JPH09148623A - 光受発光素子の実装方法 - Google Patents

光受発光素子の実装方法

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JPH09148623A
JPH09148623A JP32962795A JP32962795A JPH09148623A JP H09148623 A JPH09148623 A JP H09148623A JP 32962795 A JP32962795 A JP 32962795A JP 32962795 A JP32962795 A JP 32962795A JP H09148623 A JPH09148623 A JP H09148623A
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substrate
electrode
mounting
light receiving
emitting element
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JP32962795A
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Akira Mugino
明 麦野
Hajime Mori
肇 森
Takeo Shimizu
健男 清水
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector

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  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装用基板の基準面から実装される光受発光
素子の光軸までの高さを超高精度に実装可能であり、従
来の半導体プロセスを応用でき低コストで実現容易な、
光受発光素子の実装方法を提供する。 【解決手段】 ヒートシンク作用を有する実装用基板1
上の基板電極3に光受発光素子2の素子電極4を固定す
る光受発光素子の実装方法であって、基板電極3を少な
くとも2層以上の多層金属層からなる基板多層金属層3
a,3b,3c,3dを形成し、基板多層金属層の基板
最上金属層3dは金で形成されており、素子電極4を少
なくとも2層以上の多層金属層からなる素子多層金属層
4a,4b,4c,4dを形成し、素子多層金属層の素
子最上金属層4c,4dは金で形成されており、基板最
上金属層3dと素子最上金属層4c,4dとを所定の位
置関係に配置するとともに直接接触させ、基板最上金属
層3dと素子最上金属層4c,4dの少なくとも一方を
加熱し、素子電極4を基板電極3に固定することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光受発光素子の実
装方法に係り、更に詳細には、実装用基板上の基板電極
に光受発光素子の素子電極を固定することにより、光受
発光素子を実装基板に実装する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光インターコネクション回路、双方向光
通信モジュール部品等の分野において、光受発光素子
(光受光素子あるいは光発光素子)のチップあるいはア
レイが実装された基板を基板ごとに他の光受動導波路型
部品またはMTコネクタファイバ部品に、レンズを介在
させずにバットジョイントによる無調芯ピン嵌合によっ
て直接的に接続することがしばしば要求される。この場
合、実装の位置精度の良否が、直接、接続損失の大小に
影響するので、接続損失を少なくするためには光受発光
素子を実装基板の所定位置に超高精度に実装する必要が
ある。
【0003】従来、光半導体能動素子の実装方法におい
ては、半田付け技術を利用した潰れ調節式チップ接合や
ダイボンディングやフリップチップ接合等が知られてい
る。一般的な従来の半田付け技術による実装方法は、素
子チップをボンディング用基板(金属ステムを含む)上
に位置決めし、チップ側の電極、即ち素子電極と基板側
の電極、即ち基板電極の間に金錫や金シリコンやAuG
e等の共晶半田材、または比較的に低融点の鉛やインジ
ュムや錫等の混合半田材を介在させて両者を加熱、溶融
する方法である。この方法では、半田材の溶融および冷
却によって素子チップをボンディング用基板上に固定す
ると共に電気的に接続している。
【0004】また、比較的に高い実装精度を必要とする
ものに関しては、予め基板側に半田バンプ(球に近い形
状を有するものと単なる平坦な薄膜形状のものとがあ
る)を蒸着あるいはメッキ等のプロセスにより形成して
おき、半田バンプを加熱、溶融し、この際の表面張力に
よるセルフアライメント効果を利用して位置合わせ精度
を高めるボンディングが行われている。
【0005】従来の半導体のレーザダイオード(LD)
やフォトダイオード(PD)等のデバイス素子及び電子
回路部品を集積し、レンズを用いて光結合を行う半導体
モジュールでは、これまで所要実装精度は厳しくても数
μm程度のオーダであるとされていたので、前述の半田
付け等の従来技術を用いていても、実装精度上で特に問
題はなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近コンピ
ュータ用回路の高速化に伴い、光化インターコネクショ
ン分野が急速に発展を見せている。また、光通信分野で
は、光加入者網システムの構築等の光化が進むにつれ
て、双方向光送受信モジュール等の開発が要請されるよ
うになってきた。これらの分野では、光を伝搬する空間
を極力小さくする必要があるため、レンズ系等の長光路
型の結合方式をなるべくやめ、直接的なバットジョイン
ト方式が要求されるようになった。
【0007】さらに、バットジョイント方式において
も、光能動素子と光受動素子との光接続損失はレンズを
用いた結合系と同程度の極めて低損失であることが要求
されている。さらに、これらのモジュール構成の低価格
化が要求されている。
【0008】要求されるこれらの仕様を満足するために
は、レンズ系による結合接続に代わって能動素子と受動
素子とを直接的に結合するバットジョイント方式が重視
されてきており、しかも素子の組立時における光軸の接
続方法では、調芯型による光軸の位置合わせよりも無調
芯型によるピン嵌合接続が主流となりつつある。そこ
で、無調芯型接続に使われるピン嵌合用の実装基板上に
形成されている電極パッド(配線パターンを含む)上の
所定位置に、レーザダイオードやフォトダイオード等の
光能動素子を直接的にボンディングできるようにするこ
とが不可欠の開発課題となる。
【0009】しかしながら、バットジョイント方式によ
る結合では、レンズ系の結合と異なり、レーザ素子等の
発光素子の発光面位置(光軸)が受光素子等(PD、受
動光導波路部品、MTコネクタ、光ファイバ等)の光軸
から僅かにずれても、非常に大きな結合損失が生じてし
まう。このため、実装精度に許容されるズレ量は、縦方
向および横方向についてわずかに1μm程度以下であ
り、非常に小さい。
【0010】これに対し、半田材による光受発光素子と
実装用基板とのボンディングの精度は高々数μmである
という実状であり、所望の実装精度を満足することがで
きない。
【0011】また、自動アライメントが可能である特殊
球状半田バンプの形成は、形成工程が複雑であり、バン
プの高さや幅や直径等のばらつきを制御することが困難
である。また形成コストも高く、現在求められている超
低価格の双方向通信モジュールやインターコネクション
用モジュール等に要求される製造コストに見合うことが
できない。
【0012】さらに、もう一つの問題として、ボンディ
ング前後の光軸の高さを高精度に制御できないことがあ
る。現在のボンディング装置は、その画像処理系や、加
圧や加熱手段等の制御系等の性能が極めて進歩してい
る。例えば、画像処理系では、上下2視野光学系カメラ
や多階調処理によるパターン認識等を用いることによ
り、1μmオーダの位置合わせ制御が可能である。ま
た、制御系では、加圧を1mgオーダ、加熱を1°C以
下の精度で、加重モニタリングや熱による装置の伸び縮
みをオートキャリブレーション機能等により制御でき、
特に実装用基板を加熱するセットヒータと基板をセット
するヒータ部との平行度がよく、これらの制御により素
子チップを実装用基板の平面内のx,y方向の位置合わ
せを超高精度に制御することができる。
【0013】しかしながら、実装用基板の平面内のx,
y方向の位置合わせ制御を超高精度にできるとしても、
実装用基板の基準面から光受発光素子の光軸までの高さ
の制御に関しては、半田の厚みのばらつきや半田溶融時
に発生する表面張力や半田の沈み量等に依存するため高
精度に確実に制御することができないというのが実状で
ある。また、半田による実装方法では、特に素子をアッ
プサイドダウンで実装する場合には、半田が素子のpn
接合を短絡してしまうおそれがあるために、電極の膜厚
を必要以上に厚く(例えば5μm以上に)形成すること
が必要であり、製造コストの上昇を招いていた。
【0014】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、実装用基板の基準面から実装される
光受発光素子の光軸までの高さを超高精度に実装可能で
あり、従来の半導体プロセスを応用でき低コストで実現
容易な、光受発光素子の実装方法を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による光受発光素子の実装方法は、実装用基
板の基板電極に光受発光素子の素子電極を固着させるこ
とにより、実装用基板に光受発光素子を実装する方法で
あって、金で形成された最上層を有する複数層の積層金
属層でもって前記基板電極及び前記素子電極をそれぞれ
構成し、基板電極及び素子電極の最上層同士を直接接触
させ、基板電極及び素子電極の最上層のうち少なくとも
一方を加熱して最上層同士を相互に溶融させ、これによ
り実装用基板の基板電極に光受発光素子の素子電極を固
着させることを特徴としている。
【0016】好適には、実装用基板としてヒートシンク
作用を有する基板を使用し、基板電極の最上層の形状を
素子電極の最上層の形状にほぼ相似させ、かつその面積
寸法を少なくとも素子電極の最上層の寸法面積と同じに
する。素子電極の電極は、基本的にはオーミック電極
と、素子の実装のためにその上に形成された少なくとも
厚さ200nmの金の蒸着層とから構成される。また、
金の蒸着膜上には、基板電極との位置合わせのためのパ
ターンが形成されている。一方、基板電極の電極は、好
適には、クロム蒸着層、チタン蒸着層、白金蒸着層及び
金蒸着層の順で蒸着形成され、最上層の金蒸着層の厚さ
は少なくとも200nmで形成される。また、素子電極
の最上層を構成する金層の厚さも、少なくとも200n
mであることが望ましい。また、基板上には、素子電極
との位置合わせのためのパターンを設けておくのが望ま
しい。ここで、基板電極の最上層の膜厚を200nm以
上としたのは,200nm以上とすることで加熱固定し
た電極の固着強度、信頼性を十分高めることができるか
らである。尚、膜厚をより増加すれば、固着信頼性を益
々高めることができるが、あまりに厚くすると、材料
費、時間の面で好ましくない。また、従来のように電極
の金属層の膜厚を5μm以上とすることは、面内膜厚分
布を均一にすることが難しくなってくるので、かえって
好ましくない。更に、望ましくは、基板電極の最上層を
形成する金蒸着層上に金メッキ層を設ける。
【0017】また、本発明方法の好適な実施態様は、実
装用基板の基板電極に光受発光素子の素子電極を固着さ
せるに際し、基板電極の最上層と素子電極の最上層との
位置合わせを行い、基板電極及び素子電極の最上層同士
を直接接触させ、かつその接触面に均一な分布で圧力を
印加し、次いで、接触面を加熱することを特徴としてい
る。
【0018】更に、本発明方法の好適な実施態様は、基
板電極及び素子電極の最上層表面にそれぞれ位置合わせ
用の凹型又は凸型のパターンを形成し、基板電極の最上
層と素子電極の最上層とを相互に位置合わせする際に、
基板電極及び素子電極の位置合わせ用のパターンを画像
検出し、かつ画像処理して、基板電極の最上層と素子電
極の最上層との位置合わせを行うことを特徴としてい
る。
【0019】また、位置合わせ用のパターンを用いて位
置合わせをする方法は、例えば、基板最上金属層と素子
最上金属層とを所定の位置関係に配置し、光受発光素子
は実装用基板の基準面平面内のx,y方向の位置合わせ
を行い、さらに、基板最上金属層と素子最上金属層との
間に金属半田類あるいは導電性樹脂やペースト等を介在
させることなく直接接触させ、加熱して電気的に接続す
る。これにより、実装用基板の基準面から実装される光
受発光素子の光軸までの高さにおいて、超高精度に実装
することができる。
【0020】
【実施例】以下に図面を参照して本発明に係る光受発光
素子の実装方法を説明する。実施例1 図1は実装用基板1の基板電極3に光受発光素子2を実
装する実施例1の方法を示す斜視図であり、図2は光受
発光素子2の斜視図である。光受発光素子2は、pn接
合構造を有する埋込型のレーザダイオードチップであ
る。光受発光素子2において、n型基板2aの上にn型
クラッド層2b、n型ブロッキング層2c、p型クラッ
ド層2d、p型ギャップ層2eが順に層設され、p型ギ
ャップ層2e上にはp側電極4が基板電極3に接続され
る素子電極として形成され、n側基板2aの下側にはn
側電極5が形成され、n側電極5の外側には金(Au)
からなるn側電極6がさらに形成されている。
【0021】素子電極としてのp側電極4は、p側オー
ミック電極を構成する3層の金属層4a、4b、4c
と、p側オーミック電極の最外層の金属層4c上に形成
された金メッキ層4dとから構成されている。すなわ
ち、p側電極4は、p型ギャップ層2e上に形成された
Ti層4aと、Ti層4a上に形成されたPt層4b
と、Pt層4b上に形成されたAu層4cとからなるp
側オーミック電極と、Au層4cに形成された金メッキ
層4dとから構成されており、素子最上金属層は、Au
層4cと金メッキ層4dとからなる。ここで、金属層4
dをメッキにより形成したのは、メッキの方が蒸着より
も平面度の良い厚膜を速く形成できるという理由からで
ある。従って、金属層4dを含めて、金属層を蒸着で形
成することも可能である。また、p型クラッド層2dの
中央部の下方には、レーザ光の発光部であるMQW活性
層2fが形成されており、MQW活性層2fの位置は光
軸の位置に相当する。金メッキ層4dには、位置合わせ
のための凸状あるいは凹状の位置合わせパターン7が形
成されている。
【0022】図3は実装用基板1を示す斜視図である。
符号8は高抵抗絶縁性のSi基板を示す。Si基板8の
基準面8aは高平坦度に形成されている。(なお、Si
基板8は導電性の基板を用いる場合には、0.1μm程
度の厚みのSiO2等の絶縁膜をスパッタリングにより
Si基板表面全面に予め形成しておくことが望まし
い。)Si基板8上には、実装用の基板電極3が形成さ
れている。基板電極3は光受発光素子2を実装するため
に設けられた方形状の素子実装部3eとこれに接続され
た配線パターン部3fとからなる。
【0023】基板電極3は、Si基板8上に順に形成さ
れた厚さ50nmのCr金属層3aと、厚さ100nm
のTi金属層3bと、厚さ50nm厚さのPt金属層3
cと、基板最上金属層としての厚さ300nmのAu金
属層3dからなる4層の金属層が蒸着されて形成されて
いる。また、Au金属層3d上には、必要に応じて金メ
ッキ層が形成されており、基板電極3の表面には、凹状
あるいは凸状の位置合わせパターン9が形成されてお
り、位置合わせパターン9は蒸着層4dに形成された位
置合わせパターン7と同一の寸法形状で形成されてい
る。
【0024】次に、実装用基板1に光受発光素子2を実
装する工程について説明する。図1に示すように光受発
光素子2の素子電極4をジャンクションダウン形式で実
装用基板1の基板電極3の素子実装部3eにボンディン
グする。この際、先ず、光学顕微鏡で観察しながらある
いは光学顕微鏡で得られた画像を画像処理データを参照
しながらアライメント治具(図示しない)によって、位
置合わせパターン9と位置合わせパターン7とが合致す
るように高精度に位置合わせをする。この結果、光受発
光素子2は基準面8a上で所定のx、y座標位置に位置
決めされている。
【0025】次に、ボンディングツールに吸着されてい
る光受発光素子2を基準面8aに向かって降下させ、素
子最上金属層を構成するAu層4cおよび蒸着層4dを
基板最上金属層を構成するAu金属層3dに接触させ、
接触面に均一の圧力を加えつつ密着させる。この際、両
者の接触面に均一の圧力が加えられるように、ボンディ
ングツールとして使用される吸着ツールは、平面型のも
のが用いられる。
【0026】次に、光受発光素子2を保持する素子ツー
ル側および実装用基板1を保持する基板セット側から熱
を加える。なお、この熱の印加は基板セット側からのみ
行ってもよい。この結果、Au層4cおよび蒸着層4d
とAu金属層3dとが加熱され、金−金同士の相互拡散
作用により金−金界面が完全に混ざり合い一体化して接
合される。光受発光素子2の素子電極4は実装用基板1
の基板電極3に必要な強度で固定される。
【0027】ここで、ボンディング条件は、加熱温度:
320°C〜350°C程度、加重:50〜80gm
f、接触接合時間30〜50秒程度に設定された。基板
電極3は、4層の金属蒸着膜(Cr/Ti/Pt/A
u)から形成されているので、基板セット側から加えた
熱は基準面8aの平面度を崩すことなくAu金属層3d
に熱は伝達される。また、素子電極としてのp側電極4
は、3層の金属層(Ti/Pt/Au)からなるp側オ
ーミック電極と金メッキ層4dとから構成されているの
で、素子ツール側あるいは基板セット側から加えられた
熱は、p側オーミック電極の下層の金属層(Ti/P
t)を熱的に変質させることなく、素子最上金属層を構
成するAu層4cと蒸着層4dとに伝達される。そし
て、上述したように、基準面8aの平面度を崩すことな
く、またp側オーミック電極を変質させることなく、金
−金同士の相互拡散作用により素子電極4と基板電極3
とを一体化して接合できるのである。また、Au金属層
3d上に金メッキ層が形成されているので、接触面の平
面度がよくなるので金−金同士の相互拡散作用をさらに
有効に発生させることができる。
【0028】次に、上述した実装方法による実装結果の
位置精度について説明する。この位置精度の検査につい
ては、実装用基板1の基準面8a上のx,y平面上の横
方向の位置精度と、基準面8aからMQW活性層2fに
ある光軸位置までの高さ方向の位置精度とについて調べ
た。この検査を行うために、実装用基板1の基準面8a
上の両サイドにV溝(図示しない)を形成するととも
に、基準面8a上の所定に凹状あるいは凸状の位置検査
用パターン(図示しない)を形成しておく。
【0029】まず横方向の位置精度の評価は、赤外線反
射顕微鏡を用い、位置合わせパターン9と位置合わせパ
ターン7とのズレ量を測定すること、および位置合わせ
パターン7、9と位置検査用パターンとの相対的距離を
測定することによって行われた。この結果、光受発光素
子2の実装前後の横方向のズレ量は0.5μmであり、
十分満足できる範囲にあることが確認された。
【0030】また、高さ方向の位置精度の評価は、基準
面8a上の両サイドに形成したV溝を介したマスター光
ファイバ付きMTコネクタと接続した赤外線カメラを用
い、光受発光素子2の発光部光スポットの基準面8aか
らの位置と、マスター光ファイバ付きMTコネクタの光
出力ポートにおける光スポットの基準面8aからの位置
とを画像処理系により比較して行われた。この結果、光
受発光素子2の実装前後の縦方向のズレ量は0.3μm
であり、十分満足できる範囲にあることが確認された。
【0031】なお、上述の実施例において、位置合わせ
パターン7および位置合わせパターン9は、任意の形状
で良く、例えば凹状あるいは凸状のいずれの凹凸形状や
いずれの平面的形状であっても、ボンディング強度や位
置ズレ等に影響がないことが確認された。以上、本実施
例の構成によれば、実装用基板1の基準面8aから実装
された光受発光素子2のMQW活性層2f(光軸)まで
の高さを超高精度に保持しつつ実装することができる。
また、従来の半導体プロセスを応用でき、この超高精度
な実装を低コストで容易に実現することができる。
【0032】実施例2 次に、図4を参照して、本発明の実施例2について説明
する。本実施例は、光受発光素子としてのLD素子(レ
ーザダイオード)12とFD素子(フォトダイオード)
22とを実装用基板11上に実装することに関する。実
施例1の場合と同様に、実装用基板11のSi基板18
上に実装されるLD素子12とFD素子22の素子電極
は、複数層の積層金属層により形成されており、素子最
上金属層は金で形成されている。また、LD素子12と
FD素子22が実装される基板電極も複数層の積層金属
蒸着層により形成されており、基板最上金属層は金で形
成されている。また、素子最上金属層および基板最上金
属層の面上には、位置合わせのためのパターンが形成さ
れている。
【0033】Si基板18の基準面18a上の両サイド
にはマスター光ファイバ付きMTコネクタを接続するた
めのV溝23と、位置検査用パターン24とが形成され
ている。実施例1の場合と同様に、ジャンクションダウ
ン形式に従い、まずLD素子12を加熱工程を経てボン
ディングした。次いで、同様にPD素子22を加熱工程
を経てボンディングした。
【0034】ここで、LD素子12およびFD素子22
を実装する際に生じ得るズレ量を次のように観察した。
まず、LD素子12のボンディング前後における横方向
および高さ方向の位置ズレ量を、実施例1と同様の方法
で測定した。次に、PD素子22をボンディング後に、
最初にボンディングされたLD素子12の位置ズレを再
度測定した。また、2回目のボンディングにより、最初
にボンディングされたLD素子12と実装用基板11の
基板電極との間の界面に異常が発生しているかを観察し
た。
【0035】この結果、最初にボンディングされたLD
素子12の位置ズレは、2回目のボンディングにおける
加熱工程によって何ら影響を受けず、所望のズレ量の範
囲内にあることが確認された。また、2回目のボンディ
ングにおける加熱工程は、LD素子12と実装用基板1
1の基板電極との間の界面に何ら異常を発生させないこ
とが確認された。
【0036】半田材による従来のボンディングでは、2
回目以降に使用する半田材は、それより以前のボンディ
ング工程で使用する半田材の融点より低い融点を有する
ように選択する必要があった。これに対して、本発明に
よる実装方法では、複数回の加熱工程を含むボンディン
グ実装工程を含む場合にあっても、後のボンディング工
程により、先のボンディング結果に影響を与えることな
く、所望の位置決め精度でLD素子12およびFD素子
22を実装用基板11上に実装することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、金属半田類あるいは導電性樹脂やペースト等を介
在させることなく直接接触させるようにしたので、実装
用基板の基準面に対し、横方向のみならず高さ方向にお
いても、従来出来なかった高精度な位置決め(1μmか
らサブミクロンオーダーまで)で光受発光素子を実装用
基板に実装することができる。しかも、半田バンプの形
成や複雑な制御装置を必要としない。また、同一基板上
にボンディングを何回行っても以前にボンディングを行
っている部分にズレは生じない。この結果、従来の半導
体プロセスを応用でき低コストで実現容易な光受発光素
子の実装方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の実装用基板の基板電極に
光受発光素子を実装する工程を示す斜視図。
【図2】光受発光素子としての埋込型のレーザダイオー
ドチップを示す斜視図。
【図3】実装用基板を示す斜視図。
【図4】実装用基板に複数の光受発光素子を実装した本
発明の第2の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 実装用基板 2、12、22 光受発光素子 2f MQW活性層(光軸) 3 基板電極 3d 基板最上金属層(Au金属層) 4c,4d 素子最上金属層 7、9 位置合わせパターンキャリア 8 Si基板 8a 基準面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実装用基板に光受発光素子を実装する方
    法であって、 金で形成された最上層を有する複数層の積層金属層でも
    って前記基板電極及び前記素子電極をそれぞれ構成し、 基板電極及び素子電極の最上層同士を直接接触させ、基
    板電極及び素子電極の最上層のうち少なくとも一方を加
    熱して最上層同士を相互に溶融させて、実装用基板に設
    けられた基板電極に光受発光素子の素子電極を固着させ
    ることにより、実装用基板に光受発光素子を実装するこ
    とを特徴とする光受発光素子の実装方法。
  2. 【請求項2】 基板電極及び素子電極の最上層の膜厚
    が、それぞれ200nm以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の光受発光素子の実装方法。
  3. 【請求項3】 実装用基板の基板電極に光受発光素子の
    素子電極を固着させるに際し、 基板電極の最上層と素子電極の最上層との位置合わせを
    行い、 基板電極及び素子電極の最上層同士を直接接触させ、か
    つその接触面に均一な分布で圧力を印加し、 次いで、接触面を加熱することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の光受発光素子の実装方法。
  4. 【請求項4】 基板電極及び素子電極の最上層表面にそ
    れぞれ位置合わせ用の凹型又は凸型のパターンを形成
    し、 基板電極の最上層と素子電極の最上層とを相互に位置合
    わせする際に、基板電極及び素子電極の位置合わせ用の
    パターンを画像検出し、かつ画像処理して、基板電極の
    最上層と素子電極の最上層との位置合わせを行うことを
    特徴とする請求項3に記載の光受発光素子の実装方法。
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