JPH0914494A - バタフライ弁の駆動装置及びその製造方法 - Google Patents

バタフライ弁の駆動装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0914494A
JPH0914494A JP12229396A JP12229396A JPH0914494A JP H0914494 A JPH0914494 A JP H0914494A JP 12229396 A JP12229396 A JP 12229396A JP 12229396 A JP12229396 A JP 12229396A JP H0914494 A JPH0914494 A JP H0914494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
valve
butterfly valve
drive device
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12229396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3090420B2 (ja
Inventor
Yoshinori Yurugi
義則 万木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoe Technical Research Co Ltd
Original Assignee
Tomoe Technical Research Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoe Technical Research Co Ltd filed Critical Tomoe Technical Research Co Ltd
Priority to JP08122293A priority Critical patent/JP3090420B2/ja
Publication of JPH0914494A publication Critical patent/JPH0914494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3090420B2 publication Critical patent/JP3090420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】操作ハンドルの方向性を整列させて作業性を向
上させるようにし、且弁開閉のための操作ミスをなく
す。 【解決手段】中心形バタフライ弁に設けた取付フランジ
面に複数の凹部又は凸部を形成し、前記凹部又は凸部と
係脱可能に嵌合して中心形バタフライ弁の弁棒の回転方
向に位置決め係合作用を行なう凸部又は凹部を有する同
一寸法及び構造の取付面をケーシングの上下両面に形成
し、該取付面の中心にウォームギヤ軸部孔を形成し、該
ウォームギヤ軸部孔に軸支してケーシング内に配置した
ウォームギヤに弁棒連結孔を上下に貫通して穿孔し、ウ
ォームギヤと噛合するウォームのウォーム軸をケーシン
グ外に延出してその延出端に操作ハンドルを取り付ける
と共に、前記弁棒連結孔に中心形バタフライ弁の弁棒を
回転を一体にして挿脱可能に嵌合させたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、中心形バタフライ弁
の駆動装置に関し、特に配管への取付後において駆動装
置を分解することなく、操作ハンドルの位置を任意に変
更可能とすると共に、位置の変更後も操作ハンドルの回
動方向が変わらないようにすることの可能な駆動装置な
らびにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】弁体の回転中心に弁棒を配した中心形バ
タフライ弁は従来公知であり、種々の流体の制御に広く
用いられている。かかるバタフライ弁の開閉をもたらす
弁体の回動は、弁体を軸支する弁棒の一端を弁本体の外
部に延出させて、該弁棒の延出端にウォームギヤを連結
し、該ウォームギヤと噛合するウォームのウォーム軸に
ハンドルを取り付けて駆動する方式が手動操作の方法と
しては最も一般的である。
【0003】このような手動操作方式の駆動装置を備え
たバタフライ弁を比較的余裕のあるスペース内において
配管系統に配設する場合は、操作上特に大きな問題は生
じない。しかしながら、船舶の機関室のように狭隘で且
種々の機器が輻輳して配設されているスペースや、プラ
ントのように多数のパイプラインに複数のバタフライ弁
が配設され、バタフライ弁毎に開閉操作が必要とされる
場合は、弁の配設位置、操作ハンドルの位置および回動
方向等によって作業能率に大きな差異が生じて来る。
【0004】図11は、複数のパイプラインPL1〜PL3が
平行に配管され、各パイプラインPL1〜PL3にそれぞれ駆
動装置を備えたバタフライ弁V1〜V3が取り付けられ、各
パイプラインPL1〜PL3の間に操作のために作業者が出入
りする通路RO1〜RO3が配されている状態を示し、各バタ
フライ弁V1〜V3の駆動装置には同一方向に操作ハンドル
HD1〜HD3が伸び出している。従って、この場合に各バタ
フライ弁V1〜V3の開閉操作をするには、作業者が3本の
通路RO1〜RO3を順次出入りして操作ハンドルHD1〜HD3を
個別に操作しなければならず、作業能率が悪かった。
【0005】そこで、図12に示すように、第1のバタ
フライ弁V1に隣接する第2のバタフライ弁V2を駆動装置
と共にパイプライPL2から一旦取り外して180゜回転
させて取り付けることにより、第1の通路RO1において
2つのバタフライ弁V1、V2の開閉操作を行いうるように
して、第2の通路RO2のためのスペースを省略すること
が可能となる。しかしながら、この場合操作ハンドルHD
1、HD2の位置が整列せず操作性及び外観が悪いという不
具合がある。又、図13は、実公昭61−46309号
公報に開示のウォーム軸を駆動装置のケーシングから左
右方向に延出させ、操作ハンドルをウォーム軸の両端に
選択的に取り付けできるようにした構造により、操作ハ
ンドルHD1〜HD3を整列させたものであり、操作性、外観
性は図12の場合よりも改善されている。
【0006】しかしながら、図13の場合には第1のバ
タフライ弁V1と第2のバタフライ弁V2の開閉操作方向が
逆になるため、操作方向を誤るおそれがあり、作業能
率、緊急時における迅速性、安全性の点から好ましくな
かった。すなわち、通常弁の回動方向は、日本工業規格
により、操作ハンドルを反時計方向に回動したとき閉弁
し、時計方向に回動したとき開弁することが規定されて
いるが、図13の場合には、第2のバタフライ弁V2は、
これとは逆の方向に操作ハンドルを回動して弁の開閉を
行うことになる。
【0007】更に、駆動装置のケーシング及びバタフラ
イ弁の弁本体等を合成樹脂材料等で構成した場合、操作
ハンドルの回転によりウォーム及びウォームギヤを介し
て弁棒に連結された弁体を回動させるため、ウォームギ
ヤ軸部に大きなトルクが生じ、このトルクにより駆動装
置のケーシングに設けた取付面とバタフライ弁側に設け
た取付フランジ面の間にズレが発生し、弁の開閉位置に
狂いが生じて流体の漏洩の原因となる。
【0008】又、操作ハンドルの位置を変更すると、こ
れにともなって弁の開閉表示手段も交換する必要性があ
り、弁開度遠隔指示器を付け替えるためにケーシングの
上面に取付孔等を新設する必要性があった。
【0009】又、従来から駆動装置は実公平7−127
86号公報に示されているように、ケーシングと蓋から
構成され、これらを結合して一体化している。すなわ
ち、ケーシングと蓋は、その形状、寸法が異なってお
り、それぞれ別個の金型で成形し、機械加工して結合さ
れている。このため、操作ハンドルの位置を逆方向に変
更する場合には、ケーシングと蓋を分離し、内部のウォ
ームギヤ及びウォーム軸を一旦取り出して所定の方向に
組み替えなければならず、作業工数及び緊急時における
迅速性の点から好ましくなかった。かかる従来の駆動装
置は、主として鋳鉄等の鋳造品が多く、ケーシング及び
蓋の形状により作業能率、外観(鋳肌)が好ましくな
く、結合部、摺動部、ボルト孔等を全て機械加工で形成
する必要があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、狭隘なス
ペース或は配管、機器が輻奏している個所においてもバ
タフライ弁並びに駆動装置を整然と配置可能にすると共
に、操作ハンドルの方向性を整列させて操作時における
無駄な動きをなくして作業性を向上させるようにし、且
弁開閉のための操作ハンドルの回転方向を一致させて操
作ミスをなくして緊急時の迅速性及び安全性を高く出来
るバタフライ弁の駆動装置を提供せんとするものであ
る。
【0011】又、駆動装置の製造時に量産が可能で、工
数の削減、品質が安定し、外観が美麗で、作業環境が良
い等の目的を達成することが出来、従来ケーシングと蓋
の2面の金型が必要であったものを、1面の金型でケー
シングと蓋の成形を可能として、金型費用の削減を図り
うると共に、浅い皿状に成形して成形方案を容易とし、
成形費用の削減を図ることが出来、しかも上下兼用のケ
ーシングをほとんど後加工する必要なく製造可能な製造
方法を提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、中心形バタフライ弁に設け
た取付フランジ面に複数の凹部又は凸部を形成し、前記
凹部又は凸部と係脱可能に嵌合して中心形バタフライ弁
の弁棒の回転方向に位置決め係合作用を行なう凸部又は
凹部を有する同一寸法及び構造の取付面をケーシングの
上下両面に形成し、該取付面の中心にウォームギヤ軸部
孔を形成し、該ウォームギヤ軸部孔に軸支してケーシン
グ内に配置したウォームギヤに弁棒連結孔を上下に貫通
して穿孔し、ウォームギヤと噛合するウォームのウォー
ム軸をケーシング外に延出してその延出端に操作ハンド
ルを取り付けると共に、前記弁棒連結孔に中心形バタフ
ライ弁の弁棒を回転を一体にして挿脱可能に嵌合させた
ことを特徴とする。
【0013】又、ケーシングは、中央部分において上部
ケーシングと下部ケーシングに2分割され、上部ケーシ
ングと下部ケーシングは同一の形状、寸法を有する浅い
皿状の成形体により構成され、接合して箱状のケーシン
グに構成したことを特徴とする。
【0014】更に、ケーシングに設けた取付面に開閉表
示を施す一方、弁開度遠隔指示器を取付面に着脱可能に
取り付けたことを特徴とする。
【0015】更に、凹凸嵌合は、弁棒連結孔を中心とす
る対称位置に配設した複数の凸部と、該凸部にそれぞれ
嵌合する複数組の凹部により構成され、各組の凹部を弁
棒連結孔を中心とする異なる位相位置に設けて、取付フ
ランジ面に対するケーシングの取付位置を選択可能とし
て、操作ハンドルの位置を変更出来るようにしたことを
特徴とする。
【0016】更に、中央部分において上部ケーシングと
下部ケーシングに2分割され、上下両ケーシングは同一
の形状、寸法を有する浅い皿状の成形体により構成さ
れ、接合して1個の箱状のケーシングとなるバタフライ
弁の駆動装置のケーシングの製造において、上部ケーシ
ング及び下部ケーシングを上金型と下金型の対からなる
1面の金型で成形し、後加工を不要としたことを特徴と
する。
【0017】更に、上金型と下金型の接合面を上下ケー
シングの接合面となるようにしたことを特徴とする。
【0018】
【実施の形態】以下に図を参照しつつ、この発明の好ま
しい実施例を詳細に説明する。図において、(1)はこの
発明にかかる駆動装置であり、そのケーシング(2)の一
側面に操作ハンドル(3)が位置づけられている。ケーシ
ング(2)は中央部分から上部ケーシング(2a)と下部ケー
シング(2b)に2分割されている。上部ケーシング(2a)と
下部ケーシング(2b)は同一形状、寸法の浅い皿状の合成
樹脂成形体により構成され、接合されて1個の箱状のケ
ーシング(2)を構成する。
【0019】又、ケーシング(2)の上下両面にはそれぞ
れ取付面(4a)(4b)を形成している。取付面(4a)(4b)は同
一寸法及び構造を有し、各取付面(4a)(4b)の中央にそれ
ぞれウォームギヤ軸部孔(5)を形成すると共に、このウ
ォームギヤ軸部孔(5)を中心とする対称位置に4個のボ
ルト孔(6)と2個の凸部(7)をそれぞれ等間隔に配置し
て形成する。
【0020】一方、バタフライ弁の弁本体(8)の外周面
から直径方向外方に向って伸び出す弁軸筒(9)の先端に
取付フランジ面(10)を設け、該取付フランジ面(10)に前
記凸部(7)が嵌合する4個の凹部(11)を等間隔に配置し
て形成し、凸部(7)を凹部(11)に嵌合させることによ
り、取付フランジ面(10)に対してケーシング(2)をウォ
ームギヤ軸部孔(5)を中心とする回転方向に位置決め係
合させるようにしている。尚、凸部(7)及び凹部(11)を
それぞれ等配形成している為に、ケーシング(2)の取付
方向を片面で4方向、上下両面で8方向に変更すること
により、操作ハンドル(3)の位置を8方向に設定出来る
ようにしている。
【0021】又、上記ボルト孔(6)に対応する4個のボ
ルト孔(12)を取付フランジ面(10)に等間隔に形成し、こ
れらのボルト孔(6)(12)に取付フランジ面(10)の下方か
ら挿通したボルト(13)でケーシング(2)を取付フランジ
面(10)に締付固定する。(14)はケーシング(2a)(2b)を相
互に締付固定するボルトである。
【0022】ケーシング(2)の内部には平面から見て扇
形をなすウォームギヤ(15)と、このウォームギヤ(15)に
噛合したウォーム(16)を回転自在に配設している。ウォ
ームギヤ(15)の軸中心には前記ウォームギヤ軸部孔(5)
に整合して弁棒連結孔(17)が上下に貫通して穿孔されて
いる。
【0023】弁棒連結孔(17)の内周面には、4本のキー
溝(17a)が等間隔に形成され、弁本体(8)に固着した弁
棒(18)の先端近傍に埋め込んだキー(18a)をキー溝(17a)
に係合させることにより、弁棒(18)をウォームギヤ(15)
に回転を一体にして挿脱可能に嵌合させている。ウォー
ム(16)に固定したウォーム軸(19)の一端はケーシング
(2)の外部に延出され、その延出端に操作ハンドル(3)
を取り付けている。操作ハンドル(3)を回転操作してウ
ォーム(16)を回転させると、ウォームギヤ(15)を介して
弁棒(18)が回転され、弁本体(8)に設けた図示しない弁
体が開閉回転操作される。
【0024】弁棒(18)の先端面には弁体の方向と一致す
るスリット(20)を設け、このスリット(20)に嵌合させた
指針(21)を弁棒(18)の先端面に取り付けると共に、開
(O)及び閉(S)の表示文字(22)を取付面(4a)(4b)に刻
印している。又、弁開度遠隔指示器として機能するリミ
ットスイッチ(23)(24)を取り付けたプレート(25)をボル
ト孔(6)を利用して取付面(4)に着脱可能に取り付ける
ことにより、弁体が全開位置に回動した時に指針(21)の
先端が開(O)を指し示すと共に、開位置に設けたリミッ
トスイッチ(23)が作動され開信号が出力される。又、弁
体が全閉位置に回動すると指針(21)の先端が閉(S)を指
し示すと共に、閉位置に設けたリミットスイッチ(24)が
作動され閉信号が出力される。
【0025】(26)はウォームギヤ軸部孔(5)とケーシン
グ(2a)(2b)の間をシールするパッキン、(27)はウォーム
軸(19)とケーシング(2a)(2b)の間をシールするパッキン
であり、ガスケット(28)を上下のケーシング(2a)(2b)の
接合面の全周に挟み込むことにより、駆動装置(1)を防
滴及び防水構造とすると共に、内部からの潤滑油の漏洩
防止構造としている。(29)はウォーム(15)の端部の平坦
部に当接するストッパボルトであり、ケーシング(2a)
(2b)内に形成されたストッパーボス部(30)に進退自在
に螺挿され、弁体の開閉位置を調整する。
【0026】この発明は、弁本体(8)に形成した取付フ
ランジ面(10)とケーシング(2)の上下両面に形成した取
付面(4a)(4b)とを、凸部(7)と凹部(11)による凹凸嵌合
で弁棒(18)の回転方向に位置決め係合させてボルト(13)
で締付固定している為、ボルト(13)のみではなく、凸部
(7)と凹部(11)にも弁の開閉にともなう操作反力を負担
させることが出来る。従って、ケーシング(2)及び弁本
体(8)等を合成樹脂材料の成形品で構成した場合におい
ても取付面(4)と取付フランジ面(10)の間のズレを的確
に防止することが出来る。
【0027】又、弁棒連結孔(17)を中心とする対称位置
に凸部(7)を配設し、該凸部(7)が嵌合し得る複数組の
凹部(11)を弁棒連結孔(17)を中心とする異なる位相位置
に設けている為、凸部(7)と凹部(11)との嵌合の組合せ
を選択して取付フランジ面(10)におけるケーシング(2)
の取付位置を変更出来る。従って、図7に示したように
操作ハンドル(3)がパイプラインの右側に位置するよう
にして駆動装置(1)を取り付け、或は図8に示したよう
に駆動装置(1)を天地反転させて取り付けて操作ハンド
ル(3)をパイプラインの左側に位置させることが出来、
各取り付け状態においても凹部(11)の組数分だけ駆動装
置(1)の取り付け位相を異ならせて操作ハンドル(3)の
位置を変更出来る為、現場の状況に応じて操作ハンドル
(3)の位置を最適位置に選定することが出来る。
【0028】尚、通常は操作ハンドル(3)を反時計方向
に回転操作した場合に弁体が開作動し、時計方向に回転
させた場合に弁体が閉作動する。従って、駆動装置(1)
を天地反転させた場合は、操作ハンドル(3)の回転方向
は同じであるが、弁体の開閉が逆転となる。ところが、
この発明では弁体が360°回転する中心形バタフライ弁
を採用している。従って、操作ハンドル(3)の回転に伴
って弁体が逆方向に回転したとしても所期の開閉動作を
行なう為、駆動装置(1)の取り付け方向を変更した場合
にも操作ハンドル(3)の操作性の整合性が損なわれるお
それはない。
【0029】上記実施態様では取付面(4a)(4b)に凸部
(7)を設けると共に取付フランジ面(10)に凹部(11)を設
けているが、凸部と凹部の関係を逆転しても同一の作用
効果を得ることが出来る。又、2個の凸部(7)と4個の
凹部(11)をそれぞれ等間隔に形成して駆動装置(1)を合
計8種の取付態様から選択出来るようにしているが、凸
部(7)及び凹部(11)の数は予測される取付態様に応じて
変更出来る。
【0030】ケーシングの上下両面に設けた取付面は同
一寸法及び構造に形成され、各取付面の中心にそれぞれ
ウォームギヤ軸部孔を形成している。又、ケーシング内
に回転自在に軸支したウォームギヤに、前記ウォームギ
ヤ軸部孔に整合する弁棒連結孔を上下に貫通させて穿孔
し、中心形バタフライ弁の弁棒を弁棒連結孔に挿脱可能
に係合させている。従って、ケーシングの上下いずれの
取付面を用いても駆動装置をバタフライ弁の弁本体に取
り付けることが出来る。又、中心形バタフライ弁は弁棒
を正逆いずれの方向に回転させても所期の開閉作用を行
なう。よって、天地を反転させて駆動装置を取り付けた
場合においても、操作ハンドルを例えば反時計方向に回
転させた時に弁体が開き、時計方向に回転させた場合に
弁体が閉じるため、全てのバタフライ弁の駆動装置の操
作ハンドルの回転方向を統一することが出来る。
【0031】又、弁本体に設けた取付フランジ面とケー
シングに設けた取付面を凹凸嵌合により弁棒の回転方向
に位置決め係合させるようにしている為、弁本体及びケ
ーシングを合成樹脂材料で構成した場合にも操作ハンド
ルの操作に伴ってウォームギヤ軸部に作用するトルクを
軽減することが出来、駆動装置のケーシングに設けた取
付面とバタフライ弁側に設けた取付フランジ面の間にズ
レが生じない為、弁の開閉位置に誤差が発生せず流体が
漏洩することはない。
【0032】更に、ケーシングに設けた取付面に開閉表
示を施して弁開度遠隔指示器を取付面に着脱可能に取り
付けた場合は、駆動装置の取り付け方向に応じて弁開度
遠隔指示器を付け替えることで対処出来る。
【0033】更に又、弁棒連結孔を中心とする対称位置
に配設した複数の凸部と、該凸部にそれぞれ嵌合する複
数組の凹部により凹凸嵌合を構成し、且各組の凹部を弁
棒連結孔を中心とする異なる位相位置に設けた場合は、
凸部を嵌合させる凹部を選択してフランジに対するケー
シングの取付位相を選択して操作ハンドルの位置を変更
出来る為、現場の状況に応じて操作ハンドルの位置を最
適位置に選定することが出来る。
【0034】次に、この発明の駆動装置のケーシングの
製造方法について説明する。図9、10を参照して、同
一の形状を有する上下ケーシング(2a)(2b)は、1面
(1対)の金型、即ち上金型(34)と下金型(35)で製造さ
れ、接合されて箱状のケーシング(2)に形成される。即
ち、この発明のケーシングは、1対の金型のみで上下2
個のケーシングを成形するようにしてあるので、従来の
ケーシング本体と蓋のようにケーシングの組合せを考慮
する必要がなくなり、製造が容易となる利点がある。
【0035】成形されたケーシングは樹脂の成形加工で
あるため、寸法精度や、表面を美麗に成形することが出
来、ストッパーボス部(30)のボルト孔と取り付け面(4
a)(4b)のボルト孔の後加工を除いて、後加工が不要で
ある。そして、かかる後加工を不要とするために、上下
ケーシングを浅い皿状に形成して、金型から製品を抜く
ときの抜き勾配を最小の勾配で十分なように配慮した。
かかる抜き勾配が小さな勾配で済むことは、特にウォー
ムギヤ軸部孔(5)の形成に関して顕著な効果を発揮して
いる。又、ウォーム軸(19)の回転部(31)及びパッキン溝
(32)に絶好の抜き勾配を示している。接合ボルト孔(33)
は浅い開口でよく、取付面(4)の複数の凸部(7)は高さ
寸法が少ないため抜き勾配をほとんど考慮する必要がな
い。その他の部位は、他の部品との接合や摺動の関係が
ないため、抜き勾配とは無関係である。
【0036】上下金型(34)(35)は、段違いの噛み合わせ
から成る芯出し部(36)により、横方向の移動を防止され
ている。上下ケーシング(2a)(2b)の接合面並びにウォ
ームギヤ(15)との接触面は、上金型(34)と下金型(35)の
接合面(37)に当たり、両金型の面粗度によりその精度が
左右される。成形後、ウォーム軸(19)の操作ハンドルが
取り付けられない方向は、硬質ゴムや樹脂等からなるプ
ラグ(42)で閉塞される。ケーシングリブ(38)は、ボルト
孔(6)が形成される部位であり、他の部位より肉厚にす
る必要があると共に、ケーシングの構造を補強する観点
からその形状、厚みが決定される。
【0037】図9を参照して、上方の主導入溝(39)から
環状溝(40)、導入溝(41)を経てケーシングに注湯され
る。導入溝の大きさ、及び数は、ケーシングの形状、寸
法並びに成形材料により適宜選択される。注湯と同時に
金型空洞部(キャビティ)の排気が行われる。成形材料
の種類により、注入速度、圧力、温度等は異なる。成形
材料としての合成樹脂材料は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の熱可塑性樹脂或いはエポキシ、メラミン等の
熱硬化性樹脂が好ましい。又、ガラス繊維や炭素繊維を
混合して強度を向上することもできる。成形後は、主導
入溝(39)、導入溝(41)を切除してケーシングを取り出
す。主導入溝(39)や導入溝(41)の切除個所は、仕上げ工
数の削減、仕上げ面の美麗さの関係から、可能な限り少
なく、かつ小さな断面とするのが好ましい。
【0038】
【発明の効果】この発明のバタフライ弁の駆動装置によ
れば、以下の如き効果を奏することが出来る。
【0039】1.駆動装置のケーシングの上下両面に同
一寸法及び構造の取付面を形成してバタフライ弁の配管
設置後においても必要に応じて駆動装置を天地反転させ
て取り付けて操作ハンドルの位置を変更出来るようにし
ている為、操作ハンドルの回転方向を統一することが出
来、弁の開閉操作性が向上すると共に、緊急時の迅速性
及び安全性が高くなる。
【0040】2.バタフライ弁の弁本体に設けた取付フ
ランジ面と駆動装置のケーシングに設けた取付面を複数
の凹凸嵌合により弁棒の回転方向に位置決め係合させて
いる為、ウォームギヤ軸部に作用するトルクを軽減して
取付フランジ面と取付面の間のズレを回避できる為、弁
本体及びケーシングを合成樹脂材料で構成した場合にも
駆動装置のケーシングに設けた取付面とバタフライ弁側
に設けた取付フランジ面の間にズレが生じることがな
く、弁の開閉位置の誤差による流体の漏洩を防止出来
る。
【0041】3.操作ハンドルの位置を変更した場合に
も開閉表示を新規に設ける必要性がなく、しかも、弁開
度遠隔指示器をケーシングの上下いずれの取付面にも取
り付けることが出来る為、駆動装置の取り付け方向の変
更に伴って弁開度遠隔指示器の取付部を新規に設けるこ
となく対処出来る。
【0042】4.バタフライ弁の配管設置後においても
駆動装置の取付位相を変更して操作ハンドルの位置を変
更出来る為、現場の状況に対応した最適ハンドル位置を
選定出来る。
【0043】5.上下のケーシングの形状寸法が同一で
あるので、成型用金型が1面で済み、かつ比較的浅い皿
状に形成されているので、成形方案が容易であり金型費
用を削減できる。
【0045】6.上下のケーシングを兼用可能であるた
め、量産が出来成形金型の準備、取付、保管等の工数削
減が出来、合成樹脂又は軽合金等の成形体であるため品
質が安定し、外観が美麗で軽量化が可能であるため、女
子従業員にも取扱が出来るメリットがある。
【0047】7.上下のケーシングはほとんど後加工が
不要であり、2個のケーシングを接合して1個のケーシ
ングを完成できるため、品質、コスト、納期、サービス
の向上を図ることが可能で、且8種類の方向の多様性も
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる駆動装置の一実施例を示す平
面図
【図2】図1の底面図
【図3】図1の内部機構を示す平面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】開閉表示及び弁開度遠隔指示器を取りつけた駆
動装置の平面図
【図6】この発明にかかる駆動装置が適用されるバタフ
ライ弁の弁本体の上部の斜視図
【図7】パイプラインへの一取付態様を示す平面図
【図8】パイプラインへの異なる取付態様を示す平面図
【図9】ケーシング製造方案を示す平面図
【図10】ケーシング製造方案を示す断面図
【図11】従来の駆動装置のパイプラインへの一取付態
様を示す平面図
【図12】従来の駆動装置のパイプラインへの異なる取
付態様を示す平面図
【図13】従来の駆動装置のパイプラインへの別の取付
態様を示す平面図
【符号の説明】
(1) 駆動装置 (2) ケーシング (2a) 上部ケーシング (2b) 下部ケーシング (3) 操作ハンドル (4a)(4b) 取付面 (5) ウォームギヤ軸部孔 (6) ボルト孔 (7) 凸部 (8) 弁本体 (9) 弁軸筒 (10) 取付フランジ面 (11) 凹部 (12) ボルト孔 (13)(14) ボルト (15) ウォームギヤ (16) ウォーム (17) 弁棒連結孔 (17a)キー溝 (18) 弁棒 (18a) 植え込みキー (19) ウォーム軸 (20) スリット (21) 指針 (22) 表示文字 (23)(24) リミットスイッチ(弁開度遠隔指示器) (25) プレート (26)(27) パッキン (28) ガスケット (29) ストッパボルト (30) ストッパーボス部 (31) ウォーム軸の回転部 (32) パッキン溝 (33) 接合ボルト孔 (34) 上金型 (35) 下金型 (36) 芯出し部 (37) 金型接合面 (38) ケーシングリブ (39) 主導入溝 (40) 環状溝 (41) 導入溝 (42) プラグ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心形バタフライ弁に設けた取付フランジ
    面に複数の凹部又は凸部を形成し、前記凹部又は凸部と
    係脱可能に嵌合して中心形バタフライ弁の弁棒の回転方
    向に位置決め係合作用を行なう凸部又は凹部を有する同
    一寸法及び構造の取付面をケーシングの上下両面に形成
    し、該取付面の中心にウォームギヤ軸部孔を形成し、該
    ウォームギヤ軸部孔に軸支してケーシング内に配置した
    ウォームギヤに弁棒連結孔を上下に貫通して穿孔し、ウ
    ォームギヤと噛合するウォームのウォーム軸をケーシン
    グ外に延出してその延出端に操作ハンドルを取り付ける
    と共に、前記弁棒連結孔に中心形バタフライ弁の弁棒を
    回転を一体にして挿脱可能に嵌合させたことを特徴とす
    るバタフライ弁の駆動装置。
  2. 【請求項2】ケーシングは、中央部分において上部ケー
    シングと下部ケーシングに2分割され、上部ケーシング
    と下部ケーシングは同一の形状、寸法を有する浅い皿状
    の成形体により構成され、接合して箱状のケーシングに
    構成したことを特徴とする請求項1記載のバタフライ弁
    の駆動装置。
  3. 【請求項3】ケーシングに設けた取付面に開閉表示を施
    す一方、弁開度遠隔指示器を取付面に着脱可能に取り付
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載のバタフライ
    弁の駆動装置。
  4. 【請求項4】凹凸嵌合は、弁棒連結孔を中心とする対称
    位置に配設した複数の凸部と、該凸部にそれぞれ嵌合す
    る複数組の凹部により構成され、各組の凹部を弁棒連結
    孔を中心とする異なる位相位置に設けて、取付フランジ
    面に対するケーシングの取付位置を選択可能として、操
    作ハンドルの位置を変更出来るようにしたことを特徴と
    する請求項1、2又は3記載のバタフライ弁の駆動装
    置。
  5. 【請求項5】中央部分において上部ケーシングと下部ケ
    ーシングに2分割され、上下両ケーシングは同一の形
    状、寸法を有する浅い皿状の成形体により構成され、接
    合して1個の箱状のケーシングとなるバタフライ弁の駆
    動装置のケーシングの製造において、上部ケーシング及
    び下部ケーシングを上金型と下金型の対からなる1面の
    金型で成形し、後加工を不要としたことを特徴とするバ
    タフライ弁の駆動装置の製造方法。
  6. 【請求項6】上金型と下金型の接合面を上下ケーシング
    の接合面となるようにしたことを特徴とする請求項5記
    載の製造方法。
JP08122293A 1995-04-27 1996-04-19 バタフライ弁の駆動装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3090420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08122293A JP3090420B2 (ja) 1995-04-27 1996-04-19 バタフライ弁の駆動装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-127276 1995-04-27
JP12727695 1995-04-27
JP08122293A JP3090420B2 (ja) 1995-04-27 1996-04-19 バタフライ弁の駆動装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0914494A true JPH0914494A (ja) 1997-01-14
JP3090420B2 JP3090420B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=26459442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08122293A Expired - Fee Related JP3090420B2 (ja) 1995-04-27 1996-04-19 バタフライ弁の駆動装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3090420B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101435748B1 (ko) * 2013-04-08 2014-08-28 노민지 자유 각도 제어 안전 웜기어 액추에이터
CN104455676A (zh) * 2014-11-27 2015-03-25 河南煜达阀门制造有限公司 一种蝶阀用涡轮驱动装置
CN110332319A (zh) * 2019-08-01 2019-10-15 济南迈克阀门科技有限公司 一种带有盘体结构的蝶阀
WO2022126732A1 (zh) * 2020-12-18 2022-06-23 施镇乾 传动件、阀门驱动组件和阀门

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2402459B (en) 2003-03-28 2006-02-01 Tomoe Technical Res Company Lt Butterfly valve

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101435748B1 (ko) * 2013-04-08 2014-08-28 노민지 자유 각도 제어 안전 웜기어 액추에이터
CN104455676A (zh) * 2014-11-27 2015-03-25 河南煜达阀门制造有限公司 一种蝶阀用涡轮驱动装置
CN110332319A (zh) * 2019-08-01 2019-10-15 济南迈克阀门科技有限公司 一种带有盘体结构的蝶阀
WO2022126732A1 (zh) * 2020-12-18 2022-06-23 施镇乾 传动件、阀门驱动组件和阀门

Also Published As

Publication number Publication date
JP3090420B2 (ja) 2000-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4762143A (en) Faucet manifold
US4760861A (en) Faucet manifold
US3346005A (en) Lined butterfly valves
EP3919790A1 (en) Three-way water valve
JPH0914494A (ja) バタフライ弁の駆動装置及びその製造方法
KR20070109577A (ko) 버터플라이 밸브
US20020189692A1 (en) Joint fluid transport pipe
JP3056103B2 (ja) 回転弁の駆動装置
JPH10122202A (ja) ロータリーアクチュエータ
JP3054528B2 (ja) 中心形バタフライ弁の駆動装置
JP3081820B2 (ja) 回転弁の駆動装置
JPH0828725A (ja) 多方弁構造
CN111322432B (zh) 一种六通阀
KR200422352Y1 (ko) 버터플라이 밸브
CN201034207Y (zh) 一种两气共用燃气阀
KR200358254Y1 (ko) 주조접합시트를 갖는 버터플라이밸브용 밸브디스크
GB2360565A (en) Double isolation radiator valve
JPH094740A (ja) 三方口バタフライ弁
CN210637580U (zh) 双驱式蝶阀
CN212338204U (zh) 在线维护的阀门
CN210770293U (zh) 一种紧凑型高性能蝶阀
CN214838512U (zh) 一种新型无压恒温二分水阀芯
CN220870101U (zh) 一种新型电动调节蝶阀
CN220566616U (zh) 一种流体介质转动式电动控制阀
CN217153085U (zh) 一种高稳定流体控制隔膜阀

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees