JPH09147136A - モデリングデータ作成装置および方法 - Google Patents

モデリングデータ作成装置および方法

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JPH09147136A
JPH09147136A JP7298189A JP29818995A JPH09147136A JP H09147136 A JPH09147136 A JP H09147136A JP 7298189 A JP7298189 A JP 7298189A JP 29818995 A JP29818995 A JP 29818995A JP H09147136 A JPH09147136 A JP H09147136A
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JP
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model
data
distance
modeling data
patch
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JP7298189A
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English (en)
Inventor
Hajime Hosaka
肇 保坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のパッチ間の円滑な接続ができるように
する。 【解決手段】 モデル作成部4により、オリジナルモデ
ルデータ2と分解能決定データ29に基づいて、モデル
を取り囲む複数の平面パッチが設定され、隣接する複数
の平面パッチからモデルの表面をサンプリングしたと
き、モデルの表面上におけるサンプリング点がサンプリ
ング間隔より小さい間隔で隣接するか若しくは重なるよ
うに、平面パッチの組み合わせが調整され、調整された
複数の平面パッチからモデルまでの垂直距離などが所定
の距離分解能でサンプリングされ、モデルデータ3とし
て出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モデリングデータ
作成装置および方法に関し、電子的な映像生成、コンピ
ュータグラフィックス、またはCADなどにおいて、形
状を表現するための所定の構造のモデリングデータを作
成する場合に用いて好適なモデリングデータ作成装置お
よび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータグラフィックス
のモデリングの分野においては、できるだけ少ないパッ
チ数でのモデリングが望まれている。少数のパッチデー
タによるモデリングは、パッチ頂点の座標変換に要する
高精度演算の回数を減らすことができるからである。
【0003】多角形パッチから成るモデルによるモデリ
ングにおいては、モデルの辺や頂点の一部を省略するこ
とによって、パッチ数を削減することが行われている。
あるいは、パッチとしてパラメトリック曲面を用い、こ
の曲面からモデル表面までの距離をサンプリングした距
離画像を、パッチに対応づけることによるモデルリング
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モデル
の辺や頂点の一部を省略する方法によると、モデルの微
細な凹凸が省略され、また、省略を行えば行うほどパッ
チ間の円滑な接続が困難となり、パッチのリアリティが
失われてしまう。また辺と頂点を結んだリスト構造など
の複雑なデータ構造を要するため、参照の少ない簡易な
アルゴリズムによるデータの管理は困難である課題があ
った。
【0005】また、パラメトリック曲面パッチと距離画
像を組み合わせたモデリングにおいては、パッチの円滑
な接続に加えて細かい凹凸の表現を可能にする。その一
方で、距離画像データの作成のために、パラメトリック
曲面上の点からオリジナルモデル上の点までの距離を求
める必要がある。しかし、任意の点とパラメトリック曲
面との間の距離を精度良く求めるためには多大な計算量
を要するため、簡易な計算で微細な凹凸も表現できるモ
デリングアルゴリズムが求められている。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、複数のパッチ間の円滑な接続と微細な凹凸
表現の両方の機能を持たせた距離画像を、平面とモデル
との距離を求める簡易な演算によって作成することがで
きるようにする。さらに、このようなモデルの作成によ
り、パッチ間の円滑な接続を確保したまま、きわめて多
数の平面または曲面パッチ、陰関数曲面などを、ごく少
数の平面パッチと距離画像の組合せに変換し、パッチ数
の少ない、データ構造の簡易な、分解能の変化の少ない
モデルを実現することができるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のモデリ
ングデータ作成装置は、モデルを取り囲む複数の平面パ
ッチを設定するパッチ設定手段と、パッチ設定手段を制
御し、モデルを取り囲む複数の平面パッチの組み合わせ
を調整し、隣接する複数の平面パッチからモデルの表面
をサンプリングしたとき、モデルの表面上におけるサン
プリング点がサンプリング間隔より小さい間隔で隣接す
るか若しくは重なるようにする調整手段と、調整手段に
より調整された複数の平面パッチからモデルまでの垂直
距離を所定の距離分解能でサンプリングし、距離画像を
作成する距離画像作成手段とを備えることを特徴とす
る。
【0008】請求項15に記載のモデリングデータ作成
方法は、モデルを取り囲む複数の平面パッチを設定し、
隣接する複数の平面パッチからモデルの表面をサンプリ
ングしたとき、モデルの表面上におけるサンプリング点
がサンプリング間隔より小さい間隔で隣接するか若しく
は重なるように、平面パッチの組み合わせを調整し、調
整された複数の平面パッチからモデルまでの垂直距離を
所定の距離分解能でサンプリングし、距離画像を作成す
ることを特徴とする。
【0009】請求項1に記載のモデリングデータ作成装
置においては、パッチ設定手段により設定されたモデル
を取り囲む複数の平面パッチが、調整手段により、隣接
する複数の平面パッチからモデルの表面をサンプリング
したとき、モデルの表面上のサンプリング点がサンプリ
ング間隔より小さい間隔で隣接するか若しくは重なるよ
うに調整され、調整された複数の平面パッチからモデル
までの垂直距離が、距離画像作成手段によって所定の距
離分解能でサンプリングされ、距離画像が作成される。
従って、各平面パッチに対応する距離画像の円滑な接続
が可能となる。
【0010】請求項15に記載のモデリングデータ作成
方法においては、モデルを取り囲む複数の平面パッチが
設定され、隣接する複数の平面パッチからモデルの表面
をサンプリングしたとき、モデルの表面上におけるサン
プリング点がサンプリング間隔より小さい間隔で隣接す
るか若しくは重なるように、平面パッチの組み合わせが
調整され、調整された複数の平面パッチからモデルまで
の垂直距離が所定の距離分解能でサンプリングされ、距
離画像が作成される。従って、各平面パッチに対応する
距離画像の円滑な接続が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のモデリングデー
タ作成装置において、距離画像の組合せから成るモデル
データが作成される方法を示している。まず、きわめて
多数の面によって表されたオリジナルモデル21を、距
離画像に基づいたモデルに変換する。このモデルは、オ
リジナルモデル21を近似する立方体の各面(概略パッ
チ35)から成る概略パッチ群305および概略パッチ
群305を構成する各概略パッチ35から垂直方向(概
略パッチ35の法線方向)にオリジナルモデル21をサ
ンプリングしたテクスチャ画像群307などから成る。
【0012】図2は、図1に示したようなモデルを作成
するときのデータの流れを示している。オリジナルモデ
ルデータ2と分解能決定データ29が、後述するCPU
12により実行されるアプリケーションプログラムによ
って構成されるモデル作成部4(調整手段)に入力され
ると、モデル作成部4においては、オリジナルモデルデ
ータ2に基づいて、分解能決定データ29により決定さ
れた所定の分解能のモデルデータ3が作成され、出力さ
れる。
【0013】図3は、本発明のモデリングデータ作成装
置の一実施例の構成を示すブロック図である。ディスク
装置11は、オリジナルモデルデータ2、分解能決定デ
ータ29、および所定のアプリケーションプログラム等
を記憶する。中央処理装置(CPU)12は、ディスク
装置11から主記億装置13にロードしたアプリケーシ
ョンプログラムによってモデリング作成部4を構成し、
モデリング作成処理を実行するようになされている。
【0014】上述したように、オリジナルモデル21を
データとして表現したオリジナルモデルデータ2および
分解能決定データ29は、ディスク装置11に保存され
ている。ディスク装置11に保存されているこれらのデ
ータはCPU12に入力され、モデル作成部4における
モデル作成処理が行われ、距離画像に基づいた上記モデ
ルをデータとして表現したモデルデータ3が作成され
る。最後に、作成されたモデルデータ3がディスク装置
14に保存される。処理の中間結果や入出力データは必
要に応じて主記憶装置13に一時的に保存される。
【0015】図4は、モデル作成部4に入力されるオリ
ジナルモデルデータ2に対応するオリジナルモデル21
の形状の例を示している。オリジナルモデルデータ2と
して使用するモデルは、オリジナルモデル21のような
複数の面と頂点から成るモデルである。オリジナルモデ
ル21を構成する面の一部が23a乃至23cに、頂点
の一部が25a乃至25eに示されている。面23a乃
至23cは、頂点25a乃至25eの組合せにより取り
囲まれている。
【0016】図5は、モデル作成部4に入力されるオリ
ジナルモデルデータ2の例を示している。ここで、オリ
ジナルモデルデータ2は、オリジナルモデル21をディ
スク装置11,14などの記憶装置上で表すためのデー
タであり、例えば面データ22の並び202と、頂点デ
ータ24の並び204から構成されている。図4におけ
るオリジナルモデル21を構成する面23a乃至23c
は、それぞれ図5に示した面データ22によって表さ
れ、図4に示した面23a乃至23cを取り囲む複数の
頂点25a乃至25eは、それぞれ図5に示した頂点デ
ータ24によって表される。また、図5に示したよう
に、面データ22は、面を取り囲む複数(この場合3
つ)の頂点に対応する頂点データに、矢印によって示さ
れた参照によってそれぞれ対応づけられている。
【0017】図6は、モデル作成部4に入力される面デ
ータ22と頂点データ24の構成例を示している。面デ
ータ22は、単一の面を表すデータである。すなわち、
同一の面に属する頂点データ24を参照するためのポイ
ンタなどからなる頂点データへの参照220を、所定の
回転方向に従った順に、頂点の数だけ並べたものであ
る。
【0018】頂点データ24は、この場合、面の頂点2
5a乃至25eのうちのひとつを表すデータである。頂
点データ24は、頂点座標データ241、頂点色データ
243、頂点法線データ245、および頂点テクスチャ
座標データ247から成っている。頂点座標データ24
1は、x,y,zの3要素の座標からなり、頂点色デー
タ243はr,g,bの3種類の色成分からなってい
る。また、頂点法線データ245はx,y,zの3要素
のベクトルからなり、頂点テクスチャ座標データ247
はs,t,uの3要素のベクトルから構成されている。
【0019】モデル作成部4の入力となる分解能決定デ
ータ29は、作成するモデルの分解能を決定するデータ
であり、図7に示したように、画素分解能決定データ2
91および距離画像分解能決定データ293から成る。
すなわち、分解能決定データ29は、作成したモデルが
最終的にレンダリングされる場合に必要な分解能に対応
するデータからなる。
【0020】本実施例においては、画素分解能を例えば
128画素×128画素とし、また、距離画像の奥行分
解能(距離分解能)を画素分解能の2倍に設定してい
る。従って、画素分解能決定データ291はこの場合7
ビットで表され、距離画像分解能決定データ293は8
ビットで表される。
【0021】図8は、モデル作成部4において作成され
たモデルデータ3の構成例を示している。モデルデータ
3は、概略パッチデータ34の並び304と、物体の形
状と表面の状態を表すテクスチャ画像データ36の並び
306、および補間制御データ30の並び300から構
成されている。また、各概略パッチデータ34は、テク
スチャ画像データ36および補間制御データ30をそれ
ぞれ1つずつ参照している。
【0022】概略パッチデータ34の並び304は、図
1においてモデルの概略の形状を表す複数の概略パッチ
35を表すデータであり、テクスチャ画像データ36の
並び306は、図1における物体の形状と表面の状態を
表すテクスチャ画像群307を記憶装置上で表すデータ
である。
【0023】テクスチャ画像データ36は、テクスチャ
画素データ38を2次元状に並べたものであり、テクス
チャ画素データ38は、モデルの凹凸や表面の状態を表
すデータから成る。テクスチャ画像の中の距離画像同士
が接触または重なることによってモデルが構成される。
【0024】図9は、概略パッチデータ34の構成例を
示している。概略パッチデータ34は、モデル全体を取
り囲む面のひとつを表す。モデリング座標系は、モデル
を記述する座標系である。モデリング座標系(MC)に
おける頂点座標(MC頂点座標)340は、概略パッチ
35の形状や大きさを表すデータである。本実施例にお
いては、オリジナルモデル21を包囲する直方体の各面
に対応する形状および大きさとしている。
【0025】テクスチャ座標系(TC)とは、テクスチ
ャ画像データ36の格子に対応した座標系である。テク
スチャ座標系における頂点座標(TC頂点座標)342
は、概略パッチ35の各頂点に対応づけるテクスチャ画
像データ36の位置や倍率を決定する。
【0026】テクスチャ座標系からモデリング座標系へ
の変換行列(またはモデリング座標系からテクスチャ座
標系への変換行列)344は、概略パッチ35の頂点の
モデリング座標と、パッチ35上のテクスチャ画像の分
解能に基づく画素数から求められる頂点のテクスチャ座
標との間の変換行列である。行列は4頂点のそれぞれの
座標から求められる。
【0027】テクスチャ画像データへの参照346は、
概略パッチ35にマッピングするテクスチャ画像データ
36を参照するためのポインタなどからなる。
【0028】図10は、本実施例に基づいた方法で作成
したテクスチャ画像データ36の例を示しており、図1
1は、テクスチャ画素データ38の例を示している。テ
クスチャ画像データ36は、テクスチャ座標をテクスチ
ャ画素アドレスに変換するためのテクスチャ画素アドレ
スへの変換係数362と、テクスチャ画素データ38の
2次元配列との組である。テクスチャ画素データ38
は、2次元配列テクスチャ画素アドレスsおよびテクス
チャ画素アドレスtを要素番号としてアクセスすること
ができる。
【0029】テクスチャ画素データ38は、上述したよ
うに、テクスチャ画像データ36を構成するものであ
り、テクスチャ画素距離データ381、テクスチャ画素
色データ383、テクスチャ画素法線データ385、お
よびテクスチャ画素アルファデータ387より構成され
る。
【0030】テクスチャ画素距離データ381は、概略
パッチ35から垂直にサンプリングした、概略パッチ3
5からオリジナルモデル21までの距離を表すデータか
らなる。テクスチャ画素色データ383は、概略パッチ
35上のテクスチャ画素に投影したオリジナルモデル2
1上の色を表すデータからなる。テクスチャ画素法線デ
ータ385は、概略パッチ35上のテクスチャ画素に投
影したオリジナルモデル21上の法線ベクトルを表すデ
ータからなる。さらに、テクスチャ画素アルファデータ
387は、オリジナルモデル21からパッチ35上のテ
クスチャ画素に投影したオリジナルモデル21の有無を
表すデータからなる。
【0031】図12は、補間制御データ30の例を示し
ており、図13は、補間制御画素データ32の例を示し
ている。補間制御データ30は、補間制御画素データ3
2の2次元配列であり、概略パッチ35上の距離画像デ
ータの連続性を表す。
【0032】補間制御画素データ32は、s方向補間制
御データ321およびt方向補間制御データ323から
成る。s方向補間制御データ321およびt方向補間制
御データ323は、概略パッチ35上の隣接テクスチャ
画素間において、モデルが連続しているかどうかを規定
するデータを表している。アドレスが(s,t)の画素
のs方向補間制御データ321が値1であれば、(s,
t)および(s+1,t)の間のモデルが不連続である
ことを意味し、値0であれば連続であることを意味す
る。テクスチャ画素アドレスが(s,t)の画素のt方
向補間制御データ321が値1であれば、(s,t)お
よび(s,t+1)の間のモデルが不連続であることを
意味し、値0であれば連続であることを意味している。
【0033】図14は、オリジナルモデル21の一部か
ら、距離画像に基づいたモデルを構成するテクスチャ画
素データ38の一部39aおよび39bを作成する例を
示している。
【0034】モデル作成においては、まず、オリジナル
モデル21を取り囲む概略パッチの並び305を作成す
る。次に、オリジナルモデル21を構成するすべての面
を概略パッチの並び305に含まれるパッチ35a乃至
35fに対してそれぞれ投影し、投影面(概略パッチ)
35からもっとも近いオリジナルモデル21上の面を表
すテクスチャ画像を作成する。
【0035】例えば、オリジナルモデル21上のひとつ
の面23aを投影面(概略パッチ)35aに対して平行
投影し、概略パッチ35aをテクスチャ画素中心でサン
プリングすることにより、テクスチャ画像の画素データ
の一部39aおよび39bが得られる。サンプリング
は、テクスチャの画素中心に対応する内分を、パッチ頂
点のすべてのパラメータに対して施すことにより行う。
同様に、面23aをモデル上の他のすべてのパッチ35
b乃至35fに対して投影し、パッチ35a乃至35f
の全面に、テクスチャ画素が対応づけられたテクスチャ
画像データ36を6面作成する。図示はしていないが、
作成したテクスチャ画像データ36に対する後処理によ
り、画素間補間制御データ32の作成を行う。
【0036】以上のデータの作成時におけるデータの流
れを図15に示す。図14のオリジナルモデル21を表
すオリジナルモデルデータ2は、概略パッチ決定部42
(パッチ設定手段)に入力され、概略パッチ35のモデ
リング座標系における頂点座標が決定され、図14の概
略パッチ35の並びを表す概略パッチデータの並び30
4が作成される。
【0037】次に、オリジナルモデルデータ2および概
略パッチデータの並び304は、面スキャン部44にそ
れぞれ入力され、面頂点の各概略パッチ35上における
テクスチャ座標が順次出力される。さらに、テクスチャ
座標データが分解能決定データ29および概略パッチデ
ータの並び304とともに画素単位サンプリング部45
に入力され、概略パッチの並び304に1対1対応する
テクスチャ画像データの並び306が作成される。最後
に、テクスチャ画像データの並び306に対して、補間
制御データ作成部46(補間情報作成手段)により所定
の処理が施されることにより、補間制御データの並び3
00が作成される。
【0038】以上のようにして作成された概略パッチデ
ータの並び304、テクスチャ画像データの並び30
6、および補間制御データの並び300を組み合わせる
ことにより、モデルデータ3を得ることができる。
【0039】次に、モデル作成部4を構成する各部の動
作について詳述する。概略パッチ決定部42において
は、オリジナルモデルデータ2の中の全ての頂点データ
24を構成する頂点座標データ241から、モデリング
座標x,y,zの各要素の最大値および最小値を包含す
る直方体が求められ、直方体6面を表す概略パッチデー
タの並び304が出力される。本実施例では直方体6面
を表す概略パッチデータの並び304に対応する直方体
の各面(概略パッチ35)は各辺で互いに接している
が、各辺は離れていても交わっていてもよい。
【0040】このとき、各概略パッチ35からオリジナ
ルモデル21までの距離を画素分解能に対応するサンプ
リング間隔でサンプリングしたとき、各概略パッチ35
によるオリジナルモデル21上のサンプリング点が、オ
リジナルモデル21上において、サンプリング間隔以内
で隣接するかまたは重なるように、モデル作成部4によ
り各概略パッチ35の組み合わせが調整される。
【0041】例えば、概略パッチ35の大きさがサンプ
リング間隔より小さいような場合や、隣合う概略パッチ
35同士のなす角度が小さいような場合(例えば鋭角の
場合)、各概略パッチ35によるオリジナルモデル21
上のサンプリング点が、オリジナルモデル21上におい
て、サンプリング間隔以内で隣接しないかまたは重なら
ないような場合が起こり得る。このような場合、各概略
パッチ35からオリジナルモデル21をサンプリングす
ることによって得られた各距離画像同士の円滑な接続が
できなくなる場合がある。従って、このようなことが起
こらないように、概略パッチ35の大きさを調整した
り、概略パッチ35同士のなす角度を調整するなどし
て、概略パッチ35の組み合わせが調整される。
【0042】面スキャン部44においては、オリジナル
モデルデータ2に含まれる各面に対して、テクスチャ座
標系への座標変換がそれぞれ行われ、変換結果が画素単
位サンプリング部45(距離画像作成手段)に供給され
る。
【0043】画素単位サンプリング部45においては、
面スキャン部44より供給されたオリジナルモデルデー
タ2に含まれるテクスチャ座標系に変換された面を、概
略パッチ35に投影することにより、概略パッチ35上
のテクスチャ画素中心におけるオリジナルモデル21上
の点のサンプリングが行われる。次に、その結果として
得られたテクスチャ画像データの並び306が出力され
る。
【0044】テクスチャ画素上のサンプリングにおいて
は、サンプリング中心のテクスチャ座標を3頂点のテク
スチャ座標の内分で表すための内分比が求められる。次
に、この内分比に基づいて、オリジナルモデルデータ2
1の表面から概略パッチ35までの距離を補間すること
により、すべてのテクスチャ画素についての距離画像デ
ータが作成される。
【0045】同様の方法で、色データを補間して概略パ
ッチ35上のテクスチャ画素中心におけるサンプリング
が行われる。また、法線ベクトルについては、グーロシ
ェーディングに基づいた補間を行うことにより、同様の
サンプリングが行われる。さらに、概略パッチ35上の
テクスチャ画素に投影されたオリジナルモデルの存在の
有無によって、テクスチャ画素アルファデータが作成さ
れる。
【0046】最も投影面から近いオリジナルモデル21
までの距離を求めるために、Zバッファ法を使用した場
合、Zバッファの比較によって距離画像データが更新さ
れたときに限って、他の画像データを更新することによ
り、概略パッチ35に最も近い部分だけをサンプリング
したテクスチャ画像データの並び306を作成するよう
にしている。
【0047】補間制御データ作成部46は、テクスチャ
画像データの並び306を入力し、すべてのテクスチャ
画像データ36について、補間制御データ30を作成
し、補間制御データの並び300を出力する。すなわ
ち、補間制御データ作成部46は、テクスチャ画像デー
タ36の中の所定の連結4画素に対して所定の処理を施
すことにより、1画素分の補間制御データ30を作成す
る。この処理をすべての連結4画素の組合せについて行
い、その結果として補間制御データ30の全体としての
補間制御データの並び300を得る。
【0048】図16は、4連結のテクスチャ画素データ
38からs方向補間制御データ321hおよびt方向補
間制御データ323hを作成する例を示している。図1
6において、まず、テクスチャ画像データ36から連結
4画素に対応する4つのテクスチャ画素データ38が取
り出される。ここで、テクスチャ座標(s,t)のテク
スチャ画素がテクスチャ画素距離データ381h、およ
び図示せぬテクスチャ画素アルファデータ387hに対
応している。また、テクスチャ座標(s+1,t)のテ
クスチャ画素がテクスチャ画素距離データ381i、お
よびテクスチャ画素アルファデータ387iに、テクス
チャ座標(s,t+1)のテクスチャ画素がテクスチャ
画素距離データ381j、およびテクスチャ画素アルフ
ァデータ387jに、さらに、テクスチャ座標(s+
1、t+1)のテクスチャ画素がテクスチャ画素距離デ
ータ381k、およびテクスチャ画素アルファデータ3
87kにそれぞれ対応している。
【0049】次に、テクスチャ画素アルファデータ38
7の値が0の画素数を数える画素数計数部481におい
て、テクスチャ画素アルファデータ387h,387
i,387j,および387kのうち、値が0のデー
タ、つまりそのテクスチャ画素に対応するモデルが存在
しないことを示すデータの数が計数される。その結果、
テクスチャ画素に対応するモデルが存在しないことを示
すデータが2個以上ある場合、この連結4画素はモデル
の縁にかかっているので、補間制御は行われない。従っ
て、s方向補間制御データ321hおよびt方向補間制
御データ323hはどちらも値0とされる。一方、テク
スチャ画素に対応するモデルが存在しないことを示すデ
ータが2個以上ない場合、スレショルド比較部483に
おける処理が実行される。
【0050】スレショルド比較部483においては、テ
クスチャ画素距離データ381h,381i,381
j、および381kの最大値と最小値の差が求められ
る。この最大値と最小値の差が、所定のスレショルド
(しきい値)より小さければ、距離画像は連続であると
見なされ、s方向補間制御データ321hおよびt方向
補間制御データ323hは値0とされる。ここでは、ス
レショルドを距離画像の画素分解能、つまりテクスチャ
1画素分と同一の大きさにしている。一方、最大値と最
小値の差が所定のスレショルドより大きいかまたは等し
い場合、中央値との大小比較部485における処理が実
行される。
【0051】中央値との大小比較部485においては、
連結4画素のテクスチャ画素距離データの中央値よりも
高いものと中央値よりも低いものの組合せと、テクスチ
ャ画素アルファデータとの組合せによって、テクスチャ
座標(s、t)におけるs方向補間制御データ321h
およびt方向補間制御データ323hが作成される。図
16においては、中央値より高いものを「H」、中央値
より低いものを「L」で表している。
【0052】ここで、テクスチャ画素アルファデータ3
87がすべて不連続を意味する「1」である場合におい
て、「H」と「L」の境目がt方向(紙面に対して上下
方向)にある場合の組合せ487は、s方向(紙面に対
して左右方向)の距離画像が不連続であるとみなされ、
s方向補間制御データ321hが「1」とされ、t方向
補間制御データ323hが「0」とされる。この値は、
4画素のうちテクスチャ画素アルファデータ387が
「1」の3画素の高低が、「H」と「L」の組合せ48
7と一致している場合も同様である。
【0053】また、アルファデータがすべて「1」であ
る場合において、「H」と「L」の境目がs方向にある
場合の組合せ489は、t方向の距離画像が不連続であ
るとみなされ、s方向補間制御データ321hが
「0」、t方向補間制御データ323hが「1」とされ
る。この値は、4画素のうちテクスチャ画素アルファデ
ータ387が「1」の3画素の高低が「H」と「L」の
組合せ489と一致している場合も同様である。さら
に、以上の条件のどれにも適合しないものは、s方向補
間制御データ321h、t方向補間制御データ323h
ともに「0」とされる。
【0054】このようにして、連結4画素の傾きの方向
と大きさが求められ、s方向補間制御データ321hと
t方向補間制御データ323hが作成される。この補間
制御データに基づいて、概略パッチ35のうちオリジナ
ルモデル21を最もよく近似するものに対応するテクス
チャ画像データ36を選択し、レンダリングを行うこと
ができる。
【0055】以上のモデル作成方法は、面によって構成
されたポリゴンモデル以外のモデルに対しても、モデル
を近似する所定の概略パッチからモデルまでの距離を求
め、さらに、色や法線などのデータをサンプリングする
ことにより、同様に適用することができる。このため、
異なる表現形式が混合されたオリジナルモデルに対し
て、本実施例を適用することにより、異なる表現形式を
単一の表現方式に統合することが可能となり、データ構
造を単純化することができる。
【0056】本実施例においては、例えば曲面パッチモ
デルやCSG(Construction SolidGeometry)モデルを
用いることができる。図17は、例えば、パラメトリッ
ク曲面パッチから成るモデル21xに本実施例を適用し
た例を示している。図17に示したように、パラメトリ
ック曲面パッチ23xに対しても同様に、概略パッチ3
5aから最も近い曲面パッチ23x上の点までの距離を
求め、また、曲面パッチ23xのパッチ頂点における法
線ベクトルなどのパラメータを内分することにより、テ
クスチャ画素データ38を作成することができる。図1
7は、テクスチャ画素データ38の一部39a,39b
が作成された状態を示している。
【0057】同様に、パラメトリック曲面や陰関数形状
の論理演算によって表された、表現形式の異なるオリジ
ナルモデルにおいても、投影面(概略パッチ)35aか
ら見て最も手前にある面と投影面35aとの間の距離を
表す距離データからなる2次元配列を作成することによ
って、同様にテクスチャ画素データ38を作成すること
ができるのは明らかである。
【0058】また、オリジナルモデル上の面が頂点ごと
に着色されたものとは異なり、テクスチャ画像のマッピ
ングによって着色されている場合にも、テクスチャマッ
ピングによるレンダリングを行った結果としての画像
を、テクスチャ画素色データとすることにより、同様に
テクスチャ画素データ38を作成することが可能であ
る。さらに、モデル作成時に、ライティングを考慮した
レンダリングを行って色データを作成することにより、
ライティング済みのテクスチャ画素色データ383を作
成することができる。
【0059】また、オリジナルモデルが2値ボクセルデ
ータからなる場合にも、同様に本実施例を適用すること
が可能である。ここで、ボクセルデータとは、3次元の
モデルの密度を、3次元の正方格子でサンプリングし、
サンプリングした値を3次元配列に格納したモデルデー
タのことであり、特に、2値のボクセルデータとは、モ
デルの密度の代わりに、モデルの有無に対応した値
「1」または「0」のいずれかのデータを3次元配列の
各要素に格納したものである。
【0060】ボクセルデータの場合には、ボクセル格子
と垂直に投影面を定め、各格子をテクスチャ画素の配列
と一致させることにより、座標変換を行うだけで距離画
像データを作成することができる。すなわち、2値ボク
セルデータは、x,y,z空間に対応した3次元配列よ
りなり、モデルの有無に対応した値「1」または「0」
が格納されている。
【0061】この3次元配列は直方体を形成するので、
直方体の各面が概略パッチ35aに一致してサンプリン
グ格子(正方格子)が概略パッチ35a上のテクスチャ
画素に一致するように座標変換を行う。次に、概略パッ
チ35aから垂直(法線方向)に、ボクセルデータを順
にスキャンし、最初に値「1」が現れるまでの距離(ボ
クセル表面までの距離)を求める。このようにして、距
離画像データを作成することができる。
【0062】また、各ボクセルが投影された概略パッチ
35aを各ボクセル毎に記録しておくことにより、ある
距離画像に対応する複数の概略パッチ35aの存在を調
べることができる。この場合、ボクセルが投影された複
数の概略パッチ35aにそれぞれ対応するテクスチャ画
素アルファデータ387のうち、より適切なモデルを表
す方のテクスチャ画素アルファデータ387の値を1と
し、他方のテクスチャ画素アルファデータ387の値を
0することにより、容易にテクスチャ画素アルファデー
タ387を作成することができる。
【0063】以上の実施例においては、オリジナルモデ
ルを6面体の概略パッチで取り囲む場合について説明し
たが、本発明のモデリングデータ作成装置は、6面体に
限らず、任意の多角形からなる任意の多面体について適
用可能である。すなわち、プリミティブ上において、距
離画像に変換することができない程度に重要な凹凸に対
して、独立に1枚以上の概略パッチデータを追加して割
り当てることができる。
【0064】例えば図18に示したように、オリジナル
モデル21から距離画像に基づいたモデルを作成する場
合において、オリジナルモデル21を取り囲む概略パッ
チ群305xは、図1で示したオリジナルモデル21の
外側を表現する6面の概略パッチ35に、さらに5面の
概略パッチ35を加えた11面の概略パッチ35から成
る。この概略パッチ群305xにオリジナルモデル21
を投影し、11面のテクスチャ画像群307xを対応づ
けることにより、オリジナルモデル21の中を覗き込む
ような座標変換を適用した場合にも、より正確なレンダ
リング結果を再現する距離画像を作成することができ
る。
【0065】以上のように、上記実施例においては、複
数のパッチ間の円滑な接続と微細な凹凸表現の両方の機
能を持たせた距離画像を、概略パッチ35からオリジナ
ルモデル21までの距離をサンプリングすることによ
り、簡易な演算によって作成することができる。さら
に、このようなモデルの作成により、パッチ間の円滑な
接続を確保したまま、きわめて多数の平面若しくは曲面
パッチ、または陰関数曲面などを、ごく少数の概略パッ
チと距離画像の組合せに変換し、パッチ数の少ない、デ
ータ構造の簡易な、ほぼ一定分解能のモデルを作成する
ことができる。
【0066】また、このように、距離画像を対応させた
概略パッチを複数接続することにより、任意の方向から
見たモデルを作成することが可能となる。
【0067】また、上記実施例においては、例えば50
00面の概略パッチを6面の概略パッチに削減し、これ
にテクスチャ、法線、距離画像等のマッピングするため
のテクスチャ画像データを組み合わせることにより、モ
デルを表現することができる。これにより、パッチ処理
段階での座標変換のコストが小さくなる。従って、上記
実施例で用いた方法を、例えば、パッチの座標変換に要
する高精度演算だけを、アプリケーションプログラムを
実行するCPUで実行するタイプのパーソナルコンピュ
ータやワークステーションに付加した場合、アプリケー
ションプログラムの実行効率を改善することができる。
【0068】さらに、本実施例においては、概略パッチ
(平面パッチ)35とオリジナルモデル21上の点との
距離を求めることによって、距離画像を作成することが
できる。従って、曲面を使ってパッチ数を減らす方法の
ように、パラメトリック曲面とオリジナルモデル21上
の点との距離を求める必要がないため、モデル作成コス
トを低くすることができる。
【0069】また、上記実施例においては、概略パッチ
35からオリジナルモデル21上の最も近い点までの距
離を求める演算を、Zバッファ法によって簡易に行うこ
とができる。このZバッファ法による距離演算は、Zバ
ッファ法によってポリゴンレンダリングを行う機能を有
するグラフィックスシステムにおいて、容易に実現する
ことができ、距離画像を安価に作成することが可能であ
る。さらに、距離画像の画素分解能を適切に選ぶことに
よって、エリアシングの原因となるモデルの微細な部分
を除去し、レンダリング時点で必要充分な分解能を有
し、概略パッチ上での分解能が一定のモデルを作成する
ことができる。
【0070】また、上記実施例においては、距離画像の
サンプリングにおいて、例えば距離画像の距離分解能を
画素分解能の2倍になるように丸めるなどして距離分解
能を限定することにより、データ量とモデル品質のバラ
ンスがとられたデータを作成することができる。さら
に、このような丸めにより、直交した異なる概略パッチ
の距離画像に対応するモデル上の座標を求める演算を、
座標軸の交換および座標値のシフト演算のみの安価な演
算によって行うこと可能である。
【0071】また、上記実施例で作成された距離画像に
対して、テクスチャ画素色データ383、テクスチャ画
素法線データ385、およびテクスチャ画素アルファデ
ータ387などを付加することによって、簡易なデータ
構造でモデルを表現することができる。これにより、画
像表示装置に用いる画像圧縮・復元用ハードウエアおよ
びソフトウエアを、画像と距離画像について共用するこ
とも可能である。
【0072】さらに、上記実施例で作成したすべてテク
スチャ画像データの画素分解能を同一にするなどして、
画素分解能を限定することにより、距離画像を構成する
距離データの2次元配列にテクスチャ画素色データ38
3、テクスチャ画素法線データ385、およびテクスチ
ャ画素アルファデータ387などを付加し、表面の性質
を表すデータ構造をモデルデータ構造と一致させること
ができる。このようにデータ構造を一致させた結果とし
て、モデルのアクセス時に、異なるデータについて別々
にデータのアドレス計算を行う必要がなくなるため、画
像表示装置におけるモデルの入力部を安価に実現するこ
とができる。
【0073】また、上記実施例は、ポリゴンモデルに限
らず、あらゆるフォーマットのモデルに適用することが
できる。このため、異なる表現形式が混合されたオリジ
ナルモデルに対して、上記実施例を適用することによ
り、異なる表現形式を単一の表現方式に統合することが
できる。
【0074】さらに、上記実施例で作成したテクスチャ
画像データ36から、補間制御データ30を作成するこ
とにより、作成したテクスチャ画像データ36のうち、
オリジナルモデル21を最も良く近似する概略パッチ3
5に対応するテクスチャ画像データ36だけを選ぶよう
にすることができる。
【0075】なお、上記実施例においては、概略パッチ
群305を直方体で構成するようにしたが、他の任意の
多面体で構成するようにすることが可能である。
【0076】また、上記実施例においては、距離分解能
を画素分解能の2倍に設定するようにしたが、これに限
定されるものではない。
【0077】
【発明の効果】請求項1に記載のモデリングデータ作成
装置、および請求項15に記載のモデリングデータ作成
方法によれば、モデルを取り囲む複数の平面パッチが設
定され、隣接する複数の平面パッチからモデルの表面を
サンプリングしたとき、モデルの表面上におけるサンプ
リング点がサンプリング間隔より小さい間隔で隣接する
か若しくは重なるように、平面パッチの組み合わせが調
整され、調整された複数の平面パッチからモデルまでの
垂直距離が所定の距離分解能でサンプリングされ、距離
画像が作成されるようにしたので、各平面パッチに対応
する距離画像の円滑な接続が可能なモデルデータを作成
することができる。従って、パッチ間の円滑な接続を確
保したまま、きわめて多数の平面若しくは曲面パッチ、
または陰関数曲面などを、ごく少数の平面パッチと距離
画像の組合せに変換し、パッチ数の少ない、データ構造
の簡易な、分解能の変化の少ないモデルデータを構築す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】距離画像の組合せから成るモデルデータの作成
方法を説明するための図である。
【図2】本発明のモデリングデータ作成装置によるデー
タの流れを示す図である。
【図3】本発明のモデリングデータ作成装置の一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図4】複数の面と頂点からなるモデルを示す図であ
る。
【図5】オリジナルモデル21を表すオリジナルモデル
データ2の構成例を示す図である。
【図6】図5の面データ22と頂点データ24の構成例
を示す図である。
【図7】分解能決定データ29の構成例を示す図であ
る。
【図8】モデルデータ3の構成例を示す図である。
【図9】概略パッチデータ34の構成例を示す図であ
る。
【図10】テクスチャ画像データ36の構成例を示す図
である。
【図11】テクスチャ画素データ38の構成例を示す図
である。
【図12】補間制御データ30の構成例を示す図であ
る。
【図13】画素間補間制御データ32の構成例を示す図
である。
【図14】オリジナルモデル21から、距離画像に基づ
いて、テクスチャ画素データ38を作成する方法を説明
するための図である。
【図15】モデルデータ3を作成するときのデータの流
れを示す図である。
【図16】4連結のテクスチャ画素データ38からs方
向補間制御データ321hおよびt方向補間制御データ
323hを作成する方法を説明するための図である。
【図17】オリジナルモデルとしてパラメトリック曲面
パッチ23xを用いた場合のテクスチャ画素データ38
の作成方法を説明するための図である。
【図18】概略パッチの数を増やした場合のテクスチャ
画素データ38の作成方法を説明するための図である。
【符号の説明】
2 オリジナルモデルデータ 3 モデルデータ 4 モデル作成部 11,14 ディスク装置 12 CPU 13 主記憶装置 21,21x オリジナルモデル 22 面データ 23x パラメトリック曲面パッチ 23a,23b,23c 面 24 頂点データ 25a,25b,25c,25d,25e 頂点 29 分解能決定データ 30 補間制御データ 32 画素間補間制御データ 34 概略パッチデータ 35,35a 概略パッチ 36 テクスチャ画像データ 38 テクスチャ画素データ 39a,39b テクスチャ画素データの一部 42 概略パッチ決定部 44 面スキャン部 45 画素単位サンプリング部 46 補間制御データ作成部 202 面データの並び 204 頂点データの並び 220 頂点データへの参照 241 頂点座標データ 243 頂点色データ 245 頂点法線データ 247 頂点テクスチャ座標データ 291 画素分解能決定データ 293 距離画像分解能決定データ 300 補間制御データの並び 304 概略パッチデータの並び 306 テクスチャ画像データの並び 305,305x 概略パッチ群 307,307x テクスチャ画像群 321 s方向補間制御データ 323 t方向補間制御データ 340 MC頂点座標 342 TC頂点座標 344 MCからTCへの変換行列 346 テクスチャ画像データへの参照 348 補間制御データへの参照 362 テクスチャ画素アドレス変換係数 381,391a,391b テクスチャ画素距離デー
タ 383,393a,393b テクスチャ画素色データ 385,395a,395b テクスチャ画素法線デー
タ 387,397a,397b テクスチャ画素アルファ
データ 481 画素数計数部 483 スレショルド比較部 485 中央値との大小比較部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面パッチからモデルの表面までの垂直
    距離を、所定の画素分解能に対応するサンプリング間隔
    で2次元的にサンプリングすることによって得られた距
    離画像によってモデリングデータを構成するモデリング
    データ作成装置において、 前記モデルを取り囲む複数の前記平面パッチを設定する
    パッチ設定手段と、 前記パッチ設定手段を制御し、前記モデルを取り囲む複
    数の前記平面パッチの組み合わせを調整し、隣接する複
    数の前記平面パッチから前記モデルの表面をサンプリン
    グしたとき、前記モデルの表面上におけるサンプリング
    点が前記サンプリング間隔より小さい間隔で隣接するか
    若しくは重なるようにする調整手段と、 前記調整手段により調整された複数の前記平面パッチか
    ら前記モデルまでの垂直距離を所定の距離分解能でサン
    プリングし、距離画像を作成する距離画像作成手段とを
    備えることを特徴とするモデリングデータ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記距離画像作成手段は、前記モデルの
    全ての表面を所定のレベル以上の画素分解能でサンプリ
    ングすることにより、前記距離画像を作成することを特
    徴とする請求項1に記載のモデリングデータ作成装置。
  3. 【請求項3】 前記パッチ設定手段は、前記平面パッチ
    に対応する前記距離画像に現れない前記モデルの凹凸部
    に対応して、前記平面パッチの数を増加させることを特
    徴とする請求項1に記載のモデリングデータ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記距離画像作成手段は、前記モデルの
    表面の色に対応する情報を前記画素分解能でサンプリン
    グし、前記距離画像に付加することを特徴とする請求項
    1に記載のモデリングデータ作成装置。
  5. 【請求項5】 前記画素分解能は、前記距離分解能の2
    分1の分解能であることを特徴とする請求項4に記載の
    モデリングデータ作成装置。
  6. 【請求項6】 前記距離画像作成手段は、前記モデルの
    表面の法線に対応する情報を前記画素分解能でサンプリ
    ングし、前記距離画像に付加することを特徴とする請求
    項1に記載のモデリングデータ作成装置。
  7. 【請求項7】 前記画素分解能は、前記距離分解能の2
    分1の分解能であることを特徴とする請求項6に記載の
    モデリングデータ作成装置。
  8. 【請求項8】 前記画素分解能は、前記モデルの色に対
    応する前記情報をサンプリングするときの前記画素分解
    能と同一であることを特徴とする請求項6に記載のモデ
    リングデータ作成装置。
  9. 【請求項9】 前記距離画像作成手段は、前記平面パッ
    チに投影された前記モデルの局所的な存在または不存在
    を表現する情報を前記画素分解能でサンプリングし、前
    記距離画像に付加することを特徴とする請求項1に記載
    のモデリングデータ作成装置。
  10. 【請求項10】 前記画素分解能は、前記距離分解能の
    2分1であることを特徴とする請求項9に記載のモデリ
    ングデータ作成装置。
  11. 【請求項11】 前記画素分解能は、前記モデルの色に
    対応する前記情報をサンプリングするときの前記画素分
    解能、および法線に対応する前記情報をサンプリングす
    るときの前記画素分解能と同一であることを特徴とする
    請求項9に記載のモデリングデータ作成装置。
  12. 【請求項12】 前記距離画像の局所的な連続性または
    不連続性に対応する補間情報を作成し、前記距離画像に
    付加する補間情報作成手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項1に記載のモデリングデータ作成装置。
  13. 【請求項13】 前記補間情報作成手段は、前記距離画
    像の連結4画素の平均値と前記連結4画素を構成する各
    画素との大小比較の結果に対応する情報を作成し、前記
    距離画像に付加することを特徴とする請求項12に記載
    のモデリングデータ作成装置。
  14. 【請求項14】 前記補間情報作成手段は、前記モデル
    の表面の傾きの方向と大きさに対応する情報を作成し、
    前記距離画像に付加することを特徴とする請求項12に
    記載のモデリングデータ作成装置。
  15. 【請求項15】 平面パッチからモデルの表面までの垂
    直距離を、所定の画素分解能に対応するサンプリング間
    隔で2次元的にサンプリングすることによって得られた
    距離画像によってモデリングデータを構成するモデリン
    グデータ作成方法において、 前記モデルを取り囲む複数の前記平面パッチを設定し、 隣接する複数の前記平面パッチから前記モデルの表面を
    サンプリングしたとき、前記モデルの表面上におけるサ
    ンプリング点が前記サンプリング間隔より小さい間隔で
    隣接するか若しくは重なるように、前記平面パッチの組
    み合わせを調整し、 調整された複数の前記平面パッチから前記モデルまでの
    垂直距離を所定の距離分解能でサンプリングし、距離画
    像を作成することを特徴とするモデリングデータ作成方
    法。
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