JPH09140809A - 複数発熱源を有する赤外線治療器 - Google Patents

複数発熱源を有する赤外線治療器

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JPH09140809A
JPH09140809A JP32816995A JP32816995A JPH09140809A JP H09140809 A JPH09140809 A JP H09140809A JP 32816995 A JP32816995 A JP 32816995A JP 32816995 A JP32816995 A JP 32816995A JP H09140809 A JPH09140809 A JP H09140809A
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heat
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heater
infrared
temperature
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の発熱源を細かく制御できるようにす
る。 【解決手段】 複数の発熱源と、各発熱源に近接して設
けた複数のサーモスタットにより、発熱源からの照射温
度を制御するように構成した赤外線治療器において、上
記複数のサーモスタットの駆動温度を異ならせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数発熱体を有
する赤外線治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発熱源として赤外線ヒータや赤外
線ランプを使用して、赤外線、あるいは、遠赤外線を放
射し、温熱効果を利用して血行促進をし、筋肉のこりを
ほぐすことのできる赤外線治療器がある。
【0003】かかる赤外線治療器で、家庭で簡便に使用
できるようにした構造としては、支柱としてのスタンド
本体にヘッドケーシングを連設し、同ヘッドケーシング
内に赤外線、または、遠赤外線を放射する発熱源を収容
取付えたものがあり、これは操作スイッチやタイマー等
で照射時間のON・OFFや、照射時間や、サーモスタ
ットによる照射温度等を制御している。
【0004】しかし、かかる従来の家庭用の赤外線治療
器では、発熱源が単一であるために赤外線や遠赤外線の
照射面積が限定され、小面積の患部にしか照射治療が行
えない欠点があるため、本出願人は、特願平7−284
034として発熱源を複数個並設した赤外線治療器を発
明し特許出願した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、発熱源を複
数個並設した赤外線治療器にあっては、一定の温度に昇
温するとサーモスタットにより自動的に全部の発熱源に
通電の切断がなされる構造とした場合、使用者が故障に
よる停電と誤解するおそれがあり、また、発熱源が複数
個あるために、不要な電力を消耗し、省エネルギーに逆
行するおそれがあるなど、種々の改良点が判明したた
め、複数の発熱源に必要な消費電力を細かく制御した
り、サーモスタットの駆動温度を細かく設定する等の必
要性が生じていた。
【0006】そこで、本発明では、複数の発熱源を細か
く制御できるようにした複数発熱源を有する赤外線治療
器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の発熱
源と、各発熱源に近接して設けた複数のサーモスタット
により、発熱源からの照射温度を制御するように構成し
た赤外線治療器において、上記複数のサーモスタットの
駆動温度を異ならせたことを特徴とする複数発熱源を有
する赤外線治療器に係るものである。
【0008】また、この発明は、上下方向に配設した複
数の発熱源に対応する複数のサーモスタットの各駆動温
度を、上方のサーモスタットよりも下方のサーモスタッ
トが高くなるように設定したことにも特徴を有する。
【0009】また、この発明は、複数の発熱源と、各発
熱源に近接して設けた複数のサーモスタットにより、発
熱源からの照射温度を制御するように構成した赤外線治
療器において、上記複数の発熱源の各消費電力を異なら
せたことにも特徴を有する。
【0010】また、この発明は、上下方向に配設した複
数の発熱源の各消費電力を、上方の発熱源よりも下方の
発熱源が小さくなるように設定したことにも特徴を有す
る。
【0011】さらに、この発明は、複数の発熱源と、各
発熱源に近接して設けた複数のサーモスタットにより、
発熱源からの照射温度を制御するように構成した赤外線
治療器において、照射始期は、同時に複数の発熱源に通
電し、所定温度に達するといずれかの発熱源への通電を
切断するようにしたことを特徴とする複数発熱源を有す
る赤外線治療器に係るものである。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例について詳述する。
【0013】図1〜図3に示すように、本実施例に係る
赤外線治療器Aは、一端開口に形成し、開口側に向けて
赤外線、または、遠赤外線を放射するように発熱源1を
収容配設したヘッドケーシング2と、同ヘッドケーシン
グ2を保持するスタンド本体3とを具備している。
【0014】ヘッドケーシング2は正面視で繭形となる
ように形成し、内部に配設される発熱源1の外形もヘッ
ドケーシング2と略相似形としている。20はヘッドケー
シング2の開口側に着脱自在に取付けたグリルであり、
また、図3中、23はヘッドケーシング2の後部周壁に2
列に多数形成された空気孔であり、ヘッドケーシング2
内へ空気を流通させて使用中のヘッドケーシング2内の
過熱を防止するようにしている。
【0015】発熱源1は、図4に示すように、ヘッドケ
ーシング2の奥面に突設したボス21に外形を繭形とした
反射板10を取付けるとともに、同反射板10に同じく外形
を繭形に成形した断熱材11を介して、赤外線プレート12
を前面に設けた板状のヒータ部4を取付けて構成してい
る。また、前記反射板10とヘッドケーシング2の奥面と
の間には空間を形成している。図4中、10a は反射板取
付け用ビス、10b は同カラーである。
【0016】また、前記ヒータ部4は、図5に示すよう
に、前記反射板10よりも小径とし、反射板10への取付用
ねじ41a を設けた繭形のバックプレート41に、薄板状の
熱伝導体として繭形に形成した一対のマイカ板42,42 に
よりサンドイッチ状に挟持された薄板状のヒータ基板43
を、バックプレート41と同形のフロントプレート45を介
してセラミックス等の赤外線発生材を塗布焼成した繭形
の赤外線プレート12により挟み込んで一体的に構成して
いる。赤外線プレート12は、その周縁部をかしめてバッ
クプレート41に取付けている。41b はバックプレート41
取付用のカラーである。
【0017】上記ヒータ基板43には第一、第二ヒータ線
43a,43b を左右に離隔した状態でそれぞれ独立して巻回
して左右別個の独立した第一、第二ヒータ4a,4b を構成
しており、スタンド本体3の台座部30に設けたヒータ切
換スイッチ34により、一方のみ、あるいは、両ヒータ4
a,4b を同時使用することができる構成としている。
【0018】さらに、反射板10の裏面には、第一、第二
ヒータ4a,4b 毎にそれぞれ第一、第二サーモスタット5
a,5b を取付けており、第一、第二ヒータ4a,4b の温度
調節をそれぞれ行えるようにしている。
【0019】なお、本実施例では、ヒータ部4を2個の
第一、第二ヒータ4a,4b で構成しているが、2個に限る
ものではなく、例えば、ヒータを3個、4個と適宜に複
数個設定することができる。
【0020】また、本実施例では、フロントプレート45
と赤外線プレート12とを別体としているが、フロントプ
レート45の前面に直接セラミックスを塗布焼成してもよ
い。
【0021】また、セラミックスのみで赤外線プレート
12を形成してもよく、この場合は、バックプレート41の
周縁部をかしめて赤外線プレート12を連結すればよい。
【0022】このように、発熱源1を、左右のヒータ4
a,4b を互いに離隔した状態で並設したことにより、左
右両方を同時に加熱すれば赤外線や遠赤外線の放射範囲
が広がり、効率的な温熱治療を行うことができるととも
に、患部面積が小さい場合は一方のヒータ4aのみを使用
すればスポット放射ができるので、効率的な温熱治療が
行える。また、スポット放射で使用する場合は、各ヒー
タ4a,4b を交互に使用すれば、ヒータ4の長寿命化につ
ながる。
【0023】また、第一、第二ヒータ4a,4b を一対の薄
板状のマイカ板42,42 で挟持して一体的に構成したこと
により、ヒータ部4を複数の別体とする場合に比べて組
立工数が少なくなりコスト的にも有利となる上、意匠的
にも優り、美観を向上させることができる。
【0024】一方、スタンド本体3は、図1〜図4、図
6に示すように、台座部30にヘッドケーシング2を支持
連結する支柱31を突設して構成し、台座部30の表面に、
電源ON・OFF兼用のタイマスイッチ32やLEDから
なる通電ランプ33、及び、左、右、全面の3モードを適
宜切換えて使用できるようにしたヒータ切換スイッチ34
を設けている。
【0025】さらに、上記支柱31にフレキシブル連結杆
8を突設し、同連結杆8の先端にコネクタ27を介してヘ
ッドケーシング2の中央部を回動自在に連結している。
【0026】フレキシブル連結杆8は、台座部30に基端
を連結したパイプの中途部をフレキシブルに形成したパ
イプ81を、蛇腹状に形成したカバー82で被覆して構成し
ている。
【0027】かかるフレキシブル連結杆8により、図2
に示すように、ヘッドケーシング2を自在に折曲するこ
とができ、任意の方向に遠赤外線を放射することが可能
となっている。なお、図2においては、ヘッドケーシン
グ2を左右方向へそれぞれ折曲した状態を示している
が、前後方向を含めて全方位に折曲自在としている。
【0028】また、コネクタ27は、図7に示すように、
回転ヒンジ構造としており、ヘッドケーシング2を回転
させる際に、クリック感を出すためのリング27c を具備
している。図7中、2dは取付けボルト、27a は先端をヘ
ッドケーシング2の後面中央に設けた摺動溝2eに遊嵌可
能に形成し、後端にフレキシブルパイプ81との連結面27
d を設けたコネクタ27の内側ケース、27b は同内側ケー
ス27a に嵌着可能とした外側ケース、28a は導線引出し
孔、81a はフレキシブルパイプ81の上端に形成した雄ね
じ部に螺着する固定ナットである。
【0029】上記構成により、図8に示すように、ヘッ
ドケーシング2を時計廻りにバランス良く90°回転させ
ることができ、ヒータ4a,4b を縦並びの状態で使用する
ことができる。このときに、本実施例では、ヘッドケー
シング2は正面視で時計廻りにのみ回動可能としてお
り、縦向きにする場合は、常に第二ヒータ4bが上側に位
置するようにしている(図8参照)。
【0030】上記構成の複数発熱体を有する赤外線治療
器Aにおいて、本発明の要旨となるのは、上記複数のサ
ーモスタットの駆動温度を異ならせたことにある。
【0031】また、ヘッドケーシング2を90°回動させ
て縦長状にして使用する場合、複数のサーモスタットの
各駆動温度を、上方のサーモスタットよりも下方のサー
モスタットが高くなるように設定したことに特徴があ
る。
【0032】すなわち、本実施例では、第二サーモスタ
ット5bよりも第一サーモスタット5aの駆動温度を高くし
ており、例えば、第一サーモスタット5aは200 ℃を検知
すると通電を遮断するようにするとともに、第二サーモ
スタット5bは180 ℃を検知すると通電を遮断するように
している。また、同第二サーモスタット5bは、所定温
度、例えば160 ℃を検知すると再び通電を開始するよう
にしている。
【0033】このように、第一、第二サーモスタット5
a,5b の駆動温度を上記のように異ならせたことによ
り、第一、第二ヒータ4a,4b が作動中に同時にOFFと
なることを可及的に防止できる。
【0034】また、例えば、第一サーモスタット5aの駆
動温度を190 ℃とした場合等のように、両サーモスタッ
ト5a,5b の各駆動温度の差があまりないような場合は、
両ヒータ4a,4b が同時にOFFとなる場合もあるが、そ
の同時OFFの時間はきわめて短いので、使用者が故障
による停電と誤解するおそれがなく、不安感や違和感を
もたせることがない。
【0035】また、第一、第二ヒータ4a,4b を上下方に
位置させて使用する場合、熱は上昇するので、上方の雰
囲気温度が高くなる傾向にある。したがって、もしも下
方の第一ヒータ4aが先にOFFとなると、間をおくこと
なく続いて上方の第二ヒータ4bがOFFとなるおそれが
あり、これは両ヒータ4a,4b が同時OFFとなる時間を
長くすることになり好ましくない。
【0036】そこで、このように第一、第二ヒータ4a,4
b を上下方に位置させて使用する場合は、上方の第二サ
ーモスタット5bよりも下方の第一サーモスタット5aの駆
動温度を高くすることによって、確実に上方の第二ヒー
タ4bを先ずOFFにすることができる。
【0037】しかも、そのとき下方の第一ヒータ4aは作
動しているので、その熱が上昇し、温度の低下が急であ
る上方の第二ヒータ4b側の雰囲気温度を補完して全体的
に略均等な発熱温度にできる。したがって、その分の消
費電力を小さくして省エネルギーが図れる。
【0038】以下、図9を参照しながら、本発明に係る
複数発熱体を有する赤外線治療器Aの温度制御について
説明する。なお、図9中、aは第一ヒータ4aの周辺雰囲
気温度、bは第二ヒータ4bの周辺雰囲気温度を示す。
【0039】図9において、赤外線治療器Aのタイマス
イッチ32をONとした場合、第一、第二ヒータ4a,4b は
発熱を開始して(100) 発熱源1の温度が上昇する。
【0040】このとき、第一サーモスタット5aと第二サ
ーモスタット5bの各駆動温度を200℃と180 ℃とに異な
らせているので、第二サーモスタット5bが180 ℃を検知
した時点で作動して第二ヒータ4bがOFFとなり(110)
、第一ヒータ4a及び第二ヒータ4b周辺の雰囲気温度が
徐々に低下する。特に、第二ヒータ4bはOFFとなって
いるために、その周辺の雰囲気温度の低下度合いは第一
ヒータ4aの周辺雰囲気温度に比べて大きくなる(120) 。
【0041】そして、第二ヒータ4b周辺の雰囲気温度が
所定温度(ここでは160 ℃)となると、第二サーモスタ
ット5bがON駆動して第二ヒータ4bは再び通電されて発
熱を開始する(130) 。
【0042】この繰り返しを行いながら温度制御が行わ
れ、しかも、この間は第一ヒータ4aは常に発熱している
ので、最適な温度帯(この場合は190 ℃前後となる)に
おいて良好な遠赤外線の照射が行える。
【0043】したがって、使用者は何ら違和感を覚える
ことなく治療を続けることができ、かつ、第二ヒータ4b
はOFF時間があるので消費電力を節約でき、省エネル
ギーを図ることができる。
【0044】また、本発明は、上記複数の発熱源の各消
費電力を異ならせたことにも特徴がある。
【0045】さらに、ヘッドケーシング2を90°回動さ
せて縦長状にして使用する場合、上下方向に配設した複
数の発熱源の各消費電力を、上方の発熱源よりも下方の
発熱源が小さくなるように設定したことにも特徴を有す
る。
【0046】すなわち、この場合の実施例では、第二ヒ
ータ4bよりも第一ヒータ4aの消費電力を小さくしてお
り、例えば、第一ヒータ4aを80W、第二ヒータ4bを100
Wとしている。また、第一、第二サーモスタット5a,5b
は、共に180 ℃を駆動温度に設定し、180 ℃を検知する
と通電を遮断し、また、共に160 ℃を検知すると再び通
電を開始する設定としている。
【0047】このように、第一、第二ヒータ4a,4b の消
費電力を上記のように異ならせたことにより、第一、第
二ヒータ4a,4b がOFFとなる時間を交互に設定するこ
とが可能となり、常にいずれかのヒータが発熱を行って
いるので、使用者は何ら違和感なく温熱治療を行うこと
ができる。
【0048】しかも、第一、第二ヒータ4a,4b ともにO
FF時間があるのでその分消費電力を節約することがで
き省エネルギーを図ることができる。
【0049】また、第一、第二ヒータ4a,4b を上下方に
位置させて使用する場合、下方の第一ヒータ4aの消費電
力が小さいので、消費電力の大きな上方の第二ヒータ4b
が下方の第一ヒータ4aよりも早くサーモスタットの駆動
温度である180 ℃に達することになり、確実に先に通電
が遮断される。
【0050】他方、熱は上昇するので、上側の第二ヒー
タ4bが先に遮断されても、下側の第一ヒータ4aの発熱に
より第二ヒータ4bのOFFによる温度低下を補完するこ
とができ、全体的に略均等な発熱温度にできる。
【0051】本実施例を、図10を参照しながら説明す
る。なお、図10においても、aは第一ヒータ4aの周辺
雰囲気温度、bは第二ヒータ4bの周辺雰囲気温度を示し
ている。
【0052】図10において、赤外線治療器Aのタイマ
スイッチ32をONとした場合、第一、第二ヒータ4a,4b
は発熱を開始する(200) が、消費電力を異ならせている
ために、温度上昇の勾配が異なり、第二ヒータ4bの傾き
が大きくなっている。
【0053】したがって、第二ヒータ4bの周辺雰囲気温
度が先に180 ℃に達し(210) 、第二サーモスタット5bが
作動して第二ヒータ4bへの通電を遮断しOFFとする(2
20)。
【0054】第二ヒータ4bの周辺雰囲気温度は徐々に低
下していくが(230) 、この間、第一ヒータ4aはまだ発熱
しており、第二ヒータ4bが略160 ℃程度にで下降した頃
にその周辺雰囲気温度が180 ℃に達し(240) 、第一サー
モスタット5aが作動して第一ヒータ4aへの通電を遮断し
OFFとする(250) 。
【0055】一方、第二サーモスタット5bは、第二ヒー
タ4bの周辺雰囲気温度が160 ℃になったことを検知して
第二ヒータ4bに再び通電し(260) 、その周辺雰囲気温度
が上昇していく(270) 。
【0056】第一ヒータ4aも第二ヒータ4bに遅れながら
も同様に再び通電が開始され(280)、その周辺雰囲気温
度が上昇していく(290) 。
【0057】この繰り返しを行いながら温度制御を行う
ことにより、最適な温度帯(この場合は170 ℃前後とな
る)において良好な遠赤外線の照射を行うことができ
る。
【0058】しかも、第一、第二ヒータ4a,4b は交互に
OFFとなるので、使用者は何ら違和感を覚えることな
く治療を続けることができ、かつ、各ヒータ4a,4b の消
費電力を節約でき、省エネルギーを図ることができる。
【0059】また、第一、第二ヒータ4a,4b を上下方に
位置させて使用した場合は、下方の第一ヒータ4aの消費
電力が小さいので、消費電力の大きな上方の第二ヒータ
4bへの通電が確実に先に切断される。
【0060】しかも、このように先にOFFとなる第二
ヒータ4bの温度低下は、発熱中の下方の第一ヒータ4aの
熱が上昇してこれを補完するので、全体的に略均等な発
熱温度となる。
【0061】また、本発明は、照射始期は、同時に複数
の発熱源に通電し、所定温度に達するといずれかの発熱
源への通電を切断するようにしたことにも特徴を有する
ものである。
【0062】通常、ヒータが単式であれば、100 Wの消
費電力のヒータを使用する場合はそれに見合った面積の
赤外線プレート12を使用するが、同面積の赤外線プレー
ト12に対して、この場合は、図11に示すように、共に
消費電力100 Wの第一、第二ヒータ4a,4b を並設してい
る。したがって、図11に示す実施例の赤外線プレート
12の面積は、先の実施例で説明した繭型の赤外線プレー
ト12の約半分となっている。
【0063】上記構成において、タイマスイッチ32をO
Nとした場合に、遠赤外線を良好に照射できる設定温度
(例えば170 〜200 ℃)までは両ヒータ4a,4b を同時に
通電して200 Wの能力で発熱し、上記所定の設定温度に
達したときにいずれか一方のヒータをOFFにして100
Wで温度制御するようにしている。
【0064】かかる制御によれば、設定温度までの立上
がりが早くなり、その分通電時間も短くなるとともに、
設定温度に達すると、一方のみが通電されることになる
ので、消費電力が少なくなり省エネルギーの目的を果た
すことができる。
【0065】一方、使用者にとっては、タイマスイッチ
32をON投入してから患部が暖まるまでの時間が短くな
るので使い勝手が良好となる。
【0066】なお、この場合においても、第一、第二ヒ
ータ4a,4b を上下方に位置させて使用する場合は、上側
となる第二ヒータ4bをOFFすることが好ましい。
【0067】ここで、本赤外線治療器Aのその他の構成
について詳述する。
【0068】図6において、6は安全スイッチであり、
本赤外線治療器Aが通電中に持ち上げられたり、傾いた
りした際に通電を停止する安全機構である。
【0069】同安全スイッチ6は、下方へ付勢された状
態で取付けられており、台座部30内に押し込まれた状態
では回路を閉じているが、付勢力により台座部30から下
方へ突出すると回路を開いて通電を停止するものであ
る。
【0070】また、同安全スイッチ6は、図12に示す
ように、スタンド本体3の台座部30の裏面中央に取付け
られている。
【0071】したがって、いかなる方向への傾きにも即
座に作動することになり安全性が高まる。図6及び図1
2中、28は導線であり、ヘッドケーシング2側とは前記
フレキシブル連結杆8の内部を通って接続されている。
なお、同導線28のヘッドケーシング2内部に露出する部
分をモールドしてもよく、この場合は確実に絶縁するこ
とができ、例えば、洗面所などの水回りにおいても安全
に使用することができる。
【0072】また、図6において、23a は前述した外側
の空気孔23の列の内周側縁部に設けた指挿入防止用リブ
であり、発熱源1に向けて全周にわたり突設している。
【0073】これにより、子供などが空気孔23から指を
突っ込んだりしても指が奥まで挿入されず、火傷などの
事故を防止することができ、さらには、空気孔23から侵
入した埃が指挿入防止用リブ23a の上面に邪魔されてヘ
ッドケーシング2の内部に溜まることがない。
【0074】また、図6中、36は台座部30の裏面に設け
た脚座であり、表面には滑り止め用の材料が貼設されて
いる。37は電気プラグである。
【0075】さらに、図12において、7は台座部30内
に配設した基板であり、抵抗71やダイオード72を設けて
いる。
【0076】また、Jは錘体であり、支柱31を、台座部
30のやや後側で偏心させた位置に突設し、同支柱31と台
座部30の中心を結んだ延長線上に位置するように、台座
部30内の前端に配設している。
【0077】錘体Jを上記個所に配設したことにより、
台座部30の重量を大きくして赤外線治療器A全体の安定
を保つとともに、例えば、ヘッドケーシング2を後方へ
倒した状態で使用してもバランスを保つことができて使
用する上での安全性が向上する。
【0078】図13に本赤外線治療器Aの回路図を示し
ており、図中、一点鎖線で囲った部分はヘッドケーシン
グ2内に収容配設され、他は台座部30内に配設されてい
る。
【0079】なお、25,25 は温度ヒューズである。
【0080】なお、上記してきた実施例では、ヘッドケ
ーシング2を軸廻りに回動自在として第一、第二ヒータ
4a,4b を左右に位置させたり、上下方に位置させて使用
できるものとしたが、ヘッドケーシング2を回動自在な
構成とせず、第一、第二ヒータ4a,4b が上下方位置に固
定されたものであってもよい。
【0081】また、発熱源1としては赤外線ランプであ
っても構わない。
【0082】
【発明の効果】 複数の発熱源と、各発熱源に近接して設けた複数のサ
ーモスタットにより、発熱源からの照射温度を制御する
ように構成した赤外線治療器において、上記複数のサー
モスタットの駆動温度を異ならせたことにより、複数の
発熱源が作動中に同時にOFFとなることを可及的に防
止でき、使用者に故障による停電と誤解させるおそれが
なく、不安感や違和感をもたせることがない。
【0083】また、先ず駆動温度の低い発熱源が先に通
電を遮断され、同発熱源が再び発熱することを繰り返
し、また、駆動温度の高い発熱源はその周辺雰囲気温度
の低下の度合いが小さいので、最適な温度帯で良好な遠
赤外線の照射が行える。
【0084】さらに、発熱体のOFF時間により消費電
力を節約でき、省エネルギーを図ることができる。
【0085】上下方向に配設した複数の発熱源に対応
する複数のサーモスタットの各駆動温度を、上方のサー
モスタットよりも下方のサーモスタットが高くなるよう
に設定したことにより、赤外線や遠赤外線の照射時に、
上方の発熱源がOFFとなっても、下方の発熱源が発熱
しているので、その熱が上昇し、上方の温度を補完して
全体的に略均等な発熱温度にできる。したがって、その
分の消費電力を小さくして省エネルギーが図れる。
【0086】複数の発熱源と、各発熱源に近接して設
けた複数のサーモスタットにより、発熱源からの照射温
度を制御するように構成した赤外線治療器において、上
記複数の発熱源の各消費電力を異ならせたことにより、
複数の発熱源がOFFとなる時間を交互に設定すること
が可能となり、常にいずれかの発熱源が発熱を行ってい
るので、使用者は何ら違和感なく温熱治療を行うことが
できる。
【0087】しかも、複数の発熱源は共にOFF時間が
あるのでその分消費電力を節約することができ省エネル
ギーを図ることができる。
【0088】上下方向に配設した複数の発熱源の各消
費電力を、上方の発熱源よりも下方の発熱源が小さくな
るように設定したことにより、下方の発熱源の消費電力
が小さいので、消費電力の大きな上方の発熱源が下側の
発熱源よりも早く所定温度に達することになり、確実に
先に通電が遮断される。他方、熱は上昇するので、上方
の発熱源が先に遮断されても、下方の発熱源の発熱によ
り上方の温度低下を補完することができ、全体的に略均
等な発熱温度にできる。
【0089】複数の発熱源と、各発熱源に近接して設
けた複数のサーモスタットにより、発熱源からの照射温
度を制御するように構成した赤外線治療器において、照
射始期は、同時に複数の発熱源に通電し、所定温度に達
するといずれかの発熱源への通電を切断するようにした
ことにより、設定温度までの立上がりが早くなり、その
分通電時間も短くなるとともに、設定温度に達すると、
一方のみが通電されることになるので、消費電力が少な
くなり省エネルギーの目的を果たすことができる。ま
た、使用者にとっては、電源をON投入してから患部の
暖まるまでの時間が短くなるので使い勝手が良好とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数発熱源を有する赤外線治療器
の斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同赤外線治療器の発熱源の分解斜視図である。
【図5】同発熱源のヒータ部の分解斜視図である。
【図6】本赤外線治療器の断面視による説明図である。
【図7】コネクタの説明図である。
【図8】ヘッドケーシングを縦向きにした状態を示す側
面図である。
【図9】本発明の温度制御の一形態を示すグラフであ
る。
【図10】本発明の温度制御の一形態を示すグラフであ
る。
【図11】他の実施例に係る発熱源の説明図である。
【図12】台座部内部の説明図である。
【図13】本赤外線治療器の回路図である。
【符号の説明】
A 赤外線治療器 1 発熱源 2 ヘッドケーシング 3 スタンド本体 4 ヒータ部 4a 第一ヒータ 4b 第二ヒータ 5a 第一サーモスタット 5b 第二サーモスタット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱源と、各発熱源に近接して設
    けた複数のサーモスタットにより、発熱源からの照射温
    度を制御するように構成した赤外線治療器において、 上記複数のサーモスタットの駆動温度を異ならせたこと
    を特徴とする複数発熱源を有する赤外線治療器。
  2. 【請求項2】 上下方向に配設した複数の発熱源に対応
    する複数のサーモスタットの各駆動温度を、上方のサー
    モスタットよりも下方のサーモスタットが高くなるよう
    に設定したことを特徴とする請求項1記載の複数発熱源
    を有する赤外線治療器。
  3. 【請求項3】 複数の発熱源と、各発熱源に近接して設
    けた複数のサーモスタットにより、発熱源からの照射温
    度を制御するように構成した赤外線治療器において、 上記複数の発熱源の各消費電力を異ならせたことを特徴
    とする複数発熱源を有する赤外線治療器。。
  4. 【請求項4】 上下方向に配設した複数の発熱源の各消
    費電力を、上方の発熱源よりも下方の発熱源が小さくな
    るように設定したことを特徴とする請求項3記載の複数
    発熱源を有する赤外線治療器。
  5. 【請求項5】 複数の発熱源と、各発熱源に近接して設
    けた複数のサーモスタットにより、発熱源からの照射温
    度を制御するように構成した赤外線治療器において、 照射始期は、同時に複数の発熱源に通電し、所定温度に
    達するといずれかの発熱源への通電を切断するようにし
    たことを特徴とする複数発熱源を有する赤外線治療器。
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