JPH091508A - アンモニア性ホウ素木材防腐剤 - Google Patents

アンモニア性ホウ素木材防腐剤

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JPH091508A
JPH091508A JP14649095A JP14649095A JPH091508A JP H091508 A JPH091508 A JP H091508A JP 14649095 A JP14649095 A JP 14649095A JP 14649095 A JP14649095 A JP 14649095A JP H091508 A JPH091508 A JP H091508A
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boron
ammoniacal
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wood
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JP14649095A
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Jonathan Tilott Robert
ジョナサン ティロット ロバート
Francis Baines Edmund
フランシス ベインズ エドマンド
Mary Owens Anne
メアリー オーウェンズ アン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材または木材ベースの製品に殺菌および殺
虫活性を付与するための製剤を提供する。 【構成】 ホウ素化合物および第四級アンモニウム化合
物を含有し、前記第四級アンモニウム化合物が、好まし
くは式: 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ水素原
子、直鎖あるいは分岐した飽和または不飽和の脂肪族
基、アリール基または芳香族基を示し、X- はアニオン
を示す。)で表される。 【効果】 上記アンモニア性ホウ素木材防腐剤は、該防
腐剤に含まれる個々の化合物よりも広範な殺菌スペクト
ルを有し、金属に対する腐食性が極めて少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に木材用の殺菌剤と
して使用する組成物、またはその生成に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】銅等
の金属を含有する組成物は木材防腐剤としてよく知ら
れ、硫酸銅、塩化銅等の単一塩は1900年代初頭に初
めて使用された。これらの塩類は水溶液として適用さ
れ、浸漬または拡散あるいは種々の真空圧スケジュール
によって木材に含浸された。しかし、該塩類は木材から
浸出しやすいことから、種々の固定化剤が提案され、そ
の中で最も重要で汎用されたものはクロムである。
【0003】前記塩類の溶液は、場合によっては、木材
の処理に用いられる軟鋼の貯蔵器や装置に対して非常に
強い腐食性を示すが、クロムは有効な腐食抑制剤として
も作用する。1930年代には、銅とクロムと他の元素
(例えば、ヒ素)との組合せが開発され、銅−クロム−
ヒ素(CCA)配合物が木材防腐剤産業における主製品
となった。銅は必須の殺菌剤であり、ヒ素は殺虫性能の
ためおよび銅耐性菌から保護するために存在する。クロ
ムは、銅およびヒ素が木材から浸出するのを防止する固
定化剤である。
【0004】しかし、これらの組成物における重金属の
使用は環境および毒物学的欠点を有するため、他の元素
および化合物、例えばホウ素、リン、フッ化物および第
四級アンモニウム化合物がこれらの代わりに用いられた
〔例えば、ティロット・アンド・コギンズ(Tillot and
Coggins)、1981、Proc. BWPA Ann. Convention参
照〕。この評論誌は、アルキルアンモニウム化合物また
は第四級アンモニウム化合物としても知られる置換アン
モニウム化合物の、木材の保護用に有効な殺菌剤として
の性能についての記載を含む。また、この性能は他にも
記載されている〔例えば、プレストン(Preston )、1
984、Proc. AWPA、プレストン・アンド・キッテンデ
ン(Preston and Chittenden)、1982、ニュージー
ランド、ジャーナル・オブ・フォレストリー・サイエン
ス(J. Forestry Science )参照〕。
【0005】ホウ素は、長年にわたって、有効な殺菌お
よび殺虫作用を有する有効成分として使用されてきた
〔例えば、ディッキンソン・アンド・マーフィー(Dick
insonand Murphy)、1989、Proc. BWPA Ann. Conve
ntion; deJonge、1986、IRG/WP/3400 参照〕。ホ
ウ素は木材腐朽菌および虫に対して広範な活性を有し、
通常の防腐剤の保持率でホウ素に対して耐性を有する木
材腐朽生物は報告されていない。
【0006】ホウ素は多くの方法、例えば、固体ホウ素
化合物、ホウ素蒸気あるいは最も一般的には水または他
の溶媒の溶液による方法で木材に適用できる。また、ホ
ウ素は真空圧サイクルを用いた拡散または人工含浸法に
よって容易に木材に浸透する。防腐剤としてのホウ素の
主な使用は、八ホウ酸二ナトリウム四水和物(Timbor)
のホウ酸/ホウ砂混合物の水溶液としての使用である。
この溶液はホウ素−拡散浸漬法によって、枯れていない
木材および数日または数週間非乾燥条件下で保存した木
材に適用でき、該溶液が浸透する間にホウ素防腐剤は拡
散によって木材中に浸透する。
【0007】さらに最近、ホウ素化合物を用いて処理す
る圧力含浸法、例えば、交互圧力法(APM)が提案さ
れた。従来より、ホウ素化合物は、他の防腐剤製剤、特
に真空圧処理用の銅−クロム−ホウ素(CCB)および
ホウ素−フッ化物−クロム−ヒ素(BFCA)拡散製剤
中に含まれていた。
【0008】しかしながら、ホウ素化合物の防腐剤組成
物は、ホウ素化合物が、防腐効果の減少をもたらす防腐
剤の浸出を防止するのに十分なだけ木材と反応しないと
いう欠点を有する。一方、第四級アンモニウム化合物ベ
ースでかつ殺菌剤および殺虫剤として効果的な溶液が、
防腐剤用の貯蔵器および処理装置に使用される金属に対
して腐食性を有することが判明した〔ティロット・アン
ド・コギンズ(Tillot and Coggins)、1981、Pro
c. BWPA Ann. Convention参照〕。防腐処理した木材
は、釘、ネジ、小屋組板等の金属取付具に対しても腐食
性を示す。
【0009】そこで、第四級アンモニウム化合物と銅ま
たは亜鉛イオンを供給する化合物とを組合せて用いるこ
とが提案されたが(EP0238413 B1)、防腐
剤用の貯蔵および処理装置における鉄の腐食ならびに防
腐剤の中の銅の析出を減少させるために、防食剤の特別
な組合せが必要である。しかし、通常の防食剤はこれら
の目的には有効でないことが判明した。
【0010】本発明の主たる目的は、木材または木材ベ
ースの製品に殺菌および殺虫活性を付与するためのホウ
素化合物および第四級アンモニウム化合物を含有する、
好ましくは水溶液の形態の製剤を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、ホ
ウ素化合物と第四級アンモニウム化合物の両方を含む木
材防腐製剤は、木材に含浸させたときに有効な殺菌剤お
よび殺虫剤となるだけでなく、防腐剤用の貯蔵器および
処理装置に使用される金属に対して腐食性をまったく示
さない、あるいはわずかにしか示さず、かつ耐浸出性を
有するという新たな事実を見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0012】すなわち、本発明のアンモニア性ホウ素木
材防腐剤は、ホウ素化合物および第四級アンモニウム化
合物を含有してなることを特徴とする、木材処理におい
て殺菌剤として使用するための組成物である。上記木材
防腐剤は、該防腐剤に含まれる個々の化合物よりも広範
な殺菌活性スペクトルを有することを特徴とし、金属に
対する腐食性が予想されるよりもはるかに少ない。
【0013】前記ホウ素化合物は、ホウ酸、四ホウ酸ナ
トリウム(ホウ砂)、八ホウ酸ナトリウムまたは他の水
溶性ホウ素塩であってもよい。前記第四級アンモニウム
化合物は、式:
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ水素原子、直鎖あるいは分岐した飽和または不飽
和の脂肪族基、アリール基または芳香族基を示し、X-
はアニオン、好ましくは塩素などのハロゲン原子を示
す。)で表される。前記脂肪族および芳香族基はプロト
ン化されてもよく、他の元素または基で置換されていて
もよい。
【0016】本発明の防腐剤の濃縮物または溶液中に他
の物質が存在してもよい。特に配合濃縮物は、貯蔵時に
1つより多くの相に分離するスラリー液であってもよ
い。増粘剤を添加することによって相分離は減少する。
好適な増粘剤としては、例えば、寒天、デキストリン、
ゼラチン、スターチ、マンノース、グルコースおよび他
の糖類、カルボキシメチルセルロース、ケルザン、グア
ーガムおよびトラガカントが挙げられる。好ましい増粘
剤はカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩であ
る。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はそれらに限定されるものではな
い。木材防腐剤の作製 実施例1 上記化合物(I) は次式で表される。
【0018】
【化6】
【0019】(式中、Rは以下のとおりである。 R=C1021: 1%、 R=C1225: 67%、 R=C1429: 28%、 R=C1633: 4%。) 上記化合物(II)は次式で表される。
【0020】
【化7】
【0021】(式中、R1 およびR2 は以下のとおりで
ある。 R1 =R2 =C8 17: 25%、 R1 =R2 =C1021: 25%、 R1 =C8 17、R2 =C1021: 50%。) (方法)増粘剤を水と混合する。
【0022】撹拌しながらジアルキルジメチルアンモニ
ウムクロリドおよびアルキルジメチルベンズアルコニウ
ムクロリドを加える。ホウ酸および四ホウ酸ナトリウム
を加える。1時間混合する。生成物は、移動固相を含有
する無色ないし淡黄色の液体である。 実施例2 上記化合物(III) は次式で表される。
【0023】
【化8】
【0024】(式中、R=C1021である。) (方法)増粘剤を水と混合する。撹拌しながらジアルキ
ルジメチルアンモニウムクロリドを加えた後、ホウ酸を
加える。1時間混合する。
【0025】生成物は、移動固相を含有する無色ないし
淡黄色の液体である。木材防腐能の評価 実施例1の組成物で処理した木材の性能を、スモールウ
ッドブロック法(small wood block method )を用いて
木材腐朽菌に対してテストした。比較のため、通常のア
ルキルアンモニウム組成物(AAC混合物)およびホウ
素混合物もテストした。これらは、それぞれ以下の組成
を有した。 長さ30mm、横断面10mm×5mmのスコットラン
ド松(Pinus sylvesis Linnasus )セプウッドおよび
ビーチ(Fagus svlvatica Linnaeus )をカットし、
105度で18時間乾燥させた。次いで、これらをデシ
ケーター中で冷却し、秤量した後、真空含浸によって処
理液で処理した。ブロックを処理液に浸漬し、−0.8
7バールの真空に15分間暴露した。ブロックを該液中
で2時間浸漬し続けた後、取り出して秤量した。ブロッ
クを密閉容器中で2週間保持した後、外界温度でゆっく
りとさらに2週間乾燥させた。
【0026】1セットのブロックを浸出させた。該ブロ
ックを5倍容量の脱イオン水に浸漬し、−0.87バー
ルの真空に20分間暴露した。2時間後、水を交換し
た。24時間後、水を替え、1日以上または3日以上の
間隔でさらに9回替えた。次に、未浸出、浸出および未
処理のブロックをγ線照射で滅菌した。4つのレプリカ
ブロックおよび1つの未処理ブロックを、ペトリ皿中の
4%麦芽寒天上で増殖する菌に暴露した。菌は、松のブ
ロックにはコニオフォラ・プテアナ(Coniophora pute
ana )、ポリア・プラセンタ(Poria placenta)およ
びグロエフィラム・トラベウム(Gloeophyllum trabeu
m )を、ブナのブロックにはコリオルス・ヴェルシコラ
ー(Coriolus versicolor)をそれぞれ用いた。ペトリ
皿を22℃で12週間温置した。ブロックを取り除き、
付着菌を洗浄し、秤量した。次いで、これらを105度
で18時間オーブン乾燥し、秤量した。菌による木材の
発病および腐朽に起因するブロックの重量損失率を、初
期重量と最終重量の差から計算した。処理液の消費量
を、処理前後の各ブロックの重量から計算した。防腐剤
の濃縮物または混合物の残率を、濃縮混合物の希釈によ
って作製した処理液の消費量および濃度から計算した。
このテストにおける毒性値は、処理液の濃度および重量
損失率が3%未満である残率である。4つの菌について
の毒性値をまとめて表1および表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1〜2から明らかなように、ホウ素混合
物、AAC混合物および実施例1の混合物はすべて、木
材ブロックが未浸出の場合には、最低濃度でテストされ
た4つの菌すべてに対して有効である。しかし、水中に
浸出した後、ホウ素混合物で処理した木材ブロックは、
最高の溶液濃度でテストしても、重量損失率が3%以上
であった。AAC混合物および実施例1の混合物は浸出
後も有効であった。従って、実施例1の混合物は殺菌性
および耐浸出性を有することがわかる。
【0030】ホウ酸とDDACの混合物の木材腐朽菌の
腐朽能に対する効果を評価した。ホウ酸のみおよびDD
ACのみを含有する溶液ならびにホウ酸とDDACの混
合物を前述のようにブナのブロックに塗布した後、水中
で浸出させるか未浸出のままで、木材腐朽菌であるコリ
オルス・ヴェルシコラー(Coriolus versicolor)に暴
露した。ホウ酸とDDACの比率は実施例1と同様であ
った。8週間の菌暴露後のブロックの重量損失率を表3
に示す。2つの対照ブロックの平均重量損失率および4
つの処理ブロックの平均重量損失率を示す。処理ブロッ
クの重量損失率を対照ブロックの平均重量損失率の百分
率で表す。ホウ酸0.1%m/m、DDAC0.3%m
/mを含有する溶液およびホウ酸0.1%、DDAC
0.3%を含有する溶液で処理したブロックについての
結果を示す。2つの反復ペトリ皿についてのデータを示
す。
【0031】
【表3】
【0032】ホウ酸単独およびDDAC単独ではコリオ
ルス・ヴェルシコラー(Coriolus versicolor)による腐
朽の制御に失敗した。しかし、ホウ酸およびDDACを
含有する溶液で処理したブロック(実施例2)は最小の
重量損失率を示している。重量損失率を対照重量損失率
の百分率で表すと、コリー・エス・アール(ColleyS.
R.)〔1967、「除草剤組合せにおける相乗および拮
抗的反応の計算」、ウィーズ(Weeds )、15、20〜
22頁〕の方法をデータに適用できる。この方法は個々
の有効成分に対する対照値の百分率を用いて、合した有
効成分に対する対照値の予想百分率を計算するものであ
る。合した混合物に対する対照値の百分率についての実
測値が予想値よりも低い場合、混合物は相乗的であると
考えることができる。ホウ酸とDDACの混合物につい
ての計算した予想値を表3に示した。対照値の実測値は
対照の百分率についての予想値より僅かに低く、混合物
が相乗性を有することを意味する。
【0033】表4は0.35%ホウ酸のみおよび1.0
5%DDACのみを含有する溶液ならびに0.35%ホ
ウ酸と1.05%DDACの混合物で処理したブナのブ
ロックについての結果を示す。これらのブロックをコリ
オルス・ヴェルシコラー(Coriolus versicolor)に暴
露する前に水中で浸出させ、2つの反復ペトリ皿につい
ての結果を示す。0.35%ホウ酸または1.05%D
DACで処理したブロックはコリオルス・ヴェルシコラ
ー(Coriolus versicolor)の制御に失敗した。しか
し、0.35%ホウ酸と1.05%DDACの混合物は
菌の制御を達成し、処理ブロックの腐朽および重量損失
を防止する。ホウ酸とDDACの混合物に対する対照値
の実測百分率は対照値の個々の百分率から計算した予想
値よりかなり低い。この結果もまた、2つの有効成分の
混合物の相乗効果を意味する。
【0034】
【表4】
【0035】表5は実施例1に示すホウ素混合物の0.
05%溶液および実施例1に示すAAC混合物の0.1
5%溶液で処理した松のブロックの結果を示す。実施例
1に示す比率で混合した0.05%ホウ素混合物および
0.15%AAC混合物を含有する溶液で処理したブロ
ックの結果を示す。0.05%ホウ素混合物単独ではコ
ニオフォラ・プテアナ(Coniophora puteana )の制御
に失敗した。0.15%AAC混合物単独では該菌の制
御に失敗した。0.05%ホウ酸混合物と1.05%A
AC混合物の混合物は菌の制御を達成し、木材ブロック
の腐朽および重量損失を防止する。ホウ素混合物とAA
C混合物の混合物に対する対照値の実測百分率は計算し
た予想値よりかなり低く、ホウ素混合物とAAC混合物
の組合せが相乗性を有することを意味する。
【0036】
【表5】
【0037】実施例1の組成物ならびに前述のホウ素お
よびAAC混合物の腐食性(corrosivity )を、溶液に
暴露した金属片重量損失率を測定し、かつ金属板の目視
評価を行うことによって評価した。比較のため、通常の
CCA混合物もテストした。CCA混合物は以下の組成
を有した。 軟鋼片(長さ約75mm×幅約25mm、厚さ1mm)
をブレント・ゴールド・シール(Brent Gold Seal )テ
ストパネルからカットした。各軟鋼片にコード番号をス
タンプし、脱脂し、秤量した。軟鋼片を100mlガラ
スびん中のテスト溶液50gに暴露して、軟鋼片の長さ
の約半分が溶液中にあり、残部が溶液の上にあるように
した。3つの反復片を各溶液に暴露した。
【0038】24時間後、軟鋼片を取り出した。表面に
付着した析出物を削り落とすことによって取り除き、軟
鋼片を秤量した。各軟鋼片の重量損失率を計算し、3つ
の反復片についての平均を求めた。その結果(平均重量
損失%)を表6に示す。表6は、AAC混合物のみの溶
液に比較して実施例1の溶液中に浸漬した金属の腐食が
非常に少ないことを示す。この第四級アンモニウム化合
物に対する腐食抑制剤としてのホウ素化合物の作用は予
想されないものである。
【0039】
【表6】
【0040】
【発明の効果】本発明のアンモニア性ホウ素木材防腐剤
は、該防腐剤に含まれる個々の化合物よりも広範な殺菌
スペクトルを有し、金属に対する腐食性が極めて少な
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドマンド フランシス ベインズ イギリス,シー・アール・2 6・エヌ・ ティー,サリー,サウス クロイドン,ブ ラムリー ヒル,ラグラン コート 13番 地 (72)発明者 アン メアリー オーウェンズ イギリス,エル・9 4・エス・エイチ, リバプール,エイントゥリー,ヘルスビー ロード 1番地

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホウ素化合物および第四級アンモニウム化
    合物を含有してなることを特徴とする、木材処理におい
    て殺菌剤として用いられるアンモニア性ホウ素木材防腐
    剤。
  2. 【請求項2】前記防腐剤が水性液である請求項1記載の
    アンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  3. 【請求項3】前記防腐剤がスラリーである請求項1記載
    のアンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  4. 【請求項4】前記ホウ素化合物が水溶性ホウ素塩から選
    択される請求項1、2または3記載のアンモニア性ホウ
    素木材防腐剤。
  5. 【請求項5】前記水溶性ホウ素塩が四ホウ酸ナトリウム
    または八ホウ酸ナトリウムである請求項4記載のアンモ
    ニア性ホウ素木材防腐剤。
  6. 【請求項6】前記ホウ素化合物がホウ酸である請求項
    1、2または3記載のアンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  7. 【請求項7】前記第四級アンモニウム化合物が、式: 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ水素原
    子、直鎖あるいは分岐した飽和または不飽和の脂肪族
    基、アリール基または芳香族基を示し、X- はアニオン
    を示す。)で表される請求項1〜6のいずれかに記載の
    アンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  8. 【請求項8】前記アニオンがハロゲン化物である請求項
    7記載のアンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  9. 【請求項9】前記ハロゲン化物が塩化物である請求項8
    記載のアンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  10. 【請求項10】前記芳香族基がプロトン化されるか、あ
    るいは他の元素または基で置換されている請求項7、8
    または9記載のアンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  11. 【請求項11】前記式: 【化2】 で表される第四アンモニウム化合物において、R1 がC
    1021、C1225、C1429、C1633およびC1625
    からなる群より選ばれる基であり、R2 およびR 3 がメ
    チル基、R4 がメチルベンゼン基、およびX- が塩化物
    イオンである請求項7〜10のいずれかに記載のアンモ
    ニア性ホウ素木材防腐剤。
  12. 【請求項12】前記式: 【化3】 で表される第四アンモニウム化合物において、R1 およ
    びR3 がC8 17およびC1021からなる群より選ばれ
    る基であり、R2 およびR4 がメチル基、およびX-
    塩化物イオンである請求項7〜10のいずれかに記載の
    アンモニア性ホウ素木材防腐剤。
  13. 【請求項13】前記式: 【化4】 で表される第四アンモニウム化合物において、R1 およ
    びR3 が基: C1021 であり、R2 およびR4 がメチル基、およびX- が塩化
    物イオンである請求項7〜10のいずれかに記載のアン
    モニア性ホウ素木材防腐剤。
  14. 【請求項14】前記防腐剤が増粘剤を含有する請求項1
    〜13のいずれかに記載のアンモニア性ホウ素木材防腐
    剤。
  15. 【請求項15】前記増粘剤が寒天、デキストリン、ゼラ
    チン、スターチ、マンノース、グルコース、カルボキシ
    メチルセルロース、ケルザン、グアーガムおよびトラガ
    カントからなる群より選ばれる請求項14記載のアンモ
    ニア性ホウ素木材防腐剤。
  16. 【請求項16】前記増粘剤がカルボキシメチルセルロー
    スである請求項15記載のアンモニア性ホウ素木材防腐
    剤。
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