JPH0882094A - 型枠、およびその製造方法 - Google Patents

型枠、およびその製造方法

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JPH0882094A
JPH0882094A JP21294994A JP21294994A JPH0882094A JP H0882094 A JPH0882094 A JP H0882094A JP 21294994 A JP21294994 A JP 21294994A JP 21294994 A JP21294994 A JP 21294994A JP H0882094 A JPH0882094 A JP H0882094A
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melamine
concrete
formwork
mold
resin
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JP21294994A
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Yuji Tamura
裕司 田村
Koji Shiraishi
耕司 白石
Akihiro Wada
明浩 和田
Harunori Kominami
晴紀 小南
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 硬質ポリウレタンフォームを芯材とし、メラ
ミン板を表面材としてなることを特徴とするコンクリー
ト型枠、及び型枠の製造方法。 【効果】 本発明は、転用性、難燃性、軽量性に優れ、
且つコンクリート打設時のコンクリートの表面仕上がり
性が良好なコンクリート用型枠及びその製造方法を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転用性、難燃性に優
れ、且つコンクリート打設時のコンクリートの表面仕上
がりが良好なコンクリート用型枠及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート用型枠としては、周
知の如くベニヤ合板が広く用いられてきた。しかしなが
ら、近年環境保護の観点から南洋材の伐採規制が強ま
り、ベニヤ合板もその使用が困難になりつつある。又、
ベニヤ合板を型枠に用いた場合、コンクリートの仕上が
り面が平滑では無い為、特にクロス直貼り仕様等では、
クロスを貼る前に、下地調整をする必要が生じる。
【0003】更に、ベニヤ合板は型枠として繰り返し使
用すると、回を重ねる毎にベニヤ合板へのコンクリート
付着量が多くなり、通常3回程度しか使用出来ない。こ
の為、ベニヤ合板の単価は安価であっても、転用回数を
考慮するとコンクリートを1回打設するのに要する費用
は決して安いものでは無い。又、近年産業廃棄物の削減
も社会的要請となっており、転用性に優れ廃棄物の発生
の少ない型枠が求められている。
【0004】そこで、最近では各種ベニヤ合板代替型枠
が開発提案されている。これらは大別すると金属素材を
用いたものと樹脂素材を用いたものに分類出来る。金属
素材を用いたものの代表例は鉄板をそのまま型枠として
用いるというものであるが、これは重く現場作業性が悪
い、コンクリートの打設,脱型を繰り返すうちに面の歪
が大きくなるという問題がある他、コンクリートの打設
の度毎に従来のベニヤ合板と同様に剥離剤を塗布しなけ
ればならないという問題もある。
【0005】樹脂素材を用いたものは、更に単板タイプ
とリブ付タイプに分けられる。単板タイプのものはFR
PやPPを素材に用いたものが多い。しかし、このまま
では比重が1を超え、樹脂打設時の撓みを抑える為には
ある程度の厚みも必要なことから、比重が0.55程度
のベニヤ合板よりも重くなってしまう。
【0006】この為、最近では芯材に樹脂発泡体を用
い、表面材にFRPやPETを用いたサンドイッチパネ
ル状のものが提案されている。これらは比重がベニヤ合
板並みになる様に設計されており、重量の面では問題無
い。又、転用性についてもベニヤ合板よりも優れ、10
〜20回程度の転用に耐える。しかし、例えばFRPで
は転用を繰り返すにつれ、強化材であるガラス繊維が表
面に出てきてコンクリート仕上がり面が荒れ使用出来な
くなる。又、PET等では表面硬度が柔らかい為、これ
も転用を繰り返すにつれ表面材へのコンクリートの食い
つきが激しくなり、これも10〜20回で使用に耐えな
くなる。
【0007】更に、表面材に用いているFRPやPET
は基本的に可燃性の素材であり、万一現場で火が付けば
火災に至ってしまう危険がある。
【0008】リブ付タイプは、樹脂単板の裏にリブを付
けることによって、単板の厚みを薄くし、軽量化を図っ
たものであるが、リブとリブの間の撓みは抑えることが
出来ない為、コンクリートの仕上がりが劣る。コンクリ
ート打設時の型枠の裏にもコンクリートが回ることは避
けられないが、リブがあるとこの掃除が困難である。
【0009】又、リブ付タイプの場合も樹脂素材はPP
等が用いられるが、上述の如く表面硬度が柔らかい為、
これも転用を繰り返すにつれ表面材へのコンクリートの
食いつきが激しくなり、転用性は10〜20回程度であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を排除して、転用性、難燃性に優れ、且つコンクリー
ト打設時のコンクリートの表面仕上がり性が良好なコン
クリート用型枠の開発を目的にするものである。
【0011】本発明者らは、上記の問題点に鑑み種々研
究の結果、本発明を完成するに至ったものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、芯材及
び表面材としてのメラミン板からなることを特徴とする
型枠、好ましくは芯材が発泡体であり、更に好ましくは
芯材が硬質ウレタンフォームであること、硬質ポリウレ
タンフォームが、独立気泡性で、成形密度 0.03〜
0.5g/cm3であることを特徴とする型枠及び2枚
のメラミン化粧板の間隙に、硬質ポリウレタンフォーム
材料を注入発泡する工程、得られたサンドイッチパネル
から所定サイズの型枠に切り出される工程からなること
を特徴とするコンクリート型枠の製造方法を提供するも
のである。
【0013】(構成)本発明において用いられるメラミ
ン板は、メラミン樹脂を用いた板であり、好ましくはコ
ンクリートと接触する面(表面)にメラミン樹脂が用い
られている板を意味する。具体的には、木質板、プラス
チック板、コンクリート板、金属板等の表面にメラミン
樹脂層を設けたもの、紙、織布等繊維強化材にメラミン
樹脂を含浸硬化した板等挙げられるが、好ましくはメラ
ミン化粧板と称されるものである。このメラミン化粧板
は、表面硬度、曲げ弾性率等の機械物性、現場での切断
等の作業のしやすさ、外観等の観点から特に好ましい。
【0014】メラミン板の厚みは、0.6〜3.0mm
が好ましい。これより薄いと耐久性等の点で問題があ
り、これより厚いと型枠としての重量、コスト等の点で
使用が困難となる。
【0015】メラミン板の製造法に特に制限は無く、公
知の方法で製造されたものが問題無く使用出来る。この
製造法の概要をメラミン化粧板を例にとって示す。先
ず、化粧板の意匠であるパターン紙は、メラミン樹脂を
含浸した後、乾燥させプリプレグ状態にし、所定サイズ
にカットする。パターン層の裏にくるコアー層と呼ばれ
る層は、一般にクラフト紙にフェノール樹脂を含浸し、
同様に乾燥させプリプレグ状態でカットしたものが用い
られる。
【0016】メラミン化粧板は、このプリプレグ状態に
したパターン紙、クラフト紙を積層したものを、プレス
で加熱、加圧することによって得られる。プレスの条件
は一般に50〜100Kg/cm2、100〜200
℃、50〜200分である。
【0017】本発明で用いられる芯材は、メラミン板と
複合化した際の機械物性、メラミン板との接着性、材料
コスト等を勘案し選定される。例示すれば、パーチクル
ボード、MDF(中質繊維板)、樹脂発泡体等が挙げら
れる。一般のベニヤ合板も当然使用出来る。
【0018】この中で、パーチクルボード、MDF、ベ
ニヤ合板はいずれも吸水率が大きく長年の使用の中で芯
材の吸水による問題、例えば表面材であるメラミン板の
剥離等が懸念される。又、これらの面材を用いると型枠
重量も重くなり、この点も特に作業性の面で問題とな
る。
【0019】この為、本発明で用いられる芯材として
は、好ましくは樹脂発泡体が挙げられる。樹脂発泡体の
原料となる樹脂としては、ポリスチレン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フ
ェノール樹脂等が挙げられる。中でもポリウレタン樹脂
は、均質なセル状態の発泡体が容易に得られること、発
泡体の密度が広い範囲で容易に設定出来ること等の理由
から特に好ましい。
【0020】ポリウレタン樹脂発泡体は、一般に発泡体
の硬さで硬質ポリウレタンフォーム、半硬質ポリウレタ
ンフォーム、軟質ポリウレタンフォームに分類される
が、本発明の目的とするところの型枠には、機械的強
度、中でも曲げ強度、曲げ弾性率の高いことが要求され
る為、硬質ポリウレタンフォームが好ましい。
【0021】硬質ポリウレタンフォームは、ISOによ
れば50%圧縮変形放圧後の厚みの減少が10%以上の
ものと規定されている。
【0022】本発明で用いられる硬質ポリウレタンフォ
ーム材料とは、硬質ポリウレタンフォームまたは硬質ウ
レタン変性ポリイソシアヌレートフォームを指称するも
のである。これらは、後述のポリオールコンパウンドと
ポリイソシアネートから得られる。
【0023】ここにおいて、本発明において使用され
る、ポリオ−ルコンパウンドとは、主として、ポリオー
ル、触媒、整泡剤、発泡剤および難燃剤などから構成さ
れるものを指称する。
【0024】それらのうち、まず、上記ポリオールとし
ては、例えば、少なくとも2個の活性水素原子を有する
化合物に、アルキレンオキサイド付加した構造を有する
ものとか、あるいは、それらの混合物である、それぞ
れ、ポリエーテルポリオール類;多価アルコール類と、
多価カルボン酸類またはラクトン類からなるポリエステ
ルポリオール類;さらには、その両方の結合を有するポ
リエーテルエステルポリオール類などが挙げられる。
【0025】ポリエーテルポリオールとして特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、開始剤として、そ
れぞれ、多価アルコール類、多価フェノール類、または
アミン類などを用い、これらの開始剤に、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイドまたはブチレンオキサイ
ドの如き、各種のアルキレンオキサイド類を付加せしめ
て得られるような形のものである。
【0026】そして、これらのポリエーテルポリオール
に使用される開始剤として特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、まず、多価アルコール類としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコールもしくは3メチル−1,5ペンタ
ンジオールの如き、各種の2価のアルコール類をはじ
め、さらには、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオールもしくはトリメチロールエタンの如
き、各種の3価アルコール類;またはペンタエリスリト
ール、ソルビトール、メチルグルコシドもしくは蔗糖の
如き、各種の4価以上のアルコール類などであるし、多
価フェノール類としては、ピロガロールもしくはヒドロ
キノンなどのような種々の化合物などであり、あるい
は、そのほかにも、ビスフェノールAの如き、各種のビ
スフェノール類などのような種々の化合物などである。
【0027】また、多価のポリカルボン酸として特に代
表的なもののみを例示するにとどめれば、コハク酸、シ
ュウ酸もしくはアジピン酸の如き、各種の脂肪族ポリカ
ルボン酸類;フタル酸、トリメリット酸もしくはヘット
酸の如き、各種の芳香族ポリカルボン酸類などである
し、さらに、アミン類として特に代表的なもののみを例
示するとどめれば、アンモニア、アルキルアミンもしく
はアニリンの如き、各種のモノアミン類;エチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリレンジアミン、ピペ
ラジン、ジアミノジフェニルメタンもしくはアミノエチ
ルピペラジンの如き、各種のポリアミン類;モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミンも
しくはトリプロパノールアミンの如き、各種のアルカノ
ールアミン類などである。
【0028】ポリエステルポリオールとして特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、グリコール成分と
して、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール
もしくは3−メチル−1,5−ペンタンジオールの如
き、各種の2価のアルコール類;グリセリン、トリメチ
ロールプロパンもしくはトリメチロールエタンの如き、
各種の3価アルコール類;ペンタエリスリトールの如
き、4価以上の各種の多価アルコール類などを用い、ま
た、カルボン酸成分として、コハク酸、シュウ酸もしく
はアジピン酸の如き、各種の脂肪族ポリカルボン酸類;
フタル酸、トリメリット酸もしくはヘット酸の如き、各
種の芳香族ポリカルボン酸類などを使用して得られるよ
うな形のものが挙げられる。
【0029】ポリエーテルエステルポリオールを調製す
るには、例えば、上掲された各種の原料を使用して得ら
れる、分子内にエーテル結合およびエステル結合を併せ
有するポリオール類が使用できる。
【0030】これらのうちでも、好ましいものは、脂肪
族系の化合物を開始剤として得られる形のポリエーテル
ポリオール類であり、さらに好ましくは、多価アルコー
ル類またはアミン類を開始剤として得られる形のポリエ
ーテルポリオール類であるし、特に好ましいものは、5
00(mgKOH/g)以下の水酸基価を持つ、上記の
如き各種のポリエーテルポリオール類である。
【0031】このポリエーテルポリオールを20重量%
以上使用した形のポリオールコンパウンドは、含フッ素
ハロゲン化炭化水素系発泡剤の相溶性に優れるものであ
り、特に好ましいものである。
【0032】発泡剤としては、特に反応型発泡剤である
水と、必要に応じ分子内に少なくとも1個の水素原子を
持った、含フッ素ハロゲン化炭化水素または含フッ素炭
化水素なども使用することが出来るが、かかる含フッ素
(ハロゲン化)炭化水素として特に代表的なもののみを
例示すると、トリフロロメタン、ジフロロメタン、ペン
タフロロエタン、ジフロロエタン、ジクロロモノフロロ
メタン、モノクロロモノフルオロメタン、モノクロロジ
フルオロメタン、ジクロロトリフロロエタン、ジクロロ
フルオロエタン、モノクロロテトラフロロエタン、モノ
クロロジフロロメタンまたはモノクロロジフロロエタン
などを使用することが出来る。
【0033】さらに、メチレンクロライドのような、低
沸点のハロゲン化炭化水素を併用することもまた、可能
である。
【0034】本発明において使用される、前記したポリ
イソシアネートとして特に代表的なもののみを例示する
とどめれば、ヘキサメチレンジイソシアネートの如き、
各種の脂肪族系ポリイソシアネート類;水添ジフェニル
メタンジイソシアネートもしくはイソホロンジイソシア
ネートの如き、各種の脂環式イソシアネート類;トリレ
ンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)の如き、各種の芳香族イソシア
ネート類が、さらに、クルードTDI、クルードMD
I、イソシアネート変性プレポリマー類またはイソシア
ヌレート変性プレポリマーなどが挙げられる。
【0035】また、本発明において使用される、前記し
た触媒として特に代表的なもののみを例示するとどめれ
ば、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチルト
リアミンもしくはイミダゾールの如き、各種のアミン系
触媒類;オクチル酸カリウムもしくはトリアジンの如
き、各種のウレタン変性ポリイソシアヌレート・フォー
ム調製用触媒類;またはジブチルチンジラウレート(D
BTL)の如き、各種の金属触媒類などが挙げられる。
【0036】本発明で用いられる硬質ポリウレタンフォ
ーム層は、成形密度が0.03〜0.5g/cm3であ
ることが好ましく、この範囲からはずれると型枠にした
時の撓みを生じたり、且つ軽量でなくなる、水に浮かび
にくくなる等問題がある。又、主に機械的強度の点から
独立気泡性であることが好ましい。この独泡率は好まし
くは85%以上、特に好ましくは90%以上である。ま
た、硬質ポリウレタンフォームのセルサイズは特に限定
するものではないが、強度及び成形性等の面より、好ま
しくはセル径が1〜1000ミクロンが良い。
【0037】本発明で用いられる硬質ポリウレタンフォ
ーム層の厚みは、メラミン板の厚み及び最終的に得られ
る型枠の厚みから決定されるが、好ましくは9〜24m
mである。
【0038】本発明で得られる型枠の厚みは、好ましく
は、10〜25mmである。これより型枠の厚みが厚く
なると、型枠が重くなるだけでなく、コスト的にも高い
ものにつくので好ましくない。これより型枠の厚みが薄
くなると、コンクリート打設時の型枠の撓みが大きくな
り問題がある。
【0039】一般には、ベニヤ合板との取り合い等も考
慮して12mmまたは15mmの厚みとする。
【0040】本発明の型枠の製造法の一例を述べるに、
好ましくは30〜70℃に温調した箱体の型内に、2枚
のメラミン板を型枠の厚みにセットし、この間隙に上記
の硬質ポリウレタンフォーム原料を注入して所定倍率に
発泡させ、該ポリウレタンフォーム原料の発泡硬化後、
該箱体状成形型から型枠の材料となるメラミン板/硬質
ポリウレタンフォーム層/メラミン板構造のサンドイッ
チパネルを取り出す。
【0041】次いで必要に応じ所定サイズに切断する。
一般には600×1800mm(2×6尺板)、900
×1800mm(3×6尺板)のようなサイズが求めら
れるが、本発明の製造方法ではより長尺のサイズの型枠
も容易に成形出来る為、一般の建築物の梁高さ等を勘案
し、900×2700mm(3×9尺板)のようなサイ
ズの型枠も容易に得られる。
【0042】更に切り出したコンクリート型枠の切り出
し端面は、必要に応じ美観及び耐久性の観点から、表面
材である該メラミン板と同系色に着色した合成樹脂、例
えば不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂等を切断切
り口発泡体面(端面)に塗布することも好ましく行われ
る。
【0043】本発明で得られる型枠には、必要に応じ、
例えばコーナー部の突き合わせの為に、図1に例示する
様な型枠の一部に欠き取りを設けることもできる。本発
明で硬質ポリウレタンフォームを芯材とする場合は、特
に容易に欠き取り出来る為好ましく、図1に例示したよ
うなメラミン板だけを残した様な欠き取りも容易に行え
好ましい。
【0044】本発明で得られた型枠は、一般のベニヤ合
板と同様の使い方が出来る。例えば、墨打ち、鋸による
切断、釘打ち、穴明け等である。
【0045】一般に型枠は、現場でコンクリート打設時
の撓みを抑える為に桟木等を裏に打付けて使用される
が、本発明の型枠も同様な使い方が出来る。但し、ベニ
ヤ合板よりも機械的強度、特に曲げ弾性率が高い為、桟
木のピッチは一般のベニヤ合板よりも広くとることが出
来る。又、一般のベニヤ合板の場合、使用の都度剥離剤
を塗布する必要があるが、本発明では、剥離剤の塗布は
特に必要無い。
【0046】更に、型枠工法は近年、現場での作業効率
向上等を目的にシステム型枠化の検討が盛んである。シ
ステム型枠とは、桟木等を現場で打ち付けるのではな
く、予め鉄、ステンレス、アルミ等でフレーム化したも
のに型枠を組み付け、現場ではこのフレーム毎、セッ
ト、脱型をしようとするもので現場の作業効率が大幅に
向上することが期待されている。この場合、型枠をフレ
ームに組み付けて使用する為、特に型枠の耐久性、転用
性が要求されるが、本発明の型枠はシステム型枠工法用
途に使用するのに特に好適である。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例と図面に基づき説明す
る。
【0048】(実施例)45℃に温調した1m×3m×
15mmの箱体状の成形型に厚み1.0mmの2枚のメ
ラミン板をセットし、硬質ポリウレタンフォーム材料を
注入発泡し、硬質ポリウレタンフォーム層の厚みが13
mm、成形密度0.3g/cm3である、サンドイッチ
パネル(厚みが15mm、比重 約0.5)成形品を得
た。
【0049】この時の硬質ポリウレタンフォーム材料
は、ペンタエリスリトールを開始剤に用いた水酸基価4
50の多価アルコール系ポリエーテルポリオール100
部、発泡剤として水0.5部及びモノフルオロエタン1
0部、更に触媒としてヘキサメチレンジアミン0.5部
からなるポリオールコンパウンドと、クルードの4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の
組み合わせからなるものである。
【0050】次にこのサンドイッチパネルを、900×
2700mmの大きさに切り出しコンクリート型枠とし
て評価した。結果を表1に示した。
【0051】(比較例1)実施例と同様にして、表面材
にメラミン板の替わりにFRP板を用いてサンドイッチ
パネルを成形した。硬質ウレタンフォーム材料組成、成
形密度、成形品厚み等は全て実施例と同じにした。結果
を表1に示した。
【0052】(比較例2)市販の15mm厚みのベニヤ
合板を比較例2の材料として用いた。尚、このベニヤ合
板の比重は約0.55であった。結果を表1に示した。
この実施例および比較例1,2で得られた型枠を実際の
建築現場で用いて転用性、コンクリートの仕上がり性を
評価した。これらの材料の難燃性を評価する為、酸素指
数を測定した。
【0053】
【表1】 以上のことから、本発明の型枠は、コンクリートの打設
を50回繰り返しても異常は認められず、転用性に優れ
ていた。又、この型枠を用いたコンクリートの表面は仕
上がりが非常に平滑で、仕上げのクロスを直接貼る仕様
でも、特に下地調整をする必要は無かった。更に、酸素
指数を測定したところ30であり、難燃性にも優れたも
のであった。
【0054】
【発明の効果】本発明のコンクリート型枠は、メラミン
板を表面材として用いることにより転用性、コンクリー
ト表面の仕上げ性に優れている。さらに2枚のメラミン
板の間隙に、硬質ポリウレタンフォーム材料を注入発泡
して得られたサンドイッチパネルを用いることにより、
メラミン板と発泡体との界面接着力が強固で軽量性に優
れており、このパネルから所定のサイズの型枠を自由に
切り出すことが出来る。この得られた型枠は、転用性、
コンクリート仕上がり性、難燃性に優れたものである。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型枠の一実施例を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 メラミン板 2 硬質ウレタンフォーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材及び表面材としてメラミン板からな
    ることを特徴とする型枠。
  2. 【請求項2】 芯材が、発泡体であることを特徴とする
    請求項1記載の型枠。
  3. 【請求項3】 芯材が、硬質ポリウレタンフォームであ
    ることを特徴とする請求項1記載の型枠。
  4. 【請求項4】 硬質ポリウレタンフォームが、独立気泡
    性で、成形密度 0.03〜0.5g/cm3であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の型枠。
  5. 【請求項5】 メラミン板が、メラミン化粧板であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の型枠。
  6. 【請求項6】 2枚のメラミン板の間隙に、硬質ポリウ
    レタンフォーム材料を注入発泡する工程、得られたサン
    ドイッチパネルから所定サイズの型枠に切り出される工
    程からなることを特徴とする型枠の製造方法。
JP21294994A 1994-09-06 1994-09-06 型枠、およびその製造方法 Pending JPH0882094A (ja)

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