JPH09134722A - 芯金式電極の製造装置 - Google Patents

芯金式電極の製造装置

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JPH09134722A
JPH09134722A JP7291365A JP29136595A JPH09134722A JP H09134722 A JPH09134722 A JP H09134722A JP 7291365 A JP7291365 A JP 7291365A JP 29136595 A JP29136595 A JP 29136595A JP H09134722 A JPH09134722 A JP H09134722A
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JP
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paste
core metal
slit
electrode
negative electrode
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JP7291365A
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Shinko Tominaga
眞弘 富永
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スリットを通るパンチングメタルを正確に電極
の中央に位置させて両面に塗着されるペーストの厚さを
等しくし、電極反応が均一に起こるようにして充放電特
性の良い芯金式水素吸蔵合金負極を製造することのでき
る製造装置を提供する 【解決手段】ペーストタンク5に入れられたペースト4
の中を通過してきた芯金6の両面には余剰のペースト4
が塗着されている。スリット3が余剰なペースト4をす
り落とすことにより、芯金式負極の両面には所定の厚さ
でペーストが塗着される。芯金6がスリット3を通過す
る際、くし歯状中央だし治具2にくし状に取り付けられ
た刃状くし歯2aが、芯金6を両面から押さえてスリッ
ト3が開けている隙間の中心に位置させる。また、刃状
くし歯2aは適度な間隔で配置されており、芯金6の湾
曲を抑制する。これにより、芯金6の両面には同じ厚さ
で、均一にペースト4が塗着されるので、電極特性のよ
い芯金式負極を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】アルカリ蓄電池における芯金
式電極、特には、水素吸蔵合金を有するアルカリ蓄電池
における芯金式の負極の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、電気自動車や電動式フォークリフ
トの電源として、アルカリ蓄電池の需要が高まってい
る。特に、アルカリ蓄電池の中でも水素吸蔵合金電極を
負極とするニッケル−水素2次電池は、そのエネルギー
容量が大きく、上記電気自動車や電動式フォークリフト
の電源として注目を集めている。
【0003】図4はアルカリ蓄電池の一般的構成を示す
図である。同図(a)は、円筒型アルカリ蓄電池の構成
を示す図である。円筒型アルカリ蓄電池は、円筒型の外
装缶40の中に、セパレータ44を正極板43と負極板
45とで挟んだものが円筒状に巻かれた形で収納されて
いる。外装缶40の底には負極集電体47が取り付けら
れており、円筒状に巻き付けられた負極板45と接続さ
れて負極板45から発生する負の電気を集電する。外装
缶40は負極集電体47と電気的に接続されて、外装缶
40自体が電池の負極となるように構成されている。
【0004】外装缶40の口の側には正極集電体46が
設けられており、円筒状に巻かれた正極板43と接続さ
れて正の電気を集電する。外装缶40の口は封口板41
によって、蓋をされてパッキング48で外装缶40と絶
縁されて、かしめ止めされる。封口板41は正極集電体
46が電気的に接続されており、更に封口板41には正
極キャップ42が取り付けられて、電池の正極を形成し
ている。
【0005】同図(b)は、角形アルカリ蓄電池の構成
を示す図である。正極板52とセパレータ53と負極板
54とは互いに交互に配列され正極板52は正極の極柱
57に、負極板54は負極の極柱57にそれぞれ接続さ
れている。交互に配列された正極板52、セパレータ5
3、負極板54は電槽51に収納され、液口栓58から
注入される反応液に浸される。電槽51の口はふた56
で封止されており、正極及び負極の極柱57から電力を
得たり、充電を行ったりする。
【0006】図5(a)は、図4(b)の角形アルカリ
蓄電池の芯金式電極の構成を示す図であり、特に、同図
では負極であることを想定している。負極は、孔の開い
た板状の金属である芯金(パンチングメタル)60に電
池の極柱に接続するためのリード板61が溶接された構
成を有しており、パンチングメタル60の両面に負極活
物質(水素吸蔵合金と導電助材とを増粘剤等と混合した
もの)62が塗られている。負極活物質62は水素吸蔵
合金を含んでおり、充放電反応は以下の式で表される。
【0007】
【化1】
【0008】負極活物質62は、芯金60の両側に付着
されるが、それぞれの面に付着される負極活物質62の
厚さはなるべく等しくなっていることが重要である。図
5(b)は、図5(a)の電極の断面図を示す模式図で
ある。
【0009】同図(b)に示されるように、芯金60の
両側に塗着された負極活物質の厚さが異なり、それぞれ
の面に付着される水素吸蔵合金63の量が異なる場合、
負極活物質が厚く塗着された面では、多くの水素吸蔵合
金63が芯金60から遠い位置に存在することになる。
【0010】芯金60から遠いほど電流抵抗が大きくな
るため、このような状態で芯金60に電流を流し充放電
を繰り返すと、芯金60から遠いところにある水素吸蔵
合金63には余り電流が流れない。従って、芯金に近い
部分にある水素吸蔵合金63が電極反応に優先的に使わ
れ、また同図(b)で丸で囲まれた部分のように芯金6
0から遠くはなれた水素吸蔵合金63は余り使われない
ことになる。よって、芯金60に近い水素吸蔵合金が過
充電状態になりやすく、早く腐食が進んでしまい、電極
全体としては反応が不均一になってしまう。従って、蓄
電池の充放電特性に劣化を来す。
【0011】一般的な水素吸蔵合金電極の製造方法は、
先ず、増粘剤、結着剤、水素吸蔵合金及び導電助材を混
練してペーストを作り、専用の容器に入れたのち、パン
チングメタルを容器に入れられたペーストの中を通過さ
せることにより、パンチングメタルの両面に塗着する。
【0012】次に、ペーストが塗着されたパンチングメ
タルをスリットの間に通して、余分に付いたペーストを
落として、所定厚のペーストを塗着させる。そして、ペ
ーストを乾燥させてから、ローラでプレスし、適当な長
さに切断して完成品とする。
【0013】上記工程において、乾燥したペーストが塗
着されたパンチングメタルをローラでプレスする場合、
パンチングメタルの両側に塗着されたペーストの厚さが
異なるとプレスの際、ペーストの圧縮量に差があるた
め、パンチングメタルに歪みを生ずる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、パン
チングメタルの両面にペーストが塗着される厚さがそれ
ぞれ異なると電極反応の際に早く腐食が進んでしまった
り、ローラでプレスした際にパンチングメタルに歪みが
生じるという問題が生じる。
【0015】そこで、パンチングメタルに塗着されたペ
ーストの内、余分な分を落とすためにスリットを通す
が、このスリットの中央部分をパンチングメタルが通る
ように、位置決め用の中央だし治具を設けることが行わ
れている。
【0016】図6は、上記スリット部分を横から見た図
である。同図(a)に示されているように、容器74に
入れられたペースト72の中をパンチングメタル73が
上方に引っ張られていく。ペースト72の中を通過した
パンチングメタル73にはペースト72が付着するが、
ペーストの粘度あるいはパンチングメタル73を引き上
げる速度等によって、多めにペーストが付着する。これ
をスリット70で落として、パンチングメタル73に所
定の厚さのペースト層を形成するようにする。このと
き、パンチングメタル73をスリット70の中央を通す
ように中央だしするために、くし状に複数の歯が配列し
たくし歯状中央だし治具71がスリット70の上部に設
けられている。
【0017】同図(a)の、くし歯状中央だし治具71
は、スリット70の上部に設けられているので、パンチ
ングメタルがくし歯状中央だし治具71の部分を通過し
た後、表面のペーストに、くし歯状中央だし治具71の
跡が付いてしまう。これは、負極上の水素吸蔵合金の反
応の不均一を生じさせ、負極の腐食を進行させてしま
う。
【0018】同図(b)は、くし歯状中央だし治具75
がスリット70の下側に設けられている場合を示してい
る。この場合は、くし歯状中央だし治具75による歯形
はペースト上に残らないが、くし歯状中央だし治具75
の位置がスリット70の一番狭い部分からずれているの
で、この一番狭い部分ではパンチングメタル73の位置
が中央からずれてしまい、くし歯状中央だし治具75の
機能があまり発揮されないという欠点がある。
【0019】従って、本発明の課題は、スリットを通る
パンチングメタルを正確に中央に位置させて両面に塗着
されるペーストの厚さを等しくし、電極反応が均一に起
こるようにして充放電特性の良い芯金式水素吸蔵合金負
極を製造することのできる製造装置を提供することであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の製造装置は、所
定の厚さのペーストを芯金に塗着するために、余分に塗
着されたペーストを落とすスリットと、該スリットの先
端部より前記スリット間へ突出するくし状の複数の歯を
有し、該複数の歯で芯金を押さえることにより、所定の
厚さのペーストが芯金に塗着されるように芯金の位置を
定める中心だし治具とを有する。
【0021】そして、この構成によれば、スリットの先
端部すなわち、最も芯金に接近している部分から、芯金
の位置決めをする、くし状の複数の歯がスリットの間へ
突出するように取りつけられているため、スリットがペ
ーストを取り除く部分(先端部)と芯金とを正確に位置
決めすることができ、芯金に一定の厚さで、且つ均一に
ペーストを塗着することができる。
【0022】このことにより、不均一反応が起こらず、
諸特性に優れた電極を安定して製造することが出来る。
また、くし状の歯がスリットの先端部からスリットの間
へ突出するように設けられていることから、くし状の歯
によってペーストに付けられた筋状の溝を、スリット通
過後に残すことがない。
【0023】更に、中央だし治具のくし状の歯の間隔を
適度に設定することにより、芯金の湾曲を抑制すること
が出来るので、ペーストの塗着状態の向上に寄与すると
ともに、くし状の歯の先端を刃状にすることによって、
ペーストに付けられる筋状の治具の跡(溝)の幅を極力
狭くして、スリット通過後に治具の跡が残るのを防ぐ作
用も有する。
【0024】そして、スリットと中心だし治具とを互い
に独立に可動とすれば、任意の厚さでペーストを塗着で
き、多種類の電極を1つの装置で製造することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の芯金式水素吸蔵
合金負極の製造装置の一実施例を示す図である。
【0026】同図に示されるように、例えば、送り出し
用ローラ等により、芯金(パンチングメタル)6がペー
ストタンク5の下方から上方に向かって引き上げられ
る。芯金6がペーストタンク5に入れられたペースト4
中を通過する際に、芯金6の両面にペースト4が塗着さ
れる。この芯金6に塗着した余剰のペースト4をスリッ
ト3で取り除いて、所定の厚さのペースト層を芯金6に
形成して芯金式負極1を形成する。
【0027】実際の工程においては、この後ペーストを
乾燥する工程および芯金式負極1を所定の長さに切断す
る工程が含まれる。芯金式負極1を切断する長さや芯金
6の幅は、製造する電池の大きさに合わせて適宜決定さ
れるものである。
【0028】また、ペーストは、例えば、メチルセルロ
ース(MC)、ポリビニルアルコール(PVA)やカル
ボキシメチルセルロース(CMC)等を増粘剤とし、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(FEP)やポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)等を結着剤として、これらとともに、水素吸蔵合金
や導電助材を混練したものである。
【0029】本実施例においては、スリット3に対して
独立に動くことが出来るように、くし歯状中央だし治具
2が取り付けられている。くし歯状中央だし治具2の刃
状くし歯2aはスリット3の先端部3aと同じ高さに設
けられており、芯金6に損傷を与えない程度に、芯金6
の両側から挟んでスリット3の先端部3aの位置におけ
る中心だしを行う。芯金(パンチングメタル)6は、例
えば、厚さ0.07mmの金属に多数の孔を開けた構造
をしており、ちぎれる等の損傷を比較的受けやすいの
で、くし歯状中央だし治具2は芯金(パンチングメタ
ル)6を強く押さえすぎず、中央だしができる程度の位
置に固定する。
【0030】同図には示されていないが、くし歯状中央
だし治具2は適当な止め具によって、スライドできるよ
うにスリット3の本体に取り付けられている。使用する
際には、くし歯状中央だし治具2をスライドさせて芯金
6がスリット3の先端部3aの中心を通るように調整し
て、固定する。
【0031】図2は刃状くし歯の構造及び作用を示す図
である。同図(a)はスリット3と、くし歯状中央だし
治具2の構造を示す概略図である。
【0032】スリット3はくし歯状中央だし治具2の刃
状くし歯2aの数と同数の溝8を有した先端部3aと、
先端部3aから一段下がった部分に台座面9とを有す
る。台座面9には、くし歯状中央だし治具2がのせられ
るとともに、刃状くし歯2aが、それぞれの溝8に嵌め
込まれる。また、前述したように、適当な止め具でスラ
イドできるように取り付けられている。例えば、ネジで
止めたり、ダイヤルゲージを取り付けて手動で、中心だ
しの設定を行うことが可能である。このように、刃状く
し歯2aを独立に調整可能とすることにより、同じ装置
で様々な厚さの芯金で構成される電極を製造できるとと
もに、芯金に任意の厚さのペーストを塗着することがで
きる。
【0033】同図(b)は、刃状くし歯の作用を説明す
る図である。刃状くし歯2aは、芯金6の両面から軽く
押さえて、芯金6がスリットの先端部3aの中心を通る
ように中心だしをする。また、刃状くし歯2aは芯金6
の湾曲を矯正する作用も有する。
【0034】すなわち、芯金6は、例えば厚さ0.07
mmの薄い金属に多数の孔を開けたものであり、電極の
製造工程においてはロールにまかれた長いパンチングメ
タルを引き出しながら製造を行うので、パンチングメタ
ルを誘導するロールとロールの間が広くなり、パンチン
グメタルに穿孔した際の残留応力が原因で芯金6に湾曲
を生じる。このような湾曲を生じた状態でスリットを通
ると、芯金6の表面に塗着されるペーストの厚さが不均
一となり、良い電極を製造することができない。
【0035】一方、同図(b)に示されているように、
刃状くし歯2aを設けても、それぞれの刃状くし歯2a
の間隔が比較的広い場合には、くし歯とくし歯との間に
おいて芯金6が湾曲し、芯金6に均一にペーストを塗着
することができない。そこで、各刃状くし歯2a間の狭
くすることにより芯金6を多数の箇所で押さえるように
すると、芯金6の湾曲を押さえ、より正確な中心だしを
行うことができる。例えば、各くし歯の間隔を約1.5
cmとすれば、ほぼ湾曲の問題を解決することができ
る。
【0036】ただし、他の理由、例えば、芯金6として
厚さの厚いものを使用したために湾曲がそれほど問題に
ならない場合には、特に、刃状くし歯2aの間隔を狭く
する必要がない。しかし、そのような装置においては、
薄い芯金6を使用した電極を製造することはできないの
で、1つの装置で製造できる電極が限られてしまう。従
って、刃状くし歯2aは1つの装置で製造する電極のう
ち、最も薄い芯金6を使用する場合に湾曲の問題が生じ
ないような間隔で設けておくのが好ましい。
【0037】また、刃状くし歯は芯金に塗着されたペー
ストの層を突き抜けて芯金を押さえているので、従来の
ようにスリットの上部に刃状くし歯を設けた場合は、ペ
ースト層に筋状の溝が出来る。この筋状の溝は負極の電
極反応を不均一にし、電池の充放電特性を悪化させる。
しかし、本発明の場合にはこのような筋状の溝ができな
いことを以下に説明する。
【0038】図3は、本発明の刃状くし歯の作用とペー
ストの状態を説明する図である。同図に示されるよう
に、芯金6は図の下方から上方に向かって引き上げられ
る。芯金6は不図示のペーストタンクの中を通ってきて
おり、両面にペーストが塗着されている。このとき塗着
されるペーストの厚さは芯金6を引き上げる速度やペー
ストの粘度等により決まるが、普通余分に厚く塗着され
る。この余分なペーストをスリット3ですり落とすこと
により所定の厚さのペーストが塗着された芯金式負極を
製造する。
【0039】この際、芯金6の両面に塗着されるペース
トの厚さを同じにするために、刃状くし歯2aが芯金6
をスリット3の中央に位置させる。従って、刃状くし歯
2aは、芯金6を直に押さえるため、ペーストの層に筋
状の溝を形成することになる。先に述べたように、刃状
くし歯2aをスリット3の上部に設けた場合には、この
筋が完成した負極に残ってしまい、電極特性の悪化をも
たらす。
【0040】しかしながら、本発明においては、刃状く
し歯2aの先端が刃状になっているために、ペースト膜
に形成する筋状の溝は非常に細くなるか、あるいはペー
ストの流動性のために溝がふさがってしまう。更に、本
発明においては、スリットの先端部3aの高さに設けら
れているので筋状の溝が残らない。
【0041】すなわち、先端部3aの下部には余剰のペ
ースト4があるので、先端部3aの部分で刃状くし歯2
aが筋状の溝を作っても、余剰のペースト4が溝に流れ
込み、溝が埋められて芯金6がスリット3を通り抜ける
時には溝のないペースト層となっている。これは、先端
部3a下部の余剰ペースト4が刃状くし歯2aのすぐ下
側にあるために、刃状くし歯2aによって溝が形成され
ても、すぐに溝に流れ込むことが出来るためであり、こ
れにより、筋状の溝を残さないようにすることが出来
る。
【0042】刃状くし歯2aがスリット3の先端部3a
の上部に設けられていた場合は、余剰のペースト4と刃
状くし歯2aが溝を作る部分と離れているため、余剰の
ペースト4が溝に流れ込むことが出来ないので溝が残っ
てしまう。
【0043】また、刃状くし歯2aがスリット3の先端
部3aの下部に設けられている場合には、刃状くし歯2
aが作った溝に余剰のペーストが流れ込むことにより、
溝を埋めることが出来るが、芯金6を支持している場所
がスリット3の先端部3aから離れているために、先端
部3aでの芯金6の位置が中心からずれてしまい、芯金
6の両面に同じ厚さでペーストを塗着することができな
い。
【0044】このように、刃状くし歯2aをスリット3
の先端部3aと同じ高さに設けることにより、芯金6の
表面のペースト層に溝を形成することもなく、芯金6を
先端部3aの中心に位置させて、芯金6の両面に同じ厚
さでペーストを塗着することが可能となる。
【0045】なお、上記記載においては、刃状くし歯2
aとスリット3の先端部3aとの高さが全く同じように
説明したが、刃状くし歯2aの位置は、必ずしもスリッ
ト3の先端部3aと全く一致していなくてもよく、実際
に装置を組み立てる便宜上、幾らか上下に位置がずれて
もよい。
【0046】また、複数ある刃状くし歯は、製造する芯
金あるいはパンチングメタルの湾曲の生じやすさによっ
て、異なる間隔を有するくし歯状中央だし治具を取り替
えるようにして、適切な間隔を設定できるようにしても
よい。
【0047】
【発明の効果】刃状くし歯がスリットの先端部と同じ高
さに設けられているので、芯金を引き上げて負極を製造
した際に、負極に治具の跡(筋状の溝)が発生しない。
従って、電極反応の不均一が起こることがないので、電
極特性が向上する。
【0048】スリットの先端部に刃状くし歯を設けて、
芯金の中心だしを行っているので、スリットの位置にお
ける芯金の位置決めを精度良く行うことが出来る。よっ
て、ペーストの厚さを均一にすることができるので、ペ
ーストの厚さの不均一に起因する反応の不均一が発生せ
ず、電極特性の良い負極を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯金式水素吸蔵合金負極の製造装置の
一実施例を示す図である。
【図2】刃状くし歯の構造及び作用を示す図である。
【図3】本発明の刃状くし歯の作用とペーストの状態を
説明する図である。
【図4】アルカリ蓄電池の一般的構成を示す図である。
【図5】角形アルカリ蓄電池の芯金式電極の負極の構成
を示す図、及び、電極の断面図を示す模式図である。
【図6】本発明の芯金式水素吸蔵合金負極の製造装置の
スリット部分を横から見た図である。
【符号の説明】
1 芯金式負極 2、71、75 くし歯状中央だし治具 2a 刃状くし歯 3、70 スリット 3a 先端部 4、72 ペースト 5、74 ペーストタンク(容器) 6、60、73 芯金(パンチングメタル) 8 溝 9 台座面 40 外装缶 41 封口板 42 正極キャップ 43、52 正極板 44、53 セパレータ 45、54 負極板 46 正極集電体 47 負極集電体 51 電槽 55、48 パッキング 56 ふた 57 極柱 58 液口栓 61 リード板 62 負極活物質 63 水素吸蔵合金

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯金に電極反応を起こさせる物質を含んだ
    ペーストを塗着することによって、電池の電極を製造す
    る芯金式電極の製造装置において、 所定の厚さのペーストを芯金に塗着するために、余分に
    塗着されたペーストを落とすスリットと、 該スリットの先端部より前記スリット間へ突出するくし
    状の複数の歯を有し、該複数の歯で芯金を押さえること
    により、所定の厚さのペーストが芯金に塗着されるよう
    に芯金の位置を定める中心だし治具とを有することを特
    徴とする芯金式電極の製造装置。
  2. 【請求項2】前記スリットと前記中心だし治具とは、互
    いに独立に動くことが出来るよう構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の芯金式電極の製造装置。
  3. 【請求項3】前記複数の歯は、それぞれ芯金の湾曲を抑
    制可能な間隔で、くし状に並んでいることを特徴とする
    請求項1記載の芯金式電極の製造装置。
  4. 【請求項4】前記複数の歯の先端は、刃状になっている
    ことを特徴とする請求項1記載の芯金式電極の製造装
    置。
  5. 【請求項5】前記電極反応を起こさせる物質は水素吸蔵
    合金であり、アルカリ蓄電池の負極を製造することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の芯金式電
    極の製造装置。
JP7291365A 1995-11-09 1995-11-09 芯金式電極の製造装置 Withdrawn JPH09134722A (ja)

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JP (1) JPH09134722A (ja)

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