JPH09148969A - トンネル内における通信システムおよびそのための通信装置 - Google Patents

トンネル内における通信システムおよびそのための通信装置

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JPH09148969A
JPH09148969A JP8239476A JP23947696A JPH09148969A JP H09148969 A JPH09148969 A JP H09148969A JP 8239476 A JP8239476 A JP 8239476A JP 23947696 A JP23947696 A JP 23947696A JP H09148969 A JPH09148969 A JP H09148969A
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tunnel
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mobile
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JP8239476A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Ishida
義昭 石田
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Ryosuke Yanase
良輔 柳瀬
Kazuyuki Taniguchi
和之 谷口
Koki Hirokawa
幸喜 廣川
Tomoyuki Kaneda
智之 金田
Hajime Demura
肇 出村
Yuji Murakami
裕二 村上
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Sato Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信システム構築の際の作業性を改善し、かつ
トンネルの線形や断面に関係なく、常に良好な通信状態
が得られるようにする。 【解決手段】トンネル延長方向に沿って電波到達距離内
の間隔で無線送受信器8、91 、92 …を固定配置する
とともに、これら固定配置の無線送受信器群8、91
2 …において、直列的電波伝送によりトンネル延長方
向に双方向の無線伝送系統を構成し、トンネル内を走行
する移動車両に搭載された移動式無線送受信器361
362 と、前記固定配置の各無線送受信器8、91 、9
2 …とを、電波到達距離内である条件の下で相互に通信
可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内を移動
する車両との通信を無線により行えるようにした通信シ
ステムおよびそのための通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルなどの地下空間の場合には、送
受信装置より発せられる電波がトンネル壁面に反射およ
び吸収され長距離通信が不能となるため、トンネル内の
移動車(移動車両)との通信は専ら誘導無線と言われる
通信方法により行われていた。
【0003】前記誘導無線方式とは、無線とは言っても
誘導線と呼ばれるアンテナ代わりの電線ケーブルを走行
車両の横または下面に沿って連続的に敷設し、移動車両
のアンテナと常に一定の離間距離にある状態を維持し、
これら移動車両アンテナと誘導線との間で電波交信を行
うようにした通信システムである。前記誘導無線方式の
場合には、誘導線とアンテナとの結合は、磁力線の誘導
結合、すなわち磁界による結合がほとんどであり、環境
の影響をほとんど受けないことから、トンネル延長方向
に沿って走行する移動車両の監視、移動車両同士の通
信、中央制御管理室との相互通信システムとして頻繁に
利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記誘
導無線方式の場合には、誘導線を坑内全長に渡り敷設す
る上に、誘導線と移動車両のアンテナとの離間距離を常
に一定に維持する必要があるため、電線の敷設作業、保
守管理、撤去作業に多くの時間と手間とを要するなどの
問題がある。また、誘導線にたるみが発生して素線が他
と接触を起こしている場合は通信エラーが発生する。さ
らに、何らかの原因で誘導線が断線した場合には、断線
位置の特定が困難であることから断線箇所を見つけるの
に時間が掛かるとともに、その修理にも時間を要し、そ
の間工事を停止しなければならないなどの問題もある。
【0005】他方、誘導無線を使用するためには電波法
に定める申請、許可等の手続が必要であるため、これら
の認可を得るのに申請手続が煩雑であるなどの問題もあ
る。
【0006】前記無線誘導方式に代えて、送受信器によ
る完全無線方式の通信方式を採用することができればよ
いのであるが、たとえ長距離通信が可能な強力な電波を
発生させる無線機を用いたとしても、トンネル坑内に曲
線部などがある場合には電波が届きにくく、やはり通信
は困難である。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、前述の誘導
無線方式に係る問題点を解消するとともに、トンネルの
線形や断面に関係なく、常に良好な通信状態が得られる
など利点を有するトンネル内における通信システムおよ
びそのための通信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、トンネル延長方向に沿って適宜の間隔で
送受信器を固定配置し、これら固定配置の送受信器群に
おいて、トンネル延長方向に双方向の伝送系統を構成
し、トンネル内を走行する移動車両に搭載された移動式
無線送受信器と、前記固定配置の各送受信器とを、電波
到達距離内である条件の下で相互に無線通信可能とした
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明では、移動車両に搭載された移動式
無線送受信器はトンネル延長方向のどの位置にあって
も、該移動式無線送受信器の電波到達距離内にある所定
の固定配置の送受信器と無線通信を交わし、この固定配
置の送受信器に入力された電波信号が、固定配置の送受
信器群により構成されたトンネル延長方向の伝送系統に
よりトンネル延長方向に伝送され、最終的にたとえば地
上にある中央制御室へと電波が伝えられる。すなわち、
前記移動式無線送受信器は近くにある固定配置の送受信
器と通信を交わし、移動するに従って次々と相手側の固
定配置の送受信器を代えていく。一方、トンネル延長方
向に沿って適宜の間隔で固定配置された送受信器同士
は、常時横方向(トンネル延長方向)に構成された伝送
系統により交信を続けており、前記移動式無線送受信器
から発信された電波は、一旦所定の固定配置の送受信器
に入り、ここから各固定配置の送受信器を中継しながら
伝送される。
【0010】さらに、前記送受信器を無線送受信器とす
るとともに、無線送受信器群のトンネル延長方向の配置
間隔を電波到達距離内として、前記伝送系統を直列的電
波伝送により構成される無線伝送系統とした態様が提案
される。この場合、各無線送受信器が電波を受け渡しし
て直列的に電波を伝送するとともに、相互の混信を防止
するために、前記固定配置の無線送受信器群において、
少なくとも隣接する無線送受信器間で夫々双方向とも送
受信周波数を変えることが望ましい。
【0011】この態様は、固定配置の無線送受信器と移
動車両に搭載された移動式無線送受信器との通信に加え
て、無線送受信器群におけるトンネル延長方向に双方向
の通信も無線方式として構成し、通信システム全体を無
線方式により構成したもの(以下、無線中継伝送方式と
もいう)である。したがって、本態様は誘導線等の通信
用ケーブルの敷設を一切要しないものである。
【0012】より具体的には、坑口に主固定局を設置す
るとともに、トンネル延長方向に沿って電波到達距離内
の間隔で副固定局を固定配置し、かつトンネル内を走行
する移動車両に移動式無線送受信器を搭載し、前記主固
定局は隣接する副固定局と無線通信するためおよび前記
移動車両に搭載された移動式無線送受信器と電波到達距
離内である条件の下で相互に無線通信するために少なく
とも1組の送受信部を備え、前記副固定局は、隣接する
副/主固定局と直列的電波伝送により双方向に無線通信
するためおよび前記移動車両に搭載された移動式無線送
受信器と電波到達距離内である条件の下で相互に無線通
信するために少なくとも2組の送受信部を備え、前記主
固定局と前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器
とが直接または前記副固定局を中継して間接的に通信可
能としたことを特徴とする。
【0013】この場合、前記主固定局および副固定局
は、少なくとも隣接する副/主固定局間で夫々双方向と
も送受信周波数を変えることが望ましい。また、前記主
固定局および副固定局は、混信を避けるために、別途独
立の前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器との
通信用受信部を備えることができる。
【0014】上記発明は、移動式無線送受信器を搭載し
た移動車両(以下、移動局という)が最終的に通信を行
う対象を主固定局と定義し、トンネル延長方向に適宜の
間隔で固定配置された中継局を副固定局と定義したもの
である。特徴的には、前記副固定局は直列的電波伝送に
より双方向に無線通信するために少なくとも2組の送受
信部を備えており、これによりトンネル延長方向の電波
伝送系統が構成される。移動局と所定の副固定局とが交
信を行うと、各副固定局を中継して最終的に主固定局と
の交信がなされる。
【0015】前記通信システムにおいて、好ましくは前
記主および副固定局間の夫々双方向の送受信周波数の変
化パターンが3種類の繰り返しとし、これに対応して前
記移動車両に搭載された移動式無線送受信器が前記3種
類の周波数毎の受信部を備える態様を挙げることができ
る。仮に、使用する送受信周波数帯別にAch、Bch、C
chを想定し、移動台車が周波数AchとBchとを同時に受
信できる位置にあるときを考えると、次の周波数帯域A
chとの間には周波数帯域Cchが介在するため、周波数帯
域Aと次の周波数帯域Aとの相互干渉を最も効率的に、
すなわち最も少ない使用チャンネル数により防止するこ
とができるようになる。
【0016】一方、かかる無線中継伝送方式に対するも
のとして、前述した請求項1記載の発明において、前記
送受信器を有線送受信器として、前記伝送系統を有線通
信により構成される有線伝送系統とした態様も提案され
る。この場合、前記固定配置の有線送受信器群におい
て、少なくとも隣接する有線送受信器間で前記移動式無
線送受信器に対する送信周波数を変えるのは、移動車両
への送信信号が混信するのを防止できるため好ましい。
【0017】この態様の特徴は、固定配置の有線送受信
器と移動車両に搭載された移動式無線送受信器との交信
は無線方式により行うが、有線送受信器群におけるトン
ネル延長方向に双方向の伝送系統は有線方式により構成
した点にある(以下、有線中継伝送方式ともいう)。
【0018】より具体的には、坑口に主固定局を設置す
るとともに、トンネル延長方向に沿って適宜の間隔で副
固定局を固定配置し、かつトンネル内を走行する移動車
両に移動式無線送受信器を搭載し、前記主固定局および
副固定局は、隣接する副/主固定局と双方向に有線通信
するための有線入出力部を備えるとともに、前記移動車
両に搭載された移動式無線送受信器と電波到達距離内で
ある条件の下で相互に無線通信するために少なくとも1
組の送受信部を備え、前記隣接する主固定局と副固定局
もしくは隣接する副固定局同士は、それぞれの有線入出
力部を介して通信ケーブルにより接続され、前記主固定
局と前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器とが
直接または前記副固定局を中継して間接的に通信可能と
した通信システムが提案される。
【0019】この場合にも、移動車両に送信される信号
が混信するのを防止するために、前記主固定局および副
固定局は、少なくとも隣接する副/主固定局間で前記移
動式無線送受信器に対する送信周波数を変えることが望
ましい。
【0020】この発明の特徴は、隣接する主固定局と副
固定局もしくは隣接する副固定局同士が、それぞれの有
線入出力部を介して通信ケーブルにより接続されてお
り、これによりトンネル延長方向の有線伝送系統が構成
されることにある。移動局と所定の副固定局とが交信を
行うと、各副固定局を中継して最終的に主固定局との交
信がなされる点では、前述の無線中継伝送方式と同様で
ある。
【0021】また、前記送信周波数の変更の具体例とし
て、前記主および副固定局間の移動式無線送受信器に対
する送信周波数の変化パターンが2種類の繰り返しであ
り、これに対応して前記移動車両に搭載された移動式無
線送受信器が前記2種類の周波数毎の受信部を備えた態
様が提案される。仮に、使用する送信周波数別にAc
h、Bchを想定し、移動車両がAchとBchとを同
時に受信できる位置にあるときを考えると、次の周波数
帯域Achとの間にはBchが介在するため、周波数帯
域Achと次の周波数帯域Achとの相互干渉を最も少
ない使用チャンネル数により防止できる。
【0022】他方、前述の無線中継伝送方式を採用した
本発明に係る通信装置は、坑口に設置される主固定局
と、トンネル延長方向に沿って電波到達距離内の間隔で
固定配置される副固定局と、かつトンネル内を走行する
移動車両に搭載される移動式無線送受信器とを含み、前
記主固定局は隣接する副固定局と無線通信するためおよ
び前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器と電波
到達距離内である条件の下で相互に無線通信するために
少なくとも1組の送受信部を備え、前記副固定局は、隣
接する副/主固定局と直列的電波伝送により双方向に無
線通信するためおよび前記移動車両に搭載された移動式
無線送受信器と電波到達距離内である条件の下で相互に
無線通信するために少なくとも2組の送受信部を備えた
ことを特徴とするものである。
【0023】この無線中継伝送方式を採用した通信装置
においては、前記主固定局および副固定局は、別途独立
の前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器との通
信用受信部を備えることが望ましい。
【0024】これに対して、有線中継伝送方式を採用し
た通信装置は、坑口に設置される主固定局と、トンネル
延長方向に沿って適宜の間隔で固定配置される副固定局
と、かつトンネル内を走行する移動車両に搭載される移
動式無線送受信器とを含み、前記主固定局および副固定
局は、隣接する副/主固定局と双方向に有線通信するた
めの有線入出力部を備えるとともに、前記移動車両に搭
載された移動式無線送受信器と電波到達距離内である条
件の下で相互に無線通信するために少なくとも1組の送
受信部を備え、前記隣接する主固定局と副固定局もしく
は隣接する副固定局同士は、それぞれの有線入出力部を
介して通信ケーブルにより接続されたことを特徴とする
ものである。
【0025】本発明においては、移動局との通信が絶え
ず行われうる適宜の間隔で中継局たる無線もしくは有線
通信局(主固定局および副固定局)を設置し、これらの
中継局を介して移動局との交信を行うものであるため、
トンネル延長に関係なく、常に良好な通信状態を確保す
ることができる。もちろん、トンネル線形が曲がってい
る場合には、この曲点に中継局を設置し、トンネル断面
が小さく電波到達距離が短い場合には、配置間隔を小さ
くして設置することが望ましい。いずれにしても、移動
局との交信が途中で切断されることなく、中継されなが
ら連続的に伝送されるように前記副固定局を設置する。
ただし、無線中継伝送方式の場合には、中継局の配置間
隔は、これを決定するに際し、前述のごとく移動局との
通信が絶えず行われうる範囲にあることに加えて、隣接
する中継局同士の交信が可能な範囲すなわち中継局の電
波到達距離内であることを考慮する必要がある。これに
対して有線中継伝送方式の場合には実質的にかかる点に
ついて考慮する必要はない。
【0026】また、本発明通信システムのうち、無線中
継伝送方式によるものにおいては、誘導線等の通信ケー
ブルを一切使用しないため、誘導線等を敷設するための
一切の作業から開放される。また、それにより有線ケー
ブルのメンテナンスが不要になる。一方、本発明でいう
有線中継伝送方式においては、通信ケーブルは坑内全長
にわたり敷設する必要がある。しかし、本発明における
通信ケーブルは、移動車両と一定の離間距離にある状態
を維持することを要する誘導線のように、その敷設形態
が限定されるものではない。よって、かかる有線中継伝
送方式による通信システムは、従来の誘導無線方式に比
して、その通信システム構築の際の作業性に十分に優れ
たものである。
【0027】さらに、本発明通信システムでは、電波法
による無線局免許が不要である特定小電力無線を用いる
ことができ、管理行政庁に対する申請手間がなくなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明について詳述する。
【0029】先ず、本発明に係る無線中継伝送方式によ
る通信システムについて詳述する。
【0030】図1は本発明に係る無線中継伝送方式によ
る通信システムの概念図であり、図2はその通信装置の
ブロック図である。図1において、坑口付近に主固定局
8を設置するとともに、トンネル延長方向に沿って電波
到達距離内の間隔Lで副固定局91,92…を固定配置し、
かつトンネル内を走行する移動車両に移動式無線送受信
器を搭載してこれを移動局361,362…とする。
【0031】前記主固定局8は、隣接する副固定局91
と相互に無線通信する機能および前記移動局36と電波
到達距離内である条件の下で相互に無線通信する機能を
有する。
【0032】また副固定局9は、隣接する副/主固定局
8、9同士と相互に無線通信する機能および前記移動局
36と電波到達距離内である条件の下で相互に無線通信
する機能を有する。
【0033】そして、前記主固定局8および副固定局9
1,92…間においては、直列的電波伝送によりトンネル延
長方向に双方向の、すなわち切羽方向および坑口方向の
それぞれに電波を連係的に伝送する無線伝送系統が構成
されている。具体的に示すと、切羽→坑口への電波は、
各副固定局を中継して、副固定局9n …→副固定局93
副固定局92 →副固定局91 →主固定局8の順に伝送さ
れ、坑口→切羽への電波は副固定局91 →副固定局92
副固定局93…の順に伝送される無線伝送系統が構成され
ている。
【0034】したがって、図示の例で示すと、移動局3
2 が副固定局92 に近接している位置にあるとき、移
動局362 から電波が発信されると、副固定局92 がこ
の電波を受信し、そしてほぼ同時にこの受信信号を発信
して副固定局91 がこの受信信号を受信する。そしてほ
ぼ同時にこの受信信号を発信し、最終的に主固定局8が
この電波を受信する。また、主固定局8から発信される
電波は全く逆の経路により移動局362 に対して伝送さ
れる。なお、移動局361 が主固定局8に最も近接して
いる位置にあるときは、移動局361 は直接主固定局8
と交信を行う。
【0035】かかる電波伝送において、中継局たる各副
固定局9n においては、受信した電波を一旦デジタル変
換するとともに、再びこれをアナログ変換して電波とし
て発信することにより、電波の減衰を防止することがで
きる。
【0036】次に、図2に示すブロック図により各無線
局の機能について詳説する。主固定局8は一組の送信部
11、受信部12および移動局専用の受信部13を備え
る。なお、14は送信アンテナであり、15は受信アン
テナである。
【0037】一方、副固定局9は、切羽方向への伝送用
として一組の受信部21Aおよび送信部21Bからなる
送受信部21と、坑口方向への伝送用として一組の受信
部22Aおよび送信部22Bからなる送受信部22とを
備えるとともに、移動局専用の受信部23を備える。な
お、24は受信アンテナであり、25は送信アンテナで
ある。かかる副固定局9は同一のものが電波到達距離内
の間隔Lでトンネル延長方向に固定配置される。
【0038】前記副固定局9は、複数チャンネルの使用
が可能であり、切羽方向への伝送および坑口方向への伝
送共に、隣接する主/副固定局8、9との間で送受信周
波数を変えている。具体的には、副固定局92 に着目す
ると、切羽方向への伝送に係り、副固定局91 から周波
数Bchの電波を受信してこれを副固定局93 に対して周
波数Cchの電波として発信する。また、同様に坑口方向
への伝送に係り、副固定局93 から周波数Zchの電波を
受信してこれを副固定局93 に対して周波数Xchの電波
として発信する。このように、少なくとも隣接する主/
副固定局間で夫々双方向とも送受信周波数を変えること
により、混信することなく、確実に直列方向に電波を伝
送することができるようになる。
【0039】また、主および副固定局8、9は、それぞ
れ別途独立に同一周波数Ichによる移動局用受信部1
3、23を備え、電波到達距離内にある条件の下で移動
局36からの電波を受信する。すなわち、移動局36が
移動すれば、移動局36からの電波を受信する主/副固
定局8、9が順次変更される。
【0040】他方、移動局36は単一の送信部30と、
A〜Cch毎に3つの受信部31、32、33とを有す
る。前述したように主および副固定局8、9間で少なく
とも隣接する主/副固定局間で夫々双方向とも送受信周
波数を変えたことに起因して、移動局36がA〜Cchの
3種類の電波を受信できるようにそれぞれの周波数毎の
受信部31〜33を備えている。なお、34は送信用ア
ンテナ、35は受信用アンテナである。
【0041】さらに詳述すると、固定配置された主およ
び副固定局8、9は切羽方向の伝送に係り、発信対象を
特定することなく、各固定局がそれぞれ割当てられたA
〜Cchの周波数の電波を発信するため、移動局36は常
時A〜Cchの周波数の電波を受信できるように、これら
3種類の周波数に対応した受信部31〜33を備え、電
波到達距離との関係で受信しうる電波をすべて受信す
る。たとえば、移動局36の現在位置が副固定局91 と副
固定局92 との中央に位置しているときはBchおよびC
chの電波を受信し、また副固定局92 の直下に位置して
いるときは、A〜Cchのすべての電波を受信する。そし
て、これら受信した各周波数帯の電波の強度を比較して
一番電波の強い電波が選択され、これが移動車両の制御
装置部へ送られる。
【0042】以上に述べた無線中継伝送方式による通信
システムでは、隣接する固定局間の交信および固定局と
移動局との交信はともに無線方式によりなされるよう構
成されている。したがって、かかる通信システムの採用
により、誘導線等の通信ケーブルを無くすことができ、
その敷設作業、保護工および撤去作業などの作業が一切
なくなるとともに、その結果当然に従来より苦慮してい
た誘導線のメンテナンスからも開放される。
【0043】一方、図3は本発明に係る有線中継伝送式
による通信システムの概念図であり、図4はその通信装
置のブロック図である。本発明に係る有線中継伝送式通
信システムは、基本的な通信システムの構成は前述の無
線中継伝送方式のものと同様であるが、隣接する主/副
固定局間の双方向の伝送系統を有線方式により構成して
いる点で異なるものである。
【0044】すなわち、図3に示すとおり、坑口付近に
主固定局88を設置するとともに、トンネル延長方向に
沿って適宜の間隔L2 で副固定局991,992 …を固定
配置し、かつトンネル内を走行する移動車両に移動式無
線送受信器を搭載してこれを移動局451,452 …とし
ている。
【0045】特に、前記主固定局88は、隣接する副固
定局991 と相互に有線通信する機能および前記移動局
45と電波到達距離内である条件の下で相互に無線通信
する機能を有し、一方、副固定局99は、隣接する副/
主固定局88、99同士と相互に有線通信する機能およ
び前記移動局45と電波到達距離内である条件の下で相
互に無線通信する機能を有する。
【0046】そして、前記主固定局88および副固定局
991,992 …間においては、例えば通信ケーブル10
0によりトンネル延長方向に双方向の、すなわち切羽方
向および坑口方向のそれぞれに電波を連係的に各副固定
局991,992 …を中継して伝送する有線伝送系統が構
成される。
【0047】したがって、図3において、移動局452
が副固定局992 に近接している位置にあるとき、移動
局452 から電波が発信されると、副固定局992 がこ
の電波を受信し、そしてほぼ同時にこの受信信号を電気
信号に変換して通信ケーブル1002 を介して副固定局
991 に送信し、最終的に主固定局88がこの電気信号
を受信する。また、主固定局88から発信される電気信
号は全く逆の経路により副固定局991,992 …におい
て電波に変換され移動局452 に対して伝送される。な
お、移動局451 が主固定局88に近接している位置に
あるときは、移動局451 は直接主固定局88と交信を
行う。
【0048】上記有線中継伝送方式による通信システム
における各無線局の機能の詳細は、図4に示すとおりで
ある。すなわち、主固定局88および副固定局99は、
切羽方向への伝送用および移動局への送信用として一組
の有線入力部26A、有線出力部26Bと移動局への送
信部26Cとからなる送信ユニット26と、坑口方向へ
の伝送用および移動局からの受信用として一組の有線入
力部27A、有線出力部27Bと移動局からの受信部2
7Cとからなる受信ユニット27と、受信アンテナ28
および送信アンテナ29とを備えている。
【0049】副固定局99は、同一のものが移動局45
との交信を絶えず行いうる適宜の間隔Wでトンネル延長
方向に固定配置される。実際的には、副固定局99の設
置間隔は、隣接する副固定局99間の略中央位置におい
て、これら副固定局99からの電波が重複する領域が構
成されるように決定される。なお、主固定局88とこれ
に隣接する副固定局991 の設置間隔も同様に決定され
る。したがって、有線中継伝送方式においては、主/副
固定局88、99の設置間隔を電波到達距離の2倍弱、
前述の無線中継伝送方式における固定局設置間隔Lの約
2倍(図1と図3とにおいて対応関係はない)とするこ
とができるため、固定局の設置台数を最小限度に抑える
ことができ、経済的である。
【0050】この有線中継伝送方式について、副固定局
992 に着目して説明すると、副固定局991 から通信
ケーブル1002 を介して有線入力部26Aに入力され
た送信信号は、内部処理されて有線出力部26Bと送信
部26Cとに同時的に送られる。有線出力部26Bに送
られた送信信号は通信ケーブル1003 を介して副固定
局993 に伝送され、送信部26Cに送られた送信信号
は移動局45へ向けて周波数Achの送信信号として無線
伝送される。この場合、移動局への送信信号は複数チャ
ンネルの使用が好ましく、少なくとも隣接する主/副固
定局88,99間でそれぞれ周波数を変えること(図示
の例ではAchとBchとが交互に使用されている。)によ
り、移動局45への送信信号が混信することなく確実に
伝送される。
【0051】一方、副固定局993 から通信ケーブル1
003 を介して有線入力部27Aに入力された受信信
号、および受信部27Cにて周波数Xchで受信され同じ
く有線入力部に入力された移動局45からの受信信号
は、当該有線入力部にて内部処理された後に有線出力部
27Bに送られ、通信ケーブル1002 を介して副固定
局991 に伝送される。
【0052】かかる主/副固定局88、99は、電波到
達距離内にある条件の下で移動局45からの電波を受信
し、移動局45が移動すれば、移動局45からの電波を
受信する主/副固定局88、99が順次変更される点で
は前述の無線中継伝送方式と同様である。
【0053】移動局45は単一の送信部40と、隣接す
る主/副固定局88、99間で送信周波数が変更される
のに対応して、それぞれAおよびBchの受信部41およ
び42を備えている。43は送信用アンテナ、44は受
信用アンテナである。
【0054】より詳しくは、固定配置された主および副
固定局88、99は切羽方向の伝送に係り、発信対象を
特定することなく、各固定局がそれぞれ割当てられたA
およびBchの周波数の電波を発信するため、移動局45
は常時AおよびBchの周波数の電波を受信できるよう
に、これら2種類の周波数に対応した受信部41および
42を備え、電波到達距離との関係で受信しうる電波を
すべて受信する。したがって、たとえば移動局45の現
在位置が副固定局991 と副固定局992 との略中央に
位置しているときはBchおよびAchの両方の電波を受信
し、これら受信した電波の強度を比較してより強い電波
を選択して、これが移動車両の制御装置部へ送られ、移
動局45が副固定局992 の直下に位置しているとき
は、Achの電波だけが受信されて移動車両の制御装置部
へ送られる。
【0055】上述の有線中継伝送方式においては、隣接
する固定局間の全てに通信ケーブルを敷設する必要があ
るが、本発明に係る通信ケーブルは、従来の誘導線のよ
うに移動車両と一定の離間距離にある状態を維持する必
要はなく、トンネル内においてその敷設形態が限定され
ない。よって、本発明に係る有線中継伝送方式によれ
ば、その通信システム構築の際の作業性は従来の誘導無
線方式に比べて格段に向上・改善されることになる。
【0056】なお、以上に述べた本発明通信システムに
おいて、A,BおよびCchの電波は使用する周波数帯が
夫々異なるものの電波信号の内容自体は同一である。ま
た、本発明通信システムにおける主、副固定局および移
動局には、もちろん要免許の長距離型無線送受信器を使
用することもできるが、特定小電力無線に対応した電波
到達距離100〜200m前後の無線送受信器で十分で
あり、寸法的には最大で幅、高さ、奥行き共に約300
mm以下とすることが可能である。したがって、所定位置
まで人力等により持ち運びができ、容易に固定設置する
ことができる。
【0057】次に、前述の無線中継伝送方式による通信
システムをトンネルの資材搬送列車の運行制御に対して
適用した例について詳述する。図5はトンネルTの断面
の例を示したもので、内径が3000mmであり、頂部の
排気管1、蛍光灯2、高圧線3が、一方の側部に給水管
4および排水管5が、他方の側部に通信用線6A,6
A、動力線6B、裏込め注入管7などが配置されてい
る。
【0058】トンネルT内に坑口Iと切羽F近傍との間
に無人列車10の専用線50を実質的に直線状に敷設
し、この無人列車専用線50の途中に、トンネルの掘進
に伴って新設のバイパス線51が順次敷設される。この
バイパス線51は有人列車20が走行するようになって
いる。図5にも示されている無人列車10および有人列
車20の大きさからして、トンネル断面の大部分を占め
ている。
【0059】無人列車10の編成例を図6に示した。1
0Aはバッテリー機関車で、これが坑口Iがわに向いた
状態で、順次、必要により連結される臨時の連絡員や見
学者の運搬用の人車10Bが1輌、掘削ズリ運搬鋼車1
0Cが4輌、セグメント運搬台車10Dが2輌、合計8
輌編成となっている。この編成態様は適宜であり、ま
た、掘進長ごとに変えることができる。有人列車20の
具体例は図示してないが、同様の有人運転のバッテリー
機関車とすることができ、これに適宜の人車を連結でき
る。
【0060】図7に無人列車専用線50と有人列車バイ
パス線51とを示した。さらに、実施例においては、無
人列車専用線50から分離して、バイパス線51を共用
する離合線(袋線)52が敷設されている。したがっ
て、本線(専用線)の共用区間53およびバイパス線5
1の無人列車利用区間54が設けられている。また、ト
ンネルの掘進に伴って共用区間53はたとえば1400
mごと、無人列車利用区間54は2200〜2300m
ごと設けられる。共用区間53は40m以上、通常は約
100m程度とすることができる。この区間における隣
接するバイパス線51,51間のスペースは、裏込め注
入用の資機材の設置スペースおよび切羽までトンネルボ
ーリングマシンに対して高圧線を通すために区間ごと昇
圧するためのトランスの設置スペースとして利用する。
したがって、その必要スペースと、無人列車の編成また
は全長を主要因として、共用区間53長さを決定でき
る。さらに無人列車利用区間54,54のピッチは、切
羽がわでの要求する無人列車10の走行速度および走行
時間間隔によって主に決定できる。
【0061】トンネル長さはたとえば8Km程度とする
が、列車の全軌道の設置例を図8に示した。図9に示す
ように、この区間の固定の坑口ポイント55と切羽Fの
進行に伴って移動する移動ポイント56との間を、無人
列車10および有人列車20が往復移動する。無人列車
10は、坑口においてセグメントを積み込み、坑口の作
業員(図示せず)の無線列車誘導により、専用線50に
誘導され、途中の固定ポイント57を通りながら走行
し、切羽Fの約150m程度手前の移動ポイント56で
停止する。ここで、坑口ポイント55は列車の自動運行
の坑口側開始点として設定するものであり、移動ポイン
ト56は列車の自動運行の切羽側開始点として設定する
ものであるが、トンネルの掘進に伴って移動ポイント5
6は順次前方に設定変更される。固定ポイント57は列
車の運行状況を把握するために設けられるもので、後述
のIDタグの設置位置などであり、トンネルの掘進に伴
って順次その数が増大される。
【0062】その後は、図10にも示すように、切羽F
側の作業員がハンディ無線機60により列車を引き込み
区間に誘導して、セグメントを降ろし、その代わりに掘
削ズリを積込み、これが終わった時点で再び自動走行区
間に無線誘導し、坑口ポイント55まで自動走行させ
る。坑口ポイント55まで来ると、坑口がわの作業員が
列車誘導して掘削ズリを捨て、再びセグメントの積み込
みを待つ。かかる運転が継続的に行われる。
【0063】他方、トンネル内には図10に示されるよ
うに、本発明に係る通信システムが導入されている。坑
口付近に中央指令室80の中央制御装置80Aと無線通
信を行うとともに、隣接する副固定局91 と無線通信を
行う無線主固定局8を設置するとともに、トンネル延長
方向に沿って電波到達距離内の間隔Lで無線副固定局9
1,2,3,…が固定配置され、これら主固定局8と副固
定局91,2,3,…によりトンネル延長方向の双方向に
無線伝送を行う無線伝送ラインが構成されている。
【0064】また、トンネルT内の適宜の個所(特にポ
イント付近)には、テレビカメラ85が設置され、中央
指令室80内に設置された表示装置84により坑内にお
ける列車の運行状況や作業状況(切羽の作業状況も含
む)を監視できるようになっている。逆に切羽では、中
央指令室80のモニター83に表示される信号の主要部
分が、CRT表示装置82に表示され、列車の運行状況
などを判断できるようになっている。70は後に詳述す
る有人列車用信号機である。
【0065】また無人列車10の自動走行のために、図
10および図11に示すように、無人列車10に、作業
員のハンディ無線機60とのやりとり用の無線アンテナ
61、中央指令室80との間で無線主固定局8、無線副
固定局91,2 …を介して無線信号を送受信するための
無線移動局36、後に詳述する軌条間に長さ方向に多数
設置されたIDタグ65に書き込まれたステーション番
号を認識するID認識装置63およびそれを取り込むI
Dコントローラ66、走行距離および走行速度を得るた
めの車輪に連結されたエンコーダ67、障害物センサー
としての安全装置68が設置されている。
【0066】また、これらの機器からの信号は、図11
に示されているように、機関車制御装置69に与えら
れ、走行、徐行、停止などの制御に用いられ、その結果
あるいは走行状態は、逆に無線移動局36、無線副固定
局91,2 …、無線主固定局8を通して、中央指令室8
0内の中央制御装置80Aに与えられる。
【0067】図12に、無人列車専用線50と有人列車
バイパス線51との間の切替え分岐器90、無人列車専
用線50または有人列車バイパス線51と離合線52と
の切替え分岐器91を示してある。また、図13に切羽
往き有人列車に対する信号機70、および切替え分岐器
90を示し、図14に坑口復り有人列車に対する信号機
70、および切替え分岐器90を示してある。さらに、
図15にIDタグ65の設置例を示してある。
【0068】これらと列車の関係は後に説明するとし
て、図17〜図23によって、無人列車10の運転態様
をまず説明する。実施例においては、トンネルの掘進が
かなり進行し、有人列車バイパス線51が5区間敷設さ
れ、離合線52による離合区間が4区間設けられている
状態である。
【0069】すなわち、図17の状態では、列車が切
羽先端離合区間(4番目の離合区間)に到着し、列車
は坑口Iから2番目の離合区間に到着し、列車はセグ
メント積み込みのために引き込み線に未だ位置してい
る。
【0070】次いで、第18図の状態においては、列車
が作業員により切羽に誘導され、掘削ズリの積み込み
を行う段階であり、列車は3番目の離合区間まで進行
し、列車はセグメント積み込みを完了し、作業員また
は中央指令室80からの指令により1番目の離合区間に
入った状態である。
【0071】その後、図19に示されるように、掘削ズ
リの積み込みを完了した列車を4番目の離合区間の無
人列車利用線に誘導し、その代わりに列車を4番目の
離合区間の無人列車専用線に到着させる。列車は2番
目の離合区間に進行し、列車はセグメントの積み込み
を行っている段階である。
【0072】続いて、図20に示すように、列車は復
路を発車し、無人列車専用線50を通った後、3番目の
離合区間に入り、列車とのすれ違いを行う。列車は
作業員により切羽に誘導され、掘削ズリの積み込みを行
う。セグメント積み込みを完了した列車は、作業員ま
たは中央指令室80からの指令により1番目の離合区間
に入る。
【0073】図21の段階では、列車と列車とを4
番目の離合区間においてすれ違い、列車と列車は2
番目の離合区間においてすれ違う。また、列車がセグ
メントの積み込みを行っている。
【0074】その後、図22の段階では、列車が復路
を発車し、無人列車専用線50を通った後、3番目の離
合区間に入り、列車とのすれ違いを行う。列車は作
業員により切羽に誘導され、掘削ズリの積み込みを行
う。セグメント積み込みを完了した列車は、1番目の
離合区間に入り、列車とのすれ違いを行う。
【0075】次いで、図23の段階では、列車〜列車
が全て揃い、以後順次各列車単位で前述の運行が行わ
れる。なお、これらの場合において、無人列車の数を間
引くことができ、また、離合すべき区間の設定または変
更は、切羽がわの要求など工程の進行状況や後述する有
人列車の運行状況などによって定めることができる。
【0076】本発明においては、無人列車10および有
人列車20の運行は、軌条間に長さ方向に多数、たとえ
ば有人列車20に対して最終段階までには図15に示さ
れているように40個設置、無人列車10に対しては4
0個の一部を共有し、かつ少なくとも無人列車専用線5
0上の離合線52の入口手前および出口を出た直後にそ
れぞれ設置される(図15には図示せず)IDタグ65
に書き込まれた情報に基づいて行われる。すなわち、図
11に示されているように、IDタグ65に書き込まれ
たステーション番号および設定速度(停止、徐行、減
速、増速)を、IDコントローラ66により認識し、こ
れとエンコーダ67により与えられる現在の走行速度お
よび走行距離に基づいて機関車制御装置69が走行制御
する。
【0077】他方で、これらの情報が無線移動局36、
無線副固定局9を通して、無線主固定局8に伝送され、
その信号を受けて、逆に中央指令室80内の中央制御装
置80Aでは、運行プログラムに則って無線固定局8か
ら無線副固定局9、無線移動局36を無線伝送して、発
進または停止信号を機関車制御装置69に与えるように
構成されている。
【0078】有人列車20においても、同様の機能を備
えているが、中央制御装置80Aからの信号により赤ま
たは青が切り換えられる信号機70の点灯状態に応じて
発進または停止を運転員が行うようにしてある。
【0079】ところで、図24およひ図25に示されて
いる、離合区間内およびその前後のIDタグA〜D(6
5)には、次記のような情報を入力しておき、その内容
とおりの運転が行われる。すなわち、図24に示すとお
り、切羽往き無人列車に対して、IDタグAは増速、I
DタグCは停止または徐行、IDタグDは減速の指示情
報を、図25に示すとおり、坑口復り無人列車に対し
て、IDタグAは減速、IDタグBは停止、IDタグD
は増速の指示情報をそれぞれ書き込んでおく。
【0080】一方、中央制御装置80Aからは、図26
に示すとおり、離合区間内に進入した無人列車10Xお
よひ10Yに対して、次記の条件が整い、他の列車の走
行状況を確認した上で、スタート(発進)命令を出す。
すなわち、無人列車10Xについては、他の無人列車1
0Yが離合区間内で停止または徐行し、かつL2 区間に
いかなる列車も存在しないとき、無人列車10Yについ
ては、他の無人列車10Xが離合区間内で停止し、かつ
1 区間にいかなる列車も存在しないときが条件であ
る。なお、他の離合区間でも同様の制御を行うために、
異常状態を除いて通常の走行中は、L1 およびL2 区間
には他の列車は存在しない。
【0081】次に、無人列車10と有人列車20との対
応関係について説明する。図27において、有人列車2
0は、無人列車10,10…群の定期的な運行を阻害し
ない条件の下で、有人列車バイパス線51を通り、一部
共用区間53を利用して、所定の位置まで運転して、用
を足した後、坑口の待機個所まで戻る。この有人列車2
0の運転状況は前述のIDタグ65群により中央指令室
80側に送られ、中央指令室80側では、有人列車20
の運転手に信号機70に発進(青信号)または停止(赤
信号)を表示させることにより告知する。
【0082】具体的には、有人列車バイパス線51から
共用区間53に入って次の有人列車バイパス線51に抜
ける図27の例、および有人列車バイパス線51から無
人列車利用区間54を通って前方の有人列車バイパス線
51に抜ける図28に示すにように、信号機70が設置
され、有人列車20の運転手に対して進入の可否表示が
行われる。
【0083】進入可の条件は、有人列車20が信号機7
0の手前の所定位置で停止したこと(IDタグ65から
の信号によって判断できる)と、分岐器90または分岐
器91の前後所定距離(たとえば500m:可変)の範
囲内に他の無人列車がいないことの両条件が整った場合
である。有人列車20の運転手は、共用区間53または
無人列車利用区間54を抜ける手前で、列車20から下
りて、手動で分岐器90または分岐器91を有人列車バ
イパス線51がわに切り換え、通過後、直ちに分岐器9
0または分岐器91を元に戻す。その切り換え終了(分
岐器90または分岐器91に設けられたリミットスイッ
チ92(図11参照)により検出可能である)までの期
間、ブザー音および回転灯の点滅を行って、運転手に切
り戻しを促すようにしてある。ここで、分岐器90また
は分岐器91の切り換えに手間取り、共用区間53また
は無人列車利用区間54(それぞれ符号Lでも示す)を
走行している間、他の無人列車10がたとえば100m
まで近づいた場合には、中央制御装置80Aからの信号
により、全無人列車の一斉停止を行う。
【0084】図13に往き有人列車20に対する信号機
70の配置態様を示しているが、共用区間53に進入す
る手前の位置、および無人列車利用区間54に進入する
手前の位置にそれぞれ設けることが示されている。図1
4は逆に復り有人列車20の場合であり、同様に信号機
70群が設置されている。
【0085】中央指令室80の主モニター83Aには、
たとえば図16に示す態様で、各列車の運行状況などが
表示される。上部には無人列車の位置および方向がグラ
フィック表示され、中央には、トンネルの掘進距離が表
示され、左下には各列車の方向および走行速度が表示さ
れ、右下には各列車ごとの位置が色分け表示される。
【0086】なお、各無人列車についての表示はあくま
でも概要を示したもので、対応関係はない。副モニター
83Bには、詳細を図示しないが、図11に概要が示さ
れているように、主に非常または異常表示、日報デー
タ、ポイント待ち時間、管理データなどが表示されるよ
うになっている。なお、図11において、93は坑口I
または切羽Fでの非常停止用ボタンおよび無人列車10
を自動運行区間に入れたことの発進ボタンである。これ
らからは、インターフェース94を通して中央制御装置
80Aに対して信号の授受が行われる。
【0087】なお、実施例においては、いわゆるIDコ
ントロールシステムを採用している。このIDコントロ
ールシステムとしては、日本電装社やオムロン社から提
供されるものを使用できる。IDタグ(データキャリア
とも称せられる)には、その内蔵する記憶部に予め各種
の情報を書き込んでおく。列車がIDタグ65の設置個
所に到達とすると、読出コマンドでIDタグ65内の情
報をID認識装置63を通してマイクロ波により読出
し、これをIDコントローラ66により取り込み、さら
に機関車制御装置69、無線装置移動局36、無線副固
定局9、無線主固定局8を通して中央制御装置80Aに
与えるものである。
【0088】以上は、基本例であるが、種々の変形が可
能である。すなわち、第1に、有人列車10は、1列車
のみ運行することが、無人列車10の定期的な運行を阻
害する割合が少ない点で好ましいが、複数列車を運行す
ることも可能である。
【0089】離合区間を設けることなく、バイパス線の
みを設けてもよい。この場合には、バイパス線区間で無
人列車相互をすれ違いさせる。このバイパス線区間に無
人列車が進入する場合には、有人列車は、他のバイパス
線で待機する必要がある。
【0090】離合区間の全てにおいて、その都度無人列
車が進入する必要はなく、他の無人列車とすれ違いの虞
れがない場合には、途中の離合区間を飛ばして無人列車
専用線を走行させることができる。
【0091】離合区間は、図8にも示されているよう
に、切羽Fがわ端部、および坑口Iがわ端部にそれぞれ
設けるのが、無人列車相互の待ち時間が短くなり、次の
段階に速やかに移行できる点で好ましいけれども、有人
列車バイパス線51の途中またはそのトンネル中心がわ
に設置することも可能である。図8の離合区間を示すゾ
ーンZは、トンネルの掘進に伴って、たとえば2日〜1
週間程度で、順次移設し、ある周期ごと無人列車の中間
離合区間として残置するのが望ましい。
【0092】無人列車の運行列車数は、トンネルの掘進
初期は、1列車または2列車がよいが、中期から終期に
かけては、切羽Fまで到達する時間が順次長くなるの
で、列車編成数を増やすことが望ましい。最終的なトン
ネル長さにもよるが、最終的には3列車編成以上が、特
に4〜6列車編成が好ましい。
【0093】他方、上記例と同様に、前述の有線中継伝
送方式による通信システムをトンネル走行列車の運行制
御に適用することも勿論可能である。
【0094】以上、トンネル走行列車の運行制御に対し
て本発明通信システムを適用した例を示したが、本発明
は、図29に示されるように、単に1線または複数線で
敷かれたレール上を走行する移動車両101,102 の運
行制御はもとより、トンネル内を走行する移動車両10
1,102 同士の無線通信やハンディ無線機60、60同
士の無線通信などトンネル内のあらゆる無線通信に応用
可能である。
【0095】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、通
信システム構築の際の作業性が著しく向上・改善される
とともに、トンネルの線形や断面に関係なく、常に良好
な通信状態が得られるなどの利益がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線中継方式による通信システム
の概念図である。
【図2】その通信装置のブロック図である。
【図3】本発明に係る有線中継伝送方式による通信シス
テムの概念図である。
【図4】その通信装置のブロック図である。
【図5】トンネルの断面の例示図である。
【図6】無人列車の編成例の概要図である。
【図7】無人列車と有人列車の走行経路の説明図であ
る。
【図8】トンネル全体の軌道の敷設例の概要図である。
【図9】無人列車の走行態様の概要図である。
【図10】設備全体の概要図である。
【図11】制御機器のブロック図である。
【図12】切り換えポイントの説明図である。
【図13】往き有人列車に対する信号機およびポイント
の説明図である。
【図14】復り有人列車に対する信号機およびポイント
の説明図である。
【図15】有人列車に対するIDタグの設置個所の説明
図である。
【図16】中央指令室内のモニター画面例の説明図であ
る。
【図17】無人列車の投入第1段階の説明図である。
【図18】無人列車の第2段階の説明図である。
【図19】無人列車の第3段階の説明図である。
【図20】無人列車の第4段階の説明図である。
【図21】無人列車の第5段階の説明図である。
【図22】無人列車の第6段階の説明図である。
【図23】無人列車の第7段階の説明図である。
【図24】往き列車に対するIDタグの設置位置の説明
図である。
【図25】復り列車に対するIDタグの設置位置の説明
図である。
【図26】無人列車の運行確認の説明図である。
【図27】有人列車の待機態様の説明図である。
【図28】有人列車の他の待機態様の説明図である。
【図29】本発明の他の応用例を示す概略図である。
【符号の説明】
8…無線主固定局、9…無線副固定局、10…無人列
車、20…有人列車、36…無線移動局、50…無人列
車専用線、51…バイパス線、52…離合線(袋線)、
53…本線(専用線)の共用区間、54…無人列車利用
区間、60…ハンディ無線機、61…無線アンテナ、6
3…ID認識装置、65…IDタグ、66…IDコント
ローラ、67…エンコーダ、69…機関車制御装置、7
0…信号機、80…中央指令室、80A…中央制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 和之 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 廣川 幸喜 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 金田 智之 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 出村 肇 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 村上 裕二 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル延長方向に沿って適宜の間隔で送
    受信器を固定配置し、これら固定配置の送受信器群にお
    いて、トンネル延長方向に双方向の伝送系統を構成し、 トンネル内を走行する移動車両に搭載された移動式無線
    送受信器と、前記固定配置の各送受信器とを、電波到達
    距離内である条件の下で相互に無線通信可能としたこと
    を特徴とするトンネル内における通信システム。
  2. 【請求項2】前記送受信器を無線送受信器とするととも
    に、無線送受信器群のトンネル延長方向の配置間隔を電
    波到達距離内として、前記伝送系統を直列的電波伝送に
    より構成される無線伝送系統とした請求項1記載のトン
    ネル内における通信システム。
  3. 【請求項3】前記固定配置の無線送受信器群において、
    少なくとも隣接する無線送受信器間で夫々双方向とも送
    受信周波数を変えた請求項2記載のトンネル内における
    通信システム。
  4. 【請求項4】坑口に主固定局を設置するとともに、トン
    ネル延長方向に沿って電波到達距離内の間隔で副固定局
    を固定配置し、かつトンネル内を走行する移動車両に移
    動式無線送受信器を搭載し、 前記主固定局は、隣接する副固定局と無線通信するため
    および前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器と
    電波到達距離内である条件の下で相互に無線通信するた
    めに少なくとも1組の送受信部を備え、 前記副固定局は、隣接する副/主固定局と直列的電波伝
    送により双方向に無線通信するためおよび前記移動車両
    に搭載された移動式無線送受信器と電波到達距離内であ
    る条件の下で相互に無線通信するために少なくとも2組
    の送受信部を備え、 前記主固定局と前記移動車両に搭載された移動式無線送
    受信器とが直接または前記副固定局を中継して間接的に
    通信可能としたことを特徴とするトンネル内における通
    信システム。
  5. 【請求項5】前記主固定局および副固定局は、少なくと
    も隣接する副/主固定局間で夫々双方向とも送受信周波
    数を変えた請求項4記載のトンネル内における通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】前記主および副固定局間の夫々双方向の送
    受信周波数の変化パターンが3種類の繰り返しであり、
    これに対応して前記移動車両に搭載された移動式無線送
    受信器が前記3種類の周波数毎の受信部を備えている請
    求項4または5記載のトンネル内における通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】前記主固定局および副固定局は、別途独立
    に前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器との通
    信用受信部を備えた請求項4〜6のいずれか一項に記載
    のトンネル内における通信システム。
  8. 【請求項8】前記送受信器を有線送受信器として、前記
    伝送系統を有線通信により構成される有線伝送系統とし
    た請求項1記載のトンネル内における通信システム。
  9. 【請求項9】前記固定配置の有線送受信器群において、
    少なくとも隣接する有線送受信器間で前記移動式無線送
    受信器に対する送信周波数を変えた請求項8記載のトン
    ネル内における通信システム。
  10. 【請求項10】坑口に主固定局を設置するとともに、ト
    ンネル延長方向に沿って適宜の間隔で副固定局を固定配
    置し、かつトンネル内を走行する移動車両に移動式無線
    送受信器を搭載し、 前記主固定局および副固定局は、隣接する副/主固定局
    と双方向に有線通信するための有線入出力部を備えると
    ともに、前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器
    と電波到達距離内である条件の下で相互に無線通信する
    ために少なくとも1組の送受信部を備え、 前記隣接する主固定局と副固定局もしくは隣接する副固
    定局同士は、それぞれの有線入出力部を介して通信ケー
    ブルにより接続され、 前記主固定局と前記移動車両に搭載された移動式無線送
    受信器とが直接または前記副固定局を中継して間接的に
    通信可能としたことを特徴とするトンネル内における通
    信システム。
  11. 【請求項11】前記主固定局および副固定局は、少なく
    とも隣接する副/主固定局間で前記移動式無線送受信器
    に対する送信周波数を変えた請求項10記載のトンネル
    内における通信システム。
  12. 【請求項12】前記主および副固定局間の移動式無線送
    受信器に対する送信周波数の変化パターンが2種類の繰
    り返しであり、これに対応して前記移動車両に搭載され
    た移動式無線送受信器が前記2種類の周波数毎の受信部
    を備えている請求項10または11記載のトンネル内に
    おける通信システム。
  13. 【請求項13】坑口に設置される主固定局と、トンネル
    延長方向に沿って電波到達距離内の間隔で固定配置され
    る副固定局と、かつトンネル内を走行する移動車両に搭
    載される移動式無線送受信器とを含み、 前記主固定局は隣接する副固定局と無線通信するためお
    よび前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器と電
    波到達距離内である条件の下で相互に無線通信するため
    に少なくとも1組の送受信部を備え、 前記副固定局は、隣接する副/主固定局と直列的電波伝
    送により双方向に無線通信するためおよび前記移動車両
    に搭載された移動式無線送受信器と電波到達距離内であ
    る条件の下で相互に無線通信するために少なくとも2組
    の送受信部を備えたことを特徴とするトンネル内用通信
    装置。
  14. 【請求項14】前記主固定局および副固定局は、別途独
    立の前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器との
    通信用受信部を備えた請求項13記載のトンネル内用通
    信装置。
  15. 【請求項15】坑口に設置される主固定局と、トンネル
    延長方向に沿って適宜の間隔で固定配置される副固定局
    と、かつトンネル内を走行する移動車両に搭載される移
    動式無線送受信器とを含み、 前記主固定局および副固定局は、隣接する副/主固定局
    と双方向に有線通信するための有線入出力部を備えると
    ともに、前記移動車両に搭載された移動式無線送受信器
    と電波到達距離内である条件の下で相互に無線通信する
    ために少なくとも1組の送受信部を備え、 前記隣接する主固定局と副固定局もしくは隣接する副固
    定局同士は、それぞれの有線入出力部を介して通信ケー
    ブルにより接続されたことを特徴とするトンネル内用通
    信装置。
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