JPH09149872A - ダブルスキージ式床面洗浄機に於ける吸引切換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面洗浄機の回転ブラシの前後に設けた汚水
吸込口に対する吸引エアーの供給と遮断を、ゴムブレー
ドの反転屈曲によることなく、専用の切換弁を用いて交
互に自動切換する。 【解決手段】 回転ブラシ４Ｔを覆うブラシカバー体１
２の外周面に真空源に通じる前後の真空室１０ｂ，１０
ｃを設け、これ等前後の真空室１０ｂ，１０ｃの下端部
に開口した前部口１０ｂ１と１０ｃ１をブラシカバー体
１２の前後に開口すると共に、上記真空室１０ｂ，１０
ｃを交互に開閉する切換弁１９Ｘを設けて、機体１が前
進する時は、後部口１０ｃ１に吸引作用を及ぼし、後進
する時は前部口１０ｂ１に吸引作用を及ぼす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、走行しながら回転
ブラシを回転して床面を洗浄する床面洗浄機（スクラバ
ー）の技術分野に属するものであって、具体的には、回
転ブラシの前後に汚水の吸込口（スキージ）を設けたダ
ブルスキージ式床面洗浄機に実施して好適な吸引切換装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】床面を洗浄する回転ブラシの前後に汚水
吸引口（スキージ）を設けたダブルスキージ式の床面洗
浄機は、例えば、特開平２−１７０１９号公報、或は、
実開平６−７６４５号公報等に開示されているように既
に公知であって、いずれも、床面洗浄機の前進又は後進
に合せて前後のスキージに設けたゴムブレードを床面と
の摩擦抵抗によって反転屈曲することにより、ゴムブレ
ードとソリッドブレードとの間を開閉して、前後のスキ
ージの吸引と遮断を交互に切換える仕組に成っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のダ
ブルスキージ式床面洗浄機には、以下に述べる如き各種
の欠点があった。

【０００４】 汚水を掻き集めるゴムブレード自身が
切換弁に成っているため、長時間の使用によってゴム自
体が酷使されると、柔軟性及び反転性と云った弾力性を
充分に維持することができなくなり、その結果、劣化に
よって弁機能が低下して吸引と遮断の切換に支障が生じ
る。 ゴムブレードとソリッドブレードとの間にゴミ等が
挟まったりすることで、弁機能が停止すると共に、挟ま
ったゴミ等が原因で洗浄した床面に筋を残してしまう。 吸引する側も、吸引を遮断している側も、夫々のゴ
ムブレードが常に床面と接触しているため、その抵抗で
床面洗浄機の操作が重くなる。

【０００５】従って本発明の技術的課題は、回転ブラシ
の前後に設けた汚水吸込口に対する吸引エアーの供給と
遮断を、ゴムブレードの反転屈曲によることなく、専用
の切換弁を用いて交互に自動切換えすることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。

【０００７】洗浄水の給水を受けながら床面を洗浄する
回転ブラシの外周をブラシカバー体で覆い、このブラシ
カバー体の外周面に真空源に通じる真空室を沿設する一
方、真空室の前部口と後部口を回転ブラシの前後両側に
開口して、回転ブラシによる洗浄後の汚水をこれ等前部
口と後部口を通して真空室側に吸込むように構成し、且
つ、前部口と後部口の各外側部に汚水を掻き寄せるゴム
ブレードを取付けたダブルスキージ式床面洗浄機に於い
て、

【０００８】（１） 上記真空室の内部に、床面洗浄機
の前後への移動に連動して、床面洗浄機が前進すると真
空源を後部口に対してのみ連通し、反対に後進すると真
空源を前部口に対してのみ連通するように切換作動する
切換弁を設けること。

【０００９】（２） ブラシカバー体の左右両側面に、
下側部を床面側に接触させた左右のスライドプレートを
前後方向にスライド自在に取付け、これ等左右のスライ
ドプレートの間に架設した連結材と真空室内の切換弁を
切換作動する作動軸との間を、左右のスライドプレート
がブラシカバー体に対して後方にスライドすると切換弁
が前部口側の真空通路を閉塞し、反対に左右のスライド
プレートがブラシカバー体に対して前方にスライドした
時には、切換弁が後部口側の真空通路を閉塞するよう
に、連動部材を介して連繋すること。

【００１０】（３） ブラシカバー体の左右両側面の前
後部分に、夫々前後２本のガイド軸を外方に向けて突設
し、これ等各ガイド軸を左右のスライドプレートの前後
部分に横長に穿設したガイド長孔内に嵌込むことによっ
て、左右のスライドプレートをブラシカバー体に対して
前後方向に移動自在に取付けると共に、上記各スライド
プレートに穿設した前後のガイド長孔を、床面に対して
外端側が高く、内端側が低くなるように逆ハ字状に形成
すること。

【００１１】（４） 左右のスライドプレートの下端部
にローラを取付け、このローラを床面側に接触させるよ
うに構成すること。

【００１２】（５） ブラシカバー体の左右両側面に夫
々スライド自在に取付けた左右のスライドプレートの間
に連結軸を架設し、この連結軸の中間部には作動溝を切
欠したガイド板を軸線方向に対して直角に取付ける一
方、真空室内の切換弁を切換作動する作動軸の外端部に
作動アームの根端部を直角に取付け、この作動アームの
先端部に突設した作動ピンを上記ガイド板に穿設した作
動溝内に嵌込むこと。

【００１３】上記（１）〜（５）で述べた各手段は以下
の如く作用する。

【００１４】上記（１）で述べた手段によれば、真空室
の内部に設けた切換弁の切換作動によって、真空源から
の吸引作用を、床面洗浄機が前進している時は真空室の
後部口に対してのみ作用し、後進している時は前部口に
対してのみ作用するため、真空源の吸引作用を前部口又
は後部口のいずれか一方に集中させて、回転ブラシによ
る洗浄後の汚水を確実に吸い取ることを可能にする。

【００１５】上記（２）で述べた手段によれば、回転ブ
ラシを回転しながら床面洗浄機を前進させると、床面と
の接触抵抗によって左右のスライドプレートがブラシカ
バー体に対して相対的に後方に移動して、連動部材が切
換弁を真空室の前部口側を閉塞する方向に切換作動する
ため、真空源からの吸引作用を真空室の後部口に対して
のみ作用させることができると共に、床面洗浄機を後進
させた時には、左右のスライドプレートが反対に前方に
移動するため、連動部材が切換弁を真空室の後部口側を
閉塞する方向に切換作動して、前部口に対してのみ吸引
作用を及ぼすことを可能にする。

【００１６】上記（３）で述べた手段によれば、左右の
スライドプレートに穿設した前後のガイド長孔を逆ハ字
状に形成したため、左右のスライドプレートがブラシカ
バー体に対して後方に移動した時は、床面に対して各ス
ライドプレートの前部側を少し上昇し、後部側を少し降
下させることになるから、その結果、吸引作用が及んで
いない真空室の前部口とそのゴムブレード側を床面より
少し上昇させ、吸引作用が及んでいる後部口とそのゴム
ブレード側を床面方向に少し降下させて、回転ブラシに
よる洗浄後の汚水を後部口に効果的に吸引させることが
できると共に、反対に床面洗浄機を後進させた時には、
スライドプレートの前部側が少し下がって後部側が少し
上昇するため、真空室の前部口とそのゴムブレード側を
少し降下させて、洗浄後の汚水を効果的に吸引させるこ
とを可能にする。

【００１７】更に上記（３）で述べた手段によれば、上
述した前部口と後部口の上下への作動に関連して、前部
口と後部口に取付けた前後のゴムブレードも一緒に上下
に作動するため、床面に対するゴムブレードの接触抵抗
を半減して、床面洗浄機の操作を軽くすることを可能に
する。

【００１８】上記（４）で述べた手段によれば、左右の
スライドプレートの下端部にローラを取付け、このロー
ラを床面に接触させて床面洗浄機の前後進に対するスラ
イドプレートの前後移動を行うため、スライドプレート
の前後移動をスムーズに行うことができると共に、床面
洗浄機の運転操作上の抵抗を更に軽くすることを可能に
する。

【００１９】上記（５）で述べた手段によれば、床面洗
浄機の前後進に従って左右のスライドプレートが前後に
移動すると、連結軸の中間に取付けたガイド板が作動溝
内に嵌込んだ作動アームの作動ピンを作動するため、こ
の作動アームに取付けた作動軸が切換弁を切換作動し
て、真空源からの吸引力を真空室の前部口と後部口に切
換えて作用させることを可能にする。

【００２０】以上の如くであるから、上記（１）〜
（５）で述べた手段によって上述した技術的課題を解決
して、前記従来の技術の問題点を解消することができ
る。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下に、上述した本発明に係るダ
ブルスキージ式床面洗浄機に於ける吸引切換装置の実施
の形態を、添付した図面と共に詳細に説明する。

【００２２】図１は本発明に係る吸引切換装置を備えた
ダブルスキージ式床面洗浄機の外観を示した斜視図であ
って、図中、１は洗浄機の機体、１Ｒは操作ハンドル、
２は機体１内に搭載したモータ（図示せず）によって前
後いずれの方向にも駆動回転することができる駆動車
輪、３Ａは駆動用ベルトを収めたベルトケースを示し、
更に、符号４で全体的に示したのは機体１の前面部に取
付けた前後に汚水吸込口を備えるダブル構造のスキージ
である。

【００２３】５は機体１内に搭載したブロアー（図示せ
ず）の吸引作用をスキージ４に及ぼして汚水を吸引さ
せ、且つ、この吸引した汚水を同じく機体１内に設けた
汚水タンク（図示せず）に回収する汚水吸引用ホース、
６ｂは同じく機体１内に設けた洗浄水用袋（図示せず）
からポンプ作用によって給水ホース６ａを通して送られ
て来る洗浄水（清水又は洗剤液）を、スキージ４の内部
に取付けた回転ブラシ４Ｔ（図３並びに図４参照）に供
給する給水管であって、回転ブラシ４Ｔはバッテリを動
力源とする上記のモータによって回転支持軸３Ｔ，３Ｓ
（図２参照）に支持されて回転し、床面を洗浄する仕組
に成っている。

【００２４】次に、上述したスキージ４の内部構造を上
述した図３並びに図４の記載に従って説明すると、図
中、符号１２で全体的に示したのは全体を断面半円形状
に形成したブラシカバー体、１０はこのブラシカバー体
１２の中央外周面に嵌着したダクトカバー体１０であっ
て、このダクトカバー体１０の上面中央部には上述した
汚水吸引用ホース５の先端口５ａを接続する接続口１０
ａが立設され、また、このダクトカバー体１０の内部が
上述したブロアーに通じる前後の真空室１０ｂ，１０ｃ
に成っている。

【００２５】１０ｂ１，１０ｃ１は上記ブラシカバー体
１２の前後下側部に夫々床面に向けて開口した上記前後
各真空室１０ｂ，１０ｃの下端口、即ち、汚水吸引用の
前部口と後部口、７Ａと７Ｂはこれ等各前部口１０ｂ１
と後部口１０ｃ１の前後に取付けた汚水掻き寄せ用のゴ
ムブレードであって、これ等前後のゴムブレード７Ａ，
７Ｂは、機体１が図３に示した矢印の方向に前進してい
る時は、床面との接触抵抗によって図面上右方向に屈曲
し、反対に図４の矢印方向に後進している時には、同じ
く接触抵抗によって図面上左方向に屈曲する仕組に成っ
ている。

【００２６】次に、以上の如くスキージ４の前後に汚水
吸引用の前部口１０ｂ１と後部口１０ｃ１を備えたダブ
ルスキージ式床面洗浄機に実施する本発明に係る吸引切
換装置の構成を、図２乃至図６の記載に基づいて説明す
る。

【００２７】図２は要部の外観構造を説明した斜視図、
図５は要部の分解斜視図、図６は要部の正断面図、図６
は要部の正断面図を示したものであって、これ等の図面
並びに上述した図３と図４に於いて、１１，１１は上記
ブラシカバー体１２の左右両側面の前後部分に夫々外方
に向けて突設した前後のガイド軸１２ｂ，１２ｃを、夫
々前後部分に横長に穿設したガイド長孔１１ｂ，１１ｃ
に移動自在に嵌込むことにより、ブラシカバー体１２に
対して前後方向に移動自在に取付けた左右のスライドプ
レート、１３は各スライドプレート１１，１１の下側部
に取付けたスライドゴム、１３ａ，１３ｂは同じく左右
のスライドプレート１１，１１の下側部に取付けた前後
のスライドローラであって、上記の各ガイド長孔１１
ｂ，１１ｃは床面に対して外端側を高く、内端側が低く
なるように逆ハ字状に形成されている。

【００２８】従って上記左右のスライドプレート１１，
１１は、ブラシカバー体１２（機体１）が図３に示す矢
印方向に前進する時は、床面との摩擦抵抗によって上記
のガイド長孔１１ｂ，１１ｃに沿って図面上右方向（後
方）に移動し、反対に図４に示す矢印方向に後進する時
には、同じく図面上左方向（前方）に移動すると共に、
上記のガイド長孔１１ｂ，１１ｃを逆ハ字状に形成した
関係で、図３に示した前進時には上述した汚水吸引用の
前部口１０ｂ１を床面に対して少し上昇させ、後部口１
０ｃ１を床面側に少し降下させる一方、図４に示すよう
にブラシカバー体１２を後進させる時には、上記前進時
とは反対に前部口１０ｂ１を少し降下し、後部口１０ｃ
１を少し上昇させて、各前部口１０ｂ１と後部口１０ｃ
１による汚水の吸引と、前後のゴムブレード７Ａ，７Ｂ
による汚水の掻き寄せを、機体１の前後進に合せて効率
良く、また、床面に対する抵抗を出来るだけ少なくした
状態で行える仕組に成っている。

【００２９】次に、１４と１５は上述した左右のスライ
ドプレート１１，１１を一体的に連結する前後２本の連
結軸、１６，１６はこれ等２本の連結軸１４，１５の中
間部に、中央に上述した接続口１０ａを挟んだ状態でそ
の左右両側部に位置させて直角に取付けた左右のガイド
板、１６ａ，１６ａはこれ等左右のガイド板１６，１６
に切欠形成した作動溝を示す。

【００３０】更に図中、１９Ｘはブロアー（真空源）に
示す前後の真空室１０ｂ，１０ｃの連通／遮断を交互に
切換て行えるように、接続口１０ａの下側内室部分に設
けた切換弁、１９はこの切換弁１９Ｘを切換作動する作
動軸、１７，１７は各下端部をダクトカバー体１２の両
側面に突設した上記切換軸１９Ｘの外端部に直角に取付
けた左右の作動アーム、１８，１８はこれ等左右の作動
アーム１７，１７の上端部に外方に向けて突設した作動
ピンで、この作動ピン１８，１８の先端部が上記左右の
ガイド板１６，１６に設けた作動溝１６ａ，１６ａ内に
嵌込まれる。

【００３１】従って上述した吸引切換装置によれば、機
体１を前進させた時は、左右のスライドプレート１１，
１１が図３に示すようにブラシカバー体１２に対して図
面上右方向に移動し、ガイド板１６，１６の作動溝１６
ａ，１６ａが作動ピン１８，１８を押して作動アーム
（１７，１７）を図面上右方向に回動して作動軸１９を
時計回転方向に回動するため、この作動軸１９に取付け
た切換弁１９Ｘを同じく図３に示す如く前部の真空室１
０ｂを遮断し、後部の真空室１０ｃを開いた状態にし
て、ブロアーの吸引作用をスキージ４の後部口１０ｃ１
に対してのみ作用することができる。

【００３２】また、機体１を後進させた時は、図４に対
するように左右のスライドプレート１１，１１がブラシ
カバー体１２に対して図面上左方向に移動して作動軸１
９を反時計回転方向に回動するため、切換弁１９Ｘを同
じく図４に示すように後部の真空室１０ｃを閉じ、前部
の真空室１０ｂを開いた状態に切換回動して、ブロアー
の吸引作用をスキージ４の前部口１０ｂ１に対してのみ
作用するように構成されている。

【００３３】尚、図１と図２に於いて３Ｂは回転ブラシ
４Ｔの一端を支持する支持アームを示し、図２乃至図５
に於いて１１ａはスライドプレート１１に設けたブラシ
支持軸３Ｔ用の挿通口、１１ｄは同じくスライドプレー
ト１１の前縁に切欠形成した上記給水管６ｂ用の挿通溝
を示し、更に、図５に於いて１２ａは上記ブラシカバー
体１２の側面に開口した上記支持軸３Ｔ用の挿通口を示
す。

【００３４】本発明に係るダブルスキージ式床面洗浄機
に於ける吸引切換装置は以上述べた如き構成であるか
ら、スキージ４の前部口１０ｂ１と後部口１０ｃ１の開
閉、つまり、ブロアーによる吸引作用の吸引／遮断の切
換を、汚水掻き寄せ用のゴムブレード７Ａ，７Ｂによる
ことなく、真空室の内部に取付けた切換弁１９Ｘによっ
て行い、且つ、この切換弁１９Ｘの切換作動を床面洗浄
機の前進と後進に連動して行うように構成したため、前
部口１０ｂ１と後部口１０ｃ１に対する吸引と遮断の切
換を長期間に渡って安定した状態で正確に行うことがで
きるものであって、ダブルスキージ式床面洗浄機の信頼
性と機能性をより高めることができる。

【００３５】また、床面洗浄機の前進時と後進時には、
スキージの前部口１０ｂ１側と後部口１０ｃ１側を床面
に対して交互に上下動するため、前部口１０ｂ１又は後
部口１０ｃ１による汚水の吸引をより適格に行い、而か
も、ゴムブレード７Ａ又は７Ｂによる床面への接触圧も
軽減して、比較的軽く床面洗浄機を移動することができ
る。

【００３６】

【発明の効果】従って本発明によれば、床面洗浄機を前
進した時も、後進した時にも、回転ブラシの前後に設け
たスキージの前部口と後部口から汚水を遺憾無く吸引し
て、床面をきれいに洗浄することができると共に、床面
洗浄機を前後に軽快に走行させて、床面洗浄機の機能性
をより高めることができるものであって、長期に渡って
安定した洗浄効果を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る吸引切換装置を備えたダブルスキ
ージ式床面洗浄機の外観を示した斜視図である。

【図２】本発明の要部を示した斜視図である。

【図３】床面洗浄機の前進時に於ける切換弁の切換状態
を説明した要部の正断面図である。

【図４】床面洗浄機の後進時に於ける切換弁の切換状態
を説明した要部の正断面図である。

【図５】本発明の要部を分解して示した斜視図である。

【図６】切換弁の切換の状態を説明した要部の拡大断面
図である。

【符号の説明】

１ 床面洗浄機の機体 ４ スキージ ４Ｔ 回転ブラシ ５ 汚水吸引用ホース ６ｂ 給水管 ７Ａ，７Ｂ ゴムブレード １０ ダクトカバー体 １０ａ 接続口 １０ｂ，１０ｃ 真空室 １０ｂ１ 前部口 １０ｃ１ 後部口 １１ スライドプレート １１ｂ，１１ｃ 逆ハ字状に形成したガイド長
孔 １２ ブラシカバー体 １２ｂ，１２ｃ ガイド軸 １３ａ，１３ｂ スライドローラ １４，１５ 連結軸 １６ ガイド板 １６ａ 作動溝 １７ 作動アーム １８ 作動ピン １９ 作動軸 １９Ｘ 切換弁

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄水の給水を受けながら床面を洗浄す
   る回転ブラシの外周をブラシカバー体で覆い、このブラ
   シカバー体の外周面に真空源に通じる真空室を沿設する
   一方、真空室の前部口と後部口を回転ブラシの前後両側
   に開口して、回転ブラシによる洗浄後の汚水をこれ等前
   部口と後部口を通して真空室側に吸込むように構成し、
   且つ、前部口と後部口の各外側部に汚水を掻き寄せるゴ
   ムブレードを取付けたダブルスキージ式床面洗浄機に於
   いて、 上記真空室の内部に、床面洗浄機の前後への移動に連動
   して、床面洗浄機が前進すると真空源を後部口に対して
   のみ連通し、反対に後進すると真空源を前部口に対して
   のみ連通するように切換作動する切換弁を設けたことを
   特徴とするダブルスキージ式床面洗浄機に於ける吸引切
   換装置。
2. 【請求項２】 ブラシカバー体の左右両側面に、下側部
   を床面側に接触させた左右のスライドプレートを前後方
   向にスライド自在に取付け、これ等左右のスライドプレ
   ートの間に架設した連結材と真空室内の切換弁を切換作
   動する作動軸との間を、左右のスライドプレートがブラ
   シカバー体に対して後方にスライドすると切換弁が前部
   口側の真空通路を閉塞し、反対に左右のスライドプレー
   トがブラシカバー体に対して前方にスライドした時に
   は、切換弁が後部口側の真空通路を閉塞するように、連
   動部材を介して連繋したことを特徴とする請求項１記載
   のダブルスキージ式床面洗浄機に於ける吸引切換装置。
3. 【請求項３】 ブラシカバー体の左右両側面の前後部分
   に、夫々前後２本のガイド軸を外方に向けて突設し、こ
   れ等各ガイド軸を左右のスライドプレートの前後部分に
   横長に穿設したガイド長孔内に嵌込むことによって、左
   右のスライドプレートをブラシカバー体に対して前後方
   向に移動自在に取付けると共に、上記各スライドプレー
   トに穿設した前後のガイド長孔を、床面に対して外端側
   が高く、内端側が低くなるように逆ハ字状に形成したこ
   とを特徴とするする請求項２記載のダブルスキージ式床
   面洗浄機に於ける吸引切換装置。
4. 【請求項４】 左右のスライドプレートの下端部にロー
   ラを取付け、このローラを床面側に接触させるように構
   成したことを特徴とする請求項２又は３記載のダブルス
   キージ式床面洗浄機に於ける吸引切換装置。
5. 【請求項５】 ブラシカバー体の左右両側面に夫々スラ
   イド自在に取付けた左右のスライドプレートの間に連結
   軸を架設し、この連結軸の中間部には作動溝を切欠した
   ガイド板を軸線方向に対して直角に取付ける一方、真空
   室内の切換弁を切換作動する作動軸の外端部に作動アー
   ムの根端部を直角に取付け、この作動アームの先端部に
   突設した作動ピンを上記ガイド板に穿設した作動溝内に
   嵌込んだことを特徴とする請求項２記載のダブルスキー
   ジ式床面洗浄機に於ける吸引切換装置。