JPH09149211A - 円筒外面走査型画像記録装置の内部伸縮補正方法 - Google Patents
円筒外面走査型画像記録装置の内部伸縮補正方法Info
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- JPH09149211A JPH09149211A JP30467995A JP30467995A JPH09149211A JP H09149211 A JPH09149211 A JP H09149211A JP 30467995 A JP30467995 A JP 30467995A JP 30467995 A JP30467995 A JP 30467995A JP H09149211 A JPH09149211 A JP H09149211A
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- dot
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- dot clock
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 円筒ドラムの加工精度が低くても、あるいは
軸あわせ作業を簡略化しても、複製画像の内部伸縮を補
正できる方法を提供する。 【解決手段】 制御回路ユニット60から一定周波数の
ドットクロックを発生させて感光材料2に内部伸縮計測
用画像を記録し、この記録された内部伸縮計測用画像を
構成する各ドットの主走査方向Xおよび副走査方向Yの
形成位置から、各ドットに必要な可変のドットクロック
の周波数を予め求めて記憶しておく。そして、感光材料
2に所望の複製画像を記録する際には、各ドットの形成
すべき位置に応じて、予め求めておいた周波数のドット
クロックを発生させる。これにより、感光材料2の記録
面と描画装置5との間の相対的な走査速度に変動が生じ
ても、各ドット間の主走査方向Xのドットピッチを一定
にでき、感光材料2に記録される複製画像の主走査方向
Xの内部伸縮をなくすことができる。
軸あわせ作業を簡略化しても、複製画像の内部伸縮を補
正できる方法を提供する。 【解決手段】 制御回路ユニット60から一定周波数の
ドットクロックを発生させて感光材料2に内部伸縮計測
用画像を記録し、この記録された内部伸縮計測用画像を
構成する各ドットの主走査方向Xおよび副走査方向Yの
形成位置から、各ドットに必要な可変のドットクロック
の周波数を予め求めて記憶しておく。そして、感光材料
2に所望の複製画像を記録する際には、各ドットの形成
すべき位置に応じて、予め求めておいた周波数のドット
クロックを発生させる。これにより、感光材料2の記録
面と描画装置5との間の相対的な走査速度に変動が生じ
ても、各ドット間の主走査方向Xのドットピッチを一定
にでき、感光材料2に記録される複製画像の主走査方向
Xの内部伸縮をなくすことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム型デジタル
スキャナーや、デジタル刷版露光装置や、ドラム型のイ
ンクジェット等の円筒外面走査型の画像記録装置におけ
る内部伸縮補正方法に関し、より特定的には、ドラムの
円筒度やドラムの真円度等の加工精度およびドラムの芯
ずれや描画装置のドラム軸芯に対する平行度ずれ等の組
立精度に起因する記録画像の内部伸縮を補正する方法に
関する。
スキャナーや、デジタル刷版露光装置や、ドラム型のイ
ンクジェット等の円筒外面走査型の画像記録装置におけ
る内部伸縮補正方法に関し、より特定的には、ドラムの
円筒度やドラムの真円度等の加工精度およびドラムの芯
ずれや描画装置のドラム軸芯に対する平行度ずれ等の組
立精度に起因する記録画像の内部伸縮を補正する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一定周波数のドットクロック
に基づいて描画装置を制御し、円筒状のドラムを定速回
転させて主走査するとともに、主走査方向と直交する方
向に描画装置を定速移動させて副走査することにより、
円筒外面に装着されたシート状の感光材料に対して2次
元画像を形成する、円筒外面走査型画像記録装置が知ら
れている。
に基づいて描画装置を制御し、円筒状のドラムを定速回
転させて主走査するとともに、主走査方向と直交する方
向に描画装置を定速移動させて副走査することにより、
円筒外面に装着されたシート状の感光材料に対して2次
元画像を形成する、円筒外面走査型画像記録装置が知ら
れている。
【0003】図9は、従来の円筒外面走査型画像記録装
置の全体構成を示す図である。図9において、ドラム1
の外周面1aには、シート状の感光材料2が装着されて
いる。ドラム1は、感光材料2と共に、主走査モータ3
によって、一定速度で回転駆動される。ドラム1におい
て、主走査モータ3と反対側の端部近傍には、エンコー
ダ4が取り付けられる。このエンコーダ4は、主走査モ
ータ3によって、ドラム1と共に回転駆動され、ドラム
1の回転位置を示すエンコーダパルス信号11を出力す
る。制御部6は、入力される画像データを、一定のドッ
トクロックで変調された画像記録信号12に変換した
後、エンコーダパルス信号11に同期して描画装置5に
送る。描画装置5は、画像記録信号12を、記録ビーム
(ON/OFF変調されたレーザ光線)に変換し、ドラ
ム1に向けて出射する。この記録ビームは、ドラム1の
回転によって、感光材料2上を主走査方向Xに沿って走
査する。また、描画装置5は、副走査モータ7によって
回転駆動される副走査送りネジ8により、レール(図示
せず)上を定速移動される。このため、記録ビームは、
感光材料2上を副走査方向Yに沿って走査する。従っ
て、感光材料2上には、主走査方向Xおよび副走査方向
Yに広がりを有する2次元画像が形成される。
置の全体構成を示す図である。図9において、ドラム1
の外周面1aには、シート状の感光材料2が装着されて
いる。ドラム1は、感光材料2と共に、主走査モータ3
によって、一定速度で回転駆動される。ドラム1におい
て、主走査モータ3と反対側の端部近傍には、エンコー
ダ4が取り付けられる。このエンコーダ4は、主走査モ
ータ3によって、ドラム1と共に回転駆動され、ドラム
1の回転位置を示すエンコーダパルス信号11を出力す
る。制御部6は、入力される画像データを、一定のドッ
トクロックで変調された画像記録信号12に変換した
後、エンコーダパルス信号11に同期して描画装置5に
送る。描画装置5は、画像記録信号12を、記録ビーム
(ON/OFF変調されたレーザ光線)に変換し、ドラ
ム1に向けて出射する。この記録ビームは、ドラム1の
回転によって、感光材料2上を主走査方向Xに沿って走
査する。また、描画装置5は、副走査モータ7によって
回転駆動される副走査送りネジ8により、レール(図示
せず)上を定速移動される。このため、記録ビームは、
感光材料2上を副走査方向Yに沿って走査する。従っ
て、感光材料2上には、主走査方向Xおよび副走査方向
Yに広がりを有する2次元画像が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の円筒外面走査型
画像記録装置は、上記のような構造を有するため、ドラ
ム1の周速度のムラや、円筒精度が、記録画像の内部伸
縮に直接影響することとなる。そのため、従来の円筒外
面走査型画像記録装置では、ドラム1が、その全長にわ
たって一定半径rの真円に形成されていることが理想的
である。また、描画装置5は、ドラム1の外周面1aに
対して、平行にかつ一定の距離を保ちながら移動するこ
とが理想的である。このような場合には、感光材料2に
形成される画像に、内部伸縮は発生しない。
画像記録装置は、上記のような構造を有するため、ドラ
ム1の周速度のムラや、円筒精度が、記録画像の内部伸
縮に直接影響することとなる。そのため、従来の円筒外
面走査型画像記録装置では、ドラム1が、その全長にわ
たって一定半径rの真円に形成されていることが理想的
である。また、描画装置5は、ドラム1の外周面1aに
対して、平行にかつ一定の距離を保ちながら移動するこ
とが理想的である。このような場合には、感光材料2に
形成される画像に、内部伸縮は発生しない。
【0005】そのため、従来では、ドラム1が一定半径
の真円になるように、μmオーダまで加工精度を上げる
必要があった。また、ドラム1の振れもμmオーダに収
まるように、装置の組立精度を上げる必要があり、特
に、軸合わせ作業を入念に行う必要があった。しかしな
がら、ドラムの加工精度を上げると、ドラムの価格が高
くなり、軸合わせ作業を入念に行うと、組立に時間がか
かって生産性が悪くなる。
の真円になるように、μmオーダまで加工精度を上げる
必要があった。また、ドラム1の振れもμmオーダに収
まるように、装置の組立精度を上げる必要があり、特
に、軸合わせ作業を入念に行う必要があった。しかしな
がら、ドラムの加工精度を上げると、ドラムの価格が高
くなり、軸合わせ作業を入念に行うと、組立に時間がか
かって生産性が悪くなる。
【0006】従って、現実には、ドラム1が、その全長
にわたって一定半径の真円を形成するように、加工する
ことは困難である。そのため、ドラム1は、理想的な円
周面に対して相対的な凹凸を有している。また、ドラム
1の軸芯が完全に回転中心と一致するように、装置を組
み立てることも困難である。また、描画装置5が、ドラ
ム1の軸芯に対して平行に、かつドラム1の外周面1a
と一定の距離を保ちながら移動するように、装置を組み
立てることも困難である。このように、ドラム1の真円
度が低い場合や、ドラム軸芯に対して描画装置5が完全
に平行移動しない場合、ドラム1と描画装置5との間で
相対的な走査速度の変動が生じ、記録画像は内部伸縮す
る。
にわたって一定半径の真円を形成するように、加工する
ことは困難である。そのため、ドラム1は、理想的な円
周面に対して相対的な凹凸を有している。また、ドラム
1の軸芯が完全に回転中心と一致するように、装置を組
み立てることも困難である。また、描画装置5が、ドラ
ム1の軸芯に対して平行に、かつドラム1の外周面1a
と一定の距離を保ちながら移動するように、装置を組み
立てることも困難である。このように、ドラム1の真円
度が低い場合や、ドラム軸芯に対して描画装置5が完全
に平行移動しない場合、ドラム1と描画装置5との間で
相対的な走査速度の変動が生じ、記録画像は内部伸縮す
る。
【0007】それ故に、本発明の目的は、ドラムの加工
精度が低くても、あるいは軸合わせ作業を簡略化して
も、記録画像の内部伸縮を補正できる方法を提供するこ
とである。
精度が低くても、あるいは軸合わせ作業を簡略化して
も、記録画像の内部伸縮を補正できる方法を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】以下に
は、上記目的を達成するための本発明の構成を示すが、
後述する実施形態との対応関係を明確にするために、本
発明で採用される各構成要素には、対応する部分の参照
番号を付しておく。ただし、この参照番号は、あくまで
も理解を容易にするためおよび参考のために付されるの
であって、本発明の請求の範囲を限定的に解釈するもの
ではないことを予め指摘しておく。
は、上記目的を達成するための本発明の構成を示すが、
後述する実施形態との対応関係を明確にするために、本
発明で採用される各構成要素には、対応する部分の参照
番号を付しておく。ただし、この参照番号は、あくまで
も理解を容易にするためおよび参考のために付されるの
であって、本発明の請求の範囲を限定的に解釈するもの
ではないことを予め指摘しておく。
【0009】第1の発明は、画像信号とドットクロック
とに基づいて制御される描画装置(5)に対してドラム
(1)を定速回転させて主走査するとともに、主走査方
向と直交する方向に当該描画装置を定速移動させて副走
査することにより、ドラムの外周面(1a)に装着され
たシート状の感光材料(2)に対して画像を形成する円
筒外面走査型画像記録装置において、ドラムに装着され
た感光材料の記録面と描画装置との間の相対的な走査速
度の変動に起因する画像の内部伸縮を補正する方法であ
って、感光材料に一定周波数のドットクロックを用いて
内部伸縮計測用画像を形成させる第1のステップ、内部
伸縮計測用画像を構成する各ドットの主走査方向および
副走査方向の形成位置から、各ドットに必要な可変のド
ットクロックの周波数を予め求める第2のステップ、お
よび感光材料に所望の複製画像を形成する場合、各ドッ
トの形成すべき位置に応じて第2のステップで求められ
た周波数のドットクロックを発生させる第3のステップ
を備え、それにより感光材料の記録面と描画装置との相
対的な走査速度の変動にかかわらず、各ドット間の主走
査方向のピッチを一定にしたことを特徴とする。
とに基づいて制御される描画装置(5)に対してドラム
(1)を定速回転させて主走査するとともに、主走査方
向と直交する方向に当該描画装置を定速移動させて副走
査することにより、ドラムの外周面(1a)に装着され
たシート状の感光材料(2)に対して画像を形成する円
筒外面走査型画像記録装置において、ドラムに装着され
た感光材料の記録面と描画装置との間の相対的な走査速
度の変動に起因する画像の内部伸縮を補正する方法であ
って、感光材料に一定周波数のドットクロックを用いて
内部伸縮計測用画像を形成させる第1のステップ、内部
伸縮計測用画像を構成する各ドットの主走査方向および
副走査方向の形成位置から、各ドットに必要な可変のド
ットクロックの周波数を予め求める第2のステップ、お
よび感光材料に所望の複製画像を形成する場合、各ドッ
トの形成すべき位置に応じて第2のステップで求められ
た周波数のドットクロックを発生させる第3のステップ
を備え、それにより感光材料の記録面と描画装置との相
対的な走査速度の変動にかかわらず、各ドット間の主走
査方向のピッチを一定にしたことを特徴とする。
【0010】上記のように、第1の発明では、感光材料
に一定周波数のドットクロックを用いて内部伸縮計測用
画像を形成し、内部伸縮計測用画像を構成する各ドット
の主走査方向および副走査方向の形成位置から、各ドッ
トに必要な可変のドットクロックの周波数を予め求めて
おく。そして、感光材料に所望の複製画像を形成する際
には、各ドットの形成すべき位置に応じて、予め求めて
おいた周波数のドットクロックを発生させ、それにより
各ドット間の主走査方向のドットピッチが、ほぼ一定に
なるようにしている。これによって、円筒ドラムの加工
精度が低くとも、感光材料に形成される複製画像の主走
査方向の内部伸縮をなくすことができる。また、簡略化
した軸あわせ作業を短時間で行うことができ、生産性を
向上させることができる。
に一定周波数のドットクロックを用いて内部伸縮計測用
画像を形成し、内部伸縮計測用画像を構成する各ドット
の主走査方向および副走査方向の形成位置から、各ドッ
トに必要な可変のドットクロックの周波数を予め求めて
おく。そして、感光材料に所望の複製画像を形成する際
には、各ドットの形成すべき位置に応じて、予め求めて
おいた周波数のドットクロックを発生させ、それにより
各ドット間の主走査方向のドットピッチが、ほぼ一定に
なるようにしている。これによって、円筒ドラムの加工
精度が低くとも、感光材料に形成される複製画像の主走
査方向の内部伸縮をなくすことができる。また、簡略化
した軸あわせ作業を短時間で行うことができ、生産性を
向上させることができる。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、第1
のステップでは、副走査方向および主走査方向のそれぞ
れを分割した複数のブロックから成る内部伸縮計測用画
像を形成し、第2のステップでは、内部伸縮計測用画像
の各ブロックの最初の主走査ラインに対してだけ必要な
ドットクロックの周波数を予め求め、第3のステップで
は、各ブロックの最初の主走査ラインの各ドットに対し
ては、第2のステップで求められた周波数のドットクロ
ックを発生させ、各ブロックの以後の主走査ラインの各
ドットに対しては、必要なドットクロックの周波数を、
当該ブロックについて第2のステップで求められた周波
数のドットクロックと、当該ブロックの副走査方向に隣
接するブロックについて第2のステップで求められた周
波数のドットクロックとから補間演算し、当該補間演算
により求められた周波数のドットクロックを発生させる
ことを特徴とする。
のステップでは、副走査方向および主走査方向のそれぞ
れを分割した複数のブロックから成る内部伸縮計測用画
像を形成し、第2のステップでは、内部伸縮計測用画像
の各ブロックの最初の主走査ラインに対してだけ必要な
ドットクロックの周波数を予め求め、第3のステップで
は、各ブロックの最初の主走査ラインの各ドットに対し
ては、第2のステップで求められた周波数のドットクロ
ックを発生させ、各ブロックの以後の主走査ラインの各
ドットに対しては、必要なドットクロックの周波数を、
当該ブロックについて第2のステップで求められた周波
数のドットクロックと、当該ブロックの副走査方向に隣
接するブロックについて第2のステップで求められた周
波数のドットクロックとから補間演算し、当該補間演算
により求められた周波数のドットクロックを発生させる
ことを特徴とする。
【0012】上記のように、第2の発明では、複数のブ
ロックから成る内部伸縮計測用画像を形成し、内部伸縮
計測用画像の各ブロックの最初の主走査ラインに対して
だけ必要なドットクロックの周波数を予め求めておく。
そして、各ブロックの最初の主走査ラインの各ドットに
対しては、予め求めておいた周波数のドットクロックを
発生させ、各ブロックの以後の主走査ラインの各ドット
に対しては、補間演算によって求めた周波数のドットク
ロックを発生させるようにしている。したがって、必要
なドットクロックの周波数を予め求める作業が簡単にな
る。また、データ量が少なくなるため、メモリ容量が少
なくてすみ、補間演算にかかる負荷を低減できる。
ロックから成る内部伸縮計測用画像を形成し、内部伸縮
計測用画像の各ブロックの最初の主走査ラインに対して
だけ必要なドットクロックの周波数を予め求めておく。
そして、各ブロックの最初の主走査ラインの各ドットに
対しては、予め求めておいた周波数のドットクロックを
発生させ、各ブロックの以後の主走査ラインの各ドット
に対しては、補間演算によって求めた周波数のドットク
ロックを発生させるようにしている。したがって、必要
なドットクロックの周波数を予め求める作業が簡単にな
る。また、データ量が少なくなるため、メモリ容量が少
なくてすみ、補間演算にかかる負荷を低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る円筒外面走査型画像記録装置の全体構成を示す図であ
る。図1において、ドラム1の外周面1aには、シート
状の感光材料2が装着されている。ドラム1は、装着さ
れている感光材料2と共に、主走査モータ3によって、
回転駆動される。ドラム1において、主走査モータ3と
反対側の端部近傍には、エンコーダ4が取り付けられて
いる。このエンコーダ4は、主走査モータ3によって、
ドラム1と共に回転駆動され、ドラム1の原点を示すエ
ンコーダ原点信号13およびドラム1の回転速度に同期
したエンコーダパルス信号14を出力する。エンコーダ
原点信号13は、主走査方向Xの絶対位置を決定するた
めに用いられる。
る円筒外面走査型画像記録装置の全体構成を示す図であ
る。図1において、ドラム1の外周面1aには、シート
状の感光材料2が装着されている。ドラム1は、装着さ
れている感光材料2と共に、主走査モータ3によって、
回転駆動される。ドラム1において、主走査モータ3と
反対側の端部近傍には、エンコーダ4が取り付けられて
いる。このエンコーダ4は、主走査モータ3によって、
ドラム1と共に回転駆動され、ドラム1の原点を示すエ
ンコーダ原点信号13およびドラム1の回転速度に同期
したエンコーダパルス信号14を出力する。エンコーダ
原点信号13は、主走査方向Xの絶対位置を決定するた
めに用いられる。
【0014】描画装置5から出力される記録ビームは、
ドラム1の回転によって、感光材料2上を主走査する。
描画装置5は、副走査モータ7によって回転駆動される
副走査送りネジ8によって、レール(図示せず)上を副
走査方向Yに沿って定速移動させられる。これによっ
て、描画装置5から出力される記録ビームは、感光材料
2上を副走査する。ここまでの構成は、図9に示す従来
の円筒外面走査型画像記録装置の構成と同様である。以
下、本実施形態において付加されている構成について述
べる。
ドラム1の回転によって、感光材料2上を主走査する。
描画装置5は、副走査モータ7によって回転駆動される
副走査送りネジ8によって、レール(図示せず)上を副
走査方向Yに沿って定速移動させられる。これによっ
て、描画装置5から出力される記録ビームは、感光材料
2上を副走査する。ここまでの構成は、図9に示す従来
の円筒外面走査型画像記録装置の構成と同様である。以
下、本実施形態において付加されている構成について述
べる。
【0015】さらに、副走査のスタート原点には、副走
査原点スイッチ9が設けられている。この副走査原点ス
イッチ9は、描画装置5が副走査方向Yの原点位置に位
置していることを検出するためのスイッチである。副走
査原点スイッチ9が出力する副走査原点スイッチ信号1
5は、副走査方向の絶対位置を決定するために用いられ
る。
査原点スイッチ9が設けられている。この副走査原点ス
イッチ9は、描画装置5が副走査方向Yの原点位置に位
置していることを検出するためのスイッチである。副走
査原点スイッチ9が出力する副走査原点スイッチ信号1
5は、副走査方向の絶対位置を決定するために用いられ
る。
【0016】制御回路ユニット60は、CPU600
と、電気的に消去再書き込み可能なEEPROM601
と、主走査モータ用基準クロック発生器602と、副走
査モータ用基準クロック発生器603と、副走査位置カ
ウンタ604と、主走査カウンタ605と、ハードレジ
スタ606と、D/A変換器607と、水晶発振器60
8と、波形成形器609と、画像処理部610とを備え
ている。CPU600は、その内部にROM600A
と、RAM600Bと、主走査露光開始位置を検出する
ためのタイマ600Cとを含む。なお、EEPROM6
01には、主走査方向のドットピッチΔPを一定にする
ための複数の補正データ(後に詳述する)が予め格納さ
れている。
と、電気的に消去再書き込み可能なEEPROM601
と、主走査モータ用基準クロック発生器602と、副走
査モータ用基準クロック発生器603と、副走査位置カ
ウンタ604と、主走査カウンタ605と、ハードレジ
スタ606と、D/A変換器607と、水晶発振器60
8と、波形成形器609と、画像処理部610とを備え
ている。CPU600は、その内部にROM600A
と、RAM600Bと、主走査露光開始位置を検出する
ためのタイマ600Cとを含む。なお、EEPROM6
01には、主走査方向のドットピッチΔPを一定にする
ための複数の補正データ(後に詳述する)が予め格納さ
れている。
【0017】主走査モータ用基準クロック発生器602
は、主走査モータ3を定速回転させるための一定周波数
の基準クロックを発生する。また、副走査モータ用基準
クロック発生器603は、副走査モータ7を定速回転さ
せるための一定周波数の基準クロックを発生する。この
ようにして、描画装置5は、感光材料2に対して、2次
元的に走査する。また、主走査カウンタ605は、エン
コーダ原点信号13に基づき、感光材料2に対して描画
装置5が形成する画像の主走査方向Xのスタート点を決
定している。
は、主走査モータ3を定速回転させるための一定周波数
の基準クロックを発生する。また、副走査モータ用基準
クロック発生器603は、副走査モータ7を定速回転さ
せるための一定周波数の基準クロックを発生する。この
ようにして、描画装置5は、感光材料2に対して、2次
元的に走査する。また、主走査カウンタ605は、エン
コーダ原点信号13に基づき、感光材料2に対して描画
装置5が形成する画像の主走査方向Xのスタート点を決
定している。
【0018】CPU600は、通常の画像を感光材料2
に形成する場合、ROM600Aに予め格納されたプロ
グラムに従って、主走査カウンタ605に対して、主走
査方向Xについてのドットクロックのパルス数を設定す
る。主走査カウンタ605は、設定されたドットクロッ
クのパルス数を計数し、設定されたパルス数を計数し終
わる毎に、CPU600に対して領域割込信号を出力す
る。副走査位置カウンタ604は、エンコーダ4から出
力されたエンコーダ原点信号13のパルス数を計数する
ことにより、円筒ドラム1における画像描画位置RPの
副走査位置を、CPU600に通知する。CPU600
は、領域割込信号が与えられると、ドットクロックの周
波数を調節するため、副走査位置カウンタ604から副
走査位置を読み込み、対応する補正データをEEPRO
M601から読み出し、ハードレジスタ606にその補
正データを設定する。
に形成する場合、ROM600Aに予め格納されたプロ
グラムに従って、主走査カウンタ605に対して、主走
査方向Xについてのドットクロックのパルス数を設定す
る。主走査カウンタ605は、設定されたドットクロッ
クのパルス数を計数し、設定されたパルス数を計数し終
わる毎に、CPU600に対して領域割込信号を出力す
る。副走査位置カウンタ604は、エンコーダ4から出
力されたエンコーダ原点信号13のパルス数を計数する
ことにより、円筒ドラム1における画像描画位置RPの
副走査位置を、CPU600に通知する。CPU600
は、領域割込信号が与えられると、ドットクロックの周
波数を調節するため、副走査位置カウンタ604から副
走査位置を読み込み、対応する補正データをEEPRO
M601から読み出し、ハードレジスタ606にその補
正データを設定する。
【0019】D/A変換器607は、図2に示すよう
に、ハードレジスタ606に設定された補正データを、
対応する直流電圧(例えば、0〜5V)に変換する。水
晶発振器608は、図3に示すように、D/A変換器6
07から出力された直流電圧に応じて、発振周波数が変
化する(例えば、10〜15MHz)特性を備えてい
る。従って、ハードレジスタ606に設定する補正デー
タにより、水晶発振器608から任意の周波数のドット
クロックを得ることができる。水晶発振器608から出
力されたドットクロックは、波形成形器609で波形成
形された後、画像処理部610と、主走査カウンタ60
5とにそれぞれ与えられる。
に、ハードレジスタ606に設定された補正データを、
対応する直流電圧(例えば、0〜5V)に変換する。水
晶発振器608は、図3に示すように、D/A変換器6
07から出力された直流電圧に応じて、発振周波数が変
化する(例えば、10〜15MHz)特性を備えてい
る。従って、ハードレジスタ606に設定する補正デー
タにより、水晶発振器608から任意の周波数のドット
クロックを得ることができる。水晶発振器608から出
力されたドットクロックは、波形成形器609で波形成
形された後、画像処理部610と、主走査カウンタ60
5とにそれぞれ与えられる。
【0020】ところで、前述したように、ドラム軸AX
1の回転中心とエンコーダ軸AX2の回転中心との間で
ズレがある場合、主走査方向Xについて、記録画像に内
部伸縮が生じる。すなわち、主走査方向Xのドットピッ
チΔPが、予め定めた値(例えば、6μm)からずれ
る。従って、各ドットに必要なドットクロックの周波数
を得るため、円筒ドラム1のドラム周面1aに感光材料
2を装着後、CPU600は、ROM600Aから基準
画像処理プログラムを読み出し、基準画像処理プログラ
ムに従って動作する。
1の回転中心とエンコーダ軸AX2の回転中心との間で
ズレがある場合、主走査方向Xについて、記録画像に内
部伸縮が生じる。すなわち、主走査方向Xのドットピッ
チΔPが、予め定めた値(例えば、6μm)からずれ
る。従って、各ドットに必要なドットクロックの周波数
を得るため、円筒ドラム1のドラム周面1aに感光材料
2を装着後、CPU600は、ROM600Aから基準
画像処理プログラムを読み出し、基準画像処理プログラ
ムに従って動作する。
【0021】CPU600は、まず、ROM600Aか
らドットクロックの周波数を一定(例えば12.5MH
z)にするための基準データD0を読み出し、ハードレ
ジスタ606に設定する。これにより、画像処理部61
0に一定周波数のドットクロックが入力される。一方、
画像処理部610には、感光材料2にテストパターンと
しての内部伸縮計測用画像(例えば、格子画像)を描く
ため、画像データとして、格子データが与えられてい
る。これにより、一定周波数のドットクロックに基づく
画像信号は、画像処理部610からAOM52に与えら
れる。
らドットクロックの周波数を一定(例えば12.5MH
z)にするための基準データD0を読み出し、ハードレ
ジスタ606に設定する。これにより、画像処理部61
0に一定周波数のドットクロックが入力される。一方、
画像処理部610には、感光材料2にテストパターンと
しての内部伸縮計測用画像(例えば、格子画像)を描く
ため、画像データとして、格子データが与えられてい
る。これにより、一定周波数のドットクロックに基づく
画像信号は、画像処理部610からAOM52に与えら
れる。
【0022】ビーム出射器51から出射された光ビーム
は、AOM52に入射される。AOM52には、画像処
理部610から、記録ビームをON/OFF変調するた
めの画像信号が入力されている。AOM52によってO
N/OFF変調された光ビーム(記録ビーム)は、ドラ
ム周面1aに装着された感光材料2上にビームスポット
として結像する。ここで、ドラム1は、主走査方向Xに
沿って定速回転している。このため、ドラム1の定速回
転に伴って、記録ビームは、主走査方向Xに沿って感光
材料2上を主走査する。また、描画装置5は、副走査方
向Yに定速移動されている。ドラム1の定速回転と、描
画装置5の定速移動とにより、記録ビームは、感光材料
2表面に主走査方向Xおよび副走査方向Yに広がる2次
元画像を記録する。
は、AOM52に入射される。AOM52には、画像処
理部610から、記録ビームをON/OFF変調するた
めの画像信号が入力されている。AOM52によってO
N/OFF変調された光ビーム(記録ビーム)は、ドラ
ム周面1aに装着された感光材料2上にビームスポット
として結像する。ここで、ドラム1は、主走査方向Xに
沿って定速回転している。このため、ドラム1の定速回
転に伴って、記録ビームは、主走査方向Xに沿って感光
材料2上を主走査する。また、描画装置5は、副走査方
向Yに定速移動されている。ドラム1の定速回転と、描
画装置5の定速移動とにより、記録ビームは、感光材料
2表面に主走査方向Xおよび副走査方向Yに広がる2次
元画像を記録する。
【0023】従って、円筒ドラム1の軸AX1の回転中
心とエンコーダ4の軸AX2の回転中心との間で軸ずれ
が全くない場合には、感光材料2には、図4に示すよう
に、主走査方向Xに内部伸縮のない格子画像が形成され
る。一方、回転中心の軸ずれがある場合には、感光材料
2には、図5に示すように、主走査方向Xに内部伸縮を
含む格子画像が形成される。なお、この格子画像は、主
走査方向Xにn個、副走査方向Yにm個のブロックに等
分割されている。また、格子画像の黒線の部分は、一定
のドット数で形成されており、回転中心の軸ずれがある
場合には、主走査方向XのドットピッチΔPがそれぞれ
異なる。
心とエンコーダ4の軸AX2の回転中心との間で軸ずれ
が全くない場合には、感光材料2には、図4に示すよう
に、主走査方向Xに内部伸縮のない格子画像が形成され
る。一方、回転中心の軸ずれがある場合には、感光材料
2には、図5に示すように、主走査方向Xに内部伸縮を
含む格子画像が形成される。なお、この格子画像は、主
走査方向Xにn個、副走査方向Yにm個のブロックに等
分割されている。また、格子画像の黒線の部分は、一定
のドット数で形成されており、回転中心の軸ずれがある
場合には、主走査方向XのドットピッチΔPがそれぞれ
異なる。
【0024】ところで、内部伸縮をなくすためには、感
光材料2上に記録される画像の各ドットの主走査方向の
ドットピッチΔPは一定でなければならない。このドッ
トピッチΔPを一定にするには、回転中心の軸ずれに応
じてドットクロックの周波数を変化させなければならな
い。
光材料2上に記録される画像の各ドットの主走査方向の
ドットピッチΔPは一定でなければならない。このドッ
トピッチΔPを一定にするには、回転中心の軸ずれに応
じてドットクロックの周波数を変化させなければならな
い。
【0025】ここで、 r:ドラム半径 L:ドラム外面主走査一領域距離 F:ドラム回転数(1/秒) f:ドットクロック周波数(1/秒) とすると、例えば、主走査一領域にドットがA個あると
き、次式(1)が成立する。 L=(r・2πF・A)/f …(1)
き、次式(1)が成立する。 L=(r・2πF・A)/f …(1)
【0026】一方、理想的な一領域距離がL0 のとき、
f=f0 とすると、次式(2)が成立する。 L0 =(r・2πF・A)/f0 …(2)
f=f0 とすると、次式(2)が成立する。 L0 =(r・2πF・A)/f0 …(2)
【0027】また、感光材料2に格子画像を焼き付けし
た結果がL0 ’のとき、ドラム半径がr’であったとす
ると、次式(3)が成立する。 L0 ’=(r’・2πF・A)/f0 …(3)
た結果がL0 ’のとき、ドラム半径がr’であったとす
ると、次式(3)が成立する。 L0 ’=(r’・2πF・A)/f0 …(3)
【0028】従って、L0 ’を計測すれば、上式(1)
〜(3)から、各領域の最初の主走査ラインの各ドット
に必要なドットクロックの周波数が求められる。すなわ
ち、このL0 ’を光学式測長機等で実際に測定し、その
測定データおよび上式(1)〜(3)に基づいて、必要
なドットクロックの周波数を求めておく。
〜(3)から、各領域の最初の主走査ラインの各ドット
に必要なドットクロックの周波数が求められる。すなわ
ち、このL0 ’を光学式測長機等で実際に測定し、その
測定データおよび上式(1)〜(3)に基づいて、必要
なドットクロックの周波数を求めておく。
【0029】ところで、図4に示すように、内部伸縮計
測用画像を、副走査方向Yにm個、主走査方向Xにn個
のブロックB(0,0)〜B(m−1,n−1)に等分
割し、各ブロックB(0,0)〜B(m−1,n−1)
の最初の主走査ラインの始点P(0,0)〜P(m−
1,n−1)に対してだけ必要なドットクロックの周波
数を予め求めるようにしているのは、次の理由による。
測用画像を、副走査方向Yにm個、主走査方向Xにn個
のブロックB(0,0)〜B(m−1,n−1)に等分
割し、各ブロックB(0,0)〜B(m−1,n−1)
の最初の主走査ラインの始点P(0,0)〜P(m−
1,n−1)に対してだけ必要なドットクロックの周波
数を予め求めるようにしているのは、次の理由による。
【0030】まず、円筒外面走査型画像記録装置では、
例えば感光材料2の主走査方向Xおよび副走査方向Y
に、例えば2000dpi程度の高密度で画像を記録す
るようにしている。このため、全てのドットに対してド
ットクロックの周波数を求めるのは、膨大な労力を必要
とする。従って、各ブロックB(0,0)〜B(m−
1,n−1)の最初の主走査ラインについてのみ計測を
行うようにすれば、周波数を予め求める作業が簡単にな
る。また、EEPROM601のデータ量が少なくなる
ため、メモリ容量が少なくてすむ。なお、直線補間演算
にかかるCPU600の負荷は、大きなものとはならな
い。
例えば感光材料2の主走査方向Xおよび副走査方向Y
に、例えば2000dpi程度の高密度で画像を記録す
るようにしている。このため、全てのドットに対してド
ットクロックの周波数を求めるのは、膨大な労力を必要
とする。従って、各ブロックB(0,0)〜B(m−
1,n−1)の最初の主走査ラインについてのみ計測を
行うようにすれば、周波数を予め求める作業が簡単にな
る。また、EEPROM601のデータ量が少なくなる
ため、メモリ容量が少なくてすむ。なお、直線補間演算
にかかるCPU600の負荷は、大きなものとはならな
い。
【0031】このため、ブロックB(0,0)について
は始点P(0,0)と終点P(0,1)間の距離を測定
し、ブロックB(0,1)については始点P(0,1)
と終点P(0,2)間の距離を測定し、以下同様に順次
に測定し、最後のブロックB(m−1,n−1)につい
ての始点P(m−1,n−1)と終点P(m−1,n)
間の距離を測定する。そして、図2,3の関係から、ド
ットピッチ間隔を一定にする所望の周波数のドットクロ
ックを得るための各始点の補正データD(i,j)を求
め、この補正データD(i,j)を予めEEPROM6
01に格納するようにしている。なお、補正データの格
納形式を、図6に示す。
は始点P(0,0)と終点P(0,1)間の距離を測定
し、ブロックB(0,1)については始点P(0,1)
と終点P(0,2)間の距離を測定し、以下同様に順次
に測定し、最後のブロックB(m−1,n−1)につい
ての始点P(m−1,n−1)と終点P(m−1,n)
間の距離を測定する。そして、図2,3の関係から、ド
ットピッチ間隔を一定にする所望の周波数のドットクロ
ックを得るための各始点の補正データD(i,j)を求
め、この補正データD(i,j)を予めEEPROM6
01に格納するようにしている。なお、補正データの格
納形式を、図6に示す。
【0032】なお、各ブロックにおける2ライン目以後
の主走査ラインについては、そのブロックの始点の補正
データと、そのブロックの副走査方向Yに隣接するブロ
ックの始点の補正データとから直線補間演算し、所望位
置の補正データを求めるようにしている。この演算結果
の補正データを用いることにより、所望の周波数のドッ
トクロックを発生させることができる。
の主走査ラインについては、そのブロックの始点の補正
データと、そのブロックの副走査方向Yに隣接するブロ
ックの始点の補正データとから直線補間演算し、所望位
置の補正データを求めるようにしている。この演算結果
の補正データを用いることにより、所望の周波数のドッ
トクロックを発生させることができる。
【0033】次いで、主走査方向Xの内部伸縮が補正さ
れているか否かを確かめるために、EEPROM601
の補正データを使用して、通常の画像を描画する場合と
同様に、格子画像の露光が感光材料2に対して行われ
る。この場合の動作を、図7のフローチャートを用いて
説明する。まず、CPU600は、主走査方向の分割数
nを決定し、主走査カウンタ605に1ブロックのドッ
ト数K(K=主走査方向全ドット数/n)を設定する
(ステップS1)。次いで、主走査モータ3が定速回転
を開始すると、エンコーダ4は、エンコーダ原点信号
(以下、ラインスタート信号と称する)13を発生する
(ステップS2)。副走査位置カウンタ603は、ライ
ンスタート信号13のクロック数を計数することによ
り、副走査位置を検出する(ステップS3)。
れているか否かを確かめるために、EEPROM601
の補正データを使用して、通常の画像を描画する場合と
同様に、格子画像の露光が感光材料2に対して行われ
る。この場合の動作を、図7のフローチャートを用いて
説明する。まず、CPU600は、主走査方向の分割数
nを決定し、主走査カウンタ605に1ブロックのドッ
ト数K(K=主走査方向全ドット数/n)を設定する
(ステップS1)。次いで、主走査モータ3が定速回転
を開始すると、エンコーダ4は、エンコーダ原点信号
(以下、ラインスタート信号と称する)13を発生する
(ステップS2)。副走査位置カウンタ603は、ライ
ンスタート信号13のクロック数を計数することによ
り、副走査位置を検出する(ステップS3)。
【0034】次いで、主走査カウンタ605は、ライン
スタート信号受信時からドットクロックのパルス数を計
数することにより、主走査分割位置すなわちブロックの
始点を検出する(ステップS4)。なお、CPU600
がタイマ600Cを起動してラインスタート信号受信時
からの一定時間を計測することにより、主走査分割位置
を検出するようにしてもよい。次いで、CPU600
は、主走査分割位置n0に「0」を設定する(ステップ
S5)。次いで、CPU600は、そのブロックの領域
の内部すなわち2ライン目以降の主走査ラインか、最初
の主走査ラインかを判断する(ステップS6)。
スタート信号受信時からドットクロックのパルス数を計
数することにより、主走査分割位置すなわちブロックの
始点を検出する(ステップS4)。なお、CPU600
がタイマ600Cを起動してラインスタート信号受信時
からの一定時間を計測することにより、主走査分割位置
を検出するようにしてもよい。次いで、CPU600
は、主走査分割位置n0に「0」を設定する(ステップ
S5)。次いで、CPU600は、そのブロックの領域
の内部すなわち2ライン目以降の主走査ラインか、最初
の主走査ラインかを判断する(ステップS6)。
【0035】領域の内部すなわち2ライン目以降の主走
査ライン、例えば図8に示す点Cを含む主走査ラインを
記録する場合であれば、CPU600は、斜線で示すブ
ロックの始点Aの補正データD1と、このブロックの副
走査方向に隣接するブロックの始点Bの補正データD2
とをEEPROM601から読み出し(ステップS7,
S8)、副走査位置Cにおける補正データを直線補間演
算により求める(ステップS9)。ここで、図8に示す
ように始点A,Bを主走査原点にもつ斜線部のブロック
内で、副走査原点からの距離がLの点Cにおける補正デ
ータαは、次式(4)で求められる。 α=D1+{(D2−D1)・(L−N)}/M …(4) なお、上式(4)において、諸量は以下の通りである。 L:副走査原点から副走査位置Cまでの距離 N:副走査原点から領域交点Aまでの距離 M:ブロック副走査方向長さ D1:点Aにおける補正データ D2:点Bにおける補正データ
査ライン、例えば図8に示す点Cを含む主走査ラインを
記録する場合であれば、CPU600は、斜線で示すブ
ロックの始点Aの補正データD1と、このブロックの副
走査方向に隣接するブロックの始点Bの補正データD2
とをEEPROM601から読み出し(ステップS7,
S8)、副走査位置Cにおける補正データを直線補間演
算により求める(ステップS9)。ここで、図8に示す
ように始点A,Bを主走査原点にもつ斜線部のブロック
内で、副走査原点からの距離がLの点Cにおける補正デ
ータαは、次式(4)で求められる。 α=D1+{(D2−D1)・(L−N)}/M …(4) なお、上式(4)において、諸量は以下の通りである。 L:副走査原点から副走査位置Cまでの距離 N:副走査原点から領域交点Aまでの距離 M:ブロック副走査方向長さ D1:点Aにおける補正データ D2:点Bにおける補正データ
【0036】一方、ステップS6において、ブロックの
内部でない場合、すなわち最初の主走査ラインである場
合、CPU600は、EEPROM601から始点の補
正データをリードするだけでよい(ステップS10)。
内部でない場合、すなわち最初の主走査ラインである場
合、CPU600は、EEPROM601から始点の補
正データをリードするだけでよい(ステップS10)。
【0037】ステップS9またはS10の動作が終了す
ると、CPU600は、ハードレジスタ606に補正デ
ータを設定する(ステップS11)。これにより、水晶
発振器608は、補正データに基づく所定の周波数のド
ットクロックを発生する。これにより、波形成形器60
9から所望の周波数のドットクロックが発生され(ステ
ップS12)、この結果、このブロックの1主走査ライ
ンについては、ドットピッチΔPが一定になる。次い
で、主走査カウンタ605は、ドットクロック毎にドッ
ト数Kをダウンカウントし(ステップS13)、ドット
数Kのダウンカウントを終了したか否か(すなわち、K
が0になったか否か)を判断する(ステップS14)。
ダウンカウントが終了していなければ(K>0の場
合)、主走査カウンタ605は、ダウンカウントが終了
するまで、ステップS13の動作を繰り返す。
ると、CPU600は、ハードレジスタ606に補正デ
ータを設定する(ステップS11)。これにより、水晶
発振器608は、補正データに基づく所定の周波数のド
ットクロックを発生する。これにより、波形成形器60
9から所望の周波数のドットクロックが発生され(ステ
ップS12)、この結果、このブロックの1主走査ライ
ンについては、ドットピッチΔPが一定になる。次い
で、主走査カウンタ605は、ドットクロック毎にドッ
ト数Kをダウンカウントし(ステップS13)、ドット
数Kのダウンカウントを終了したか否か(すなわち、K
が0になったか否か)を判断する(ステップS14)。
ダウンカウントが終了していなければ(K>0の場
合)、主走査カウンタ605は、ダウンカウントが終了
するまで、ステップS13の動作を繰り返す。
【0038】一方、ドット数Kのダウンカウントが終了
した場合(K=0の場合)、すなわち1主走査ラインの
ブロック終点までいくと、主走査カウンタ605は、領
域割込信号を発生する(ステップS15)。CPU60
0は、この領域割込信号に応答して、主走査分割位置を
「1」だけインクリメントし(ステップS16)、主走
査方向の最後のブロックまでいったか否かを判断する
(ステップS17)。主走査方向の最後のブロックまで
いっていなければ、ステップS6の動作に戻る。最後の
ブロックまでいっていれば、CPU600は、全副走査
が終了したか否かを判断し(ステップS18)、終了し
ていなければステップS2の動作に戻り、全副走査が終
了するまで、次の副走査方向の最初のブロックから画像
記録を開始する。これにより、機械的な軸ずれがあって
も、感光材料2には、図4に示すように、主走査方向の
内部伸縮なく全ての格子画像が形成される。
した場合(K=0の場合)、すなわち1主走査ラインの
ブロック終点までいくと、主走査カウンタ605は、領
域割込信号を発生する(ステップS15)。CPU60
0は、この領域割込信号に応答して、主走査分割位置を
「1」だけインクリメントし(ステップS16)、主走
査方向の最後のブロックまでいったか否かを判断する
(ステップS17)。主走査方向の最後のブロックまで
いっていなければ、ステップS6の動作に戻る。最後の
ブロックまでいっていれば、CPU600は、全副走査
が終了したか否かを判断し(ステップS18)、終了し
ていなければステップS2の動作に戻り、全副走査が終
了するまで、次の副走査方向の最初のブロックから画像
記録を開始する。これにより、機械的な軸ずれがあって
も、感光材料2には、図4に示すように、主走査方向の
内部伸縮なく全ての格子画像が形成される。
【0039】オペレータは、内部伸縮が補正されている
ことを確かめると、通常の画像データについて、円筒外
面走査型画像記録装置に図7のフローチャートを実行さ
せる。これにより、この複製画像についても、内部伸縮
なく感光材料2に記録することができる。
ことを確かめると、通常の画像データについて、円筒外
面走査型画像記録装置に図7のフローチャートを実行さ
せる。これにより、この複製画像についても、内部伸縮
なく感光材料2に記録することができる。
【0040】なお、上述の実施形態では、複数のブロッ
クに分割されたテストパターンを用いたが、各ドットに
ついて補正データを求め、全ての補正データをEEPR
OM601に格納するようにしてもよい。
クに分割されたテストパターンを用いたが、各ドットに
ついて補正データを求め、全ての補正データをEEPR
OM601に格納するようにしてもよい。
【図1】本発明の一実施形態の円筒外面走査型画像記録
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図2】図1におけるD/A変換器607の入出力の関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図3】図1における水晶発振器608の入出力関係を
示す図である。
示す図である。
【図4】図1の円筒外面走査型画像記録装置において、
円筒ドラム1の回転軸AX1と、エンコーダ4の回転軸
AX2との相対的な軸ずれがない場合の、格子画像の記
録状態を示す図である。
円筒ドラム1の回転軸AX1と、エンコーダ4の回転軸
AX2との相対的な軸ずれがない場合の、格子画像の記
録状態を示す図である。
【図5】図1の円筒外面走査型画像記録装置において、
円筒ドラム1の回転軸AX1と、エンコーダ4の回転軸
AX2との相対的な軸ずれが生じた場合の、格子画像の
記録状態を示す図である。
円筒ドラム1の回転軸AX1と、エンコーダ4の回転軸
AX2との相対的な軸ずれが生じた場合の、格子画像の
記録状態を示す図である。
【図6】EEPROM601に格納された補正データの
格納形式を示す図である。
格納形式を示す図である。
【図7】図1における制御回路ユニット60の動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図8】直線補間を説明するための図である。
【図9】従来の円筒外面走査型画像記録装置の概略構成
を示す図である。
を示す図である。
1…円筒ドラム 1a…ドラム表面 7…副走査モータ 5…描画装置 60…制御回路ユニット 4…主走査モータ 600…CPU 601…EEPROM 602…主走査モータ用基準クロック発生器 603…副走査モータ用基準クロック発生器 604…副走査位置カウンタ 605…主走査カウンタ 606…ハードレジスタ 607…D/A変換器 608…水晶発振器 609…画像処理部 AX1…ドラム回転軸 AX2…エンコーダ回転軸
フロントページの続き (72)発明者 大倉 継則 京都府久世郡久御山町佐山新開地304番地 1 大日本スクリーン製造株式会社久御山 事業所内 (72)発明者 岸田 吉弘 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 画像信号とドットクロックとに基づいて
制御される描画装置に対してドラムを定速回転させて主
走査するとともに、主走査方向と直交する方向に当該描
画装置を定速移動させて副走査することにより、ドラム
に装着されたシート状の感光材料に対して画像を形成す
る円筒外面走査型画像記録装置において、ドラムに装着
された感光材料の記録面と描画装置との間の相対的な走
査速度の変動に起因する画像の内部伸縮を補正する方法
であって、 前記感光材料に一定周波数のドットクロックを用いて内
部伸縮計測用画像を形成させる第1のステップ、 前記内部伸縮計測用画像を構成する各ドットの主走査方
向および副走査方向の形成位置から、各ドットに必要な
可変のドットクロックの周波数を予め求める第2のステ
ップ、および前記感光材料に所望の複製画像を形成する
場合、各ドットの形成すべき位置に応じて前記第2のス
テップで求められた周波数のドットクロックを発生させ
る第3のステップを備え、それにより前記感光材料の記
録面と前記描画装置との相対的な走査速度の変動にかか
わらず、各ドット間の主走査方向のピッチを一定にした
ことを特徴とする、内部伸縮補正方法。 - 【請求項2】 前記第1のステップでは、 副走査方向および主走査方向のそれぞれを分割した複数
のブロックから成る内部伸縮計測用画像を形成し、 前記第2のステップでは、 前記内部伸縮計測用画像の各ブロックの最初の主走査ラ
インに対してだけ必要なドットクロックの周波数を予め
求め、 前記第3のステップでは、 各ブロックの最初の主走査ラインの各ドットに対して
は、前記第2のステップで求められた周波数のドットク
ロックを発生させ、 各ブロックの以後の主走査ラインの各ドットに対して
は、必要なドットクロックの周波数を、当該ブロックに
ついて前記第2のステップで求められた周波数のドット
クロックと、当該ブロックの副走査方向に隣接するブロ
ックについて前記第2のステップで求められた周波数の
ドットクロックとから補間演算し、当該補間演算により
求められた周波数のドットクロックを発生させることを
特徴とする、請求項1に記載の内部伸縮補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30467995A JPH09149211A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 円筒外面走査型画像記録装置の内部伸縮補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30467995A JPH09149211A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 円筒外面走査型画像記録装置の内部伸縮補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09149211A true JPH09149211A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=17935926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30467995A Pending JPH09149211A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 円筒外面走査型画像記録装置の内部伸縮補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09149211A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1227654A2 (en) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Apparatus for and method of recording images |
US6448996B2 (en) | 2000-02-04 | 2002-09-10 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Image recording apparatus and method of generating pixel clock |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30467995A patent/JPH09149211A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6448996B2 (en) | 2000-02-04 | 2002-09-10 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Image recording apparatus and method of generating pixel clock |
US6882357B2 (en) | 2000-02-04 | 2005-04-19 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Image recording apparatus and method of generating pixel clock |
EP1227654A2 (en) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Apparatus for and method of recording images |
US6819346B2 (en) | 2001-01-18 | 2004-11-16 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Apparatus for and method of recording images |
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