JPH09136897A - 大豆抗原組成物、その製造法、抗大豆抗体の検出・測定方法及び大豆アレルギー診断薬 - Google Patents

大豆抗原組成物、その製造法、抗大豆抗体の検出・測定方法及び大豆アレルギー診断薬

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JPH09136897A
JPH09136897A JP29671795A JP29671795A JPH09136897A JP H09136897 A JPH09136897 A JP H09136897A JP 29671795 A JP29671795 A JP 29671795A JP 29671795 A JP29671795 A JP 29671795A JP H09136897 A JPH09136897 A JP H09136897A
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soybean
protein
weight
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supernatant
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JP29671795A
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English (en)
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Takashi Matsui
隆 松井
Kazuhiko Obara
和彦 小原
Tatsuya Igawa
達也 井川
Masaharu Ohara
雅春 大原
Kohei Yamashita
耕平 山下
Mitsuo Yamaki
光男 山木
Yoshiki Nakao
義喜 中尾
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大豆アレルギー患者に対する陽性率が高い大
豆抗原組成物、その製造法、抗大豆抗体の検出・測定方
法及び大豆アレルギー診断薬を提供する。 【解決手段】 a)分子量16〜22KD、b)分子量
23〜28KD、c)分子量29〜36KD、d)分子
量37〜45KD、e)分子量48〜58KD、f)分
子量65〜72KD、g)分子量73〜80KD及び
h)分子量89〜99KDの各大豆タンパク質を含有
し、タンパク質総量100重量部当りb)とd)成分計
4〜40重量部、f)とg)成分計20〜60重量部、
a)、c)、e)及びh)の各成分計それぞれ1〜40
重量部、5〜80重量部、3〜60重量部及び1〜40
重量部を含有する大豆抗原組成物、その製造法、それを
抗原とする抗大豆抗体の検出・測定方法及びこれを有効
成分とする大豆アレルギー診断薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大豆抗原組成物、
その製造法及び大豆アレルギー診断薬に関する。
【0002】
【従来の技術】大豆アレルギーは、牛乳アレルギー、卵
アレルギーと共に三大食物アレルギーの1つである。ア
レルギー疾患の診断と治療においては、その原因物質
(アレルゲン)の正確な同定が必要である。大豆アレル
ギーに関しては、そのアレルゲンについて、これまでに
いくつか報告されている。例えば、等電点沈殿法とゲル
ろ過法による大豆主要タンパク質の分画が報告され(J.
Agric. Food. Chem. : 24, 1117-1121, (1976))、得
られた画分についてのアレルゲン性の検討も報告されて
いる(J. Agric. Food. Chem. : 29, 336-340, (198
1))。また、Shibasakiら及び越山らは、2Sグロブリン
画分のアレルゲン性が高いことを報告している(Int. A
rchs. Allergy. Appl. Immun. : 61, 441-448, (1980)
及び特公昭63-7165号公報)。さらに、7Sグロブリン画
分はIgE力価が高いことも報告されている(J. Allergy.
Clin. Immunol. : 81, 1135-1142, (1988))。
【0003】一方、大豆の主要アレルゲンについては、
Ogawaらは分子量約32KDのGly m Iを報告し(J. Nutr. S
ci. Vitaminol. : 37, 555-565, (1991))、また、Kali
nskiらは油脂タンパク質を分離しているが(J. Biologi
cal. Chem. : 267, 12068-12076, (1992))、Gly m Iと
油脂タンパク質中の34KD成分が同一であることも報告さ
れている(Biosci. Biotech. Biochem. : 57, 1030-103
3, (1993))。これは大豆アレルギー患者の約65%がア
レルゲンとして認識するといわれている(J. Nutr. Sc
i. Vitaminol. : 37, 555-565, (1991))。また、Ogawa
らは、7Sグロブリン画分の成分である分子量約70KDのβ
コングリシニンαサブユニットがアレルゲン性が高いこ
とを報告している。これは大豆アレルギー患者の約25%
がアレルゲンとして認識するといわれている(Biosci.
Biotech. Biochem. : 59, 831-833 (1995))。さらに、
大豆のトリプシンインヒビタにアレルゲン性があること
も報告されている(Moroz, L.A. et al., New England
J. Medicine : 302, 20, 1126-1128(1980))。また、大
豆の構成タンパク質としては、上述したもの以外に、グ
リシニン酸性サブユニット、グリシニン酸性サブユニッ
ト、コングリシニンαサブユニット、コングリシニン
α’サブユニット、コングリシニンβサブユニット、コ
ングリシニンγサブユニットが存在することが報告され
ている(Brooks J.R. et al. : J. Am. Oil Chem. So
c., 62(9), 1347-1345(1985))。
【0004】しかし、患者による認識アレルゲンは多様
であり、最もアレルゲン性が強いと考えられているGly
m Iでも特異IgEの陽性率は約65%である(J. Nutr. Sc
i. Vitaminol. : 37, 555-565, (1991))。7Sグロブリ
ン画分は主成分としてβコングリシニンαサブユニット
を含有し、さらにGly m Iも含有する。しかしながら、G
ly m Iの含有量はもともと少ない上、精製のためこの画
分をさらにゲルろ過すると、Gly m Iは7Sグロブリン画
分から分離してしまう(Biosci. Biotech. Biochem. :
57, 1030-1033, (1993)及びJ. Agirc. Food Chem. : 2
4, 1117-1121(1976))。また、2S 画分は主要アレルゲ
ンであるGly m I及びβコングリシニンαサブユニット
を含有していない(J. Nutr. Sci. Vitaminol. : 37, 5
55-565, (1991))。このように、これまで報告されてい
る画分は、アレルゲン性の高い成分が流出しているとい
う問題があり、大豆アレルギー診断のため上記画分を単
独で抗原として使用する場合、陽性の患者を陰性と誤診
するおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、大豆アレルギー患者に対する陽性率が高い大豆抗原
組成物を提供するものである。請求項2記載の発明は、
大豆アレルギー患者に対する陽性率が高い大豆抗原組成
物の製造法を提供するものである。請求項3記載の発明
は、請求項2記載の発明の効果に加え、免疫グロブリン
に対する抗体価が高い大豆抗原組成物の製造法を提供す
るものである。請求項4記載の発明は、大豆アレルギー
患者に対する陽性率が高い抗大豆抗体の検出・測定方法
を提供するものである。請求項5記載の発明は、大豆ア
レルギー患者に対する陽性率が高い大豆アレルギー診断
薬を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)分子量
16〜22Kダルトンの大豆タンパク質、(b)分子量
23〜28Kダルトンの大豆タンパク質、(c)分子量
29〜36Kダルトンの大豆タンパク質、(d)分子量
37〜45Kダルトンの大豆タンパク質、(e)分子量
48〜58Kダルトンの大豆タンパク質、(f)分子量
65〜72Kダルトンの大豆タンパク質、(g)分子量
73〜80Kダルトンの大豆タンパク質及び(h)分子
量89〜99Kダルトンの大豆タンパク質を含有し、
(b)成分と(d)成分の含有量の総量が4〜40重量
部、(f)成分と(g)成分の含有量の総量が20〜6
0重量部、(a)、(c)、(e)及び(h)の各成分
の含有量が、それぞれ、1〜40重量部、5〜80重量
部、3〜60重量部及び1〜40重量部であってタンパ
ク質を総量で100重量部含有してなる大豆抗原組成物
に関するものである。
【0007】また、本発明は、(1a)大豆もしくは脱脂
大豆をpH8〜8.6の緩衝液に懸濁し、遠心分離して上
清を取得し、(1b)得られた上清のpHを6〜6.5にし
て撹拌し、遠心分離して上清を取得するか又は(2)大
豆もしくは脱脂大豆をpH6〜6.5の緩衝液に懸濁し、
遠心分離して上清を取得し、(3)前記(1b)工程又は
(2)工程で得られた上清のpHを4.5〜5にして撹拌
し、遠心分離して沈殿を取得する、ことを特徴とする大
豆抗原組成物の製造法に関するものである。また、本発
明は、豆乳を遠心分離して油脂層を取得し、炭酸ナトリ
ウム水溶液を添加して撹拌し、遠心分離して水層を取得
し、この水層を前記沈殿と混合する前記大豆抗原組成物
の製造法に関するものである。
【0008】また、本発明は、前記大豆抗原組成物を抗
原として用いることを特徴とする、抗大豆抗体の検出・
測定方法に関するものである。また、本発明は、前記大
豆抗原組成物を有効成分とする、大豆アレルギー診断薬
に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(a)分子量16〜22Kダルトン大豆のタンパク質
は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動させたときに、分子量21Kダルトン付近の位
置にバンドを呈するタンパク質である。このタンパク質
はトリプシンインヒビタであると推定される。 (b)分子量23〜28Kダルトンの大豆タンパク質
は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動させたときに、分子量23Kダルトン付近の位
置にバンドを呈するタンパク質である。このタンパク質
はグリシニン塩基性サブユニットであると推定される。 (c)分子量29〜36Kダルトンの大豆タンパク質
は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動させたときに、分子量33Kダルトン付近の位
置にバンドを呈するタンパク質である。このタンパク質
はGlymIタンパク質であると推定される。
【0010】(d)分子量37〜45Kダルトンの大豆
タンパク質は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動させたときに、分子量40Kダルト
ン付近の位置にバンドを呈するタンパク質である。この
タンパク質はグリシニン酸性サブユニットであると推定
される。 (e)分子量48〜58Kダルトンの大豆タンパク質
は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動させたときに、分子量53Kダルトン付近の位
置にバンドを呈するタンパク質である。このタンパク質
はコングリシニンβサブユニットであると推定される。 (f)分子量65〜72Kダルトンの大豆タンパク質
は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動させたときに、分子量70Kダルトン付近の位
置にバンドを呈するタンパク質である。このタンパク質
はコングリシニンαサブユニットであると推定される。
【0011】(g)分子量73〜80Kダルトンの大豆
タンパク質は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動させたときに、分子量75Kダルト
ン付近の位置にバンドを呈するタンパク質である。この
タンパク質はコングリシニンα′サブユニットであると
推定される。 (h)分子量89〜99Kダルトンの大豆タンパク質
は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動させたときに、分子量94Kダルトン付近の位
置にバンドを呈するタンパク質である。このタンパク質
はコングリシニンγサブユニットであると推定される。
【0012】(b)成分と(d)成分は、大豆に多量に
含まれる成分であるが、これらの成分を抗原とする患者
数は少ない。(b)成分と(d)成分は、生化学的な挙
動が類似しており、タンパク質の精製工程においては、
通常、これらの成分が一緒に取得される。また、(f)
成分と(g)成分は、大豆に少量しか含まれない成分で
あるが、これらの成分を抗原とする患者数は多い。
(f)成分と(g)成分は、生化学的な挙動が類似して
おり、タンパク質の精製工程においては、通常、これら
の成分が一緒に取得される。
【0013】本発明は、特定の成分を抗原として認識す
る抗体しか保有しない患者を陰性と誤診することを防
ぎ、かつ、陽性率を高める観点から、組成物中のタンパ
ク質の総量を100重量部とするときに、(b)成分と
(d)成分の含有量の総量を減少させて4〜40重量部
とし、(f)成分と(g)成分の含有量の総量を増加さ
せて20〜60重量部とすることを特徴とする。これら
の成分の総量が上記割合を下回ると、大豆アレルギー患
者でありながら、大豆タンパク質に対する抗体として特
定の成分を抗原として認識する抗体しか保有しない患者
を陰性と誤診することがあり、上記割合を上回ると、他
の成分の含有量が相対的に低下するため、陽性率が低下
する。
【0014】陽性率を高める観点から、(b)成分と
(d)成分の含有量の総量は、(f)成分と(g)成分
の含有量の総量より少ないことが好ましい。特に、組成
物中のタンパク質の総量を100重量部としたとき、
(b)成分と(d)成分の含有量の総量は5〜25重量
部であって、(f)成分と(g)成分の含有量の総量は
30〜50重量部とすることが好ましい。なお、患者
が、(b)、(d)、(f)及び(g)のいずれかの成
分に対する抗体を有していれば陽性と判定できるように
する点から、組成物中のタンパク質の総量を100重量
部としたときの(b)成分と(d)成分の含有量は、そ
れぞれ、1〜30重量部とすることが好ましく、2〜2
0重量部とすることがより好ましい。同様に、(f)成
分と(g)成分の含有量は、それぞれ、5〜55重量部
とすることが好ましく、10〜30重量部とすることが
より好ましい。
【0015】また、本発明の大豆抗原組成物は、
(a)、(c)、(e)、(h)の各成分も含有してお
り、組成物中のタンパク質の総量を100重量部とした
場合のそれらの含有量は、それぞれ、1〜40重量部、
5〜80重量部、3〜60重量部、1〜40重量部であ
る。これらの成分の含有量が上記割合を下回ると、大豆
アレルギー患者でありながら、大豆タンパク質に対する
抗体として特定の成分を抗原として認識する抗体しか保
有しない患者を陰性と誤診することがあり、上記割合を
上回ると、他の成分の含有量が相対的に低下するため、
陽性率が低下する。さらに、大豆アレルギー患者に対す
る陽性率を高める観点から、組成物中のタンパク質の総
量を100重量部とした場合の(a)、(c)、
(e)、(h)の各成分の含有量を、それぞれ、2〜3
0重量部、10〜70重量部、5〜40重量部、2〜3
0重量部とすることが好ましい。なお、本発明におい
て、タンパク質量は、ローリー法を用いてウシ血清アル
ブミン換算で求められた値である。
【0016】本発明の大豆抗原組成物は、例えば、下記
のようにして製造することができる。 (1a)大豆もしくは脱脂大豆をpH8〜8.6の緩衝液に
懸濁し、遠心分離して上清を取得し、(1b)得られた上
清のpHを6〜6.5にして撹拌し、遠心分離して上清を
取得するか又は(2)大豆もしくは脱脂大豆をpH6〜
6.5の緩衝液に懸濁し、遠心分離して上清を取得し、
(3)前記工程(1b)又は工程(2)で得られた上清の
pHを4.5〜5にして撹拌し、遠心分離して沈殿を取得
する。
【0017】工程(1a)又は工程(2)で使用する大豆
の種類は特に限定されず、市販の大豆を使用することが
できる。なお、タンパク質の収率を向上させる点から、
大豆を粉末状にしておくのが好ましい。工程(1a)又は
工程(2)で使用する脱脂大豆の種類は特に限定され
ず、市販の大豆を使用することができる。また、タンパ
ク質の収率を向上させる点から、脱脂大豆を粉末状にし
ておくのが好ましい。このような粉末状の脱脂大豆とし
ては、例えば、脱脂粉末大豆TypeI(SIGMA社
商品名)がある。脱脂されていない大豆を脱脂するに
は、例えば、粉末状にされた大豆をエーテル、アセトン
に入れて撹拌し、1,500×g、20〜30分間遠心
分離し、沈殿を取得する。
【0018】工程(1a)で使用するpH8〜8.6の緩衝
液としては、例えば、pH8〜8.6に調製された30〜
60mMトリス塩酸緩衝液が挙げられる。pHの調整に
は、例えば、2Nの塩酸が用いられる。タンパク質中の
ジスルフィド結合を抑制する点から、これらの緩衝液に
は10mM程度の2−メルカプトエタノールを含有させ
るのが好ましい。工程(1a)において、大豆もしくは脱
脂大豆を上記緩衝液に懸濁するには、例えば、マグネチ
ックスターラーを用い、室温で1時間撹拌する。そし
て、撹拌後の懸濁液を、例えば、1,500×g、20
分間遠心分離し、上清を取得する。工程(1b)は、例え
ば、取得した上清のpHを2Nの塩酸を用いて6〜6.5
にし、上記のように撹拌・遠心分離し、上清を取得す
る。
【0019】工程(2)で使用するpH6〜6.5の緩衝
液としては、例えば、pH6〜6.5に調製された30〜
60mMトリス塩酸緩衝液が挙げられる。pHの調整に
は、例えば、2Nの塩酸が用いられる。タンパク質中の
ジスルフィド結合を抑制する点から、これらの緩衝液に
は、10mM程度の2−メルカプトエタノールを含有さ
せるのが好ましい。工程(2)の操作は、使用する緩衝
液をpH6〜6.5のものにする以外は工程(1a)に従う
ことができる。工程(3)は、例えば、工程(1b)又は
工程(2)で得られた上清のpHを2Nの塩酸を用いて4
〜4.5にし、工程(1b)のように撹拌・遠心分離し、
沈殿を取得する。
【0020】得られる沈殿には、組成物中のタンパク質
総量を100重量部とする場合、通常、(a)成分が2
〜10重量部、(b)成分が2〜20重量部、(c)成
分が5〜30重量部、(d)成分が2〜20重量部、
(e)成分が5〜30重量部、(f)成分が10〜50
重量部、(g)成分が10〜50重量部、(h)成分が
5〜20重量部含有される。
【0021】さらに、タンパク質組成を抗原として最適
化するために、この沈殿を用い、例えば、下記の操作を
行ってもよい。即ち、まず、上記沈殿を30〜60mM
トリス塩酸緩衝液(pH8〜8.6)に溶解させ、上記工
程(1b)の操作を行い、取得された上清を用いて上記工
程(3)の操作を行う。続いて、得られた沈殿を30〜
60mMトリス塩酸緩衝液(pH8〜8.6)に溶解さ
せ、この溶液を用いて再度工程(1b)及び(3)の操作
を行う。
【0022】また、本発明の大豆抗原組成物は、次のよ
うにして製造することもできる。まず、豆乳を遠心分離
して油脂層を取得する。豆乳を得るには、例えば、大豆
を水又は緩衝液で膨潤させ、ミキサー等で破砕し、これ
を晒布等で濾過し、濾液を取得する。緩衝液としては、
例えば、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH8〜8.6)を
用いることができる。この豆乳を、例えば、50,00
0×g、20分間遠心分離し、最上層(油脂層)を取得
する。ここで、油脂層における分子量29〜36Kダル
トンの大豆タンパク質の含有割合を高めるため、上記油
脂層に、低塩濃度緩衝液(0.1Mトリス塩酸緩衝液
(pH8〜8.6)等)及び高塩濃度緩衝液(0.5M塩
化ナトリウム含有0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH8〜
8.6)等)に順次再懸濁し、50,000×g、20
分間遠心分離し、下層(水層)を除去し、これにより、
油脂タンパク質以外の可溶性タンパク質を除去すること
が好ましい。そして、上記油脂層に0.1Mの炭酸ナト
リウム水溶液を添加して撹拌し、氷上に1時間静置し、
50,000×g、20分間遠心分離して下層(水層)
を取得し、この水層を前記沈殿と混合する。
【0023】上記水層には、組成物中のタンパク質総量
を100重量部とする場合、通常、(b)、(d)〜
(h)成分が、それぞれ、5〜20重量部、(c)成分
が40〜80重量部、分子量約24Kダルトンの油脂性
タンパク質が5〜20重量部含有される。上記水層と前
記沈殿の混合割合は特に限定されないが、大豆アレルギ
ー診断における信頼性を高める点から、含有されている
タンパク質の質量の比で、前者/後者が1/2〜2/1
とするのが好ましく、1/1とするのがより好ましい。
本発明の大豆抗原組成物は、上記水層と前記沈殿を混合
した状態では液体であるが、乾燥させて固体にしてもよ
い。本発明の大豆抗原組成物を大豆アレルギーの診断に
使用する場合は、例えば、この大豆抗原組成物を含有す
る溶液をマイクロタイタープレートのウェルに注ぎ、静
置してタンパク質をウェルに吸着させた後にウェル中の
液体を除去したものや、この溶液をセルロース性の糸に
塗布し、乾燥させたもの等を利用することができる。
【0024】抗大豆抗体を検出・測定するには、例え
ば、上記大豆抗原組成物を担体に固定化し、検体を添加
し、洗浄し、標識化された二次抗体を添加し、洗浄し、
この標識を直接的又は間接的に検出・測定すればよい。
担体としては、例えば、ラテックスの粒子やセルロース
の糸、その他プラスチック製のアッセイプレートや粒子
等を利用することができる。上記大豆抗原組成物を担体
に固定化するには、例えば、共有結合や物理吸着を利用
することができる。検体としては、例えば、ヒトの血清
等を使用することができる。なお、検体中の他の抗体等
が担体に非特異的に結合するのを防止するため、検体の
添加前に牛血清アルブミン等で担体の表面をブロッキン
グしておくことが望ましい。洗浄は、例えば、界面活性
剤を含むリン酸緩衝液等を利用して行うことができる。
【0025】標識化された二次抗体としては、例えば、
標識化された抗ヒトモノクローナル抗体がある。標識と
しては種々のものが利用でき、例えば、アルカリフォス
ファターゼ(Alkaline phosphatase)、ルシフェラーゼ
(Luciferase)、ペルオキシダーゼ(Peroxidase)、β
−ガラクトシダーゼ(β-galactosidase)等の酵素、フ
ルオレセイン(Fluorescine)等の蛍光物質を利用する
ことができる。また、抗体と標識物の間にビオチン(Bi
otin)、アビジン(Avidin)、ストレプトアビジン(St
reptoavidin)、ディゴキシゲニン(Digoxigenin)等の
化学物質を介在させてもよい。標識を直接的又は間接的
に検出・測定するには、例えば、その標識が酵素である
場合は基質を添加し、酵素の触媒作用により発生する光
や発色を検出・測定するか吸光度の変化を測定すればよ
い。また、標識が蛍光物質である場合は反応系に紫外線
を照射し、発生する蛍光を検出・測定すればよい。必要
に応じ、増感剤を使用することができる。
【0026】本発明の大豆アレルギー診断薬としては、
例えば、本発明の大豆抗原組成物を上記担体に固定化し
た基材が挙げられる。また、上記基材の他に、標識化さ
れた二次抗体、基質等が必要量同封されたキツトも挙げ
られる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1 大豆タンパク質の分画 脱脂大豆粉末(シグマ社製、TypeI)7.5gに1
0mM 2−メルカプトエタノール含有30mMトリス
塩酸緩衝液(pH8.6)(以下緩衝液1という)150
mlを加え、マグネチックスターラーを用いて室温で1時
間撹拌した。これを10,000rpm、20分間遠心分
離して上清を取得した。上清の一部を取り、全抽出タン
パク質画分とした。残りの上清に2N塩酸を滴下してpH
を6.4とし、4℃で16時間静置し、10,000×
g、20分間遠心分離し、沈殿(粗A画分)と上清を別
々に取得した。取得した上清にさらに2N塩酸を滴下し
てpHを4.8とし、4℃で4時間静置し、10,000
×g、20分間遠心分離し、沈殿(粗B画分)と上清
(C画分)を別々に取得した。
【0028】粗A画分を10mM 2−メルカプトエタ
ノール含有30mMトリス塩酸緩衝液(pH6.4)(以
下緩衝液1’という)に懸濁し、50,000×g、2
0分間遠心分離して沈殿を取得(沈殿の洗浄)し、この
沈殿を30mMトリス塩酸緩衝液(pH8.6)(以下緩
衝液2という)に溶解し、A画分とした。一方、粗B画
分を緩衝液1に溶解し、これに2N塩酸を滴下してpHを
6.2とし、4℃で16時間静置し、10,000×
g、20分間遠心分離し、上清を取得した。この上清に
2N塩酸を滴下してpHを4.8とし、4℃で4時間静置
し、10,000×g、20分間遠心分離し、沈殿を取
得した。この沈殿を緩衝液2に溶解してB画分とした。
こうして得た4種の画分を、それぞれ、100容の緩衝
液2に対して4℃、18時間透析した。透析膜として、
カットオフ分子量が3,500ダルトンのセルロースエ
ステル膜(SPECTRUM社製、商品名:Spectra/Po
r CE MWCO3,500)を使用した。透析後の各画分をドデシ
ル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(SDS−PAGE)させた。結果を図1に示す。
【0029】実施例2 GlymI画分の分画 大豆100gを0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH8.6)
200mlに浸し、4℃で一晩静置して大豆を膨潤させ
た。この大豆に、この緩衝液100mlを加えてミキサー
で破砕し、晒布で濾して豆乳を得た。この豆乳を50,
000×g、20分間遠心分離し、油脂層(最上層)を
取得した。これを0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH8.
6)に懸濁し、50,000×g、20分間遠心分離
し、油脂層(最上層)を取得した。さらに、これを0.
5M塩化ナトリウム含有0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH
8.6)に懸濁し、50,000×g、20分間遠心分
離し、油脂層(最上層)取得した。これに0.1M炭酸
ナトリウム水溶液を添加し、50,000×g、20分
間遠心分離し、水層(GlymI画分)を取得した。こ
れを、実施例1と同様にして緩衝液2で透析した。透析
後の各画分をドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動させた。結果を図1に示す。
【0030】実施例3 ELISAによるIgE力価の
測定 実施例1及び2において分離した画分を、96ウェルE
LISAプレート(NUNK社製、商品名:Maxi Sorp
F96)に添加し、4℃で16時間静置することにより、
抗原をプレートに固定した。酵素免疫測定法(ELIS
A)を用い、各画分について、大豆特異IgE陽性血清
中における大豆特異IgEの力価を評価した。なお、大
豆特異IgE陽性血清としては、マストイムノシステム
ズ(マスト社商品名)で大豆陽性と判定された血清を用
いた。上記の各画分のタンパク質濃度をDCプロテイン
アッセイキット(バイオラッド社製)で測定し、それぞ
れタンパク質濃度が10μg/mlとなるように緩衝液2で
希釈し、抗原溶液とした。抗原溶液を96ウェルELI
SAプレートに50μl/ウェルずつ注入し、4℃で一晩
静置した。
【0031】抗原溶液を吸引除去した後、リン酸緩衝生
理的塩類溶液(タルベッコPBS(−)「ニッスイ」
(日水製薬(株)商品名)、以下PBSという)に1%ウ
シ血清アルブミンを含有させた溶液を300μl/ウェル
ずつ注入し、室温で3時間静置した(ブロッキング)。
プレートを0.1%Tween20を含むPBS(以
下、PBS/Tweenという)で5回洗浄し、PBS
で5倍希釈した大豆特異的IgE陽性血清を50μl/ウ
ェルずつ添加した。なお、陰性対照(ブランク)として
はPBSを50μl/ウェル添加した。プレートを室温で
1時間振とうし、PBS/Tweenで5回洗浄した。
抗原と反応したIgEを検出するため、1μg/mlのペル
オキシターゼ標識ヤギ抗ヒトIgE抗体(KPL社製)
を含む10%ヤギ血清含有PBSを50μl/ウェル添加
した。プレートを室温で1時間振とうし、PBS/Tw
eenで5回洗浄した。さらに、TMB基質(KPL社
製商品名)を100μl/ウェル添加し、プレートを10
分間振とうし(発色反応)、1Mリン酸を100μl/ウ
ェル添加した(発色反応の停止)。
【0032】マイクロプレートリーダ(東ソー製)を用
い、600nmのOD値を対照とした450nmのOD値
(OD450−600)を測定し、各サンプルのOD4
50−600からブランクのOD450−600を差し
引いた値を大豆特異的IgE力価とした。また、各大豆
画分の大豆特異的IgE力価と全抽出タンパク質画分の
大豆特異的IgE力価の比をとり、相対的な評価をし
た。A画分、B画分、C画分、GlymI画分及びB画
分とGlymI画分の混合画分について、それぞれ、6
3、132、63、132及び69検体の大豆特異的I
gE陽性血清を用い、上記ELISA法により大豆特異
的IgE力価を求め、さらに、全抽出タンパク質画分の
大豆特異的IgE力価に対するこれらの力価の比(相対
的な力価)を求め、結果を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】表1から明らかなように、B画分は、全抽
出タンパク質画分の約2.2倍の力価(平均値)を持
ち、全抽出タンパク質画分より強く反応した血清(検
体)の割合が約82%となっていた。また、GlymI
画分は、全抽出タンパク質画分の約3.6倍の力価(平
均値)を持ち、全抽出タンパク質画分より強く反応した
血清(検体)の割合が約64%となっていた。さらに、
B画分とGlymI画分の混合画分は、全抽出タンパク
質画分の約4倍の力価(平均値)を持ち、全抽出タンパ
ク質画分より強く反応した血清(検体)の割合が約83
%となっていた。これに対し、A画分は、全抽出タンパ
ク質画分の約0.5倍の力価(平均値)をしかなく、全
抽出タンパク質画分より強く反応した血清(検体)の割
合も約5%しかなかった。また、C画分は、全抽出タン
パク質画分の約0.7倍の力価(平均値)をしかなく、
全抽出タンパク質画分より強く反応した血清(検体)の
割合も約13%しかなかった。なお、A画分又はC画分
と強く反応する血清も少数ではあるが認められた。
【0035】図1において、上欄の数字の1〜6は、レ
ーンの番号を示し、レーン1は分子量マーカーを、レー
ン2は全抽出タンパク質画分を、レーン3はA画分を、
レーン4はB画分を、レーン5はC画分を、レーン6は
GlymI画分を、それぞれ電気泳動させたレーンであ
る。また、左端の94、67、43、30、20.1、
14.4の数字はいずれも分子量(単位:Kダルトン)
を示す。図1から明らかなように、B画分には、分子量
約94Kダルトンのタンパク質、分子量約70〜75K
ダルトンのタンパク質、分子量約53Kダルトンのタン
パク質、分子量約40Kダルトンのタンパク質、分子量
約33Kダルトンのタンパク質、分子量約23Kダルト
ンのタンパク質及び分子量約21Kダルトンのタンパク
質が含まれていた。
【0036】また、GlymI画分には、分子量約33
Kダルトンのタンパク質及び分子量約24Kダルトンの
油脂性タンパク質が含まれていた。上記電気泳動させた
ゲルをデンシトメータ(丸善石油化学製、形式名:EP
A−3000)で解析した。その結果、B画分には、分
子量約94Kダルトンのタンパク質が約9%、分子量約
70〜75Kダルトンのタンパク質が合計約34%、分
子量約53Kダルトンのタンパク質が約15%、分子量
約40Kダルトンのタンパク質が約8%、分子量約33
Kダルトンのタンパク質が約13%、分子量約23Kダ
ルトンのタンパク質が約5%、分子量約21Kダルトン
のタンパク質が約5%含まれていた。したがって、B画
分には主要アレルゲンであるタンパク質が高濃度で含有
されており、かつ、主要アレルゲンではないが大豆抗原
であるその他のタンパク質も適量含有されていることが
わかった。
【0037】表1及びデンシトメータによる解析の結果
から、B画分を大豆抗原組成物として用いる場合、Gl
ymI画分と比べ、高い陽性率が期待でき、さらに、B
画分とGlymI画分の混合画分はより高い陽性率が期
待できる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の大豆抗原組成物は、大豆
アレルギー患者に対する陽性率が高く、大豆アレルギー
診断薬に好適である。請求項2記載の大豆抗原組成物の
製造法は、大豆アレルギー患者に対する陽性率が高い大
豆抗原組成物の製造に好適である。請求項3記載の大豆
抗原組成物の製造法は、請求項2記載の大豆抗原組成物
の製造法の効果を奏し、さらに、免疫グロブリンに対す
る抗体価が高い大豆抗原組成物の製造に好適である。請
求項4記載の抗大豆抗体の検出・測定方法は、大豆アレ
ルギー患者に対する陽性率が高く、大豆アレルギーの診
断に好適である。請求項5記載の大豆アレルギー診断薬
は、大豆アレルギー患者に対する陽性率が高く、大豆ア
レルギーの診断に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で取得した各画分のドデシル硫酸ナトリ
ウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/531 G01N 33/531 A // A61K 39/35 A61K 39/35 (72)発明者 大原 雅春 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社医薬品研究所内 (72)発明者 山下 耕平 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社医薬品研究所内 (72)発明者 山木 光男 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社医薬品研究所内 (72)発明者 中尾 義喜 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社医薬品研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)分子量16〜22Kダルトンの大
    豆タンパク質、(b)分子量23〜28Kダルトンの大
    豆タンパク質、(c)分子量29〜36Kダルトンの大
    豆タンパク質、(d)分子量37〜45Kダルトンの大
    豆タンパク質、(e)分子量48〜58Kダルトンの大
    豆タンパク質、(f)分子量65〜72Kダルトンの大
    豆タンパク質、(g)分子量73〜80Kダルトンの大
    豆タンパク質及び(h)分子量89〜99Kダルトンの
    大豆タンパク質を含有し、(b)成分と(d)成分の含
    有量の総量が4〜40重量部、(f)成分と(g)成分
    の含有量の総量が20〜60重量部、(a)、(c)、
    (e)及び(h)の各成分の含有量が、それぞれ、1〜
    40重量部、5〜80重量部、3〜60重量部及び1〜
    40重量部であってタンパク質を総量で100重量部含
    有してなる大豆抗原組成物。
  2. 【請求項2】 (1a)大豆もしくは脱脂大豆をpH8〜
    8.6の緩衝液に懸濁し、遠心分離して上清を取得し、
    (1b)得られた上清のpHを6〜6.5にして撹拌し、遠
    心分離して上清を取得するか又は(2)大豆もしくは脱
    脂大豆をpH6〜6.5の緩衝液に懸濁し、遠心分離して
    上清を取得し、(3)前記(1b)工程又は(2)工程で
    得られた上清のpHを4.5〜5にして撹拌し、遠心分離
    して沈殿を取得する、ことを特徴とする大豆抗原組成物
    の製造法。
  3. 【請求項3】 豆乳を遠心分離して油脂層を取得し、炭
    酸ナトリウム水溶液を添加して撹拌し、遠心分離して水
    層を取得し、この水層を沈殿と混合する請求項2記載の
    大豆抗原組成物の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の大豆抗原組成物を抗原と
    して用いることを特徴とする、抗大豆抗体の検出・測定
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の大豆抗原組成物を有効成
    分とする、大豆アレルギー診断薬。
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