JPH09154029A - 陰極線管用交番電界輻射抑制装置 - Google Patents
陰極線管用交番電界輻射抑制装置Info
- Publication number
- JPH09154029A JPH09154029A JP31087895A JP31087895A JPH09154029A JP H09154029 A JPH09154029 A JP H09154029A JP 31087895 A JP31087895 A JP 31087895A JP 31087895 A JP31087895 A JP 31087895A JP H09154029 A JPH09154029 A JP H09154029A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- amplitude
- electric field
- voltage
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005684 electric field Effects 0.000 title claims abstract description 35
- 230000005855 radiation Effects 0.000 title claims description 32
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims abstract description 25
- 230000004044 response Effects 0.000 claims abstract description 8
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 22
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 18
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 claims description 14
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 claims description 9
- 238000009499 grossing Methods 0.000 claims description 8
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 claims description 7
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 6
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 6
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 6
- 230000001629 suppression Effects 0.000 claims description 5
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 4
- 208000024891 symptom Diseases 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 230000005802 health problem Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Details Of Television Scanning (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光面12の前面から放射される交番電界輻
射を減じる。 【解決手段】 フライバックトランス13の二次側に巻
かれたコイルL1 は、偏向ヨーク11に流される水平偏
向電流の帰線期間に生ずるパルスを検出して、検出パル
スを出力する。コイルL1 に接続されたキャンセル電圧
発生回路20は、検出パルスに応答して、合成リップル
とは逆極性のキャンセル電圧を出力する。キャンセル電
圧発生回路20と高圧ライン15との間に挿入されたコ
ンデンサC4 はキャンセル電圧を高圧ライン15に注入
し、これによって高圧ライン15上の高DC電圧に重畳
された合成リップルをキャンセルする。
射を減じる。 【解決手段】 フライバックトランス13の二次側に巻
かれたコイルL1 は、偏向ヨーク11に流される水平偏
向電流の帰線期間に生ずるパルスを検出して、検出パル
スを出力する。コイルL1 に接続されたキャンセル電圧
発生回路20は、検出パルスに応答して、合成リップル
とは逆極性のキャンセル電圧を出力する。キャンセル電
圧発生回路20と高圧ライン15との間に挿入されたコ
ンデンサC4 はキャンセル電圧を高圧ライン15に注入
し、これによって高圧ライン15上の高DC電圧に重畳
された合成リップルをキャンセルする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管からの交番
電界輻射を抑制する装置に関する。
電界輻射を抑制する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、陰極線管(CRT)は、
一般に発明者の名前をとってブラウン管とも呼ばれる。
陰極線管は、テレビ受像機をはじめ、オシロスコープや
レーダの観測用など多方面に最も広い用途をもつ表示装
置である。陰極線管は、基本的には、電子銃から放出さ
れた電子ビームを蛍光体にあてて発光させ、情報の表示
を行なうものである。
一般に発明者の名前をとってブラウン管とも呼ばれる。
陰極線管は、テレビ受像機をはじめ、オシロスコープや
レーダの観測用など多方面に最も広い用途をもつ表示装
置である。陰極線管は、基本的には、電子銃から放出さ
れた電子ビームを蛍光体にあてて発光させ、情報の表示
を行なうものである。
【0003】少し詳細に説明すると、陰極線管は真空容
器、電子銃、偏向系、および蛍光面より構成される。真
空容器はX線吸収率の大きいガラズバルブで作られる。
電子銃は電子ビームを形成、加速、集束して、蛍光面に
スポットをつくるとともに、入力信号に応じて電子ビー
ム量を変調する。偏向系は電子ビームを偏向して、蛍光
面にテレビ画面(ラスタ)や観測波形を描かせる。偏向
系には、偏向ヨーク(コイルに電流を流し発生する磁界
によって電子ビームの方向を変える)に鋸波電流を流し
て発生した磁界で偏向する電磁偏向と、静電気により偏
向する静電偏向とがある。TV受像機などのブラウン管
には電磁偏向が使用され、水平および垂直の二組の偏向
ヨーク(偏向コイル)に鋸波電流を流して画面を走査す
る。蛍光面は入射電子ビームの強度に応じて発光して可
視像を表示する。
器、電子銃、偏向系、および蛍光面より構成される。真
空容器はX線吸収率の大きいガラズバルブで作られる。
電子銃は電子ビームを形成、加速、集束して、蛍光面に
スポットをつくるとともに、入力信号に応じて電子ビー
ム量を変調する。偏向系は電子ビームを偏向して、蛍光
面にテレビ画面(ラスタ)や観測波形を描かせる。偏向
系には、偏向ヨーク(コイルに電流を流し発生する磁界
によって電子ビームの方向を変える)に鋸波電流を流し
て発生した磁界で偏向する電磁偏向と、静電気により偏
向する静電偏向とがある。TV受像機などのブラウン管
には電磁偏向が使用され、水平および垂直の二組の偏向
ヨーク(偏向コイル)に鋸波電流を流して画面を走査す
る。蛍光面は入射電子ビームの強度に応じて発光して可
視像を表示する。
【0004】蛍光面は電極(陽極)によって規定されて
おり、この電極(陽極)には、水平出力回路と呼ばれる
高圧電源回路で得られた約20kVの陽極電圧(高DC
電圧)が印加される。偏向にはそれぞれ水平走査、垂直
走査に対応する水平偏向、垂直偏向があり、対応する偏
向ヨークに必要な鋸波電流(水平偏向電流、垂直偏向電
流)を流す回路を、それぞれ水平偏向回路、垂直偏向回
路と呼ぶ。上記水平出力回路は、水平偏向回路において
水平偏向電流の帰線期間に生ずるパルスを用いて陽極電
圧を出力する。すなわち、水平出力回路は上記パルスを
フライバックトランス(FBT)と呼ばれる水平出力変
成器で昇圧して、これを整流回路で高圧整流して高圧ラ
インを介して高DC電圧を電極(陽極)に印加する。整
流回路は、一般に、ダイオードと平滑コンデンサから成
る。また、この電極(陽極)は、偏向ヨークに寄生容量
を介して容量結合されると共に、別のコンデンサを介し
て接地されている。
おり、この電極(陽極)には、水平出力回路と呼ばれる
高圧電源回路で得られた約20kVの陽極電圧(高DC
電圧)が印加される。偏向にはそれぞれ水平走査、垂直
走査に対応する水平偏向、垂直偏向があり、対応する偏
向ヨークに必要な鋸波電流(水平偏向電流、垂直偏向電
流)を流す回路を、それぞれ水平偏向回路、垂直偏向回
路と呼ぶ。上記水平出力回路は、水平偏向回路において
水平偏向電流の帰線期間に生ずるパルスを用いて陽極電
圧を出力する。すなわち、水平出力回路は上記パルスを
フライバックトランス(FBT)と呼ばれる水平出力変
成器で昇圧して、これを整流回路で高圧整流して高圧ラ
インを介して高DC電圧を電極(陽極)に印加する。整
流回路は、一般に、ダイオードと平滑コンデンサから成
る。また、この電極(陽極)は、偏向ヨークに寄生容量
を介して容量結合されると共に、別のコンデンサを介し
て接地されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
陰極線管(CRT)は、その蛍光面の前面から交番電界
を放射(輻射)する。この放射電界は健康上種々の問題
を起こすとされている。例えば、スウェーデンや米国で
は、この交番電界輻射が、特に、妊婦に悪影響を与えて
いるということが報告されている。したがって、この交
番電界輻射を抑えることが望まれている。
陰極線管(CRT)は、その蛍光面の前面から交番電界
を放射(輻射)する。この放射電界は健康上種々の問題
を起こすとされている。例えば、スウェーデンや米国で
は、この交番電界輻射が、特に、妊婦に悪影響を与えて
いるということが報告されている。したがって、この交
番電界輻射を抑えることが望まれている。
【0006】したがって、本発明の課題は、上述した従
来の問題点に鑑み、陰極線管からの交番電界輻射を抑制
する装置を提供することにある。
来の問題点に鑑み、陰極線管からの交番電界輻射を抑制
する装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記交番電界輻射は上記
高DC電圧(陽極電圧)に重畳されたリップルに起因し
て発生すると考えられている。このリップルは2つの成
分から成る。すなわち、主成分(第1成分)は電極と偏
向ヨークとの間の寄生容量の容量結合に起因する高圧リ
ップルであり、第2成分は整流回路に含まれる平滑コン
デンサの充放電に起因する鋸波状の整流リップルであ
る。
高DC電圧(陽極電圧)に重畳されたリップルに起因し
て発生すると考えられている。このリップルは2つの成
分から成る。すなわち、主成分(第1成分)は電極と偏
向ヨークとの間の寄生容量の容量結合に起因する高圧リ
ップルであり、第2成分は整流回路に含まれる平滑コン
デンサの充放電に起因する鋸波状の整流リップルであ
る。
【0008】したがって、本発明者は、高圧ライン上の
高DC電圧に重畳されたリップルをキャンセルすること
により、リップルを低減し、それによって蛍光面の前面
に放射される交番電界輻射を減じることができるのでは
ないかと思料した。
高DC電圧に重畳されたリップルをキャンセルすること
により、リップルを低減し、それによって蛍光面の前面
に放射される交番電界輻射を減じることができるのでは
ないかと思料した。
【0009】すなわち、本発明によれば、電子銃から出
射された電子ビームを偏向ヨークにより電磁偏向して蛍
光面に投射することにより蛍光面上に画像を描かせる陰
極線管における、この陰極線管からの交番電界輻射を抑
制する装置であって、蛍光面を規定する電極にはフライ
バックトランスから整流回路および高圧ラインを介して
高DC電圧が印加されており、高圧ライン上の高DC電
圧に重畳されたリップルにより蛍光面の前面へ放射され
る交番電界輻射を抑制する装置において、偏向ヨークに
流される水平偏向電流の帰線期間に生ずるパルスを検出
して、検出パルスを出力する検出手段と、検出パルスに
応答して、リップルとは逆極性のキャンセル電圧を発生
するキャンセル電圧発生回路と、キャンセル電圧を高圧
ラインに注入するコンデンサとを備え、キャンセル電圧
によって高圧ライン上の高DC電圧に重畳されたリップ
ルをキャンセルすることを特徴とする陰極線管用交番電
界輻射抑制装置が得られる。
射された電子ビームを偏向ヨークにより電磁偏向して蛍
光面に投射することにより蛍光面上に画像を描かせる陰
極線管における、この陰極線管からの交番電界輻射を抑
制する装置であって、蛍光面を規定する電極にはフライ
バックトランスから整流回路および高圧ラインを介して
高DC電圧が印加されており、高圧ライン上の高DC電
圧に重畳されたリップルにより蛍光面の前面へ放射され
る交番電界輻射を抑制する装置において、偏向ヨークに
流される水平偏向電流の帰線期間に生ずるパルスを検出
して、検出パルスを出力する検出手段と、検出パルスに
応答して、リップルとは逆極性のキャンセル電圧を発生
するキャンセル電圧発生回路と、キャンセル電圧を高圧
ラインに注入するコンデンサとを備え、キャンセル電圧
によって高圧ライン上の高DC電圧に重畳されたリップ
ルをキャンセルすることを特徴とする陰極線管用交番電
界輻射抑制装置が得られる。
【0010】本発明の第1の態様によれば、上記キャン
セル電圧発生回路は、検出パルスの極性を反転して、反
転パルスを出力する極性反転回路と、反転パルスの振幅
を調整して、振幅調整した反転パルスを出力する振幅調
整回路とから成り、上記コンデンサは振幅調整した反転
パルスをキャンセルパルスとして高圧ラインに注入す
る。
セル電圧発生回路は、検出パルスの極性を反転して、反
転パルスを出力する極性反転回路と、反転パルスの振幅
を調整して、振幅調整した反転パルスを出力する振幅調
整回路とから成り、上記コンデンサは振幅調整した反転
パルスをキャンセルパルスとして高圧ラインに注入す
る。
【0011】また、本発明の第2の態様によれば、上記
キャンセル電圧発生回路は、検出パルスに応答して、整
流リップルと逆極性の鋸波を作成する鋸波作成回路と、
鋸波の振幅を調整して、振幅調整した鋸波を出力する振
幅調整回路とから成り、上記コンデンサは振幅調整した
鋸波をキャンセル用鋸波として高圧ラインに注入する。
キャンセル電圧発生回路は、検出パルスに応答して、整
流リップルと逆極性の鋸波を作成する鋸波作成回路と、
鋸波の振幅を調整して、振幅調整した鋸波を出力する振
幅調整回路とから成り、上記コンデンサは振幅調整した
鋸波をキャンセル用鋸波として高圧ラインに注入する。
【0012】さらに、本発明の第3の態様によれば、上
記キャンセル電圧発生回路は、検出パルスの極性を反転
して、反転パルスを出力する極性反転回路と、反転パル
スの振幅を調整して、振幅調整した反転パルスを出力す
る第1の振幅調整回路と、検出パルスに応答して、整流
リップルと逆極性の鋸波を作成する鋸波作成回路と、鋸
波の振幅を調整して、振幅調整した鋸波を出力する第2
の振幅調整回路と、振幅調整した反転パルスと振幅調整
した鋸波とを合成して、上記キャンセル電圧を出力する
波形合成回路とから成る。
記キャンセル電圧発生回路は、検出パルスの極性を反転
して、反転パルスを出力する極性反転回路と、反転パル
スの振幅を調整して、振幅調整した反転パルスを出力す
る第1の振幅調整回路と、検出パルスに応答して、整流
リップルと逆極性の鋸波を作成する鋸波作成回路と、鋸
波の振幅を調整して、振幅調整した鋸波を出力する第2
の振幅調整回路と、振幅調整した反転パルスと振幅調整
した鋸波とを合成して、上記キャンセル電圧を出力する
波形合成回路とから成る。
【0013】尚、上記検出手段はフライバックトランス
の二次側に巻かれたコイルを使用できる。
の二次側に巻かれたコイルを使用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1を参照すると、本発明の第1の実施形
態による交番電界輻射抑制装置が適用される陰極線管
(CRT)は、電子銃(図示せず)から出射された電子
ビーム(図示せず)を偏向ヨーク11により電磁偏向し
て蛍光面12に投射することにより蛍光面12上に画像
を描かせる。本実施形態による交番電界輻射抑制装置
は、この陰極線管からの交番電界輻射を抑制する装置で
ある。
態による交番電界輻射抑制装置が適用される陰極線管
(CRT)は、電子銃(図示せず)から出射された電子
ビーム(図示せず)を偏向ヨーク11により電磁偏向し
て蛍光面12に投射することにより蛍光面12上に画像
を描かせる。本実施形態による交番電界輻射抑制装置
は、この陰極線管からの交番電界輻射を抑制する装置で
ある。
【0016】蛍光面12を規定する電極(陽極)12a
にはフライバックトランス(FBT)13から整流回路
14および高圧ライン15を介して約20kVの高DC
電圧(陽極電圧)が印加されている。フライバックトラ
ンス13は、水平偏向回路(図示せず)における水平偏
向電流の帰線期間に生ずるパルスを昇圧する。電極12
aと偏向ヨーク11とは数10pFの寄生容量C1 を介
して容量結合されている。また、電極12aは約200
0pFまたは1000〜2000pFのコンデンサC2
を介して接地されている。整流回路14はダイオードD
と約数千pFの平滑コンデンサC3 から成る。
にはフライバックトランス(FBT)13から整流回路
14および高圧ライン15を介して約20kVの高DC
電圧(陽極電圧)が印加されている。フライバックトラ
ンス13は、水平偏向回路(図示せず)における水平偏
向電流の帰線期間に生ずるパルスを昇圧する。電極12
aと偏向ヨーク11とは数10pFの寄生容量C1 を介
して容量結合されている。また、電極12aは約200
0pFまたは1000〜2000pFのコンデンサC2
を介して接地されている。整流回路14はダイオードD
と約数千pFの平滑コンデンサC3 から成る。
【0017】前述したように、高圧ライン15上の高D
C電(陽極電圧)圧にはリップルが重畳されている。こ
のリップルは、寄生容量C1 の容量結合に起因する高圧
リップル(主成分)と、平滑コンデンサC3 の充放電に
起因する鋸波状の整流リップル(第2成分)とを合成し
た合成リップルから成る。本交番電界輻射抑制装置は、
この合成リップルにより蛍光面12の前面へ放射される
交番電界輻射を抑制する装置である。
C電(陽極電圧)圧にはリップルが重畳されている。こ
のリップルは、寄生容量C1 の容量結合に起因する高圧
リップル(主成分)と、平滑コンデンサC3 の充放電に
起因する鋸波状の整流リップル(第2成分)とを合成し
た合成リップルから成る。本交番電界輻射抑制装置は、
この合成リップルにより蛍光面12の前面へ放射される
交番電界輻射を抑制する装置である。
【0018】図示の交番電界輻射抑制装置は、フライバ
ックトランス13の二次側に巻かれたコイルL1 と、こ
のコイルL1 に接続されたキャンセル電圧発生回路20
と、このキャンセル電圧出力回路20と高圧ライン15
との間に挿入されたコンデンサC4 とを有する。コイル
L1 は、偏向ヨーク11に流される水平偏向電流の帰線
期間に生ずるパルスを検出して、検出パルスを出力する
検出手段として働く。キャンセル電圧発生回路20は、
この検出パルスに応答して、合成リップルとは逆極性の
キャンセル電圧を発生する。コンデンサC4 はこのキャ
ンセル電圧を高圧ライン15に注入する。すなわち、交
番電界輻射抑制装置は、このキャンセル電圧によって高
圧ライン15上の高DC電圧に重畳された合成リップル
をキャンセルする。
ックトランス13の二次側に巻かれたコイルL1 と、こ
のコイルL1 に接続されたキャンセル電圧発生回路20
と、このキャンセル電圧出力回路20と高圧ライン15
との間に挿入されたコンデンサC4 とを有する。コイル
L1 は、偏向ヨーク11に流される水平偏向電流の帰線
期間に生ずるパルスを検出して、検出パルスを出力する
検出手段として働く。キャンセル電圧発生回路20は、
この検出パルスに応答して、合成リップルとは逆極性の
キャンセル電圧を発生する。コンデンサC4 はこのキャ
ンセル電圧を高圧ライン15に注入する。すなわち、交
番電界輻射抑制装置は、このキャンセル電圧によって高
圧ライン15上の高DC電圧に重畳された合成リップル
をキャンセルする。
【0019】図2に図1における各部の信号波形を示
す。以下、図1および図2を参照して、キャンセル電圧
出力回路20の構成および動作について説明する。キャ
ンセル電圧発生回路20は、コイルL1 に接続された極
性反転回路21および鋸波作成回路22と、それぞれ極
性反転回路21および鋸波作成回路22に接続された第
1および第2の振幅調整回路23および24と、これら
振幅調整回路23および24に接続された波形合成回路
25とを有する。
す。以下、図1および図2を参照して、キャンセル電圧
出力回路20の構成および動作について説明する。キャ
ンセル電圧発生回路20は、コイルL1 に接続された極
性反転回路21および鋸波作成回路22と、それぞれ極
性反転回路21および鋸波作成回路22に接続された第
1および第2の振幅調整回路23および24と、これら
振幅調整回路23および24に接続された波形合成回路
25とを有する。
【0020】極性反転回路21および鋸波作成回路22
にはコイルL1 から、図2(a)に示すような、検出パ
ルスaが供給される。この検出パルスaは結合コンデン
サC1 の容量結合に起因する高圧リップルと同じ形状を
している。極性反転回路21は、検出パルスaの極性を
反転して、反転パルスを出力する。鋸波作成回路22
は、検出パルスaに応答して、上記整流リップルと逆極
性の鋸波を作成する。第1の振幅調整回路23は、反転
パルスの振幅を調整して、図2(b)に示すような、振
幅調整した反転パルスbを出力する。一方、第2の振幅
調整回路24は、鋸波の振幅を調整して、図2(c)に
示すような。振幅調整した鋸波cを出力する。波形合成
回路25は、振幅調整した反転パルスbと振幅調整した
鋸波cとを合成して、図2(d)に示すような、キャン
セル電圧dを出力する。このキャンセル電圧dは、コン
デンサC4 を介して高圧ライン15に注入され、このキ
ャンセル電圧dによって高圧ライン15上に重畳された
合成リップルがキャンセルされる。
にはコイルL1 から、図2(a)に示すような、検出パ
ルスaが供給される。この検出パルスaは結合コンデン
サC1 の容量結合に起因する高圧リップルと同じ形状を
している。極性反転回路21は、検出パルスaの極性を
反転して、反転パルスを出力する。鋸波作成回路22
は、検出パルスaに応答して、上記整流リップルと逆極
性の鋸波を作成する。第1の振幅調整回路23は、反転
パルスの振幅を調整して、図2(b)に示すような、振
幅調整した反転パルスbを出力する。一方、第2の振幅
調整回路24は、鋸波の振幅を調整して、図2(c)に
示すような。振幅調整した鋸波cを出力する。波形合成
回路25は、振幅調整した反転パルスbと振幅調整した
鋸波cとを合成して、図2(d)に示すような、キャン
セル電圧dを出力する。このキャンセル電圧dは、コン
デンサC4 を介して高圧ライン15に注入され、このキ
ャンセル電圧dによって高圧ライン15上に重畳された
合成リップルがキャンセルされる。
【0021】本発明は上述した実施形態に限定せず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能なのは勿論である。例えば、整流リップル(第2成
分)を無視できる場合、キャンセル電圧発生回路20中
の鋸波作成回路22、第2の振幅調整回路24、および
波形合成回路25を削除して、図3に示すように、キャ
ンセル電圧発生回路20Aを極性反転回路21と振幅調
整回路23とのみから構成しても良い。また、逆に、高
圧リップル(主成分)を無視できる場合、キャンセル電
圧発生回路20中の極性反転回路21、第1の振幅調整
回路23、および波形合成回路25を削除して、図4に
示すように、キャンセル電圧発生回路20Bを鋸波作成
回路22と振幅調整回路24とのみから構成しても良
い。
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能なのは勿論である。例えば、整流リップル(第2成
分)を無視できる場合、キャンセル電圧発生回路20中
の鋸波作成回路22、第2の振幅調整回路24、および
波形合成回路25を削除して、図3に示すように、キャ
ンセル電圧発生回路20Aを極性反転回路21と振幅調
整回路23とのみから構成しても良い。また、逆に、高
圧リップル(主成分)を無視できる場合、キャンセル電
圧発生回路20中の極性反転回路21、第1の振幅調整
回路23、および波形合成回路25を削除して、図4に
示すように、キャンセル電圧発生回路20Bを鋸波作成
回路22と振幅調整回路24とのみから構成しても良
い。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、偏向ヨークに流される水平偏向電流の帰線期
間に生ずるパルスを検出して、検出パルスを出力する検
出手段と、検出パルスに応答して、リップルとは逆極性
のキャンセル電圧を発生するキャンセル電圧発生回路
と、キャンセル電圧を高圧ラインに注入するコンデンサ
とを付加することより、高圧ライン上の高DC電圧に重
畳されたリップルをキャンセル(抑制)して、蛍光面の
前面から放射される交番電界輻射を減じることができ
る。
によれば、偏向ヨークに流される水平偏向電流の帰線期
間に生ずるパルスを検出して、検出パルスを出力する検
出手段と、検出パルスに応答して、リップルとは逆極性
のキャンセル電圧を発生するキャンセル電圧発生回路
と、キャンセル電圧を高圧ラインに注入するコンデンサ
とを付加することより、高圧ライン上の高DC電圧に重
畳されたリップルをキャンセル(抑制)して、蛍光面の
前面から放射される交番電界輻射を減じることができ
る。
【図1】本発明の第1の実施形態による交番電界輻射抑
制装置を含む陰極線管(CRT)の要部を示すブロック
図である。
制装置を含む陰極線管(CRT)の要部を示すブロック
図である。
【図2】図1に示した交番電界輻射抑制装置の各部の波
形を示す波形図である。
形を示す波形図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による交番電界輻射抑
制装置を含む陰極線管(CRT)の要部を示すブロック
図である。
制装置を含む陰極線管(CRT)の要部を示すブロック
図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による交番電界輻射抑
制装置を含む陰極線管(CRT)の要部を示すブロック
図である。
制装置を含む陰極線管(CRT)の要部を示すブロック
図である。
11 偏向ヨーク 12 蛍光面 12a 電極(陽極) 13 フライバックトランス(FBT) 14 整流回路 15 高圧ライン 20,20A,20B キャンセル電圧発生回路 21 極性反転回路 22 鋸波作成回路 23,24 振幅調整回路 25 波形合成回路 C1 寄生容量 C2 〜C4 コンデンサ D ダイオード L1 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 掛谷 成一郎 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内
Claims (4)
- 【請求項1】 電子銃から出射された電子ビームを偏向
ヨークにより電磁偏向して蛍光面に投射することにより
前記蛍光面上に画像を描かせる陰極線管における、該陰
極線管からの交番電界輻射を抑制する装置であって、前
記蛍光面を規定する電極にはフライバックトランスから
整流回路および高圧ラインを介して高DC電圧が印加さ
れており、前記電極と前記偏向ヨークとは寄生容量を介
して結合されており、前記高圧ライン上の前記高DC電
圧には、前記寄生容量の容量結合に起因する高圧リップ
ルが重畳され、前記高圧リップルにより前記蛍光面の前
面へ放射される交番電界輻射を抑制する装置において、 前記偏向ヨークに流される水平偏向電流の帰線期間に生
ずるパルスを検出して、検出パルスを出力する検出手段
と、 前記検出パルスの極性を反転して、反転パルスを出力す
る極性反転回路と、 前記反転パルスの振幅を調整して、振幅調整した反転パ
ルスを出力する振幅調整回路と、 前記振幅調整した反転パルスをキャンセルパルスとして
前記高圧ラインに注入するコンデンサとを備え、 前記キャンセルパルスによって前記高圧ライン上の前記
高DC電圧に重畳された前記高圧リップルをキャンセル
することを特徴とする陰極線管用交番電界輻射抑制装
置。 - 【請求項2】 電子銃から出射された電子ビームを偏向
ヨークにより電磁偏向して蛍光面に投射することにより
前記蛍光面上に画像を描かせる陰極線管における、該陰
極線管からの交番電界輻射を抑制する装置であって、前
記蛍光面を規定する電極にはフライバックトランスから
平滑コンデンサを含む整流回路および高圧ラインを介し
て高DC電圧が印加されており、前記高圧ライン上の前
記高DC電圧には、前記平滑コンデンサの充放電に起因
する鋸波状の整流リップルが重畳され、前記整流リップ
ルにより前記蛍光面の前面へ放射される前記交番電界輻
射を抑制する装置において、 前記偏向ヨークに流される水平偏向電流の帰線期間に生
ずるパルスを検出して、検出パルスを出力する検出手段
と、 前記検出パルスに応答して、前記整流リップルと逆極性
の鋸波を作成する鋸波作成回路と、 前記鋸波の振幅を調整して、振幅調整した鋸波を出力す
る振幅調整回路と、 前記振幅調整した鋸波をキャンセル用鋸波として前記高
圧ラインに注入するコンデンサとを備え、 前記キャンセル用鋸波によって前記高圧ライン上の前記
高DC電圧に重畳された前記整流リップルをキャンセル
することを特徴とする陰極線管用交番電界輻射抑制装
置。 - 【請求項3】 電子銃から出射された電子ビームを偏向
ヨークにより電磁偏向して蛍光面に投射することにより
前記蛍光面上に画像を描かせる陰極線管における、該陰
極線管からの交番電界輻射を抑制する装置であって、前
記蛍光面を規定する電極にはフライバックトランスから
平滑コンデンサを含む整流回路および高圧ラインを介し
て高DC電圧が印加されており、前記電極と前記偏向ヨ
ークとは寄生容量を介して結合されており、前記高圧ラ
イン上の前記高DC電圧には、前記寄生容量の容量結合
に起因する高圧リップルと前記平滑コンデンサの充放電
に起因する鋸波状の整流リップルとを合成した合成リッ
プルが重畳され、前記合成リップルにより前記蛍光面の
前面へ放射される前記交番電界輻射を抑制する装置にお
いて、 前記偏向ヨークに流される水平偏向電流の帰線期間に生
ずるパルスを検出して、検出パルスを出力する検出手段
と、 前記検出パルスの極性を反転して、反転パルスを出力す
る極性反転回路と、 前記反転パルスの振幅を調整して、振幅調整した反転パ
ルスを出力する第1の振幅調整回路と、 前記検出パルスに応答して、前記整流リップルと逆極性
の鋸波を作成する鋸波作成回路と、 前記鋸波の振幅を調整して、振幅調整した鋸波を出力す
る第2の振幅調整回路と、 前記振幅調整した反転パルスと前記振幅調整した鋸波と
を合成して、キャンセル電圧を出力する波形合成回路
と、 前記キャンセル電圧を前記高圧ラインに注入するコンデ
ンサとを備え、 前記キャンセル電圧によって前記高圧ライン上に重畳さ
れた前記合成リップルをキャンセルすることを特徴とす
る陰極線管用交番電界輻射抑制装置。 - 【請求項4】 前記検出手段が前記フライバックトラン
スの二次側に巻かれたコイルである、請求項1又は2又
は3記載の陰極線管用交番電界輻射抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31087895A JPH09154029A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 陰極線管用交番電界輻射抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31087895A JPH09154029A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 陰極線管用交番電界輻射抑制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09154029A true JPH09154029A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18010477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31087895A Pending JPH09154029A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 陰極線管用交番電界輻射抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09154029A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020120310A (ja) * | 2019-01-25 | 2020-08-06 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 固体撮像装置 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP31087895A patent/JPH09154029A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020120310A (ja) * | 2019-01-25 | 2020-08-06 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 固体撮像装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0498589A2 (en) | A method and a coupling for decreasing the detrimental radiation caused by a cathode-ray tube | |
US5534756A (en) | Electric field emission reduction system | |
US5118999A (en) | Focus coil current generator for a cathode ray tube | |
CN1069153C (zh) | 动态聚焦电路 | |
JPH0561834B2 (ja) | ||
JPH09154029A (ja) | 陰極線管用交番電界輻射抑制装置 | |
US5614789A (en) | Apparatus and method of reducing varying electrical fields in video display terminals | |
US5363022A (en) | Horizontal deflection circuit with reduced VLF electric fields from CRT displays | |
US5786668A (en) | Electromagnetic field shielding circuit for a display | |
JPH05207310A (ja) | テレビジョン装置の電源 | |
US3452243A (en) | Pincushion correction circuits | |
MXPA97003499A (en) | Video presentation instrument that includes a device to eliminate electric field emitted from a catodi ray tube | |
KR100190534B1 (ko) | 수평 편향 출력 회로(horizontal deflection output circuit) | |
US5932977A (en) | Blanking circuit having a pulse width extension part | |
JPH07298169A (ja) | 画像表示装置 | |
KR100371379B1 (ko) | 영상표시기기의씨알티전면vlf방사전계차폐장치 | |
KR0171737B1 (ko) | 잡음 제거장치 | |
JP3471533B2 (ja) | 陰極線管 | |
JPH04288777A (ja) | 陰極線管用の電源 | |
RU2160510C2 (ru) | Видеодисплей со схемой подавления нежелательного излучения электронно-лучевой трубки | |
JP3057509B2 (ja) | ダイナミックフォーカス回路 | |
KR100228391B1 (ko) | 다이나믹 휘도 보상장치 | |
KR100670583B1 (ko) | 음극선관 디스플레이장치 | |
JPH0634578B2 (ja) | 高電圧発生装置 | |
JPH08163474A (ja) | 陰極線管表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |