JPH09143100A - 服用感の改善された固形製剤 - Google Patents

服用感の改善された固形製剤

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JPH09143100A
JPH09143100A JP32631695A JP32631695A JPH09143100A JP H09143100 A JPH09143100 A JP H09143100A JP 32631695 A JP32631695 A JP 32631695A JP 32631695 A JP32631695 A JP 32631695A JP H09143100 A JPH09143100 A JP H09143100A
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JP
Japan
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granulation
feeling
pharmaceutical preparation
mannitol
lactose
Prior art date
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Pending
Application number
JP32631695A
Other languages
English (en)
Inventor
Ayako Kishimoto
亜矢子 岸本
Koichi Okamoto
浩一 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】苦味・刺激などの不快感を有する薬物を含有し
ながらも、当該不快感が改善され、服用感に優れる固形
製剤を提供する。 【解決手段】薬物、マンニトールおよび乳糖からなる固
形製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苦味、刺激などの
不快感を有する薬物の服用感の改善された固形製剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】苦味、刺激などの不快感を有する薬物を
含有する固形製剤に関して、従来よりその不快感を改善
するには、フィルムコーティングが一般的であった(特
開昭63−27423など)。しかし、フィルムコーテ
ィングは錠剤には適するが他の剤形には適さない場合も
ある。たとえば、顆粒剤をフィルムコーティングする
と、苦味、刺激については隠蔽できるが、ざらざらし口
当たりが悪く服用感に劣る。
【0003】他の方法として、胃溶性または水難溶性の
高分子化合物などによりマスキングする方法もあるが
(特開平3−83922、特開昭55−12922
4)、こうして得たものも、口当たりが悪く、服用感に
は劣った。一方、口当たりの良好な顆粒剤として、顆粒
の表層に水溶性高分子および糖類からなる外層を形成さ
せた顆粒剤(特開平5−201855)があるが、造粒
後にさらに外層を形成させるコーティング工程が必要で
あり、製造方法が煩雑である。本発明と同様にマンニト
ールと乳糖に言及した発明として、WO93/1276
9があるが、これは寒天を必須成分とするものであり口
腔内で容易に崩壊させる錠剤に関する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は苦味、刺激などを有する薬物を含有しながらも、当該
不快感が改善され、服用感に優れる固形製剤を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の実情に鑑み本発明
者らは鋭意検討を行った結果、苦味、刺激などの不快感
を有する薬物を含有しながらも、マンニトールと乳糖を
組み合わせることにより、フィルムコーティングなどの
コーティングや外層を形成させることなく、苦味、刺激
などの不快感やざらつき感のない、服用感が良好な固形
製剤が容易に得られることを見いだし、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は薬物、マンニトールおよび乳糖
からなることを特徴とする服用感の改善された固形製剤
に関する。
【0006】この発明は、従来、工業的生産性の良好な
製剤処方を検討・選択していたなかで、服用感に主眼を
おいて検討した結果、完成されたものであって、その効
果は驚愕に値するものであった。例えばマンニトールが
配合されてない場合、甘味に乏しく、また顆粒剤を口に
含んだ時にも崩壊した固形製剤が舌や口腔粘膜にまとわ
り服用感が悪い。また、乳糖が配合されていない場合、
顆粒剤を口に含んだ時の清涼な甘味は感じるものの直ち
に甘味は無くなり、後味として苦味・刺激が残り、本発
明のような服用感の改善された固形製剤は得られない。
【0007】本発明において使用するマンニトールと乳
糖の重量比は特に限定されないが、好ましくは1:1.
5〜1:5である。例えば、マンニトールと乳糖の重量
比が1:1のものと、1:3.35のものを比較した場
合に、いずれも苦味、刺激などの不快感が無いものの、
服用感に差が認められる。つまり、1:3.35のもの
の方が服用感に優れる。
【0008】本発明が適用される苦味、刺激などの不快
感を有する薬効成分の種類および配合割合は、特に限定
されない。本発明に含有する薬物としては苦みの原因に
なるようなものでなくても良い。例えば、インドメタシ
ン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アセトアミノフ
ェン、アスピリン、イソプロピルアンチピリン等の解熱
消炎剤、例えば塩酸ジフェニルピラリン、マレイン酸ク
ロルフェニラミン、シメチジン、塩酸イソチペンジル等
の抗ヒスタミン剤、例えば塩酸フェニレフリン、塩酸プ
ロカインアミド、硫酸キニジン、イソソルビド等の循環
器用剤、例えばスルピリド、ジアゼパム、バルプロ酸、
炭酸リチウム等の精神安定剤、例えばセファレキシン、
アンピシリン等の抗生物質、例えば、インスリン、バソ
プレッシン、インターフェロン、インターロイキン2、
ウロキナーゼ、もしくはヒト成長ホルモン等の種々の成
長因子などのペプタイドまたはタンパク、テオフィリ
ン、カフェイン、クエン酸カルベタペンタン塩酸フェニ
ルプロパノールアミン等の様々の薬物が挙げられる。
【0009】本発明に添加可能な他の成分としては、実
質的に本発明の効果に影響を与えず、一般に医薬品添加
剤として添加されるものであれば特に限定されず、また
添加量にも制限されない。例えば、トウモロコシデンプ
ン、バレイショデンプン、白糖、タルク、カオリン、硫
酸カルシウム、炭酸カルシウム、アビセル、結晶セルロ
ース等の賦形剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等の滑沢
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度
ヒドロキシメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、メチルセルロー
ス、アラビアゴム末、ポリビニルアルコール等の結合
剤、その他着色剤、矯味剤、吸着剤、防腐剤、湿潤剤、
帯電防止剤等が例示される。
【0010】本発明の固形製剤を製造する方法は、それ
自体公知の方法、例えば、押し出し造粒法、破砕造粒
法、乾式圧密造粒法、流動層造粒法、転動造粒法、高速
撹拌造粒法、湿式打錠法、直接打錠法などが例示され
る。
【0011】
【発明の効果】本発明の固形製剤は苦味、刺激を有する
薬物を含有しながらも、マンニトールおよび乳糖を含む
結果、口中に含んだ際不快感は感じられない。しかも固
形製剤の剤形が散剤もしくは顆粒剤の場合には、口中で
唾液により容易に崩壊するが、その時でも不快感は感じ
られない。この作用について不明な点も多く言明できな
いが、その効果は驚愕に値するものであった。さらに容
易に崩壊することから、成人はもちろんのこと、老人、
幼児または小児への経口投与に最適である。
【0012】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は何らこれらに限定されるものではな
い。
【0013】(実施例1および比較例1〜2)製法:処
方に従い結合剤であるポリビニルピロリドンK90以外
の成分を秤取し均一に混合した後、ポリビニルピロリド
ンK90の10%重量水溶液および精製水を加えて練合
したものを押出造粒機にて造粒し、流動層乾燥機にて乾
燥し、ロールグラニュレーターで整粒する。化合物A
は、N−〔4−〔4−(1,2−ベンゾイソチアゾール
−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕−1,2−
シス−シクロヘキサンジカルボキシイミド塩酸塩二水和
物を表す(特開昭62−123179)。
【0014】
【0015】(実施例2〜3および比較例3〜4)製
法:処方に従い結合剤であるメトローズSM−15につ
いては1%相当量をのぞいて秤取し均一に混合した後、
メトローズSM−15の1%相当量の10%重量水溶液
および精製水を加えて練合したものを押出造粒機にて造
粒し、流動層乾燥機にて乾燥し、ロールグラニュレータ
ーで整粒する。
【0016】 (処方) 比較例3 実施例2 実施例3 比較例4 化合物A 2g 2g 2g 2g マンニトール 86g 43g 20g − 乳糖 − 43g 67g 86g コーンスターチ 9g 9g 8g 9g メトローズ SM−15 3g 3g 3g 3g ───────────────────────── 計 100g 100g 100g 100g
【0017】実施例1〜3及び比較例1〜4で得られた
顆粒剤を、服用感について成人10人で評価した。評価
は、5:苦味を感じず服用感も良い、4:苦味は感じず
まあまあ服用感も良い、3:苦味は感じないが服用感が
悪い、2:苦味を感じる、1:耐えられない苦味を感じ
る、の5点で行った。この結果を表1に示す。
【0018】
【表1】 以上の結果より本発明の固形製剤は、苦味、刺激などの
不快感を有する薬物を含有しながらも、当該不快感が改
善され、服用感に優れているのが判明した
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/10 A61K 47/10 L //(A61K 47/26 47:10)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬物、マンニトールおよび乳糖からなるこ
    とを特徴とする服用感の改善された固形製剤。
  2. 【請求項2】マンニトールと乳糖の重量比が、1:1.
    5〜1:5である請求項1記載の固形製剤。
JP32631695A 1995-11-20 1995-11-20 服用感の改善された固形製剤 Pending JPH09143100A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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