JPH09137823A - ヒンジ構造 - Google Patents
ヒンジ構造Info
- Publication number
- JPH09137823A JPH09137823A JP29404195A JP29404195A JPH09137823A JP H09137823 A JPH09137823 A JP H09137823A JP 29404195 A JP29404195 A JP 29404195A JP 29404195 A JP29404195 A JP 29404195A JP H09137823 A JPH09137823 A JP H09137823A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hinge
- thin section
- state
- base
- cover body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【課題】合成樹脂製のヒンジの開閉動作により曲げ応力
が集中しても白化を防止し得るヒンジ構造を提供する。 【解決手段】 ヒンジ13の一部を薄肉に形成するとと
もに、その薄肉部17の側面形状を、蓋体12と基部1
1との180度開角状態で閉方向外側に湾曲した状態に
形成し、薄肉部17に曲げ応力が集中しても、薄肉部1
7が閉方向外側に湾曲している分、蓋体12の開閉動作
において伸び率が少なくなり、白化防止が図れる。
が集中しても白化を防止し得るヒンジ構造を提供する。 【解決手段】 ヒンジ13の一部を薄肉に形成するとと
もに、その薄肉部17の側面形状を、蓋体12と基部1
1との180度開角状態で閉方向外側に湾曲した状態に
形成し、薄肉部17に曲げ応力が集中しても、薄肉部1
7が閉方向外側に湾曲している分、蓋体12の開閉動作
において伸び率が少なくなり、白化防止が図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、柔軟性合成樹脂
製のヒンジ構造に関するものである。
製のヒンジ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】開閉関係にある基部と蓋体とのヒンジ構
造として、従来から柔軟性合成樹脂製で板状のヒンジを
これら基部と蓋体とに一体成形したものが提供されてい
る。図4に従来のヒンジ構造の一例を示す。このヒンジ
構造においては、ヒンジ1の一端部を蓋体2の側面に接
続し、ヒンジ1の他端部を基部3の側面に接続し、蓋体
2を基部3の上面3aに開閉可能としている。このヒン
ジ1の構造を図5の拡大断面図で示すと、ヒンジ1はそ
の中央部1aが薄肉に形成されるとともに蓋体2の閉方
向Aで内側面1bが平面状に形成されている。
造として、従来から柔軟性合成樹脂製で板状のヒンジを
これら基部と蓋体とに一体成形したものが提供されてい
る。図4に従来のヒンジ構造の一例を示す。このヒンジ
構造においては、ヒンジ1の一端部を蓋体2の側面に接
続し、ヒンジ1の他端部を基部3の側面に接続し、蓋体
2を基部3の上面3aに開閉可能としている。このヒン
ジ1の構造を図5の拡大断面図で示すと、ヒンジ1はそ
の中央部1aが薄肉に形成されるとともに蓋体2の閉方
向Aで内側面1bが平面状に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4及び図
5に示す従来のヒンジ構造は、ヒンジ1の中央部1aに
おいて薄肉形状としているため、蓋体の開閉動作におい
ては、曲がりやすい部分、すなわちヒンジ1の中央部に
曲げ応力が集中することになる。そのため、ヒンジ1の
中央部1aの閉方向外側1cで、伸び率が多くなり、白
化したり、あるいは疲労により破断してしまうといった
難点があった。
5に示す従来のヒンジ構造は、ヒンジ1の中央部1aに
おいて薄肉形状としているため、蓋体の開閉動作におい
ては、曲がりやすい部分、すなわちヒンジ1の中央部に
曲げ応力が集中することになる。そのため、ヒンジ1の
中央部1aの閉方向外側1cで、伸び率が多くなり、白
化したり、あるいは疲労により破断してしまうといった
難点があった。
【0004】そこで、この発明においては、蓋体及び基
部と一体化された合成樹脂製のヒンジの開閉動作により
曲げ応力が集中しても白化を防止し得るヒンジ構造の提
供を目的としている。
部と一体化された合成樹脂製のヒンジの開閉動作により
曲げ応力が集中しても白化を防止し得るヒンジ構造の提
供を目的としている。
【0005】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、この
発明においては、ヒンジの一部を薄肉に形成するととも
に、その薄肉部の側面形状を、蓋体と基部との180度
開角状態で閉方向外側に湾曲した状態に形成する構造を
採用した。
発明においては、ヒンジの一部を薄肉に形成するととも
に、その薄肉部の側面形状を、蓋体と基部との180度
開角状態で閉方向外側に湾曲した状態に形成する構造を
採用した。
【0006】ヒンジの一部を薄肉形状とすれば、その部
分が曲がりやすく、曲げ応力が集中することになる。こ
の薄肉部が閉方向外側に湾曲している分、蓋体の開閉動
作において、伸び率が少なくなり、白化防止が図れ、疲
労により破断するのも防止できる。
分が曲がりやすく、曲げ応力が集中することになる。こ
の薄肉部が閉方向外側に湾曲している分、蓋体の開閉動
作において、伸び率が少なくなり、白化防止が図れ、疲
労により破断するのも防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は配線保護カバーにこの発
明のヒンジ構造を採用した例を示す斜視図、図2はその
断面図、図3は図2のヒンジの拡大図である。
面に基づいて説明する。図1は配線保護カバーにこの発
明のヒンジ構造を採用した例を示す斜視図、図2はその
断面図、図3は図2のヒンジの拡大図である。
【0008】図示のごとく、内部に配線等を束ねて収納
する配線保護カバー10は、上面開放のボックス型の基
部11と、同じくボックス型の蓋体12と、この蓋体1
2と基部11とを開閉自在に連結支持するヒンジ13
と、蓋体側に形成された係合爪14及び基部側の係合孔
15からなる係合手段16とを備えている。
する配線保護カバー10は、上面開放のボックス型の基
部11と、同じくボックス型の蓋体12と、この蓋体1
2と基部11とを開閉自在に連結支持するヒンジ13
と、蓋体側に形成された係合爪14及び基部側の係合孔
15からなる係合手段16とを備えている。
【0009】ヒンジ13は、保護カバー10の長さ方向
の数箇所で形成されており、各ヒンジ13は、図3のご
とく、その中央部が薄肉に形成され、この薄肉部17を
含むヒンジ13の側面形状が、蓋体12と基部11との
180度開角状態で、閉方向外側に湾曲した状態に形成
されている。そして、これらの基部11、蓋体12、ヒ
ンジ13及び係合手段16が、射出成形金型(図示せ
ず)を用いて6ナイロン等の樹脂で一体成形されてい
る。この場合の成形は、蓋体12と基部とが180度開
角状態で各々の上面よりもわずかに下がった位置にヒン
ジ13が形成されるようにする。
の数箇所で形成されており、各ヒンジ13は、図3のご
とく、その中央部が薄肉に形成され、この薄肉部17を
含むヒンジ13の側面形状が、蓋体12と基部11との
180度開角状態で、閉方向外側に湾曲した状態に形成
されている。そして、これらの基部11、蓋体12、ヒ
ンジ13及び係合手段16が、射出成形金型(図示せ
ず)を用いて6ナイロン等の樹脂で一体成形されてい
る。この場合の成形は、蓋体12と基部とが180度開
角状態で各々の上面よりもわずかに下がった位置にヒン
ジ13が形成されるようにする。
【0010】なお、射出樹脂は6ナイロンに限らず、P
PS等の耐熱、耐ガソリン、耐水性のある射出成形材料
を使用してもよい。また、薄肉部17はヒンジ13の中
央部に限らず、その他の箇所であってもよい。
PS等の耐熱、耐ガソリン、耐水性のある射出成形材料
を使用してもよい。また、薄肉部17はヒンジ13の中
央部に限らず、その他の箇所であってもよい。
【0011】このヒンジ13の一部を薄肉に形成するこ
とにより、その部分が曲がりやすくなり応力集中するこ
とになる。従って、この薄肉部17を中心に閉方向で外
側に湾曲した形状のヒンジ構造とすれば、薄肉部17の
外側面17a側の樹脂の伸びは少なくなり、白化や破断
の発生が防止できる。
とにより、その部分が曲がりやすくなり応力集中するこ
とになる。従って、この薄肉部17を中心に閉方向で外
側に湾曲した形状のヒンジ構造とすれば、薄肉部17の
外側面17a側の樹脂の伸びは少なくなり、白化や破断
の発生が防止できる。
【0012】また、基部11及び蓋体12あるいは係合
手段16の形状・構造は、この発明とは直接関連しない
ため、詳細は省略するが、これらは、どのような形状で
あってもよく図示した形状・構造に限定されるものでは
ない。
手段16の形状・構造は、この発明とは直接関連しない
ため、詳細は省略するが、これらは、どのような形状で
あってもよく図示した形状・構造に限定されるものでは
ない。
【0013】
【実施例】次に、上記ヒンジ構造をさらに具体化した実
施例について説明すると、図3のごとく、保護カバー1
0は6ナイロンの射出成形により一体形成されたもので
あり、基部11及び蓋体12の肉厚は2mmとされ、ヒ
ンジ13の両端部18、19の厚みt1は0.5mmと
し、その傾斜角α1、α2は、蓋体の閉方向内側(α
1)で28度、外側(α2)で18度とされている。こ
れはヒンジ13の両端部18、19と中央部の薄肉部1
7とで厚みを変えるためであり、ヒンジ13の両端部1
8、19が0.5mmとされ、薄肉部17で0.3mm
の肉厚とされている。
施例について説明すると、図3のごとく、保護カバー1
0は6ナイロンの射出成形により一体形成されたもので
あり、基部11及び蓋体12の肉厚は2mmとされ、ヒ
ンジ13の両端部18、19の厚みt1は0.5mmと
し、その傾斜角α1、α2は、蓋体の閉方向内側(α
1)で28度、外側(α2)で18度とされている。こ
れはヒンジ13の両端部18、19と中央部の薄肉部1
7とで厚みを変えるためであり、ヒンジ13の両端部1
8、19が0.5mmとされ、薄肉部17で0.3mm
の肉厚とされている。
【0014】さらに、ヒンジ13の蓋体12及び基部1
1との接続部の外側面18a,19aでは0.5mmの
R形状の肉盛りがなされ、内側面18b,19bは直線
的に蓋体12及び基部11と接続されている。中央部の
薄肉部17は、その閉方向外側17aで1mmのR形状
とされ、内側17bで0.7mmのR形状とされてい
る。
1との接続部の外側面18a,19aでは0.5mmの
R形状の肉盛りがなされ、内側面18b,19bは直線
的に蓋体12及び基部11と接続されている。中央部の
薄肉部17は、その閉方向外側17aで1mmのR形状
とされ、内側17bで0.7mmのR形状とされてい
る。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、この発明
によると、ヒンジの薄肉部の側面形状が、閉方向外側に
湾曲した状態に形成されているので、曲がりやすく曲げ
応力が集中しやすい薄肉部であっても閉方向外側に湾曲
している分、蓋体の開閉動作において伸び率が少なくな
り、白化防止が図れ、疲労により破断するのも防止でき
る。
によると、ヒンジの薄肉部の側面形状が、閉方向外側に
湾曲した状態に形成されているので、曲がりやすく曲げ
応力が集中しやすい薄肉部であっても閉方向外側に湾曲
している分、蓋体の開閉動作において伸び率が少なくな
り、白化防止が図れ、疲労により破断するのも防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るヒンジ構造を採用した保護カバ
ーの斜視図
ーの斜視図
【図2】その断面図
【図3】図2のヒンジの拡大図
【図4】従来のヒンジ構造を示す断面図
【図5】図4の拡大断面図
10 保護カバー 11 基部 12 蓋体 13 ヒンジ 17 薄肉部 18、19 端部
Claims (1)
- 【請求項1】 柔軟性合成樹脂製でかつ板状に形成され
たヒンジの一端部を蓋体の側面に接続し、ヒンジの他端
部を基部の側面に接続し、蓋体を基部の上面に開閉可能
に連結支持したヒンジ構造において、 前記ヒンジの一部が薄肉に形成されるとともに、その薄
肉部の側面形状が、蓋体と基部との180度開角状態で
閉方向外側に湾曲した状態に形成されたことを特徴とす
るヒンジ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29404195A JPH09137823A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | ヒンジ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29404195A JPH09137823A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | ヒンジ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09137823A true JPH09137823A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17802515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29404195A Withdrawn JPH09137823A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | ヒンジ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09137823A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011071263A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Tdk Corp | ノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置 |
CN102650316A (zh) * | 2011-02-25 | 2012-08-29 | 元镫金属股份有限公司 | 一体成形的母轴结构 |
WO2023087340A1 (zh) * | 2021-11-19 | 2023-05-25 | 汕头大学 | 一种具有椭圆横断截面的新型双轴柔性铰链 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP29404195A patent/JPH09137823A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011071263A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Tdk Corp | ノイズ吸収装置用ケース及びノイズ吸収装置 |
CN102650316A (zh) * | 2011-02-25 | 2012-08-29 | 元镫金属股份有限公司 | 一体成形的母轴结构 |
WO2023087340A1 (zh) * | 2021-11-19 | 2023-05-25 | 汕头大学 | 一种具有椭圆横断截面的新型双轴柔性铰链 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |