JPH09135505A - 屋外設置用筐体 - Google Patents

屋外設置用筐体

Info

Publication number
JPH09135505A
JPH09135505A JP7287000A JP28700095A JPH09135505A JP H09135505 A JPH09135505 A JP H09135505A JP 7287000 A JP7287000 A JP 7287000A JP 28700095 A JP28700095 A JP 28700095A JP H09135505 A JPH09135505 A JP H09135505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet member
opening
sheet
outdoor installation
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7287000A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Owada
卓 大和田
Toshiyuki Utsuki
利之 宇津木
Toru Higashihara
徹 東原
Tomonori Suzuki
鈴木  智則
Hironobu Kashiwagi
博信 柏樹
Makoto Koizumi
真 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7287000A priority Critical patent/JPH09135505A/ja
Publication of JPH09135505A publication Critical patent/JPH09135505A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Patch Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】貼紙防止処理が施しやすい屋外設置用筐体構造
を提供する。 【解決手段】開閉扉10を備えた函型形状の主構造体2
の筐体面18に、該筐体面18を縦方向と横方向に整数
n1、n2で分割して得られる縦横寸法(横幅L1、高
さL2)の大きさをほぼ備え、外表面に菱形の複数の突
起20から構成され凹凸模様4を備えた複数のシート部
材6を碁盤状に配列する。 【効果】貼紙防止効果が得られる凹凸模様をシート部材
で形成することで加工を容易とし、しかも該シート部材
を碁盤状に効率よく筐体面に配列して外観を良好にする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩道の片隅や街角
等に設置される電源分配装置、通信用分岐装置、各種制
御盤等の筐体構造に関するものであり、特に、筐体面に
貼紙防止用の凹凸模様を施した屋外設置用筐体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図14に示すように、従来から、道路の
地下に埋設された本配管や本配線100から、道路に面
した周囲のビル等の周辺建物やその施設に設置される機
器に地下配管の支線110を介して電源を供給したり、
あるいは通信で接続するために、歩道の片隅や街角等に
は、電源ユニット、分岐装置、中継機、配電盤等を納め
た屋外設置用筐体101が設置されている。これらの屋
外設置用筐体101は、人通りの多い歩道に面して設置
され、しかも、歩道を歩く人や運転者の目線の位置に広
い平面部102を備えているため、該筐体101の平面
部102に貼紙やビラ等を不法に貼付られ、町並みの美
観を損ねていた。
【0003】これらの貼紙防止策として、従来から同様
な貼紙公害を受けていた電信柱103では地上1m〜2
m程度に凸模様104を施した鋼板製シ−ト105を巻
きつけている。また、前記従来の屋外設置用筐体では、
広い筐体面に直接凸模様104を形成したり、あるいは
電信柱103等でも採用されているスリット状の凹凸線
模様106を備えた樹脂シ−ト107を筐体面102に
貼るものが実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の屋外設置用筐体101は、屋外に長期に渡って設置
され、しかも、人通りの多い所に設置されるため、耐久
性や強度面を高く設定して設計されている。したがっ
て、当然のように、このように堅牢に製造される鋼板製
の筐体101は、通常2mm以上の肉厚からなる鋼板で
筐体部を構成している。このため、厚肉鋼板の筐体面1
02に直接凸模様をプレス加工等で形成する場合、細か
な凸模様104を形成することが困難なばかりか、半球
状の凸模様104しか形成できなく、凸模様104に制
約があるばかりか、荒い凸模様104により貼紙防止効
率が悪くなる課題があった。また、筐体101は、大き
さの異なる筐体面102(前板、側板、天板等)から構
成されているので、この不揃で重量のある各筐体面10
2に正確に凸模様104を形成することは、面倒な作業
が強いられていた。
【0005】更には、樹脂シ−ト107の従来例では、
耐久性や剥がれの面で大きな課題があり、更に、樹脂シ
−ト107から大きさの異なる筐体面102に合わせて
切り取り、位置を合わせて貼らなければならない。加え
て、従来の樹脂シ−ト107では、凸模様104をスリ
ット状の凹凸線模様106としているので、貼紙防止の
効果が低かった。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、貼紙防止処理が施しやす
い屋外設置用筐体構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る屋外設置用
筐体では、前記課題を解決するために、函型形状を備え
た主構造体と、該主構造体の筐体面に密着して取付けら
れる複数のシート部材とから構成し、前記シート部材の
大きさを、前記筐体面を縦方向と横方向に整数で分割し
て得られる縦横寸法の大きさとし、外表面に凹凸模様を
備えるようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図1
〜図13を参照して詳細に説明する。なお、同一または
同様な部位、部材、矢印等は同一符号をもって示し重複
した説明を省略する。
【0009】図1〜図11本発明に係る屋外設置用通信
線分配装置の一実施例を示したものである。この屋外設
置用通信線分配装置は、図11に示すように、道路の地
下に埋設された本配線100から、道路に面した周囲の
ビル等の建物に設置される機器に接続するための支線1
10に取付けられるものであり、歩道の片隅や街角等
に、正面側を人通りのある方向に向けて設置される。そ
して、地下から前記本配線100から支線110を取り
込んで、内部装置で、分配して複数の支線111に分配
して地下から各建物に配線するものである。
【0010】先ず、外観図を示す図1を参照して、本実
施例に係る屋外設置用通信線分配装置の概略構造を説明
する。図1において、符号1で総括的に示すのは、屋外
設置用通信線分配装置の本体を示している。この本体1
は、前後方向に薄く縦長のプロポーションを備えた箱型
形状の外観を備えた主構造体2と、該主構造体2の外表
面を覆うように取り付けられるほぼ同一の大きさで、か
つ凹凸模様4を備えた複数のシート部材6とから構成さ
れる。ここで、シート部材6は正面に取付けられるシー
ト部材6a、6b、6cや、背面と側面に取付けられる
シート部材6d等を総括的に示している。この実施例の
主構造体2は、図示しないが、L材等の骨組に鋼板を張
り合わせたり、あるいは鋼板製の側壁や天板等で組み合
わせる構造とし、内部実装品を風雨から保護して本体1
の強度を維持する。また、正面上部に、両端部に設けた
図示しないヒンジ部を介して中央の分割部8から両側に
開閉する一対の開閉扉10a、10bを備え、設置時の
配線やメンテナンスを行えるようにしている。また、前
記開閉扉10bには覗き窓12が設けられ、前記開閉扉
10bを開けなくても、例えば、運転状況等の状況が分
かるようにしている。更に、正面及び背面下部に内部装
置の放熱や排気を行うための鎧戸状の通風部14、背面
中央に内部装置の熱を放熱するための放熱口16を備え
ている。
【0011】前記シート部材6は、前記主構造体2の筐
体面18(18aは正面の筐体面、18bは側面の筐体
面、18cは背面の筐体面を示す)に溶接や接着剤ある
いはねじ等で取り付けられ、筐体面18の平坦面を保護
して、凹凸模様4で貼紙やポスタ−が貼りにくく、ある
いは剥がれやすくしている。この実施例では、機能上、
外表面に露出しなくてはならない前記覗き窓12、通風
部14、放熱口16以外で、かつ貼紙やポスタが貼られ
る恐れのある筐体面18に前記シート部材6を取付けて
いる。該開閉扉10a、10bに取付られるシート部材
6aは、一端がL字に折り曲げられた外形を成し、凹凸
模様4は複数の凸部20を周囲に平面部22が残るよう
にシート部材6aの中央に規則的に配列されている。な
お、シート部材6は、開閉扉10a、10bより薄い金
属材料、例えば、アルミ材料や鉄材料等の板材をプレス
加工で形成し、筐体面18に溶接で取付けるようにして
いる。なお、本実施例では、前記シート部材6を金属材
料としたが樹脂材料でもよい。
【0012】なお、本実施例では、全高Hが2000m
m、横幅Wが1500、奥行きDが650mmを想定し
て設定しているが、これに限定されるものではない。
【0013】以下、図2〜図5を参照して、本実施例に
係る筐体構造を詳細に説明する。先ず、本体1の外観を
詳細に説明する。図2は正面図、図3は背面図、図4は
右側面図、図5は平面図である。
【0014】図2において、シート部材6aは、本体1
の正面に形成される貼紙防止が必要な筐体面18aの横
幅Wを整数n1で分割し、前記筐体面18aの高さを整
数n2で分割することで、シート部材6aの縦横寸法が
ほぼ決定される。この実施例では、整数n1及び整数n
2を4としてシート部材6aの横幅L1と高さL2が決
定されている。更に、この実施例では、シート部材6a
の横幅L1と高さL2の縦横比が1対1に近似した大き
さ、即ちシート部材6aが正方形に近似した大きさとな
るように整数n1、n2を決定している。そして、開閉
扉10a、10bの横幅W2と高さH2は、前記シート
部材6aの横幅L1と高さL2の倍数で決定される。こ
の実施例では、筐体面18aを同じ大きさの開閉扉10
a、10bで構成しているので、開閉扉10の横幅W2
をシート部材6aの横幅L1の略2倍の大きさとし、開
閉扉10の高さH2はシート部材6aの高さL2の略4
倍の大きさに設定されている。
【0015】更に、各シート部材6aの間には溝24を
設けるようしている。この溝24は、シート部材6aの
取付け時の整合性、勘合性を良好にするとともに、筐体
面18aの大きさとシート部材6aの成形時の大きさの
不揃いを補正することに役立つ。また、この溝24は、
シート部材6aの溶接面を確保するばかりか、外観的に
は、タイルやレンガのメジとして表現されるので、タイ
ルやレンガ作りの町並みの建物や歩道との整合感ある外
観とすることができる。
【0016】したがって、前記シート部材6aの大きさ
を決定するにあたっては、前記溝24及び開閉扉10
a、10bの分割部8の大きさを考慮して決定してい
る。なお、前記溝24の大きさは3mm〜10mmの範
囲内においてシート部材6aの大きさを考慮して決定す
る。
【0017】また、機能上、外表面に露出しなくてはな
らない覗き窓12については、前記シート部材6a内に
設けるようにしている。この実施例では、他のシート部
材6aと大きさが同じで、覗き窓12を備えたシート部
材6bを別途用意している。更に、通風部14について
は、歩行者の目に付きにくく、貼紙の貼り付け面として
は利用されにくい正面下部は歩行者から内部が見えにく
い横桟状に設けている。なお、この実施例では、通風部
14の高さH3を600mmに設定している。ここで、
26は、開閉扉10のロック機構であり、開閉扉10
a、10bの分割部8に対して左右対称で、上下に各1
個設けている。また、このロック機構26を備えたシー
ト部材6cは、分割部8に対して左右対称に設けている
ために、一枚のシート部材6cを180度回転させるこ
とにより、左右の開閉扉10a、10bのハンドル26
を同一のシート部材6cで設けることができるので、シ
ート部材6の部品点数を軽減することができる。なお、
本実施例では、碁盤状の外観にアクセントをもたせるた
めに、前記ロック機構を貼紙防止効果を考慮した大きさ
で象徴的に設けているが、もちろんロック機構26を小
さく設けたり、あるいは開閉扉10の上下端部に設けて
もよい。
【0018】このように、本実施例に係る本体1は、同
じ大きさのシート部材6a、6b、6cで本体1の筐体
面18aを覆うことができるので、新たに大きさの異な
るシート部材6を用意する必要がなく、更に、意匠的に
も規則正しい分割で筐体面18aを分割することができ
るので、例えば、レンガ作りのビル面や歩道等に調和し
た良好な外観形態とすることがで、より町並みに調和し
たデザインとすることができる。加えて、シート部材6
の大きさを正方形に近似した大きさとすることにより、
前記効果をいっそう高めることできるとともに、加工時
の取り扱いを向上させることができる。
【0019】図3において、この実施例に係る屋外設置
用通信線分配装置は、内部発熱装置からの熱を放熱する
広い放熱口16を備えている。この実施例に係る本体1
は、歩行者から目に触れにくい背面側に、前記図2で説
明した正面の形態と同様な構成で前記放熱口16を設け
ている。即ち、図3に示すように、本体1の背面上部に
形成される筐体面18cを横4列縦4列のほぼ同じ大き
さに分割し、上部横1列を凹凸模様4を備えたシート部
材6dで構成し、下部の横3列を凹凸模様4に対応する
模様部分を複数の開口孔30とする開口シート部材32
で構成している。この開口シート部材32は、図4に示
す側面図から明らかなように、左右方向に貫通した開口
部34が形成されるように、放熱口16が取付けられる
主構造体2を凹状に形成し、該凹状部36の補強枠38
と前記開口シート部材32を取付部材40を介して浮か
した状態で取付けている。このため、背面には、シート
部材6dと開口シート部材32で連続した筐体面18c
が形成され、側面には、左右に貫通した開口部34を得
ることができるから、放熱を側面に設けた開口部34と
開口シート部材32の複数の開口孔30を介して行うこ
とができる。しかも、開口シート部材32は浮かして取
付けられているから、開口孔30の一部が、仮りに貼紙
を貼られても、他の開口シート部材32やあるいは側面
の開口部34を介して放熱することができる。
【0020】なお、この実施例では、主構造体2の側板
42の厚さや、背面にはない開閉扉の分割部8を考慮し
て、両側の1列のシート部材6d及び開口シート部材3
2の横幅L1を内側の列のものよりわずかに幅広く形成
し、凹凸模様4及び開口孔30を内側に寄せて形成して
いる。このことにより、シート部材6dの凹凸模様4及
び開口孔30を変更することがないから新たな金型を必
要とせず、しかも、外観的には幅の広い部分が両側端部
に形成されるから碁盤状の分割構成の印象を崩すことな
く背面全体の外観を正面の外観と共通させることができ
る。
【0021】図4、図5において、両側面の筐体面18
bは前記正面及び背面に連続する分割に対応してシート
部材6e〜6hを取付けるようにする。また、この実施
例では、全高Hが高いために上面が歩行者から見えにく
い死角となることで貼紙面としては効果が低いため、シ
ート部材6を取付けていない。しかし、高さが低いもの
や、あるいは、上面に屋根状に形成したものについては
貼紙面としての効果があるので、その場合は、正面と連
続した分割となるようにシート部材6を取付ける。図5
中、44は、上面に取付けられる吊り具の取付部であ
り、搬送時や設置時に該4ケ所の取付部44に吊り具を
ねじで嵌め込んで使用し、設置後は、図に示すカバーを
ねじ止めする。
【0022】次に、図6〜図10を参照して、本実施例
に係るシート部材6aと通風部14を説明する。図6は
シート部材6aの外観図で(a)図が正面図、(b)図
がA−A’断面図、図7はシート部材6aの部分拡大図
で、(a)図が正面部分拡大図、(b)図が部分断面
図、図8は他の応用例のシート部材6aの部分拡大図
で、(a)図が正面部分拡大図、(b)図が凸部20a
の拡大図、(c)図がB−B’断面図、図9は覗き窓1
4を備えたシート部材6bの外観図で、(a)図が平面
図、(b)図が正面図、(c)図が取付時の概略断面
図、図10は通風部14の部分断面図である。
【0023】図6、図7において、薄い金属材料で形成
されるシート部材6aは一端部がL字形にアールを付け
て折り曲げて形成されている。この折り曲げの奥行きL
3は、開閉扉10の奥行きD1とほぼ一致またはやや小
さく形成されている。このため、シート部材6aを開閉
扉10a、10bに取付ける場合に、前記折り曲げ部4
6を開閉扉10a、10bの端部に当てて位置合わせを
することができるから、溶接時に横方向の位置合わせを
することなく、高さ方向の位置合わせだけで作業を行う
ことができる。また、この実施例では、開閉扉10a、
10bの横方向を左右2枚で構成しているので、前記シ
ート部材6aを180度回転させることで、開閉扉10
a、10bの左右2枚のシート部材6aを一種類のシー
ト部材6aでまかなうことができる。しかも、シート部
材6aの折り曲げ部46を介して開閉扉10の左右のど
ちらの取付も横方向の位置合わせを不要にすることがで
きる。また、開閉扉10の角部は前記シート部材6aの
アール形状で覆われるので、例えば、シート部材6aの
周囲を溶接して取付ける場合に、角部と溶接部をずらす
ことができるから、溶接部や角部のエッジ取り除き作業
を軽減するとともに、歩行者や作業者が本体1の角部の
エッジに当たって怪我をしたり、あるいは衣類をひっか
けることを軽減することができる。
【0024】凹凸模様4は、角錐台形状の複数の凸部2
0を横方向及び縦方向ともに、シート部材6aの周囲
に、横方向の長さLW、高さ方向の長さLHを備えたロ
字状の平面部22が残るように各10個、等間隔に配列
している。また、前記凸部20は、底辺の長さJ1角で
上辺J2が角の大きさの正方形を成した高さJ3の角錐
台形状で、正面から見て、菱形をなすように形成され
る。この菱形の角錐台形状を備えた凸部20によれば、
雨等による水滴は、菱形の上方の傾斜面により流れやす
く、下方の傾斜面により一点に集中して水きりを早くす
ることができるので、水滴や塵埃の溜りを軽減すること
ができる。また、凸部20を菱形とすることにより、一
辺または直径が同じ大きさを備えた正方形または円形の
凸部より、各凸部20間の平面部の長さQを短くするこ
とができるから、単位面積当たりの凸部20の個数を円
形や正方形のものより少なくしても、同様な貼紙効果を
得ることができる。また、この実施例では、凸部20の
先端に平面部を設けているので、人が当たっても先端部
による損傷を軽減することができる。なお、この実施例
では、凸部20の底辺の長さJ1の大きさを3mm〜1
0mm、高さJ3を1.5mm〜5mmの範囲内で設定
している。
【0025】また、本実施例のシート部材6aによれ
ば、前記菱形角錐台形状の凸部20を左右、上下方向に
当間隔に配列したものに限定されるものではない。例え
ば、図8に示すように、底辺J1角の菱形の角錐形状の
凸部20aを、横方向及び縦方向ともに、シート部材6
aの周囲にロ字状の平面部22が残るように各10個等
間隔に配列し、更に、配列ピッチの異なる同凸部20a
を組み合わせて配列する等、自由な形状の凸部20aを
任意な配列で形成することができる。
【0026】このように、本実施例に係るシート部材6
aによれば、貼紙防止効果が得られる凹凸模様4を、薄
いシート部材6aに形成するので、加工が容易であり、
しかも凹凸模様4の加工時の制約が従来に比べて軽減さ
れるので、例えば、単位面積当たりの凸部20の個数を
少なくして、水きりやすく、塵埃も溜りにくく、人への
損傷が少なくて、デザイン的にも良好な菱形角錐台形状
の凸部20等、任意な形状を選択して形成することがで
きる。また、このシート部材6aは、大きな筐体面18
aを分割して小さくすることができるので、加工や取付
け等の作業時の取り扱いを容易にすることができる。
【0027】図9は、覗き窓12を備えたシート部材6
bの外形状を示している。この実施例では、シート部材
6bを開閉扉10bに取付けた後で、透明ガラス46を
ゴムパッキン48を介して取付け、その開閉扉10bの
内側に表示素子50を内板52を介して開閉扉10bに
ねじ止めしている。そして、シート部材6bの正面は、
覗き窓12の下方に平面部54を残して所有者のロゴ等
の表示を貼るスペースを設けるようにし、平面部として
は不要な片側に他のシート部材と連続するように凸部2
0を設けている。このように、この実施例では、覗き窓
14と所有者ロゴ等の表示を一つのシート部材6bに集
中することにより、点検時の取り扱い性を向上させると
ともに、部品点数の増加を軽減している。
【0028】さて、本実施例では、開閉扉10a、10
bに取付けられるシート部材6a、6b、6cを、歩行
者や作業者の安全性、あるいは最も歩行者の目に触れ外
観上の配慮により、一端部が折り曲げられた形状とした
が、他の側壁や背面部に取付けられるシート部材6d〜
6hは板状のものを採用することで、作業工程の低減を
図っている。また、開口シート部材32は、前記シート
部材6の凹凸模様4と同一の模様の複数の開口孔30と
することで、車道から運転者に見られても外観上支障が
なく、かつ町並みに調和した外観形状となるようにして
いる。
【0029】次に、図10において、通風部14を詳細
に説明する。図において、通風部14は断面が「く字
状」の複数の横桟56からなる第1のスリット群58
と、内側に形成される「略く字状」の複数の横桟60か
らなる第2のスリット群62とから構成される。第1の
スリット58は「く字状」の屈折部下部が垂直面を構成
し、屈折部上部が内側に傾斜した形状としている。ま
た、第2のスリット群62は「く字状」の屈折部上部が
垂直面を構成し、屈折部下部が外側に傾斜した形状とし
ている。この構造により、内部実装空間64と外側との
間に、第1のスリット群58と第2のスリット群62で
構成され、下端部に水滴除去孔68、上端部に排気孔7
0が形成るサブ空間66が形成される。
【0030】この構造によれば、雨は矢印P1のように
第1のスリット群58に跳ね返されて内部には浸入でき
なく、仮りに地面に跳ね返った、あるいは車により跳ね
あげられた水滴が矢印P2のようにサブ空間66に浸入
しても、第2のスリット群62に阻まれて実装空間64
に浸入することができない。サブ空間66に浸入した水
滴は第2のスリット群62によってサブ空間66の下部
に集められ水滴除去孔68から排出することができる。
また、実装空間64に備えた装置から、例えばガス等の
気体が発生しても、矢印P3で示すように、第2のスリ
ット群62からサブ空間66に浸入し、サブ空間66の
上部の排気70から排出される。なお、前記排気孔70
は、開閉扉10下部の隙間72内に設けて水滴が浸入し
づらくしている。一方、矢印P4で示す外気は第1のス
リット群58と第2のスリット群62を通って実装空間
64に浸入できる。特に、この本体1では、正面と背面
に通風部14を備えているので、通風をより向上するこ
とができる。このように、前記通風部14によれば、通
風が良好で、水滴が入りにくい構造とすることができ
る。
【0031】図11は、本実施例に係る本体1の設置状
態の一例を示している。この本体1によれば、貼紙違反
者Vによって手が届いて貼紙を貼ることのできる範囲G
(600mm〜2200mm程度)内であり、かつ歩行
者の目に触れやすい位置に面する筐体面18をシート部
材6で覆うことができる。しかも、このシート部材6
は、加工しやすい略同じ大きさの薄い板材で形成され、
周辺建物と調和しやすい碁盤状の分割を取るので町並み
の環境を損なうことなく設置することができる。また、
排気または放熱は道路側では略前面から、歩行者が近接
して歩く歩道側では、膝から下で行われるので歩行者に
与える不快感を軽減することができる。
【0032】なお、本実施例の本体1は、法律上からみ
て、道路幅が4.5m幅の歩道等に設置できる寸法体系
としているが、仮りに、この大きさを越えた大きさのも
のでも、前記範囲Gの範囲内に前記シート部材を取付け
れば同様な効果を得ることができる。例えば、歩道に隣
接する建物の壁面に埋め込むなどして本体1の正面部の
み露出するなどの場合は、前記範囲Gの大きさのもので
も同様な効果が期待できる。
【0033】図12〜図13は、本発明に係る応用例を
示したものであり、図12は応用例の外観図で、(a)
図が平面図、(b)図が正面図、図13は(a)(b)
図とも他の応用例の正面図である。
【0034】図12において、この実施例は、整数n1
を3、整数n2を4として、本体1の正面上部に横幅
W、高さH2を備えて構成される筐体面18aを分割し
て、横方向に3列、縦方向に4列に配列される同一の大
きさを備えたシート部材6を取付けた1枚の開閉扉10
cを設けたものである。この実施例では、シート部材6
を板状に形成することにより、12枚全てのシート部材
6を1種類の部材で構成することができるから、部品点
数を少なくすることができる。もちろん、前記実施例で
述べたように、開閉扉10cの両側の列のシート部材6
を折り曲げ部46を備えた前記シート部材6aで構成
し、中央1列を板状のシート部材6とすることで、開閉
扉10cの角部の端面処理を軽減するようにしてもよ
い。
【0035】また、この実施例では、前記筐体面18a
の下部に形成される筐体面74については、貼紙される
恐れが殆どなく、地面に近い部位であるので、主構造体
2の筐体面74をそのまま露出させている。もちろん、
この主構造体2の筐体面74を前記貼紙防止効果が必要
な筐体面18aの一連の筐体面としてシート部材6を取
付けてもよい。なお、この実施例では、背面及び側面を
正面の形態に合わせた形態としている。
【0036】図13において、(a)図に示す実施例
は、本体1の正面上部に細い飾帯び76、中央に筐体面
18a、下部に主構造体2の筐体面74を設けたもので
ある。前記筐体面18aは、整数n1を3、整数n2を
4で分割されて、横方向に3列、縦方向に4列に配列さ
れる同一の大きさを備えたシート部材6を取付けてい
る。そして、左側1列を一枚の開閉扉10a、右側2列
を一枚の開閉扉10bとしたものである。この実施例で
は、正面上端部に凹凸模様4のない部分を設けている
が、その大きさが貼紙を貼るスペースとしては充分な大
きさを備えておらず、かつ意匠的にも全体の印象を崩す
大きさでない限り前記実施例と同様な効果を得ることが
できる。また、この実施例では、左右の開閉扉10を大
きさを変えることができるので、開閉扉10の開閉スペ
ースを小さくすることができる。また、同様な他の実施
例として、主構造体2の側板を、細い飾帯び76と同様
な大きさで正面に帯状に露出して、その内側にシート部
材6を取付けた開閉扉10を備えた手も同様な効果が期
待できる。
【0037】また、(b)図に示す実施例では、例えば
開閉扉10の関係で、本体1の上端部に開閉扉10にで
きない広い平面部が形成される場合は、該平面部を筐体
面18aとしてシート部材を取付けるようにする。この
実施例では、筐体面18aに、整数n1及びn2を4と
して縦横方向にそれぞれ4列配列された12枚のシート
部材6を取付け、上部横1列を除いて、下方左側の6枚
と、下方右側の6枚のシート部材を開閉扉10a、10
bに取付けるようにする。このようにすれば、開閉扉1
0の位置関係に影響されずにシート部材6を取付けるこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、貼紙防止効果が得られ
る凹凸模様をシート部材で形成することで加工を容易と
し、しかも該シート部材を碁盤状に効率よく筐体面に配
列して外観を良好にすることができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例を示す
外観図。
【図2】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例を示す
正面図。
【図3】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例を示す
背面図。
【図4】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例を示す
側面図。
【図5】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例を示す
平面図
【図6】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例のシー
ト部材の外観図。
【図7】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例のシー
ト部材の部分拡大図。
【図8】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例のシー
ト部材の他の部分拡大図。
【図9】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例のシー
ト部材の部分拡大図。
【図10】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例の通
風部の断面図。
【図11】本発明に係る屋外設置用筐体の一実施例の設
置状態図。
【図12】本発明に係る屋外設置用筐体の応用例の外観
図。
【図13】本発明に係る屋外設置用筐体の他の応用例の
外観図。
【図14】従来例の設置状態図。
【符号の説明】
1…本体、2…主構造体、4…凹凸模様、6、(6a〜
h)…シート部材、8…分割線部、10、(10a、1
0b)…開閉扉、14…通風部、16…放熱口、18、
(18a〜18c)…筐体面、20…凸部、H…本体全
高、W…本体の横幅、D…本体の奥行き、H2…筐体面
の高さ、L1…シート部材の横幅、L2…シート部材の
高さ、W2…横幅、n1、n2…整数。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智則 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 柏樹 博信 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 小泉 真 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】函型形状を備えた主構造体と、該主構造体
    の筐体面に密着して取付けられる複数のシート部材とか
    らなり、前記シート部材は、前記筐体面を縦方向と横方
    向に整数で分割して得られる縦横寸法の大きさをほぼ備
    え、外表面に凹凸模様を備えたことを特徴とする屋外設
    置用筐体。
  2. 【請求項2】シート部材は碁盤状に配列されていること
    を特徴とする請求項1項の屋外設置用筐体。
  3. 【請求項3】前記筐体面は開閉扉であることを特徴とす
    る請求項1項、2項の屋外設置用筐体。
  4. 【請求項4】前記凹凸模様は、菱形の複数の突起から構
    成されることを特徴とする請求項1〜3の屋外設置用筐
    体。
JP7287000A 1995-11-06 1995-11-06 屋外設置用筐体 Pending JPH09135505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7287000A JPH09135505A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 屋外設置用筐体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7287000A JPH09135505A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 屋外設置用筐体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09135505A true JPH09135505A (ja) 1997-05-20

Family

ID=17711733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7287000A Pending JPH09135505A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 屋外設置用筐体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09135505A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004329325A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Aruze Corp 遊技機
KR200468805Y1 (ko) * 2011-01-19 2013-09-10 정재은 타일장식 가로시설물 제어함

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004329325A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Aruze Corp 遊技機
KR200468805Y1 (ko) * 2011-01-19 2013-09-10 정재은 타일장식 가로시설물 제어함

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8250795B2 (en) Devices and methods for presenting information in traffic areas
JP7038124B2 (ja) 携帯電話用隠しアンテナを有する広告看板
CN201165641Y (zh) 绿化隔离带
US20040006929A1 (en) Prefixed advertisement structure integrated with glass sash wall of building
CN201228849Y (zh) 防止广告粘贴及夜间警示装置
KR100560382B1 (ko) 친환경 도로 안내표지판
JPH09135505A (ja) 屋外設置用筐体
GB2040534A (en) Illuminated Sign
NO313115B1 (no) Trafikkskilt som omfatter et fotelement, en monteringsstolpe og en skiltdel
KR200392023Y1 (ko) 불법 광고물 부착 방지판
Ch Signs
JPH11131518A (ja) マンホール等の蓋に対するプレートの取付方法及びプレートを取付けてなるマンホール等の蓋
KR200383818Y1 (ko) 차양막
JP3030280U (ja) 掲示機能を有する防護柵
KR200413992Y1 (ko) 불법 광고물 부착 방지판
JP6990853B2 (ja) 自動販売機等の据付石板用化粧プレート
KR200359023Y1 (ko) 불법 광고물 부착 방지판
Wells Skinny streets and one-sided sidewalks: A strategy for not paving paradise
KR200468305Y1 (ko) 타워크레인용 홍보용 간판
RU2673768C1 (ru) Табличка
JPH0739962Y2 (ja) マンホール蓋のための太陽電池をもつ標識灯装置
CN210444652U (zh) 一种户外灯标贴底壳
JP3080949U (ja) 安全標識緩衝体
KR200278504Y1 (ko) 울타리 휀스
FI96978C (fi) Melueste