JPH09137701A - ガスタービンのロータ - Google Patents

ガスタービンのロータ

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JPH09137701A
JPH09137701A JP29529295A JP29529295A JPH09137701A JP H09137701 A JPH09137701 A JP H09137701A JP 29529295 A JP29529295 A JP 29529295A JP 29529295 A JP29529295 A JP 29529295A JP H09137701 A JPH09137701 A JP H09137701A
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air
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cooling
cooling fluid
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JP29529295A
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Kenichi Arase
謙一 荒瀬
Taku Ichiyanagi
卓 一柳
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンのタービン動翼を冷却した後の
冷却空気を燃焼器の上流側に回収してタービン初段から
全段で膨張させることによりガスタービンの熱効率を向
上させうるように構成したガスタービンのロータを提供
する。 【解決手段】 エアセパレータ5に入った冷却空気の一
部は第1段動翼々根15に至り、そこから第1段動翼6
内の冷却通路を流れて再び第1段動翼々根15へ戻り、
空気通路25を経て空間Aへ流れる。また、エアセパレ
ータ5に入った冷却空気の残りは空気通路23,管20
及び空気通路24を通って空間Bへ流れる。空間Bの空
気は第2段動翼々根16と第3段動翼々根17へ流れ、
そこから各動翼7,8内の冷却通路を流れて各動翼々根
16,17へ戻り、それぞれ空間A,Cへと流出する。
空間Aの空気と空間Cの空気の一部とは締付ボルト21
と円板11,12,13の穴の間の空気通路22を経て
上段側へ戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に冷却流体通
路をもつ、ガスタービンのロータに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンのロータは図3に示されて
いるようにタービン部分1と圧縮機部分2から構成され
ている。そのタービン部分1の構成を4段の場合につい
て図4に示してある。図4に見られるように、このター
ビン部分1では、第1段動翼6から第4段動翼9までの
動翼がそれぞれ設けられた第1段円板11から第4段円
板14までの4個の円板を重ねて一本のロータが形成さ
れている。
【0003】5はロータの外側に設けられたエアセパレ
ータであり、矢印10がこのロータに対する冷却流体の
流れを示している。冷却流体はエアセパレータ5の外周
に設けた穴からロータ内部に入り、各円板11〜13に
設けられた冷却流体通路23〜25等を通って第1段か
ら第4段の動翼6〜9の翼根部分15,16,17及び
18に至る。
【0004】動翼々根15〜18に至った冷却流体は、
動翼6〜9を冷却する分は動翼6〜9の内部に導入され
動翼6〜9を冷却して各動翼6〜9に設けられた放出穴
(図示していない)から主流中に、また、円板外周部分
を冷却する分は当該部分を冷却した後、翼溝部分から主
流中に放出されるように構成されている。このように、
従来のガスタービンのロータでは、動翼や円板を冷却し
た後の冷却流体は各段から主流中に放出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
のガスタービンのロータでは、動翼や円板を冷却した後
の冷却流体を冷却を終えた各段から主流中に放出してい
たが、それをやめ、一度燃焼器前に戻して冷却に使用し
た冷却流体もタービン初段から膨張させればガスタービ
ンの熱効率を改善できるサイクルとなって好ましい。
【0006】此のようなサイクルを実現する為には、ロ
ータ内部に冷却流体を供給する為の従来の往路に加え
て、ロータ冷却後の冷却流体を燃焼器の上流側、即ち圧
縮機の吐出室に回収する為の復路を設けねばならない。
【0007】本発明は、ガスタービンのタービン動翼を
冷却した後の冷却空気を燃焼器の上流側に回収してター
ビン初段から全段で膨張させることによりガスタービン
の熱効率を向上させうるように構成したガスタービンの
ロータを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、翼が設けられ
た円板を複数個重ねて一本のロータを形成すると共に同
翼及び同円板自身を冷却するための冷却流体通路を内部
に設けたガスタービンのロータにおける前記課題を解決
するため、次の構造のガスタービンロータを提供する。
【0009】即ち、本発明によるガスタービンのロータ
では、翼根部から翼内部に流れた冷却流体を翼根部に戻
す第1の冷却流体通路と、相隣る円板の冷却流体通路を
接続する管によって形成される第2の冷却流体通路とを
用いてロータ内部に往路と復路の冷却流体通路を形成す
る。
【0010】このように構成された本発明のガスタービ
ンのロータにおいては、翼根部から翼内部に流れて翼根
部に戻って来る冷却流体が流れる第1の冷却流体通路
と、相隣る円板の冷却流体通路を接続する管によって形
成される第2の冷却流体通路とが分離される事に依り一
方を往路に、他方を復路として使う事ができる。
【0011】従って、本発明のガスタービンのロータを
用いることによって、ガスタービンのタービン動翼を冷
却した後の冷却空気を燃焼器の上流側に回収して、ター
ビン初段から全段で膨張させることによりガスタービン
の熱効率を向上させるサイクルを形成させることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるガスタービン
のロータについて図1,図2に示した実施の形態に基づ
いて具体的に説明する。なお、以下の実施の形態におい
て、図4に示した従来のロータと同じ構成の部分には説
明を簡単にするため同じ符号を付してある。
【0013】本実施形態によるガスタービンのロータ
も、図4に示したものと同様、タービンの段数が4段の
場合である。図1,図2において、20は第1段円板1
1の空気通路23と第2段円板12の空気通路24とを
接続する管である。
【0014】また、第1段円板11には、第1段動翼6
の内部の空気通路を第2段円板12との間の空間Aに連
通する空気通路25が設けられている。第2段円板12
及び第3段円板13にも、それぞれ同様に空気通路26
及び27が設けられている。また、各円板11〜14を
一体に結合している締付ボルト21と各円板11〜13
の間には空気通路22が形成されている。
【0015】このように構成された図1及び図2のター
ビンロータにおける冷却流体、即ち冷却空気の流れを矢
印10で示してある。このロータへの冷却空気は第1段
円板11の上流のエアセパレータ5の外周よりロータ内
に入る。
【0016】第1段円板11及び第1段動翼6を冷却す
る空気は第1段円板11の上流側から第1段動翼々根1
5に導かれ第1段動翼6の内部の冷却通路を通って第1
段動翼6を冷却した後再び翼根15に戻り空気通路25
を経て第1段円板11と第2段円板12の間の空間Aに
至る。
【0017】一方、第2段以降の円板12,13,14
及び動翼7,8,9を冷却する空気は管20を通って第
2段円板12の下流側に導かれて第2段円板12と第3
段円板13の間の空間Bに至り、その一部は第2段円板
12の下流側から空気通路26を経て第2段動翼々根1
6に至り第2段動翼7内の冷却通路を通って再び第2段
動翼々根16に戻り、そこから矢印のように空間Aへ流
れる。
【0018】また、空間Bの空気は第3段円板13に設
けられた通路を通って第3段動翼々根17に至り、そこ
から第3段動翼8内の冷却通路へ入り第3段動翼8を冷
却する。第3段動翼8を冷却した空気は再び第3段動翼
々根17に戻り、そこから空気通路27を通って空間C
へ流出する。
【0019】空間Cの冷却空気は一部が第4段円板14
に形成された空気通路を通って第4段動翼々根18に至
りそこから第4段動翼9の内部の冷却通路を流れる。第
4段動翼9を冷却した空気は第4段動翼9に設けられた
放出穴から主流中に放出される。
【0020】空間Aの空気及び空間B,Cの空気の一部
は締付ボルト21とそのまわりの穴との間の空気通路2
2を矢印のように通って上流側へ戻る。以上のように、
本実施形態のロータでは、円板11及び円板12の空気
通路23及び24と管20、それに空間Bが冷却空気の
往路となり、空間AとCが冷却空気の復路となる。
【0021】尚、本実施形態のロータでは第4段動翼々
根18に入った空気は第4段動翼9を冷却後に回収しな
いで主流中に放流しているが、第4段動翼9の冷却用は
量が僅かで主流中に放流しても効率上の不利益が小さ
い。
【0022】以上、本発明を図示した実施形態に基づい
て具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限
定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その
具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいう
までもない。例えば、上記実施形態では冷却流体として
空気を用いているが、これは空気に限らず、適宜の流体
であってよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるガス
タービンのロータでは、動翼々根部から翼内部に流れた
冷却流体を翼根部に戻す第1の冷却流体通路と、相隣る
円板の冷却流体通路を接続する管によって形成される第
2の冷却流体通路とを用いてロータ内部に往路と復路の
冷却流体通路を形成している。
【0024】従って、この復路を通してガスタービンの
タービン動翼の冷却流体を燃焼器の上流側に回収して、
タービン全般で膨張させると言う新しいサイクルに対応
するロータを実現可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるガスタービンのロ
ータを示す縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う横断面図。
【図3】ガスタービンのロータの全体的な縦断面図。
【図4】図3に示されたロータにおけるタービン部分の
拡大断面図。
【符号の説明】
5 エアセパレータ 6 第1段動翼 7 第2段動翼 8 第3段動翼 9 第4段動翼 11 第1段円板 12 第2段円板 13 第3段円板 14 第4段円板 15 第1段動翼々根 16 第2段動翼々根 17 第3段動翼々根 18 第4段動翼々根 20 管 21 締付ボルト 22,23,24 空気通路 25,26,27 空気通路 A,B,C 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 翼が設けられた円板を複数個重ねて一本
    のロータを形成すると共に同翼及び同円板自身を冷却す
    るための冷却流体通路を内部に設けたガスタービンのロ
    ータにおいて、翼根部から翼内部に流れた冷却流体を翼
    根部に戻す第1の冷却流体通路と、相隣る円板の冷却流
    体通路を接続する管によって形成される第2の冷却流体
    通路とを用いてロータ内部に往路と復路の冷却流体通路
    を形成してなることを特徴とするガスタービンのロー
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000227002A (ja) * 1999-01-25 2000-08-15 General Electric Co <Ge> 堆積物トラップを有するタ―ビン
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US20170096898A1 (en) * 2015-10-02 2017-04-06 Doosan Heavy Industries & Construction Co., Ltd. Gas turbine disk

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