JPH09152445A - 衝撃検出装置 - Google Patents

衝撃検出装置

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JPH09152445A
JPH09152445A JP8130189A JP13018996A JPH09152445A JP H09152445 A JPH09152445 A JP H09152445A JP 8130189 A JP8130189 A JP 8130189A JP 13018996 A JP13018996 A JP 13018996A JP H09152445 A JPH09152445 A JP H09152445A
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JP
Japan
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ball
holding member
rod
slope
state
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Application number
JP8130189A
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English (en)
Inventor
Toshiro Maeda
田 敏 朗 前
Soichiro Masuda
田 宗一郎 増
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールを保持する保持部材に係合溝を形成す
ることなく且つ可動接点をロッドに向けて付勢するスプ
リングを用いることなく、衝撃を検出すること。 【解決手段】 内部に斜面111をもつハウジング11
と、斜面上に静止され、所定以上の衝撃力により斜面を
上る方向へ転動するボール12と、所定以上の衝撃力が
ボールに作用していないときにボールを斜面に向けて押
し付けてそれを保持する保持部材13と、ハウジングに
固定された固定接点14と、保持部材に設けられ、保持
部材の位置に応じて固定接点に導通状態又は非導通状態
となる可動接点15とを備える衝撃検出装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衝撃検出装置としては、
実開昭51−53077号公報に示されるものが知られ
ている。このものは、内部に斜面をもつハウジングと、
斜面上に静止され、所定以上の衝撃力により斜面を上る
方向へ転動するボールと、所定以上の衝撃力がボールに
作用していないときにボールを斜面に向けて押し付けて
それを保持する保持部材と、ハウジングに固定された固
定接点と、固定接点に接触状態又は非接触状態となる可
動接点とを備えるものである。保持部材は、常にボール
と係合し、所定以上の衝撃力が作用したときにボールに
押されて斜面から離れる方向へ移動するロッドと、所定
以上の衝撃力がボールに作用していないときにロッドを
ボールに向けて付勢するスプリングとを備えている。ロ
ッドの外周には係合溝が設けられ、可動接点は、衝撃力
が作用していないときには固定接点と導通しており、ス
プリングにより常にロッドの外周面に当接する方向へ付
勢されている。従って、可動接点は、所定以上の衝撃力
が作用したときにロッドが斜面から離れる方向へ移動す
ることでロッドの係合溝と係合し、固定接点との導通状
態を解除する。これにより、衝撃が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このもので
は、可動部材をロッドの外周面に係合させた状態から、
ボールの転動に伴いロッドを斜面から離れる方向へ移動
させてスプリングによりロッドの係合溝に可動部材を係
合させることにより、可動接点の固定接点との導通状態
を解除するものであるので、ロッドの外周に形成する係
合溝及び可動部材をロッドに向けて付勢するスプリング
が必須となり、結果、部品点数が増大すると共に、製造
工数が増大する。
【0004】故に、本発明は、ボールを保持する保持部
材に係合溝を形成することなく且つ可動接点をロッドに
向けて付勢するスプリングを用いることなく、衝撃を検
出することを、その技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた第1の手段は、内部に斜
面をもつハウジングと、前記斜面上に静止され、所定以
上の衝撃力により前記斜面を上る方向へ転動するボール
と、前記所定以上の衝撃力が前記ボールに作用していな
いときに前記ボールを斜面に向けて押し付けてそれを保
持する保持部材と、前記ハウジングに固定された固定接
点と、前記保持部材に設けられ、前記保持部材の位置に
応じて前記固定接点に導通状態又は非導通状態となる可
動接点とを備えたことである。
【0006】第1の手段の作用を以下に示す。
【0007】衝撃力が作用していないときには、保持部
材によりボールが斜面の初期位置上で静止しており、可
動接点及び固定接点間は第1の状態(例えば導通状態)
となっている。この状態で、所定以上の衝撃力が作用す
ると、ボールが斜面を上る方向へ転動するため、保持部
材の位置が変化し、可動接点の位置も変化する。その結
果、可動接点及び固定接点間は第2の状態(非導通状
態)へと切り換わり、これにより衝撃を検出できる。
【0008】このように、第1の手段によれば、保持部
材に保持部材の位置に応じて固定接点に導通状態又は非
導通状態となる可動接点を設けたので、従来技術のよう
に、保持部材に係合溝を形成することなく且つ可動接点
をロッドに向けて付勢するスプリングを用いることな
く、衝撃を検出することができる。従って、部品点数を
削減できると共に製造工数も短縮できる。
【0009】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第2の手段は、第1の手段に加えて、衝突
検出の終了後に可動接点及び固定接点間の状態をリセッ
トするリセット部材を保持部材に固定したことである。
【0010】第2の手段によれば、衝突検出の終了後に
可動接点及び固定接点間の状態をリセットするリセット
部材を保持部材に固定したので、リセット部材により両
接点の状態をリセットすることができると共に保持部材
も駆動することができる。従って、衝突検出の終了後に
保持部材がボールの斜面を下る方向への転動を妨げるの
を回避できる。
【0011】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第3の手段は、第1の手段に加えて、保持
部材を、前記ボールと係合するロッドと、前記所定以上
の衝撃力が前記ボールに作用していないときに前記ロッ
ドを前記ボールに向けて付勢する付勢部材とから構成
し、付勢部材を、前記ロッドと前記ボールとの係合が解
除されたときに前記ロッドを前記斜面に向けて移動させ
て前記可動接点及び前記固定接点間の状態を切り換える
構成としたことである。
【0012】第3の手段によれば、単一の付勢部材に、
所定以上の衝撃力が作用していないときにロッドをボー
ルに押し付けてボールを保持する機能と、ロッドとボー
ルとの係合が解除されたときに可動接点及び固定接点間
の状態を切り換える機能とを兼用させているので、部品
点数が削減でき、コスト的に有利になる。
【0013】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第4の手段は、第3の手段に加えて、前記
付勢部材を、衝撃を検出した後に前記可動接点及び前記
固定接点間の状態を衝突を検出したときの状態に維持す
る構成としたことである。
【0014】第4の手段によれば、付勢部材により衝撃
を検出した後に両接点間の状態を衝突を検出したときの
状態に維持するので、衝撃検出時間を確保することがで
きる。
【0015】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第5の手段は、第3の手段に加えて、前記
斜面を、前記ボールが静止する最下点と、前記最下点に
近接して連続する第1斜面部と、前記第1斜面部に連続
し且つその傾斜角度が前記第1斜面部の傾斜角度とは異
なる第2斜面部とから構成したことである。
【0016】第5の手段において、第1斜面部の傾斜角
度を第2斜面部の傾斜角度よりも大きく設定すると、ボ
ールとロッドとの係合が解除されるまでは大きな力でボ
ールを動かし、解除された後は小さな力でボールを動か
すことができる。結果、例えば悪路走行時におけるボー
ルの誤作動を極力防止でき、一旦所定以上の衝撃力が作
用してボールとロッドとの係合が解除されれば、ボール
を確実に最上点付近まで転動させることができる。
【0017】一方、第1斜面部の傾斜角度を第2斜面部
の傾斜角度よりも小さく設定すると、衝撃検出後に最上
点付近に存在するボールを確実に最下点(初期位置)に
戻すことができる。
【0018】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第6の手段は、第1の手段に加えて、前記
導通状態又は非導通状態を知らせるインジケータ部を設
けたことである。
【0019】第6の手段によれば、導通状態又は非導通
状態を知らせるインジケータ部を衝撃検出装置に一体で
設けることができる。
【0020】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第7の手段は、第6の手段に加えて、前記
インジケータ部は前記保持部材の端部近傍に中空室を備
えた窓を有し、前記保持部材の端部が前記中空室を移動
可能とし、前記導通状態では前記窓に露出し、前記非導
通状態では前記窓から露出しないようにした。
【0021】第7の手段によれば、インジケータ部の窓
により保持部材の状態、つまり、導通状態又は非導通状
態を知ることができる。
【0022】上記技術的課題を解決するために本発明に
おいて講じた第8の手段は、第7の手段に加えて、前記
窓には略透明部材を用い、前記保持部材には着色部材を
用いたものとした。
【0023】第8の手段によれば、略透明な窓には着色
された保持部材の端部が現れるので、視認性が増す。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。
【0025】図1は、本発明の衝撃検出装置1を燃料供
給回路2に接続した図である。衝撃検出装置1は、車両
に搭載され、衝突時の外部衝撃力を速やかに検出するも
のである。燃料ポンプ2は、衝撃検出装置1からの電気
信号を基にエンジン部への燃料供給を遮断してエンジン
火災の発生を防止する。尚、衝撃検出装置1及び燃料ポ
ンプ2は、バッテリ3に電気的に接続されている。
【0026】以下、図2〜図9を参照して、本実施形態
に係る衝撃検出装置1を説明する。
【0027】図2に示すように、衝撃検出装置1は、ハ
ウジング11と、ボール12と、保持部材13と、固定
接点14と、可動接点15と、リセット部材16とを備
えている。
【0028】ハウジング11の内部略中央には、円錐状
の斜面111をもつ大空間112が形成されている。斜
面111は、最下点111aと、最下点111aを包囲
するようそれに連続する第1斜面部111bと、第1斜
面部111bを包囲するようそれに連続する第2斜面部
111cとを有している。第2傾斜面111cの形成範
囲は、第1傾斜部111bの形成範囲よりも広く設定さ
れている。ここで、図5に示すように、第1斜面部11
1bの傾斜角度θ1 は第2斜面部111cの傾斜角度θ
2 よりも大きくなっている。尚、図6に示すように、第
1斜面部111bの傾斜角度θ1 を第2斜面部111c
の傾斜角度θ2 よりも小さくしても良く、両斜面部11
1b,111cの傾斜角度を同一にしても良い。
【0029】大空間112内には、慣性体としてのボー
ル12が斜面111の最下点111a上に静止するよう
に配置されている。ボール12は、所定以上の衝撃力が
作用したときに斜面111を上る方向へ転動する。斜面
111が円錐状であるので、ボール12は全方向に転動
可能であり、結果、全方向からの衝撃の検出が可能であ
る。
【0030】保持部材13は、所定以上の衝撃力がボー
ル12に作用していないときにボール12を斜面111
の最下点111aに向けて押し付けてそれを図2に示す
初期位置に保持するものである。保持部材13は、ロッ
ド131と、スプリング(付勢部材)132とを備えて
いる。ロッド131は、斜面111に近接する方向及び
斜面111から離れる方向(即ち図2上下方向)に延在
しており、ハウジング11にその延在方向へ移動自在に
支持されている。ロッド131の下端部131aは、大
空間112に臨み、所定以上の衝撃力がボール12に作
用していないときにボール12と係合している。ロッド
131の上端部131bは、断面円形状を呈しており、
ハウジング11外に延出している。スプリング132
は、所定以上の衝撃力がボール12に作用していないと
きにロッド131をボール12に向けて付勢しており、
ロッド131の周りにそれと一体的に設けられたリテー
ナ133及びハウジング11間に配設されている。図4
に示すように、リテーナ133は、ロッド131が所定
の距離だけ下動した後にハウジング11の壁部113と
係合する。つまり、リテーナ133及び壁部113は、
ロッド131の下動のストッパとして作用する。
【0031】ロッド131のボール12との係合面13
1aの形状は、図7に示す如く、球面状を呈し、その比
較的接触面積が小さくなっている。ここで、係合面13
1aの形状は、図8に示す如く平面状でも良く、図9に
示す如く比較的接触面積が大きい球面状でも良い。図
7,9に示すように係合面131aの形状を球面状にす
ると、瞬時の衝撃力ではボール12は作動せず、所定時
間衝撃力が持続した場合にボール12を作動させること
ができる。また、図8に示すように係合面131aの形
状を平面状にすると、瞬時の衝撃力でボール12を作動
させることができ、衝撃検出の応答性が向上する。
【0032】ハウジング11内には、小空間114が形
成され、大空間112の外側に位置している。小空間1
14内には、固定接点14が配置され、固定接点14は
ターミナル17及び燃料ポンプ2(図1図示)を介して
バッテリー3(図1図示)に電気的に接続されている。
固定接点14は、ハウジング11に固定され、その端部
に図2下方に向けて突出する突出部141を有する。こ
こでは、突出部141の板厚が厚いために殆ど弾性変形
しないが、弾性変形するようにしても良い。一方、小空
間114内には、可動接点15が固定接点14と対向配
置され、可動接点15はターミナル18を介してバッテ
リー3(図1図示)に電気的に接続されている。可動接
点15の一端151はリテーナ133に形成された環状
溝133aに係止され、可動接点15はロッド131と
一体移動可能になっている。可動接点15は、弾性体か
らなり、変形可能である。可動接点15は、ロッド13
1の位置に応じて固定接点14の突出部141に接触又
は非接触状態(導通又は非導通状態)となり得る。ここ
では、図2に示すように、固定接点14及び可動接点1
5は、衝撃力が作用していないときには常に導通してお
り、ロッド131の下動により非導通状態となる。
【0033】前述したスプリング132は、ロッド13
1とボール12との係合が解除されたときにロッド13
1を下動させて両接点14,15間の状態を切り換え
る。また、スプリング132は、衝突検出後に両接点1
4,15間の状態を衝突検出時の状態にそのまま維持す
る。つまり、ここでは、スプリング132は衝突検出後
に両接点14,15間を非導通状態に維持する。この結
果、衝撃検出時間を確保できる。
【0034】リセット部材16は、衝突検出後に可動接
点15及び固定接点14間の状態をリセットするもの
で、ロッド131の上端部131bに嵌合固定されてい
る。このリセット部材16は、図4に示す如く、衝突検
出後に人間により引っ張られることで、ロッド131を
上動させ、両接点14,15間の状態をリセットする
(導通状態とする)。
【0035】尚、他の樹脂部品(図示せず)との接合の
ため、ハウジング11内には、2つの空間115,11
6が形成されている。
【0036】次に、図10〜図12を参照して本発明の
変形した実施形態について、上記の実施形態に対しての
相違点を主に説明する。
【0037】リセット部材16は上部に凸部を有し略透
明部材により形成された窓162を有しており樹脂等の
部材からなり、ハウジング11に嵌合している。このリ
セット部材16は、衝突検出後に可動接点15及び固定
接点14間の状態をリセットする機能を有するものであ
る。リセット部材16の内部には上端部131bの移動
に伴い軸方向に長い中空室161が形成され、ロッド1
31の移動に合わせて上端部131bが中空室161を
移動する。この中空室161の下方は、ハウジング11
の上部に位置する凹部163の部分に上端部131bが
隠れる構造になっており、このように上端部131bが
凹部163の部分に隠れた状態では窓162からインジ
ケータとなる上端部131bが見えない状態をつくるこ
とができる。このような構成により、上端部131bは
導通状態では窓162に露出し、非導通状態では露出し
ないものとなる。この場合、上端部131bは着色材に
より着色されていることが望ましく、例えば上端部13
1bには赤色により着色されていると視認性を高めるこ
とができる。
【0038】本実施形態においても、インジケータ機能
を有するリセット部材16は、図4に示す如く、衝突検
出後に人間により引っ張られることで、上端部131b
が一緒に持ち上げられ、ロッド131を上動させて両接
点14,15間の状態をリセットする(導通状態とす
る)。
【0039】上記の如く構成された衝撃検出装置1の作
動を説明する。
【0040】衝撃力が作用していないときには、図2に
示す如く、保持部材13によりボール12が斜面111
の最下点111a上で静止しており、可動接点15は固
定接点14と導通している。つまり、この状態では、ボ
ール12及びスプリング132の挟持力により、ロッド
131は両接点14,15間を導通させる位置に保持さ
れ、導通状態となっている。この状態では、燃料ポンプ
2は作動している。
【0041】また、この場合、変形実施の形態において
は、リセット部材16の上部の窓162には例えば赤色
で着色されたロッド131の上端部131bが露出し、
導通状態であることがわかり、同じ様に燃料ポンプ2は
作動している。
【0042】次に、車両が例えばガードレール等に衝突
し、所定以上の衝撃力が作用すると、図4に示す如く、
ボール12がロッド131を上方に押しながら斜面11
1の第1斜面部111bを上っていく。ボール12が第
1斜面部111bを上りきると(ボール12が第1斜面
部111bと第2斜面部111cとの境界部分まで至る
と)、ボール12とロッド131との係合状態が解除さ
れ、ボール12が第2斜面部111cを上っていくと共
に、スプリング132の付勢力によりロッド131が下
動する。その結果、可動接点15もロッド131と共に
下動して両接点14,15間は非導通状態となり、ロッ
ド131の上端部131bが下方に下がり、衝撃が検出
され燃料ポンプ2の作動をカットする。
【0043】また、変形実施の形態においては、この場
合、ロッド131の上端部131bが下方に下がり窓1
62から隠れることから、窓162には上端部131b
が露出しなくなり、同じように衝撃が検出され燃料ポン
プ2の作動をカットする。
【0044】衝撃検出後には、車両を修理するために修
理工場まで移動させたり、2次の事故を防ぐためにその
場から移動させたりする必要があるが、燃料ポンプ2の
作動をカットしたままでは運転することは不可能であ
る。また、衝撃検出直後では、図4に示す如く、スプリ
ング132によりロッド131が最下位置に存在するた
め、このままではボール12がロッド131と干渉して
しまい最下点111aまで戻ることができない。従っ
て、衝撃検出後には、衝撃検出装置1をリセットさせる
(初期位置に戻す)必要がある。
【0045】そこで、人間がリセット部材16を上方に
引っ張ると、ロッド113がスプリング132の付勢力
に抗して上動し、可動接点15が固定接点14と再び導
通し、再び燃料ポンプ2を作動させる。また、これと同
時に、ボール12が斜面111の第2及び第1斜面部1
11c,111bを下っていき、最下点111aに戻
る。この状態で、リセット部材16を放すと、スプリン
グ132の付勢力によりロッド131が下動してボール
12を最下点111aに保持する。このように、リセッ
ト部材16により衝撃検出装置1をリセットさせること
ができる。
【0046】尚、本実施形態では、所定以上の衝撃力が
作用したときに、ボール12とロッド131との係合が
解除されてロッド131が下動することにより、両接点
14,15間を導通状態から非導通状態に切り換えるも
のについて説明したが、大空間112の容積を小さくす
ることで、所定以上の衝撃力が作用したときに、ボール
12がロッド131を上動させることにより、両接点1
4,15間を状態を切り換えるようにしても良い。
【0047】また、衝撃力が作用したときに、両接点1
4,15間を導通状態から非導通状態に切り換えるもの
について説明したが、固定接点14の位置を変えること
で、衝撃力が作用したときに、両接点14,15間を非
導通状態から導通状態に切り換えるようにしても良い。
【0048】更に、衝撃検出装置1を燃料供給カット用
として用いたが、これに限定される必要はなく、例えば
正突エアバック用,側突エアバック用,衝突時ドアロッ
ク解除等の衝撃検出に用いることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、保持部材に保持部材の
位置に応じて固定接点に導通状態又は非導通状態となる
可動接点を設けたので、従来技術のように、保持部材に
係合溝を形成することなく且つ可動接点をロッドに向け
て付勢するスプリングを用いることなく、衝撃を検出す
ることができる。従って、部品点数を削減できると共に
製造工数も短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衝撃検出装置を燃料供給カット用とし
て適用した例の説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る衝撃検出装置の断面図
である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】衝撃力作用時における衝撃検出装置の断面図で
ある。
【図5】斜面形状の一例を示す図である。
【図6】斜面形状の他の例を示す図である。
【図7】ロッド形状の一例を示す図である。
【図8】ロッド形状の別の例を示す図である。
【図9】ロッド形状の別の例を示す図である。
【図10】本発明の変形実施の形態に係る衝撃検出装置
の断面図である。
【図11】図10におけるA−A断面図である。
【図12】変形実施の形態で衝撃力作用時における衝撃
検出装置の断面図である。
【符号の説明】
1 衝撃検出装置 11 ハウジング 111 斜面 12 ボール 13 保持部材 131 ロッド 132 スプリング(付勢部材) 14 固定接点 15 可動接点 16 リセット部材 161 中空室 162 窓

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に斜面をもつハウジングと、 前記斜面上に静止され、所定以上の衝撃力により前記斜
    面を上る方向へ転動するボールと、 前記所定以上の衝撃力が前記ボールに作用していないと
    きに前記ボールを斜面に向けて押し付けてそれを保持す
    る保持部材と、 前記ハウジングに固定された固定接点と、 前記保持部材に設けられ、前記保持部材の位置に応じて
    前記固定接点に導通状態又は非導通状態となる可動接点
    とを備える衝撃検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 衝突検出の終了後に前記可動接点及び前記固定接点間の
    状態をリセットするリセット部材を前記保持部材に固定
    した衝撃検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記保持部材は、前記ボールと係合するロッドと、前記
    所定以上の衝撃力が前記ボールに作用していないときに
    前記ロッドを前記ボールに向けて付勢する付勢部材とを
    備え、 前記付勢部材は、前記ロッドと前記ボールとの係合が解
    除されたときに前記ロッドを前記斜面に向けて移動させ
    て前記可動接点及び前記固定接点間の状態を切り換える
    ものである衝撃検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記付勢部材は、衝突を検出した後に前記可動接点及び
    前記固定接点間の状態を衝突を検出したときの状態に維
    持するものである衝撃検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記斜面は、前記ボールが静止する最下点と、前記最下
    点に近接して連続する第1斜面部と、前記第1斜面部に
    連続し且つその傾斜角度が前記第1斜面部の傾斜角度と
    は異なる第2斜面部とを有するものである衝撃検出装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記導通状態又は非導通状態を知らせるインジケータ部
    を設けた衝撃検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記インジケータ部は前記保持部材の端部近傍に中空室
    を備えた窓を有し、前記保持部材の端部が前記中空室を
    移動可能とし、前記導通状態では前記窓に露出し、前記
    非導通状態では前記窓から露出しない衝撃検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記窓には略透明部材を用い、前記保持部材には着色部
    材を用いる衝撃検出装置。
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