JPH09141750A - 発泡体の製造方法 - Google Patents

発泡体の製造方法

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JPH09141750A
JPH09141750A JP30123795A JP30123795A JPH09141750A JP H09141750 A JPH09141750 A JP H09141750A JP 30123795 A JP30123795 A JP 30123795A JP 30123795 A JP30123795 A JP 30123795A JP H09141750 A JPH09141750 A JP H09141750A
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JP
Japan
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foam
resin
raw material
stretching
granular filler
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JP30123795A
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English (en)
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Hiroshi Abe
弘 阿部
Hitoshi Shirato
斉 白土
Takashi Oguchi
貴士 小口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一方向に遅延された形状回復性を備えた発泡体
を生産性よく製造する方法を提供することを目的として
いる。 【解決手段】粒状充填材を含む原料発泡体を原料発泡体
を構成する樹脂の弾性変形領域内で少なくとも一軸方向
に延伸しつつ、延伸方向に対して垂直方向から押圧を加
え、原料発泡体を前記垂直方向に前記樹脂の弾性変形領
域内で収縮させたのち、押圧荷重および延伸荷重を除荷
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−13441号公報に開示さ
れている再膨張性プラスチックチップのように、独立気
泡樹脂発泡体からなる原料発泡体が、一旦収縮状態にな
っていて、この原料発泡体を構成する樹脂の弾性回復力
と、気泡膜(セル膜)を通しての外部から独立気泡(セ
ル)内への空気の透過とによって徐々に形状が回復する
ようになっている遅延された形状回復性を有する発泡体
(以下、「発泡体」とのみ記す)が、既に提案されてい
る。
【0003】すなわち、この発泡体は、上述のように、
当初収縮状態になっていて、徐々に形状が、収縮前の元
の原料発泡体の厚みまでほぼ回復するようになっている
ため、収縮状態時であれば、嵩張らず搬送や施工性に優
れている。しかも、形状回復によってシール性や断熱性
も備えたものとなり、断熱材やシール材等として有望視
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記発泡体
は、基材樹脂に揮発性発泡剤を含有させた発泡性樹脂原
料を加熱して発泡させて原料発泡体となる独立気泡樹脂
発泡体を得たのち、この独立気泡樹脂発泡体を冷却して
揮発性発泡剤を液化させることで、独立気泡内を減圧状
態にし、発泡体外からかかる大気圧によって収縮させる
ようにしている。
【0005】したがって、得られた発泡体は、原料発泡
体が三次元的に収縮しており、形状回復する場合も三次
元方向に形状回復する。
【0006】しかし、この発泡体を使用する場所によっ
ては、三次元方向に形状回復するのではなく、厚み方向
など一定方向のみに形状回復性を要求される場合があ
る。そこで、本発明の発明者らは、原料発泡体としての
独立気泡樹脂発泡体をベルトプレス装置やプレス板を用
いて樹脂の弾性変形領域内で厚み方向に押圧圧縮し、所
定時間圧縮状態を保つことで、厚み方向にのみ形状回復
性を有する発泡体を製造しようとした。
【0007】ところが、このような方法では、厚みの厚
い発泡体を得ようとすると、どうしても収縮に時間がか
かってしまい、生産性が悪いという問題がある。本発明
は、このような事情に鑑みて、一方向に遅延された形状
回復性を備えた発泡体を生産性よく製造する方法を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる発泡体の製造方法は、粒状充
填材を含む原料発泡体を原料発泡体を構成する樹脂の弾
性変形領域内で少なくとも一軸方向に延伸しつつ、延伸
方向に対して垂直方向から押圧を加え、原料発泡体を前
記垂直方向に前記樹脂の弾性変形領域内で収縮させたの
ち、押圧荷重および延伸荷重を除荷するようにした。
【0009】上記構成において、発泡体を構成する樹脂
としては、特に限定されないが、圧縮永久歪み(JIS
K 6767に準拠)が20%以下のもの、特に10
%以下のものが形状回復性に優れ好ましい。このような
樹脂としては、以下のような熱可塑性樹脂あるいは熱硬
化性樹脂が挙げられる。
【0010】〔熱可塑性樹脂〕ポリエチレン,ポリプロ
ピレン,エチレン−プロピレン共重合体,エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重
合体等のオレフィン系樹脂、ポリメチルアクリレート,
ポリメチルメタクレート,エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体等のアクリル系樹脂、ブタジエン−スチレ
ン,アクリロニトリル−スチレン,スチレン,スチレン
−ブタジエン−スチレン,スチレン−イソプレン−スチ
レン,スチレン−アクリル酸等のスチレン系樹脂、アク
リロニトリル−ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニル−エチ
レン等の塩化ビニル系樹脂、ポリフッ化ビニル,ポリフ
ッ化ビニリデン等のフッ化ビニル系樹脂、6−ナイロ
ン,6・6−ナイロン,12−ナイロン等のアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート等の飽和エステル系樹脂、ポリカーボネート、
ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリフェ
ニレンスルフィド、シリコーン樹脂、熱可塑性ウレタン
樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミ
ド、各種エラストマーやこれらの架橋体。
【0011】〔熱硬化性樹脂〕エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、イミド
系樹脂、ユリア系樹脂、シリコーン系樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂の硬化物等。 〔天然樹脂〕 天然ゴム、セルロース、デンプン、蛋白質、うるしなど
の樹液等 なお、これらの樹脂は単独で用いても2種以上併用して
も良い。
【0012】また、上記樹脂の中でも、特に形状回復性
に優れるものとして、オレフィン系樹脂、スチレン系樹
脂、アミド系樹脂、アクリル共重合体、軟質ポリウレタ
ン、軟質塩化ビニル樹脂、ポリアセタール、シリコーン
樹脂、各種エラストマーが特に挙げられる。発泡方法
は、プラスチックフォームハンドブックに記載されてい
る方法を含め公知の方法が挙げられ、いずれの方法を用
いても構わない。
【0013】原料発泡体となる独立気泡樹脂発泡体の製
造時に使用される発泡剤としては、特に限定されない
が、たとえば、分解型の発泡剤としてアゾジカルボアミ
ド(ADCA)、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DP
T)、p−トルエンスルホニルヒドラジド(TSH)、
ベンゼンスルホニルヒドラジド(BSH)及び、重炭酸
ナトリウムなどが挙げられ、揮発型の発泡剤として炭酸
ガス、プロパン、メチルエーテル、ペンタン、1,1−
ジクロロ−1−フルオロエタン、窒素、アルゴン、空気
などの気体およびエーテル、石油エーテル、アセトン、
エタノール、水などの揮発性液体が挙げられる。
【0014】これら、発泡剤のうち、炭酸ガス、窒素、
アルゴン、空気等の気体が特に好ましい。また、これら
発泡剤と共に、発泡速度を調節する発泡助剤を添加して
もよい。因に、発泡速度を速める発泡助剤として、ステ
アリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウム等の金属石け
ん、亜鉛華,硝酸亜鉛等の無機塩、アジピン酸,シュウ
酸等の酸類が挙げられ、発泡速度を遅延する発泡助剤と
して、マレイン酸,フタル酸等の有機酸、無水マレイン
酸,無水フタル酸等の有機酸無水物、ジブチル錫マレー
ト,塩化錫等の錫化合物が挙げられる。
【0015】発泡助剤は、使用する樹脂,発泡剤,助剤
の種類によって異なるが、通常熱可塑性樹脂100重量
部に対して0.1〜2重量部程度の添加割合で添加され
ることが好ましい。すなわち、添加量が0.1重量部以
下では、効果が小さく、2重量部以上では飽和状態とな
り、それ以上の添加効果がなくなる恐れがある。
【0016】粒状充填材としては、特に限定されない
が、発泡体を構成する樹脂との密着性の悪い材料が好ま
しい。この密着性の悪い材料とは、樹脂と粒状充填材と
の臨界表面張力の差が大きい(所謂濡れ性が悪い)も
の、樹脂のアンカー効果(樹脂が粒状充填材の内部に入
り込む効果)が小さい(所謂表面積が小さい)もの、或
いは、粒状充填材が樹脂粉末の場合、発泡体を構成する
樹脂との相溶性が悪いものを意味する。
【0017】このような粒状充填材としては、カオリナ
イト、ディッカイト、ナクライト、ハロイサイト等のカ
オリン鉱物、白雲母、イライト、フェンジャイト、海緑
石、セラドナイト、バラゴナイト、ブランマライト等の
雲母粘土鉱物、モンモリロナイト、バイデイト、ノント
ロライト、サボナイト、ソーコナイト等のスメクタイ
ト、緑泥岩、バイロフィライト、タルク、バーミキュラ
イト、ろう岩、ばん土頁岩、珪砂、フライアッシュ、ア
ルミナ、ボーキサイト、マイカ、玄武岩、長石等の岩石
・鉱物粉末や粘土等の無機質充填材、ガラス、シリカ、
シラス、フライアッシュ等のバルーンやパーライト、ヒ
ル石、粒状発泡シリカ等の粒状無機質発泡体や、カルシ
ウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、
銅、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、錫、珪素、フェロ
シリコン等の金属粉末等が挙げられ、また、たとえば、
発泡体を構成する樹脂がポリエチレンやポリプロピレン
であれば、これらの樹脂の成形温度で軟化しにくい、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリイミド、液晶ポリマー
等が挙げられる。
【0018】粒状充填材の添加量は、粒状充填材の粒径
によって異なるが、発泡体を構成する全樹脂組成物中
0.5〜10容量%程度が好ましい。粒状充填材の粒径
は、発泡体の気泡膜の厚み以上が望まれるが、平均粒径
で5μm〜50μm程度がよい。すなわち、粒径が50
μmを超えると、原料発泡体の発泡形成時に発泡ガスが
途中で抜けてしまい、充分な発泡倍率の原料発泡体を得
ることができない恐れがある。
【0019】延伸条件は、発泡体を構成する樹脂および
添加する粒状充填材との組み合わせによって決定され、
予備実験を行って条件を決定することが好ましい。但
し、延伸量は樹脂の弾性変形領域を超えない量、延伸時
間は樹脂のクリープ変形の起こらない時間にする。ま
た、延伸方向は、一軸でも二軸でも多軸でも延伸できれ
ば特に限定されない。
【0020】押圧方法は、特に限定されないが、たとえ
ば、プレス板で挟み込んで押圧する方法、原料発泡体よ
り狭い所定間隔にセットされたロールや無端ベルト間を
通し押圧する方法等が挙げられる。なお、プレス板、ロ
ール、無端ベルト等は、通気性を有する材質、焼結金
属、スチールメッシュ、多孔質シート等で形成されてい
ることが好ましい。
【0021】また、上記原料発泡体には、補強繊維、着
色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤等を必要に応
じて混合されていても構わない。補強繊維としては、た
とえば、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられる。着色剤
としては、たとえば、酸化チタン等の顔料が挙げられ
る。
【0022】酸化防止剤としては、一般に用いれるもの
であれば、特に限定されず、たとえば、テトラキス〔メ
チレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシハイ
ドロシンナメート)〕メタン、チオジプロピオン酸ジラ
ウリル、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等が挙げられ
る。
【0023】難燃剤としては、ヘキサブロモフェニルエ
ーテル,デカブロモジフェニルエーテル等の臭素系難燃
剤、ポリリン酸アンモニウム、トリメチルホスフェー
ト、トリエチルホスフェート等の含リン酸系難燃剤、メ
ラミン誘導体、無機系難燃剤等の1種又は2種以上の混
合物が挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にかか
る発泡体の製造方法の実施の形態をあらわしている。こ
の発泡体の製造方法は、図1(a)に示すように、ま
ず、粒状充填材1を樹脂2中に分散させた状態で発泡剤
によって樹脂を発泡させて原料発泡体3を得る。
【0025】つぎに、図1(b)に示すように、原料発
泡体3を幅方向(矢印X方向)に樹脂2の弾性変形領域
内で延伸させるとともに、厚み方向(矢印Y方向)から
焼結金属で形成されて通気性を備えたプレス板(片側し
か図示せず)4で上下から挟み厚み方向に押圧圧縮し、
原料発泡体3を厚み方向に収縮させ、所定時間収縮状態
を保持させたのち、押圧荷重および延伸荷重を除荷し、
発泡体を得るようになっている。
【0026】すなわち、この製造方法では、延伸するこ
とによって、図1(b)に示すように、原料発泡体3中
に分散された粒状充填材1から気泡膜5の一部が剥離し
て隙間6が生じ、隣接する独立気泡7,7がこの隙間6
を介してつぎつぎに連通し、内部の独立気泡7と、原料
発泡体3の周囲の雰囲気とが連通した状態になる。
【0027】この状態で厚み方向から原料発泡体3を押
圧圧縮すると、独立気泡7が外部と連通しているため、
押圧によって独立気泡6内のガスがスムーズに原料発泡
体3外に押し出される。したがって、押圧しても独立気
泡6内の気圧が上がらず、短時間で原料発泡体3を収縮
させることができる。一方、原料発泡体3は、延伸荷重
を除荷すると樹脂2が弾性復元力で元の幅に戻るため、
剥離していた気泡膜5の一部が再び粒状充填材1に沿っ
て密着し、隙間6が完全に封鎖される。
【0028】したがって、延伸荷重を除荷すると同時に
押圧荷重を除荷しても、各独立気泡6が収縮した状態で
保持され、本発明の発泡体が得られる。勿論、このよう
にして得られた発泡体は、その後、樹脂の弾性回復力に
より独立気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの
原料発泡体の厚さまでその厚さが回復してゆく。
【0029】したがって、この発泡体は、断熱材やシー
ル材として用いた時、施工性および搬送性に優れたもの
となるとともに、上記のように短時間で生産性よく製造
することができ、製造コストを低減することができる。
【0030】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を詳しく説明する。 (実施例1)低密度ポリエチレン(三菱化学社製 三菱
ポリエチ−LD LF440HB)88容量%と粒状充
填材としての鉄粉(平均粒径20μm)2容量%と発泡
剤としてのアゾジカルボンアミド(大塚化学社製 ユニ
フォームAZH)8容量%とを混合混練したのち、加熱
発泡させて厚み8mm、発泡倍率30倍、独立気泡率89
%、平均独立気泡径100μm、気泡膜厚10μmの板
状の原料発泡体を得た。
【0031】つぎに、この原料発泡体の幅方向に1.2
倍に延伸するとともに、焼結金属からなるプレス板間に
挟み厚み方向に2kg/cm2 の圧力で2分間押圧したの
ち、押圧および延伸を解除したところ、厚み3mmの発泡
体が得られた。
【0032】(比較例1)実施例1の原料発泡体を幅方
向に延伸することなく、プレス板間で2kg/cm2の圧力
で2分間押圧したのち、押圧および延伸を解除したとこ
ろ、原料発泡体が厚み7.8mmまでしか収縮しなかっ
た。
【0033】(実施例2)低密度ポリエチレン(三菱化
学社製 三菱ポリエチ−LD LF440HB)98容
量%と粒状充填材としてのタルク(日本タルク社製 M
S、平均粒径15μm)2容量%と発泡剤としての炭酸
ガスとを混合混練したのち、加熱発泡させて厚み8mm、
発泡倍率30倍、独立気泡率87%、平均独立気泡径3
10μm、気泡膜厚10μmの板状の原料発泡体を得
た。
【0034】つぎに、この原料発泡体の幅方向に1.2
倍に延伸するとともに、焼結金属からなるプレス板間に
挟み厚み方向に2kg/cm2 の圧力で2分間押圧したの
ち、押圧および延伸を解除したところ、厚み5mmの発泡
体が得られた。
【0035】(実施例3)ポリプロピレン(ハイモント
社製 HMS PF814)99容量%と粒状充填材と
してのタルク(日本タルク社製 MS、平均粒径15μ
m)1容量%と発泡剤としての炭酸ガスとを混合混練し
たのち、加熱発泡させて厚み6mm、発泡倍率25倍、独
立気泡率91%、平均独立気泡径150μm、気泡膜厚
9μmの板状の原料発泡体を得た。
【0036】つぎに、この原料発泡体の幅方向に1.1
倍に延伸するとともに、焼結金属からなるプレス板間に
挟み厚み方向に2kg/cm2 の圧力で2分間押圧したの
ち、押圧および延伸を解除したところ、厚み3mmの発泡
体が得られた。
【0037】(実施例4)低密度ポリエチレン(住友化
学社製 スミカセンG201)89容量%と粒状充填材
としての分級フライアッシュ(関電化工社製 平均粒径
20μm)1容量%と発泡剤としてのアゾジカルボンア
ミド(大塚化学社製 ユニフォームAZH)10容量%
とを混合混練したのち、加熱発泡させて厚み10mm、発
泡倍率30倍、独立気泡率92%、平均独立気泡径20
0μm、気泡膜厚10μmの板状の原料発泡体を得た。
【0038】つぎに、この原料発泡体の幅方向に1.2
倍に延伸するとともに、焼結金属からなるプレス板間に
挟み厚み方向に2kg/cm2 の圧力で2分間押圧したの
ち、押圧および延伸を解除したところ、厚み6mmの発泡
体が得られた。なお、実施例1〜4および比較例1にお
いて発泡倍率、独立気泡率は、以下のようにして求め
た。
【0039】〔発泡倍率〕得られた発泡体から縦35mm
×横35mmの小片を切り出し、その小片を、水が入れら
れたメスシリンダー内に沈めて、その体積Aを測定する
とともに、電子天秤を用いてその重量を測定する。そし
て、得られた発泡体の重量を、発泡体の小片の体積Aで
除し、発泡体の密度を算出し、発泡倍率=用いた樹脂の
密度/発泡密度の式により求める。
【0040】〔独立気泡率〕空気比較式比重計1000
型(東京サイエンス社製)を用い、1〜1/2〜1気圧
法で体積B(独立気泡体積+樹脂体積)を測定する。そ
して、独立気泡率=(体積B−重量/樹脂の密度)/
(体積A−重量/樹脂の密度)の式により求める。
【0041】
【発明の効果】本発明にかかる発泡体の製造方法は、以
上のように構成されているので、一方向に遅延された形
状回復性を有する発泡体を短時間で効率よく製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる発泡体の製造方法の1例を工程
順に説明する説明図である。
【符号の説明】
1 粒状充填材 2 樹脂 3 原料発泡体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒状充填材を含む原料発泡体を原料発泡体
    を構成する樹脂の弾性変形領域内で少なくとも一軸方向
    に延伸しつつ、延伸方向に対して垂直方向から押圧を加
    え、原料発泡体を前記垂直方向に前記樹脂の弾性変形領
    域内で収縮させたのち、押圧荷重および延伸荷重を除荷
    することを特徴とする発泡体の製造方法。
JP30123795A 1995-11-20 1995-11-20 発泡体の製造方法 Withdrawn JPH09141750A (ja)

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