JPH0914703A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JPH0914703A
JPH0914703A JP7163396A JP16339695A JPH0914703A JP H0914703 A JPH0914703 A JP H0914703A JP 7163396 A JP7163396 A JP 7163396A JP 16339695 A JP16339695 A JP 16339695A JP H0914703 A JPH0914703 A JP H0914703A
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JP
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ice
water
ice making
storage device
making tank
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JP7163396A
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English (en)
Inventor
Takayuki Hachimonji
孝幸 八文字
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水の汚れに強く、水質の維持管理を軽減させる
ことができと共に、氷を製氷槽に高充填率で生成するこ
とにある。 【構成】内部に水が貯溜され、且つ不凍液噴出孔及び不
凍液排出口が設けられた底部4に水よりも比重が大きく
非水溶性で氷点下の凝固点を有する不凍液を貯溜させた
製氷槽1と、この製氷槽1の底部4の不凍液排出口8よ
り流出する不凍液を加圧するポンプ11と、このポンプ11
により加圧された不凍液を冷却して製氷槽1の底部4の
不凍液噴出孔7を通して製氷槽1内に噴出させる冷凍機
12とを備え、不凍液噴出孔7を通して製氷槽1内に噴出
させた不凍液6が製氷槽1上部でアジテータにより旋回
上昇流を起し、不凍液貯溜部の不凍液4と水5との界面
を波立たせることで不凍液4の液滴19を形成して合一現
象を起させ、この合一時に不凍液の液滴と貯溜部に挟ま
れた水の薄膜に冷熱を与えて氷を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷蓄熱装置において、
特に夜間の割安な電力を利用してシャーベット状の氷を
生成し、高IPF(氷充填率)化を図った氷蓄熱装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工業プラントやビル等における比
較的大規模な空調システムでは、料金の安い夜間電力を
使用した蓄熱空調システムを導入する例が多く見られ
る。これは、昼間の空調負荷のピーク時、電力需要を軽
減し、並びに夜間オフピーク時の時間帯における電力重
要を増加させることで、電力の安定供給に寄与し、電力
設備の経済的運用を図るものである。さらに、この電力
設備の経済的運用は炭酸ガス発生の抑制、環境保護を目
指す社会的要求にも答え得るものである。
【0003】ところで、この種の蓄熱空調システムでは
夏期の冷房負荷を対象として、安全性、経済性に優れた
氷蓄熱装置が注目されている。この氷蓄熱装置による氷
の製造方法としては、間接熱交換方式(スタテック方
式)と直接熱交換方式(ダイナミック方式)の2通りが
ある。
【0004】スタテック方式は、氷蓄熱槽内に製氷用伝
熱管を有し、伝熱管の内側、または外側に低温の冷媒を
循環させてこの伝熱管の外側、または内側に氷を生成さ
せる方式である。この間接熱交換方式では冷媒にエチレ
ングリコール等の不凍液やフレオン等を用いて伝熱管に
氷を生成させて行くと、氷の厚さの増加に伴って氷自身
の熱伝導率が小さいことから、冷媒から氷への熱移動が
減少する。そのために、冷媒の温度を低く冷媒を冷却す
る冷凍機の効率が低下する欠点を有している。
【0005】この欠点を回避するために、氷蓄熱槽内に
多数の伝熱管を配置し、氷の厚さを抑えて、冷凍機の効
率を向上させると、伝熱管の増加分だけ氷の充填率が減
少することになる。他方、解氷時には着氷した氷の解け
方に不均一が生じ、解けきらない部分ができる。そし
て、再度、伝熱管に着氷する時に残着氷部から着氷を開
始するため、厚い部分が厚くなり、ついには氷と氷が接
触して伝熱管が曲がったり、破損するといった事故を生
じることがある。
【0006】一方、ダイナミック方式としては過冷却方
式があるが、この方式では水の浄化に問題があり、大量
の水を常に浄化しなければならず、そのための設備を大
形にしなければならない。また、製氷時に放出される水
温の温度設定がかなり厳しく、この温度は氷の生成状態
に大きく依存するため、装置の複雑化を招いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の蓄熱
空調システムにおいては、夏期の冷房負荷を対象として
いるため、昼間の空調負荷ピーク時に蓄えられた冷熱を
一気に放出しなければならない場合もあり、夜間の安価
な時間帯の電力を用いて高速に、しかも大量に製氷し、
且つ氷を高密度に貯蔵する必要がある。
【0008】しかし、密度の高い間接的熱交換方式のス
タテック方式では製氷時間がかかる上、製氷槽内の配管
によりスペースが狭くなるため、氷の充填率の減少につ
ながる。
【0009】また、シャーベット状態の氷を製造するダ
イナミック製氷方式では、製氷方法として非常に高度な
制御を駆使しなければ連続製氷は無理なため、装置の大
型化と装置の複雑化を招き、氷蓄熱装置としての実用化
には安定した製氷方法の確立が最重要課題となってい
る。
【0010】例えば過冷却製氷方式においては、水質を
一定に保つことが要求されるため、水の汚れを浄化する
のに大変な時間とエネルギを必要とすることから、大型
のプラントには大量の水が必要で、これらの全ての水を
短時間で浄化処理するにはかなりの無理があり、大規模
地域への熱供給には不向きである。
【0011】本発明は上記のような事情に鑑みなされた
もので、水の汚れに強く、水質の維持管理を軽減させる
ことができると共に、氷を水槽に高充填率で生成するこ
とができる氷蓄熱装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により氷蓄熱装置を構成す
るものである。請求項1に対応する発明は、内部に水が
貯溜され、且つ不凍液噴出孔及び不凍液回収口が設けら
れた底部に水よりも比重が大きく非水溶性で氷点下の凝
固点を有する不凍液を貯溜させた製氷槽と、この製氷槽
底部の不凍液回収口より回収される不凍液を加圧するポ
ンプと、このポンプにより加圧された不凍液を冷却して
前記製氷槽の底部の不凍液噴出孔を通して製氷槽内に噴
出させる冷凍機とを備え、前記不凍液噴出孔を通して製
氷槽内に噴出させた不凍液が製氷槽上部でアジテータに
より旋回上昇流を起し、前記不凍液貯溜部の不凍液と水
との界面を波立たせることで前記不凍液の液滴を形成し
て合一現象を起させ、この合一時に不凍液の液滴と貯溜
部に挟まれた水の薄膜に冷熱を与えて氷を生成する。
【0013】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の構成において、製氷槽底部に貯溜する冷却
された不凍液を撹拌して前記水と不凍液との界面を波立
たせて不凍液の液滴を形成させる撹拌機を設ける。
【0014】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の構成において、製氷槽の底部を中央が槽内
に膨出する弓形状に形成する。請求項4に対応する発明
は、請求項3に対応する発明の構成において、弓形状に
形成された製氷槽の底部の外周に堰を設ける。
【0015】請求項5に対応する発明は、請求項3に対
応する発明の構成において、弓形状に形成された製氷槽
の底部の外周に堰を設け、且つこの堰に不凍液温度調節
部を内蔵する。
【0016】請求項6に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の構成において、製氷槽の底部を平面とし、
且つ中央部を含めて複数の不凍液噴出孔を設けてこれら
各不凍液噴出孔より槽内に不凍液を噴出させる。
【0017】請求項7に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の構成において、製氷槽は径の大きな広がり
を有する製氷部とこの製氷部の上部に径の小さな氷水搬
送部とからなる逆ロート状とする。
【0018】請求項8に対応する発明は、請求項7に対
応する発明の構成において、製氷槽の上部の氷水搬送部
に旋回上昇流を形成するための可変速プロペラ装置を設
ける。
【0019】請求項9に対応する発明は、請求項7に対
応する発明の構成において、製氷部で生成された氷を氷
水搬送部より貯氷槽に搬送し、且つ貯氷槽に溜まった水
を循環水として製氷部内に導入させる。
【0020】請求項10に対応する発明は、請求項9に
対応する発明の構成において、製氷槽の底部に貯溜する
不凍液と水との界面に形成される液滴による合一現象発
生部近辺に向けて循環水を供給する。
【0021】
【作用】請求項1に対応する発明の氷蓄熱装置にあって
は、製氷槽の底部に貯溜する不凍液を回収させてポンプ
により加圧し、冷凍機により氷点下以下に冷却して製氷
槽内に底部より噴出させることにより、氷点下より低い
温度に保たれると同時に製氷槽の上部で旋回上昇流を起
し、不凍液の噴出と旋回上昇流により水と冷媒の界面を
波立せて不凍液の液滴を形成することにより液滴が不凍
液の貯溜部に吸収される合一現象が起こり、この合一時
に液滴の冷熱と不凍液の貯溜部の冷熱に不凍液の液滴に
挟まれた水の薄膜を氷に変えるという製氷方法を用いて
いるので、連続製氷を行うことができる。
【0022】従って、水中において冷媒の合一現象を起
こさせて製氷するので、複雑な機構を必要とせず、最も
シンプルな構成にて氷を生成することができ、しかも水
の多少の汚れに関係なく製氷できることから、従来のよ
うに氷蓄熱装置として複雑な維持機構が不要となる。
【0023】請求項2に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、製氷槽の底部に設けられた撹拌機により不凍液
を撹拌することにより水と不凍液の界面を波立たせ、不
凍液の液滴を形成して合一現象を起させているので、効
率良く氷を生成することができる。
【0024】請求項3に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、製氷槽の底部を中央が槽内に膨出する弓形状に
形成してあるので、熱交換面積が広くなり、効率良く氷
を生成することができる。
【0025】請求項4に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、弓形状に形成された製氷槽の底部の外周に堰を
設けることにより、不凍液の貯溜部に対する合一現象を
形成する範囲が限定され、この範囲内での冷熱供給を制
限できるので、氷を効率良く生成することができる。
【0026】請求項5に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、上記堰に不凍液温度調節部を内蔵してあるの
で、不凍液貯溜部の温度制御が可能となり、氷形状の大
小を自由に制御することができる。
【0027】請求項6に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、複数の不凍液噴出孔より不凍液を製氷槽内に噴
出させることで不凍液貯溜部上の複数箇所で水と不凍液
の界面に不凍液の液滴を形成し、合一現象を起すので、
効率良く氷を生成することができる。
【0028】請求項7に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、製氷槽全体の形状を逆ロート状として製氷部が
広く、搬送部が狭くすることで、コンパクトに装置をま
とめることができる。
【0029】請求項8に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、製氷槽の上部の氷水搬送部に旋回上昇流を形成
するための可変速プロペラ装置が設けられているので、
不凍液の液滴をより効果的に形成できると同時に氷は浮
力と旋回上昇により強制的に上方へ移送され、これらの
氷は固まりとなって上方へ浮上すると、氷水搬送する筒
内部において旋回するプロペラにより氷が粉砕されるの
で、移送に適した氷片にすることができる。
【0030】請求項9に対応する発明の氷蓄熱装置にあ
っては、製氷部で生成された氷を氷水搬送部より貯氷槽
に搬送し、且つ貯氷槽に溜まった水を循環水として製氷
部内に導入させているので、貯氷槽に溜まった水を有効
に製氷部で熱交換させることができる。
【0031】請求項10に対応する発明の氷蓄熱装置に
あっては、不凍液の合一現象発生部付近に向けて循環水
を供給するようにしているので、合一現象発生部近辺の
熱交換を効率良く行うことができる。
【0032】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明による氷蓄熱装置の第1の実施例を示
す断面図である。図1において、1は逆椀形状の製氷部
2及びこの製氷部2の上部中央より垂直方向に形成され
た氷水搬送部3からなる逆ロート状の製氷槽で、この製
氷槽1の製氷部2は氷水搬送部3に比べて径が大きく広
がりを有し、また氷水搬送部3は円筒状になっている。
【0033】この製氷槽1の製氷部2の底部4は中央部
を内方に膨出させて弓形状に形成され、この弓形状の底
部4に水5よりも比重が大きく非水溶性で氷点下の凝固
点を有する不凍液(以下冷媒と呼ぶ)6を貯溜(以下不
凍液が貯溜する部分を冷媒の貯溜部と呼ぶ)させてい
る。
【0034】また、この弓形状底部4の中央には冷媒噴
出孔7が設けられ、外周側には複数個の冷媒回収口8が
設けられている。さらに、製氷部2の上部の傾斜面には
複数の循環水供給口9が設けられ、さらに底部側外壁面
には温度調整部10が設けられる。
【0035】このような構成の製氷部2の弓形状底部4
の外周側に設けられた冷媒回収口8に冷媒回収系を介し
て冷媒ポンプ11を接続し、この冷媒ポンプ11より吐
出される冷媒を冷凍機12を通して製氷部2の弓形状底
部4の中央部に設けられた冷媒噴出孔7より、製氷部2
内に噴出できるようにしてある。
【0036】一方、製氷槽1の氷水搬送部3の上部には
可変速プロペラ装置13が取付けられ、プロペラ13a
の回転により製氷部2で生成された氷14を粉砕し、こ
の氷14を製氷槽1の氷水搬送部3の上部より氷水搬送
ライン15を通して貯氷槽16に搬送可能にしてある。
【0037】また、貯氷槽16の上部にはシャーベット
状の氷が貯えられ、下部には水17が貯えられ、この水
17を貯氷槽16の底部近傍の排出口に接続された循環
水ポンプ18により前述した製氷槽1の製氷部2の上部
に設けられた循環水供給口9を介して製氷部2内に水を
循環させている。
【0038】次に上記のように構成された氷蓄熱装置の
作用を述べる。今、製氷槽1において、製氷部2底部の
冷媒回収口8より冷媒回収系を通して流入する冷媒6を
冷媒ポンプ11により加圧し、この冷媒ポンプ11より
吐出される冷媒を冷凍機12により−7℃〜−12℃に
冷却され、弓形状底部4の中央部の冷媒噴出孔7より製
氷部2内に噴出される。この製氷部2内に冷媒6が噴出
されると、ここで液滴19が形成される。そして、合一
現象が形成され、この時氷14が生成される。
【0039】図2は氷を生成する製氷部2の状態を示す
ものである。即ち、図2に示すように底部4より吹上げ
られた冷媒6は冷媒ポンプ11、冷凍機12、冷媒噴出
孔7を通り、界面上に吹き上げられると、冷媒6の液滴
19が形成され、この液滴19が冷媒の貯溜部に吸収、
即ち合一現象を起すとき放熱を繰り返し、水を冷却する
と共に水と冷媒の界面近傍より氷を生成する。
【0040】この時、冷媒6は製氷部2の弓形状底部4
より周囲に広がり、弓形状底部4の端部側に設けられた
冷媒回収口8より回収され、冷媒ポンプ11、冷凍機1
2を経由して冷媒6を製氷部2に循環し供給する。
【0041】そして、製氷部2で生成された氷14は、
氷の浮力と旋回上昇流を形成する可変速プロペラ装置1
3の力とプロペラ13aにより粉砕され、氷水搬送ライ
ン15を通して貯氷槽16に送られる。
【0042】また、この時貯氷槽16の水17は循環水
ポンプ18により循環水供給口9に送られ、製氷部2内
で熱交換される。このように製氷槽1の製氷部2内に水
に不溶解な冷媒6を冷凍機12を介して−7℃〜−12
℃に冷却し、その冷媒を直接、製氷部2の底部から噴出
することによって冷媒6の貯溜部を氷点下より低い温度
に保つと同時に製氷槽1の氷水搬送部3の上部に設けら
れた可変速プロペラ装置13のプロペラ13aによる旋
回上昇流により、水5と冷媒6の界面に冷媒の液滴を形
成し、合一現象を起す。これは冷媒6の貯溜部に冷媒の
液滴が吸収される合一現象時に冷媒の液滴19と底部4
に貯溜する冷媒6の冷熱が液滴19の水の薄膜を氷に変
える製法を氷生成技術としている。
【0043】また、温度調節部10により冷媒貯溜部の
温度を制御し、且つ冷媒の底部4からの噴出供給する冷
媒の温度を変えることにより、氷片形状を自由にコント
ロールすることができる。
【0044】さらに、冷媒6の液滴形成と合一現象をよ
り効果的にするため、水5と冷媒6の界面上に旋回上昇
流を形成し、更に液滴形成としては冷媒貯溜部内におい
てプロペラ13aにより冷媒を撹拌することにより、界
面上にて液滴の形成、そして冷媒と水との熱交換を効果
的に作り出されるので、安定した連続製氷が可能にな
る。
【0045】このように第1の実施例では、水中におい
て冷媒の合一現象を起こさせて製氷するので、複雑な機
構を必要とせず、最もシンプルな構成にて氷を生成する
ことができ、しかも水の多少の汚れに関係なく製氷でき
ることから、従来のように氷蓄熱装置として複雑な維持
機構が不要となる。
【0046】また、製氷部2の底部を弓形形状にして熱
交換積面を広くしてあるので、効率良く氷を生成するこ
とができる。さらに、製氷部2及び氷水搬送部3からな
る製氷槽1全体の形状は逆ロート状として製氷部2を広
く、氷水搬送部3を狭くしてあるので、装置全体をコン
パクトにまとめることができる。
【0047】他方、製氷部2で生成された氷は、氷水搬
送部3上部にプロペラ13aの回転制御により旋回上昇
流を形成させる可変速プロペラ装置13を設けているの
で、冷媒の液滴をより効果的に形成すると同時に浮力と
旋回上昇流により強制的に上方に移相され、これらの氷
は固まりとなって上方に浮上するため、氷水搬送する筒
の内部において旋回するプロペラ13aにより氷を移送
に適した大きさの氷片に粉砕することができる。
【0048】図3は本発明の第2の実施例の要部を示す
断面図である。第2の実施例では、図3に示すように製
氷槽1の製氷部2における弓形状底部4の外周側に堰2
0を設け、この堰20に図示しない温度調節器を内蔵す
るようにしたものである。
【0049】このような構成の氷蓄熱装置とすれば、冷
媒の貯溜部の弓形状底部4の外周側に設けられた堰20
により合一現象を形成する範囲が限定され、この範囲内
での冷熱供給を制限することができるので、氷14を効
率良く生成することができる。また、堰20に温度調節
器を内蔵しておくことにより冷媒貯溜部の温度制御が可
能となり、氷形状の大小を自由に制御することができ
る。
【0050】図4は本発明の第3の実施例の要部を示す
断面図である。第3の実施例では、図4に示すように製
氷槽1の製氷部2における弓形状底部4の端部側の周囲
に図3と同様に堰20を設けると共に、さらにその外周
側に異物回収溝21を設けるようにしたものである。
【0051】このような構成の氷蓄熱装置とすれば、図
3と同様の作用効果が得られることに加えて冷媒6及び
水5の中の異物を取除くことができる。図5は本発明の
第4の実施例の要部を示す断面図である。
【0052】第4の実施例では、図5に示すように製氷
槽1の製氷部2の底部4を平坦面にして複数個の冷媒噴
出孔7を設け、底部4の端部側に設けられた冷媒排出口
8より排出される冷媒6を冷媒ポンプ11により加圧
し、さらに冷凍機12を通して各冷媒噴出孔7より製氷
部2内に噴出させるようにしたものである。
【0053】このような構成の氷蓄熱装置とすれば、複
数の冷媒噴出孔7より冷媒6を製氷部2内に噴出させる
ことで冷媒貯溜部上の複数箇所で水5と冷媒6の界面に
冷媒の液滴を形成し、合一現象を起すので、効率良く氷
を生成することができる。
【0054】図6は本発明の第5の実施例の要部を示す
断面図である。第5の実施例では、図6に示すように製
氷槽1の製氷部2の底部4を平坦面にして中央部に設け
られた冷媒噴出孔7の周囲部に複数個の撹拌機22を設
けるようにしたものである。
【0055】このような構成の氷蓄熱装置とすれば、撹
拌機22により冷却された冷媒を撹拌することにより水
と冷媒の界面が波立たせて冷媒の液滴を形成し、合一現
象を起こさせるので、この合一時に冷媒の液滴と貯溜部
に挟まれた水の薄膜に与えられる冷熱により氷を効率良
く生成することができる。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、水の
汚れに強く、水質の維持管理を軽減させることができる
と共に、氷を製氷槽に高充填率で生成することができる
氷蓄熱装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による氷蓄熱装置の第1の実施例を示す
断面図。
【図2】同実施例において、氷を生成する製氷部の状態
を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施例の要部を示す断面図。
【図4】本発明の第3の実施例の要部を示す断面図。
【図5】本発明の第4の実施例の要部を示す断面図。
【図6】本発明の第5の実施例の要部を示す断面図。
【符号の説明】
1……製氷槽、2……製氷部、3……氷水搬送部、4…
…底部、5……水、6……冷媒、7……冷媒噴出孔、8
……冷媒排出口、9……循環水供給口、10……温度調
節部、11……冷媒ポンプ、12……冷凍機、13……
可変速プロペラ装置、13……プロペラ、14……氷、
15……氷水搬送ライン、16……貯氷槽、17……
水、18……循環水ポンプ、19……液滴、20……
堰、21……異物回収溝、22……冷媒撹拌機。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に水が貯溜され、且つ不凍液噴出孔
    及び不凍液回収口が設けられた底部に水よりも比重が大
    きく非水溶性で氷点下の凝固点を有する不凍液を貯溜さ
    せた製氷槽と、この製氷槽底部の不凍液回収口より回収
    される不凍液を加圧するポンプと、このポンプにより加
    圧された不凍液を冷却して前記製氷槽の底部の不凍液噴
    出孔を通して製氷槽内に噴出させる冷凍機とを備え、前
    記不凍液噴出孔を通して製氷槽内に噴出させた不凍液が
    製氷槽上部でアジテータにより旋回上昇流を起し、前記
    不凍液貯溜部の不凍液と水との界面を波立たせることで
    前記不凍液の液滴を形成して合一現象を起させ、この合
    一時に不凍液の液滴と貯溜部に挟まれた水の薄膜に冷熱
    を与えて氷を生成することを特徴とする氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の氷蓄熱装置において、製
    氷槽の底部に貯溜する冷却された不凍液を撹拌して前記
    水と不凍液との界面を波立たせて不凍液の液滴を形成さ
    せる撹拌機を設けたことを特徴する氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の氷蓄熱装置において、製
    氷槽の底部を中央が槽内に膨出する弓形状に形成したこ
    とを特徴とする氷蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の氷蓄熱装置において、弓
    形状に形成された製氷槽の底部の外周に堰を設けたこと
    を特徴とする氷蓄熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の氷蓄熱装置において、弓
    形状に形成された製氷槽の底部の外周に堰を設け、且つ
    この堰に不凍液温度調節部を内蔵したことを特徴とする
    氷蓄熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の氷蓄熱装置において、製
    氷槽の底部を平面とし、且つ中央部を含めて複数の不凍
    液噴出孔を設けてこれら各不凍液噴出孔より槽内に不凍
    液を噴出させるようにしたことを特徴とする氷蓄熱装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の氷蓄熱装置において、製
    氷槽は径の大きな広がりを有する製氷部とこの製氷部の
    上部に径の小さな氷水搬送部とからなる逆ロート状とし
    たことを特徴とする氷蓄熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の氷蓄熱装置において、製
    氷槽の上部の氷水搬送部に旋回上昇流を形成するための
    可変速プロペラ装置を設けたことを特徴とする氷蓄熱装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の氷蓄熱装置において、製
    氷部で生成された氷を氷水搬送部より貯氷槽に搬送し、
    且つ貯氷槽に溜まった水を循環水として製氷部内に導入
    させるようにしたことを特徴とする氷蓄熱装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の氷蓄熱装置において、
    製氷槽の底部に貯溜する不凍液と水との界面に形成され
    る液滴による合一現象発生部近辺に向けて循環水を供給
    することを特徴とする氷蓄熱装置。
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