JPH09151806A - 内燃機関の排気還流装置の診断装置 - Google Patents

内燃機関の排気還流装置の診断装置

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JPH09151806A
JPH09151806A JP7311033A JP31103395A JPH09151806A JP H09151806 A JPH09151806 A JP H09151806A JP 7311033 A JP7311033 A JP 7311033A JP 31103395 A JP31103395 A JP 31103395A JP H09151806 A JPH09151806 A JP H09151806A
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Japan
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exhaust gas
gas recirculation
cylinder
heat generation
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Application number
JP7311033A
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Inventor
Hirokazu Shimizu
博和 清水
Kenichi Noda
憲一 野田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気還流量の気筒分配の影響を受けない排気
還流装置の診断を行うことにより、診断精度を向上する
ことを課題とする。 【解決手段】 S1〜3にての診断許可条件成立時かつ
定常判定条件成立時の後のS4において、気筒別にON
時のデータをサンプリングし、S5において、各気筒毎
のNETAD1〜D4(点火のタイミングからクランク
角及び筒内圧を含む要素によって演算された熱発生率が
所定値になるまでのクランク角度)を設定する。S6に
おいては、EGRをOFFし、S7にて、所定時間が経
過したか否かを判定し、所定時間経過したならば、S8
に進み、気筒別にEGROFF時のデータをサンプリン
グし、S9にて、各気筒毎のNETAD1〜D4を設定
する。S10においては、EGR量を元に戻すべく、E
GRONとする。S11では診断判定を実行し、S12
に進み、診断判定結果が正常又は異常であるか、保留で
あるかを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気還
流装置に関し、特に、その故障を診断する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関において、機関排気中の
NOxを低減するための装置として、機関排気の一部を
吸気マニホールドに還流させることにより、機関排気の
一部を吸気マニホールドに還流させることにより、最高
燃焼温度を下げて、NOxの生成を減少させる排気還流
(以下、EGR)装置が知られている。
【0003】ところで、このようなEGR装置の故障に
よって、所期のEGRが行えなくなると、NOxの排出
量を増大させることになってしまうため、EGR装置の
故障を診断する装置が必要となる。そこで、本出願人
は、EGRの有無によって、機関の出力トルクが変化す
る特性に着目し、EGRを強制的にON・OFF制御さ
せたときの燃焼圧の変化に基づいて診断を行う診断装置
を先に提案している(特願平5−78177号参照)。
【0004】このような燃焼圧変化に基づく診断技術と
しては、筒内圧力より演算される熱発生率、図示平均有
効圧等のパラメータ変化量の偏差によりEGR量を推定
し、この推定したEGR量を規定値と比較して、EGR
量が適正であるか否かを診断して、EGR装置の故障を
診断するものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来のEGR診断技術にあっては、次のような問
題点がある。即ち、EGR装置においては、排気通路か
らのEGR配管が吸気コレクタ等に接続され、この吸気
コレクタから各気筒にEGRガスが分配されるようにな
っており、このEGRガスの分配構造では、EGRガス
が多く流れる気筒と少ない気筒とが存在する。
【0006】しかし、従来は、特定気筒に前記筒内圧力
センサを設け、特定気筒内圧力を検出して、これに基づ
いて、全気筒トータルのEGR量を推定する構成である
から、推定したEGR量と実際のEGR量とのずれが大
きく、EGR量が適正であるか否かの診断精度が悪い。
そこで、本発明は、以上のような従来の実情に鑑み、排
気還流量の気筒分配の影響を受けない診断を行うことに
より、診断精度を向上することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、図1に示すように、機関排気の一部を排気還
流制御弁が介装された排気還流通路を介して機関の吸気
系に還流させる内燃機関の排気還流装置の診断装置であ
って、前記排気還流制御弁を所定の診断条件成立時に強
制的に開閉制御する排気還流制御弁開閉制御手段と、前
記排気還流制御弁開制御時と閉制御時夫々の気筒におけ
る熱発生パラメータを各気筒毎に演算する熱発生パラメ
ータ演算手段と、前記排気還流制御弁開制御時の熱発生
パラメータと、閉制御時の熱発生パラメータとの差を各
気筒毎に演算する熱発生パラメータ差演算手段と、前記
演算された各気筒毎の熱発生パラメータ差と目標とする
熱発生パラメータ差とに基づいて各気筒毎に排気還流量
低下割合を演算する排気還流量低下割合演算手段と、前
記演算された各気筒毎の排気還流量低下割合に基づいて
気筒全体の排気還流量低下割合を演算する気筒全体排気
還流量低下割合演算手段と、前記演算された気筒全体排
気還流量低下割合に基づいて排気還流装置の故障を診断
する故障診断手段と、を含んで構成した。
【0008】かかる構成においては、気筒全体の排気還
流量低下割合に基づいて排気還流装置の故障が診断さ
れ、従来のようにEGRの気筒分配の影響を受けずに診
断が行われる。請求項2に係る発明は、前記熱発生パラ
メータ演算手段を、機関のクランク角度を検出するクラ
ンク角度検出手段と、機関の各気筒の筒内圧を夫々検出
する複数の筒内圧検出手段と、前記クランク角度及び筒
内圧を含む要素によって熱発生率を演算する熱発生率演
算手段と、点火のタイミングから前記演算された熱発生
率が所定値になるまでのクランク角度を熱発生パラメー
タとして演算するクランク角度演算手段と、を含んで構
成した。
【0009】かかる構成においては、点火のタイミング
から熱発生率が所定値になるまでのクランク角度に基づ
いて、気筒全体の排気還流量低下割合が演算される。請
求項3に係る発明は、前記故障診断手段を、前記演算さ
れた気筒全体排気還流量低下割合と異常判定値とを比較
する第1の比較手段と、前記演算された気筒全体排気還
流量低下割合と正常判定値とを比較する第2の比較手段
と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記演算
された気筒全体排気還流量低下割合が異常判定値以下の
ときに排気還流制御弁が異常であると判定し、前記演算
された気筒全体排気還流量低下割合が異常判定値を越え
かつ正常判定値以上のときに排気還流制御弁が正常であ
ると判定する判定手段と、前記演算された気筒全体排気
還流量低下割合が異常判定値を越えかつ正常判定値未満
のときに診断保留とする保留手段と、を含んで構成し
た。
【0010】かかる構成においては、診断がより正確に
行われる。請求項4に係る発明は、前記診断回数を計測
する計測手段と、計測された診断回数に応じて、異常判
定値と正常判定値を変更する判定値変更手段と、を含ん
で構成した。
【0011】かかる構成においては、診断精度が高めら
れて誤診断が防止されつつ、診断結果が確実に得られ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明の実施の形態を詳述する。請求項1〜4に係る発
明の共通の実施例のシステムを示す図2において、車両
における内燃機関1には、エアクリーナ2、吸気ダクト
3、吸気マニホールド4を介して空気が吸入される。
【0013】前記吸気ダクト3には、図示しないアクセ
ルペダルと連動するバタフライ式のスロットル弁5が介
装されており、該スロットル弁5によって機関の吸気空
気量が調整されるようになっている。又、前記吸気マニ
ホールド4の各ブランチ部には、各気筒別に電磁式の燃
料噴射弁6が設けられており、この燃料噴射弁6から噴
射供給される燃料量の電子制御によって所定空燃比の混
合気が形成される。シリンダ内に吸気弁7を介して吸引
された混合気は、点火栓8による火花点火によって着火
燃焼し、燃焼排気は排気弁9を介して排出され、排気マ
ニホールド10によって図示しない触媒、マフラーに導
かれる。
【0014】又、排気マニホールド10と吸気マニホー
ルド4とを連通させるEGR通路11が設けられ、この
EGR通路11にはEGR制御弁12が介装されてい
る。このEGR制御弁12が開かれると、排気系と吸気
系との圧力差によって排気の一部が機関吸気系に還流さ
れ、かかるEGRにより燃焼温度が低下し、もってNO
x排出量の低減が図られる。
【0015】尚、EGR通路11の有効開口面積を制御
するEGR制御弁は、例えば、ダイヤフラム式バルブ
と、該バルブに対する動作圧(機関負圧)の供給をコン
トロールする電磁弁との組み合わせ等であっても良い。
前記燃料噴射弁6及びEGR制御弁12を制御するコン
トロールユニット13は、マイクロコンピュータを含ん
で構成され、熱線式エアフローメータ14からの吸入空
気量信号Q、スロットルセンサ15からのスロットル弁
開度信号TVO、クランク角センサ16からのクランク
角信号(機関回転信号)、筒内圧検出手段としての筒内
圧センサ17からの筒内圧信号等が入力される。
【0016】前記エアフローメータ14は、例えば感温
抵抗の吸入空気量による抵抗変化に基づいて機関1の吸
入空気量を質量流量として検出する。前記クランク角セ
ンサ16は、例えば、フライホイールのリングギヤを検
知する電磁ピックアップを含んでなり、単位角度毎の検
出パルスを出力する。かかるクランク角センサ16から
の検出信号に基づいて機関回転速度Neを算出可能であ
る。
【0017】前記筒内圧センサ17は、実開昭63−1
7432号公報に開示されるように、圧電素子を含んで
構成されるリング状のセンサであって、点火栓8が燃焼
圧を受けてリフトしてそのセット荷重が変化すること
で、燃焼圧に対応する信号を出力するものである。かか
る筒内圧センサ17は、機関1の全気筒に夫々設けられ
ている。
【0018】前記コントロールユニット13は、機関運
転条件に基づいて要求EGR率を決定し、この要求EG
R率に基づいてEGR制御弁12の開度を制御すると共
に、燃料噴射弁6による燃料噴射量を制御する。燃料噴
射弁6の噴射量の制御は以下のように行われる。即ち、
エアフローメータ14で検出された吸入空気量Qと、ク
ランク角センサ16からの検出信号から算出した機関回
転速度Neとに基づいて基本燃料噴射量Tp(=K×Q
/Ne:Kは定数)を算出し、基本燃料噴射量Tpに冷
却水温度等の運転条件に応じた補正を施して最終的な燃
料噴射量Tiを求める。
【0019】そして、燃料噴射量Tiに相当するパルス
幅の駆動パルス信号を前記燃料噴射弁6に所定タイミン
グで出力する。燃料噴射弁6には、図示しないプレッシ
ャレギュレータで所定圧力に調整された燃料が供給され
るようになっており、前記駆動パルス信号のパルス幅に
比例する量の燃料を噴射供給する。一方、コントロール
ユニット13によるEGR制御弁12の制御(EGR制
御)は、基本的には、機関負荷と機関回転速度Neとに
応じて要求EGR率を求め、この要求EGR率をEGR
制御弁12への制御信号に変換して行われる。
【0020】又、コントロールユニット13は、EGR
通路11、EGR制御弁12からなるEGR装置の故障
診断を行う機能を有している。このEGR装置の故障診
断の詳細を図3〜図5のフローチャートに従って説明す
る。尚、本実施形態において、本発明の排気還流制御弁
開閉制御手段、熱発生パラメータ演算手段、熱発生パラ
メータ差演算手段、排気還流量低下割合演算手段、気筒
全体排気還流量低下割合演算手段及び故障診断手段の各
機能は、図3〜図5のフローチャートに示すように、コ
ントロールユニット13がソフトウェア的に備えてい
る。
【0021】図3のフローチャートにおいて、ステップ
1(以下、S1と略記する。以下同様)において、機関
運転条件として、機関回転速度Ne、基本燃料噴射量T
p、水温TWN、スロットル弁開度TVO、車速VSP
等の各信号を読み込む。ステップ2においては、診断許
可条件が成立したか否かを判定する。即ち、車両が通常
に走行しているか否かを、機関回転速度Ne、基本燃料
噴射量Tp、水温TWN、スロットル弁開度TVO、車
速VSPにより判定する。
【0022】例えば、下記条件が成立した際、車両が通
常に走行しており、診断許可条件が成立したとする。 機関回転速度Ne:1200〜2400rpm 基本燃料噴射量Tp:2〜5ms 水温TWN:70〜100°C スロットル弁開度TVO:2〜20deg 車速VSP:30〜100km/h 尚、上記診断許可条件成立時は、通常制御により排気還
流が行われる領域である。
【0023】診断許可条件成立時には、ステップ3に進
み、非成立時はステップ1に戻る。ステップ3では、機
関が定常運転状態であるか否かを、定常判定条件が成立
したか否かにより判定する。この定常判定は、機関回転
速度Ne、基本燃料噴射量Tp、スロットル弁開度TV
O、車速VSP等の時間変化率が所定範囲内であるか否
かに基づいて行われる。
【0024】従って、機関回転速度Ne、基本燃料噴射
量Tp、スロットル弁開度TVO、車速VSP等の時間
変化率が所定範囲内であり、定常判定条件が成立した場
合には、ステップ4に進み、機関回転速度Ne、基本燃
料噴射量Tp、スロットル弁開度TVO、車速VSP等
の時間変化率が所定範囲外である場合には、定常判定条
件が非成立として、診断を中止するべくステップ1に戻
る。
【0025】ステップ4においては、気筒別にON時
(EGR制御弁開制御時)のデータをサンプリングす
る。即ち、本発明においては、排気還流制御弁開制御時
と閉制御時夫々の気筒における熱発生パラメータを各気
筒毎に演算するが、本実施形態においては、クランク角
及び筒内圧を含む要素によって熱発生率を演算し、点火
のタイミングから前記演算された熱発生率が所定値にな
るまでのクランク角度を熱発生パラメータとして演算す
る。
【0026】即ち、ステップ4は、図4のフローチャー
トに従って実行される。この図のフローチャートにおい
て、ステップ21では、クランク角度(°CA)と筒内
圧等を読み込む。ステップ22においては、各気筒毎に
熱発生率を演算する。この熱発生率の演算方法について
説明すると、クランク角度θj における熱発生率q
j (kcal/deg)は、熱力学の第1法則により次
式により計算される。
【0027】qj =(Λ/k−1)・〔Vj (dP/d
θ)+kPj (dV/dθ)〕 但し、Λ:熱の仕事当量(例えば、4.2〔J〕) k:比熱比(例えば、1.4) Pj :筒内圧 Vj :シリンダ容積 従って、かかる演算方法に従って、EGRON時(EG
R制御弁開制御時)の各気筒毎の熱発生率を演算する。
【0028】ステップ23以降では、点火のタイミング
から前記演算された熱発生率が所定値になるまでのクラ
ンク角度を演算する。即ち、ステップ23では、熱発生
率が所定値となったか否かを判定し、所定値となれば、
ステップ24に進み、ならなければステップ22に戻
る。ステップ24では、熱発生率が所定値となったとき
のクランク角度NETADOを算出し、ステップ25で
は、ADVとNETADOから点火のタイミングから熱
発生率が所定値になるまでのクランク角度NETADを
演算する。
【0029】かかるフローチャートのデータサンプルを
各気筒毎に行う。そして、図3のフローチャートのステ
ップ5において、#1気筒のNETAD1、#2気筒の
NETAD2、#3気筒のNETAD3、#4気筒のN
ETAD4を設定する。 即ち、NETAD11=NETAD1 NETAD12=NETAD2 NETAD13=NETAD3 NETAD14=NETAD4 次のステップ6においては、EGRをOFFし〔EGR
制御弁閉制御時(EGRカット)〕)、ステップ7に
て、所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間経過
したならば、ステップ8に進み、そうでなければ、ステ
ップ7に戻る。
【0030】ステップ8においては、ステップ4と同様
にして、気筒別にEGROFF時のデータをサンプリン
グし、ステップ9にて、ステップ5と同様にして、#1
気筒のNETAD1、#2気筒のNETAD2、#3気
筒のNETAD3、#4気筒のNETAD4を設定す
る。 即ち、NETAD21=NETAD1 NETAD22=NETAD2 NETAD23=NETAD3 NETAD24=NETAD4 ここで、図6は筒内圧と熱発生率との関係を示してお
り、実線図示はEGROFF時の筒内圧と熱発生率、点
線図示はEGRON時の筒内圧と熱発生率である。そし
て、この図において、NETAD1Nは、EGRON時
の前記クランク角度、NETAD2Nは、EGROFF
時の前記クランク角度である。
【0031】ステップ10においては、ステップ6にて
EGRON状態のときに強制的にEGRをカットしたた
め、EGR量を元に戻すべく、EGRONとする。次
の、ステップ11では診断判定を実行する。ここで、本
発明の実施形態においては、EGRON時の熱発生パラ
メータ、即ち、前記NETAD11、NETAD12、
NETAD13、NETAD14と、EGROFF時の
熱発生パラメータ、即ち、前記NETAD21、NET
AD22、NETAD23、NETAD24との差を各
気筒毎に演算し、この演算した差と目標とする差とに基
づいて各気筒毎にEGR量低下割合を演算し、この演算
された各気筒毎のEGR量低下割合に基づいて気筒全体
のEGR量低下割合を演算し、この演算された気筒全体
のEGR量低下割合に基づいてEGR装置の故障を診断
する。
【0032】かかる診断判定は、図5のフローチャート
の如く実行される。このフローチャートにおいて、ステ
ップ31では、EGRON時とOFF時のNETADの
差ΔNETADを各気筒毎に演算する。 ΔNETAD1=NETAD11−NETAD21 ΔNETAD2=NETAD12−NETAD22 ΔNETAD3=NETAD13−NETAD23 ΔNETAD4=NETAD14−NETAD24 ステップ32では、目標とするΔNETADを演算す
る。
【0033】ステップ33では、ΔNETAD1、ΔN
ETAD2、ΔNETAD3、ΔNETAD4夫々と目
標とするΔNETADから、気筒毎のEGR量低下割合
DLTPNnを演算する。 DLTPN1=ΔNETAD1/目標ΔNETAD DLTPN2=ΔNETAD2/目標ΔNETAD DLTPN3=ΔNETAD3/目標ΔNETAD DLTPN4=ΔNETAD4/目標ΔNETAD ステップ34においては、気筒全体のEGR量低下割合
DLTPNを演算する〔(DLTPN1+DLTPN2
+DLTPN3+DLTPN4)/4〕。
【0034】ステップ35においては、後述する診断回
数に基づいて後述する異常判定値(NG判定値)と正常
判定値(OK判定値)を演算する。ステップ36におい
ては、ステップ34にて演算したDLTPNとNG判定
値とを比較する。DLTPN≦NG判定値と判定される
と、ステップ37においてEGR装置が異常であると判
定して、診断を終了する。
【0035】一方、DLTPN>NG判定値と判定され
ると、ステップ38に進む。このステップ38では、ス
テップ にて演算したDLTPNとOK判定値とを比較
する。DLTPN≧OK判定値であると判定されると、
ステップ39においてEGR装置が正常であると判定し
て、診断を終了する。
【0036】即ち、EGR装置が正常であれば、気筒全
体EGR量低下割合は大きくなるはずである。そのた
め、気筒全体EGR量低下割合をみれば、EGR装置の
作動状態が判明する。一方、ステップ38にて、DLT
PN<OK判定値であると判定されると、ステップ40
に進んで診断保留と判定する。
【0037】ステップ37,ステップ39,ステップ4
0の後のステップ41においては、診断回数をカウント
して、リターンする。この場合、ステップ35におい
て、診断回数に応じて、NG判定値とOK判定値とを決
定するが、例えば、NG判定値は、図7に示すように、
診断回数が増えるに従って徐々に大きく変更し、OK判
定値は、同図に示すように、診断回数が増えるに従って
徐々に小さく変更する。
【0038】次に、図3のフローチャートにおいて、ス
テップ12に進み、診断判定結果が正常又は異常である
か、保留であるかを判別し、正常又は異常であれば、終
了し、保留であれば、ステップ1に戻る。以上説明した
ように、EGRON時の熱発生パラメータ、例えば、点
火のタイミングからクランク角及び筒内圧を含む要素に
よって演算された熱発生率が所定値になるまでのクラン
ク角度と、EGROFF時の同様のクランク角度と、の
差を各気筒毎に演算し、この演算した差と目標とする差
とに基づいて各気筒毎にEGR量低下割合を演算し、こ
の演算された各気筒毎のEGR量低下割合に基づいて気
筒全体のEGR量低下割合を演算し、この演算された気
筒全体のEGR量低下割合に基づいてEGR装置の故障
を診断する構成としたから、従来のようにEGRの気筒
分配の影響を受けずに診断が行え、診断精度の向上を図
ることができる。
【0039】又、気筒別にデータをサンプリングするた
め、データのサンプリング数が多くなり、これによって
も診断精度の向上を図ることができる。特に、上記の診
断判定においては、異常判定値と正常判定値とを設定
し、演算された気筒全体排気還流量低下割合が異常判定
値を越えかつ正常判定値未満のときに診断保留とする構
成としたから、診断をより正確に行え、特に、診断回数
に応じて、NG判定値を大きく変更し、OK判定値を小
さく変更するようにしたから、診断当初はOKとNG夫
々の診断範囲を狭め、保留状態となって診断回数が増す
に従ってOKとNG夫々の診断範囲を広げることがで
き、診断精度を高めて誤診断を防止しつつ、診断結果を
確実に得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、気筒全体の排気還流量低下割合に基づいて
排気還流装置の故障を診断するようにしたから、従来の
ようにEGRの気筒分配の影響を受けずに診断を行え、
診断精度の向上を図ることができる。
【0041】請求項2に係る発明によれば、点火のタイ
ミングから熱発生率が所定値になるまでのクランク角度
に基づいて、気筒全体の排気還流量低下割合を演算でき
る。請求項3に係る発明によれば、診断をより正確に行
うことができる。請求項4に係る発明によれば、診断精
度を高めて誤診断を防止しつつ、診断結果を確実に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に係る発明の構成図
【図2】 請求項1〜4に係る発明の実施例共通のシス
テム図
【図3】 EGR診断制御フロー
【図4】 データサンプルフロー
【図5】 診断判定フロー
【図6】 EGRON時とOFF時夫々における筒内圧
と熱発生率の関係を示す図
【図7】 診断回数に応じたOK判定値とNG判定値の
設定を説明する特性図
【符号の説明】
1 内燃機関 4 吸気マニホールド 10 排気マニホールド 11 EGR通路 12 EGR制御弁 13 コントロールユニット 17 筒内圧センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関排気の一部を排気還流制御弁が介装さ
    れた排気還流通路を介して機関の吸気系に還流させる内
    燃機関の排気還流装置の診断装置であって、 前記排気還流制御弁を所定の診断条件成立時に強制的に
    開閉制御する排気還流制御弁開閉制御手段と、 前記排気還流制御弁開制御時と閉制御時夫々の気筒にお
    ける熱発生パラメータを各気筒毎に演算する熱発生パラ
    メータ演算手段と、 前記排気還流制御弁開制御時の熱発生パラメータと、閉
    制御時の熱発生パラメータとの差を各気筒毎に演算する
    熱発生パラメータ差演算手段と、 前記演算された各気筒毎の熱発生パラメータ差と目標と
    する熱発生パラメータ差とに基づいて各気筒毎に排気還
    流量低下割合を演算する排気還流量低下割合演算手段
    と、 前記演算された各気筒毎の排気還流量低下割合に基づい
    て気筒全体の排気還流量低下割合を演算する気筒全体排
    気還流量低下割合演算手段と、 前記演算された気筒全体排気還流量低下割合に基づいて
    排気還流装置の故障を診断する故障診断手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関の排気還流
    装置の診断装置。
  2. 【請求項2】前記熱発生パラメータ演算手段は、 機関のクランク角度を検出するクランク角度検出手段
    と、 機関の各気筒の筒内圧を夫々検出する複数の筒内圧検出
    手段と、 前記クランク角度及び筒内圧を含む要素によって熱発生
    率を演算する熱発生率演算手段と、 点火のタイミングから前記演算された熱発生率が所定値
    になるまでのクランク角度を熱発生パラメータとして演
    算するクランク角度演算手段と、 を含んで構成したことを特徴とする請求項1記載の内燃
    機関の排気還流装置の診断装置。
  3. 【請求項3】前記故障診断手段は、 前記演算された気筒全体排気還流量低下割合と異常判定
    値とを比較する第1の比較手段と、 前記演算された気筒全体排気還流量低下割合と正常判定
    値とを比較する第2の比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記演算され
    た気筒全体排気還流量低下割合が異常判定値以下のとき
    に排気還流制御弁が異常であると判定し、前記演算され
    た気筒全体排気還流量低下割合が異常判定値を越えかつ
    正常判定値以上のときに排気還流制御弁が正常であると
    判定する判定手段と、 前記演算された気筒全体排気還流量低下割合が異常判定
    値を越えかつ正常判定値未満のときに診断保留とする保
    留手段と、 を含んで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載
    の内燃機関の排気還流装置の診断装置。
  4. 【請求項4】前記診断回数を計測する計測手段と、 計測された診断回数に応じて、異常判定値と正常判定値
    を変更する判定値変更手段と、 を含んで構成したことを特徴とする請求項3記載の内燃
    機関の排気還流装置の診断装置。
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