JPH09147925A - 電池パック、電気機器および充電装置 - Google Patents

電池パック、電気機器および充電装置

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JPH09147925A
JPH09147925A JP8064219A JP6421996A JPH09147925A JP H09147925 A JPH09147925 A JP H09147925A JP 8064219 A JP8064219 A JP 8064219A JP 6421996 A JP6421996 A JP 6421996A JP H09147925 A JPH09147925 A JP H09147925A
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Hideki Hayakawa
英樹 早川
Seiichi Furuya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2次電池の両極間の短絡が生じることを防止し
た上で、外部からの2次電池の電池端電圧の正確な検出
を容易に行うことを可能とする。 【解決手段】充電用正極接点27は、この充電用正極接
点27に向かう電流を阻止するためのダイオード23を
介してリチウムイオン2次電池21の正極に接続する。
充電用負極接点28は、リチウムイオン2次電池21の
負極に接続する。そして検出用接点29は、サーミスタ
22を介してリチウムイオン2次電池21の正極に接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリチウムイ
オン2次電池などの2次電池を用いてなり電気機器に電
力を供給するための電池パックおよびリチウムイオン2
次電池などの2次電池を有してこの2次電池から供給さ
れる電力により電気回路が動作する電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器、特に例えば携帯電話装置等の
ような携帯型の電気機器では、電源に2次電池を採用す
る場合が多い。
【0003】図17は従来の携帯電話装置の構成例を示
す図である。この図に示す携帯電話装置は、携帯電話装
置本体1および電池パック2からなり、電池パック2は
携帯電話装置本体1に対して着脱自在となっている。
【0004】携帯電話装置本体1に電池パック2が装着
されているときには、電池パック2に設けられたリチウ
ムイオン2次電池21が出力する電力が、給電用正極接
点12,24および給電用負極接点13,25を介して
携帯電話装置本体1に設けられた電気回路11に供給さ
れる。電気回路11はリチウムイオン2次電池21から
の電力供給を受けて動作し、携帯電話装置としての諸機
能を実現するための各種の処理を行う。
【0005】また電池パック2には、リチウムイオン2
次電池21の温度検出素子としてのサーミスタ22が、
充電用負極接点28と温度検出用接点29との間に設け
られている。
【0006】さて、リチウムイオン2次電池21が消耗
した場合には、充電を行うことになるが、この場合には
電池パック2を単体または携帯電話装置本体1に装着し
たままで図示しない充電装置に装着する。そうすると、
この充電装置によって充電用正極接点27および充電用
負極接点28を介してリチウムイオン2次電池21に充
電用の電力が供給され、リチウムイオン2次電池21が
充電される。
【0007】なお、リチウムイオン2次電池21は、充
電を行う際にはその温度を監視する場合があるので、サ
ーミスタ22の抵抗値を温度検出用接点29を介して充
電装置側で読み出すことで、リチウムイオン2次電池2
1の温度を充電装置側が検出する。また電気回路11に
てリチウムイオン2次電池21の温度を検出する必要が
あれば、サーミスタ22の抵抗値を温度検出用接点1
4,26を介して電気回路11にて読み出すことができ
る。
【0008】ところで、充電用正極接点27、充電用負
極接点28および温度検出用接点29は、電池パック2
を充電装置に装着した際に充電装置側に設けられた各接
点と接触することで電池パック2と充電装置とを電気的
に接続するものとなっているので、筐体の外部に露出し
ている。このため、充電用正極接点27および充電用負
極接点28に金属などが接触すると、充電用正極接点2
7と充電用負極接点28との間が図示のように短絡して
しまい、リチウムイオン2次電池21の正極と負極との
間が短絡してしまうという不具合があった。
【0009】そこで、図18に示すようにリチウムイオ
ン2次電池21の正極と充電用正極接点27との間にダ
イオード23を挿入し、充電用正極接点27からリチウ
ムイオン2次電池21へと向かう電流を阻止することが
考えられている。そしてこの構成によれば、充電用正極
接点27および充電用負極接点28に金属などが接触し
ても、リチウムイオン2次電池21の正極と負極との間
が短絡してしまうことを防止できる。
【0010】しかしながらこのようにダイオード23を
挿入していると、充電装置側でリチウムイオン2次電池
21の電池端電圧を監視しようとする場合に、ダイオー
ド23の順方向電圧や温度特性などの影響によりリチウ
ムイオン2次電池21の電池端電圧を正しく検出するこ
とが困難になり、リチウムイオン2次電池21の充電制
御を最適に行うことができなくなってしまうという不具
合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
充電用正極接点および充電用負極接点がともに筐体外部
に露出しており、かつ充電用正極接点および充電用負極
接点が2次電池の両極に直接的に接続されていたため、
充電用正極接点と充電用負極接点とに金属などが接触し
た場合には2次電池の両極間が短絡してしまうという不
具合があった。
【0012】そしてこのような不具合を回避すべく、2
次電池の正極と充電用正極接点との間にダイオードを挿
入した場合には、外部からの2次電池の電池端電圧の検
出をダイオードを介して行わなければならないために、
2次電池の電池端電圧を正しく検出することが困難とな
り、充電制御を最適に行うことができなくなってしまう
という不具合があった。
【0013】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、2次電池の両
極間の短絡が生じることを防止した上で、外部からの2
次電池の電池端電圧の正確な検出を容易に行うことがで
きる電池パックおよび電気機器を提供することにある。
【0014】また本発明の別の目的は、上記電池パック
および電気機器が有する2次電池を充電するのに適した
充電装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、筐体の外部に露出して、例えば充電用正
極接点、充電用負極接点および検出用接点などの第1乃
至第3の3つの接点と、前記筐体の内部に配置された例
えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電
気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの第
1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオー
ドなどの整流素子を介して例えばリチウムイオン2次電
池などの2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次
電池の負極を、また前記第3の接点に前記電気抵抗体を
介して前記2次電池の正極をそれぞれ接続して電池パッ
クを構成した。
【0016】また本発明は、筐体の外部に露出して、例
えば充電用正極接点および充電用負極接点などの第1お
よび第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配置された
例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の
電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの
第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオ
ードなどの整流素子を介して例えばリチウムイオン2次
電池などの2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2
次電池の負極を、また前記第1の接点と前記2次電池の
正極との間に前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を
接続して電池パックを構成した。
【0017】また本発明は、例えばリチウムイオン2次
電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電
気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設け
られた例えば充電用正極接点、充電用負極接点および検
出用接点などの第1乃至第3の3つの接点と、前記筐体
の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温
抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前
記第1の接点に前記電気回路に向かう電流を阻止するこ
となく前記第1の接点に向かう電流を阻止するための例
えばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の
正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また
前記第3の接点に前記感温抵抗体を介して前記2次電池
の正極をそれぞれ接続して電気機器を構成した。
【0018】また本発明は、例えばリチウムイオン2次
電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電
気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設け
られた例えば充電用正極接点および充電用負極接点など
の第1および第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配
置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体など
の所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接
点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例え
ばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の正
極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前
記第1の接点と前記2次電池の正極との間に前記整流素
子と並列して前記電気抵抗体を接続して電気機器を構成
した。
【0019】また本発明は、電池パックまたは電気機器
が有する前記2次電池を充電するための充電装置におい
て、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第
1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電する
ための充電電圧を印加するものであり、前記電池パック
または前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所
定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する、例え
ば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段
と、前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電
圧を検出する電池端電圧検出手段と、この電池端電圧検
出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベル
となったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発
生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御
手段とを備えた。
【0020】また本発明は、電池パックまたは電気機器
のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パッ
クまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するため
の充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機
器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2
次電池を充電するための充電電圧を印加するものであ
り、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第
3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベ
ルを調整する、例えば電源回路および定電圧回路からな
る充電電圧発生手段と、前記第3の接点の電位から前記
2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段
と、前記第3の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体
を介して接地させた際の前記第3の接点の電位と、前記
電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電
池端電圧とから、前記電池パックまたは電気機器が有す
る感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感
温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、前記
電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が
所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、
あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定
の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段に
よる前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを
備えた。
【0021】また本発明は、電池パックまたは電気機器
が有する2次電池を充電するための充電装置において、
前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の
接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するため
の所定レベルの充電電圧を印加する、例えば電源回路お
よび定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第1
の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する
電池端電圧検出手段と、前記充電電圧発生手段による前
記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止さ
せるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電
圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手
段に前記2次電池の電池端電圧の検出を行わせる検出制
御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池
の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出された
ことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧
の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0022】また本発明は、電池パックまたは電気機器
のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パッ
クまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するため
の充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機
器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2
次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加す
る、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧
発生手段と、前記第1の接点の電位から前記2次電池の
電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記第1
の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地
させた際の前記第1の接点の電位と、前記電池端電圧検
出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とか
ら、前記電池パックまたは電気機器が有する感温抵抗体
の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周
囲の温度を検出する温度検出手段と、前記充電電圧発生
手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間
に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段によ
る前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池
端電圧検出手段および前記温度検出手段に前記2次電池
の電池端電圧の検出および温度の検出をそれぞれ行わせ
る検出制御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記
2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検
出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段によ
り検出された温度が所定の温度となったことに応じて、
前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止
させる充電制御手段とを備えた。
【0023】これらの手段を講じたことにより、第1の
接点が2次電池の正極よりも低電位になったとしても、
2次電池から第1の接点に向かう電流は整流素子によっ
て阻止される。また、第3の接点が2次電池の正極より
も低電位になったとしても、2次電池から第3の接点に
向かう電流は電気抵抗体によって阻止される。従って、
第1の接点または第3の接点が第2の接点と短絡したと
しても、その経路を通っての電流は生じない。
【0024】そして2次電池の電圧は、第3の接点を介
して検出できる。また電気抵抗体として感温抵抗体を用
いていれば、2次電池の電圧は、第3の接点を介して検
出できる。
【0025】あるいは、第1の接点が2次電池の正極よ
りも低電位になったとしても、2次電池から第1の接点
に向かう電流は整流素子および電気抵抗器によって阻止
される。従って、第1の接点が第2の接点と短絡したと
しても、その経路を通っての電流は生じない。
【0026】そして2次電池の電圧は、充電動作を停止
させた状態で第3の接点を介して検出できる。また電気
抵抗体として感温抵抗体を用いていれば、2次電池の電
圧は、充電動作を停止させた状態で第3の接点を介して
検出できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態につき説明する。図1は本実施形態に係
る電池パックの要部構成を示す図である。なお、図4お
よび図5と同一部分には同一符号を付してある。
【0028】図中、3で示されるものが本実施形態に係
る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1に装
着されている。携帯電話装置本体1は、電気回路11、
給電用正極接点12、給電用負極接点13および検出用
接点14を有している。また電池パック3は、リチウム
イオン2次電池21、サーミスタ22、ダイオード2
3、給電用正極接点24、給電用負極接点25、検出用
接点26、充電用正極接点27、充電用負極接点28お
よび検出用接点29を有している。
【0029】電気回路11は、携帯電話装置としての諸
機能を実現するための各種の処理を行うものであり、リ
チウムイオン2次電池21から電力供給を受けて動作す
る。
【0030】給電用正極接点12、給電用負極接点13
および検出用接点14はそれぞれ、電気回路11に接続
されている。また給電用正極接点12は、携帯電話装置
本体1に電池パック3が装着されているときには、電池
パック3側の給電用正極接点24と接触する。給電用負
極接点13は、携帯電話装置本体1に電池パック3が装
着されているときには、電池パック3側の給電用負極接
点25と接触する。検出用接点14は、電池パック3側
の検出用接点26に接触する。
【0031】さて電池パック3において給電用正極接点
24は、リチウムイオン2次電池21の正極に接続され
ている。給電用負極接点25は、リチウムイオン2次電
池21の負極に接続されている。検出用接点26は、必
要に応じてサーミスタ22と検出用接点28との間に接
続される。
【0032】充電用正極接点27、充電用負極接点28
および検出用接点29は、電池パック3を後述する充電
装置に装着した際に、この充電装置に設けられた各接点
に接触するように筐体外部に露出して設けられている。
また充電用正極接点27は、ダイオード23を介してリ
チウムイオン2次電池21の正極に接続されている。充
電用負極接点28は、リチウムイオン2次電池21の負
極に接続されている。検出用接点29は、サーミスタ2
2を介してリチウムイオン2次電池21の正極に接続さ
れている。
【0033】サーミスタ22は、リチウムイオン2次電
池21の近傍に配置されており、リチウムイオン2次電
池21の温度に応じて抵抗値が変化する。
【0034】ダイオード23は、カソードがリチウムイ
オン2次電池21の正極に、またアノードが充電用正極
接点27に接続される状態でリチウムイオン2次電池2
1と充電用正極接点27との間に挿入されている。
【0035】次に以上のように構成された電池パック3
の動作を説明する。まず電気回路11を動作させるとき
には、リチウムイオン2次電池21が出力する電力が給
電用正極接点12,24および給電用負極接点13,2
5を介して電気回路11へと供給される。
【0036】さてこの状態において、金属などが充電用
正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中
にAで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点
28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池2
1の正極と充電用正極接点27との間に挿入されている
ダイオード23が逆方向であるために、リチウムイオン
2次電池21から充電用正極接点27に向かう電流は阻
止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極
と負極とが短絡されることはない。
【0037】一方、金属などが充電用負極接点28およ
び検出用接点29に接触して図中にBで示すように充電
用負極接点28と検出用接点29とが短絡したとして
も、リチウムイオン2次電池21の正極と検出用接点2
9との間にはサーミスタ22が存在するために、リチウ
ムイオン2次電池21から検出用接点29に向かう電流
は阻止される。従って、リチウムイオン2次電池21の
正極と負極とが短絡されることはない。
【0038】以上のようにして、リチウムイオン2次電
池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止さ
れる。さらに本実施形態の電池パック3では、以下に説
明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池端
電圧および温度を外部(充電装置)から検出することが
できる。
【0039】すなわち本実施形態の電池パック3に適応
し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装置
は、例えば図2に示すような構成とする。図2におい
て、4で示されるものが充電装置であり、電源回路4
1、定電圧回路42、抵抗器43、電界効果トランジス
タ(FET)44、A/D変換回路45、制御部46、
充電用正極接点47、充電用負極接点48および検出用
接点49を有してなる。
【0040】この充電装置4に電池パック3が装着され
たときには、図に示すように充電用正極接点47に電池
パック3の充電用正極接点27が、充電用負極接点48
に電池パック3の充電用負極接点28が、そして検出用
接点49に電池パック3の検出用接点29がそれぞれ接
触するものとなっている。
【0041】電源回路41は、商用電源などの外部電源
(交流電源または直流電源)から、リチウムイオン2次
電池21を充電するのに適した電流値に定電流制御した
充電用電力を生成し、定電圧回路42へと出力する。ま
た電源回路41は、充電装置4内の各部を動作させるた
めの電力を生成し、各部に供給する。
【0042】定電圧回路42は、電源回路41から出力
された充電用電力を受け、リチウムイオン2次電池21
の電池端電圧が一定値以下であるときには上記充電用電
力をそのままで、またリチウムイオン2次電池21の電
池端電圧が一定値を上回っているときには所定レベルに
定電圧制御した充電用電力としてそれぞれ出力する。こ
の定電圧回路42の出力側には、充電用正極接点47が
接続されている。またこの定電圧回路42は、リチウム
イオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22およ
び検出用接点29,49を介して与えられている。
【0043】抵抗器43は、一端が検出用接点49に、
また他端がFET44のドレインに接続されている。か
くして抵抗器43は、充電装置4に電池パック3が装着
されており、かつFETがONであるときには、リチウ
ムイオン2次電池21の電池端電圧をサーミスタ22と
ともに分圧する。
【0044】FET44は、ソースが接地されるととも
に、ゲートが制御部46に接続されており、制御部46
によってON/OFF制御され、ON状態のときに抵抗
器43を接地する。
【0045】A/D変換回路45は、検出用接点49に
接続されており、この検出用接点49の電位レベルをデ
ィジタル化し、これにより得られるデータを制御部46
に与える。
【0046】制御部46は、例えばマイクロコンピュー
タを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出力
を監視しつつ、定電圧回路42およびFET44を制御
して充電制御を行うものである。この制御部46は、電
池端電圧検出手段46a、温度検出手段46bおよび充
電制御手段46cを有する。
【0047】このうち電池端電圧検出手段46aは、F
ET44をOFFとした状態でのA/D変換回路45の
出力に基づいてリチウムイオン2次電池21の電池端電
圧を検出するものである。温度検出手段46bは、FE
T44をONとした状態でのA/D変換回路45の出力
および電池端電圧検出手段46aが検出した電池端電圧
に基づいてリチウムイオン2次電池21の温度を検出す
るものである。充電制御手段46cは、電池端電圧検出
手段46aおよび温度検出手段46bのそれぞれの検出
結果に基づいて定電圧回路42の動作をON/OFF制
御することで充電動作をON/OFF制御するものであ
る。なお、充電用負極接点48は接地されている。
【0048】次に以上のように構成された充電装置4の
動作を制御部46の制御手順にしたがって説明する。制
御部46は電源投入によって処理を開始し、以降は図3
に示す手順で処理を行う。すなわち制御部46はまず、
FET44をOFFとする(ステップST1)。そうす
ると、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池
21の電池端電圧がサーミスタ22を介して与えられる
ことになるが、A/D変換回路45の入力インピーダン
スは十分に大きいのでサーミスタ22の影響がなく、A
/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電
池端電圧がそのまま入力されることになる。従って、こ
のときにA/D変換回路45の出力はリチウムイオン2
次電池21の電池端電圧VB を示すものである。そこで
制御部46は、A/D変換回路45の出力を取り込み
(ステップST2)、そのデータから現在のリチウムイ
オン2次電池21の電池端電圧VB を判定する(ステッ
プST3)。なお、以上のステップST1乃至ステップ
ST3の処理は電池端電圧検出手段46により行われ
る。
【0049】続いて制御部46は、FET44をONと
し(ステップST4)、A/D変換回路45の出力を取
り込む(ステップST5)。このとき、A/D変換回路
45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB
をサーミスタ22および抵抗器43で分圧して得られた
電圧が入力されることになる。従って、A/D変換回路
45への入力電圧Vは、リチウムイオン2次電池21の
電池端電圧をVB 、サーミスタ22の抵抗値をRT 、抵
抗器43の抵抗値をRとすると、 V=VB ×R/(RT +R) となるが、このうちVB ,V,Rは既知である。そこで
制御部46は、上記式に基づいてサーミスタ22の抵抗
値RT を求める。そしてサーミスタ22の抵抗値RT
リチウムイオン2次電池21の温度Tに応じた値となる
から、制御部46は抵抗値RT の値からリチウムイオン
2次電池21の温度Tを検出する(ステップST6)。
なお、以上のステップST3乃至ステップST6の処理
は温度検出手段46bにより行われる。
【0050】次に制御部46は、以上のように検出した
電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2次
電池21の電池端電圧Vmax を下回っており、かつ温度
Tが規定温度Vref を下回っているか否かの判断(ステ
ップST7およびステップST8)を行う。
【0051】ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax
を下回っており、かつ温度Tが規定温度Vref を下回っ
ていた場合には、リチウムイオン2次電池21が充電を
すべき状態にあるので、制御部46は充電制御手段46
cにより、定電圧回路42の動作をONとして充電動作
をONする(ステップST9)。定電圧回路42は、電
池端電圧VB をサーミスタ22および検出用接点29,
49を介してモニタし、この電池端電圧VB が一定電圧
となるように定電圧制御を行う。なおこのとき、既に充
電動作をONとしてあれば、制御部46は充電動作をO
N状態に維持する。
【0052】一方、電池端電圧VB が電池端電圧Vmax
以上となっているか、あるいは温度Tが規定温度Vref
以上となっていたら、リチウムイオン2次電池21が充
電を停止すべき状態にあるので、制御部46は充電制御
手段46cにより、定電圧回路42の動作をOFFとし
て充電動作をOFFする(ステップST10)。なおこ
のとき、既に充電動作をOFFとしてあれば、制御部4
6は充電動作をOFF状態に維持する。以降、制御部4
6はステップST1以降の処理を繰り返す。
【0053】かくしてこの充電装置4では、電池パック
3が装着され、かつこの電池パック3が有するリチウム
イオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、定電圧
回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点48と
の間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の両端間
に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が充電さ
れる。このとき、リチウムイオン2次電池21に流れる
電流に対してダイオード23は順方向であるので、上述
の充電動作を妨げない。
【0054】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、充電装置4ではリチウムイ
オン2次電池21の電池端電圧VB および温度Tを簡易
に、かつ正確に認識することが可能であり、この電池端
電圧VB および温度Tを監視しながらの最適な充電動作
を行うことができる。
【0055】また本実施形態によれば、定電圧回路42
は電池端電圧VB をサーミスタ22および検出用接点2
9,49を介してモニタし、この電池端電圧VB が一定
電圧となるように定電圧制御を行うので、ダイオード2
3による電圧降下を無視して、簡易かつ確実に出力電圧
をリチウムイオン2次電池21を充電するのに適したレ
ベルに制御することができる。なお、従来の一般的な充
電装置の場合、定電圧回路は自己の出力をフィードバッ
クし、そのレベルを一定に制御することで定電圧制御を
実現するが、この場合に本実施形態の電池パック3が有
するリチウムイオン2次電池21の充電を行おうとした
場合には、ダイオード23による電圧降下を見越して出
力電圧のレベルを高めに設定しなければならない。
【0056】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態につき説明する。図4は本実施形態に係る
電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成
を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0057】この携帯電話装置は、携帯電話装置本体5
および電池パック6からなり、電池パック6は携帯電話
装置本体5に対して着脱自在となっている。携帯電話装
置本体5は、電気回路11、給電用正極接点12、給電
用負極接点13、検出用接点14、ダイオード23、充
電用正極接点51、充電用負極接点52および検出用接
点53を有している。
【0058】充電用正極接点51、充電用負極接点52
および検出用接点53は、本携帯電話装置を充電装置に
装着した際に充電装置側に設けられた各接点と接触する
べく筐体外部に露出している。そして充電用正極接点5
1は、ダイオード23を介して給電用正極接点12に接
続されている。なおダイオード23は、カソードが給電
用正極接点12に、またアノードが充電用正極接点51
にそれぞれ向く状態で設けられている。また充電用負極
接点52および検出用接点53は、給電用負極接点13
および検出用接点14にそれぞれ直接的に接続されてい
る。電気回路11は、ダイオード23を介することなく
給電用正極接点12に直接的に接続されている。
【0059】一方、電池パック6は、リチウムイオン2
次電池21、サーミスタ22、給電用正極接点24、給
電用負極接点25および検出用接点26を有している。
給電用正極接点24は、リチウムイオン2次電池21の
正極に接続されている。給電用負極接点25は、リチウ
ムイオン2次電池21の負極に接続されている。検出用
接点26は、サーミスタ22を介してリチウムイオン2
次電池21の正極に接続されている。
【0060】かくして以上のような構成の携帯電話装置
では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充
電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接
点12,24および給電用負極接点13,25を経由し
てリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0061】当該携帯電話装置が充電装置に装着されて
いない時には、充電用正極接点51、充電用負極接点5
2および検出用接点53は筐体外部に露出することにな
るが、これらの接点が金属などで短絡されても、サーミ
スタ22やダイオード23の働きによって前述した第1
実施形態の場合と同様にしてリチウムイオン2次電池2
1の両極が短絡されることが防止される。
【0062】一方、リチウムイオン2次電池21から電
気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオー
ド23を介することなく直接的に給電用正極接点12に
接続されていることから、ダイオード23により阻止さ
れることなく正常に行われる。
【0063】なお、リチウムイオン2次電池21の電圧
や温度の検出は、例えば前述した第1実施形態にて示し
た充電装置4を用い、前述した第1実施形態の場合と同
様にして行うことができる。この場合、充電装置4の検
出用接点を携帯電話装置本体5の検出用接点53に接触
させる。
【0064】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池2
1の電圧および温度を簡易に、かつ正確に認識すること
が可能となる。
【0065】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態につき説明する。図5は本実施形態に係る
電池パックの要部構成を示す図である。なお、図1と同
一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0066】図中、3′で示されるものが本実施形態に
係る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1に
装着されている。電池パック3′は、リチウムイオン2
次電池21、ダイオード23、給電用正極接点24、給
電用負極接点25、検出用接点26、充電用正極接点2
7、充電用負極接点28、検出用接点29および抵抗器
31を有している。すなわち本実施形態の電池パック
3′は、前記第1実施形態の電池パック3におけるサー
ミスタ22に代えて抵抗器31を設けた構成をなす。
【0067】次に以上のように構成された電池パック
3′の動作を説明する。まず電気回路11を動作させる
ときには、リチウムイオン2次電池21が出力する電力
が給電用正極接点12,24および給電用負極接点1
3,25を介して電気回路11へと供給される。
【0068】さてこの状態において、金属などが充電用
正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中
にCで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点
28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池2
1の正極と充電用正極接点27との間に挿入されている
ダイオード23が逆方向であるために、リチウムイオン
2次電池21から充電用正極接点27に向かう電流は阻
止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極
と負極とが短絡されることはない。
【0069】一方、金属などが充電用負極接点28およ
び検出用接点29に接触して図中にDで示すように充電
用負極接点28と検出用接点29とが短絡したとして
も、リチウムイオン2次電池21の正極と検出用接点2
9との間には抵抗器31が存在するために、リチウムイ
オン2次電池21から検出用接点29に向かう電流は阻
止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極
と負極とが短絡されることはない。
【0070】以上のようにして、リチウムイオン2次電
池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止さ
れる。さらに本実施形態の電池パック3′では、以下に
説明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池
端電圧および温度を外部(充電装置)から検出すること
ができる。
【0071】すなわち本実施形態の電池パック3′に適
応し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装
置は、例えば図6に示すような構成とする。図6におい
て、4′で示されるものが充電装置であり、電源回路4
1、定電圧回路42、A/D変換回路45、充電用正極
接点47、充電用負極接点48、検出用接点49および
制御部46′を有してなる。
【0072】すなわち本実施形態の充電装置4′は、前
述した第1実施形態の充電装置4における抵抗器43お
よびFET44を排除するとともに、制御部46に代え
て制御部46′を設けてなる。
【0073】この充電装置4′に電池パック3′が装着
されたときには、図に示すように充電用正極接点47に
電池パック3′の充電用正極接点27が、充電用負極接
点48に電池パック3′の充電用負極接点28が、そし
て検出用接点49に電池パック3′の検出用接点29が
それぞれ接触するものとなっている。
【0074】制御部46′は、例えばマイクロコンピュ
ータを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出
力を監視しつつ、定電圧回路42を制御して充電制御を
行うものである。この制御部46′は、電池端電圧検出
手段46aおよび充電制御手段46cを有する。すなわ
ち本実施形態の制御部46′は、前述した第1実施形態
の制御部46における温度検出手段46bを排除してな
る。
【0075】次に以上のように構成された充電装置4′
の動作を制御部46′の制御手順にしたがって説明す
る。制御部46′は電源投入によって処理を開始し、以
降は図7に示す手順で処理を行う。すなわち制御部4
6′はまず、A/D変換回路45の出力を取り込み(ス
テップST11)、そのデータから現在のリチウムイオ
ン2次電池21の電池端電圧VB を判定する(ステップ
ST12)。これは、A/D変換回路45にはリチウム
イオン2次電池21の電池端電圧が抵抗器31を介して
与えられることになるが、A/D変換回路45の入力イ
ンピーダンスは十分に大きいので抵抗器31の影響がな
く、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池2
1の電池端電圧がそのまま入力されることになるので、
このときのA/D変換回路45の出力から電池端電圧V
B を判定するのである。なお、このステップST11お
よびステップST12の処理は電池端電圧検出手段4
6′により行われる。
【0076】次に制御部46は、以上のように検出した
電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2次
電池21の電池端電圧Vmax を下回っているか否かの判
断(ステップST13)を行う。
【0077】ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax
を下回っていた場合には、リチウムイオン2次電池21
が充電をすべき状態にあるので、制御部46′は充電制
御手段46cにより、定電圧回路42の動作をONとし
て充電動作をONする(ステップST14)。定電圧回
路42は、電池端電圧VB を抵抗器31および検出用接
点29,49を介してモニタし、この電池端電圧VB
一定電圧となるように定電圧制御を行う。なおこのと
き、既に充電動作をONとしてあれば、制御部46′は
充電動作をON状態に維持する。
【0078】一方、電池端電圧VB が電池端電圧Vmax
以上となっていたら、リチウムイオン2次電池21が充
電を停止すべき状態にあるので、制御部46′は充電制
御手段46cにより、定電圧回路42の動作をOFFと
して充電動作をOFFする(ステップST15)。なお
このとき、既に充電動作をOFFとしてあれば、制御部
46′は充電動作をOFF状態に維持する。以降、制御
部46′はステップST11以降の処理を繰り返す。
【0079】かくしてこの充電装置4′では、電池パッ
ク3′が装着され、かつこの電池パック3′が有するリ
チウムイオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、
定電圧回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点
48との間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の
両端間に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が
充電される。このとき、リチウムイオン2次電池21に
流れる電流に対してダイオード23は順方向であるの
で、上述の充電動作を妨げない。
【0080】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、充電装置4′ではリチウム
イオン2次電池21の電池端電圧VB を簡易に、かつ正
確に認識することが可能であり、この電池端電圧VB
監視しながらの最適な充電動作を行うことができる。
【0081】なお、本実施形態は前述した第1実施形態
と異なり、リチウムイオン2次電池21の温度Tの認識
およびこの温度Tを考慮した充電制御を行うことはでき
ない。しかしながらリチウムイオン2次電池21の温度
Tの認識およびこの温度Tを考慮した充電制御はリチウ
ムイオン2次電池21の充電に関して必須ではないの
で、本実施形態の構成とすることにより、構成を簡易と
した充電装置4′が実現できる。
【0082】また本実施形態は、定電圧回路42は電池
端電圧VB を抵抗器31および検出用接点29,49を
介してモニタし、この電池端電圧VB が一定電圧となる
ように定電圧制御を行うので、ダイオード23による電
圧降下を無視して、簡易かつ確実に出力電圧をリチウム
イオン2次電池21を充電するのに適したレベルに制御
することができる。
【0083】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態につき説明する。図8は本実施形態に係る
電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成
を示す図である。なお、図1、図4および図6と同一部
分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0084】この携帯電話装置は、携帯電話装置本体5
および電池パック6′からなり、電池パック6′は携帯
電話装置本体5に対して着脱自在となっている。すなわ
ち本実施形態の携帯電話装置は、前述した第2実施形態
の携帯電話装置における電池パック6に代えて電池パッ
ク6′を備えてなるものである。
【0085】電池パック6′は、リチウムイオン2次電
池21、給電用正極接点24、給電用負極接点25、検
出用接点26および抵抗器31を有しており、前述した
第2実施形態の電池パック6におけるサーミスタ22に
代えて抵抗器31を配置したものである。
【0086】かくして以上のような構成の携帯電話装置
では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充
電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接
点12,24および給電用負極接点13,25を経由し
てリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0087】当該携帯電話装置が充電装置に装着されて
いない時には、充電用正極接点51、充電用負極接点5
2および検出用接点53は筐体外部に露出することにな
るが、これらの接点が金属などで短絡されても、ダイオ
ード23や抵抗器31の働きによって前述した第3実施
形態の場合と同様にしてリチウムイオン2次電池21の
両極が短絡されることが防止される。
【0088】一方、リチウムイオン2次電池21から電
気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオー
ド23を介することなく直接的に給電用正極接点12に
接続されていることから、ダイオード23により阻止さ
れることなく正常に行われる。
【0089】なお、リチウムイオン2次電池21の電圧
の検出は、例えば前述した第3実施形態にて示した充電
装置4′を用いて、第3実施形態の場合と同様にして行
うことができる。この場合、充電装置4′の検出用接点
49を携帯電話装置本体5の検出用接点53に接触させ
る。
【0090】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池2
1の電圧を簡易に、かつ正確に認識することが可能とな
る。
【0091】なお、本実施形態は前述した第2実施形態
と異なり、リチウムイオン2次電池21の温度Tの認識
を充電装置側で行うことはできない。しかしながらリチ
ウムイオン2次電池21の温度Tを考慮した充電制御は
リチウムイオン2次電池21の充電に関して必須ではな
いので、本実施形態のようにサーミスタ22よりも安価
な通常の抵抗器31を用いることでコストの低下を図る
ことができる。
【0092】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態につき説明する。図9は本実施形態に係る
電池パックの要部構成を示す図である。なお、図1と同
一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0093】図中、7で示されるものが本実施形態に係
る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1′に
装着されている。携帯電話装置本体1′は、電気回路1
1、給電用正極接点12および給電用負極接点13を有
している。また電池パック7は、リチウムイオン2次電
池21、サーミスタ22、ダイオード23、給電用正極
接点24、給電用負極接点25、充電用正極接点27お
よび充電用負極接点28を有している。
【0094】すなわち本実施形態の電池パック7は、前
述した第1実施形態の電池パック3における検出用接点
26,29を排除し、サーミスタ22をリチウムイオン
2次電池21の正極と充電用正極接点27との間に設け
ている。これにともない携帯電話装置本体1′も、前述
した第1実施形態の携帯電話装置本体1における検出用
接点14を排除している。
【0095】次に以上のように構成された電池パック7
の動作を説明する。まず電気回路11を動作させるとき
には、リチウムイオン2次電池21が出力する電力が給
電用正極接点12,24および給電用負極接点13,2
5を介して電気回路11へと供給される。
【0096】さてこの状態において、金属などが充電用
正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中
にEで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点
28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池2
1の正極と充電用正極接点27との間にはサーミスタ2
2および逆方向のダイオード23が挿入されているため
に、リチウムイオン2次電池21から充電用正極接点2
7に向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン
2次電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0097】以上のようにして、リチウムイオン2次電
池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止さ
れる。さらに本実施形態の電池パック7では、以下に説
明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池端
電圧および温度を外部(充電装置)から検出することが
できる。
【0098】すなわち本実施形態の電池パック7に適応
し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装置
は、例えば図10に示すような構成とする。なお図10
において、図2と同一部分には同一符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0099】図10において、8で示されるものが充電
装置であり、電源回路41、定電圧回路42、抵抗器4
3、電界効果トランジスタ(FET)44、A/D変換
回路45、充電用正極接点47、充電用負極接点48お
よび制御部81を有してなる。
【0100】制御部81は、例えばマイクロコンピュー
タを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出力
を監視しつつ、定電圧回路42およびFET44を制御
して充電制御を行うものである。この制御部81は、電
池端電圧検出手段46a、温度検出手段46b、充電制
御手段46cおよび検出制御手段81aを有する。
【0101】検出制御手段81aは、一定周期で定電圧
回路42の動作、すなわち充電動作を停止させ、この状
態で電池端電圧検出手段46aおよび温度検出手段46
bに電池端電圧および温度の検出を行わせるものであ
る。
【0102】次に以上のように構成された充電装置8の
動作を制御部81の制御手順にしたがって説明する。制
御部81は電源投入によって処理を開始し、以降は図1
1に示す手順で処理を行う。すなわち制御部81はま
ず、検出制御手段81aにより、定電圧回路42の動作
をOFFとして充電動作をOFFとする(ステップST
21)。なお電源投入直後は定電圧回路42の動作はO
FFとなっているので、制御部81はその状態のままと
する。
【0103】続いて制御部81は、FET44をOFF
とする(ステップST22)。そうすると、充電用正極
接点47には定電圧回路42からの電圧印加がなされな
いので、リチウムイオン2次電池21の電池端電圧がサ
ーミスタ22を介して与えられることになる。これによ
り、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池2
1の電池端電圧がサーミスタ22を介して与えられるこ
とになる。そこで制御部81は、A/D変換回路45の
出力を取り込み(ステップST23)、そのデータから
現在のリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB
判定する(ステップST24)。なお、以上のステップ
ST22乃至ステップST24の処理は電池端電圧検出
手段46aにより行われる。
【0104】続いて制御部81は、FET44をONと
し(ステップST25)、A/D変換回路45の出力を
取り込む(ステップST26)。このとき、A/D変換
回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧
B をサーミスタ22および抵抗器43で分圧して得ら
れた電圧が入力されることになる。従って、制御部81
は、前述した第1実施形態のときと同様にしてリチウム
イオン2次電池21の温度Tを検出する(ステップST
27)。なお、以上のステップST25乃至ステップS
T27の処理は温度検出手段46bにより行われる。
【0105】次に制御部81は、以上のように検出した
電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2次
電池21の電池端電圧Vmax を下回っており、かつ温度
Tが規定温度Vref を下回っているか否かの判断(ステ
ップST28およびステップST29)を行う。
【0106】ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax
を下回っており、かつ温度Tが規定温度Vref を下回っ
ていた場合には、リチウムイオン2次電池21が充電を
すべき状態にあるので、制御部81は充電制御手段46
cにより、定電圧回路42の動作をONとして充電動作
をONする(ステップST30)。定電圧回路42は、
自己の出力電圧をモニタし、この電圧が電池端電圧VB
が一定電圧となるように定めた所定のレベルとなるよう
に定電圧制御を行う。
【0107】この状態で制御部81は検出制御手段81
aにより、ステップST30にて充電動作をONした時
点から一定時間が経過するのを待つ(ステップST3
1)。そして一定時間が経過したら、制御部81はステ
ップST21以降の処理を繰り返す。すなわち制御部8
1は、充電動作を行っている最中には、一定周期で充電
動作を中断し、電池端電圧VB および温度Tの検出と、
この電池端電圧VB および温度Tに基づく充電をすべき
状態であるか否かの判断とを実施する。
【0108】一方、ステップST28にて電池端電圧V
B が電池端電圧Vmax 以上となっていると判定するか、
あるいはステップST29にて温度Tが規定温度Vref
以上となっていると判定したら、リチウムイオン2次電
池21が充電を停止すべき状態にあるので、制御部81
はステップST21以降の処理を繰り返す。これによ
り、定電圧回路42の動作をOFFとして充電動作をO
FFし、電池端電圧VBおよび温度Tの検出と、この電
池端電圧VB および温度Tに基づく充電をすべき状態で
あるか否かの判断を繰り返す。
【0109】かくしてこの充電装置8では、電池パック
7が装着され、かつこの電池パック7が有するリチウム
イオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、定電圧
回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点48と
の間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の両端間
に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が充電さ
れる。このとき、リチウムイオン2次電池21に流れる
電流に対してダイオード23は順方向であるので、上述
の充電動作を妨げない。
【0110】またこのような充電動作が周期的に中断さ
れて、電池端電圧VB および温度Tの検出と、この電池
端電圧VB および温度Tに基づく充電をすべき状態であ
るか否かの判断とを実施する。
【0111】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、充電装置8ではリチウムイ
オン2次電池21の電池端電圧VB および温度Tを簡易
に、かつ正確に認識することが可能であり、この電池端
電圧VB および温度Tを監視しながらの最適な充電動作
を行うことができる。
【0112】また本実施形態によれば、電池端電圧VB
および温度Tの検出を充電用正極接点27,47を介し
て行うようにし、前述した第1実施形態における検出用
接点29,49を排除しているので、製造コストを低減
することができる。
【0113】(第6の実施の形態)次に、本発明の第6
の実施の形態につき説明する。図12は本実施形態に係
る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構
成を示す図である。なお、図1および図4と同一部分に
は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0114】この携帯電話装置は、携帯電話装置本体9
および電池パック6からなり、電池パック6は携帯電話
装置本体9に対して着脱自在となっている。携帯電話装
置本体9は、電気回路11、給電用正極接点12、給電
用負極接点13、検出用接点14、ダイオード23、充
電用正極接点51および充電用負極接点52を有してい
る。
【0115】すなわち本実施形態の携帯電話装置は、前
述した第2実施形態の携帯電話装置における携帯電話装
置本体5に代えて携帯電話装置本体9を用いたものであ
る。また携帯電話装置本体9は、前述した第2実施形態
の携帯電話装置本体5における検出用接点53を排除す
るとともに、サーミスタ22を検出用接点14と充電用
正極接点51との間に配置したものである。
【0116】かくして以上のような構成の携帯電話装置
では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充
電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接
点12,24および給電用負極接点13,25を経由し
てリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0117】当該携帯電話装置が充電装置に装着されて
いない時には、充電用正極接点51および充電用負極接
点52は筐体外部に露出することになるが、これらの接
点が金属などで短絡されても、サーミスタ22やダイオ
ード23の働きによって前述した第5実施形態の場合と
同様にしてリチウムイオン2次電池21の両極が短絡さ
れることが防止される。
【0118】一方、リチウムイオン2次電池21から電
気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオー
ド23を介することなく直接的に給電用正極接点12に
接続されていることから、ダイオード23により阻止さ
れることなく正常に行われる。
【0119】なお、リチウムイオン2次電池21の電圧
や温度の検出は、例えば前述した第5実施形態にて示し
た充電装置8を用い、前述した第5実施形態の場合と同
様にして行うことができる。
【0120】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池2
1の電圧および温度を簡易に、かつ正確に認識すること
が可能となる。
【0121】(第7の実施の形態)次に、本発明の第7
の実施の形態につき説明する。図13は本実施形態に係
る電池パックの要部構成を示す図である。なお、図1お
よび図9と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説
明は省略する。
【0122】図中、7′で示されるものが本実施形態に
係る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1′
に装着されている。電池パック7′は、リチウムイオン
2次電池21、ダイオード23、給電用正極接点24、
給電用負極接点25、検出用接点26、充電用正極接点
27、充電用負極接点28、検出用接点29および抵抗
器31を有している。すなわち本実施形態の電池パック
7′は、前述した第5実施形態の電池パック7における
サーミスタ22に代えて抵抗器31を設けた構成をな
す。
【0123】次に以上のように構成された電池パック
7′の動作を説明する。まず電気回路11を動作させる
ときには、リチウムイオン2次電池21が出力する電力
が給電用正極接点12,24および給電用負極接点1
3,25を介して電気回路11へと供給される。
【0124】さてこの状態において、金属などが充電用
正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中
にFで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点
28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池2
1の正極と充電用正極接点27との間には逆方向のダイ
オード23および抵抗器31が挿入されているために、
リチウムイオン2次電池21から充電用正極接点27に
向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン2次
電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0125】以上のようにして、リチウムイオン2次電
池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止さ
れる。さらに本実施形態の電池パック7′では、以下に
説明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池
端電圧および温度を外部(充電装置)から検出すること
ができる。
【0126】すなわち本実施形態の電池パック7′に適
応し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装
置は、例えば図14に示すような構成とする。図14に
おいて、8′で示されるものが充電装置であり、電源回
路41、定電圧回路42、A/D変換回路45、充電用
正極接点47、充電用負極接点48、検出用接点49お
よび制御部81′を有してなる。
【0127】すなわち本実施形態の充電装置8′は、前
述した第1実施形態の充電装置8における抵抗器43お
よびFET44を排除するとともに、制御部81に代え
て制御部81′を設けてなる。
【0128】この充電装置8′に電池パック7′が装着
されたときには、図に示すように充電用正極接点47に
電池パック7′の充電用正極接点27が、充電用負極接
点48に電池パック7′の充電用負極接点28が、そし
て検出用接点49に電池パック7′の検出用接点29が
それぞれ接触するものとなっている。
【0129】制御部81′は、例えばマイクロコンピュ
ータを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出
力を監視しつつ、定電圧回路42を制御して充電制御を
行うものである。この制御部81′は、電池端電圧検出
手段46aおよび充電制御手段46cを有する。すなわ
ち本実施形態の制御部81は、前述した第5実施形態の
制御部81における温度検出手段46bを排除してな
る。
【0130】次に以上のように構成された充電装置8′
の動作を制御部81′の制御手順にしたがって説明す
る。制御部81′は電源投入によって処理を開始し、以
降は図15に示す手順で処理を行う。すなわち制御部8
1′はまず、検出制御手段81aにより、定電圧回路4
2の動作をOFFとして充電動作をOFFとする(ステ
ップST41)。なお電源投入直後は定電圧回路42の
動作はOFFとなっているので、制御部81′はその状
態のままとする。
【0131】そうすると、充電用正極接点47には定電
圧回路42からの電圧印加がなされないので、リチウム
イオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22を介
して与えられることになる。これにより、A/D変換回
路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧が
サーミスタ22を介して与えられることになる。そこで
制御部81′は、A/D変換回路45の出力を取り込み
(ステップST42)、そのデータから現在のリチウム
イオン2次電池21の電池端電圧VB を判定する(ステ
ップST43)。なお、以上のステップST42および
ステップST43の処理は電池端電圧検出手段46aに
より行われる。
【0132】次に制御部81′は、以上のように検出し
た電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2
次電池21の電池端電圧Vmax を下回っているか否かの
判断(ステップST44)を行う。
【0133】ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax
を下回っていた場合には、リチウムイオン2次電池21
が充電をすべき状態にあるので、制御部81′は充電制
御手段46cにより、定電圧回路42の動作をONとし
て充電動作をONする(ステップST45)。
【0134】この状態で制御部81′は検出制御手段8
1aにより、ステップST45にて充電動作をONした
時点から一定時間が経過するのを待つ(ステップST4
6)。そして一定時間が経過したら、制御部81′はス
テップST41以降の処理を繰り返す。すなわち制御部
81′は、充電動作を行っている最中には、一定周期で
充電動作を中断し、電池端電圧VB の検出と、この電池
端電圧VB に基づく充電をすべき状態であるか否かの判
断とを実施する。
【0135】一方、ステップST44にて電池端電圧V
B が電池端電圧Vmax 以上となっていると判定したら、
リチウムイオン2次電池21が充電を停止すべき状態に
あるので、制御部81′はステップST41以降の処理
を繰り返す。これにより、定電圧回路42の動作をOF
Fとして充電動作をOFFし、電池端電圧VB の検出
と、この電池端電圧VB に基づく充電をすべき状態であ
るか否かの判断を繰り返す。
【0136】かくしてこの充電装置8′では、電池パッ
ク7′が装着され、かつこの電池パック7′が有するリ
チウムイオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、
定電圧回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点
48との間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の
両端間に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が
充電される。このとき、リチウムイオン2次電池21に
流れる電流に対してダイオード23は順方向であるの
で、上述の充電動作を妨げない。またこのような充電動
作が周期的に中断されて、電池端電圧VB の検出と、こ
の電池端電圧VB に基づく充電をすべき状態であるか否
かの判断とを実施する。
【0137】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、充電装置8ではリチウムイ
オン2次電池21の電池端電圧VB を簡易に、かつ正確
に認識することが可能であり、この電池端電圧VB を監
視しながらの最適な充電動作を行うことができる。
【0138】また本実施形態によれば、電池端電圧VB
および温度Tの検出を充電用正極接点27,47を介し
て行うようにし、前述した第3実施形態における検出用
接点29,49を排除しているので、製造コストを低減
することができる。
【0139】なお、本実施形態は前述した第5実施形態
と異なり、リチウムイオン2次電池21の温度Tの認識
およびこの温度Tを考慮した充電制御を行うことはでき
ない。しかしながらリチウムイオン2次電池21の温度
Tの認識およびこの温度Tを考慮した充電制御はリチウ
ムイオン2次電池21の充電に関して必須ではないの
で、本実施形態の構成とすることにより、構成を簡易と
した充電装置8′が実現できる。
【0140】(第8の実施の形態)次に、本発明の第8
の実施の形態につき説明する。図16は本実施形態に係
る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構
成を示す図である。なお、図1、図8および図12と同
一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0141】この携帯電話装置は、携帯電話装置本体9
および電池パック6′からなり、電池パック6′は携帯
電話装置本体9に対して着脱自在となっている。電池パ
ック6′は、リチウムイオン2次電池21、給電用正極
接点24、給電用負極接点25、検出用接点26および
抵抗器31を有している。すなわち本実施形態の携帯電
話装置は、前述した第6実施形態の携帯電話装置におけ
る電池パック6に代えて電池パック6′を用いてなるも
のである。
【0142】かくして以上のような構成の携帯電話装置
では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充
電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接
点12,24および給電用負極接点13,25を経由し
てリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0143】当該携帯電話装置が充電装置に装着されて
いない時には、充電用正極接点51および充電用負極接
点52は筐体外部に露出することになるが、これらの接
点が金属などで短絡されても、ダイオード23や抵抗器
31の働きによって前述した第7実施形態の場合と同様
にしてリチウムイオン2次電池21の両極が短絡される
ことが防止される。
【0144】一方、リチウムイオン2次電池21から電
気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオー
ド23を介することなく直接的に給電用正極接点12に
接続されていることから、ダイオード23により阻止さ
れることなく正常に行われる。
【0145】なお、リチウムイオン2次電池21の電圧
の検出は、例えば前述した第7実施形態にて示した充電
装置8′を用い、前述した第7実施形態の場合と同様に
して行うことができる。
【0146】以上のように本実施形態によれば、リチウ
ムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されること
を確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池2
1の電圧を簡易に、かつ正確に認識することが可能とな
る。
【0147】なお本発明は上記各実施形態に限定される
ものではない。例えば前記各実施形態では、2次電池と
してリチウムイオン2次電池を用いているが、リチウム
イオン2次電池以外の2次電池を用いる場合にも本願発
明の適用が可能である。ただし、リチウムイオン2次電
池では、充電時にリチウムイオン2次電池の電圧を正確
に監視する必要があることから、本願発明を適用するこ
とのメリットが非常に大きい。
【0148】また前記各実施形態では、携帯電話装置を
対象として説明しているが、2次電池からの電力供給を
受けて動作する電気機器であれば、他の種の電気機器に
も本願発明の適用が可能である。
【0149】また前記各実施形態では、感温抵抗体とし
てサーミスタを用いているが、他の種の感温抵抗体を用
いても良い。
【0150】また前記第2,第4,第6,第8の各実施
形態では、リチウムイオン2次電池を電池パックに収容
し、この電池パックを携帯電話装置本体に対して着脱自
在としているが、リチウムイオン2次電池を携帯電話装
置本体の内部に収容し、給電用正極接点12,24、給
電用負極接点13,25および検出用接点14,26を
なくした構成であっても本願発明を適用可能である。
【0151】また前記第4,第8の各実施形態では、抵
抗器31を電池パック6′側に設けているが、携帯電話
装置本体5,9側に設けるようにしても良い。さらに第
8実施形態では、抵抗器31を携帯電話装置本体9内に
て給電用正極接点12と充電用正極接点51との間にダ
イオード23と並列して接続するようにしても良く、こ
のような構成とすれば温度検出用接点14,26をも排
除することができる。
【0152】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0153】
【発明の効果】本発明は、筐体の外部に露出して、例え
ば充電用正極接点、充電用負極接点および検出用接点な
どの第1乃至第3の3つの接点と、前記筐体の内部に配
置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体など
の所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接
点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例え
ばダイオードなどの整流素子を介して例えばリチウムイ
オン2次電池などの2次電池の正極を、前記第2の接点
に前記2次電池の負極を、また前記第3の接点に前記電
気抵抗体を介して前記2次電池の正極をそれぞれ接続し
て電池パックを構成した。
【0154】また本発明は、筐体の外部に露出して、例
えば充電用正極接点および充電用負極接点などの第1お
よび第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配置された
例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の
電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの
第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオ
ードなどの整流素子を介して例えばリチウムイオン2次
電池などの2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2
次電池の負極を、また前記第1の接点と前記2次電池の
正極との間に前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を
接続して電池パックを構成した。
【0155】これらの手段を講じたことにより、2次電
池の両極間の短絡が生じることを防止した上で、外部か
らの2次電池の電池端電圧の正確な検出を容易に行うこ
とができる電池パックとなる。また電気抵抗体として感
温抵抗体を用いていれば、外部からの2次電池の温度の
正確な検出を容易に行うことができる電池パックとな
る。
【0156】また本発明は、例えばリチウムイオン2次
電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電
気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設け
られた例えば充電用正極接点、充電用負極接点および検
出用接点などの第1乃至第3の3つの接点と、前記筐体
の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温
抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前
記第1の接点に前記電気回路に向かう電流を阻止するこ
となく前記第1の接点に向かう電流を阻止するための例
えばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の
正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また
前記第3の接点に前記感温抵抗体を介して前記2次電池
の正極をそれぞれ接続して電気機器を構成した。
【0157】また本発明は、例えばリチウムイオン2次
電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電
気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設け
られた例えば充電用正極接点および充電用負極接点など
の第1および第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配
置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体など
の所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接
点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例え
ばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の正
極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前
記第1の接点と前記2次電池の正極との間に前記整流素
子と並列して前記電気抵抗体を接続して電気機器を構成
した。
【0158】これらの手段を講じたことにより、2次電
池の両極間の短絡が生じることを防止した上で、外部か
らの2次電池の電池端電圧の正確な検出を容易に行うこ
とができる電気機器となる。また電気抵抗体として感温
抵抗体を用いていれば、外部からの2次電池の温度の正
確な検出を容易に行うことができる電気機器となる。
【0159】また本発明は、電池パックまたは電気機器
が有する前記2次電池を充電するための充電装置におい
て、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第
1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電する
ための充電電圧を印加するものであり、前記電池パック
または前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所
定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する、例え
ば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段
と、前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電
圧を検出する電池端電圧検出手段と、この電池端電圧検
出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベル
となったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発
生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御
手段とを備えた。
【0160】また本発明は、電池パックまたは電気機器
のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パッ
クまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するため
の充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機
器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2
次電池を充電するための充電電圧を印加するものであ
り、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第
3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベ
ルを調整する、例えば電源回路および定電圧回路からな
る充電電圧発生手段と、前記第3の接点の電位から前記
2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段
と、前記第3の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体
を介して接地させた際の前記第3の接点の電位と、前記
電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電
池端電圧とから、前記電池パックまたは電気機器が有す
る感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感
温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、前記
電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が
所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、
あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定
の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段に
よる前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを
備えた。
【0161】また本発明は、電池パックまたは電気機器
が有する2次電池を充電するための充電装置において、
前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の
接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するため
の所定レベルの充電電圧を印加する、例えば電源回路お
よび定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第1
の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する
電池端電圧検出手段と、前記充電電圧発生手段による前
記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止さ
せるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電
圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手
段に前記2次電池の電池端電圧の検出を行わせる検出制
御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池
の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出された
ことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧
の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0162】また本発明は、電池パックまたは電気機器
のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パッ
クまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するため
の充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機
器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2
次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加す
る、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧
発生手段と、前記第1の接点の電位から前記2次電池の
電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記第1
の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地
させた際の前記第1の接点の電位と、前記電池端電圧検
出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とか
ら、前記電池パックまたは電気機器が有する感温抵抗体
の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周
囲の温度を検出する温度検出手段と、前記充電電圧発生
手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間
に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段によ
る前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池
端電圧検出手段および前記温度検出手段に前記2次電池
の電池端電圧の検出および温度の検出をそれぞれ行わせ
る検出制御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記
2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検
出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段によ
り検出された温度が所定の温度となったことに応じて、
前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止
させる充電制御手段とを備えた。
【0163】これらの手段を講じたことにより、電池パ
ックおよび電気機器が有する2次電池を充電するのに適
した充電装置となる。また第3の接点の電位を所定値と
するよう充電電圧のレベルを調整するようにしてあれ
ば、2次電池の電池端電圧を直接監視して充電電圧のレ
ベルを調整することができる。また充電電圧発生手段充
電電圧の印加を停止させた状態で第1の接点の電位から
2次電池の電池端電圧や温度を検出するようにしてあれ
ば、検出用の接点を設けることなしに2次電池の電池端
電圧や温度の検出が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電池パックの要部
構成を示す図。
【図2】図1に示す電池パック3に設けられたリチウム
イオン2次電池21の充電を行うための充電装置の構成
例を示す図。
【図3】図2中の制御部46の処理手順を示すフローチ
ャート。
【図4】本発明の第2実施形態に係る電気機器を適用し
て構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る電池パックの要部
構成を示す図。
【図6】図5に示す電池パック3′に設けられたリチウ
ムイオン2次電池21の充電を行うための充電装置の構
成例を示す図。
【図7】図6中の制御部46′の処理手順を示すフロー
チャート。
【図8】本発明の第4実施形態に係る電気機器を適用し
て構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図9】本発明の第5実施形態に係る電池パックの要部
構成を示す図。
【図10】図9に示す電池パック7に設けられたリチウ
ムイオン2次電池21の充電を行うための充電装置の構
成例を示す図。
【図11】図10中の制御部81の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図12】本発明の第6実施形態に係る電気機器を適用
して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図13】本発明の第7実施形態に係る電池パックの要
部構成を示す図。
【図14】図13に示す電池パック7′に設けられたリ
チウムイオン2次電池21の充電を行うための充電装置
の構成例を示す図。
【図15】図14中の制御部81′の処理手順を示すフ
ローチャート。
【図16】本発明の第8実施形態に係る電気機器を適用
して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図17】従来の携帯電話装置の構成例を示す図。
【図18】従来の携帯電話装置の変形構成例を示す図。
【符号の説明】
1,1′,5,5′…携帯電話装置本体 3,3′,6,6′…電池パック 4,4′,8,8′…充電装置 11…電気回路 12,24…給電用正極接点 13,25…給電用負極接点 14,26…検出用接点 21…リチウムイオン2次電池 22…サーミスタ 23…ダイオード 27,51…充電用正極接点 28,52…充電用負極接点 29,53…検出用接点 31…抵抗器 41…電源回路 42…定電圧回路 43…抵抗器 44…電界効果トランジスタ(FET) 45…A/D変換回路 46,46′,81,81′…制御部 46a…電池端電圧検出手段 46b…温度検出手段 46c…充電制御手段 81a…検出制御手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次電池を筐体の内部に納めてなる電池
    パックにおいて、 前記筐体の外部に露出して第1乃至第3の3つの接点
    と、 前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備え
    るとともに、 前記第1の接点にはこの第1の接点に向かう電流を阻止
    するための整流素子を介して前記2次電池の正極を接続
    し、 前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、 前記第3の接点には前記電気抵抗体を介して前記2次電
    池の正極をそれぞれ接続してなることを特徴とする電池
    パック。
  2. 【請求項2】 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変
    化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項1に記
    載の電池パック。
  3. 【請求項3】 2次電池を筐体の内部に納めてなる電池
    パックにおいて、 前記筐体の外部に露出して第1および第2の2つの接点
    と、 前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備え
    るとともに、 前記第1の接点にはこの第1の接点に向かう電流を阻止
    するための整流素子を介して前記2次電池の正極を接続
    し、 前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、 前記第1の接点と前記2次電池の正極との間には前記整
    流素子と並列して前記電気抵抗体を接続してなることを
    特徴とする電池パック。
  4. 【請求項4】 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変
    化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項3に記
    載の電池パック。
  5. 【請求項5】 2次電池は、リチウムイオン2次電池で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の電池パック。
  6. 【請求項6】 2次電池と、この2次電池から電力の供
    給を受けて動作する電気回路とを有した電気機器におい
    て、 少なくとも前記電気回路を収容した筐体の外部に露出し
    て設けられた第1乃至第3の3つの接点と、 前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備
    え、 前記第1の接点には前記電気回路に向かう電流を阻止す
    ることなく前記第1の接点に向かう電流を阻止するため
    の整流素子を介して前記2次電池の正極を接続し、 前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、 前記第3の接点には前記感温抵抗体を介して前記2次電
    池の正極を接続してなることを特徴とする電気機器。
  7. 【請求項7】 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変
    化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項6に記
    載の電気機器。
  8. 【請求項8】 2次電池と、この2次電池から電力の供
    給を受けて動作する電気回路とを有した電気機器におい
    て、 前記筐体の外部に露出して第1および第2の2つの接点
    と、 前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備
    え、 前記第1の接点にはこの第1の接点に向かう電流を阻止
    するための整流素子を介して前記2次電池の正極を接続
    し、 前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、 前記第1の接点と前記2次電池の正極との間には前記整
    流素子と並列して前記電気抵抗体を接続してなることを
    特徴とする電気機器。
  9. 【請求項9】 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変
    化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項8に記
    載の電気機器。
  10. 【請求項10】 2次電池は、リチウムイオン2次電池
    であることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれ
    かに記載の電気機器。
  11. 【請求項11】 電池パックまたは電気機器が有する2
    次電池を充電するための充電装置において、 前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の
    接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するため
    の充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまた
    は前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値
    とするよう前記充電電圧のレベルを調整する充電電圧発
    生手段と、 前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を
    検出する電池端電圧検出手段と、 この電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電
    圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じ
    て前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停
    止させる充電制御手段とを具備したことを特徴とする充
    電装置。
  12. 【請求項12】 電池パックまたは電気機器が有する2
    次電池を充電するための充電装置において、 前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の
    接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するため
    の充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまた
    は前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値
    とするよう前記充電電圧のレベルを調整する充電電圧発
    生手段と、 前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を
    検出する電池端電圧検出手段と、 前記第3の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介
    して接地させた際の前記第3の接点の電位と、前記電池
    端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端
    電圧とから、前記電池パックまたは前記電気機器が有す
    る感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感
    温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、 前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電
    圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じ
    て、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が
    所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手
    段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段
    とを具備したことを特徴とする充電装置。
  13. 【請求項13】 電池パックまたは電気機器が有する2
    次電池を充電するための充電装置において、 前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の
    接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するため
    の所定レベルの充電電圧を印加する充電電圧発生手段
    と、 前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を
    検出する電池端電圧検出手段と、 前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定
    の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電
    電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している
    期間中に前記電池端電圧検出手段に前記2次電池の電池
    端電圧の検出を行わせる検出制御手段と、 前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電
    圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じ
    て前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停
    止させる充電制御手段とを具備したことを特徴とする充
    電装置。
  14. 【請求項14】 電池パックまたは電気機器が有する2
    次電池を充電するための充電装置において、 前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の
    接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するため
    の所定レベルの充電電圧を印加する充電電圧発生手段
    と、 前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を
    検出する電池端電圧検出手段と、 前記第1の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介
    して接地させた際の前記第1の接点の電位と、前記電池
    端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端
    電圧とから、前記電池パックまたは前記電気機器が有す
    る感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感
    温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、 前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定
    の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電
    電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している
    期間中に前記電池端電圧検出手段および前記温度検出手
    段に前記2次電池の電池端電圧の検出および温度の検出
    をそれぞれ行わせる検出制御手段と、 前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電
    圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じ
    て、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が
    所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手
    段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段
    とを具備したことを特徴とする充電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256335A (ja) * 2009-04-03 2010-11-11 Sanyo Electric Co Ltd 電池システム、電動車両及び電池制御装置
JP5467553B1 (ja) * 2013-10-24 2014-04-09 パナソニック株式会社 充電器および電子機器システム
CN107482267A (zh) * 2017-09-18 2017-12-15 北京卫蓝新能源科技有限公司 一种电池充放电装置、电源管理系统及方法

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