JPH09147574A - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ

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JPH09147574A
JPH09147574A JP7302459A JP30245995A JPH09147574A JP H09147574 A JPH09147574 A JP H09147574A JP 7302459 A JP7302459 A JP 7302459A JP 30245995 A JP30245995 A JP 30245995A JP H09147574 A JPH09147574 A JP H09147574A
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memory cell
dummy
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sense amplifier
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武志 楠
Hiroaki Nanbu
博昭 南部
Kazuo Kanetani
一男 金谷
Su Yamazaki
枢 山崎
Kunihiko Yamaguchi
邦彦 山口
Keiichi Higeta
恵一 日下田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体メモリにおいて、読み出し時に必要なタ
イミングマージンを低減して、アクセス時間を短縮し、
かつライトアンプ制御信号のパルス幅に必要なマージン
を低減し、サイクル時間を短縮する。 【解決手段】ダミーメモリセルとディレイコントロール
回路を設け、ダミーメモリセルからの出力信号DRDと
センスアンプ活性化信号SCをディレイコントロール回
路DLYCNTに入力し、ディレイコントロール回路D
LYCNTにより、二つの信号の位相差がある一定値に
なるようにセンスアンプコントロール回路の遅延時間を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリに係
り、特に、センスアンプ,書き込み回路に必要なタイミ
ングマージンを低減し、メモリを高速化するのに有効な
回路技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体メモリの大まかな構成例を
図2に示す。このような構成例は、例えば、文献、アイ
・イー・イー・イー ジャーナル オブ ソリッド ス
テイトサーキット Vol.30 No.4(1995年)の
491頁(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,
Vol.30,No.4,APRIL(1995)p.491)に記載さ
れている。なお、本文献では、同期信号(Clock Signa
l)をAddress−Latch,Output−Latch,DI/WE−La
tchに入力しているが、図2のように同期信号CLKを
デコーダ及びドライバDEC/DRV,センスアンプコ
ントロール回路SACNT,ライトアンプコントロール
回路WACNTに入力しても本質的な差はない。
【0003】半導体メモリは、大きく分けて、情報を記
憶するメモリセル(Memory Cell),入力アドレスADR
をデコードするデコーダ及びドライバDEC/DRV,
読み出しデータDOを出力するセンスアンプSA,メモ
リセルにデータを書き込むライトアンプWA,センスア
ンプ及びライトアンプを制御するコントロール回路SA
CNT,WACNTで構成されている。読み出し時、ア
ドレス信号ADRが入力されると、デコーダDEC/D
RVによりアドレス信号がデコードされ、対応するメモ
リセルが選択される。また、選択されたメモリセルが記
憶しているデータRDがセンスアンプSAにより増幅さ
れ、DOに出力される。
【0004】センスアンプコントロール回路SACNT
は、データの出力時のみセンスアンプが動作するよう
に、センスアンプの活性化/非活性化の制御信号SCを
出力している。この制御信号により、センスアンプに貫
通電流が流れる期間が短縮され、消費電力が低減され
る。
【0005】書き込み時は、デコーダによりアドレス信
号に対応するメモリセルを選択し、ライトアンプコント
ロール回路WACNTによりライトアンプWAを制御し
てメモリセルにデータを書き込む。この時、ライトアン
プコントロール回路は、サイクル時間を短縮するため、
メモリセルに情報を書き込むのに必要な時間だけライト
アンプを動作させるように制御信号WCのパルス幅を小
さくしている。
【0006】従来は、前記のようにセンスアンプ、及び
ライトアンプを制御して、低消費電力化や高速化を行っ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各々の回路ブ
ロックの制御には、以下に述べるようなタイミングを考
慮しなければならず、タイミングマージンを十分大きく
とる必要があった。すなわち、読み出し時、センスアン
プが活性化されるとすぐに、センスアンプの入力に応じ
た信号がDOに出力される。この時、メモリセルの出力
RD(センスアンプの入力)に読み出しデータが出力さ
れる前にセンスアンプが活性化されると、一旦間違った
データが出力されるため、DO信号に余分な切り換わり
が生じ、信号の遅延時間が増加する。また、センスアン
プがラッチ型の場合は、間違ったデータをラッチして出
力するため、誤動作を引き起こす。このため、センスア
ンプの活性化信号は、メモリセルが出力されるタイミン
グとほぼ同じか少し遅れるタイミングで動作させる必要
がある。
【0008】従来は、このタイミングの調整を、デコー
ダとセンスアンプコントロール回路を外部からの信号、
例えばクロックなどで同期させて動作させ、センスアン
プコントロール回路内の遅延段を調節して行っていた。
この場合、メモリセルの情報信号RDとセンスアンプを
活性化する信号SCの間には、動作環境の変動やデバイ
スのプロセスばらつきによる信号の遅延時間の変動を考
慮してタイミングマージンを大きくとる必要があった。
この大きなタイミングマージンは、アクセス時間(アド
レス信号ADRから、出力信号DOまでの遅延時間)を
増加させる原因となっていた。
【0009】また、従来は、書き込み時にライトアンプ
コントロール回路の出力信号WC(書き込み制御信号)
のパルス幅を、メモリセルに書き込み可能な最小パルス
幅程度に小さくすることにより、サイクル時間を短縮し
ていたが、動作環境の変動やデバイスのプロセスばらつ
きを考慮した場合、書き込み制御信号のパルス幅がメモ
リセルの書き込み可能最小パルス幅より小さくならない
ように、マージンを十分大きくとる必要があり、サイク
ル時間を短縮できる範囲は限られていた。
【0010】本発明は、センスアンプの活性化信号の動
作タイミングを、メモリセルの出力にデータが出力され
るタイミングと補償することにより、読み出し時に必要
なタイミングマージンを低減し、アクセス時間を短縮す
ることを目的としている。また、ライトアンプの制御信
号のパルス幅を、メモリセルに書き込み可能な最小パル
ス幅を補償するように制御することにより、制御信号の
パルス幅に必要なマージンを低減し、サイクル時間を短
縮することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する手段
として、本発明が明示している代表的なものを以下に示
す。
【0012】(1)メモリセル及びセンスアンプと、あ
る信号に同期して動作するデコーダ及びセンスアンプコ
ントロール回路よりなる半導体メモリにおいて、ダミー
メモリセル及びディレイコントロール回路を設け、ディ
レイコントロール回路はダミーメモリセルからの出力信
号とセンスアンプコントロール回路の出力信号の位相差
がある一定値になるようにセンスアンプコントロール回
路の遅延時間を制御する。
【0013】(2)(1)において、ダミーデコーダを
設け、ダミーデコーダによりダミーメモリセルを駆動す
る。
【0014】(3)(1)において、ダミーデコーダ及
びダミーセンスアンプコントロール回路を設け、ダミー
デコーダによりダミーメモリセルを駆動し、ダミーセン
スアンプコントロール回路の出力信号とダミーメモリセ
ルからの出力信号の位相差をディレイコントロール回路
によりある一定値に制御する。
【0015】(4)メモリセル及びライトアンプと、あ
る信号に同期して動作するデコーダ及びライトアンプコ
ントロール回路よりなる半導体メモリにおいて、ダミー
メモリセル及びディレイコントロール回路と、ダミーメ
モリセルを駆動するダミーライトアンプを設け、ディレ
イコントロール回路はダミーメモリセルの書き込み可能
パルス幅とライトアンプコントロール回路の出力信号の
パルス幅の差がある一定値になるようにライトアンプコ
ントロール回路の遅延時間を制御する。
【0016】(5)(4)において、ダミーライトアン
プコントロール回路を設け、ダミーライトアンプコント
ロール回路によりダミーライトアンプを駆動し、ダミー
ライトアンプコントロール回路の出力信号のパルス幅と
ダミーメモリセルの書き込み可能パルス幅の差をディレ
イコントロール回路によりある一定値に制御する。
【0017】前記(1)で、ディレイコントロール回路
によりダミーメモリセルからの出力信号とセンスアンプ
コントロール回路の出力信号の信号間の位相差がある一
定値になるようにセンスアンプコントロール回路を制御
する。ダミーメモリセルは、本体のメモリセルと同じ特
性を持っており、本体と同じ信号に同期して動作してい
る。これにより、メモリセルの出力信号とセンスアンプ
コントロール回路の出力信号の位相差がある一定値にな
り、これらの信号間に必要とされるタイミングマージン
を従来より小さくすることができる。
【0018】前記(4)で、ディレイコントロール回路
により、書き込み開始からダミーメモリセルに書き込み
が終了するまでの時間と、ライトアンプコントロール回
路の出力信号のパルス幅の差がある一定値になるように
ライトアンプコントロール回路を制御する。ダミーメモ
リセル及びダミーライトアンプは、本体のメモリセル及
びライトアンプと同じ特性を持っており、本体と同じ信
号に同期して動作している。これにより、ライトアンプ
コントロール回路の出力信号のパルス幅は、メモリセル
に書き込み可能な最小パルス幅に補償され、サイクル時
間を短縮することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例であ
り、センスアンプ活性化タイミング補償形の半導体メモ
リの構成を示している。この半導体メモリの構成は、従
来の半導体メモリと同じ構成である本体のメモリ部と、
タイミング補償部に大きく分けられる。メモリ部は情報
を記憶するメモリセル(MemoryCell),入力アドレスを
デコードするデコーダ及びドライバ(DEC/DR
V),読み出しデータを出力するセンスアンプ(S
A),センスアンプの活性化/非活性化を制御するコン
トロール回路(SACNT)からなり、タイミング補償
部はダミーメモリセル(DummyCell),ディレイコントロ
ール回路(DLYCNT)からなる。本体のメモリ部の
動作は前記従来例の半導体メモリと同じである。だだ
し、センスアンプコントロール回路は、ディレイコント
ロール回路の出力信号が入力され、その信号により出力
信号であるセンスアンプ活性化信号SCの遅延時間を制
御している。
【0020】ディレイコントロール回路はダミーメモリ
セルからの出力信号とセンスアンプコントロール回路の
出力信号が入力されており、その信号間の位相差がある
一定値になるようにセンスアンプコントロール回路を制
御する。ダミーメモリセルは、本体のメモリセルと同じ
特性を持ち、本体と同じ信号に同期して動作しているた
め、ダミーメモリセルの出力信号と本体のメモリセルの
出力信号の位相差はほぼ一定値になる。これより、セン
スアンプを活性化させるタイミングと、本体のメモリセ
ルのデータが出力されるタイミングとの差がほぼ一定に
なるように補償される。
【0021】このタイミングは、動作環境の変動やデバ
イスのプロセスばらつきによる変動が生じても補償され
る。このため、従来の形式に比べ、センスアンプの活性
化タイミングと、メモリセルのデータが出力されるタイ
ミングの間に必要なタイミングマージンを低減でき、ア
クセス時間の短縮が図れる。
【0022】図3は本発明の第2の実施例であり、第1
の実施例で本体のデコーダ/ドライバと同じ特性を持
ち、同じ信号CLKに同期して動作するダミーデコーダ
/ドライバを設け、これによりダミーメモリセルを駆動
するようにしたものである。
【0023】図4は本発明の第3の実施例であり、第1
の実施例において本体のデコーダ/ドライバ及びセンス
アンプコントロール回路と同じ特性を持ち、同じ信号C
LKに同期して動作するダミーデコーダ/ドライバ及び
ダミーセンスアンプコントロール回路を設け、これによ
りダミーメモリセルとディレイコントロール回路を駆動
するようにしたものである。センスアンプコントロール
回路を制御する補償回路部分を本体と完全に分離したこ
とにより、本体が動作しない場合(待機状態)でもタイミ
ングの補償を行える利点がある。
【0024】図5は本発明の第4の実施例であり、ライ
トアンプ制御信号パルス幅補償形の半導体メモリの構成
図を示している。この半導体メモリの構成は、従来の半
導体メモリと同じ構成である本体のメモリ部と、タイミ
ング補償部に大きく分けられ、メモリ部は情報を記憶す
るメモリセル(MemoryCell),入力アドレスをデコード
するデコーダ及びドライバ(DEC/DRV),データ
を書き込むライトアンプ(WA),ライトアンプを制御
するコントロール回路(WACNT)で、補償部はダミ
ーライトアンプ(DummyWA),ダミーメモリセル(Dummy
Cell),ディレイコントロール回路(DLYCNT)で
構成されている。
【0025】本体のメモリ部の動作は前記の従来方式の
半導体メモリと同じである。だだし、ライトアンプコン
トロール回路は、ディレイコントロール回路の出力信号
DCが入力されており、その信号により出力信号WCの
パルス幅を制御している。ディレイコントロール回路
は、ライトアンプコントロール回路のパルス幅と、書き
込み開始からダミーメモリセルに書き込みが終了するま
での時間の差がある一定値になるようにライトアンプコ
ントロール回路を制御している。
【0026】ダミーライトアンプ,ダミーメモリセル
は、本体のメモリセルと同等の特性を持ち、本体と同じ
信号に同期して動作している。このため、ダミーメモリ
セルの書き込み可能最小パルス幅と本体のメモリセルの
書き込み最小可能パルス幅はほぼ等しい。これより、ラ
イトアンプコントロール回路の出力信号(書き込み制御
信号)のパルス幅とメモリセルの書き込み可能最小パル
ス幅との差がほぼ一定になるように補償される。このタ
イミングは、動作環境の変動やデバイスのプロセスばら
つきによる変動が生じても補償される。このため、従来
の形式では大きく設定していたパルス幅に必要なマージ
ンを低減でき、これにより、サイクル時間の短縮が図れ
る。
【0027】図6は本発明の第5の実施例であり、第4
の実施例で本体のライトアンプコントロール回路と同じ
特性を持ち、同じ信号CLKに同期して動作するダミー
ライトアンプコントロール回路を設け、これによりダミ
ーライトアンプとディレイコントロール回路を駆動する
ようにしたものである。ライトアンプコントロール回路
を制御する補償回路部分を本体と完全に分離したことに
より、本体が動作しない場合(待機状態)でも補償を行
える利点がある。
【0028】図7は本発明の第6の実施例であり、第1
の実施例で示した構成を具体的に実現する場合の回路構
成を示している。なお、本例では、第1の実施例で、セ
ンスアンプを活性化させるタイミングと本体のメモリセ
ルのデータが出力されるタイミングの差をほぼ零にする
場合の例について述べる。
【0029】情報を記憶するメモリセルMC0〜MCn
が複数、アレイ上に配置され、その縦方向にビット線対
BL1,BR1が、横方向にワード線W0〜Wnが配置
されてメモリセルに接続されている。ワード線はデコー
ダXDECに接続され、デコーダの入力アドレスADR
に対応した1本が選択されるようになっている。選択さ
れたメモリセルの情報はビット線対BL1,BR1に出
力され、YスイッチYSにより切り換えられてセンスア
ンプSAに入力される。センスアンプSAはこの信号を
増幅し、DOに出力する。
【0030】デコーダにはクロック信号が、センスアン
プはクロックCKが遅延段CKDを通った信号SCが入
力され、その信号により活性化/非活性化を制御されて
いる。遅延段CKDには信号Vcpが入力され、その信
号により遅延時間を制御する構成になっている。ダミー
メモリセルMD0〜MDnはメモリセルの近くに配置さ
れ、その縦方向にダミービット線BLD,BRDが配置
されてダミーメモリセルに接続されている。ダミービッ
ト線BLD,BRDに出力されたダミーメモリセルの情
報は、ダミー用アンプDAにより増幅され、信号SOD
に出力される。このダミー用アンプDAと同じ特性を持
つセンスアンプを配置し、センスアンプの活性化信号を
入力して、信号SO1を出力させる。
【0031】この信号SODとSO1は、位相比較器P
FDに入力する。位相比較器PFDは、入力された信号
の位相差を検出し、SO1の方が速い場合には出力DN
にパルス信号を出力し、SO1の方が遅い場合には出力
UPにパルス信号を出力する。この出力UP,DNは、
チャージポンプCPに入力される。チャージポンプCP
は、UPにパルス信号が出力された場合、出力Vcpの
電位を高電位側にシフトし、DNにパルス信号が出力さ
れた場合には、出力Vcpの電位を低電位側にシフトす
る。
【0032】Vcpの電位が高電位側にシフトされる
と、CKDの遅延時間が小さくなり、センスアンプ活性
化信号SCの位相が進む。逆にVcpの電位が低電位側
にシフトされると、CKDの遅延時間が大きくなり、セ
ンスアンプ活性化信号SCの位相が遅れる。以上の動作
により、センスアンプ活性化信号SCのタイミングは、
ダミービット線BLD,BRDにダミーメモリセルの情
報が出力されるタイミングとほぼ同じ所に安定する。
【0033】図8は本発明の第7の実施例であり、第4
の実施例で示した構成図を具体的に実現する場合の回路
構成を示している。なお、本例では、第4の実施例で、
ライトアンプコントロール回路の出力信号のパルス幅
と、メモリセルの書き込み可能最小パルス幅の差をほぼ
零にする場合の例について述べる。
【0034】情報を記憶するメモリセルMC0〜MCn
が複数、アレイ上に配置され、その縦方向にビット線対
BL1,BR1が、横方向にワード線W0〜Wnが配置
されてメモリセルに接続されている。ワード線はデコー
ダXDECに接続され、デコーダの入力アドレスADR
に対応した1本が選択されるようになっている。ビット
線対BL1,BR1にはライトアンプWA0が接続さ
れ、ライトアンプWA0には、書き込みデータDI0,
ライトイネーブル信号WE0,書き込み制御信号ICK
が入力されている。
【0035】書き込み時には、デコーダによりアドレス
に応じたメモリセルを選択し、ライトアンプWA0によ
り書き込みデータDI0のデータを書き込む。書き込み
制御信号ICKは、クロック信号CKと、クロック信号
CKが遅延段CKDを通った信号のNORをとることに
より作成し、書き込みパルス幅を細くしている。この
時、書き込み制御信号ICKのパルス幅は、遅延段CK
Dの遅延時間になる。
【0036】ダミーメモリセルDM0〜DMnは、入出
力を二つ設けたデュアルポートになっており、書き込み
用のビット線対BLD2,BRD2と、書き込み終了検
出用のビット線対BLD1,BRD1が接続されてい
る。BLD2とBRD2にはダミーライトアンプWAD
を接続し、BLD1とBRD1は入力切り換えセンスア
ンプCTAに入力される。ダミーライトアンプWADと
入力切り換えセンスアンプCTAには、カウンタ回路C
ONTにより、クロック信号の2倍の周期の信号HCK
が入力される。これより、ダミーメモリセルには、1周
期ごとに逆の情報が書き込まれる。
【0037】また、入力切り換えセンスアンプCTA
は、信号HCKにより入力を切り換えるため、書き込み
終了を検出した際の信号の切り換わり方向が一定にな
る。入力切り換えセンスアンプCTAと同じ特性を持っ
たセンスアンプDAを配置し、書き込み制御信号ICK
を入力する。この出力SO1と、入力切り換えセンスア
ンプCTAの出力SODは、位相比較器PFDに入力さ
れる。
【0038】この時、PFDは、書き込み制御信号のパ
ルスの書き込み終了側のエッジに対応するセンスアンプ
DAの出力と、入力切り換えセンスアンプCTAの出力
であるダミーメモリセルの書き込み終了信号の位相を比
較し、チャージポンプCPを制御する。
【0039】チャージポンプCPは、位相比較器の出力
に応じて、書き込み制御信号ICKのパルス幅が変化す
るよう遅延段CKDの遅延時間を制御する。以上の動作
により、書き込み制御信号ICKのパルス幅は、書き込
み開始からダミーメモリセルに書き込みが終了するまで
の時間とほぼ同じ値に補償される。つまり、書き込み制
御信号ICKのパルス幅は、書き込み可能最小パルス幅
に補償される。
【0040】図9は本発明の第8の実施例であり、本発
明の実施例6のダミーメモリセルMD0を実現する回路
例である。二つのインバータと二つのトランスファーMO
Sで構成されたスタティック形のメモリセルにおいて、
二つインバータのゲ−ト入力を一つはVSSに、もう一
方はVDDに接続し、メモリセルに記憶する情報を常に
一定にしている。
【0041】図10は本発明の第9の実施例であり、本
発明の実施例7のダミーメモリセルDM0を実現する回
路例を示す図である。二つのインバータと二つのトラン
スファーMOSで構成されたスタティック形のメモリセ
ルにおいて、トランスファーMOSをもう1組配置し、
ビット線を書き込み用のビット線対BLD2,BRD2
と、書き込み終了を検出するためのビット線対BLD
1,BRD1に分けることにより、書き込みと書き込み
終了検出を同時に行えるようにしている。
【0042】図11は本発明の第10の実施例であり、
本発明の実施例6または7の位相比較器PFDを実現す
る回路図である。出力UP,DNのパルス信号の立上り
タイミングは入力SO1と入力SODの立下りタイミン
グにより決定し、出力UP,DNのパルス信号の立下り
タイミングは、入力SO1と入力SODの遅い方の立下
りタイミングで決定するようにしている。これより、入
力SO1の位相が入力SODに対して遅い場合には、出
力DNにその位相差分の幅を持ったパルス信号が出力さ
れる。逆の場合には出力UPに、入力信号間の位相差分
の幅を持ったパルス信号が出力される。
【0043】図12は本発明の第11の実施例であり、
本発明の実施例6または7の位相比較器PFDを実現す
る回路例を示す図である。実施例10のPFDで、イン
バータINVを追加することにより、出力UP,DNの
立ち上がるタイミングを遅くし、入力の位相差が小さい
ときには動作しないように位相比較器の感度を低下させ
て安定性を高めている。
【0044】図13は本発明の第12の実施例であり、
本発明の実施例6または7の遅延段CKDを実現する回
路例を示す図である。インバータが多段接続されている
遅延段において、インバータに直列にnMOSとpMO
Sを接続し、そのゲート電位をコントロールすることに
よりインバータの遅延時間を変化させる構成になってい
る。
【0045】図14は本発明の第13の実施例であり、
本発明の実施例6または7のチャージポンプCPを実現
する回路図である。VSSと出力Vcp,VDDと出力
Vcpの間にパストランジスタを設け、そのゲート電位に
入力信号UP,DNが接続されている。ここで、入力U
P,DNにパルス信号が入力されるとパストランジスタ
が導通し、出力Vcpに接続された容量Ccpの電荷が
充放電される。これより、入力信号UP,DNに応じて
出力の電位が変化する。なお、本例では、VSSとパスト
ランジスタ,VDDとパストランジスタの間にMOSを
挿入し、充放電の電流を調節している。
【0046】図15は本発明の第14の実施例であり、
本発明の実施例6のDAを実現する回路図である。図で
は、一般的に用いられるカレントミラー形のMOSのセ
ンスアンプを用いているが、ダミーメモリセルのデータ
を増幅するだけなのでどのようなアンプでも良い。
【0047】図16は本発明の第15の実施例であり、
本発明の実施例7のCTAを実現する回路例を示す図で
ある。入力BLD1とBRD1とカレントミラー形セン
スアンプの入力の間にパストランジスタを接続し、クロ
ック入力HCKを切り換えるとセンスアンプの入力の接
続が逆になるようにしている。ここで、クロック入力H
CKと入力BLD1,BRD1の切り換わる周期が同じ
場合、入力BLD1,BRD1の切り換わりによるセン
スアンプの出力の切り換わり方向が一定になる。
【0048】図17は本発明の第16の実施例であり、
本発明の実施例7のカウンタ回路CONTを実現する回
路例を示す図である。二つのNANDゲートで構成され
たフリップフロップ2組の入力と出力を、NORゲート
とインバータを介してお互いに接続し、片方はクロック
信号CKで、もう片方をクロック信号の相補信号/CK
で制御し、交互にスルー/ホールド状態を切り換える。
これより、クロックの1周期ごとに内部の保持情報が切
り換えられる。これにより、出力HCKにはクロック信
号の2倍の周期の信号が発生する。
【0049】図18は本発明の第17の実施例であり、
本発明の実施例7のカウンタ回路CONTを実現する回
路例を示す図である。二つのインバータの入力と出力が
お互いに接続され、そのインバータに直列にnMOSと
pMOSを接続して、そのゲートにクロック信号CKと
クロック信号の相補信号/CKを入力した構成になって
いる。この時、クロック信号CKにより、二つのインバ
ータは交互にスルー/ホールド状態に切り換えられるよ
うになっており、クロックの1周期ごとに内部の保持情
報が切り換えられる。これより、出力HCKにはクロッ
ク信号の2倍の周期の信号が発生する。これは、実施例
16に比べて回路を構成する部品数が少ない利点があ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、センスアンプ及びライ
トアンプの制御信号に必要なタイミングマージンを低減
できるので、アクセス時間やサイクル時間の短縮ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であり、センスアンプの
動作タイミングを補償した半導体メモリのブロック図。
【図2】従来の半導体メモリのブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例であり、センスアンプの
動作タイミングを補償した半導体メモリのブロック図。
【図4】本発明の第3の実施例であり、センスアンプの
動作タイミングを補償した半導体メモリのブロック図。
【図5】本発明の第4の実施例であり、最小書き込みパ
ルス幅を補償した半導体メモリのブロック図。
【図6】本発明の第5の実施例であり、最小書き込みパ
ルス幅を補償した半導体メモリのブロック図。
【図7】本発明の第6の実施例のブロック図。
【図8】本発明の第7の実施例のブロック図。
【図9】本発明の第8の実施例のブロック図。
【図10】本発明の第9の実施例の回路図。
【図11】本発明の第10の実施例の回路図。
【図12】本発明の第11の実施例の回路図。
【図13】本発明の第12の実施例の回路図。
【図14】本発明の第13の実施例の回路図。
【図15】本発明の第14の実施例の回路図。
【図16】本発明の第15の実施例の回路図。
【図17】本発明の第16の実施例の回路図。
【図18】本発明の第17の実施例の回路図。
【符号の説明】
ADR…アドレス信号、DEC/DRV…デコーダ/ド
ライバ、SACNT…センスアンプコントロール回路、
SA…センスアンプ、MemoryCell…メモリセル、RD…
メモリセルデータ信号、SC…センスアンプ活性化信
号、DC…センスアンプコントロール回路制御信号、D
LYCNT…ディレイコントロール回路、DummyCell…
ダミーメモリセル、DRD…ダミーメモリセルデータ信
号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 枢 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山口 邦彦 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 日下田 恵一 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリセル及びセンスアンプと、ある信号
    に同期して動作するデコーダ及びセンスアンプコントロ
    ール回路よりなる半導体メモリにおいて、ダミーメモリ
    セル及びディレイコントロール回路を設け、前記ディレ
    イコントロール回路は前記ダミーメモリセルからの出力
    信号と前記センスアンプコントロール回路の出力信号の
    位相差がある一定値になるように前記センスアンプコン
    トロール回路の遅延時間を制御することを特徴とする半
    導体メモリ。
  2. 【請求項2】メモリセル及びセンスアンプと、ある信号
    に同期して動作するデコーダ及びセンスアンプコントロ
    ール回路よりなる半導体メモリにおいて、ダミーメモリ
    セル及びディレイコントロール回路と、前記信号に同期
    して動作し、前記ダミーメモリセルを駆動するダミーデ
    コーダを設け、前記ディレイコントロール回路は前記ダ
    ミーメモリセルからの出力信号と前記センスアンプコン
    トロール回路の出力信号の位相差がある一定値になるよ
    うに前記センスアンプコントロール回路の遅延時間を制
    御することを特徴とする半導体メモリ。
  3. 【請求項3】メモリセル及びセンスアンプと、ある信号
    に同期して動作するデコーダ及びセンスアンプコントロ
    ール回路よりなる半導体メモリにおいて、ダミーメモリ
    セル及びディレイコントロール回路と、前記信号に同期
    して動作するダミーセンスアンプコントロール回路及び
    前記ダミーメモリセルを駆動するダミーデコーダを設
    け、前記ディレイコントロール回路は前記ダミーメモリ
    セルからの出力信号と前記ダミーセンスアンプコントロ
    ール回路の出力信号の位相差がある一定値になるように
    前記ダミーセンスアンプコントロール回路及び前記セン
    スアンプコントロール回路の遅延時間を制御することを
    特徴とする半導体メモリ。
  4. 【請求項4】メモリセル及びライトアンプと、ある信号
    に同期して動作するデコーダ及びライトアンプコントロ
    ール回路よりなる半導体メモリにおいて、ダミーメモリ
    セル及びディレイコントロール回路と、前記ダミーメモ
    リセルを駆動するダミーライトアンプを設け、前記ディ
    レイコントロール回路は前記ダミーメモリセルの書き込
    み可能パルス幅と前記ライトアンプコントロール回路の
    出力信号のパルス幅の差がある一定値になるように前記
    ライトアンプコントロール回路の遅延時間を制御するこ
    とを特徴とする半導体メモリ。
  5. 【請求項5】メモリセル及びライトアンプと、ある信号
    に同期して動作するデコーダ及びライトアンプコントロ
    ール回路よりなる半導体メモリにおいて、ダミーメモリ
    セル及びディレイコントロール回路及び前記ダミーメモ
    リセルを駆動するダミーライトアンプと、前記信号に同
    期して動作するダミーライトアンプコントロール回路を
    設け、前記ディレイコントロール回路は前記ダミーメモ
    リセルの書き込み可能パルス幅と前記ダミーライトアン
    プコントロール回路の出力信号のパルス幅の差がある一
    定値になるように前記ダミーライトアンプコントロール
    回路及び前記ライトアンプコントロール回路の遅延時間
    を制御することを特徴とする半導体メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013511111A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 クアルコム,インコーポレイテッド メモリデバイスを動作させるシステムおよび方法

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