JPH09136127A - 異形缶の加工方法及び異形缶 - Google Patents

異形缶の加工方法及び異形缶

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JPH09136127A
JPH09136127A JP7291458A JP29145895A JPH09136127A JP H09136127 A JPH09136127 A JP H09136127A JP 7291458 A JP7291458 A JP 7291458A JP 29145895 A JP29145895 A JP 29145895A JP H09136127 A JPH09136127 A JP H09136127A
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JP
Japan
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struck
deformed
drum
bulging
pressure
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7291458A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Udagawa
寛二 宇田川
Hitoshi Baba
仁 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP7291458A priority Critical patent/JPH09136127A/ja
Publication of JPH09136127A publication Critical patent/JPH09136127A/ja
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  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外面を外方に突出させる加工を容易に行なう
ことができる異形缶の加工方法を提供する。 【解決手段】 缶胴1の内圧が外圧に対して高い状態で
缶胴1の外面に打撃を加えることにより、その打痕11
aを膨出させて膨出部11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミ缶等の2ピ
ース缶において、その外面を立体的に変形加工された異
形缶の加工方法及びその異形缶に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、缶の外面には、模様や文字等
が設けられている。この模様や文字は、一般的には、印
刷されたものであるが、最近では、その模様や文字等を
立体的な変形加工により形成することが提案されてい
る。これは、より一層の缶の美観の向上や他種類の缶と
の識別の簡便さ等を目的としている。
【0003】従来、そのように缶の外面を立体的に変形
させる加工では、缶の外面に溝を切削形成したりして外
面を凹ますようにして形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、更なる美観
の向上及び他種類の缶との識別の簡便さのためには、缶
の外面を外方に突出させた異形缶を形成することが考え
られる。従来、缶の外面を外方に突出させた異形缶を形
成する場合が全くなかったわけではないが、強度の向上
を目的としており、また、その成形方法は、内型と外型
で缶胴を挟んで転動させて成形するものであった。
【0005】ところが、缶胴を絞り・しごき加工(DI
加工)により有底円筒状に形成する2ピース缶の場合に
は、そのように内型を入れて成形すると、缶胴内面に塗
付された内面塗料が剥がれたり、その内面を傷つけてし
まう恐れがあった。そのため、外面を外方に突出させる
加工には、細心の注意が必要であった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、外面を外方に
突出させる加工を容易に行なうことができる異形缶の加
工方法及びその加工方法により形成される異形缶を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】請求項1記載の異形缶の加工方法では、缶
の内圧を外圧に対して高め、その状態で缶の外面に打撃
を加え、その打痕を膨出させて膨出部を形成することを
特徴とする。
【0009】請求項2記載の異形缶の加工方法では、請
求項1記載の異形缶の加工方法において、缶の内圧を外
圧に対して高める過程は、缶内部に内容物が充填された
後に、その内容物を加熱することにより行なわれること
を特徴とする。
【0010】請求項3記載の異形缶では、缶の内圧が外
圧に対して高い状態で缶の外面に打撃を加えることによ
り、その打痕を膨出させて形成された膨出部を備えるこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
き説明する。図1は本発明の異形缶の第一実施形態を示
す図であり、この異形缶10は、概略有底円筒状の缶胴
と缶蓋とからなる2ピース缶である。この図では、缶胴
1のみを示している。この缶胴1は、ボトム部4を形成
するボトム成形、ネック2を形成するネック加工、フラ
ンジ3を形成するフランジ加工が終了した状態である。
【0012】そして、この缶胴1の略同径円筒状のスト
レート部5の上部には、缶胴1の軸線CTを中心として
放射方向外方に向けて環状に膨出した膨出部11が形成
されている。この膨出部11の外面には、外方に突出し
た半球状の多数の打痕11aが形成されている。
【0013】また、缶胴1のフランジ5上には、缶胴1
の開放端を密閉して、その流体圧入孔21から缶胴1内
に流体(例えば空気や窒素)を導入する加圧装置20が
取り付けられている。更に、膨出部11の外面に、対向
する位置には、ポンチ等の工具31で膨出部11となる
帯状部分12を打撃する打撃装置30が配置されてい
る。打撃装置30は、缶胴1の帯状部分12に対して、
缶胴1の軸線CT回りに相対回転自在に配置されてお
り、その機構としては、例えば、缶胴1を回転テーブル
に載置させる機構や、打撃装置30を軸線CT回りに回
動自在な台に載置する機構等が好適である。
【0014】以下には、上記異形缶10の膨出部11の
加工方法について説明する。まず、缶胴1の開放端に加
圧装置20を取り付け、缶胴1の内圧を外圧(この場合
大気圧)より大きくする。この内圧の大きさは、例え
ば、5kg/cm2〜6kg/cm2である。
【0015】次に、缶胴1において膨出部11を形成し
ようとする部分であるストレート部5の上部の帯状部分
12に向けて、打撃装置30を対向配置させる。そし
て、その打撃装置30を駆動しながら、軸線CT回りに
相対移動することにより、その工具31で帯状部分12
を満遍なく打撃し、帯状部分12の全域に工具31の打
痕11aを形成する。
【0016】打痕11aは、打撃直後には缶胴1の内方
に向かう凹みとなるが、そのように変形させられたこと
により打痕11a部分の強度が低下するので、缶胴1の
内圧に抗し切れず、外方に突出することとなる。する
と、多数の打痕11aが突出することとなり、その一帯
が全体として外方に膨出することとなる。これにより、
膨出部11が形成される。
【0017】従って、上記方法では、缶胴1の内側に内
型を設置する等の缶胴1内部での作業がなく、缶胴1の
外側からの加工のみにより、膨出部11を形成すること
ができるので、缶胴1の内面を傷つけたり、内面塗料を
剥がす恐れがない。その上、その加工は、缶胴1の内圧
を外圧に比して高めた状態として、外面に打撃を加える
だけの簡単な作業である。従って、缶胴1の外面を外方
に突出させる加工を容易に行なうことができる。
【0018】この膨出部11は、上記実施形態ではその
形状がみかんに似た形となるので、その内容物がみかん
ジュースである場合に、その認識を容易にし且つ美観を
向上することができる。また、みかんに限らず、ぶどう
等他の内容物の形状を形成してもよいことは勿論であ
る。
【0019】また、打痕11aのみからなる図2に示す
ような膨出部である突状の模様13を形成することもで
きる。この模様13により文字や記号を容易に形作るこ
ともできる。その文字のなかでも、特に点字は、外方に
突出させることが容易にできるために高品質且つ安価に
形成することができる。
【0020】また、上記実施形態の加工方法では、図1
の缶10に内容物を充填する前に、膨出部11の加工を
行なったが、内容物を充填した後にも行なうことができ
る。その場合には、缶10の内圧を外圧に対して高める
過程は、殺菌のために、その内容物を加熱する工程と共
に行なうことができる。なぜなら、殺菌のための加熱で
缶10の内圧が上昇するからである(特に缶10内部の
ヘッドスペースの気体が膨張するため)。また、特別に
加圧装置20を必要とせず、その取り付け作業、加圧操
作を省略することができるので、膨出部11等の膨出部
の加工作業をより容易且つ迅速に行なうことができる。
従って、缶10の製造をより容易且つ迅速することがで
きる。
【0021】更に、図1に示すような膨張部11を形成
した場合には、その模様の如何によって缶10の軸線C
T方向の荷重負担に対する座屈強度が低下することがあ
るが、上記のように、殺菌時の加熱で缶10の内圧を高
めるようにすれば、膨張部11の形成工程は、缶10に
軸線CT方向の荷重負担が強く生じる缶蓋の巻締め工程
が既に終了した後に行なわれることとなるので、座屈に
より変形した缶10が製造される等の缶10の品質の低
下を防止することができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の異形缶の加工方法によれ
ば、缶の内側から打撃を加える等の缶内部での作業がな
く、缶の外側からの加工のみにより、膨出部を形成する
ことができる。その上、その加工は、缶の内圧を外圧に
比して高めた状態として、外面に打撃を加えるだけの簡
単な作業である。従って、缶の外面を外方に突出させる
加工を容易に行なうことができる。また、缶の内面を傷
つけたり、内面塗料を剥がしたりする恐れもない。
【0023】請求項2記載の異形缶の加工方法によれ
ば、上記効果に加えて、缶の内圧を外圧に対して高める
過程は、缶内部に内容物が充填された後に、その内容物
を加熱することにより行なわれるので、その加熱により
内容物の殺菌を同時に行なうことができる。よって、缶
の製造をより容易且つ迅速に行なうことができる。
【0024】また、膨出部の模様の如何によって缶の軸
線方向の荷重負担に対する座屈強度が低下することがあ
るが、殺菌時の加熱で缶の内圧を高めるようにすれば、
膨張部の形成工程は、缶に軸線方向の荷重負担が強く生
じる缶蓋の巻締め工程が既に終了した後に行なわれるこ
ととなるので、座屈により変形した缶が製造される等の
缶の品質の低下を防止することができる。
【0025】請求項3記載の異形缶によれば、請求項1
同様に、缶の内側から打撃を加える等の缶内部での作業
がなく、缶の外側からの加工のみにより、膨出部を形成
することができ、その加工は、缶の内圧を外圧に比して
高めた状態として、外面に打撃を加えるだけの簡単な作
業である。従って、缶の外面を外方に突出させる加工を
容易に行なうことができるので、外方に突出した部分で
ある膨出部を備えることができる。また、その加工によ
り形成される異形缶は、缶の内面を傷つけたり、内面塗
料を剥がしたりする恐れがないので、高品質に形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の異形缶の第一実施形態を示す図であ
る。
【図2】 本発明の異形缶の第二実施形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…異形缶(缶) 11…膨出部 11a…打痕 13…模様(膨出部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶の内圧を外圧に対して高め、その状態
    で缶の外面に打撃を加え、その打痕を膨出させて膨出部
    を形成することを特徴とする異形缶の加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異形缶の加工方法におい
    て、前記缶の内圧を外圧に対して高める過程は、缶内部
    に内容物が充填された後に、その内容物を加熱すること
    により行なわれることを特徴とする異形缶の加工方法。
  3. 【請求項3】 缶の内圧が外圧に対して高い状態で缶の
    外面に打撃を加えることにより、その打痕を膨出させて
    形成された膨出部を備えることを特徴とする異形缶。
JP7291458A 1995-11-09 1995-11-09 異形缶の加工方法及び異形缶 Withdrawn JPH09136127A (ja)

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JPH09136127A true JPH09136127A (ja) 1997-05-27

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JP7291458A Withdrawn JPH09136127A (ja) 1995-11-09 1995-11-09 異形缶の加工方法及び異形缶

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JP (1) JPH09136127A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7188499B2 (en) 2002-05-10 2007-03-13 Hokkai Can Co., Ltd. Method and device for processing outer shape of can shell

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7188499B2 (en) 2002-05-10 2007-03-13 Hokkai Can Co., Ltd. Method and device for processing outer shape of can shell

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Effective date: 20030204