JPH09154224A - 電気所運転支援装置および電気所運転支援方法 - Google Patents

電気所運転支援装置および電気所運転支援方法

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JPH09154224A
JPH09154224A JP30893695A JP30893695A JPH09154224A JP H09154224 A JPH09154224 A JP H09154224A JP 30893695 A JP30893695 A JP 30893695A JP 30893695 A JP30893695 A JP 30893695A JP H09154224 A JPH09154224 A JP H09154224A
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Eri Sakai
恵里 酒井
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現実的で意味のある判定および表示をし、か
つ、判定の効率がよい電気所運転支援装置を得るもので
ある。 【解決手段】 電気所運転支援装置は、事故・故障が発
生したときの事故・故障内容に対する入力項目の状態内
容を示す列挙事例211を専門家知識に基づいて列挙し
計算機2が処理できる符号形態として保持する保持手段
21と、入力項目の状態内容に関する生起確率に基づく
エントロピをあらかじめ演算しておくエントロピ演算手
段22と、入力項目の状態内容に所定の条件が成立した
とき、事故・故障内容の判定に使用する入力項目を制限
する制限手段4と、所定の条件が成立したとき、エント
ロピの順で木構造にしたがって制限手段4が制限する入
力項目の状態内容を判断し、この判断結果に基づいて事
故・故障内容の判定をする判定手段231と、判定結果
および判定過程を表示する表示手段3を備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統の事故
発生時に、入力項目の状態内容に基づいて事故・故障内
容を判定し、判定結果を出力する電気所運転支援装置お
よび電気所運転支援方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力供給信頼度の確保のためには、事故
発生時における迅速な対応が重要であり、高速かつ正確
に、電力系統保護・制御装置の動作状態等に基づいて電
力系統の事故内容と電力系統保護・制御装置の動作内容
を判定し、判定結果を出力する電気所運転支援装置が必
要である。特願平6−115541号の明細書および図
面に示された電気所運転支援装置は、系統状態および電
力系統保護・制御装置の状態を入力項目とし、入力項目
の状態内容に関する情報を入力し、情報に基づいて事故
・故障内容を判定するものである。そして、専門家知識
に基づいて、事故・故障が発生したときの事故・故障内
容に対する入力項目の状態内容を示す事例を列挙し、計
算機が処理できる符号形態として保持しておく。さら
に、入力項目の状態内容に関する生起確率に基づく全事
例のばらつき度を意味するエントロピをあらかじめ演算
しておく。そして、電気所運転支援装置が入力項目の状
態に関する情報を入力したとき、入力項目のエントロピ
の低い順に入力項目の状態内容を判断することにより、
事故・故障内容を判定するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気所運転支援
装置は上述のように、全事例のばらつき度を意味するエ
ントロピを各入力項目毎に算出し、最もエントロピの低
い入力項目から順に判定に用いて成立事例を限定する即
ち判定結果を出力するため、必ずしも現実的な判定結果
の推論ではないとともに判定の効率が悪いという問題点
があった。また、判定された事故・故障内容と判定経過
を監視員が見たとき、電気所運転支援装置により判定さ
れた事故・故障内容と判定経過が結びつきにくいという
問題点があった。
【0004】この発明は、上述のような問題点を解消す
るためになされたものであり、現実的で意味のある判定
および表示をし、かつ、判定の効率がよい電気所運転支
援装置および電気所運転支援方法を得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気所運
転支援装置は、系統状態および電力系統保護・制御装置
の状態を入力項目とし、上記入力項目の状態内容に関す
る情報を入力し、上記情報に基づいて事故・故障内容を
判定する電気所運転支援装置において、事故・故障が発
生したときの事故・故障内容に対する上記入力項目の状
態内容を示す事例を専門家知識に基づいて列挙し計算機
が処理できる符号形態として保持する保持手段と、この
保持手段に保持された事例について上記入力項目の状態
内容に関する生起確率に基づくエントロピをあらかじめ
演算しておくエントロピ演算手段と、上記入力項目の状
態内容に所定の条件が成立したとき、事故・故障内容の
判定に使用する上記入力項目を制限する制限手段と、上
記所定の条件が成立したとき、上記制限手段が制限する
上記入力項目の状態内容を上記エントロピの順で木構造
にしたがって判断し、この判断結果に基づいて事故・故
障内容の判定をする判定手段とを備えたものである。ま
た、制限手段は、事故・故障内容の判定に使用する使用
項目を特定の一つに制限するものである。
【0006】また、系統状態および電力系統保護・制御
装置の状態を入力項目とし、上記入力項目の状態内容に
関する情報を入力し、上記情報に基づいて事故・故障内
容を判定する電気所運転支援装置において、事故・故障
が発生したときの事故・故障内容に対する上記入力項目
の状態内容を示す事例を専門家知識に基づいて列挙し計
算機が処理できる符号形態として保持する保持手段と、
この保持手段に保持された事例について上記入力項目の
状態内容に関する生起確率に基づくエントロピをあらか
じめ演算しておくエントロピ演算手段と、上記入力項目
の状態内容に所定の条件が成立したとき、事故・故障内
容の判定に使用しない上記入力項目を制限する制限手段
と、上記所定の条件が成立したとき、上記制限手段が制
限しない上記入力項目の状態内容を上記エントロピの順
で木構造にしたがって判断し、この判断結果に基づいて
事故・故障内容の判定をする判定手段とを備えたもので
ある。
【0007】また、判定手段は、入力項目の状態内容に
特定の条件が成立したとき、事故・故障内容を特定する
ようにしたものである。また、判定手段が判定のときに
使用した入力項目と上記入力項目の状態内容と判定結果
を表示する表示手段を有するものである。
【0008】さらにまた、この発明に係る電気所運転支
援方法は、系統状態および電力系統保護・制御装置の状
態を入力項目とし、上記入力項目の状態内容に関する情
報を入力し、上記情報に基づいて事故・故障内容を判定
する電気所運転支援方法において、事故・故障が発生し
たときの事故・故障内容に対する上記入力項目の状態内
容を示す事例を専門家知識に基づいて列挙し計算機が処
理できる符号形態として保持する保持ステップと、この
保持ステップで保持された事例について上記入力項目の
状態内容に関する生起確率に基づくエントロピをあらか
じめ演算しておくエントロピ演算ステップと、上記入力
項目の状態内容に所定の条件が成立したとき、事故・故
障内容の判定に使用する上記入力項目を制限する制限ス
テップと、上記所定の条件が成立したとき、上記制限ス
テップが制限する上記入力項目の状態内容を上記エント
ロピの順で木構造にしたがって判断し、この判断結果に
基づいて事故・故障内容の判定をする判定ステップとを
含むものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1について
説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る電気
所運転支援装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1は電力系統の事故発生時の入力情報即ち入力
項目の状態内容に関する情報である。ここで、入力項目
とは、電力系統における開閉器のオン/オフや充停電等
の系統状態と、電力系統の保護リレー等の電力系統保護
・制御装置の動作状態である。そして、状態内容である
情報の内容は、電力系統における開閉器状態や充停電状
態等の系統状態情報と、電力系統の保護リレーの動作情
報等の電力系統保護・制御装置の動作情報である。2は
保持手段21、エントロピ演算手段221、推論方法生
成手段22、制限手段4、判定手段231を有する計算
機である。
【0010】21は、事故・故障が発生したときの事故
・故障内容に対する入力項目の状態内容を示す事例を専
門家知識に基づいて列挙し計算機が処理できる符号形態
として保持する即ち列挙事例211を保持するメモリ等
の保持手段である。221は、入力項目の状態内容に関
する生起確率に基づくエントロピをあらかじめ演算して
おくエントロピ演算手段、4は制限手段であり、計算機
2に入力された入力情報1をまず制限手段4で参照し、
所定の条件が成立した場合に、判定に使用するシステム
入力項目を制限する手段である。22は、判定手段23
1で判定に用いる推論方法である推論木を生成する生成
手段である。そして、所定の条件が成立しない場合に
は、従来と同様に各入力項目のエントロピの小さい順に
木構造としてあらかじめ生成しておいた推論木を判定手
段231が使用する。また、所定の条件が成立した場合
には、制限手段4で決められた使用する各入力項目のエ
ントロピの小さい順に木構造として推論木を生成し、こ
の推論木を判定手段231が使用する。231は発生し
た事故・故障内容が何であるかを判定する判定手段であ
る。そして、所定の条件が成立しない場合には、従来と
同様のあらかじめ生成しておいた推論方法により判定す
る。また、所定の条件が成立した場合には、使用する情
報項目を制限して生成した推論方法により判定する。3
は判定結果を表示するCRTディスプレイ等の表示手段
である。そして、電気所運転支援装置は計算機2と表示
手段3により構成される。
【0011】まず、専門家知識に基づいて得られる列挙
事例211を保持する保持手段21について説明する。
電力系統と電力系統保護・制御装置について図2と図3
の例に基づいて説明する。図2は電力系統と電力系統保
護・制御装置の例を示す図である。図2において、91
A〜91Gは電力系統を構成する電気導体、92A〜9
2Bは電力系統を構成する遮断器、93A〜93Eは電
力系統を構成する断路器、94A〜94Cは電流セン
サ、95Aは電圧センサ、96Aは送電線主保護リレ
ー、97Aは送電線後備保護リレー、98Aは母線保護
リレーである。
【0012】図3は図2の例における、保護リレーの保
護範囲を示す図である。図3において、10は送電線保
護リレー96A、97Aの保護範囲、11は母線保護リ
レー98Aの保護範囲である。ここで、送電線である電
気導体91Aと91Bが充電されていて、母線である電
気導体91Dと接続されている一般的運用形態の例とし
て、断路器93Aと遮断器92Aと断路器93BはON状
態、断路器93DはOFF状態、断路器93Cと遮断器9
2Bと断路器93Eの状態は不定(無関係)であるとす
る。
【0013】送電線保護リレー96A、97Aの保護範
囲10で、短絡や地絡等の電力系統事故が発生した場合
には、電流センサ94Bからの電流情報等から、まず、
送電線主保護リレー96Aが動作し、遮断器92AをOF
Fにする。しかし、送電線主保護リレー96Aが動作し
なかった場合等では、送電線後備保護リレー97Aが、
電流センサ94Bからの電流情報や、電圧センサ95A
からの電圧情報等から、所定時間事故継続を判断して、
遮断器92AをOFFにする。母線保護リレー98Aの保
護範囲11で、短絡や地絡等の電力系統事故が発生した
場合には、電流センサ94Aと電流センサ94Cからの
電流情報等から、母線保護リレー98Aが動作し、遮断
器92Aと遮断器92BをOFFにする。
【0014】次に、専門家知識に基づいて想定した、事
故・故障内容である電力系統の事故と電力系統保護・制
御装置の動作・故障内容と、システム入力項目の状態内
容の組み合わせである列挙事例211について図4と図
5に基づいて説明する。図4は、図2の例における、電
力系統の事故箇所を示す図である。図4において、12
A〜12Dは事故箇所を示しており、12Aは電気導体
91A、即ち、電流センサ94Aと断路器93Aとの間
の電気導体91Aが、事故箇所であることを示し、12
Bは、電流センサ94Aと遮断器92Aとの間の電気導
体91Bが、事故箇所であることを示し、12Cは、電
流センサ94Bと遮断器92Aとの間の電気導体91C
が、事故箇所であることを示し、12Dは、電流センサ
94Bと断路器93Bとの間の電気導体91C、また
は、電気導体91D、または、電気導体91E、また
は、電流センサ94Cと遮断器92Bとの間の電気導体
91Fが、事故箇所であることを示している。
【0015】図5において、211Aは列挙事例211
の例であり、想定される、電力系統の事故・故障内容
と、電力系統保護・制御装置の動作・故障内容の組み合
わせ事例の列挙の例である。そして、入力項目の状態内
容は、遮断器92A、遮断器92Bの状態情報と、送電
線主保護リレー96A、送電線後備保護リレー97A、
母線保護リレー98Aの動作情報である。そして、遮断
器92A、92Bのとり得る属性値即ち状態内容は、事
故後OFF状態/事故後ON状態(/無関係)、保護リレー
96A、97A、98Aのとり得る属性値即ち状態内容
は、動作/不動作(/無関係)である。ここで、無関係
とは、事故・故障に対してある入力項目の状態内容が事
故後OFF状態/事故後ON状態または動作/不動作のいず
れかが定まらないものである。
【0016】次に、電力系統の事故・故障内容の事例
について説明する。電力系統の事故・故障内容事故箇
所12Aは、送電線主保護リレー96Aの保護範囲内か
つ母線保護リレー98Aの保護範囲外で発生したと想定
したので、送電線主保護リレー96Aが動作し、遮断器
92Aを遮断し事故を除去し、送電線後備保護リレー9
7Aと母線保護リレー98Aは動作せず、遮断器92B
の状態は変化しないという事故発生後の系統状態であ
る。逆に、系統事故時に、送電線主保護リレー96Aが
動作し、遮断器92Aを遮断し事故を除去し、送電線後
備保護リレー97Aと母線保護リレー98Aは動作せ
ず、遮断器92Bの状態は変化しなければ、事故箇所と
して電力系統の事故・故障内容の事故箇所12Aの可
能性があることを断定させるものである。
【0017】この事故除去の過程を、電力系統の事故
と、電力系統保護・制御装置の動作・故障内容の組み合
わせ事例で表現すると、列挙事例211Aにおいて、事
故・故障内容に関する行が一つの事例であり、事故・
故障内容が発生した場合には、遮断器92Aが遮断さ
れ事故後OFFとなり、遮断器92Bの状態は関係なく、
送電線主保護リレー96Aが動作で、送電線後備保護リ
レー97Aが不動作で、母線保護リレー98Aが不動作
であることを示している。逆に、系統事故時に、遮断器
92Aが事故後OFFで、送電線主保護リレー96Aが動
作で、送電線後備保護リレー97Aが不動作で、母線保
護リレー98Aが不動作であれば、その事故・故障内容
として、事故・故障内容の可能性があることを断定さ
せるものである。
【0018】同様に、電力系統の事故・故障内容の事
故箇所12Bは、送電線主保護リレー96Aの保護範囲
内かつ母線保護リレー98Aの保護範囲内で、遮断器9
2Aの電源側で発生したと想定したので、送電線主保護
リレー96Aと母線保護リレー98Aが動作し、遮断器
92Aと遮断器92Bを遮断し事故を除去し、送電線後
備保護リレー97Aが不動作という事故発生後の系統状
態である。逆に、系統事故時に、送電線主保護リレー9
6Aと母線保護リレー98Aが動作し、遮断器92Aと
遮断器92Bを遮断し事故を除去し、送電線後備保護リ
レー97Aが不動作であれば、事故箇所として電力系統
の事故・故障内容の事故箇所12Bの可能性があるこ
とを断定させるものである。
【0019】この事故除去の過程を、電力系統の事故
と、電力系統保護・制御装置の動作・故障内容の組み合
わせ事例で表現すると、列挙事例211Aにおいて、事
故・故障内容に関する行が一つの事例であり、事故・
故障内容が発生した場合には、遮断器92Aと遮断器
92Bが遮断され事故後OFFとなり、送電線主保護リレ
ー96Aが動作で、送電線後備保護リレー97Aが不動
作で、母線保護リレー98Aが動作であることを示して
いる。逆に、系統事故時に、遮断器92Aと遮断器92
Bが事故後OFFで、送電線主保護リレー96Aが動作
で、送電線後備保護リレー97Aが不動作で、母線保護
リレー98Aが動作であれば、その事故・故障内容とし
て、事故・故障内容の可能性があることを断定させる
ものである。
【0020】同様に、電力系統の事故・故障内容の事
故箇所12Cは、送電線主保護リレー96Aの保護範囲
内かつ母線保護リレー98Aの保護範囲内で、遮断器9
2Aの母線側で発生したと想定したので、送電線主保護
リレー96Aと母線保護リレー98Aが動作し、遮断器
92Aと遮断器92Bを遮断し事故を除去し、送電線後
備保護リレー97Aが不動作という事故発生後の系統状
態である。逆に、系統事故時に、送電線主保護リレー9
6Aと母線保護リレー98Aが動作し、遮断器92Aと
遮断器92Bを遮断し事故を除去し、送電線後備保護リ
レー97Aが不動作であれば、事故箇所として電力系統
の事故・故障内容の事故箇所12Cの可能性があるこ
とを断定させるものである。
【0021】この事故除去の過程を、電力系統の事故
と、電力系統保護・制御装置の動作・故障内容の組み合
わせ事例で表現すると、列挙事例211Aにおいて、事
故・故障内容に関する行が一つの事例であり、事故・
故障内容が発生した場合には、遮断器92Aと遮断器
92Bが遮断され事故後OFFとなり、送電線主保護リレ
ー96Aが動作で、送電線後備保護リレー97Aが不動
作で、母線保護リレー98Aが動作であることを示して
いる。逆に、系統事故時に、遮断器92Aと遮断器92
Bが事故後OFFで、送電線主保護リレー96Aが動作
で、送電線後備保護リレー97Aが不動作で、母線保護
リレー98Aが動作であれば、その事故・故障内容とし
て、事故・故障内容の可能性があることを断定させる
ものである。
【0022】同様に、電力系統の事故・故障内容の事
故箇所12Dは、送電線主保護リレー96Aの保護範囲
外かつ母線保護リレー98Aの保護範囲内で発生したと
想定したので、母線保護リレー98Aが動作し、遮断器
92Aと遮断器92Bを遮断し事故を除去し、送電線主
保護リレー96Aと送電線後備保護リレー97Aが不動
作という事故発生後の系統状態である。逆に、系統事故
時に、母線保護リレー98Aが動作し、遮断器92Aと
遮断器92Bを遮断し事故を除去し、送電線主保護リレ
ー96Aと送電線後備保護リレー97Aが不動作であれ
ば、事故箇所として電力系統の事故・故障内容の事故
箇所12Dの可能性があることを断定させるものであ
る。
【0023】この事故除去の過程を、電力系統の事故
と、電力系統保護・制御装置の動作・故障内容の組み合
わせ事例で表現すると、列挙事例211Aにおいて、事
故・故障内容に関する行が一つの事例であり、事故・
故障内容が発生した場合には、遮断器92Aと遮断器
92Bが遮断され事故後OFFとなり、送電線主保護リレ
ー96Aが不動作で、送電線後備保護リレー97Aが不
動作で、母線保護リレー98Aが動作であることを示し
ている。逆に、系統事故時に、遮断器92Aと遮断器9
2Bが事故後OFFで、送電線主保護リレー96Aが不動
作で、送電線後備保護リレー97Aが不動作で、母線保
護リレー98Aが動作であれば、その事故・故障内容と
して、事故・故障内容の可能性があることを断定させ
るものである。
【0024】同様に、電力系統の事故・故障内容の事
故箇所12Aは、送電線主保護リレー96Aの保護範囲
内かつ母線保護リレー98Aの保護範囲外で発生したと
想定したが、送電線主保護リレー96Aが誤不動作であ
るため送電線後備保護リレー97Aが動作し、遮断器9
2Aを遮断し事故を除去し、母線保護リレー98Aが不
動作で、遮断器92Bの状態は変化しないという事故発
生後の系統状態である。逆に、系統事故時に、送電線後
備保護リレー97Aが動作し、遮断器92Aを遮断し事
故を除去し、送電線後備保護リレー97Aと母線保護リ
レー98Aが不動作であれば、事故箇所として電力系統
の事故・故障内容の事故箇所12Aの可能性があるこ
とを断定させるものである。
【0025】この事故除去の過程を、電力系統の事故
と、電力系統保護・制御装置の動作・故障内容の組み合
わせ事例で表現すると、列挙事例211Aにおいて、事
故・故障内容に関する行が一つの事例であり、事故・
故障内容が発生した場合には、遮断器92Aが遮断さ
れ事故後OFFとなり、遮断器92Bの状態は関係なく、
送電線主保護リレー96Aが不動作で、送電線後備保護
リレー97Aが動作で、母線保護リレー98Aが不動作
であることを示している。逆に、系統事故時に、遮断器
92Aが事故後OFFで、送電線主保護リレー96Aが不
動作で、送電線後備保護リレー97Aが動作で、母線保
護リレー98Aが不動作であれば、その事故・故障内容
として、事故・故障内容の可能性があることを断定さ
せるものである。
【0026】一般に、以上のような事例の列挙は、電力
系統と電力系統保護・制御装置に関する専門家の知識の
表現形態の一つであり、専門家がこれを用意し、計算機
2が処理できる符号形態で計算機2の保持手段21に備
えておく。
【0027】次にエントロピ演算手段221について図
5の列挙事例211Aに基づいて説明する。例えば、送
電線主保護リレー96Aが動作と仮定したときに成立し
得る事例集合は事故・故障内容の{}であり、送
電線主保護リレー96Aが不動作と仮定したときに成立
し得る事例集合は事故・故障内容の{}である。こ
のことから、送電線主保護リレー96Aの属性値即ち状
態内容が確定したとすると、成立可能な事例を、集合
{}{}の何れかに限定でき、送電線主保護
リレー96Aが動作であるとして集合{}に限定
できた場合の、の生起確率は1/3、の生起確率も1/
3、 の生起確率も1/3、送電線主保護リレー96Aが
不動作であるとして集合{}に限定できた場合の、
の生起確率は1/2、の生起確率も1/2である。
【0028】同様に、遮断器92Bが事故後OFFと仮定
したときに成立し得る事例集合は事故・故障内容の{
}であり、遮断器92Bが事故後ONと仮定した
ときに成立し得る事例集合は事故・故障内容の{}
である。同様に、遮断器92Aが事故後OFFと仮定した
ときに成立し得る事例集合は事故・故障内容の{
}であり、遮断器92Aが事故後ONと仮定したとき
に成立し得る事例は存在しない。以下、同様に、送電線
後備保護リレー97A、母線保護リレー98Aについて
も、属性値に対応した事例集合と生起確率を得る。特
に、事例の生起確率に関する情報が得られる場合には、
それに基づいて生起確率を得ても良い。次に、全事例の
ばらつき度を意味するエントロピEiを、各入力項目毎
に数式1の方法で算出する。
【0029】
【数1】
【0030】ただし、特定のi,jに対して、成立事例が
存在しない場合は、当該のijに対する成立事例集合に全
くばらつきがなく、 Eij=0 ただし、システムの入力項目をAi(i=1、2・・・、L L:入
力項目数)、システムの入力項目Aiのとり得る属性値
をBij(j=1、2・・、Mi Mi:Aiのとり得る属性値の数)、
事故・故障内容をクラスCk(k=1,2・・,N N:クラス数=
事故・故障内容種類数)、システムの入力項目Aiの属
性値がBijであったと仮定したときに成立する事例集合
を{Dijl}(l=1,2,・・,Xij Xij:成立事例数)、成立
事例を事例集合{Dijl}の要素に限定出来た場合の、
事例におけるクラスCkの生起確率をPijkと記述してい
る。
【0031】例えば、入力項目として送電線主保護リレ
ー96Aに着目して成立事例集合を限定したときの、全
事例のばらつき度を示すエントロピをE3と記すと、 E3 =E31+E32=1.351ビット ただし、
【0032】
【数2】
【0033】ここで、E31は、送電線主保護リレー9
6Aが動作と仮定したときに成立し得る事例集合のエン
トロピ、E32は、送電線主保護リレー96Aが不動作
と仮定したときに成立し得る事例集合のエントロピを意
味する。同様に、入力項目として遮断器92Aに着目し
て成立事例集合を限定したときの、全事例のばらつき度
を示すエントロピをE1、入力項目として遮断器92B
に着目して成立事例集合を限定したときの、全事例のば
らつき度を示すエントロピをE2、入力項目として送電
線後備保護リレー97Aに着目して成立事例集合を限定
したときの、全事例のばらつき度を示すエントロピをE
4、入力項目として母線保護リレー98Aに着目して成
立事例集合を限定したときの、全事例のばらつき度を示
すエントロピをE5、を計算し、E3と併記すると、E
1=2.322ビット、E2=1.944ビット、E3=1.351ビ
ット、E4=1.6ビット、E5=1.351ビットである。
【0034】次に、制限手段4によって、入力項目の状
態内容に所定の条件が成立しないと判定された通常時の
場合において、判定手段231が事故結果を判定する方
法について、推論方法生成手段22が推論木を生成する
方法とあわせて説明する。図6は、判定手段の判定過程
となる推論木を示す図である。推論方法生成手段22
は、このとき、エントロピEiが最も小さい値となる入
力項目を選択しておき、電力系統の事故発生時には、ま
ず第一にこの入力項目に着目して成立事例を限定する。
この例では、エントロピEiが最も小さい値となるの
は、入力項目として送電線主保護リレー96Aに着目し
た場合と、入力項目として母線保護リレー98Aに着目
した場合とであり、どちらでも良いが、入力項目として
送電線主保護リレー96Aを選択するものとする。
【0035】従って、電力系統の事故発生時には、まず
第一に、送電線主保護リレー96Aの動作/不動作によ
り、成立事例を{}/{}の何れかに限定す
る。次に、送電線主保護リレー96Aの動作/不動作に
より限定される{}{}それぞれの事例集合
について、送電線主保護リレー96Aを入力項目から除
外したとして、前記と同様にエントロピEiを算出し、
これが最も小さい値となる入力項目を選択しておき、電
力系統の事故発生時に、事故・故障内容を限定するため
に第二に参照する入力項目とする。
【0036】送電線主保護リレー96Aが動作であった
場合の事例集合{}に対しての、エントロピの計
算について記す。事例集合{}に対して、入力項
目として遮断器92Aに着目して成立事例集合を限定し
たときの、全事例のばらつき度を示すエントロピをE
1、入力項目として遮断器92Bに着目して成立事例集
合を限定したときの、全事例のばらつき度を示すエント
ロピをE2、入力項目として送電線後備保護リレー97
Aに着目して成立事例集合を限定したときの、全事例の
ばらつき度を示すエントロピをE4、入力項目として母
線保護リレー98Aに着目して成立事例集合を限定した
ときの、全事例のばらつき度を示すエントロピをE5を
計算すると、E1=1.585ビット、E2=1.189ビット、
E4=1.585ヒ゛ット、E5=0.667ビットとなり、入力項目とし
て母線保護リレー98Aに着目した場合が最もエントロ
ピが小さい値となる。
【0037】従って、電力系統の事故発生時に、第一に
送電線主保護リレー96Aに着目し、これが動作であれ
ば、成立事例は{}に限定され、その場合、第二
に、母線保護リレー98Aに着目して、その動作/不動
作により、成立事例を{}/{}の何れかに限定
する。この時、母線保護リレー98Aが不動作であれ
ば、事故・故障内容であることが断定される。母線保
護リレー98Aが動作であれば、成立事例は{}で
あり、更に第三の限定を行うべく、前記と同様にエント
ロピを計算しておく。
【0038】事例集合{}に対して、入力項目とし
て遮断器92Aに着目して成立事例集合を限定したとき
の、全事例のばらつき度を示すエントロピをE1、入力
項目として遮断器92Bに着目して成立事例集合を限定
したときの、全事例のばらつき度を示すエントロピをE
2、入力項目として送電線後備保護リレー97Aに着目
して成立事例集合を限定したときの、全事例のばらつき
度を示すエントロピをE4、を計算すると、E1=1ビ
ット、E2=1ビット、E4=1ビットとなり、更なるエ
ントロピの減少は見られない。
【0039】これは、これ以上の成立事例の特定は不可
能であることを意味しており、事故・故障内容のと
は分類不可能である。このことは、事例211Aの事故
・故障内容のととで、遮断器92A、92B情報と
リレー96A、97A、98A動作情報が全く同じに現
れることからも自明である。従って、電力系統の事故発
生時に、第一に送電線主保護リレー96Aに着目し、こ
れが動作であれば、成立事例は{}に限定され、
この場合、第二に、母線保護リレー98Aに着目して、
その動作/不動作により、成立事例を{}/{}
の何れかに限定する。この時、母線保護リレー98Aが
不動作であれば、事故・故障内容であることが断定さ
れ、母線保護リレー98Aが動作であれば、成立事例は
またはと結論づけて推論を終了する。
【0040】電力系統の事故時に、第一に送電線主保護
リレー96Aに着目し、その属性値が不動作であった場
合には、事例集合{}に対して、前記と同様に計算
し、判定結果を得る。事例集合{}に対して、入力
項目として遮断器92Aに着目して成立事例集合を限定
したときの、全事例のばらつき度を示すエントロピをE
1、入力項目として遮断器92Bに着目して成立事例集
合を限定したときの、全事例のばらつき度を示すエント
ロピをE2、入力項目として送電線後備保護リレー97
Aに着目して成立事例集合を限定したときの、全事例の
ばらつき度を示すエントロピをE4、入力項目として母
線保護リレー98Aに着目して成立事例集合を限定した
ときの、全事例のばらつき度を示すエントロピをE5を
計算すると、E1=1ビット、E2=0.667ビット、E4
=0ビット、E5=0ビットである。したがって、送電線
後備保護リレー97Aまたは母線保護リレー98Aに着
目して成立事例を限定すれば、成立事例を一つに特定で
きる。送電線後備保護リレー97Aと母線保護リレー9
8Aのどちらでも良いが、ここでは、送電線後備保護リ
レー97Aによる推論を採用するとして、推論方法の全
体を記述すると、図6の推論treeとなる。
【0041】図6において、41A、41B、41C
は、treeの「節」と呼ばれ、前記列挙事例を限定するた
めの入力項目であり、42A、42B、42C、42
D、42E、42Fは、treeの「枝」と呼ばれ、前記列
挙事例を限定するための入力項目の属性値であり、43
A、43B、43C、43Dは、treeの「葉」とよば
れ、最終的に限定された事故・故障内容である。この推
論treeで示される方法が、推論方法生成手段22で生成
される推論方法であり、この方法による判定手段231
をあらかじめ実現しておき、電力系統の事故発生時に、
判定手段231による判定を行う。
【0042】次に、制限手段4によって、入力項目の状
態内容に所定の条件の成立が判定された場合において、
判定手段231が事故結果を判定する方法について、推
論方法生成手段22が推論木を生成する方法とあわせて
説明する。推論方法生成手段22が、列挙事例211か
ら、判定に使用するシステム入力項目を制限する手段4
によって、制限されたシステム入力項目だけを使用し
て、事故・故障内容の成立形態を上述と同様にエントロ
ピに基づいて解析し、推論木をあらかじめ生成してお
く。判定手段231が電力系統の事故発生時に得られた
入力情報1から、制限されたシステム入力項目だけを使
用して生成した推論木にしたがって、電力系統の事故と
電力系統保護・制御装置の動作・故障内容を判定し、事
故・故障内容の判定結果3を出力する。ここで、所定の
条件は専門家知識に基づいて決定されているものとす
る。
【0043】指定した条件が成立した場合に、システム
入力項目を制限する手段4による、システム入力項目の
制限について、図5の列挙事例211Aを参照しつつ具
体的に説明する。例えば、システム入力項目の送電線主
保護リレー96Aが不動作という条件が成立した場合
に、制限手段4は、判定に使用するシステム入力項目
を、遮断器92B、母線保護リレー98Aに制限する。
このとき、システム入力項目の送電線主保護リレー96
Aが不動作の場合は、推論方法生成手段22は、制限さ
れたシステム入力項目遮断器92B、母線保護リレー9
8Aだけを使用して、図7に示すような推論木を生成す
る。そして、判定手段231では図7に示す推論木にし
たがって、事故・故障内容の成立形態を解析する。そし
て、判定経過に用いた入力項目と、この入力項目の状態
内容と、判定結果を図6や図7のような木構造として、
CRTディスプレイ3に表示する。
【0044】以上のように電気所運転支援装置を構成し
たので以下のような効果がある。所定の条件が成立した
とき、推論木の生成に使用する入力項目を制限するの
で、判定手段231で事故判定をする判定時間を短縮で
きる。また、所定の条件を専門家知識に基づいて決め
て、推論木の生成に使用する入力項目を制限するので、
監視員が従来行っていた事故判定手順と対応する部分が
多く、現実的な事故判定を実現することが可能である。
さらにまた、所定の条件を専門家知識に基づいて決め
て、推論木の生成に使用する入力項目を制限するととも
に、判定経過に用いた入力項目と、この入力項目の状態
内容と、判定結果を木構造としてにCRTディスプレイ
3に表示するので、監視員がCRTディスプレイ3を見
ることによって事故内容を容易に判定することができ
る。一方、特願平6−115541号の明細書および図
面に示されたものと同様にして判定結果を得ることも可
能である。しかし、この場合には、判定結果としては同
じ結果が得られるはずであるが、推論木を数学的にエン
トロピの大きさのみによって生成しているので、現実的
でかつ監視員がCRTディスプレイ3を見ることによっ
て事故内容を容易に判定することが難しいことがあっ
た。
【0045】なお、上述の説明においては、所定の条件
が成立した場合に、入力項目を制限して推論木を生成す
る。つまり、推論木をあらかじめ生成しておかずに、制
限手段4によって入力項目の状態内容を判定し、この結
果に応じて推論木を生成する構成としていた。しかしな
がら、所定の条件は専門家により決められるものであり
その数は有数である。したがって、各所定の条件に対応
する推論木を、あらかじめ推論方法生成手段22で生成
しておき、制限手段4によって入力項目の状態内容を判
定することによって、どの推論木を使用するかを決定す
る構成としても良い。また、制限手段4により、入力情
報1をまず最初に参照し、所定の条件が成立しているか
を判定する構成について説明したが、この構成部分は、
計算機2の制限手段4を構成するプログラムになくても
良い。また、説明の都合上、入力項目として5つの例に
ついて説明しているが、例えば、実際の電気所運転支援
装置のときには非常に多く、上述した効果はより顕著で
ある。さらにまた、電気所としては、給電所、変電所、
制御所、開閉所等があげられる。
【0046】実施の形態2.この発明の実施の形態2を
図8に基いて説明する。図8は、この発明の実施の形態
2に係る電気所運転支援装置の構成を示すブロック図で
ある。図8において、図1と同一部分は同一符号を用い
て、その説明を省略する。41は制限手段であり、計算
機2に入力された入力情報1をまず制限手段41で参照
し、所定の条件である指定した条件が成立した場合に、
判定に使用してはならないシステム入力項目を制限する
手段である。2311は、発生した事故・故障内容が何
であるかを推論方法を用いて判定する判定手段であり、
指定した条件が成立した場合に、判定に使用してはなら
ないシステム入力項目を指定する手段41によって指定
されたシステム入力項目を使用せずに、生成された推論
方法を用いて木構造にしたがって判定する判定手段であ
る。
【0047】次に、動作について説明する。入力項目の
状態内容に所定の条件が成立しない場合については、実
施の形態1と同様の動作となるのでその説明を省略す
る。ついで、制限手段41によって、入力項目の状態内
容に所定の条件の成立が判定された場合について説明す
る。推論方法生成手段22が、列挙事例211から、判
定に使用してはならないシステム入力項目を制限する手
段4によって、制限されたシステム入力項目だけを使用
して、事故・故障内容の成立形態を上述と同様にエント
ロピに基づいて解析し、推論木を生成する。判定手段2
311が電力系統の事故発生時に得られた入力情報1か
ら、制限されたシステム入力項目だけを使用して生成し
た推論木にしたがって、電力系統の事故と電力系統保護
・制御装置の動作・故障内容を判定し、事故・故障内容
の判定結果3を出力する。ここで、所定の条件は専門家
知識に基づいて決定されているものとする。
【0048】指定した条件が成立した場合に、使用しな
いシステム入力項目を制限する手段4による、システム
入力項目の制限について、図5の列挙事例211Aを参
照しつつ具体的に説明する。例えば、システム入力項目
の送電線主保護リレー96Aが不動作という条件が成立
した場合に、システム入力項目の送電線後備保護リレー
97Aを使用してはならないと制限する。このとき、シ
ステム入力項目の送電線主保護リレー96Aが不動作の
場合は、推論方法生成手段22は、制限されたシステム
入力項目に送電線後備保護リレー97Aを使用せずに、
入力項目のエントロピにしたがって推論木を生成する。
そして、判定手段2311では推論木にしたがって、事
故・故障内容の成立形態を解析する。そして、判定経過
に用いた入力項目と、この入力項目の状態内容と、判定
結果を図6のような木構造として、CRTディスプレイ
3に表示する。
【0049】以上のように電気所運転支援装置を構成し
たので、特に、所定の条件が成立したとき、推論木の生
成に使用してはならない入力項目を制限するので、判定
手段2311で事故判定をする判定時間を短縮できる。
また、現実的な判定結果を得ることができる。ここで、
所定の条件が成立したときに使用してはいけない入力項
目とは、専門家知識から必然的に考慮しなくてもよい項
目と分っているものであり、このような成立事例は実際
に存在する。つまり、監視員の経験則などから所定の条
件が成立したときに、考慮に入れなくても良い項目が分
っているものである。したがって、実施の形態1のよう
に、使用すべき項目を制限する場合に比べて緩い条件と
なる。
【0050】実施の形態3.この発明の実施の形態3を
図9に基いて説明する。図9は、この発明の実施の形態
3に係る電気所運転支援装置の構成を示すブロック図で
ある。図9において、図1と同一部分は同一符号を用い
て、その説明を省略する。411は制限手段であり、計
算機2に入力された入力情報1をまず制限手段411で
参照し、所定の条件である指定した条件が成立した場合
に、判定に使用するシステム入力項目を直接制限する即
ち特定の一つに制限する手段である。23111は、発
生した事故・故障内容が何であるかを推論方法を用いて
判定する判定手段であり、指定した条件が成立した場合
に、判定に使用するシステム入力項目を直接指定する手
段411によって指定されたシステム入力項目を使用
し、生成された推論方法を用いて木構造にしたがって判
定する判定手段である。
【0051】次に、動作について説明する。入力項目の
状態内容に所定の条件が成立しない場合については、実
施の形態1と同様の動作となるのでその説明を省略す
る。ついで、制限手段411によって、入力項目の状態
内容に指定した条件が成立した場合について説明する。
推論方法生成手段22が、列挙事例211から、判定に
直接使用するシステム入力項目を制限する手段4によっ
て、制限された特定の1つのシステム入力項目だけを使
用して、事故・故障内容の成立形態を上述と同様にエン
トロピに基づいて解析し、推論木を生成する。判定手段
23111が電力系統の事故発生時に得られた入力情報
1から、制限されたシステム入力項目だけを使用して生
成した推論木にしたがって、電力系統の事故と電力系統
保護・制御装置の動作・故障内容を判定し、事故・故障
内容の判定結果3を出力する。ここで、所定の条件は専
門家知識に基づいて決定されているものとする。
【0052】指定した条件が成立した場合に、システム
入力項目を直接制限する手段411による、システム入
力項目の制限について、図5の列挙事例211Aを参照
しつつ具体的に説明する。例えば、システム入力項目の
送電線主保護リレー96Aが不動作という条件が成立し
た場合に、判定に直接使用するシステム入力項目を、送
電線後備保護リレー97Aの一つに制限する。このと
き、システム入力項目の送電線主保護リレー96Aが不
動作の場合には、推論方法生成手段22は、制限された
システム入力項目の送電線後備保護リレー97Aだけを
使用して、推論木を生成する。そして、判定手段231
11では推論木にしたがって、事故・故障内容の成立形
態を解析する。そして、判定経過に用いた入力項目と、
この入力項目の状態内容と、判定結果を図6や図7のよ
うな木構造として、CRTディスプレイ3に表示する。
【0053】以上のように電気所運転支援装置を構成し
たので、特に、所定の条件が成立したとき、推論木の生
成に使用する入力項目を直接制限するので、判定手段2
311で事故判定をする判定時間を短縮できる。また、
現実的な判定結果を得ることができる。ここで、直接制
限する入力項目即ち特定の一つの入力項目とは、所定の
条件が成立したときに、専門家知識から必然的にこの項
目だけを考慮すればよいと分っている項目であり、この
ような成立事例は実際に存在する。したがって、実施の
形態1のように、使用すべき項目を多数制限する場合に
比べて厳しい条件となる。
【0054】実施の形態4.この発明の実施の形態4を
図10に基いて説明する。図10は、この発明の実施の
形態4に係る電気所運転支援装置の構成を示すブロック
図である。図10において、図1と同一部分は同一符号
を用いて、その説明を省略する。4111は制限手段で
あり、計算機2に入力された入力情報1をまず制限手段
4111で参照し、特定の条件である指定した条件が成
立した場合に、事故・故障内容である判定結果を特定
(直接指定)する手段である。231111は発生した
事故・故障内容が何であるかを推論方法を用いて判定す
る判定手段であり、指定した条件が成立した場合に、事
故・故障内容定を特定する手段4111によって指定さ
れた事故・故障内容を判定結果とする判定手段である。
【0055】制限手段4111によって、入力項目の状
態内容に指定した条件の成立が判定された場合に、事故
・故障内容を特定する手段4111による、事故・故障
内容の制限について、図5の列挙事例211Aを参照し
つつ具体的に説明する。例えば、システム入力項目の送
電線主保護リレー96Aが不動作という条件が成立した
場合に、事故・故障内容を、事故箇所12Aかつリレー
正動作に制限する。このとき、システム入力項目の送電
線主保護リレー96Aが不動作の場合は、判定手段23
1111では制限された事故・故障内容にしたがって、
事故・故障内容は事故箇所12Aかつリレー正動作であ
ると判定する。そして、判定経過に用いた入力項目と、
この入力項目の状態内容と、判定結果を図6のような木
構造として、CRTディスプレイ3に表示する。
【0056】以上のように電気所運転支援装置を構成し
たので、特に、特定の条件が成立したとき、事故・故障
内容を特定するので、判定手段23111で事故判定を
する判定時間を短縮できる。また、現実的な判定結果を
得ることができる。ここで、事故・故障内容を特定する
とは、入力項目に特定の条件が成立したときに、専門家
知識から必然的に事故・故障内容が決まるものがありこ
れを選択することであり、このような成立事例は実際に
存在する。したがって、実施の形態1のように、使用す
べき項目を多数制限する場合に比べて厳しい条件とな
る。なお、上述した実施の形態1〜4のいずれかを組合
わせて構成すれば、より現実的な装置を実現できること
は言うまでもない。例えば、実施の形態1に実施の形態
4を組み合せたとき、所定の条件が成立し、使用する入
力項目を制限して木構造にしたがって判定する。この過
程において制限手段で特定の条件が成立したときには、
この特定の条件に基づく事故・故障内容に特定できる。
したがって、より現実的な判定結果を得ることができ
る。
【0057】
【発明の効果】この発明の電気所運転支援装置は、事故
・故障が発生したときの事故・故障内容に対する上記入
力項目の状態内容を示す事例を専門家知識に基づいて列
挙し計算機が処理できる符号形態として保持する保持手
段と、この保持手段に保持された事例について上記入力
項目の状態内容に関する生起確率に基づくエントロピを
あらかじめ演算しておくエントロピ演算手段と、上記入
力項目の状態内容に所定の条件が成立したとき、事故・
故障内容の判定に使用する上記入力項目を制限する制限
手段と、上記所定の条件が成立したとき、上記制限手段
が制限する上記入力項目の状態内容を上記エントロピの
順で木構造にしたがって判断し、この判断結果に基づい
て事故・故障内容の判定をする判定手段とを備えたもの
で、判定時間を短縮できるとともに現実的な判定結果を
得ることができる。
【0058】また、制限手段は、事故・故障内容の判定
に使用する使用項目を特定の一つに制限するので、より
判定時間を短縮できるとともに現実的な判定結果を得る
ことができる。
【0059】また、事故・故障が発生したときの事故・
故障内容に対する上記入力項目の状態内容を示す事例を
専門家知識に基づいて列挙し計算機が処理できる符号形
態として保持する保持手段と、この保持手段に保持され
た事例について上記入力項目の状態内容に関する生起確
率に基づくエントロピをあらかじめ演算しておくエント
ロピ演算手段と、上記入力項目の状態内容に所定の条件
が成立したとき、事故・故障内容の判定に使用しない上
記入力項目を制限する制限手段と、上記所定の条件が成
立したとき、上記制限手段が制限しない上記入力項目の
状態内容を上記エントロピの順で木構造にしたがって判
断し、この判断結果に基づいて事故・故障内容の判定を
する判定手段とを備えたので、判定時間を短縮できると
ともに現実的な判定結果を得ることができる。
【0060】また、判定手段は、入力項目の状態内容に
特定の条件が成立したとき、事故・故障内容を特定する
ようにしたので、より判定時間を短縮できるとともに現
実的な判定結果を得ることができる。
【0061】また、判定手段が判定のときに使用した入
力項目と上記入力項目の状態内容と判定結果を表示する
表示手段を有するので、表示内容を見ることによって監
視員が現実的な認識をすることができる。
【0062】また、この発明に係る電気所運転支援方法
は、事故・故障が発生したときの事故・故障内容に対す
る上記入力項目の状態内容を示す事例を専門家知識に基
づいて列挙し計算機が処理できる符号形態として保持す
る保持ステップと、この保持ステップで保持された事例
について上記入力項目の状態内容に関する生起確率に基
づくエントロピをあらかじめ演算しておくエントロピ演
算ステップと、上記入力項目の状態内容に所定の条件が
成立したとき、事故・故障内容の判定に使用する上記入
力項目を制限する制限ステップと、上記所定の条件が成
立したとき、上記制限ステップが制限する上記入力項目
の状態内容を上記エントロピの順で木構造にしたがって
判断し、この判断結果に基づいて事故・故障内容の判定
をする判定ステップとを含むので、判定時間を短縮でき
るとともに現実的な判定結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電気所運転支
援装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電力系統と電
力系統保護・制御装置の例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る図2の例にお
ける保護リレーの保護範囲を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る図2の例にお
ける電力系統の事故箇所を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る事故内容であ
る列挙事例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る判定手段の判
定過程となる推論木を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る入力項目を制
限したときの判定手段の判定過程となる推論木を示す図
である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る電気所運転支
援装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る電気所運転支
援装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る電気所運転
支援装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 事故発生時のシステム入力情報 2 計算機 21 保持手段 211 列挙
事例 22 推論方法生成手段 221 エン
トロピ演算手段 231 使用する情報項目を指定して生成された推論方
法による判定手段 2311 使用禁止の情報項目を指定して生成された推
論方法による判定手段 23111 使用する情報項
目を直接指定して生成された推論方法による判定手段 231111 電力系統の事故と電力系統保護・制御装
置の動作・故障内容を直接指定して生成された推論方法
による判定手段 3 表示手段 4 使用するシステム入力項目を制限する手段 41 使用禁止のシステム入力項目を指定する手段 411 使用するシステム入力項目を直接指定する手段 4111 電力系統の事故と電力系統保護・制御装置の
動作・故障内容を直接指定する手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統状態および電力系統保護・制御装置
    の状態を入力項目とし、上記入力項目の状態内容に関す
    る情報を入力し、上記情報に基づいて事故・故障内容を
    判定する電気所運転支援装置において、事故・故障が発
    生したときの事故・故障内容に対する上記入力項目の状
    態内容を示す事例を専門家知識に基づいて列挙し計算機
    が処理できる符号形態として保持する保持手段と、この
    保持手段に保持された事例について上記入力項目の状態
    内容に関する生起確率に基づくエントロピをあらかじめ
    演算しておくエントロピ演算手段と、上記入力項目の状
    態内容に所定の条件が成立したとき、事故・故障内容の
    判定に使用する上記入力項目を制限する制限手段と、上
    記所定の条件が成立したとき、上記制限手段が制限する
    上記入力項目の状態内容を上記エントロピの順で木構造
    にしたがって判断し、この判断結果に基づいて事故・故
    障内容の判定をする判定手段とを備えたことを特徴とす
    る電気所運転支援装置。
  2. 【請求項2】 制限手段は、事故・故障内容の判定に使
    用する使用項目を特定の一つに制限することを特徴とす
    る請求項1記載の電気所運転支援装置。
  3. 【請求項3】 系統状態および電力系統保護・制御装置
    の状態を入力項目とし、上記入力項目の状態内容に関す
    る情報を入力し、上記情報に基づいて事故・故障内容を
    判定する電気所運転支援装置において、事故・故障が発
    生したときの事故・故障内容に対する上記入力項目の状
    態内容を示す事例を専門家知識に基づいて列挙し計算機
    が処理できる符号形態として保持する保持手段と、この
    保持手段に保持された事例について上記入力項目の状態
    内容に関する生起確率に基づくエントロピをあらかじめ
    演算しておくエントロピ演算手段と、上記入力項目の状
    態内容に所定の条件が成立したとき、事故・故障内容の
    判定に使用しない上記入力項目を制限する制限手段と、
    上記所定の条件が成立したとき、上記制限手段が制限し
    ない上記入力項目の状態内容を上記エントロピの順で木
    構造にしたがって判断し、この判断結果に基づいて事故
    ・故障内容の判定をする判定手段とを備えたことを特徴
    とする電気所運転支援装置。
  4. 【請求項4】 判定手段は、入力項目の状態内容に特定
    の条件が成立したとき、事故・故障内容を特定するよう
    にしたことを特徴とする請求項1または3記載の電気所
    運転支援装置。
  5. 【請求項5】 判定手段が判定のときに使用した入力項
    目と上記入力項目の状態内容と判定結果を表示する表示
    手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一項記載の電気所運転支援装置。
  6. 【請求項6】 系統状態および電力系統保護・制御装置
    の状態を入力項目とし、上記入力項目の状態内容に関す
    る情報を入力し、上記情報に基づいて事故・故障内容を
    判定する電気所運転支援方法において、事故・故障が発
    生したときの事故・故障内容に対する上記入力項目の状
    態内容を示す事例を専門家知識に基づいて列挙し計算機
    が処理できる符号形態として保持する保持ステップと、
    この保持ステップで保持された事例について上記入力項
    目の状態内容に関する生起確率に基づくエントロピをあ
    らかじめ演算しておくエントロピ演算ステップと、上記
    入力項目の状態内容に所定の条件が成立したとき、事故
    ・故障内容の判定に使用する上記入力項目を制限する制
    限ステップと、上記所定の条件が成立したとき、上記制
    限ステップが制限する上記入力項目の状態内容を上記エ
    ントロピの順で木構造にしたがって判断し、この判断結
    果に基づいて事故・故障内容の判定をする判定ステップ
    とを含むことを特徴とする電気所運転支援方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104362621A (zh) * 2014-11-05 2015-02-18 许继集团有限公司 一种基于反熵权法的光伏电站运行特性评估方法
CN109256799A (zh) * 2018-09-17 2019-01-22 大连理工大学 一种基于样本熵的新能源电力系统优化调度方法

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