタル酸、トリメリット酸もしくはヘット酸
の如き、各種の芳香族ポリカルボン酸類などであるし、
さらに、アミン類として特に代表的なもののみを例示す
るとどめれば、アンモニア、アルキルアミンもしくはア
ニリンの如き、各種のモノアミン類;エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリレンジアミン、ピペラ
ジン、ジアミノジフェニルメタンもしくはアミノエチル
ピペラジンの如き、各種のポリアミン類;モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミンも
しくはトリプロパノールアミンの如き、各種のアルカノ
ールアミン類などである。
【0016】ポリエステルポリオールとして特に代表的
なもののみを例示するとどめれば、グリコール成分とし
て、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール
もしくは3メチル−1,5ペンタンジオールの如き、各
種の2価のアルコール類;グリセリン、トリメチロール
プロパンもしくはトリメチロールエタンの如き、各種の
3価アルコール類;ペンタエリスリトールの如き、4価
以上の各種の多価アルコール類などを用い、また、カル
ボン酸成分として、コハク酸、シュウ酸もしくはアジピ
ン酸の如き、各種の脂肪族ポリカルボン酸類;フタル
酸、トリメリット酸もしくはヘット酸の如き、各種の芳
香族ポリカルボン酸類などを使用して得られるような形
のものが挙げられる。
【0017】ポリエーテルエステルポリオールを調製す
るには、例えば、上掲された各種の原料を使用して得ら
れる、分子内にエーテル結合およびエステル結合を併せ
有するポリオール類が使用できる。
【0018】これらのうちでも、好ましいものは、脂肪
族系化合物を開始剤として得られる形のポリエーテルポ
リオール類であり、さらに好ましくは、多価アルコール
類またはアミン類を開始剤として得られる形のポリエー
テルポリオール類であるし、特に好ましいものは、50
0(mgKOH/g)以下の水酸基価を持つ、上記の如
き各種のポリエーテルポリオール類である。
【0019】このポリエーテルポリオールを20重量%
以上使用した形のポリオールコンパウンドは、含フッ素
ハロゲン化炭化水素系発泡剤の相溶性に優れるもので、
特に好ましいものである。
【0020】発泡剤としては、特に反応型発泡剤である
水と、必要に応じ分子内に少なくとも1個の水素原子を
持った、含フッ素ハロゲン化炭化水素または含フッ素炭
化水素なども使用することが出来るが、かかる含フッ素
(ハロゲン化)炭化水素として特に代表的なもののみを
例示すると、トリフロロメタン、ジフロロメタン、ペン
タフロロエタン、ジフロロエタン、ジクロロモノフロロ
メタン、モノクロロモノフルオロメタン、モノクロロジ
フルオロメタン、ジクロロトリフロロエタン、ジクロロ
フルオロエタン、モノクロロテトラフロロエタン、モノ
クロロジフロロメタンまたはモノクロロジフロロエタン
などを使用することが出来る。
【0021】さらに、メチレンクロライドのような、低
沸点のハロゲン化炭化水素を併用することもまた、可能
である。本発明において使用される、前記したポリイソ
シアネートとして特に代表的なもののみを例示するとど
めれば、ヘキサメチレンジイソシアネートの如き、各種
の脂肪族系ポリイソシアネート類;水添ジフェニルメタ
ンジイソシアネートもしくはイソホロンジイソシアネー
トの如き、各種の脂環式イソシアネート類;トリレンジ
イソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)の如き、各種の芳香族イソシアネー
ト類が、さらに、クルードTDI、クルードMDI、イ
ソシアネート変性プレポリマー類またはイソシアヌレー
ト変性プレポリマーなどが挙げられる。
【0022】また、本発明において使用される、前記し
た触媒として特に代表的なもののみを例示するとどめれ
ば、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチルト
リアミンもしくはイミダゾールの如き、各種のアミン系
触媒類;オクチル酸カリウムもしくはトリアジンの如
き、各種のウレタン変性ポリイソシアヌレート・フォー
ム調製用触媒類;またはジブチルチンジラウレート(D
BTL)の如き、各種の金属触媒類などが挙げられる。
【0023】本発明で用いられる硬質ポリウレタンフォ
ーム層は、成形密度が0.1〜0.5g/cm3である
ことが好ましく、この範囲からはずれると耐衝撃性が低
下したり、軽量でなくなる等問題がある。又、吸湿しに
くいという特徴を保持する為に独立気泡性であることが
好ましい。この独泡率は好ましくは85%以上、特に好
ましくは90%以上である。また、硬質ポリウレタンフ
ォームのセルサイズは特に限定するものではないが、強
度及び成形性等の面より、好ましくはセル径が1〜10
00ミクロンが良い。成形密度は、切り欠き溝を設ける
際重要である。
【0024】本発明で用いられる硬質ポリウレタンフォ
ーム層の厚みは、FRP成形板層の厚み及び最終的に得
られるボードの厚みから決定されるが、好ましくは8〜
48mmである。
【0025】本発明で得られるボードの厚みは、成形上
は任意に設定出来るが、好ましくは10〜50mmであ
る。中でもテニス練習板、スカッシュコートの様に比較
的衝撃度の低いものは、経済性等も加味し、特に10〜
20mmが好ましく、サッカーのシュート練習板等の高
い耐衝撃性が必要とされる分野では20〜50mmが特
に好ましい。この様に用途等に応じた最適厚みにするこ
とによって、軽量で且つ、運搬の際にボードがたわむこ
とによる施工性の低下を防ぐことが出来る。
【0026】本発明のボードはサンドイッチ構造を有
し、ボードにボール等が当たった時の衝撃音を小さくす
る効果が有るが、住宅密集地での施工等で特に音が周囲
の環境上問題になる場合は、裏面のFRP板に成形後、
穴明け加工を施すのが好ましい。こうしたボールをぶつ
けることの多いボードの場合、その裏面に孔を複数開け
ることでボールの衝突時の音が減少するので好ましいも
のである。その孔の径は、0.1〜10mm程度が好まし
い。本発明のボードは、この様な加工も容易に出来るだ
けでなく、芯材部である硬質ポリウレタンフォーム層も
吸水等による劣化がほとんどない為、この様な加工を施
しても耐久性の面でも全く問題ない。
【0027】本発明のボードは、切り口のコーナー部、
即ち複数辺をR加工、好ましくはR(半径)1〜5mm
で研削加工、または面取りする必要がある。これはボー
ドを複数枚接続して大きなボードを作成する上で重要
で、こうした処理をしないと施工時にパネル継ぎ目に不
自然な段差を生じる。特に好ましくはボード表面側の四
辺をR加工もしくは面取りすることである。
【0028】本発明のボードの製造法の一例を述べる
に、好ましくは30〜70℃に温調した箱体の型内に、
2枚のFRP製成形板をボードの厚みにセットし、この
間隙に上記の硬質ポリウレタンフォーム原料を注入して
所定倍率に発泡させ、該ポリウレタンフォーム原料の発
泡硬化後、該箱体状成形型からボードの材料となるFR
P成形板層/硬質ポリウレタンフォーム層/FRP成形
板層構造のサンドイッチパネルを型から取り出す。次い
で、各スポーツ用途に合わせたボードサイズに切断す
る。例えば、サッカー用に90cm×180cmのボードに
切り出す。次いで、そのボードは、切り口のコーナー
部、例えば4辺をR加工、好ましくはR(半径)1〜5
mmで研削加工、または面取りされる。
【0029】更に切り出したサンドイッチパネルの切り
出し端面には、美観及び耐久性の観点から、該FRP製
成形板と同色に着色した合成樹脂、例えば不飽和ポリエ
ステル樹脂等を切断切り口発泡体面に塗布し、本発明の
ボードが得られる。
【0030】こうして得られた本発明のボードは、フレ
ーム(ボード取付柱)にボルト・ナット、ビス等で複数
枚接合することにより、3×12m、1×8m、5×1
0m等の目的に合わせて自由な大きさのボードとするこ
とができる。その際、ボード表面から平頭ネジで止める
こともできるが、ネジ頭を表面に出さない方法でもボー
ドを施工できる。そうした方法の取るには、例えば、ボ
ードの上下辺端部に表面から同じ位置に切り欠きを入れ
たものを用いる。例えば、第1図のように断面ひ字状金
具をボルト・ナットで支柱に止め、ボードの上下端部の
溝にひ字状金具の端部を差し込み止める方法である。さ
らに、ボード左右辺端部にも切り欠き(縦溝)を入れ
て、切り欠き溝に金属板を入れることで、横のボードと
接合しても良い。
【0031】切り欠き溝の大きさは、好ましくは幅1〜
5mm、深さ10〜40mmであり、下辺端部の場合裏面側
からフォーム層の切り欠き溝まで、FRP層を含めてボ
ルトナットの大きさ分を切り欠くのが好ましく、そのボ
ルトナット部の切り欠きの深さは、好ましくは3〜10
mmである。この切り欠き溝は、辺の全周、必要箇所のみ
でも良い。差し込むひ字状金具や板状金具は、更に切り
欠き溝に接着剤、パッキン等で固定するのが好ましい。
【0032】本発明のスポーツ施設用ボードは、前記の
接合方法等で例えば、サッカーのシュート練習板、テニ
スの壁打ち練習板、スカッシュコート等の壁面、バスケ
ットゴール板、野球の投球練習板等に組み立てられる。
又、スコアボード、陸上競技用踏切板等に使用される。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。 (実施例)グリーンに着色したゲルコート樹脂を0.4
mm塗布した後、ガラス繊維強化材としてチョップドス
トランドマット(450g/m2)を4枚積層し厚み4
mmのハンドレイアップ製FRP成形板を得た。
【0034】次に、45℃に温調した1m×2m×33
mmの箱体状の成形型にこの2枚FRP製成形板をセッ
トし、硬質ポリウレタンフォーム材料を注入発泡し、硬
質ポリウレタンフォーム層の厚みが25mm、成形密度
0.3g/cm3である、サンドイッチパネル(厚みが
33mm、比重 約0.6)成形品を得た。
【0035】この時の硬質ポリウレタンフォーム材料
は、ペンタエリスリトールを開始剤に用いた水酸基価4
50の多価アルコール系ポリエーテルポリオール100
部、発泡剤として水0.5部及びモノフルオロエタン1
0部、更に触媒としてヘキサメチレンジアミン0.5部
からなるポリオールコンパウンドと、クルードの4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の
組み合わせからなるものである。
【0036】このサンドイッチパネルをサッカー練習場
のシューティングボードに使用するため、3尺×6尺の
サイズに切り出し、端面をFRP成形板と同色のグリー
ンに調色した不飽和ポリエステル樹脂で塗装した。この
シューティングボードのパネル面積は54m2、ボード
使用枚数35枚であった。ボードが軽量であったため、
フレームへの施工も容易であり、また、ボード全体の耐
候性、耐衝撃性にも優れ、段差もなく仕上がりも良好で
あった。
【0037】
【発明の効果】本発明のボードは、2枚のFRP製成形
板の間隙に硬質ポリウレタンフォーム材料を注入発泡し
て得られたサンドイッチパネルとすることにより、FR
P成形板とポリウレタンフォーム層との界面接着力が強
固で有るために、軽量性、耐候性、耐衝撃性に優れてお
り、このボードから各用途にあった自由なサイズで切り
出すことにより、各種サイズのボードが同時に製造でき
るので生産性に優れたものである。更に、切り口のコー
ナー部、即ち複数辺をR加工で研削加工または面取りす
ることにより、施工時にボードの継ぎ目に不自然な段差
を生じることのないスポーツ施設用ボードを提供でき
る。従って、サッカー練習場、テニス練習場、スカッシ
ュコート等の壁面、バスケットゴール板、スコアボー
ド、陸上競技用踏切板等に使用するボード等のスポーツ
施設を提供できる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボードの接合状態の一実施例を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
1. ボード 2. ボード端部面取り 3. 切り欠き溝 4. 硬質ポリウレタンフォーム層 5. FRP層 6. ボード接合面 7. 支柱

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のFRP製成形板の間隙に硬質ポリ
    ウレタンフォーム材料を注入発泡して得られたサンドイ
    ッチパネルから所定のサイズに切り出され、切り口のコ
    ーナー部をR加工または面取りされ、切り口等発泡体面
    を合成樹脂で塗布されていることを特徴とするスポーツ
    施設用ボード。
  2. 【請求項2】 硬質ポリウレタンフォーム層の成形密度
    が、0.1〜0.5g/cm3であることを特徴とする
    請求項1のスポーツ施設用ボード。
  3. 【請求項3】 FRP製成形板の厚みが、それぞれ1〜
    5mmであることを特徴とする請求項1のスポーツ施設
    用ボード。
  4. 【請求項4】 硬質ポリウレタンフォーム層の厚みが、
    8〜48mmであることを特徴とする請求項1のスポー
    ツ施設用ボード。
  5. 【請求項5】 ボードの複数辺に他のボードと接合する
    為の部材を有することを特徴とする請求項1のスポーツ
    施設用ボード。
  6. 【請求項6】 コーナー部のR加工の寸法が半径1〜5
    mmであり、面取りの寸法が1〜5mmであることを特
    徴とする請求項1のスポーツ施設用ボード。
  7. 【請求項7】 2枚のFRP板の間隙に、硬質ポリウレ
    タンフォーム材料を注入発泡する工程、得られたサンド
    イッチパネルから所定サイズのボードに切り出される工
    程、切り口のコーナー部をR加工または面取りする工
    程、切り口等発泡体面を合成樹脂で塗布する工程からな
    ることを特徴とするスポーツ施設用ボードの製造方法。
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