JPH09149002A - 周波数分割多重信号受信機における同期信号復号回路 - Google Patents

周波数分割多重信号受信機における同期信号復号回路

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JPH09149002A
JPH09149002A JP7300011A JP30001195A JPH09149002A JP H09149002 A JPH09149002 A JP H09149002A JP 7300011 A JP7300011 A JP 7300011A JP 30001195 A JP30001195 A JP 30001195A JP H09149002 A JPH09149002 A JP H09149002A
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Japan
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signal
circuit
phase
frequency
synchronization
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JP7300011A
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Nobuaki Takahashi
宣明 高橋
Takaaki Saeki
隆昭 佐伯
Susumu Takahashi
暹 高橋
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信されたOFDM信号から正確な有効シン
ボル期間が復号され、この有効シンボル期間に従って信
号が扱われるまでは各々の信号を独立的に扱うことがで
きないため、入来するOFDM信号を最初に復号しよう
とするときはOFDM信号に埋もれている同期信号を有
効に抽出する必要がある。 【解決手段】 シンボル周期毎にループ特性が反転され
る第1のPLL46によりサンプル同期信号が復号され
る。次に、PLL46から得られた伝送帯域の所定周波
数成分を得て位相比較回路47により入力復調OFDM
信号の同期検波をし、次に位相比較回路48、LPF4
9、VCO50及び分周器51からなる第2のPLLに
より同期検波出力信号を復号してシンボル同期信号を得
る。これにより、第2のPLLにより正確に復号される
シンボル同期信号を用いて、PLL46のループ特性の
反転処理がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数分割多重信号
受信機における同期信号復号回路に係り、特に符号化さ
れたディジタル映像信号などで変調されて送信された直
交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency D
ivision Multiplex)信号を受信する周波数分割多重信
号受信機における同期信号復号回路に関する。
【0002】
【従来の技術】符号化されたディジタル映像信号などを
限られた周波数帯域で伝送する方式の一つとして、25
6直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modul
ation)などの多値変調されたディジタル情報を多数の
搬送波を用いてOFDM信号として伝送するOFDM方
式が従来より知られている。このOFDM方式は多数の
搬送波を直交して配置し、各々の搬送波で独立したディ
ジタル情報を伝送する方式で、マルチパスに強い、妨害
を受けにくい、周波数利用効率が比較的良いなどの特長
がある。なお、「搬送波が直交している」とは、隣接す
る搬送波のスペクトラムが当該搬送波の周波数位置で零
になることを意味する。
【0003】このOFDM方式によれば、多数の情報搬
送波を送信すべき情報に応じて変調して送信するため、
情報搬送波を復号するためには、正確な位相同期信号が
必要になる。特に、各搬送波を多値変調し、より多くの
情報を伝送しようとするとき信号復号に要求されるクロ
ック信号の位相安定度は非常に高い値が要求される。そ
こで、送信機は同期信号を送信するが、同期信号は安定
に再生される必要があり、情報搬送波を用いて伝送する
こともできるが、他の情報搬送波からの干渉妨害を受け
易いため、情報信号中に専用のシンボル期間に挿入され
て送信される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、同期信号を
専用のシンボル期間で伝送することは、情報搬送波より
の干渉なく搬送波再生ができる反面、その分情報信号の
伝送効率を下げることになるので、同期信号成分は10
0シンボルに1回程度を伝送することになる。しかし、
同期信号の伝送間隔を広げることは、移動受信のように
絶えず受信状態が変化している場合、受信チャンネル変
更時など速く情報信号を復号しなければならないが、同
期信号がバースト的に伝送されているときは同期信号の
復号までに時間遅れを生じてしまい、好ましくない。
【0005】そこで、本発明者は先に、特願平6−11
32号により、パイロット信号をシンボル期間毎に反転
して常時伝送し、受信機側では位相同期ループ回路(P
LL)のループ特性を切り換えながらサンプル同期信号
を得ることにより、移動受信、チャンネル切替時の復号
時間の短縮、移動受信における性能の安定化を図るよう
にした、直交周波数分割多重信号送受信装置を提案し
た。
【0006】しかし、OFDM信号は多数の搬送波を用
いて情報信号を伝送するが、これらの信号が直交性を保
つのは、信号を有効シンボル期間、すなわち、受信側で
OFDM信号を復号するために高速フーリエ変換(FF
T)あるいは離散的フーリエ変換(DFT)を行う際の
窓区間に限ってである。従って、受信されたOFDM信
号から正確な有効シンボル期間が復号され、この有効シ
ンボル期間に従って信号が扱われるまでは各々の信号を
独立的に扱うことができない。
【0007】シンボル同期のとられていない信号は多数
の搬送波が乱立していると同様な信号スペクトラムを有
している。入来するOFDM信号を最初に復号しようと
するときは同期捕捉もされていない状態で、このような
状態でOFDM信号に埋もれている同期信号を有効に抽
出する必要がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
OFDM信号に埋もれている同期信号を有効に抽出しう
る周波数分割多重信号受信機における同期信号復号回路
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は情報信号で変調された複数の搬送波が周波
数分割多重され、かつ、一の搬送波がシンボル周期毎に
交互に位相反転されたサンプル同期信号周波数のパイロ
ット信号で変調された直交周波数分割多重信号を受信す
る周波数分割多重信号受信機の同期信号復号回路におい
て、受信した直交周波数分割多重信号を直交復調して得
られたパイロット信号を入力信号として受け、シンボル
周期毎にループ特性が反転されてサンプル同期信号を検
出する第1の位相同期回路と、第1の位相同期回路の出
力信号を用いてパイロット信号を検波する同期検波器
と、同期検波器の出力信号を入力信号として受け、シン
ボル周期に位相同期したシンボル同期信号を出力すると
共に、第1の位相同期回路へループ特性を反転させるた
めの信号として入力する第2の位相同期回路とを有する
構成としたものである。
【0010】ここで、本発明における第1の位相同期回
路は、第1の位相比較回路と、この第1の位相比較回路
の出力位相誤差信号を制御信号として受け、サンプル同
期信号周波数を発振出力する第1の可変発振手段と、第
1の可変発振手段の出力信号を第2の位相同期回路の出
力信号に応じた周期で反転して第1の位相比較回路へ供
給し、直交復調して得られたパイロット信号と位相比較
させる極性反転回路とよりなり、同期検波器は、直交復
調して得られたパイロット信号と第1の可変発振手段の
出力信号とを位相比較する第2の位相比較回路とからな
ることを特徴とする。
【0011】これにより、本発明では、シンボル周期毎
にループ特性が反転される第1の位相同期回路によりサ
ンプル同期信号を復号し、次に、第1の位相同期回路か
ら得られた伝送帯域の所定周波数成分を得て同期検波を
し、次に第2の位相同期回路により同期検波出力信号を
復号してシンボル同期信号を得るようにしているため、
第2の位相同期回路により正確に復号されるシンボル同
期信号を用いて、第1の位相同期回路のループ特性の反
転処理がなされるため、第1の位相同期回路も正確なサ
ンプル同期信号の復号ができる。
【0012】また、本発明は、同期検波器の出力信号か
ら不要な高周波数成分を除去して前記シンボル周期の信
号成分を濾波する第1のフィルタ回路を設けると共に、
第2の位相同期回路を、第3の位相比較回路と、この第
3の位相比較回路の出力位相誤差信号を制御信号として
受けシンボル同期信号を発振出力する第2の可変発振手
段と、第2の可変発振手段の出力シンボル同期信号から
不要な高周波数成分を除去して第3の位相比較回路へ供
給し、同期検波器の出力信号と位相比較させる、第1の
フィルタ回路と同一周波数特性で同一位相特性の第2の
フィルタ回路とより構成したものである。
【0013】これにより、本発明では、シンボル同期信
号を第2の位相同期回路から有効に得ることができると
共に、第2の位相同期回路内の第2のフィルタ回路によ
り、第1のフィルタ回路による位相ずれを補償するよう
にしたため、広帯域に分布される直交周波数分割多重信
号の影響を少なくできる。
【0014】また、本発明は、第1の位相同期回路を、
サンプル同期信号を発生出力する第1の電圧制御発振器
を有する構成とし、第2の位相同期回路は第1の電圧制
御発振器と同一の自走発振周波数で発振する第2の電圧
制御発振器と、この第2の電圧制御発振器の出力信号を
分周してシンボル同期信号を出力する分周器と、この分
周器の出力シンボル同期信号と同期検波器の出力信号と
を位相比較して得た信号を第2の電圧制御器へ制御電圧
として出力する第3の位相比較回路とから構成し、更に
第1及び第2の位相同期回路の位相同期が安定した動作
を行うときに第1の電圧制御発振器の出力信号の一部を
第2の電圧制御発振器へ制御電圧として印加し、第1及
び第2の電圧制御発振器を同期して発振させる手段とを
有するように構成したものである。
【0015】これにより、本発明では、第1及び第2の
位相同期回路が同期状態になると同時に、第2の電圧制
御発振器の発振動作が第1の電圧制御発振器の発振周波
数に同期発振されることとなり、サンプル同期信号が復
号されている限り、多少の外乱に対してもシンボル同期
信号を復号させることができる。
【0016】更に、本発明は受信した直交周波数分割多
重信号を直交復調して得られた信号から直交復調して得
られたパイロット信号を周波数選択して、第1の位相同
期回路及び同期検波器にそれぞれ入力する第3のフィル
タ回路を設けるか、あるいは、第1の位相同期回路の第
1の位相比較回路の2つの入力側にそれぞれ、直交復調
して得られたパイロット信号を周波数選択する第4のフ
ィルタ回路と、極性反転回路の出力信号からパイロット
信号周波数成分を濾波する、第4のフィルタ回路と同一
周波数特性で同一位相特性の第5のフィルタ回路とを設
けたものである。これにより、同期信号の復号に妨害を
与える直交周波数分割多重信号を予め除去することがで
きるため、同期信号の検出をより容易にすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。まず、本発明の周波数分割多重
信号受信機における同期回路について説明する前に、周
波数分割多重信号受信機における同期回路が受信するO
FDM信号の送信装置の概要について説明する。
【0018】図6はOFDM信号送信装置の一例のブロ
ック図を示す。同図において、入力端子1には伝送すべ
きディジタルデータが入力される。このディジタルデー
タとしては、例えばカラー動画像符号化方式であるMP
EG(moving picture coding experts group)方式な
どの符号化方式で圧縮されたディジタル映像信号や音声
信号などである。この入力ディジタルデータは、入力回
路2に供給されて必要に応じて誤り訂正符号の付与が、
中間周波数発振器8よりの10.7MHzの中間周波数
に同期して生成されたクロック分周器3よりのクロック
に基づいて行われた後、信号生成回路4に供給される。
【0019】この信号生成回路4は逆離散的フーリエ変
換(IDFT)演算を時間間隔Tの間にN個の複素数
(入力回路2よりのディジタルデータ)に対して実行す
ることにより、OFDM信号の搬送波に相当するIDF
Tの各点のデータを生成すると共に、パイロット信号を
生成する。
【0020】ここで、信号処理回路4をデータ系列がN
=256であるIFFT(逆高速フーリエ変換)回路で
構成した場合は、実数部の入力端子数が256、虚数部
の入力端子数が256であり、それぞれ4ビットのディ
ジタルデータが実数部及び虚数部共に、0番目と128
番目(k=N/2)の入力端子を除く計254個ずつの
入力端子に入力される(ただし、後述するように情報伝
送のためには248個ずつの入力端子が用いられる)。
【0021】0番目(k=0)の入力端子には直流電圧
(一定)が印加されて伝送する搬送波の中心周波数で伝
送され、128番目の入力端子の入力情報はナイキスト
周波数に等価である両端の2つの周波数で伝送される。
ここで、128番目の入力端子には例えば、パイロット
信号のための固定電圧が入力され、ナイキスト周波数と
等価である両端の周波数の搬送波で常時一定振幅のパイ
ロット信号が伝送される。
【0022】伝送する搬送波周波数のうち両端の搬送波
周波数でパイロット信号を伝送するのは、伝送するパイ
ロット信号周波数は、復号した後に高速フーリエ変換
(FFT)のクロック周波数情報を得るための逓倍動作
の次数を少なくするため、クロック周波数と整数比の関
係にあるできるだけ高い周波数であることが望ましく、
また、FFT回路はNを2のべき乗に選ぶときその構成
を簡単にできるためであり、k=N/2あるいはk=N
/4の周波数が実際上パイロット信号伝送に適した周波
数である。
【0023】ここでは、信号生成回路(IFFT回路)
4からの出力のうち、k=0の中心搬送波周波数で伝送
される一組の出力を除く257波のうち、248波の搬
送波を用いて情報を伝送し、残りの9波はキャリブレー
ション用、その他の補助信号の伝送のために用いられ
る。そのため、1シンボル期間中に248バイトのディ
ジタルデータ、すなわち、1シンボル期間中に、4ビッ
トずつ一対の並列データ248組が入力回路2から信号
生成回路(IFFT回路)4の実数部入力端子と虚数部
入力端子に入力される。
【0024】信号生成回路4からクロック分周器3から
のクロックに基づいてIFFT演算されて取り出された
出力データは、後述するガードインターバル回路5によ
りマルチパス歪みを軽減させるための所定区間のガード
インターバルgiが図7に示すように設定された後、D
/A変換器・低域フィルタ(LPF)6に供給され、こ
こでクロック分周器3からのクロックをサンプリングク
ロックとしてアナログ信号に変換され、LPFにより必
要な周波数帯域の成分のみが通過されて直交変調器7へ
実数部成分と虚数部成分とがそれぞれ供給される。
【0025】直交変調器7は中間周波数発振器8よりの
10.7MHzの中間周波数を第1の搬送波とし、か
つ、この中間周波数を90°シフタ9により位相が90
°シフトした10.7MHz中間周波数を第2の搬送波
として、それぞれD/A変換器・LPF6よりの実数部
成分と虚数部成分で直交振幅変調(QAM)して257
波からなるOFDM信号を生成する。
【0026】すなわち、それぞれ16のレベルを示す4
ビットの実数部データと4ビットの虚数部データのディ
ジタル・アナログ変換信号を直交変調器7に供給するこ
とにより、直交変調器7からは中心周波数F0が10.
7MHzのOFDM信号が取り出される。
【0027】直交変調器7より取り出された、ガードイ
ンターバル処理される前のデータのシンボル周波数であ
る387Hz毎に隣接配置された複数の搬送波からなる
上記のOFDM信号は、周波数変換器10に供給されて
送信周波数帯に周波数変換され、例えば上記の中心搬送
波周波数F0が100MHzとされてから送信部11に
よりリニア増幅され、送信アンテナより送信される。
【0028】次に、ガードインターバル回路5について
更に説明する。ガードインターバル回路5は、クロック
分周器3から入力されるクロック信号により動作し、信
号生成回路4からの信号の窓区間内の最後の部分を、窓
区間信号の直前に配置する。このために、ガードインタ
ーバル回路5は、内蔵しているランダム・アクセス・メ
モリ(RAM)に取り込んだ信号生成回路4からの信号
を読み出すときに、最後の期間(図7のgiに等しく設
定する)から読み出しては、最初に戻り、有効シンボル
期間tSを読み出して、シンボル期間taの信号を読み出
すようにしている。
【0029】ここで、IFFTの周期をN(=256)
としたときの有効シンボル周波数fSと、有効シンボル
期間tSとは次のようになる。
【0030】 fS=99,000/256=387(Hz) tS=1/fS=2586(μsec) これにガードインターバル回路5により与えられたマル
チパス歪除去用区間であるガードインターバルgiを6
0μsecとして付加したときのシンボル期間taとシ
ンボル周波数faはそれぞれ次のようになる。
【0031】 ta=tS+gi=2586+60=2646(μsec) fa=1/ta=378(Hz) これにより、上記の有効シンボル期間tS、ガードイン
ターバルgiの関係は図7に示すようになる。
【0032】また、図6の送信装置で送信される信号の
仕様は信号中心周波数100MHz、伝送帯域幅100
kHz、変調方式256QAM、OFDM、使用搬送波
数257波(そのうち情報伝送用搬送波数248波)、
ガードインターバル60μsecとなる。また、一対の
4ビットデータ248組が248波の搬送波で伝送され
るため、1シンボル期間当り248kバイトの伝送速度
であり、よって1秒当りの伝送速度(転送レート)は、
約750kbps(≒8ビット×378Hz×248÷
1000)となる。
【0033】次に、ガードインターバル、シンボル期間
と本発明で受信する同期信号(パイロット信号)の位相
関係について図8と共に説明する。同図中、Gはガード
インターバルの期間(前記gi)、IFFTは有効シン
ボル期間(前記ts)を示す。図8(A)は同期信号の
第1の例としてガードインターバルに同期信号が半波長
の奇数倍存在する場合の同期信号波形である。この同期
信号は、シンボル期間毎のパイロット信号の位相が同相
であるが、ガードインターバルの期間は半波長の奇数倍
であるので、シンボル期間毎に交互に位相が反転してい
る。
【0034】図8(B)は同期信号の第2の例としてガ
ードインターバルに同期信号が半波長の偶数倍存在する
場合の同期信号波形である。この同期信号は、ガードイ
ンターバルに同期信号が半波長の偶数倍存在する場合で
あっても、有効シンボル期間毎のパイロット信号の位相
が反転するため、シンボル期間毎に交互に位相が反転し
ている。
【0035】次に、本発明になる周波数分割多重信号受
信機における同期信号復号回路に適用される周波数分割
多重信号受信機の一例について図5のブロック図と共に
説明する。図5において、前記OFDM信号は、受信部
21により受信アンテナを介して受信された後高周波増
幅され、更に周波数変換器22により中間周波数に周波
数変換され、中間周波増幅器23により増幅された後、
キャリア抽出及び直交復調器24に供給される。
【0036】キャリア抽出及び直交復調器24のキャリ
ア抽出回路部分は、入力OFDM信号の中心搬送波(キ
ャリア)を位相誤差少なくできるだけ正確に抽出する回
路である。ここでは、情報を伝送する各搬送波は、シン
ボル周波数である387Hz毎に隣接配置されてOFD
M信号を構成しているため、中心搬送波に隣接する情報
伝送用搬送波も中心周波数に対して387Hz離れてお
り、中心搬送波を抽出するためには、387Hzしか離
れていない隣接する情報伝送用搬送波の影響を受けない
ように、選択度の高い回路が必要となる。
【0037】そこで、キャリア抽出回路部にPLL回路
を用いて中心搬送波F0の抽出を行う。ただし、この場
合のPLL回路を構成するVCOとしては、可変範囲が
隣接する搬送波周波数の約1/2である±200Hz程
度で発振する水晶振動子を用いた電圧制御型水晶発振回
路(VCXO)を用い、かつ、PLL回路を構成するL
PFとして387Hzに対して充分にカットオフ周波数
の低いLPFを用いる。
【0038】キャリア抽出及び直交復調器24により抽
出された中心搬送波F0は、中間周波数発振器25に供
給され、ここで中心搬送波F0に位相同期した10.7
MHzの中間周波数を発生させる。中間周波数発振器2
5の出力中間周波数は第1の復調用搬送波として直交復
調器24に直接に供給される一方、90°シフタ26に
より位相が90°シフトされてから第2の復調用搬送波
としてキャリア抽出及び直交復調器24に供給される。
【0039】これにより、キャリア抽出及び直交復調器
24の直交復調器部からは送信装置の直交変調器7に入
力された実数部、虚数部の各アナログ信号と同等のアナ
ログ信号(周波数分割多重信号)が復調されて取り出さ
れ、後述する本発明の同期信号復号回路27に供給され
る一方、低域フィルタ28によりOFDM信号情報とし
て伝送された必要な周波数帯域の信号が通過されてA/
D変換器29に供給されてディジタル信号に変換され
る。
【0040】ここで重要なのはA/D変換器29の入力
信号に対するサンプリングのタイミングで、これは同期
信号復号回路27によりパイロット信号より生成され
た、ナイキスト周波数の2倍の周波数のサンプル同期信
号に基づいて発生される。すなわち、パイロット信号は
サンプルクロック周波数に対して所定の整数比に設定さ
れており、周波数比に応じた周波数逓倍を行ってサンプ
ルクロックのタイミングを得る。
【0041】A/D変換器29より取り出されたディジ
タル信号は、ガードインターバル期間処理回路30に供
給され、ここで同期信号復号回路27よりのシステムク
ロックに基づいて、マルチパス歪の影響が少ない方のシ
ンボル期間信号を得てFFT,QAM復号回路31に供
給される。
【0042】FFT,QAM復号回路31のFFT(高
速フーリエ変換)回路部は、同期信号復号回路27より
のシステムクロックにより複素フーリエ演算を行い、ガ
ードインターバル期間処理回路30の出力信号の各周波
数毎の実数部、虚数部の各信号レベルを算出する。
【0043】これにより得られた各周波数毎の実数部、
虚数部の各信号レベルは、QAM復号回路部により参照
用搬送波の復調出力と比較されることにより、ディジタ
ル情報伝送用搬送波で伝送される量子化されたディジタ
ル信号のレベルが求められ、ディジタル情報が復号され
る。この復号ディジタル情報信号は、出力回路32によ
り並直列変換などの出力処理が行われて出力端子33へ
出力される。
【0044】次に、図5の同期信号復号回路27に使用
される本発明になる同期信号復号回路の各実施の形態に
ついて説明する。
【0045】図1は本発明の同期信号復号回路の第1の
実施の形態のブロック図を示す。同図において、入力端
子41を介して直交復調されたOFDM信号が第1及び
第2の位相比較回路42及び47にそれぞれ入力され
る。位相比較回路42は、低域フィルタ(LPF)4
3、電圧制御発振器(VCO)44及び極性反転回路4
5と共に、クロック同期信号検出用の第1の位相同期ル
ープ回路(PLL)46を構成している。
【0046】すなわち、第1の位相比較回路42より出
力された第1の位相誤差信号は、LPF43で高周波数
成分を除去されて第1のVCO44に制御電圧として印
加され、その出力発振周波数を制御する。VCO44の
出力発振周波数は49.5kHzで、その出力発振周波
数は極性反転回路45によりシンボル周期毎に位相反転
された後、位相比較回路42に供給され、ここで位相比
較される。これにより、シンボル周期毎に反転されて伝
送されてきたパイロット信号に同期しつつ、PLLのル
ープ特性を反転し(ここでは、VCO44の出力信号波
形を反転している)、最高周波数49.5kHzにロッ
クする様に位相追尾動作を行う。
【0047】一方、第2の位相比較回路47は入力端子
41からの復号OFDM信号と、VCO44からの非反
転発振周波数とを位相比較し、シンボル周期毎に位相反
転されて入力される最高周波数成分を位相同期検波して
得た第2の位相誤差信号を出力する。この第2の位相誤
差信号は、第3の位相比較回路48を通してLPF49
に入力され、ここで低い周波数成分のみが取り出され、
第2のVCO50に制御電圧として印加され、その出力
発振周波数を制御する。
【0048】VCO50の出力発振周波数は分周器51
に入力され、シンボル周波数と同じ周波数に分周されて
第3の位相比較回路48に入力され、第2の位相誤差信
号と位相比較される。従って、第3の位相比較回路4
8、LPF49、VCO50及び分周器51よりなる一
巡のフィードバックループ回路は、第2の位相比較回路
47より出力されたシンボル同期信号を入力信号として
受け、分周器51の出力信号がシンボル同期信号を入力
信号に同期して発振するように位相同期動作を行う第2
のPLLを構成する。
【0049】分周器51の出力信号はシンボル周期に位
相同期したシンボル同期信号として出力端子53へ出力
されると共に、極性反転回路45に極性反転タイミング
を示す信号として入力され、第1のPLLをシンボル周
期に同期させてループ特性を反転させる。これにより、
第1のPLL46からパイロット信号の検波信号である
サンプル同期信号が出力端子52へ出力される。
【0050】このようにして、サンプル同期信号とシン
ボル同期信号が復号される。ただし、実際にFFT回路
に入力されるサンプル同期信号は、この周波数の2倍、
またFFTが2倍のオーバーサンプル動作を行うとき
(送信されたOFDM信号が2倍のオーバーサンプルI
FFTされているとき)は、4倍の周波数が用いられ
る。そのときは、位相比較回路42とVCO44の間に
1/2ないしは1/4の分周比の分周器を挿入し、それ
に見合った倍数の周波数の信号を発生させる。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図2は本発明の同期信号復号回路の第2の実
施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図2に
示す第2の実施の形態は、位相比較回路48の2つある
入力側にそれぞれLPF55及び56を設けた点に特徴
がある。これらのLPF55及び56はそれぞれ同一の
高域遮断周波数特性と位相特性に設定されている。
【0052】この実施の形態では、LPF55及び56
により不要な高周波数成分が除去されて位相比較回路4
8にはシンボル同期信号が主として入力されるようにな
る。LPF55及び56はそれぞれ同一の高域遮断周波
数特性と位相特性に設定されているため、これらのLP
F55,56の挿入による位相ずれは補正されてシンボ
ル信号が発生される。
【0053】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図3は本発明の同期信号復号回路の第3の実
施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図3に
示す第3の実施の形態は、第1の位相比較回路42の2
つある入力側にそれぞれ帯域フィルタ(BPF)58及
び59を設けると共に、VCO44とVCO50の間に
可変減衰器61に設けたものである。BPF58及び5
9は位相比較回路42、LPF43、VCO44、極性
反転回路45と共にPLL60を構成している。
【0054】ここで、BPF58及び59はそれぞれ同
一の通過周波数特性と位相特性とを有するように設定さ
れている。これらのBPF58及び59としては、例え
ばQが50程度の単峰特性を持つ共振回路が用いられ
る。ここでは、受信するOFDM信号のナイキスト周波
数は49.5(=99÷256×128)kHzに設定
されている。この共振回路の特性は、±495Hzで−
3dBであり、OFDM信号の搬送波の間隔は387H
zであるため、隣接搬送波の減衰度は3dB以下であ
る。
【0055】しかし、第2番目以降に隣接される搬送波
の減衰度は、この共振回路によれば、周波数差に応じて
大きくなるため、この共振回路をBPF58、59とし
て用いたこの実施の形態によれば、多数あるOFDM信
号の搬送波の中からパイロット信号周波数を有効に抽出
できる。
【0056】このように、この実施の形態は、ガードイ
ンターバルの期間も含めて連続して専用の搬送波で伝送
されるパイロット信号を、第1のBPF58により他の
搬送波から分離抽出し、かつ、BPF58の位相特性を
補償するための第2のBPF59を設けているため、よ
り精度高くパイロット信号の位相情報を得ることがで
き、受信装置内で周波数ジッタの少ないサンプルクロッ
ク情報を復号することができる。
【0057】更に、この実施の形態では、VCO44の
出力端子が可変減衰器61を介してVCO50の制御電
圧入力端子に接続されている点に特徴がある。サンプル
同期信号の周波数はシンボル同期信号の周波数の所定の
整数倍の関係にあり(ここでは131倍)、第1及び第
2のPLLが正常に位相同期しているときは、分周器5
1の分周比を1/131に設定してあれば、両VCO4
4及び50の発振周波数は同一となる。そこで、第1及
び第2のPLLが正規の同期状態に入るまでは可変減衰
器61の減衰量を最大としてVCO44及び50を別々
に動作させているが、同期状態に入ったことを検出した
ときには、可変減衰器61の減衰量を最小として第2の
VCO50を第1のVCO44の出力信号でロックさせ
る。
【0058】第1及び第2のPLLがそれぞれ正規の同
期状態に入ったかどうかは、伝送されるOFDM信号の
誤り訂正符号を監視し、誤りが生じていなければFFT
は正規のサンプルクロック情報とシンボル同期信号情報
を得てOFDM信号の正規の復号を行っていることとな
るため、正規の同期状態に入ったと判断できる。そのた
め、誤り訂正回路が誤り信号を検出していない(誤りが
生じていない)ことを示す検出信号を可変減衰器61に
制御信号として入力してその減衰度を弱め、VCO44
の出力信号が可変減衰器61で殆ど減衰されることなく
VCO50に印加されるようにし、これにより両VCO
44及び50を同期状態にする。
【0059】これにより、2つのPLLが同期状態にな
ると同時に、VCO50の発振動作がVCO44の発振
周波数に同期発振されることとなり、サンプル同期信号
が復号されている限り、多少の外乱に対してもシンボル
同期信号を復号させることができる。
【0060】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図4は本発明の同期信号復号回路の第4の実
施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図4に
示す第4の実施の形態は、第1及び第2の位相比較回路
42及び47のそれぞれの入力側に高域フィルタ(HP
F)65を設けたものである。
【0061】これは、前記したように、本発明が適用さ
れる送受信システムでは最高周波数の搬送波でサンプル
同期信号とシンボル同期信号の復号情報(パイロット信
号)を伝送しているが、それをOFDM信号からの干渉
を少なくして復号することにある。すなわち、この実施
の形態では、急峻な周波数特性を有するHPF65を用
いることにより、波形干渉の少ないパイロット信号を伝
送する搬送波を周波数選択し、これにより安定したサン
プル同期信号とシンボル同期信号の復号を行うことを目
的としている。
【0062】この実施の形態は、BPF58及び59を
用いた第3の実施の形態よりも、シンボル期間毎に位相
が反転されるシンボル同期情報を減衰させず、時間遅延
を少なくできる。
【0063】以上の実施の形態はいずれも第1のPLL
46、60で受信復号したOFDM信号から第1のPL
L46、60で同期検波した信号を第2のPLLに入力
し、OFDM信号に埋もれた同期信号を確実に検出した
後に、第1のPLLのループ特性の反転を行い、第1の
PLLの動作も確実にしている。第1のPLLでループ
特性の反転がシンボル同期区間と異なる区間に行われる
と、その誤差の時間に生じる第1のPLLの誤差信号の
極性が反転され、正常な動作を行わないが、以上の実施
の形態では第1のPLLが正確にシンボル周期毎にルー
プ特性が反転されるため、正常に、かつ、安定にサンプ
ル同期信号とシンボル同期信号の復号を行うことができ
る。
【0064】なお、パイロット信号はナイキスト周波数
で伝送される場合に限定されるものではなく、標本化位
置信号と簡単な整数比の関係にあれば、伝送周波数のう
ち高い他の周波数を用いてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シンボル周期毎に反転されて送受信されるサンプル同期
信号情報を、シンボル同期信号を復号する第2の位相同
期回路の出力によって、第1の位相同期回路のループ特
性の反転処理がなされるため、第1の位相同期回路によ
り正確なサンプル同期信号の復号ができる。
【0066】また、本発明によれば、シンボル同期信号
を第2の位相同期回路から有効に得ることができると共
に、第2の位相同期回路内の第2のフィルタ回路によ
り、第1のフィルタ回路による位相ずれを補償するよう
にしたため、広帯域に分布される直交周波数分割多重信
号の影響を少なくして正確なシンボル同期信号の復号が
できる。
【0067】また、本発明によれば、第1及び第2の位
相同期回路の位相同期が安定した動作を行うときに第1
の位相同期回路内の第1の電圧制御発振器の出力信号の
一部を第2の位相同期回路内の第2の電圧制御発振器へ
制御電圧として印加し、第1及び第2の電圧制御発振器
を同期して発振させることで、第2の電圧制御発振器の
発振動作が第1の電圧制御発振器の発振周波数に同期発
振されるようにしたため、サンプル同期信号が復号され
ている限り、多少の外乱に対してもシンボル同期信号を
復号させることができ、第1の位相同期回路もループ特
性の切り換えが正確に行われ、サンプル同期信号もシン
ボル同期信号と共に正確に発生し続けられる。
【0068】更に、本発明によれば、受信した直交周波
数分割多重信号を直交復調して得られた信号から直交復
調して得られたパイロット信号を周波数選択して、第1
の位相同期回路及び同期検波回路にそれぞれ入力する第
3のフィルタ回路を設けるか、あるいは、第1の位相同
期回路の第1の位相比較回路の2つの入力側にそれぞ
れ、パイロット信号を周波数選択する第4及び第5のフ
ィルタ回路を設けることにより、同期信号の復号に妨害
を与える直交周波数分割多重信号を予め除去するように
したため、サンプル同期信号及びシンボル同期信号の検
出をより容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施の形態のブロック図であ
る。
【図5】本発明になる周波数分割多重信号受信機におけ
る同期信号復号回路に適用される周波数分割多重信号受
信機の一例のブロック図である。
【図6】本発明で復号する同期信号を送信する周波数分
割多重信号送信装置の一例のブロック図である。
【図7】シンボル期間とガードインターバルの関係を示
す図である。
【図8】ガードインターバル、シンボル期間と本発明で
受信する同期信号(パイロット信号)の位相関係の各例
を示す図である。
【符号の説明】
4 信号生成回路 5 ガードインターバル回路 7 直交変調器 24 キャリア抽出及び直交復調器 27 同期信号復号回路 30 ガードインターバル期間処理回路 31 FFT,QAM復号回路 41 直交復調データ入力端子 42 第1の位相比較回路 43、49 低域フィルタ(LPF) 44 第1の電圧制御発振器(VCO) 45 極性反転回路 46、60 第1の位相同期回路(PLL) 47 第2の位相比較回路(同期検波器) 48 第3の位相比較回路 50 第2の電圧制御発振器(VCO) 51 分周器 52 サンプル同期信号出力端子 53 シンボル同期信号出力端子 55、56 低域フィルタ(LPF)(第1、第2のフ
ィルタ回路) 58 第1の帯域フィルタ(BPF)(第4のフィルタ
回路) 59 第2の帯域フィルタ(BPF)(第5のフィルタ
回路) 61 可変減衰器 65 高域フィルタ(HPF)(第3のフィルタ回路)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号で変調された複数の搬送波が周
    波数分割多重され、かつ、一の搬送波がシンボル周期毎
    に交互に位相反転されたサンプル同期信号周波数のパイ
    ロット信号で変調された直交周波数分割多重信号を受信
    する周波数分割多重信号受信機における同期信号復号回
    路において、 受信した前記直交周波数分割多重信号を直交復調して得
    られた前記パイロット信号を入力信号として受け、前記
    シンボル周期毎にループ特性が反転されて前記サンプル
    同期信号を検出する第1の位相同期回路と、 前記第1の位相同期回路の出力信号を用いて前記パイロ
    ット信号を検波する同期検波器と、 前記同期検波器の出力信号を入力信号として受け、前記
    シンボル周期に位相同期したシンボル同期信号を出力す
    ると共に、前記第1の位相同期回路へループ特性を反転
    させるための信号として入力する第2の位相同期回路と
    を有することを特徴とする周波数分割多重信号受信機に
    おける同期信号復号回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の位相同期回路は、第1の位相
    比較回路と、この第1の位相比較回路の出力位相誤差信
    号を制御信号として受け、前記サンプル同期信号周波数
    を発振出力する第1の可変発振手段と、前記第1の可変
    発振手段の出力信号を前記第2の位相同期回路の出力信
    号に応じた周期で反転して前記第1の位相比較回路へ供
    給し、前記直交復調して得られた前記パイロット信号と
    位相比較させる極性反転回路とよりなり、 前記同期検波器は、前記直交復調して得られた前記パイ
    ロット信号と前記第1の可変発振手段の出力信号とを位
    相比較する第2の位相比較回路とからなることを特徴と
    する請求項1記載の周波数分割多重信号受信機における
    同期信号復号回路。
  3. 【請求項3】 前記同期検波器の出力信号から不要な高
    周波数成分を除去して前記シンボル周期の信号成分を濾
    波する第1のフィルタ回路を設けると共に、前記第2の
    位相同期回路を、第3の位相比較回路と、この第3の位
    相比較回路の出力位相誤差信号を制御信号として受け前
    記シンボル同期信号を発振出力する第2の可変発振手段
    と、前記第2の可変発振手段の出力シンボル同期信号か
    ら不要な高周波数成分を除去して前記第3の位相比較回
    路へ供給し、前記同期検波器の出力信号と位相比較させ
    る、前記第1のフィルタ回路と同一周波数特性で同一位
    相特性の第2のフィルタ回路とより構成したことを特徴
    とする請求項1記載の周波数分割多重信号受信機におけ
    る同期信号復号回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の位相同期回路は前記サンプル
    同期信号を発生出力する第1の電圧制御発振器を有し、
    前記第2の位相同期回路は前記第1の電圧制御発振器と
    同一の自走発振周波数で発振する第2の電圧制御発振器
    と、前記第2の電圧制御発振器の出力信号を分周して前
    記シンボル同期信号を出力する分周器と、前記分周器の
    出力シンボル同期信号と前記同期検波器の出力信号とを
    位相比較して得た信号を前記第2の電圧制御器へ制御電
    圧として出力する第3の位相比較回路とからなり、前記
    第1及び第2の位相同期回路の位相同期が安定した動作
    を行うときに前記第1の電圧制御発振器の出力信号の一
    部を前記第2の電圧制御発振器へ制御電圧として印加
    し、前記第1及び第2の電圧制御発振器を同期して発振
    させる手段とを有することを特徴とする請求項1記載の
    周波数分割多重信号受信機における同期信号復号回路。
  5. 【請求項5】 前記受信した前記直交周波数分割多重信
    号を直交復調して得られた信号から直交復調して得られ
    たパイロット信号を周波数選択して、前記第1の位相同
    期回路及び同期検波器にそれぞれ入力する第3のフィル
    タ回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の周波数
    分割多重信号受信機における同期信号復号回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の位相同期回路は、前記直交復
    調して得られた前記パイロット信号を周波数選択する第
    4のフィルタ回路と、第1の位相比較回路と、この第1
    の位相比較回路の出力位相誤差信号を制御信号として受
    け、前記サンプル同期信号周波数を発振出力する第1の
    可変発振手段と、前記第1の可変発振手段の出力信号を
    前記第2の位相同期回路の出力信号に応じた周期で反転
    して出力する極性反転回路と、前記極性反転回路の出力
    信号から前記パイロット信号周波数成分を濾波して前記
    第1の位相比較回路へ供給し、前記第4のフィルタ回路
    の出力信号と位相比較させる、前記第4のフィルタ回路
    と同一周波数特性で同一位相特性の第5のフィルタ回路
    とより構成したことを特徴とする請求項1記載の周波数
    分割多重信号受信機における同期信号復号回路。
JP7300011A 1995-11-17 1995-11-17 周波数分割多重信号受信機における同期信号復号回路 Pending JPH09149002A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10277235B2 (en) 2015-04-15 2019-04-30 Mitsubishi Electric Corporation Synthesizer

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