JPH09138393A - 視野角制御光学部材及び液晶表示装置 - Google Patents

視野角制御光学部材及び液晶表示装置

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JPH09138393A
JPH09138393A JP7295808A JP29580895A JPH09138393A JP H09138393 A JPH09138393 A JP H09138393A JP 7295808 A JP7295808 A JP 7295808A JP 29580895 A JP29580895 A JP 29580895A JP H09138393 A JPH09138393 A JP H09138393A
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JP
Japan
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liquid crystal
viewing angle
crystal display
optical member
lens
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JP7295808A
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English (en)
Inventor
Tetsuaki Koyama
徹朗 小山
Yasunobu Tagusa
康伸 田草
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストの向上を図れ、また、視野角調
整時の照度の変動を抑制できるようにする。 【解決手段】 視野角制御光学部材32は、圧力印加素
子31とレンズ1とからなり、圧力印加素子31間にレ
ンズ1を配置した構造である。上記圧力印加素子31
は、導電膜3の間に圧電材2を扶持した構成である。ま
た、視野角制御光学部材としては、光透過性があり、且
つ弾力性のある樹脂からなる複数のストライプ状レンズ
を備えたレンズシートと、各ストライプ状レンズの上に
設けられ、該レンズシート平面に対して平行な方向の力
をレンズに作用させてレンズに曲げ応力を付与し、該レ
ンズのレンズ曲率を可変する駆動手段とを具備する構成
であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の視
角範囲の制御を行うための、新規な視野角制御光学部
材、およびその視野角制御光学部材を備える液晶表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、上述した液晶表示装置においては
低電圧での駆動が可能であることより、腕時計や電卓等
の薄型の表示装置に広く使用されている。
【0003】その液晶表示装置には、種々の表示方式の
ものがある。その一つとして、例えば、TN型液晶表示
方式が知られている。このTN型液晶表示方式は、薄膜
トランジスタ(TFT)等のアクティブスイッチ素子を
用いて絵素を駆動しており、液晶パネルの良好な表示特
性を発揮することができる。また、他の表示方式として
のSTN表示方式は、ハイデューティーのマルチプレッ
クス駆動を可能にすることができる。
【0004】これらの液晶表示方式は、共に、ワールド
プロセッサ、パーソナルコンピュータのディスプレイ等
にも用いられる。こうした、様々な用途に用いられるデ
ィスプレイにおける付加機能の一つとして、視野角を任
意に調整する制御機能がある。これに関する従来技術と
して、表示用ディスプレイの裏面に駆動可能な遮光板列
を配置したもの等が知られている。これは、駆動可能な
遮光板列の駆動手段として、電気的エネルギーを機械的
エネルギーに変換することを可能とする圧電素子を用い
ている。
【0005】この圧電素子を用いた視野角調整技術は、
特開平56−59287号に記載されている。詳細は、
まず、複数の固定した板状体と複数の可動の板状体とを
組み合わせた遮光板列を備えており、可動の板状体の可
動手段として圧電素子が使用されている。より具体的に
は、2枚の透明基板の間に、複数の遮光板からなる視野
角調整用遮光板列を設ける。
【0006】図14(A)、(B)は、その遮光板列の
構成を示す模式図である。遮光板列は、固定の遮光板1
00と可動の遮光板101とが間隔dで配列された構成
である。図14(A)において、視野角θは、θ=ar
ctan(d/h)である。なお、hは遮光板幅であ
る。図14(B)のように、可動の遮光板101を移動
させて固定の遮光板100に合わせると、遮光板の間隔
が2dになるので、このときの視野角θ’は、θ’=a
rctan(2d/h)となり広くなる。なお、遮光板
の材料には有機結晶薄膜を使用し、それぞれの遮光板の
表面には黒色の塗料を塗布したものである。
【0007】このような視野角調整用遮光板列110
は、図15に示すように、セル厚5μmであるTN液晶
セル111とバックライト112の間に設置される。以
上のような構成とすることにより、視野角を広げること
が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
おいては、下記のような問題点が生じていた。すなわ
ち、遮光板列はバックライト光源からの光の指向性を制
御する際、液晶セルの光源側基板裏面側から見て、遮光
板が絵素電極の上を移動することになる。このため、遮
光板が直進光の一部を遮蔽することとなり、視野角制御
と同時に光照度が変動する。
【0009】また、上述した遮光板列は、広視野角設定
時と狭視野角設定時との各々において、液晶表示パネル
に供給される光は、斜方向の伝搬性を持つ光の量が異な
る。このため、広視野角設定時には、液晶表示パネルの
法線に対して入射角度が大きい光はカットされるので、
TN液晶表示パネルにおいては階調表示の際に斜め方向
から表示画像を見た場合、コントラストの低下を招く領
域が拡大し、その領域では表示不良となっている。この
ように、従来技術においては、コントラストの低下や、
視野角調整時の照度の変動が大きい等、表示装置として
問題を抱えるものであった。
【0010】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、コントラストの向上を図
れ、また、視野角調整時の照度の変動を抑制できる視野
角制御光学部材およびそれを備えた液晶表示装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の視野角
制御光学部材は、複数のストライプ状レンズの両側また
は間に、隣合うレンズを接離する方向の力を与える駆動
手段が設けられ、該駆動手段にてレンズの曲率を可変と
した構成であり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0012】請求項2の発明の視野角制御光学部材は、
前記駆動手段が導電膜間に圧電性材料を挟持したストラ
イプ状の圧力印加素子であり、前記ストライプ状レンズ
が弾力性のある樹脂からなる構成である。
【0013】請求項3の発明の液晶表示装置は、液晶表
示パネルの視認面側、又は、光源面側に、請求項2に記
載の視野角制御光学部材が取り付けられ、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0014】請求項4の発明の液晶表示装置は、前記液
晶表示パネルがカラーフィルター側基板にブラックマト
リックスを備え、該液晶表示パネルに対して前記視野角
制御光学部材が、該視野角制御光学部材における圧力印
加素子の幅が該ブラックマトリックスの線幅の範囲内に
収まるように取り付けられている構成である。
【0015】請求項5の発明の視野角制御光学部材は、
光透過性があり、且つ弾力性のある樹脂からなる複数の
ストライプ状レンズを備えたレンズシートと、各ストラ
イプ状レンズの上に設けられ、該レンズシート平面に対
して平行な方向の力をレンズに作用させてレンズに曲げ
応力を付与し、該レンズのレンズ曲率を可変する駆動手
段とを具備し、そのことにより上記目的が達成される。
【0016】請求項6の発明の視野角制御光学部材は、
前記駆動手段が、前記レンズシートのレンズ表面上に、
光透過性のある導電薄膜と圧電材料からなる圧電薄膜と
が積層された、圧電バイモルフ構造となっている構成で
ある。
【0017】請求項7の発明の液晶表示装置は、液晶表
示パネルの視認面側、又は、光源面側に、請求項6に記
載の視野角制御光学部材が取り付けられ、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0018】以下に、本発明の作用について説明する。
【0019】本発明の視野角制御光学部材は、複数のス
トライプ状レンズの両側または間に設けた駆動手段が、
隣合うレンズを接離する方向の力、つまり隣合うレンズ
を変形させる力をレンズに与えるので、レンズの曲率が
可変となる。このレンズの曲率を可変とするには、スト
ライプ状レンズが弾力性のある樹脂からなっているのが
好ましい。また、その駆動手段としては、導電膜間に圧
電性材料を挟持したストライプ状の圧力印加素子を使用
できる。この圧力印加素子は、電界付与により、圧電性
材料を膨張、又は、収縮させることによって、隣接する
透明な樹脂からなるストライプ状のレンズに、隣合うレ
ンズを接離する方向の力(隣合うレンズを変形させる
力)を加える。
【0020】また、本発明の視野角制御光学部材は、光
透過性があり、且つ弾力性のある樹脂からなるレンズシ
ートに備わった複数のストライプ状レンズの上に設けら
れている駆動手段にて、該レンズシート平面に対して平
行な方向の力をレンズに作用させると、レンズに曲げ応
力を付与でき、該レンズのレンズ曲率を可変することが
可能である。この駆動手段には、ストライプ状のレンズ
のレンズ表面に取り付けられた圧電バイモルフ構造の圧
力印加素子を用いることが好ましい。この圧力印加素子
に電界を加えることによって、レンズシート平面に対し
て平行な方向の力をレンズに作用させて得、レンズ曲率
を変化させることが可能となる。
【0021】このような本発明の視野角制御光学部材
を、液晶表示パネルの視認面側、又は、光源面側に設け
ると、液晶表示パネルからの出射光を発散、又は、収束
させて視野角を制御することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を具体
的に説明する。
【0023】(実施形態1)図1(a)は、本実施形態
に係る視野角制御光学部材32の構成を示す正面図、図
1(b)はその斜視図である。この視野角制御光学部材
32は、圧力印加素子31とレンズ1とからなり、圧力
印加素子31間にレンズ1を配置した構造である。上記
圧力印加素子31は、導電膜3の間に圧電材2を扶持し
た構成である。
【0024】圧電材2の材料として、たとえば圧電性高
分子樹脂、強誘電性セラミック等を用いることができ
る。前者の圧電性高分子樹脂としては、ポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)や、高分子マトリックスにチタン酸
ジルコニウム酸塩(PZT系)セラミックスなどの強誘
電体セラミックスを複合することにより圧電性を賦与し
た高分子複合材料が該当する。一方、後者の強誘電性セ
ラミックスとしては、BaTiO3,PZT等の無機強
誘電材料が該当する。
【0025】また、該圧電材2の両側に位置する導電膜
3の材料としては、Ta,Ti,Al,ITOを用い
た。更に、その表面に光反射防止用膜として絶縁性の黒
色樹脂を塗布した。
【0026】かかる圧力印加素子31間に配置されたレ
ンズ1は、弾力性の高い光透過性に優れた樹脂を使用し
た。なお、レンズ1の形状は、図2に示すように両面が
凹状のストライプ形状の凹レンズ1aや、図3に示すよ
うに両面が平面のストライプ形状のレンズ1b、または
図4に示すように片面が凸状、もう片面が平面のストラ
イプ形状の凸レンズ1cなどの多様な形状としてもよ
い。ここで、図2に示す凹レンズ1aを有する視野角制
御光学部材を32aとし、図3に示すレンズ1bを有す
る視野角制御光学部材を32bとし、図4に示す凸レン
ズ1cを有する視野角制御光学部材を32cとする。
【0027】このように構成された本実施形態の視野角
制御光学部材32等においては、上記圧力印加素子31
に電界を加えることにより、該電界方向に圧電材2が歪
みを生じ、レンズ1の形状を変化させる。これによって
透過光の発散を制御することが可能となる。
【0028】次に、本実施形態に係る視野角制御光学部
材32の製造方法につき説明する。まず、光透過性があ
り、且つ弾力性のあるSi系の樹脂をシート状に形成し
たものを、金属製の金型に挟み加熱板で押圧し、複数の
ストライプレンズを備えたレンズシートを作製する。
【0029】次に、上記レンズシートの各ストライプレ
ンズ間に、基底部のある深い溝を設ける。続いて、その
溝に、たとえば斜方蒸着法による蒸着工程、フォトリソ
工程およびエッチング工程を施して、圧力印加素子31
を形成する。更に、溝の基底部を研磨して取り除くこと
により、視野角制御光学部材32を形成する。
【0030】(実施形態2)図5は、本実施形態に係る
液晶表示装置を示す正面図である。この液晶表示装置
は、上述した視野角制御光学部材32を、液晶表示パネ
ル19の視認面側に配置した構成としている。
【0031】液晶表示パネル19は、液晶層9を挟んで
両側にカラーフィルター基板14と、TFT側基板15
とが少なくとも設けられている。カラーフィルター基板
14は、カラーフィルター側ガラス基板7の液晶層9側
にブラックマトリックス8とカラーフィルターとを有す
る。図中の6はカラーフィルター開口部である。一方、
TFT側基板15は、ガラス基板11の上に絵素電極1
2および薄膜トランジスタ(TFT)10が少なくとも
設けられている。このように構成された液晶表示パネル
19の片面(図の下側)には光入射側偏光板13が、も
う片面(図の上側)には光出射側偏光板5が各々設けら
れている。
【0032】視野角制御光学部材32は、図1に示すも
のと同一の構成であり、液晶表示パネル19のカラーフ
ィルター側のブラックマトリックス8上に取り付けてあ
り、圧力印加素子31が電圧印加時の圧電歪み状態にお
いても、液晶表示パネル19の透過光を遮らないような
位置に設置した。具体的には、圧電材2が圧電歪状態と
なり、電界方向、又は、電界方向と垂直な方向に伸び又
はひずんだ場合でも、常にブラックマトリックス8の線
幅より狭い状態になるよう設置した。これは、光の利用
効率を低下させないようにするためである。
【0033】また、該視野角制御光学部材32を液晶表
示パネル19に取り付ける際には、圧力印加素子31の
最も外側になる部分は、スペーサー4を介してカラーフ
ィルター基板14表面エッジ部と固定した。このように
する理由は、電圧印加時の複数個の圧電材2の歪みの集
積により、特に該光学部材32の周辺領域(表示パネル
端子部付近)において、圧力印加素子31のブラックマ
トリックス8からのズレ量が大きくなるのを防止するた
めである。
【0034】このように構成された本実施形態の液晶表
示装置においては、視野角制御光学部材32におけるレ
ンズ1の両側に設けられた圧力印加素子31に電圧を印
加し、該圧力印加素子31を圧電伸び、又は、圧電ひず
み状態にして圧力印加素子31の外形を変化させると、
ストライプ形状のレンズ1のレンズ曲率が変化して、出
射光の伝搬方向を制御することが可能となり視野角制御
ができる。
【0035】本実施形態の液晶表示装置において、視野
角制御光学部材32の代わりに、視野角制御光学部材3
2a、32b、32cを使用することもできる。
【0036】(実施形態3)本実施形態は、液晶表示パ
ネルが表示面の上下、又は、左右方向での視角を広げる
べく、各絵素が2つに分割されている場合である。
【0037】図6は、その構成を示す液晶表示装置の正
面図である。なお、図1と同一部分には同一の番号を付
している。この液晶表示装置は、上述した視野角制御光
学部材32と液晶表示パネル19とからなる。液晶表示
パネル19は、上下、又は、左右方向に視角を広げるた
めに各絵素電極12毎に2つの配向領域A,Bに分割さ
れている。つまり、配向領域A,Bの各々においては、
液晶分子17の方向が異なっている。図中の18は、液
晶層9を封止するシール材である。
【0038】かかる構成の液晶表示パネル19に対し、
視野角制御光学部材32のストライプ形状としたレンズ
1のレンズ長軸方向を該液晶表示パネル19の上下、又
は、左右視角方向と直交するように配置している。
【0039】この構成の液晶表示装置においては、レン
ズ曲率を変化させる事によって、レンズ出射光の光屈折
率、及び、光伝搬方向を変化させ、これにより視野角を
効率よく上下、又は、左右に拡大することが可能とな
る。
【0040】本実施形態の液晶表示装置において、視野
角制御光学部材32の代わりに、視野角制御光学部材3
2a、32b、32cを使用することもできる。
【0041】(実施形態4)本実施形態は、液晶表示パ
ネルが表示面の上下および左右方向での視角を広げるべ
く、各絵素が4つに分割されている場合である。
【0042】図7は、その構成の液晶表示装置を示す斜
視図である。この液晶表示装置は、各絵素に4方向の配
向領域を備える液晶表示パネル19の視認面側に、上述
した視野角制御光学部材32が2枚設けられている。な
お、液晶表示パネル19の両側には光入射側偏光板13
と光出射側偏光板5とが設けられている。
【0043】2枚の視野角制御光学部材32は、レンズ
1のストライプが交差するように重ねて配置してあり、
片方の視野角制御光学部材32により上下の光の発散を
制御し、もう片方の視野角制御光学部材32により左右
の光の発散を制御することによって視野角を調整する。
【0044】本実施形態の液晶表示装置において、視野
角制御光学部材32の代わりに、視野角制御光学部材3
2a、32b、32cを使用することもできる。
【0045】(実施形態5)本実施形態は、液晶表示パ
ネルのバックライト側面に視野角制御光学部材を配置す
る場合である。
【0046】図8は、本実施形態に係る液晶表示装置を
示す正面図である。この液晶表示装置においては、液晶
表示パネル19に対し、視野角制御光学部材32bを、
その圧力印加素子31が極力TFT基板側裏面のゲート
バスライン裏面にあたる位置にくるように取り付ける。
このように取り付けるのは、光源からの光が圧力印加素
子31により遮蔽されることを最小限に押さえるためで
ある。また、液晶表示パネル19はTN液晶のものであ
り、各絵素電極12に2つの配向領域を持つものとし
た。
【0047】この構成の液晶表示装置においては、視野
角制御光学部材32を集光レンズ型になるよう制御し、
光の焦点が液晶層9の中心になるよう調整する。これに
より、入射光の光軸が液晶層9の中間領域にある液晶分
子17の長軸方向と一致するため、位相差を極めて小さ
くできる。
【0048】本実施形態の液晶表示装置において、視野
角制御光学部材32bの代わりに、視野角制御光学部材
32、32a、32cを使用することもできる。
【0049】(実施形態6)本実施形態は、視野角制御
光学部材にて光伝搬方向を平行化、又は、拡大制御する
場合である。
【0050】図9は、その構成の液晶表示装置を示す分
解斜視図である。なお、図7と同一部分には同一番号を
付している。この液晶表示装置は、液晶表示パネル19
の裏面に、2枚の光制御光学部材32が設けられてい
る。2枚の光制御光学部材32は、その各々のストイプ
形状のレンズ1の長軸方向が垂直に交わるように重ねて
設けている。
【0051】この液晶表示装置においては、2枚の光制
御光学部材32が光伝搬方向の平行化、又は、拡大制御
部材として機能する。また、2枚の光制御光学部材32
を液晶表示パネル19の裏面に配置しているので、光利
用効率を高める効果を奏する。なお、液晶表示パネル1
9としては、1絵素の配向領域が4方向のものであって
もよい。
【0052】本実施形態の液晶表示装置において、視野
角制御光学部材32の代わりに、視野角制御光学部材3
2a、32b、32cを使用することもできる。
【0053】(実施形態7)本実施形態は、バイモルフ
構造の圧電素子をレンズ曲率駆動手段に使った視野角制
御光学部材の場合である。
【0054】図10は、本実施形態の視野角制御光学部
材を示す斜視図であり、図11は図10のA−A’線に
よる断面図、図12はその視野角制御光学部材の端子部
を示す斜視図である。
【0055】この視野角制御光学部材32dは、光透過
性樹脂からなるストライプ状のレンチキュラーレンズシ
ート20と、レンチキュラーレンズシート20の上に設
けられた圧電バイモルフ構造の応力印加部21および端
子部22とからなる。
【0056】レンチキュラーレンズシート20には、各
レンチキュラーレンズ間に隣接する該レンズとの接触を
防止するための溝部29が設けられている。溝部29の
奥底部には黒色樹脂層28が設けられている。各レンチ
キュラーレンズの上に設けられた圧電バイモルフ構造の
応力印加部21は、レンチキュラーレンズシート20側
から、第一透明導電性薄膜27、第一圧電性薄膜26、
第二透明導電性薄膜25、第二圧電性薄膜24および第
三透明導電性薄膜23がこの順に積層形成されている。
【0057】上記端子部22は、外部電源と接続するた
めの引き出し配線部を確保するためのものであり、図1
1に示すように、第一透明導電性薄膜27の上表面を露
出させて、第一圧電性薄膜26および第二透明導電性薄
膜25の2層が形成され、その上側の第二透明導電性薄
膜25の上表面を露出させて、第二圧電性薄膜24およ
び第三透明導電性薄膜23の2層が形成されている。
【0058】次に、本実施形態の視野角制御光学部材3
2dの製造内容を説明する。
【0059】まず、Si系樹脂から成る弾力性のある光
透過性樹脂からなるストライプ状のレンチキュラーレン
ズシート20を作製する。その作製方法としては、たと
えば厚さ0.7〜1.0mm程度のSi系樹脂からなる
シートを形成し、そのシートを金属製の金型に挟み、加
熱板で抑圧して形成した。このとき、レンチキュラーレ
ンズシート20には、各レンチキュラーレンズ間に隣接
する該レンズとの接触を防止するための溝部29、及び
外部電源と接続するための引き出し配線部を確保するた
めの端子部22を確保した。
【0060】次に、該レンチキュラーレンズシート20
の各レンチキュラーレンズの表面に光透過性導電薄膜を
スパッタリング装置により成膜した後、露光工程でマス
クを使ったレジストパンターンを形成し、更にエッチン
グ工程によりパターン形成を行うことにより、第一透明
導電性薄膜27を形成した。
【0061】次に、たとえば雰囲気焼成法により、光透
過性の圧電材料薄膜からなる第一圧電性薄膜26を形成
した。成膜手段としては、この他、ホットプレス法を用
いることもできる。
【0062】次に、第一透明導電性薄膜27と同様の手
法を用いて第二透明導電性薄膜25をパターン形成し
た。続いて、第一圧電性薄膜26および第二透明導電性
薄膜25と同様にして、第二圧電性薄膜24および第三
透明導電性薄膜23をパターン形成した。これにより、
応力印加部21および端子部22が形成される。
【0063】上述した透明導電性薄膜27、25、23
を構成するための光透過性のある導電材料としては、I
TOや、その他、PLZT、水晶、ロッシェル塩、Ba
TiO3等を用いることができる。
【0064】このように構成された応力印加部21にお
いては、光透過性の透明導電性薄膜27、25、23の
間に、圧電材料からなる圧電性薄膜24、26を挟み、
且つ2つの圧電性薄膜24、26が存在する圧電バイモ
ルフ構造となっている。
【0065】以上のようにして作製された視野角制御光
学部材32dにおいて、端子部22の第二圧電性薄膜2
4と第一圧電性薄膜26に各々逆方向の電界を印加し、
該第二圧電性薄膜24を延伸させ、且つ第一圧電性薄膜
26を縮小させると、圧電バイモルフ構造からなる応力
印加部21に屈曲変位が生じて、レンズの曲率を変化さ
せることが可能になる。このため、視野角制御光学部材
32dに入射してくる光の伝搬する方向を電界制御する
ことができる。
【0066】(実施形態8)本実施形態は、実施形態7
の視野角制御光学部材を、液晶表示パネルの視認面側に
配置した場合である。
【0067】図13は、本実施形態に係る液晶表示装置
の構成を示す正面図である。この液晶表示装置は、図5
と同様の構成の液晶表示パネル19と、液晶表示パネル
19の光入射側に設けた偏光板13およびその光出射側
に設けた偏光板5と、光出射側の偏光板5の液晶表示パ
ネル19と反対側に設けた視野角制御光学部材32dと
からなる。
【0068】視野角制御光学部材32dは、図10〜図
12に示すものと同一構成であり、その各ストライプ状
レンズ間の溝部29が液晶表示パネル19のカラーフィ
ルター側のブラックマトリックス8上に位置する状態に
取り付けた。このように取り付けるのは、液晶表示パネ
ル19内を透過してくる光のうち、斜め方向の光が各ス
トライプ状レンズの溝部29で遮蔽されることによる輝
度の低下を防止し、また、該溝部29での光散乱による
コントラストの低下を防止するためである。
【0069】このように構成された液晶表示装置におい
て、実施形態7と同様にしてストライプ状レンズシート
20のレンズ曲率を電界制御によって変化させると、屈
折率が制御されて視野角を制御することが可能となる。
【0070】(実施形態9)本実施形態は、視野角制御
光学部材32dを、液晶表示パネルの視認面側に配置し
た他の場合である。
【0071】図13に示す液晶表示パネル19に対し、
視野角制御光学部材32dを、レンズ形成面がバックラ
イト光源側に向くように配設する。また、バックライト
光源からの光を二枚重ねたプリズムレンズシート等を透
過させ平行化した状態とし、その状態の光を視野角制御
光学部材32dに照射する構成とする。
【0072】この構成において、視野角制御光学部材3
2dに入射した光は、レンズ曲面、及び裏面で屈折し、
集光する。一方、視野角制御光学部材32dを電気的に
制御することにより、液晶表示パネルからの出射光の発
散状態を制御することが可能となる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の視野角制
御光学部材による場合には、視野角を調整することがで
きるので、これを備える液晶表示パネルにあっては、視
野角制御光学部材の視野角調整により視野角制御光学部
材が光を遮蔽することがなく、よって広視野調整時と狭
視野調整時との光照度の差を極力防止できるので視野角
調整時の照度の変動を抑制でき、また、コントラストの
向上を図れる。
【0074】また、本発明の視野角制御光学部材をノー
トブック型パソコンに搭載した場合、利用者が表示画面
を観察している場合には、広い視野角表示を、また、他
人が近隣に存在し、且つ、表示内容を見られたくない場
合は、狭視野角に設定することによって情報の機密性を
高めることができる。この様に、観察者はディスプレイ
の表示状態を周辺環境に応じた最適な条件に調整するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態1に係る視野角制御光学部材
を示す正面図、(b)はその斜視図である。
【図2】本発明に係る他の視野角制御光学部材を示す正
面図である。
【図3】本発明に係る更に他の視野角制御光学部材を示
す正面図である。
【図4】本発明に係る更に他の視野角制御光学部材を示
す正面図である。
【図5】実施形態2に係る液晶表示装置を示す正面図で
ある。
【図6】実施形態3に係る液晶表示装置を示す正面図で
ある。
【図7】実施形態4に係る液晶表示装置を示す分解斜視
図である。
【図8】実施形態5に係る液晶表示装置を示す正面図で
ある。
【図9】実施形態6に係る液晶表示装置を示す分解斜視
図である。
【図10】実施形態7に係る視野角制御光学部材を示す
斜視図である。
【図11】図10のA−A’線による断面図である。
【図12】実施形態7に係る視野角制御光学部材の端子
部を示す斜視図である。
【図13】実施形態8に係る液晶表示装置を示す正面図
である。
【図14】(A)および(B)は共に、従来の視野角制
御光学部材の構成を示す模式図である。
【図15】従来の視野角調整用遮光板列を備える液晶表
示装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1b レンズ 1a 凹レンズ 1c 凸レンズ 2 圧電材 3 導電膜 31 圧力印加素子 32、32a、32b、32c 視野角制御光学部材 4 スペーサー 5 光出射側偏光板 6 カラーフィルター開口部 7 カラーフィルター側ガラス基板 8 ブラックマトリックス 9 液晶層 10 TFT 11 ガラス基板 12 絵素電極 13 光入射側偏光板 14 カラーフィルター基板 15 TFT側基板 17 液晶分子 18 シール材 19 液晶表示パネル 20 レンチキュラーレンズシート 21 応力印加部 22 端子部 23 第三透明導電性薄膜 24 第二圧電性薄膜 25 第二透明導電性薄膜 26 第一圧電性薄膜 27 第一透明導電性薄膜 28 黒色樹脂層 29 溝部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のストライプ状レンズの両側または
    間に、隣合うレンズを接離する方向の力を与える駆動手
    段が設けられ、該駆動手段にてレンズの曲率を可変とし
    た視野角制御光学部材。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段が導電膜間に圧電性材料を
    挟持したストライプ状の圧力印加素子であり、前記スト
    ライプ状レンズが弾力性のある樹脂からなる請求項1に
    記載の視野角制御光学部材。
  3. 【請求項3】 液晶表示パネルの視認面側、又は、光源
    面側に、請求項2に記載の視野角制御光学部材が取り付
    けられている液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶表示パネルがカラーフィルター
    側基板にブラックマトリックスを備え、該液晶表示パネ
    ルに対して前記視野角制御光学部材が、該視野角制御光
    学部材における圧力印加素子の幅が該ブラックマトリッ
    クスの線幅の範囲内に収まるように取り付けられている
    請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 光透過性があり、且つ弾力性のある樹脂
    からなる複数のストライプ状レンズを備えたレンズシー
    トと、 各ストライプ状レンズの上に設けられ、該レンズシート
    平面に対して平行な方向の力をレンズに作用させてレン
    ズに曲げ応力を付与し、該レンズのレンズ曲率を可変す
    る駆動手段とを具備する視野角制御光学部材。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段が、前記レンズシートのレ
    ンズ表面上に、光透過性のある導電薄膜と圧電材料から
    なる圧電薄膜とが積層された、圧電バイモルフ構造とな
    っている請求項5に記載の視野角制御光学部材。
  7. 【請求項7】 液晶表示パネルの視認面側、又は、光源
    面側に、請求項6に記載の視野角制御光学部材が取り付
    けられている液晶表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006184694A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Dainippon Printing Co Ltd 画像表示装置用の視野角規制シート
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US11656517B2 (en) 2018-10-24 2023-05-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Display device

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