JPH09134807A - 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子 - Google Patents

電圧依存性非直線抵抗体磁器素子

Info

Publication number
JPH09134807A
JPH09134807A JP7292369A JP29236995A JPH09134807A JP H09134807 A JPH09134807 A JP H09134807A JP 7292369 A JP7292369 A JP 7292369A JP 29236995 A JP29236995 A JP 29236995A JP H09134807 A JPH09134807 A JP H09134807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
electrode
voltage
outer peripheral
solder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7292369A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Noi
慶一 野井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7292369A priority Critical patent/JPH09134807A/ja
Publication of JPH09134807A publication Critical patent/JPH09134807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサ特性とバリスタ特性を有する電圧
依存性非直線抵抗体磁器素子に関するものであり、電気
特性が変化しない信頼性の高いものを提供することを目
的とする。 【解決手段】 SrTiO3を主成分とした電圧依存性
非直線抵抗特性を有する半導体セラミックを、中心部に
貫通孔を設けた断面凸状の多段円筒形で素子13を形成
し、素子13の貫通孔の内周面に内周電極11を、両端
面を除く外周面上で両端部より一定の距離の無電極部を
設け、外周面全体に外周電極12を形成した構成にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気機器、電子機器
で発生する異常高電圧、ノイズ、静電気などから機器の
半導体及び回路を保護するためのコンデンサ特性とバリ
スタ特性を有する電圧依存性非直線抵抗体磁器素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の電気機器、電子機器におけ
る異常高電圧の吸収、ノイズの除去、火花消去、静電気
対策のために電圧依存性非直線抵抗特性を有するSiC
バリスタや、ZnO系バリスタなどが使用されている。
このようなバリスタの電圧−電流特性は近似的に次式の
ように表すことができる。
【0003】
【数1】
【0004】ここで、Iは電流、Vは電圧、Cはバリス
タ固有の定数、αは電圧−電流非直線指数である。Si
Cバリスタのαは2〜7程度、ZnO系バリスタではα
が50にもおよぶものがある。このようなバリスタは比
較的高い電圧の吸収には優れた性能をしているが、誘電
率が低く、固有の静電容量が小さいためバリスタ電圧以
下の比較的低い電圧の吸収にはほとんど効果を示さず、
また誘電損失tanδが5〜10%と大きいものであっ
た。
【0005】一方、これらの低電圧のノイズなどの除去
には見かけの誘電率が5×104程度で、tanδが1
%前後の半導体コンデンサが利用されている。しかし、
このような半導体コンデンサはサージなどによりある限
度以上の電圧または電流が印加されると静電容量が減少
したり破壊したりしてコンデンサとしての機能を果たさ
なくなったりするものであった。
【0006】そこで最近になってSrTiO3を主成分
とし、バリスタ特性とコンデンサ特性の両方の機能を有
するものが開発され、コンピュータなどの電子機器にお
けるIC,LSIなどの半導体素子及び回路の保護や電
子機器を相互に継ぐケーブルやコネクタなどから侵入す
るノイズの除去に利用されている。
【0007】上記のSrTiO3を主成分とするバリス
タとコンデンサの両方の機能を有する素子をコネクタな
どから侵入するノイズの除去に使用する場合の素子の構
成を図3に示す。図3において、1,2は電極、3はS
rTiO3を主成分とした電圧依存性非直線抵抗特性を
有する半導体セラミックからなる素子である。このよう
な素子をコネクタに組み込むと、一般的に図4のように
なる。なお、図4において、4はピン、5,6は導電性
接続部材としての半田、7は共通端子である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、図4に示すように同素子をコネクタに組み込ん
だ際に、ピン4と素子3の隙間に半田5の一部5aが流
れ込み見掛け上の電極間距離が小さくなってバリスタ電
圧が低くなり、バリスタ電圧に極性がつき絶縁抵抗が低
くなるといった欠点を有していた。
【0009】本発明は上記課題を解決し、ピンと素子の
間の隙間に半田の一部が流れ込んでもバリスタ電圧が変
化せず、バリスタ電圧に極性がつかず絶縁抵抗が変化し
ない構成の電圧依存性非直線抵抗体磁器素子を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による電圧依存性非直線抵抗体磁器素子は、主
成分がSrTiO3からなり中心部に貫通孔を設けた断
面が凸状の多段円筒形のセラミック素子の前記貫通孔の
内周面全体に内周電極を設けるとともに、前記多段円筒
形の両端部より一定距離の無電極部を除いた外周面全体
に外周電極を設けた構成としたものである。
【0011】この構成により、電気的特性は安定でバリ
スタ電圧は変化せず、バリスタ電圧に極性はつかず絶縁
抵抗は変化しない電圧依存性非直線抵抗体磁器素子が得
られることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、主成分がSrTiO3からなり中心部に貫通孔を設
けた断面が凸状の多段円筒形の磁器素子と、その内側と
外側の両電極とから成り、前記貫通孔の内周面全体に内
周電極を設けるとともに、前記多段円筒形の両端部より
一定距離の無電極部を除いた外周面全体に外周電極を設
けた構成であり、内周電極が一つの電極として一体化さ
れるため、ピンと素子の間に半田や導電性接着剤が流れ
込んでも見掛け上の電極間距離は変化せず安定した電気
的特性が得られることになる。
【0013】請求項2に記載の発明は、内周、外周電極
は、下地がオーミック性電極で、上地がCuメッキ、N
iメッキ、Crメッキ、Snメッキ、Pbメッキ、Au
メッキ、Agメッキ、Pdメッキ、半田メッキのうちの
少なくとも一つを重ねたものであり、素子と電極の界面
にバリヤーを形成することなく素子の電気的特性を十分
に引き出すことができる。
【0014】以下、本発明の実施の形態の具体的な内容
について説明する。 (実施の形態1)SrCO3,CaCO3,BaCO3
MgCO3,TiO2を下記の(表1)及び(表2)に示
すように組成比を種々変えて秤量し、ボールミルなどで
20時間混合する。次に、乾燥した後、1150℃で6
時間焼成し、再びボールミルなどで20時間粉砕した後
乾燥し第1成分とする。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】次に、第1成分、第2成分、第3成分を上
記の(表1)および(表2)に示した組成比になるよう
に秤量し、ボールミルなどで20時間混合した後、乾燥
し、ポリビニルアルコールなどの有機バインダーを10
wt%添加して造粒した後、1ton/cm2のプレス
圧力で、図1に示す多段円筒形の外周径が小さい部分は
外径φ4mm、高さ2.5mm、外周径が大きい部分は
外径φ6mm、高さ0.5mm、また貫通孔の内径がφ
1.4mmの多段円筒状に成形し、空気中で1220℃
で10時間焼成し脱バインダーする。
【0018】次に、還元性雰囲気、例えばN2:H2
9:1のガス中で1425℃で4時間焼成する。さらに
その後、酸化性雰囲気例えば空気中で1120℃で6時
間焼成する。こうして得られた焼結体の貫通孔の内周面
にZnなどからなるオーミック性の導電ペーストを例え
ばローラー転写などの方法により設け、前記円筒の外周
径が小さい部分の外周面に端部より一定距離の無電極部
を設けてZnなどからなるオーミック性導電ペーストを
例えばローラー転写などの方法により設け、さらに前記
大きい径の円筒の前記円筒の外周径が小さい円筒部分に
接するドーナツ状の平面にZnなどからなるオーミック
性導電ペーストを例えばローラー転写などの方法により
設け、前記円筒の外周径が大きい部分の端部より一定距
離の無電極部を設けて外周面にZnなどからなる導電性
オーミックペーストを例えばローラー転写などの方法に
より電極を設ける。
【0019】その後120℃で10分間乾燥させ、さら
にその上から非オーミック性の導電性ペーストを同様に
してローラー転写などの方法により設け、120℃で1
0分間乾燥させ、630℃、3分間で焼成し、内周電極
ならびに外周電極を形成する。
【0020】このようにして得られた電圧依存性非直線
抵抗体磁器素子を図1に示す。図1において11は多段
円筒形の貫通孔の内周面全面に設けられた内周電極、1
2は多段円筒形の外周径が小さい径および大きい径の両
端部より一定距離の無電極部を設けた外周面および多段
円筒形の前記円筒の外周径が小さい円筒部分に接するド
ーナツ状の平面全体に設けられた外周電極、13はSr
TiO3を主成分とした電圧依存性非直線抵抗特性を有
する半導体セラミックからなる素子であり、円筒の中央
部に円筒状の貫通孔が形成されている。
【0021】上記本発明による電圧依存性非直線抵抗体
磁器素子13をコネクタに組み込んだ状態を図2に示
す。図2において14は半田または導電性接着剤などの
導電性接続部材、15は半田、16はピン、17は共通
端子、18はケースである。
【0022】このようにして得られた素子13の特性を
素子13単品とコネクタ組み立て後について(表3)及
び(表4)に示す。試料のNo.は(表1)(表2)に
対応している。
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】なお、V1mAは1mAの電流を流した時に
素子13の両端にかかる電圧であり、V1mAの極性は正
方向のV1mAと負方向のV1mAの差を正方向のV1mAで割
った値であり、絶縁抵抗は印加電圧12VDCの時のピ
ン16と共通端子17の間の絶縁抵抗値である。また、
温度サイクル試験の評価は−20〜85℃、500サイ
クル後のV1mAの変化率で示した。
【0026】図3、図4で説明した従来例の試料No.
1と、本実施の形態の試料No.2とを比較すると、
(表3)の素子単品の特性ではV1mAの極性値(%)が
No.2の方が低い。即ち極性方向での特性バラツキが
少ない。(表4)の組み立て後では、この極性(%)の
差が顕著に表われ、従来例試料No.1の大きな特性バ
ラツキに対し、本実施の形態でのNo.2はバラツキ
(極性値)が低く抑えられていることがわかる。また
(表4)の絶縁抵抗を比較すると、従来例No.1は絶
縁抵抗値が劣化している(低くなっている)のに対し、
本実施の形態のNo.2は絶縁抵抗値が(表3)の単品
の値とほぼ同じ値を保っている。
【0027】このように本発明によれば、多段円筒形の
貫通孔に形成した内周電極11が一つの電極として一体
化されるため、ピン16と素子13の隙間に半田などの
導電性接続部材14が流れ込んでも一体化された内周電
極11の上であるために見掛け上の電極間距離は変化し
ない。
【0028】従って電気的特性は安定でバリスタ電圧は
変化せず、バリスタ電圧に極性はつかず絶縁抵抗は変化
しない。さらに、多段円筒形の外周径が小さい部分の端
部より一定距離の無電極部を設けて外周面に他方の電極
を設けると共に前記円筒の外周径が大きい部分の端部よ
り一定距離の無電極部を設けて外周面に外周電極12を
設けたことにより電極間の絶縁距離を大きくできると共
に、前記外周電極を共通端子に半田や導電性接着剤など
で接続する場合多段円筒形の段付き部の平面を利用する
ことにより接触する面積が大きくなり接続が容易でかつ
共通端子17の上下二方向から接続することができるた
め共通端子17と素子13の間の接着強度を大きくする
ことができ、接着後の機械的強度を向上させることによ
り特に温度サイクル試験による特性の劣化を小さくする
ことができ、信頼性を向上させることができる。
【0029】また、余分な半田や導電性接着剤15など
のタレを上記多段円筒形の多段境界部の平面部分で止め
ることにより、見掛け上の電極間距離は変化しないよう
にすることができる。また仮に半田や導電性接着剤15
などがたれ込んだ場合でも外周電極12から離れる方向
にたれ込むことから、見掛け上の電極間距離は変化しな
い。また上記大きい径の円筒の前記円筒の外周径が小さ
い円筒部分に接するドーナツ状の平面に外周電極を設け
ることにより、表面絶縁距離を広くとることができ、電
気的特性は安定でバリスタ電圧は変化せず、バリスタ電
圧に極性はつかず絶縁抵抗は変化せず、素子13をコネ
クタに組み立てても組み立て前後の特性の変化は極めて
小さくなるという効果が得られ、課電寿命特性を改善
し、信頼性を向上させることができる。
【0030】(実施の形態2)上記実施の形態1と同様
にして焼成体を得た後、焼成体の貫通孔の内周面と、多
段円筒形の両端面および端部より一定距離の無電極部を
設けそれ以外の外周面にZnなどからなる導電性オーミ
ックペーストを例えばローラー転写などの方法によりそ
れぞれ設け、120℃で10分間乾燥させ、630℃で
3分間焼成する。次に、弱酸などにより導電部分を活性
化し、無電解により活性化した部分にのみCuメッキ−
Niメッキを施しさらにその上に電解法により半田メッ
キして三層構造にし、内周電極11、外周電極12を形
成する。
【0031】次に、図2に示したように半田などの導電
性接続部材14,15などによりピン16及び共通端子
17を取り付け、ブタジエンゴムなどの樹脂を充填し、
加熱硬化する。このようにして得られた素子13の特性
を素子13単品とコネクタ組み立て後について(表3)
及び(表4)のNo.18に示す。その他最上層に半田
メッキをした例をNo.8,No.9,No.13,N
o.16等に示す。従来例と比較した効果は実施の形態
1と同様である。
【0032】このように本実施の形態2では内周電極1
1と外周電極12ならびに共通端子17の最上層を半田
メッキにすることにより、例えばピン16と内周電極1
1の隙間や外周電極12と共通端子17の隙間を小さく
しておけば、導電性接続部材14,15がなくても加熱
処理するだけで内周電極11および外周電極12、共通
端子17の最上層の半田メッキが互いに溶融して接続を
行うことができる。
【0033】さらに、素子13の電気的特性を十分に引
き出すためにはCuメッキ、Niメッキ、Crメッキ、
Snメッキ、Pbメッキ、Auメッキ、Agメッキ、P
dメッキ、半田メッキのうち一つまたは複数の種類のメ
ッキを重ねた構成にすることにより、素子と電極の界面
にバリヤーを形成することなく素子13の電気的特性を
十分に引き出すことができるとともに、容易に半田付け
でき、さらに複数の種類の多層メッキ構造にすることに
より半田耐熱性をさらに向上させることができる。この
あたりの種々の実施の形態を(表1)〜(表4)中に、
前述の実施の形態以外にも掲げておく。
【0034】また素子の形状を多段円筒形にすることに
より素子13の長さは長くなるが、素子13の半径方向
には寸法を小さくできるため、コネクタのピン間隔を小
さくすることが可能で、コネクタを小型化するのに有効
であるなど本発明による実用上の効果は極めて大きいも
のである。
【0035】なお、上記の実施の形態では、第1成分の
Srの一部をCa,Ba,Mgで置換する割合は一部し
か示さなかったが、素子の特性としてバリスタ特性とコ
ンデンサ特性を同時に持つ範囲内であればどのようなも
のであってもかまわない。また第2成分、第3成分は実
施例では一部の組み合わせについてのみ示したが、素子
の特性としてバリスタ特性とコンデンサ特性を同時に持
つ範囲内であればどのような成分であってもかまわな
い。また、オーミック性の電極としてはZn以外にA
g,Cu,Niなどがあるが、これら以外でも素子13
と電極との界面でオーミック接続がとれるものであれば
どのようなものであってもかまわない。また、メッキす
る成分およびその組合せについては一部についてのみ示
したがこれら以外の成分および組合せで同様の効果が得
られるものであれば、これらに限定されない。またメッ
キ方法は電解でも無電解でもかまわないし、酸性メッキ
でも塩基性メッキでも中性メッキでもかまわない。
【0036】また本発明による電圧依存性非直線抵抗体
磁器素子13に例えばフェライト、コイル、トロイダル
コイルなどからなるインダクタンスを接続する構成に
し、ノイズ除去効果をさらに改善することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明による電圧依存性非
直線抵抗体磁器素子は、多段円筒形の貫通孔に形成した
内周電極が一つの電極として一体化されるため、ピンと
素子の隙間に半田などの導電性接続部材が流れ込んでも
一体化された内周電極の上であるため見掛け上の電極間
距離は変化しない。従って電気的特性は安定でバリスタ
電圧は変化せず、バリスタ電圧に極性はつかず絶縁抵抗
は変化しない。
【0038】また、多段円筒形の両端面を除く外周面上
で両端部から一定距離の無電極を設けた残りの外周面全
体に外周電極を設けたことにより共通端子を導電性接着
剤などで接続する場合段付き部の平面を利用することが
でき、接触する面積が大きくなり接続が容易でかつ共通
端子の上下二方向から接続することができるため共通端
子と素子の間の接着強度を大きくすることができ、接着
後の機械的強度を向上させることにより特に温度サイク
ル試験による特性の劣化を小さくすることができ、信頼
性を向上させることができる。
【0039】また余分な半田や導電性接着剤などのタレ
を上記多段円筒形の多段境界部の平面部分で止めること
により、見掛け上の電極間距離は変化しないようにする
ことができる。また仮に半田や導電性接着剤などがたれ
込んだ場合でも外周電極から離れる方向にたれ込むこと
から、見掛け上の電極間距離は変化しない。また仮に半
田や導電性接着剤などがたれ込んだ場合でも外周電極か
ら離れる方向にたれ込むことから、見掛け上の電極間距
離は変化しない。また上記大きい径の円筒の前記円筒の
外周径が小さい円筒部分に接する段付き部の平面に外周
電極を設けることにより、表面絶縁距離を広くとること
ができ、電気的特性は安定でバリスタ電圧は変化せず、
バリスタ電圧に極性はつかず絶縁抵抗は変化せず、素子
をコネクタに組み立てても組み立て前後の特性の変化は
極めて小さくなるという効果が得られ、課電寿命特性を
改善し、信頼性を向上させることができる。
【0040】また、内周電極、外周電極及び共通端子の
最上層を半田メッキにすることにより、例えばピンと内
周電極の隙間や外周電極と共通端子の隙間を小さくして
おけば、導電性接着剤がなくても加熱処理するだけで、
内周電極及び外周電極、共通端子の最上層の半田メッキ
が互いに溶融して接続させることができる。
【0041】さらに、素子の電気的特性を十分に引き出
すためにはCuメッキ、Niメッキ、Crメッキ、Sn
メッキ、Pbメッキ、Auメッキ、Agメッキ、Pdメ
ッキ、半田メッキのうち少なくとも一つを重ねた構成に
することにより、素子と電極の界面にバリヤーを形成す
ることなく素子の電気的特性を十分に引き出すことがで
きるとともに、容易に半田付けでき、さらに複数の種類
の多層メッキ構造にすることにより半田耐熱性をさらに
向上させることができる。また素子の形状を円筒状にす
ることにより素子の長さは長くなるが、素子の半径方向
には寸法を小さくできるため、コネクタのピン間隔を小
さくすることが可能で、コネクタを小型化するのに有効
である。以上に示したように本発明の実用上の効果は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電圧依存性非
直線抵抗体磁器素子を示す断面図
【図2】図1の同素子をコネクタに組み立てた時の断面
【図3】従来の電圧依存性非直線抵抗体磁器素子を示す
断面図
【図4】図3の同素子をコネクタに組み立てた時の断面
【符号の説明】
11 内周電極 12 外周電極 13 素子 14,15 導電性接続部材 16 ピン 17 共通端子 18 ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分がSrTiO3で中心部に貫通孔
    を設けた断面が凸状の多段円筒形の磁器素子と、その内
    側と外側の両電極とから成り、前記貫通孔の内周面全体
    に内周電極を設けるとともに、前記多段円筒形の両端部
    より一定距離の無電極部を除いた外周面全体に外周電極
    を設けた電圧依存性非直線抵抗体磁器素子。
  2. 【請求項2】 内周、外周電極は、下地がオーミック性
    電極で、上地がCuメッキ、Niメッキ、Crメッキ、
    Snメッキ、Pbメッキ、Auメッキ、Agメッキ、P
    dメッキ、半田メッキのうちの少なくとも一つを重ねた
    ものである請求項1記載の電圧依存性非直線抵抗体磁器
    素子。
JP7292369A 1995-11-10 1995-11-10 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子 Pending JPH09134807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7292369A JPH09134807A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7292369A JPH09134807A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09134807A true JPH09134807A (ja) 1997-05-20

Family

ID=17780916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7292369A Pending JPH09134807A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09134807A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1093180A2 (en) * 1999-10-12 2001-04-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. High frequency dielectric ceramic composition, dielectric resonator, dielectric filter, dielectric duplexer and communication apparatus
JP2006140344A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Iriso Denshi Kogyo Kk 過電圧保護装置及びこれを用いたコネクタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1093180A2 (en) * 1999-10-12 2001-04-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. High frequency dielectric ceramic composition, dielectric resonator, dielectric filter, dielectric duplexer and communication apparatus
EP1093180A3 (en) * 1999-10-12 2003-03-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. High frequency dielectric ceramic composition, dielectric resonator, dielectric filter, dielectric duplexer and communication apparatus
JP2006140344A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Iriso Denshi Kogyo Kk 過電圧保護装置及びこれを用いたコネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4246716B2 (ja) 積層型フィルタ
US10446322B2 (en) Composite electronic component and board having the same mounted thereon
KR102097324B1 (ko) 적층 세라믹 커패시터 및 그 실장 기판
US20200343051A1 (en) Integrated Component Including a Capacitor and Discrete Varistor
US7012501B2 (en) Electrical multi-layer component
JP2023169178A (ja) 集積コンデンサフィルタおよびバリスタ機能を有する集積コンデンサフィルタ
KR102097323B1 (ko) 적층 세라믹 커패시터 및 그 실장 기판
JPH09134807A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JP2882128B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JP3003362B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JP3003361B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JP3003359B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
US11087923B2 (en) Multi-layered ceramic capacitor
JP3003369B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JPH0442502A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JPH03262103A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JPH05251216A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JP2871060B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JP3343464B2 (ja) 積層チップバリスタ
JPH0442504A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子
JPS63102218A (ja) 積層形多端子電子部品
KR20060106180A (ko) 적층형 유전체 필터
KR100340130B1 (ko) 정 온도 계수 서미스터와 배리스터 복합소자 및 그 제조방법
JPH10270214A (ja) 非直線抵抗体の積層接合体
JPH0442503A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器素子