JPH09146125A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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Publication number
JPH09146125A
JPH09146125A JP30627695A JP30627695A JPH09146125A JP H09146125 A JPH09146125 A JP H09146125A JP 30627695 A JP30627695 A JP 30627695A JP 30627695 A JP30627695 A JP 30627695A JP H09146125 A JPH09146125 A JP H09146125A
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JP
Japan
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substrate
liquid crystal
electrode
linear electrode
electrode portions
Prior art date
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Pending
Application number
JP30627695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Yamaguchi
雅彦 山口
Koji Oguma
浩司 小熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
Original Assignee
FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by FURONTETSUKU KK, Frontec Inc filed Critical FURONTETSUKU KK
Priority to JP30627695A priority Critical patent/JPH09146125A/ja
Publication of JPH09146125A publication Critical patent/JPH09146125A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視野角依存性を抑え、表示品位を向上させる
と共に、低消費電力化、応答速度の高速化を図る。 【解決手段】 第1の基板16と、第2の基板と、第1
の基板と第2の基板の間に配置されたネマティック液晶
からなる液晶層と、第1の基板に形成された、複数本の
平行な線状電極部18及びこの線状電極部どうしを接続
した基部20とからなる第1電極22と、第1電極の各
線状電極部間に配置された複数本の平行な線状電極部2
4及びこの線状電極部どうしを接続した基部26とから
なる第2電極28とを有し、第1の基板におけるプレチ
ルト角が1゜以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の画像等を表
示する液晶表示装置に用いられる液晶表示素子に関する
もので、特にその視野角依存性を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、軽量化、小型化、薄型
化などが可能で、表示装置として各種の用途に使用され
つつある。中でも、ツイステッドネマティックモード
(TNモード)のアクティブマトリクス型液晶表示装置
は、駆動電圧が低く、消費電力が少ない上に、コントラ
ストが高く、高画質化が可能で、多用されている。
【0003】TNモードの液晶表示素子は、偏光板と透
明な電極と配向膜を具備した2枚のガラス基板を互いの
配向膜の配向方向が90゜異なるように、間隔をおいて
配置し、その間にネマティック液晶を90゜ねじって配
列して概略構成されたもので、両基板の電極間に電圧を
印加していないときには、図22(a)に示されるよう
に、偏光板を備えた一方の基板10を透過した偏光光線
は90゜ねじれた液晶14に沿って、その偏光方向αを
90゜変換させて、偏光方向βの偏光板を備えた他方の
基板12を透過し、液晶表示素子としては明状態とな
る。そして、両基板の電極間に電圧を印加することによ
って、図22(b)に示されるように、印加した電界方
向に沿って液晶14は立上がり、一方の基板10を透過
した偏光光線は、その偏光方向αが変換せず、他方の基
板10の異なる偏光方向βの偏光板を透過しなくなり、
液晶表示素子として暗状態となる。この明状態と暗状態
とを各画素毎に制御することにより、各種の表示を行う
ことができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示素
子、中でも上述したTNモードの液晶表示素子において
は、その視野角依存性が問題とされている。図23は視
野角依存性を示すものである。図23は、コントラスト
(CR)が10以上の範囲を示すもので、左右方向から
の視認性は良好であるものの、上下方向、特に上方向か
らの視認性が極端に悪いことが示されている。このよう
な方向によって視認性が異なる視野角依存性は、液晶表
示装置の表示品位の低下要因の1つとして従来から問題
とされていた。
【0005】図22(a)または図24(a)に示され
るように、全ての液晶が倒れて配列方向が同じ状態にお
いては、どの方向から入射し出射する光線も条件は大差
ないため、図24(a)に示す屈折率n1とn2はほぼ等
しく、視野角依存性は目立たないものの、液晶は、その
長軸方向と短軸方向とで屈折率が異なるので、図22
(b)や図24(b)に示すように、電圧が印加されて
個々の液晶によって傾きが変りその配列方向が異なる
と、透過光線の角度により、屈折率n1'とn2'が異なっ
てくる。その結果、ノーマリホワイト表示モードである
と、電圧印加時の透過率の値が視野角依存性により大き
く変動するため、コントラストとしては著しい変化にな
る。
【0006】また、液晶表示装置は、小型軽量化、消費
電力が少ないこと等から、特に、携帯用の電子機器、例
えば、ビデオカメラ、携帯用パーソナルコンピュータ等
での需要が高く、それらの使用時間を延長させる為に、
よりいっそうの低消費電力化が求められている。さら
に、これらの電子機器に加えて、テレビへの需要に応え
る為、従来から課題とされている応答速度の高速化と、
コントラストを向上することが急務とされている。
【0007】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、視野角依存性を抑え、表示品位を向上させる
と共に、低消費電力化、応答速度の高速化、コントラス
トの向上等を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
素子は、第1の基板と、該第1の基板に対向して配置さ
れ、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基板と、
第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマティック
液晶からなる液晶層と、第1の基板に形成された、複数
本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
した基部とからなる第1電極と、該第1電極の各線状電
極部間に配置された複数本の平行な線状電極部及びこの
線状電極部どうしを接続した基部とからなる第2電極
と、第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチン
グ素子とを有し、液晶に前記線状電極部の長手方向に平
行な配向処理がなされ、前記第1の基板におけるプレチ
ルト角が1゜以下であることを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、同様の液晶表示素
子において、液晶のツイスト弾性定数K22が10pN以
下であることを特徴とするものである。請求項3記載の
発明は、同様の液晶表示素子において、液晶の誘電率異
方性Δεが5以上であることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、同様の液晶表示素子において、
液晶の粘度ηが30cps以下であることを特徴とするも
のである。請求項5記載の発明は、同様の液晶表示素子
において、液晶の初期配向がホモジニアスであることを
特徴とするものである。請求項6記載の発明は、同様の
液晶表示素子において、第1電極及び第2電極が透明電
極であることを特徴とするものである。請求項7記載の
発明は、同様の液晶表示素子において、表示モードがノ
ーマリブラックであることを特徴とするものである。
【0010】請求項8記載の発明は、上記液晶表示素子
において、液晶にカイラル剤が添加されていることを特
徴とするものである。請求項9記載の発明は、上記液晶
表示素子において、第1電極の線状電極部とこれに隣り
合う第2電極の線状電極部の間隔Gと、第1の基板と第
2の基板の間隔Dが次式を満たすことを特徴とするもの
である。 0.5≦G/D≦3.0 請求項10記載の発明は、上記液晶表示素子において、
スイッチング素子が薄膜トランジスタであることを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の液晶表示素子は、透明な
第1の基板と、該第1の基板に対向して配置され、第1
の基板側に配向膜の形成された透明な第2の基板と、第
1の基板と第2の基板の間に配置された液晶層とを有し
て概略構成される。そして、本発明においては、2枚の
対向した基板の内、一方の基板である第1の基板には、
液晶を駆動するための電極が形成されるが、他方の基板
である第2の基板には、電極が形成されない。
【0012】図1に示すように、ガラス板等(厚さ約1
mm)からなる第1の基板16上には、第1電極22と第
2電極28が同一平面内に形成される。第1電極22
は、複数本の平行な線状電極部18,18,・・・と、こ
れら線状電極部18,18,・・・どうしを接続した基部
20とからなり、同様に、第2電極28も複数本の平行
な線状電極部24,24,・・・と、これら線状電極部2
4,24,・・・どうしを接続した基部26とからなり、
第1電極22の線状電極部18,18,・・・と第2電極
28の線状電極部24,24,・・・は、平行にかつ等間
隔で交互に配置される。このような電極22,28は、
フォトリソグラフィ技術を駆使することにより容易に形
成される。
【0013】第1電極22と第2電極28には、これら
の間に電圧を印加するための電源32及びスイッチング
素子30が接続されている。また、基板間に設けられる
液晶には配向処理がなされるが、その配向方向γは、第
1電極22の線状電極部18の長手方向とほぼ平行とな
るようにされる。その配向処理の為には、第1基板の表
面を直接ラビング処理する方法の他、ポリイミド樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコールなどからなる配
向膜を設けることなどによりなされる。
【0014】このような本発明の液晶表示素子の一例を
示す図1,2,3を参照して、その作動を説明する。こ
の例のものでは、第1の基板16に設けた偏光板の偏光
方向αと第2の基板36に設けた偏光板の偏光方向βを
90゜異なるように設定している。まず、第1の基板1
6上に形成された第1電極22と第2電極28間に電圧
が印加されていない状態では、液晶34,34,・・・
は、同方向γに配向処理のされている第1の基板の配向
膜と第2の基板の配向膜により、図2(a),(b)に
示すように一律に同方向にホモジニアス配向している。
このとき、第1の基板16を透過した光線は、偏光板に
よりα方向に偏光しており、液晶層をそのまま透過し、
第2の基板36の異なる偏光方向βの偏光板に到達する
ので、その偏光板で遮断され、光線は液晶表示素子を透
過することがなく、暗状態となる(ノーマリブラックモ
ード)。
【0015】次に、第1の基板16上に形成された第1
電極22と第2電極28間に電圧を印加する。すると、
液晶層の、第1の基板16に近接した液晶34ほど、そ
の配向方向が、線状電極部18の長手方向に対して垂直
に変換する。即ち、第1電極22の線状電極部18と第
2電極28の線状電極部24の間に電圧が印加されるこ
とにより、これら線状電極部18の長手方向に対し垂直
な方向の電気力線が発生し、第1の基板16に形成され
ていた配向膜によって線状電極部18の長手方向γに平
行に配向していた液晶34が、配向膜による規制力より
も大きい電界による規制力によって、γ方向とは垂直な
方向に配向方向が変換する。
【0016】この電界による規制力の影響は、第1の基
板16に近いところに位置する液晶34ほど大きく受
け、第1の基板16から遠ざかり、第2の基板36に近
いところに位置する液晶34では小さくなる。したがっ
て、第2の基板36に近いところに位置する液晶34
は、第1の基板16に形成された電極22,28間に電
圧が印加されたとしても、第2の基板36に形成された
配向膜による規制力の影響の方をより大きく受け、その
配向方向が変換することがない。換言すれば、第2の基
板36に形成される配向膜には、第1の基板16に形成
される電極22,28に電圧が印加されても、第2の基
板36に近いところに位置する液晶34を規制し続ける
だけの強い配向処理がされていることが必要とされる。
よって、第1電極22と第2電極28間に電圧が印加さ
れると、図3に示すように、90゜のツイスト配向がな
される。この状態であると、第1の基板16を透過し、
α方向に偏光した偏光光線は、ツイストした液晶34に
沿ってその偏光方向が変換し、α方向と異なるβ方向の
偏光板の設けられた第2の基板36を透過することにな
り、明状態となる。
【0017】本発明の液晶表示素子であると、電界の変
化により液晶を起立させたり又横たわせるものでないの
で、液晶の長軸方向と短軸方向の屈折率の差異による透
過率の低下が起こりにくくなるので、視野角依存性が抑
えられる。
【0018】本発明では、第1電極22の線状電極部1
8と第2電極28の線状電極部24の間に電圧が印加さ
れるので、その方向は各線状電極部18,24の長手方
向とは垂直な方向となる。すなわち、印加電界方向と、
線状電極部18,24の長手方向と平行な配向膜の配向
方向とは垂直になるので、コントラストを最も高めるこ
とのできる液晶の90゜のツイストが実現される。
【0019】ところで、液晶表示素子の製造過程におい
ては、貼り工程、ラビング工程、カッティング工程等の
数種の工程を経るので、製造された液晶表示素子の配向
方向には、±1゜程度の製造誤差が生じてしまう。した
がって、液晶のツイストの設定値が90゜未満のもの、
例えば89゜のものであると、実際の液晶のツイスト角
度は88゜〜90゜の範囲となり、本発明のように90
゜のものであると、実際の液晶のツイスト角度は、89
゜〜91゜の範囲内におさまることになる。ここで、液
晶のツイスト角度と液晶表示素子のコントラストの間に
は、図4に示されるように、ツイスト角度が90゜のと
きにコントラストが最大になる関係がある。したがっ
て、設定値が90゜未満、例えば、89゜のもののコン
トラストのばらつきに比して、本発明のように、設定値
を90゜に設定したもののコントラストのばらつきは、
約半分に抑えられる。
【0020】また、90゜のツイスト配向させるために
は、通常、ホモジニアス(0゜ツイスト)から右回転で
90゜ツイストする場合と、左回転で90゜ツイストす
る場合の2種類の配向状態が生じる。これら異なる配向
状態の境界においては、ディスクリネーション、すなわ
ち配向不均一な領域が生じ、光漏れが起き、コントラス
トの低下原因となる。そこで、液晶層に用いるネマティ
ック液晶には、カイラル剤を添加しておくことが望まし
い。カイラル剤は、不斉炭素を有する光学活性材料でネ
マティック液晶と混合すると、その割合によって決めら
れるピッチで液晶分子が、カイラル剤の種類によって定
められた方向に螺旋を描く。従って、カイラル剤を添加
することで、電圧印加した場合の液晶分子回転方向が左
右どちらかに規定され、ディスクリネーションの発生を
防止できる。
【0021】カイラル剤の添加量とディスクリネーショ
ン発生率の関係を図5に示す。図5から、カイラル剤の
添加量が少ないと、電圧を印加したときにディスクリネ
ーションが発生し易く、多いと、電圧の印加を停止した
ときにディスクリネーションが発生し易くなることがわ
かる。したがって、カイラル剤は、液晶に対して、0.
05〜0.16重量%添加されることが望まれる。但
し、この添加率はカイラル剤の種類およびセルギャップ
の大小により変動する。カイラル剤を液晶に添加してお
くことにより、液晶のツイストをより確実ならしめるこ
とができ、より視野角を広めることになる。
【0022】また、請求項1記載の発明においては、第
1の基板におけるプレチルト角θpが1゜以下とするこ
とを特徴としている。従来一般の液晶表示素子において
は、リバースチルトを抑制するために高いチルト角θp
を設けておくことが必要とされていた。しかしながら、
本発明においては、プレチルト角を極力小さくでき、0
゜であってもかまわない。寧ろ、θpが3゜よりも大き
くなると、屈折率Δndの変化を誘発するおそれがあ
る。本発明のごとくプレチルト角θpを小さくすること
によって、第1基板に近傍した液晶分子が回転し易くな
る。その結果、図6に示すように、しきい値V10を低減
することができる。ここで、しきい値V10とは、液晶表
示素子において、光の透過率を10%変化させるのに必
要な駆動電圧を示す。従って、しきい値V10を低減でき
ることは、駆動電圧を低下せしめ、低消費電力化を図れ
ることを意味する。特に、図6に示されているように、
プレチルト角θpを1゜以下とすることにより、しきい
値V10を低減せしめられる。
【0023】また、従来においては、液晶材料を特殊な
ものとすることで、しきい値V10を低減することがあっ
た。しかしながら、そのような特殊な液晶材料である
と、しきい値V10の低減は図れても液晶の応答速度や信
頼性が低下することがあった。しかし、本発明であると
そのような特殊な液晶材料を使用せずともしきい値V10
を低減することができ、応答速度や信頼性が低下するこ
とがなく、しかも、液晶材料の制約がなく、選択の幅を
広げることができる。また、しきい値V10を低減せしめ
るには、液晶分子に印加される実効電圧を高めることに
よってもなされるが、その為には、電極の加工精度を高
めて細く形成する必要が生じ、製造が困難となる。しか
しながら、本発明であれば、そのような困難を伴うこと
なくしきい値V10を低減することができる。また、チル
ト角θpによる視野角特性を図7に示す。図7から明ら
かなように、チルト角θpが5゜のものであると視野が
狭く視野角依存性があるが、チルト角θpが1゜のもの
であると視野がとても広く、視野角依存性が改善されて
いる。中間調表示は、色相の電圧依存性や視野角依存性
等、従来TNと同等レベルが得られる。上記カイラル剤
の添加と、プレチルト角の低減とにより、電圧を印加す
ることによる液晶の一方向へのツイストをより確実なら
しめることができ、ディスクリネーション発生の防止と
コントラストの向上を図ることができる。
【0024】また、請求項2記載の発明は、適用する液
晶のツイスト弾性定数K22が、10pN(10×10-12
N)以下であることを特徴とする。5pN以下であれば
より好ましい。ツイスト弾性定数K22と、液晶表示素子
における電圧印加時の液晶の応答時間τr及び電圧印加
を停止した時の液晶の戻りの応答時間τdとの関係を調
べたところ、ツイスト弾性定数K22を小さくすること
で、応答時間τdは長くなるものの、応答時間τrはそれ
以上に速くなり、図8に示されるように、ツイスト弾性
定数K22を小さくすることにより、平均応答時間τ(=
(τr+τd)/2)を短縮せしめ、液晶表示素子として
の応答速度を速めることができるようになる。
【0025】また、請求項3記載発明は、液晶の誘電率
異方性Δεが5以上であることを特徴とするものであ
る。誘電率異方性Δεが増加すると、印加電圧に対する
誘電トルクが高まるので、図9に示すように、しきい値
10を低減できるようになる。
【0026】請求項4記載発明は、液晶の粘度ηが30
cps以下であることを特徴とするものである。20cps以
下であればより好ましい。この粘度ηが小さくなること
により、液晶分子は動きやすくなり、図8に示すよう
に、粘度ηを小さくすることで平均応答時間τを短縮
し、高速化を図ることができる。特に、ツイスト弾性定
数K22と粘度ηを共に低減せしめることにより、液晶の
応答速度を飛躍的に高めることが可能となる。
【0027】請求項5記載の発明は、液晶の初期配向が
ホモジニアスであることを特徴とするものである。本発
明のように、一方の基板側にのみ電極を設けることによ
り液晶分子を回転する構成の液晶表示素子であると、初
期配向がツイスト配向であるものを電界の作用によりホ
モジニアス配向にするには高い駆動電圧を必要とするこ
とが判明したからである。すなわち、図10に示すよう
に、液晶分子をツイストさせて液晶表示素子の透過率T
を高めるのに、初期配向が90゜ツイストのものである
と、印加電圧に対する応答性が低く、高い駆動電圧を要
するが、初期配向がホモジニアスのものであると、液晶
分子の回転応答性がよく立上がりが急峻で、低電圧で透
過率Tを高めることが可能となる。さらに、図10に示
されているように、ホモジニアス配向のものであると、
電圧が印加されていないときに、透過率を0%とするこ
とができるが、90゜ツイストによるものであると、完
全に0%とすることができず、コントラストを高めるこ
とができない。尚、高電圧側で透過率が低下しているの
は、電界強度が強過ぎるため、液晶分子の捩れが一定で
なくなり、光の透過が十分行えなくなるからである。
【0028】請求項6記載の発明は、電極が透明電極で
あることを特徴とするものである。第1電極22及び第
2電極28には、ITOなどの透明電極材料の他、クロ
ム、銅などの金属材料の適用が可能で、しかも、ITO
以外の金属材料を用いれば、生産設備の費用削減、加工
精度の向上、生産工程の削減等を図れる利点がある。し
かしながら、図11に示すように、電極の幅が広くなる
につれて液晶表示素子としての透過率Tは低下するが、
電極がAlのように不透明なものであると、その透過率
の低下はITOのような透明電極よりも著しく、透過率
の低いものとなってしまうので、品質の面からは電極は
透明電極であることが望ましい。本発明の液晶表示素子
であると、図12に示すように、電極18,24間に電
圧を印加すると、液晶分子は平面内においては電極1
8,24の間の中心に位置するものほど、基板16と平
行に倒れた状態で回転して表示に寄与し、電極18,2
4上の液晶分子は制御されず、表示に寄与しないが、各
電極の端部Ed(約0.5μm幅)上の液晶分子は、電圧
の印加により配列が変化する。従って、電極18,24
が透明電極であれば、電極間のみでなく、電極の端部E
dも含めた広い範囲を表示部Dpとすることができ、透
過率をより高めることができる。
【0029】請求項7記載の発明は、表示モードがノー
マリブラックであることを特徴とするものである。表示
モードをノーマリブラックとするかノーマリホワイトと
するかは、偏光板の配置の組合わせを変えることにより
容易に調整することができる。液晶表示素子の表示モー
ドがノーマリホワイトであって、液晶の初期配向がホモ
ジニアスのものであると、電圧を印加することにより、
液晶を90゜ツイストさせることにより、表示を黒色に
することになるが、このようなものであると、透過率は
波長の依存性の影響を大きく受け、表示が着色し易く、
黒色濃度を高めることができず、コントラストが低下す
る傾向にある。しかも、電極に透明電極を適用した場合
に特に顕著になる。電極にITOを使用し、液晶の初期
配向をホモジニアスとした液晶表示素子において、表示
モードをノーマリホワイトとしたものとノーマリブラッ
クにしたものについて同一条件にてコントラストを測定
した。その結果、ノーマリホワイトのものは、コントラ
ストは15であったが、ノーマリブラックであると、コ
ントラストは180となり、格段にコントラストを向上
することができた。したがって、初期配向をホモジニア
スとし、電極に透明電極を使用し、表示モードをノーマ
リブラックとして組合わせて構成することが特に望まし
い。
【0030】上述したように、本発明の液晶表示素子で
あると、第1電極22と第2電極28の間の液晶34は
第1の基板16に平行な面内で回転し、表示のスイッチ
ングに寄与するが、図13に示すように、電極18,2
4の真上においては、電圧が印加されても、その電気力
線Eは第1の基板16と平行な面に沿わず、よって、電
極18,24上に位置する液晶34の配向には乱れが生
じる。したがって、線状電極部18,24の幅Wを太く
することは、制御されない液晶34の領域が増加するこ
とになり好ましくない。
【0031】線状電極部18,24をITOで構成した
場合において、ノーマリーホワイトの液晶表示素子を暗
状態とした際での透過率と、線状電極部18,24の幅
Wの関係を図14に示す。但し、電極間隔Gは、5μm
とした。図14からわかるように、線状電極部18,2
4の幅Wが広くなるにつれて、制御されない液晶34の
領域が増加し、透過率が大きくなってしまっていること
がわかる。よって、線状電極部18,24の幅Wは、5
μm以下とすることが望まれる。2μm以下であればより
望ましい。また、線状電極部18,24を遮光性の導電
体で構成した場合、その各線状電極部18,24の幅W
が広くなるにつれて、液晶表示素子を明状態としたとき
の透過率が低下する傾向になり、同様に、線状電極部1
8,24の幅Wは狭い方が好ましい。
【0032】また、液晶に印加される電界強度は、電極
間隔G、すなわちスイッチングエリアの長さに影響され
る。したがって、駆動電圧を低減するためには、このス
イッチングエリアの長さは短い方が望まれる。しかしな
がら、電極間隔Gが狭くなると、液晶表示素子としての
開口率が低下してしまう。図15に、電極間隔Gと液晶
表示素子の駆動電圧及び開口率の関係を示す。図15か
らも、電極間隔Gが長くなるにつれて、開口率を高める
ことができるものの、駆動電圧が増加してしまうことが
わかる。そこで、適度な開口率と駆動電圧を共に有する
ために、この電極間隔は4〜6μm程度が適していると
いえる。
【0033】さらにまた、第1電極22の各線状電極部
18と第2電極28の各線状電極部24の間隔Gと、第
1の基板16と第2の基板36の間隔Dが次式を満たす
ことが望ましい。 0.5≦G/D≦3.0 この比(G/D)が0.5よりも小さいと、第1に、間
隔Gの低下に伴い、画素部の開口率が低下し、透過率が
悪くなる。第2に、間隔Dの増加に伴い、液晶材料のΔ
nによっては、旋光能が低下し、中間調での着色または
視野角による着色が生ずる。第3に、十分な旋光能を得
るためには、一定に捩れた螺旋構造を実現しなければな
らないが、G/Dが0.5を下回ると、電極が形成され
た基板16付近の液晶分子のみが90℃ツイストするた
め、捩れが一定でない螺旋構造になり、透過率の低下お
よび着色の原因となる。G/Dが3.0よりも大きい場
合には、逆に対向する基板34付近の液晶分子のみ90
゜ツイストするため同様の特性劣化が生ずる。
【0034】本発明の液晶表示素子であると、第1電極
と第2電極は同一の電極形成工程にて同時に形成するこ
とができる上、第2の基板には、電極を形成しないの
で、液晶表示素子の製造工程が簡易化され、生産コスト
の低減を図ることもできる。一般的に、液晶表示素子の
製造過程において、対となる2つの基板どうしを組合せ
る際のアライメント精度を高めることは困難であるが、
本発明では、第2の基板に電極を形成しないことから、
両基板に電極を形成する従来例の液晶表示素子に比較し
て、必要とされるアライメント精度を緩和することがで
き、生産歩留りを向上させることができる。
【0035】本発明の液晶表示素子は、単純マトリクス
に適用することもできるが、スイッチング素子として3
端子素子、例えば、薄膜トランジスタを用いれば、より
高精度な制御を行うことができるので好適である。
【0036】
【実施例】
〔実施例1〕図16に本発明の一実施例の液晶表示素子
の要部を示す。図16に示す液晶表示素子は、第1の基
板16上に、複数本のソース線38とゲート線40をマ
トリクス状に形成し、各ソース線38とゲート線40で
囲まれる領域内に、ITOからなる第1電極22と第2
電極28を形成し、第1電極22とソース線38及びゲ
ート線40を接続するスイッチング素子30として、薄
膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス液晶表示
素子である。第1電極22は、基部20と、基部20に
接続されている複数本の平行な線状電極部18とからな
り、その各線状電極部18間に配置された複数本の平行
な線状電極部24と、その線状電極部24どうしを接続
した基部26とから第2電極28が構成されている。基
板16上に形成された複数の第2電極28は、それぞれ
共通配線42に接続されており、共通配線42は接地し
ている。図示した例においては、第2電極28を構成す
る基部26は共通配線42と一体とされ共用されてい
る。尚、第1電極22の線状電極部18と第2電極28
の線状電極部24の間隔Gは3μmとし、各線状電極部
18,24の幅Wは3μmとした。また、基板16上に
は、パッシベーション膜46が形成されている。
【0037】また、基板16上のパッシベーション膜4
6に対して直接ラビング処理を施し、液晶分子が線状電
極部18の長手方向と平行になるようにした。但し、そ
のプレチルト角は約0゜である。また、この第1の基板
16に対向して設けられる第2の基板には、ポリイミド
製配向膜(AL−1054:日本合成ゴム(株)製)を
設けた。その配向膜のプレチルト角は2゜とし、液晶の
初期配向がホモジニアスとなるようにした。この第1の
基板16と第2の基板の間隔(セルギャップd)は4.
7μmとした。これらの基板間に封入される液晶には、
ネマチィック液晶(「LIXON-9867」チッソ石油化学
(株)製)にカイラル剤(「CM33」チッソ石油化学
(株)製)を0.15wt%添加したものを用いた。この液
晶の性状を表1に示す。また、第1の基板および第2の
基板に、ノーマリブラックモードとすべく、偏光方向が
直交するように偏光板を設けた。
【0038】この液晶表示素子について、しきい値
10、応答時間τ、最大透過率Tmaxを測定した。測定
結果を表2に示す。また、この液晶表示素子の第1電極
22と第2電極28間に、2V−6Vの電圧を印加し、
そのときの視野角特性を測定した。測定結果を図18に
示す。図18において、Aで示される領域はコントラス
トが10以上の範囲であり、Bで示される領域はコント
ラストが50以上の領域である。図18から、この実施
例の液晶表示素子であると、上下左右±50゜以上のと
ころでコントラストが10以上であり、しかも、コント
ラストが50以上の領域が極めて広いことがわかる。
【0039】尚、ツイスト弾性定数K22は、スプレイ弾
性定数K11やベンド弾性定数K33と共に従来から周知の
定数であるが、その一測定例を以下に示す。まず、液晶
をホモジニアス配向させた液晶セルにおいて、静電容量
Cに関してはθmをパラメータとして、式が成り立
つ。
【数1】 ここで、Vは印加電圧、θは液晶分子と基板とのなす角
度、θmは厚さ方向におけるθの最大値である。また、
Vcはしきい電圧であり、次式で示されるものであ
る。 Vc=π(K11/Δε)1/2 − また、Cvはホモジニアス配向状態における静電容量で
あって、しきい電圧以下の低電圧で測定される静電容量
Cに対応する。γ及びχは次式を満たすものであ
る。 γ=Δε/εv − χ=K33/K11−1 − 従って、しきい電圧Vcを測定することにより、式か
らK11を求めることができる。しきい電圧Vcは、例え
ば、SiO2を60゜斜方蒸着したセル厚が10〜20
μmのホモジニアスセルについて、LCRメータ("4274
A"や"4284A"YHP社製)を用いた静電容量の電圧依存
性を測定することにより、図19に示されるように求ま
る。そして、式と式で与えられるVc/VとC/Cv
の関係をその測定値と対応させ、カーブフィッティング
の方法を用いることにより、γとχが求まる。従って、
このχとK11から式によって、K33が求まる。また、
2枚の基板表面で液晶分子の配向方向をずらした捩れ配
向セル(90゜ツイストセル)(プレチルト角を0゜と
する為、蒸着セルを使用)を用いることにより、その捩
れ角をφとした場合のしきい電圧をVc’とすると、次
式が成り立つ。 Vc’={π211+(K33−2K22)φ21/2/Δε1/2 − したがって、このしきい電圧Vc’を上記したように静
電容量の測定から求め、先に求めたK11、K33、Δεを
あてはめることで、K22が求まる。尚、この弾性定数の
測定方法については、「液晶 基礎編」(発行:培風
館、昭和60年7月15日)の第216〜220頁、”
10.5弾性定数の測定”に詳説されている。
【0040】〔実施例2〕第1の基板16上にポリビニ
ルアルコール(PVA)からなる配向膜を形成し、約1
゜のプレチルト角を形成したこと以外は、実施例1と同
様の液晶表示素子を作製した。この液晶表示素子につい
て、実施例1と同様にして、しきい値V10、応答時間
τ、最大透過率Tmaxを測定した。測定結果を表2に示
す。
【0041】〔実施例3〕液晶材料として、ネマティッ
ク液晶(「LIXON-4031-100」チッソ石油化学(株)製)
にカイラル剤(「CM33」チッソ石油化学(株)製)
を0.15wt%添加したものを用い、セルギャップdを
3.4μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして液晶
表示素子を作製した。この液晶表示素子について、実施
例1と同様にして、しきい値V10、応答時間τ、最大透
過率Tmaxを測定した。測定結果を表2に示した。
【0042】〔実施例4〕スイッチング素子30として
薄膜トランジスタを用いず、図に示すような、単純マト
リクス型液晶表示素子としたこと以外は実施例3と同様
にして作製した。。すなわち、図20に示すように、基
板上に、第1電極22と接続した複数本の第1配線44
と、第2電極28と接続した複数本の第2配線42とを
マトリクス状に形成してなる単純マトリクス液晶表示素
子とした。この液晶表示素子について、実施例1と同様
にして、しきい値V10、応答時間τ、最大透過率Tmax
を測定した。測定結果を表2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表2から、本実施例の液晶表示素子は、い
ずれも、従来からの液晶表示素子よりも、しきい値V10
が小さいことから、駆動電圧を低下せしめ、低消費電力
化を図ることができ、応答速度が速く、また透過率も高
く、コントラストが良好であることがわかる。但し、実
施例4では薄膜トランジスタを適用しなかった為に、応
答速度は低下している。また、実施例1と実施例2の比
較から、第1の基板におけるプレチルト角がより小さい
方が、しきい値V10をさらに低減せしめることができる
ことがわかる。また、実施例1と実施例3の比較から、
粘度ηが小さくすることにより、応答速度を速められる
ことがわかる。
【0046】〔実施例5〕図16に示した実施例1の液
晶表示素子においては、各線状電極部18,24の長手
方向と、各ソース線38とが平行なものであるが、図2
1に示すように、各線状電極部18,24の長手方向
と、各ゲート線40とを平行にしたものであって、他の
条件は実施例1と同様としたものを作製した。このもの
においても、実施例1の液晶表示素子とほぼ同等な特性
を示した。
【0047】
【発明の効果】本発明の液晶表示素子であると、電界の
変化により液晶を起立させたり又横たわせるものでない
ので、液晶の長軸方向と短軸方向の屈折率の差異による
透過率の低下が起こりにくくなり、視野角依存性が抑え
られ、表示品位が向上する。また、本発明では、印加電
界方向と、配向膜の配向方向とは垂直になるので、コン
トラストを最も高めることのできる液晶の90゜のツイ
ストが実現される。またコントラストのばらつきも低減
できる。また、カイラル剤を液晶に添加しておくことに
より、液晶のツイストをより確実ならしめることがで
き、より透過率を向上させられる。このカイラル剤の添
加と、プレチルト角の低減とにより、電圧を印加するこ
とによる液晶の一方向へのツイストをより確実ならしめ
ることができ、ディスクリネーション発生の防止とコン
トラストの向上を図ることができる。
【0048】また、請求項1に係る発明のごとくプレチ
ルト角θpを1゜以下とすることにより、しきい値V10
を低減でき、駆動電圧を低下せしめ、低消費電力化を図
れる。しかも、このプレチルト角θpの制御によってし
きい値V10を低減する手段であれば、液晶材料に特殊な
ものを使用する必要がないので、応答速度や信頼性が低
下することがなく、また液晶材料の選択の幅を広げるこ
とができる。また、請求項2に係る発明のように、液晶
のツイスト弾性定数K22を10pN以下とすることによ
り、応答速度を速めることができるようになる。また、
請求項3に係る発明のように、液晶の誘電率異方性Δε
を5以上とすることにより、しきい値V10を低減でき、
駆動電圧を低下せしめ、低消費電力化を図れる。
【0049】請求項4に係る発明のように、液晶の粘度
ηを30cps以下とすることにより、応答速度を速める
ことができる。特に、ツイスト弾性定数K22と粘度ηを
共に低減せしめることにより、液晶の応答速度を飛躍的
に高めることが可能となる。
【0050】請求項5に係る発明のように、この構成の
液晶表示素子において液晶の初期配向をホモジニアスと
したことで、顕著に液晶分子の回転応答性がよくなり、
低電圧で透過率を高められると共に、コントラストを高
めることができる。請求項6に係る発明のように、この
構成の液晶表示素子において電極を透明電極としたこと
により、透過率を高めることができる。請求項7に係る
発明のように、この構成の液晶表示素子において表示モ
ードをノーマリブラックとすることで、コントラストを
高めることができる。特に、電極に透明電極を使用し、
液晶の初期配向をホモジニアスとし、かつ表示モードを
ノーマリブラックとすることで、コントラストの高いき
わめて高品質な液晶表示素子となる。
【0051】また、請求項9に係る液晶表示素子である
と、第1電極の各線状電極部と第2電極の各線状電極部
の間隔Gと、第1の基板と第2の基板の間隔Dが特定の
関係を有するものであるので、開口率の低下や液晶分子
の捩れの乱れによる透過率の低下や、中間調での着色や
視野角による着色が生じにくくなる。
【0052】また、本発明の液晶表示素子であると、第
1電極と第2電極は同一の電極形成工程にて同時に形成
することができる上、第2の基板には、電極を形成しな
いので、液晶表示素子の製造工程が簡易化され、生産コ
ストの低減を図ることもできる。さらにまた、対となる
2つの基板どうしを組合せる際のアライメント精度に要
求される値を緩和することができ、生産歩留りを向上さ
せることができる。
【0053】また、スイッチング素子として薄膜トラン
ジスタを用いれば、より高精度な制御を行うことができ
るので好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための模式的平面図である。
【図2】電圧を印加していないときの図で、図2(a)
は斜視図、図2(b)は図2(a)のB方向からの側面
図である。
【図3】電圧を印加したときの図で、図3(a)は斜視
図、図3(b)は図3(a)のB方向からの側面図であ
る。
【図4】ツイスト角度とコントラストの関係を示すグラ
フである。
【図5】カイラル剤の添加量とディスクリネーション発
生本数の関係を示すグラフである。
【図6】プレチルト角θpとしきい値V10の関係を示す
グラフである。
【図7】視野角特性を示す図である。
【図8】ツイスト弾性定数K22及び粘度ηと応答時間τ
の関係を示すグラフである。
【図9】誘電率異方性Δεとしきい値V10の関係を示す
グラフである。
【図10】印加電圧と透過率Tの関係を示すグラフであ
る。
【図11】電極幅と透過率Tの関係を示すグラフであ
る。
【図12】電極と液晶の配向の変化を示す模式的側面図
である。
【図13】液晶表示素子の電気力線と液晶の配向を示す
模式的側面図である。
【図14】電極幅と暗状態での透過率の関係を示すグラ
フである。
【図15】電極間隔と駆動電圧および開口率の関係を示
すグラフである。
【図16】実施例1の液晶表示素子の要部平面図であ
る。
【図17】図16のA−A断面図である。
【図18】実施例1の液晶表示素子の視野角特性を示す
図である。
【図19】しきい電圧Vcを求める為の、印加電圧Vと
静電容量Cの関係を示すグラフである。
【図20】実施例4の液晶表示素子の要部を示す模式的
平面図である。
【図21】実施例5の液晶表示素子の要部を示す平面図
である。
【図22】従来例の液晶表示素子での液晶の配向を示す
模式図で、図22(a)は明状態、図22(b)は暗状
態のものである。
【図23】視野角特性を示す図である。
【図24】従来例の液晶表示素子での屈折率の違いを示
す側面図で、図24(a)はオフ状態、図24(b)は
オン状態のものである。
【符号の説明】
10 基板 12 基板 14 液晶 16 第1の基板 18 線状電極部 20 基部 22 第1電極 24 線状電極部 26 基部 28 第2電極 30 スイッチング素子 34 液晶 36 第2の基板 42 共通配線 G 電極間隔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、該第1の基板に対向して
    配置され、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基
    板と、第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマテ
    ィック液晶からなる液晶層と、 第1の基板に形成された、複数本の平行な線状電極部及
    びこの線状電極部どうしを接続した基部とからなる第1
    電極と、該第1電極の各線状電極部間に配置された複数
    本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
    した基部とからなる第2電極と、 第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチング素
    子とを有し、 液晶に前記線状電極部の長手方向に平行な配向処理がな
    され、 前記第1の基板におけるプレチルト角が1゜以下である
    ことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 第1の基板と、該第1の基板に対向して
    配置され、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基
    板と、第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマテ
    ィック液晶からなる液晶層と、 第1の基板に形成された、複数本の平行な線状電極部及
    びこの線状電極部どうしを接続した基部とからなる第1
    電極と、該第1電極の各線状電極部間に配置された複数
    本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
    した基部とからなる第2電極と、 第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチング素
    子とを有し、 液晶に前記線状電極部の長手方向に平行な配向処理がな
    され、 液晶のツイスト弾性定数K22が10pN以下であること
    を特徴とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 第1の基板と、該第1の基板に対向して
    配置され、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基
    板と、第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマテ
    ィック液晶からなる液晶層と、 第1の基板に形成された、複数本の平行な線状電極部及
    びこの線状電極部どうしを接続した基部とからなる第1
    電極と、該第1電極の各線状電極部間に配置された複数
    本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
    した基部とからなる第2電極と、 第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチング素
    子とを有し、 液晶に前記線状電極部の長手方向に平行な配向処理がな
    され、 液晶の誘電率異方性Δεが5以上であることを特徴とす
    る液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 第1の基板と、該第1の基板に対向して
    配置され、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基
    板と、第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマテ
    ィック液晶からなる液晶層と、 第1の基板に形成された、複数本の平行な線状電極部及
    びこの線状電極部どうしを接続した基部とからなる第1
    電極と、該第1電極の各線状電極部間に配置された複数
    本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
    した基部とからなる第2電極と、 第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチング素
    子とを有し、 液晶に前記線状電極部の長手方向に平行な配向処理がな
    され、 液晶の粘度ηが30cps以下であることを特徴とする液
    晶表示素子。
  5. 【請求項5】 第1の基板と、該第1の基板に対向して
    配置され、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基
    板と、第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマテ
    ィック液晶からなる液晶層と、 第1の基板に形成された、複数本の平行な線状電極部及
    びこの線状電極部どうしを接続した基部とからなる第1
    電極と、該第1電極の各線状電極部間に配置された複数
    本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
    した基部とからなる第2電極と、 第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチング素
    子とを有し、 液晶に前記線状電極部の長手方向に平行な配向処理がな
    され、 液晶の初期配向がホモジニアスであることを特徴とする
    液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 第1の基板と、該第1の基板に対向して
    配置され、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基
    板と、第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマテ
    ィック液晶からなる液晶層と、 第1の基板に形成された、複数本の平行な線状電極部及
    びこの線状電極部どうしを接続した基部とからなる第1
    電極と、該第1電極の各線状電極部間に配置された複数
    本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
    した基部とからなる第2電極と、 第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチング素
    子とを有し、 液晶に前記線状電極部の長手方向に平行な配向処理がな
    され、 第1電極及び第2電極が透明電極であることを特徴とす
    る液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 第1の基板と、該第1の基板に対向して
    配置され、第1の基板側に配向膜の形成された第2の基
    板と、第1の基板と第2の基板の間に配置されたネマテ
    ィック液晶からなる液晶層と、 第1の基板に形成された、複数本の平行な線状電極部及
    びこの線状電極部どうしを接続した基部とからなる第1
    電極と、該第1電極の各線状電極部間に配置された複数
    本の平行な線状電極部及びこの線状電極部どうしを接続
    した基部とからなる第2電極と、 第1電極と第2電極間に電圧を印加するスイッチング素
    子とを有し、 液晶に前記線状電極部の長手方向に平行な配向処理がな
    され、 表示モードがノーマリブラックであることを特徴とする
    液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 液晶にカイラル剤が添加されていること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液晶表示
    素子。
  9. 【請求項9】 前記第1電極の線状電極部とこれに隣り
    合う第2電極の線状電極部の間隔Gと、第1の基板と第
    2の基板の間隔Dが次式を満たすことを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載の液晶表示素子。 0.5≦G/D≦3.0
  10. 【請求項10】 前記スイッチング素子が薄膜トランジ
    スタであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の液晶表示素子。
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